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人狼物語 三日月国


26 【身内】朧月夜とお散歩犬【R18】

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檜扇 レオ フー

【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[興味を引かれるものには
 異常なまでに熱中する癖がある。

 今がまさに、その状態だった。]



   けど、……何?



[無意識だったとはいえ
 己の脚が与えてしまった刺激に
 顕著な反応が返されて、好奇心が更に高まる。>>5:?16

 ”けど” も
 ”でも” も無しだ。>>5:?17

 見たいものは見たいし
 知りたいものは知りたいんだ、俺は。

 反論があれば全て
 言いくるめてしまうつもりで続きを促した。]
 
(?0) 2020/05/04(Mon) 4:06:12

【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[だけど、先程に引き続き
 病室の空気と俺の鼓膜を揺らしたのは
 彼の艶めかしい声で、>>5:?18

 説得するより前に導かれる手と
 擦り付けられる陰茎に、口の端を上げる。]



    タロ… えっろ…い、………ッん



[溢れ出る温かい血、脈打つ臓物以外では
 ぴくりとも来ない
 己の中の何かが反応しているのか、

 彼の薄い腹に擦れる
 物理的な刺激以上の快感が走って
 自分の声も、淫蕩さを纏って常になく跳ねた。]
 
(?1) 2020/05/04(Mon) 11:36:29

【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[時計の針の位置を
 視線だけで素早く確認すると

 にっ、と笑う。

 タロが傍に居る間は
 症状が安定していることもあって>>3:?4
 食事が運び込まれる以外に
 医療スタッフが訪れることはない。

 お手伝いの鈴江さんが
 様子を見に来てくれるのも朝一番で
 不足の品や要件を特に依頼していないから
 今日の来院はもう無いだろう。

 時間は、程々にあった。]
 
(?2) 2020/05/04(Mon) 12:12:10

【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 


   わかった…、っ

   今、楽にしてやるから、声だけ我慢して?



[ただし、不審がられれば
 その限りではないから
 己への自戒も込めて、釘を刺す。

 思いっきり啼かせてみたい気もするが
 それは今じゃない。]
 
(?3) 2020/05/04(Mon) 12:13:15

【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

  
[俺の手は真っ直ぐ
 学生服のベルトへと向かう。

 手早く寛げて
 引き出した熱さに
 息が荒くなるのが止められない。]



   あぁ、 先走りも… っ すごいな、



[欲を孕んだ声音で感想を漏らして
 濡れた先端の
 ぬるみをまとわせると>>5:?18
 自分を慰める時のやり方で
 ぐち…っ、ぐちゅ…と擦り立て始める。]
 
(?4) 2020/05/04(Mon) 12:52:54

【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

  
[ただ、海綿体に
 血が集まっただけの状態とモノだ。
 切り開いてみれば、きっと楽しいだろうが
 そのままなら、どうってことない
 身体の1パーツにすぎない。

 なのに、タロのだと
 どうしてこんなに
興奮
するんだろう?

 我慢しきれなくなるのは、すぐだった。]



   は…ぁっ  俺も、いっしょに…… ッ!



[患者衣の方は
 ウエストがゴムだから簡単だ。
 ボクサーパンツごと
 ぐっと引き下げると勢いよく飛び出してくる。

 彼のことを揶揄できない程
 先端をてらてらと濡れ光らせたモノが
 タロを見上げた。]*
 
(?5) 2020/05/04(Mon) 13:02:19

【独】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

/*
ダメだ‥‥ 我慢できないから挟まろう

タロが、タロが
まじで可愛すぎるんだが???

あと、ロルがすごいオシャレだ。
>>?8 の一番 最後の行とかさ
タロが書くのが趣味の、恋愛小説と被ってるとことか
天才か???!ってなるーーーーー
(-1) 2020/05/05(Tue) 23:34:09

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
 ── 夜:病室にて ──



[面会時間が終わり
 彼が帰ってしまった病室は
 急に温度を失ったように酷く寒々しい。

 空調管理されている筈なのに
 指先から凍えていく感じがする。

 そんな両手に、はー…と息を吹きかけ
 こすり合わせてから
 筆を取った。

 ”タロの体温を感じながら眠る”
 
 それを叶える為に
 どんなことでもする覚悟を綴る。
 抗い切れない睡魔に襲われるまで────…]*
 
(+0) 2020/05/06(Wed) 7:21:37

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[眠りに就いた後に見る夢は
 場面こそ違えど
 あの悪夢の繰り返しだ。

 結末が分かっているのに止められない。
 変えることもできない。

 
絶望
を、
 何度も何度でも…………]
 
(+1) 2020/05/06(Wed) 7:28:14

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
 ── 悪夢の中で ──



[タロからの提案は
 とてつもなく魅惑的だった。


 アレはもちろん飲みたくない。

 が、

 それ以上に
 俺の希望を叶えてくれようとする
 気持ちの方に心打たれた。]
 
(+2) 2020/05/06(Wed) 7:49:27

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[幼い頃から
 誰にも理解されずにきた
欲求
だ。

 医者の子はやっぱり違うね、
 なんて、やっかみ混じりの感想なんか
 疾うに聞き飽きた。

 「今度、解剖させてくれん?」

 自らネタにすることも覚えたが
 本心だと判かれば
 同じ方向性を目指しているはずの
 学友たちでさえ、眉を顰める。

 まさか本気で
 肯定してくれる人が現れるとは
 思ってもみなかった。]
 
(+3) 2020/05/06(Wed) 7:50:27

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ



   
ああ、嬉しかったんだ。

   
どうしようもなく。


                 ]
(+4) 2020/05/06(Wed) 7:55:56

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[他の選択肢なんか
 目に入らぬ程に
 その計画に取り込まれた。]



   
タロのタイミングで、いいぜ




[運命の選択の瞬間は彼に任せ、
 手を引かれて駆ける。

 弟みたいだ…なんて言ったけれど
 どちらが兄か
 分からねーなって

 そんなことを考えられたのは一瞬だった。]
 
(+5) 2020/05/06(Wed) 8:02:52

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[本当に…
 ああ、本当に
 この上もなく特等席だった。


 扉を開けた途端に
 凄い勢いで、”アレ”が這い寄り
 獣臭い息を感じた時には、]



   ッ、──────!!!!!!



[かぱりと開かれた大きな顎が
 タロに、タロだけに襲いかかっていた。


 丸呑みされる筈だなどと言う
 俺の半端な知識は、ものの見事に裏切られ

 頭を噛み砕かれる血飛沫を
 てっぺんから爪先まで
 思いっきり、ビチャビチャと浴びながら
 望んで止まなかった、その光景を
 食い入るように凝視した。]
 
(+6) 2020/05/06(Wed) 8:11:01

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ


[前日に観ていた
 グロいホラーなんか
 児戯に等しい、作り物。紛い物。


 悲痛な叫びと、生々しい咀嚼音。

 8Kの画面でだって
 表現しきれない美しすぎる赤が
 彼の命の散り際を、辺り一面に咲かせている。

 布地に覆われていない素肌は
 その血の”暖かさ”を
 敏感に感じ取って総毛立ち、

 鼻腔を満たす噎ぶ香りに
 興奮を否応なく掻き立てられた。]



   は、はは‥‥、ははは
   すっげぇ 頑張ってるな?
   えらいぞ、タロ。



[気が狂った訳でなく
 正気を保ったまま、男は歓喜する。]
 
(+7) 2020/05/06(Wed) 8:13:34

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[ただ、惜しむらくは
 あまりに早く、腹の中に収められすぎて
 堪能する時間が限られていること。

 その綺麗な内蔵に
 手を突っ込んで掻き混ぜて
 弾力も、感触も、思う存分愉しんで

 ぴくぴくと痙攣する様も
 苦痛に歪む表情も
 もっともっと、味わいたかった。


 そう、できれば、
        
─────自分の手で。

 
(+8) 2020/05/06(Wed) 8:15:13

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[体から切り離され
 取り残された腕は重いのだな、と思う。

 筋肉のあまりない
 ほっそりした二の腕ですら
 こんなにも。

 繋いだ指先に
 ぷらり、ぶら下がり血が滴る。

 力強く引いてくれた
 ”タロの意志”は
 もう此処には存在しないのだと
 唐突に実感して…………    ]
 
(+9) 2020/05/06(Wed) 8:17:25

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ



  …………なんだか無性に淋しくなった。

                       ]
(+10) 2020/05/06(Wed) 8:19:35

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[そんなことを思っているうちに
 繋いだ手も、もぎ取られ
 大きな空洞へと収められていく。

 肉塊が無くなってしまえば
 ぶち撒けられた
 脳みそと血液のマーブルソースまで
 旨そうにべろりと舐め取られ
 ころり、と眼球を口に放り込まれれば


 タロの痕跡は
 床に転がる真っ黒な腕、唯1本だけ。]
 
(+11) 2020/05/06(Wed) 8:23:23

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[ああ、だけど、
   だけど…、そうだ!!

 何の問題もなかった。

 俺も続いて食べてもらえば
 腹の中でグチャグチャに混ざり合える。



 喰われるのは痛いだろう、
 苦しいだろう、

 それでも、
 あの綺麗な内蔵と
 鮮やかな血と、柔らかな脳みそと
 ”がんばる”と伝えてくれた声帯や唇と

 もう1度
 邂逅できるのだと考えれば
 そう悪いことには思えなかった。]
 
(+12) 2020/05/06(Wed) 8:25:40

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[なのに、
 この番人ときたら、だ!

 俺には目もくれず
 くるりと背を向けると
 重そうな腹を引きずりながら
 ズルズルと去っていく。

 タロの血で足裏を
 滑らせそうになりながらも追いかけて
 握りしめていた包丁を、力一杯振り下ろす。]



   俺も、喰え!!
   喰えっつってんだよッ!!!!!
   この畜生がッッ!!!




[弾かれたか、避けられたか
 それとも傷つけることが叶ったか。

 いずれにせよ
 共に逝こうという約束は
 大きな影によって、
────阻まれた。

 
(+13) 2020/05/06(Wed) 8:28:53

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 


   あ‥‥、 ああ、…!



[一度見た、夢?の中では
 巨大な影でしかなかった存在は
 隣室から入る炎の揺らめきに照らされて
 輪郭を露わにする。

 それは、神様と呼ぶには
 あまりにも……
ゾウ
だった。


 動物の
ゾウ
は優しいはずだが
 コレは…、コイツは……]



   ……ッ、  い…や、 イヤ……、だ…!



[禍々しい気配に
 ガクガクと震えながら
 首を左右に打ち振り、後退る。]
 
(+14) 2020/05/06(Wed) 8:38:50

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[タロが喰われ
 皆が居なくなってしまってから
 どのくらい経ったのか。]



   ……もぅ、 も、殺さな……

      あ、来るな!……来る、なッ…

          や、… 
あぁああああああ…ッ!




[どうやったって
 その激痛からは逃れられぬというのに
 一向に慣れぬ体は、逃げを打つ。


 ひとは、死を意識した時
 苦痛や恐怖と向き合わずに済むよう
 性交の200倍もの快楽物質で、脳が満たされるという。

 しかし、神の気まぐれで玩具と化した男には
 そんな赦しが与えられる筈もなく
 逃げ道のない死の遊戯は
 レオの精神を延々と削り取っていった。]
 
(+15) 2020/05/06(Wed) 8:42:24

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[蝕まれた精神の唯一の拠り所は
 残された黒い、腕。

 あの時みたいに、救い上げて欲しくて
 硬く冷たくなってしまった腕に
 手を伸ばし、抱きしめる。]



   ……タ、ロ  ッ、 助け、て…… ぅ、ぁあ!



[今度こそ、
 一息で死ねるんじゃないかと
 指をしゃぶり
 肌を舐ったりもしたけれど

 命を弄ばれる悪夢から
 決して、覚めることはなく───……]
 
(+16) 2020/05/06(Wed) 8:44:14

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[気を失ってしまえれば…、
 失ってしまいたい、と何度思ったことだろう。

 噛みつかれ臓物を啜られるのも
 群がられ、身動き取れぬまま血を抜かれるのも
 される側でなく
 する側で在りたかった。]



   あぁあ! や………嫌だッ!

          ぅ、は、ああああッ!!



[快楽に変換されぬ痛みに
 床に崩折れ
 藻掻き、のたうちながら
 ぶちゅり‥また心臓が握り潰される。]
 
(+17) 2020/05/06(Wed) 8:46:43

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[この大きな存在の前で
 自分は、なんてちっぽけなのだろう。

 そう思う時

 羽をもいだ蜻蛉
 腹を開かれたまま逃げ出した蛙
 クスリを飲ませた
 実験動物たちの姿が、浮かんでいた。

 自分もまた
 たくさんの命を
 弄んできた代償なのだろうか。]
 
(+18) 2020/05/06(Wed) 8:47:18

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[望んで受け入れたい行為では決してないが
 もしそうならば仕置かれるのは
 仕方ないのだ、と。

 反射的に漏れてしまう悲鳴は
 どうしようもないけれど

 ヤメて、と
 嫌だ、と
 殺さないで、と

 繰り返される死という厳罰を
 否定する言葉だけは
 迸らせてしまわぬよう唇を噛んで耐えた。]



   ───────ッ、  んんん゛…ッ!



[結局、最後には
 礼拝堂の硬く冷たい壁に
 悲痛な叫びを反響させてしまっていたから
 その些細な変化が
 神に伝わったかどうかは、分からない。]
 
(+19) 2020/05/06(Wed) 8:48:48

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[もし、もしも…
 赦されることがあるならば、

 己が願うことは、────唯ひとつ。]



   ……タロ、に、…  ッ、

   タロの、とこ‥‥っに、 
      逝か、…せて……ほし‥‥ぃ、



[今も、ずっと
 寄り添ってくれていることに気づけぬまま
 ひたすら、それだけを懇願した。]
 
(+20) 2020/05/06(Wed) 8:50:31

【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ

 
[死の断罪を受け入れ

 ”逢いたい”
 ”追いかけたい”
 ”彼の元へ逝かせて欲しい”

 ひたすらに、それだけを願い続けて
 どのくらいが経っただろう。


 礼拝堂に静寂が戻り
 這う音だけが響くようになった頃、

 ひたすら発作を繰り返すばかりだった青年が
 皮膚を透かす眩しい陽の光に
 ぴくりと瞼を動かした。


 のだが、

 夜毎、繰り返す悪夢には
 救いが訪れる瞬間のことは現れず
 殺され続ける最中で、孤独に飛び起きるのだった。]**
 
(+21) 2020/05/06(Wed) 8:56:11