[ 相手は仮にも王族だ
突然話しかけるのは失礼かもしれない

僕はトランペットを構えた ]



>>2 エレン
そこの君
ちょっといいかな？

>>11 エレン
なんだと！？
まさか腐敗の中心は王子か！

[ なんということだ
刑事である僕をひと目見た瞬間に排除にあたるとは…！

押し寄せる兵士達、去って行く王子
おのれ……！ ]

このままでは多勢に無勢だね
仕方ないから自慢の伝説の武器を使わせてもらうよ


[ 僕は懐から ただならない気配を発する刀を取り出す

◆◆

対象の体温に反応し、肌には傷一つ付けずに着衣や鎧だけを切り裂くという、ありがたすぎるくらいに健全な刀である ]



[ いや、違う。これは…

ゴボウだ。
非常に力強く、太く、ただならない土臭さを発するゴボウだ
よくぞここまで育ったと思われる

それはともかく、よく似ているので間違えて持ってきてしまったのか…！ ]

[ 響き渡る兵士達の怒号
ぶつかり合う白刃と僕の脛
やがて１人、また１人と崩れ落ちる

最後に立っていたのは
必要以上に風通しが良い僕だけだった ]


mob兵士など大地のミネラルの敵ではなかったね
新鮮なゴボウは岩をも砕くよ

[ 兵士達を無力化し薄暗い回廊を駆ける
その長い回廊を抜けた先、眼下に拡がったのは大広間だ
そしてそこでは謎の異能バトルが繰り広げられている

この国の異常性はもはや僕１人にどうにかできるものではなさそうだ
態勢を整え、大部隊をもって当たるべきだろう

もはや脱出するしかない ]

[ なんだあの馬鹿でかいデーモンは
イエティ刑事が仕留めたのか、さすがだな

彼ほどの実力があればしばらくは持ちこたえれるだろう ]

[ 喧騒の中を走り抜け、城門を出る
振り返ればまだ混乱が続く王城

恐ろしい状態だった
人狼の魔の手は国そのものをも食い尽くしてしまったのだろうか ]


しかし、いつか必ずこの国の暗雲を晴らしてみせるよ
世界警察の威信にかけてね

🍌

🍌≡ __(┐「ε:)_ ﾂﾙｯ

[ くっ…
全身の骨が…ここまでか…

しかし先程の通信を聞いて世界警察の増援部隊が…

いや、これは…

ナス🍆だ…
よく似ているから通信機と間違えて持ってきてしまっていたのか… ]