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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「――……何だと?」

とある建物の中の一室。
部屋の主はぴくりと眉を動かした。

取引のブツの一覧を確認し、部下に準備を任せ煙草に火をつけて訝しげな目で貴方を見やった。
睨みを聞かせているが、その視線は取って食うようなものではなく、どちらかといえば貴方の真意を探るようなものだろう。

全く。
アポも取らずに勝手に訪ねてきておきながら随分と勝手なことを言う。
今のファミリーは内部分裂をするような状況にはない。
とするならば、下手人はファミリー外……その最有力候補は目の前に居る男が所属するファミリーの者ということになるだろうに。

「貴様、俺がそのような依頼などしないと分かっていてフザケたことを抜かしてるんだろう。
 そのような事を貴様に持ちかけられるまでもない。
 ―――下手人は必ずこの手で殺すと決めている」

生真面目で堅物な男だ。
我が主と言わんばかりに敬愛していたボスが亡くなったとあれば心中穏やかなはずがない。
努めて冷静ではいられなくなるだろう事を貴方が好機と見るかは定かではないが、確かにその表情にはありありと苛立ちが現れているだろう。
(-29) 2022/08/08(Mon) 22:46:44

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 情報屋 ロッシ

/*
ようこそいらっしゃい!
もったいないおばけであります。
リカルドの役職は反魂師でありますよ!

誰を蘇生しようか今からワクワクッとしております。
(-31) 2022/08/08(Mon) 22:48:30

【人】 銀の弾丸 リカルド

【港倉庫】

「――ふむ、これは最新のクスリか」

運び込まれた密輸品の品々にチェックを入れ、男はクスリの効能の書かれた紙に目を通す。
部下に取り扱いについて指示を出し、倉庫内に鳴り響いた着信音にすばやく反応を示して応対を始めた。

「――はい。
 …………は、今すぐですか?
 今何を……あぁ、はいはい、わかりました。
 すぐ車を回しますから大人しく甘味でも食べていてくださいよ」

上司からの電話だろうか。
男はその場の責任者に抜ける旨を伝え、一つ息をつくと倉庫に背を向けて立ち去った。
今日も今日とてこの生真面目な男は、ずぼらな頼れる上司の世話を焼いているらしい。
(9) 2022/08/08(Mon) 23:02:55

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「然程年の変わらない大人を子ども扱いするな。
 ―――は、許可も出さない内から貴様は………………」

調べた内容によれば、むしろこちらが年上だったはず。
この男にとってはただの軽口であることくらいは分かっているし、煙草を吸い始めたからといって咎める気は元々ないのだが。
それでもこの憎たらしい態度にはいちいち口を挟みながら、芳しいカプチーノの香りに「ほう……」と口端を上げた。

「フレンドシップシガーをここで一人で吸うなど良い趣味をしているじゃないか」

それだけ贅沢をしているということだろう。
とはいえこちらも手にしているのは、ロングサイズでスレンダーな黒いフォルムのシガローネ。
輸入業をやっているからこその他国の銘柄であり、高級品であることは伺えるだろう。

「…………」

ソニーは決して間違ったことは言っていない。
確かにこれが逆の立場であったなら、手柄を先走った者をファミリーは許しはしないだろう。
何の考えもなくただヘッドだけを落とすのは愚の骨頂であるのは間違いない。
今度は自分が命を狙われる番になってしまい、下手人は今頃何処かに隠れて震えているに違いないのだから。

もっともらしい話に簡単に乗るつもりはないが、この口ぶりからわかることもある。
それだけはしかと受け取っても良いはずだ。
この男もわざと悟られやすい言い回しを選んでることくらい承知であろう。

「相変わらず回りくどくていけ好かんな。
 貴様らの事情と興味は理解をするが、我が家族がそちら側に頼って仇討ちするような事は決してありはしない」

フン、と息を鳴らし、煙草の紫煙が空中に霧散した。
つまるところ、此方側もまだこれと言った情報がないということは貴方も十分に理解できるはずだ。
(-61) 2022/08/09(Tue) 0:21:18

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>12 ヴェネリオ

【街中】

キキィ―――――――ッ

ブレーキ音を鳴らし、1台の高級車が酒場近くの路地に停まった。

「ヴェネリオさん、帰りますよ」

尊敬する上司だが、何分ズボラなのが勿体ない。
運転席から出てきた男は、酒の匂いをプンプンさせている男に開口一番そう言い放った。
調子の良いツィオあたりが居れば話は別だが、まとめ役不在のアジトは今頃空気が悪い事この上ないだろう。
飲んだくれの上司を連れ帰ったところでまとまる話ではないが致し方ない……と、いうわけだ。

「全く。
 ……甘味でも食べていてくださいと言ったじゃないですか」

まぁそれも。
この男からの命令一つで行き先は変わってしまうのだが。
(14) 2022/08/09(Tue) 0:51:24

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「ファミリーの者たちは家族だから友人ではないとでも?」

対称的に質の良いスーツに身を包んだ高級感溢れる男は、年齢相応の北部の人間らしい体躯だろう。
ソファに腰掛けていようと、10cm以上も身長が違えば視線は違う。
向かいのソファから貴方を見下ろして、ふー……っと吸い込んでいた煙を吐いた。

案外友人と本当にそう思ってるのではないかと思えなくはない。
それなりに長く取引をしてる間柄であり互いの素性も割れているのだから、自分としても気遣いをしなくていいというのは楽だとは認識してるところだ。

だからといって、生真面目なこの男は血の掟に従い貴方を友人と認めることはしないのだが。

「俺は出しゃばった手柄は必要としていない。
 ……が、今以上の力をつけて成したい事は確かにある」

眉間にシワを寄せ、頭の中で計算を繰り返す。
この男の誘いを鵜呑みにするわけではないが、これが”取引”であれば話は変わってくる。
それによって不利益を生じないのであれば、掟に反することはない。

  
全く。
  本当に口のよく回る男だ。


「――――………欲しいものは簡潔に書け。
 融通できるものは追加で用意しよう」

部下を顎で使い、用紙と筆記用具をあなたに差し出した。
(-78) 2022/08/09(Tue) 2:38:40

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>19 ヴェネリオ

【街中】
「えぇ、そちらは滞りなく。
 小言がお嫌ならもう少し幹部らしくしてください」

酒の匂いに混じった煙の残り香が、何処で何をしていたかを雄弁に物語っている。
幹部の中でも有数の力を持った人物だ。きっと手際良く目標を死体にしてしまったことだろう。
出会った頃はもう少し血の気があった気がするが、それは10年という年月を考えれば当然と言えば当然だ。

差し出された煙草を遠慮なく頂いて、こちらからは自分のジッポライターで火を差し出した。
世話焼きがここでもしっかり板についている。もう慣れだ。

「仕方ないですね……。
 家族の死体は俺も見たくはないですから、それくらいはお供しましょう。
 珈琲と甘味が美味い店を紹介しますよ」

そう言うと、後部座席の扉を開いて貴方に乗車を勧める。
いくらか時間を潰し、眠気と酔いが冷めたところでアジトへとエスコートをするのだろう。
(22) 2022/08/09(Tue) 9:02:40

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「……あの方を敬愛しているのは俺だけではないと言うことだ」

花屋としての一面も、素性を調べてる内に当然見たことはある。
表向きの仕事がマフィアとしての顔と直結してる自分とは随分違う二面性だ。
もっとも、リカルドの場合は取り繕った顔をするのは大の苦手とするところだから、違って当たり前の部分なのだが。

相当女を食い物にしてるというし、付き合いきれんと思えば更に眉間に寄るシワが濃くなった気がする。
女づきあいの激しい同僚の顔をさらに思い出して、頭痛まで襲ってきたようだった。

「……貴様はいちいち癇に障る言い方をする奴だ。
 取引相手でなければとっくに物を言わぬ姿にしているところだが……まぁ、俺も馬鹿ではないんでね」

接近戦に持ち込む力は当然持ち合わせているが、本職としては狙撃手であるがゆえに分が悪い。
それが分かっているから簡単に激情に身を任せることはしない。

「ほぉ、拳銃をご所望とは珍しい」

だから冷静に紙面の希望リストに目を通し、貴方に見えるよう出しても良いものにチェックを入れ部下に回す。
ドラッグ類は問題ない。他のアルバの人間にも出している物だし使い方もわかっていることだろう。
拳銃はありふれたものとは言え、調べれば足がつきやすいものの一つだから十分に経路を偽装できる物だけをしっかりと選んだ。

――その間わずか数分。

仕事は早いのが信条だ。
一両日中に全てのものを揃え、きっちりと納品をしてくれることだろう。
(-105) 2022/08/09(Tue) 9:30:15

【神】 銀の弾丸 リカルド

【ノッテアジト】

”酒を飲むのに忙しい”

その最後の一言だけが勿体ない。
そう思いながらも、上司に続いて会議室へ入っていた男は、馴染みであるマウロの隣に腰を落ち着けている。
表情を見たまま荒れているのを悟ったからだろうか。
常日頃からぐちぐちと宣う小言を言うこともなく、静かに会議の流れに耳を傾けていた。

「下手人を見つけたら直ぐにでも殺して良いのですか。
 となれば、手柄は争奪戦ということになりますね」

ク、と口端を上げて笑みを浮かべ。
周りに発破をかけるような言い回しを選んだ。
勿論自分が仇をみつければ、必ずこの手で始末してやるとは心に決めているのだが。
それはそれとして、この場で場を乱す行為は慎みたい。

ボスが不在になったという大きすぎる傷を、混乱という名で広げるのだけはしてはならない事だと、男はちゃんと理解していた。
(G10) 2022/08/09(Tue) 9:45:33

【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ

長年オイルを継ぎ足し使っている貴方からもらったジッポ。
大事に使っているんだろう、質が良いで新しい物で揃えた身の回りの物の中にあれば古臭く見えるかもしれないが、この男はこれだけは変える気がないようだ。

「―――はい」

運転をしなあがらもその耳は貴方の一言一言を漏らさぬよう集中して、その”忠誠”の二文字を胸に刻む。
ノッテの忠犬と言われるほど忠義に厚い男である事は貴方も知っているはずで、だからこそ、それはきっと言われずとも答えはわかっていることだろう。

だから真に答えるべきは、弱みとも取れそうな最後の問い。

今までであれば少しだけ迷ったかもしれない。
リカルドは貴方につくとともに、最上に位置するボスも正しく敬愛していた。

だけどボスはもう居ない。

信号が変わり、ブレーキを踏んで静かに停車すると小さくその口は開かれる。
これから始まるであろう跡目の奪い合いには辟易するが、リカルドにとってのボスはもう、一人しか存在しないのだ。

「俺の命は、デッドヘッド……貴方だけのものですよ」


ミラー越しに貴方を見つめる瞳には、僅かたりとも笑みはなかった。
(-120) 2022/08/09(Tue) 12:48:49

【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ

「……っちょ、
 
行き先が正反対じゃないですか!


車を走らせた拍子にハンドルを取られ、急な路線変更にUターンを重ねれば流石のマフィアも一瞬ひやりとしてしまう。

「全く。死ぬなと言いながら殺す気ですか?
 向かいますから大人しくしててくださいよ」

数ある寝床も全て頭の中に叩き込んであるから迷うことはないだろう。
興奮冷めやらぬ様子を見ているのは嫌な気分はしない。ましてや、敬愛する上司に同じ景色を見せてもらえるというのであればこちらも嬉しくなるというものだ。

貴方ほど態度には出さないが、逸る気持ちは胸に秘め差し出されたUSBを受け取った。

「ハハッ……!
 これは貴方の
相当大事な物
という訳で……。
 託していただけるのは有り難く、えぇ、墓場まで死守いたしますとも」

一体中に何が隠されているというのやら。
築いてきたもの全てというのであれば、言葉以上の重みを持つのは確かだろう。
生憎今は端末を持ってきてはいないし、見るには何か特別な準備が必要のように聞こえるが、元より一蓮托生の上司である。
何が隠されていようとその恩義に反することをするつもりは全く無かった。
(-138) 2022/08/09(Tue) 16:03:52

【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ

/*
死之商人さんでしたか。
なるほど、初日から命を握ってくるわけですね。
役職上の問題は色々調べてみましたが全く問題ありません。
イエス、ボス。どこまでも貴方について行きますよ。
(-139) 2022/08/09(Tue) 16:06:20

【神】 銀の弾丸 リカルド

【ノッテアジト】

「遅いぞ、ツィオ」

自分も上司の迎えで遅刻をしてきたわけだが、更に遅れて来るとは何事(>>G14)だと、眉間にシワを寄せて貴方を隣の席……マウロとは反対側の方を指し示した。
3人は何かと共にいることが自然に多いのか、癖になっているかのような仕草だ。

何か顔についていたようだが、ここで指摘することはすまい。
会議の進行の邪魔をする気は毛頭なく、指摘したところでイライラして小言になるのがオチだからだ。

「最新鋭の武器やクスリはご要望とあらばいくらでも。
 とはいえ……間違った者を殺してしまえば我々の威信にも繋がるからな。
 事は慎重に調査をし、正しい対処を心がけろ」

足りない言葉を補うのも部下の務め。
生真面目な正確そのままに細かなことを言えば、数人はきっと嫌な顔をしてしまったことだろう。
(G15) 2022/08/09(Tue) 16:45:34

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 風任せ マウロ

――これは会議が一段落した時間帯。

「マウロ、……機嫌は直ったか」

椅子から立ち上がり、スーツを整えながら未だ座ったままだろう貴方にそう声をかけた。
案外面倒見が良いのは子供の頃からのことだ。
もっとも、その頃は正義感にあふれていたものの子供故にうまくいかないことも多く、よく泣きべそをかいていた事だろうが。
(-164) 2022/08/09(Tue) 22:42:31
リカルドは、祭の喧騒を注意深く眺め、煙草に火をつけた。
(a10) 2022/08/09(Tue) 23:33:13

【人】 銀の弾丸 リカルド

【街中】

祭りで賑わう街中にはおよそ似つかわしくない、質の良いスーツを着込んだ男が、煙草を吹かせて歩いている。
街の様子を見ておくことも調査の一環と思ってはいるが、どいつもこいつも浮かれていて内心嘆息を漏らした。

「……ふむ、これは悪目立ちをしているか」

しかし流石にあまりにもきっちりスーツを着込んでいるせいかもしれない。
ネクタイを緩めてボタンを2つほど外したほうが溶け込めるかもなどと思考し、早速ネクタイに手をかけた。
(39) 2022/08/09(Tue) 23:44:56

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 風任せ マウロ

「全員で取り乱したところで何も解決しないからな。
 お前がそうなら俺は落ち着いておかなければならんだろう」

あぁ見えて、ツィオも腹の底では穏やかではないはずだ。
自分とて――――

「俺も腸は煮えくり返っている。
 仇は必ずこの手でと、思うくらいにはな」

忠犬が、主を失って平静でいられるわけがない。
ただ、密輸業として多数の人と接しなければならない分、ただ荒れるわけにはいかないのがわかっているのだろう。

「…………。
 必要なものはいつでも言え。融通はしてやる」
(-176) 2022/08/10(Wed) 0:28:24

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>43 ツィオ
「あ”? 大の男を女扱いするな、ツィオ」

深く眉間にシワを寄せ、声をかけられた先を振り返ると想像した通りの顔がそこにある。
10代の頃からマフィア入りをして、拾ってくれた上司に常について回っていたのだから遊び慣れしてなくても仕方ないだろう。
もうすっかり板についているとはいえ、あのズボラな上司の世話をするのは少年にはそれなりには大変だったのだ。

寄せたシワも仏頂面も、これが殆どノーマルの状態なのだから変えるのは難しい。
隣に立った男と足して2で割ればちょうど良いくらいかもしれないが、この軽薄な表情を自分が浮かべれば、何人の人間が震え上がってしまうか見ものだ。

……まぁ、土台無理な話なのだが。

「それは自分でもわかっている。
 視察に来てみたはいいが、このような場所はどうにも落ち着かん」

紫煙を漂わせながら、居心地悪そうに身じろいだ。
周りを見てみれば、確かに酒を持っているものが多い。
確かに準備不足だったかもしれないと息をつくが、決して呼び方について嫌な顔をしているわけではない。

「そんな者は居ないし、遊び慣れたお前じゃないんだから楽しみ方など知るはずもないだろう。
 まぁ……いつ何時、あの方に呼び出されるかはわからんがな」

こんなところで上司の名前は出さない。
差し出された水を受け取って、続く言葉にはしっかり首を横に振った。
(45) 2022/08/10(Wed) 0:57:15

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>48 ツィオ
「ほぉ? 俺が田舎上がりならお前も田舎上がりだろうが」

馬鹿め。とそう悪態をつき、強請られれば持っていじるジッポで火をつけてやる。
質の良いもので揃えた身の回り品の中では唯一古びたそれは、ファミリーに入って暫くした頃に上司のヴェネリオにもらったと言って大事に使っているものだ。

「全くだ。
 今回の件がなければこんな所に来ようとは思わん。
 ……酒は多少は呑むが、役に立たん女など居て何になる。俺には不要だな」

無論、ファミリーで働く女性の話ではない。
女性でも強い者は強いし、働きがわかる人間であれば敬意を評してるつもりだ。
だからこそ、力を持たぬ女子供をどうこうするつもりはなく、抗争の際にはこっそり逃したりすることがあるのだが。

「……女の尻の話など俺に聞かせるな」

続く問には苛立ちを隠さず言葉を噤んだ。

「…………、」

上には腐った者が居るのは間違いはない。
能力重視のファミリーにおいて、腐敗したお上は不要だが……だからこそ、ボスに取って代わろうとする愚か者が居ないとは言い切れない。

「もしそうであれば、証拠を掴み次第海の藻屑にしてやるに決まってる」

ぎちり、と。
歯が根を鳴らし、殺意の滲んだ目であなたを睨んだ。
(50) 2022/08/10(Wed) 2:29:48

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「ハッ―――貴様は上客だからな。
 俺が直接対話して応対しているだけ、幸運なことだろう」

下のものの対応でどうにかなる相手なら、態々自分自身が出る必要はないのだ。
それでは対応が難しく、下手を踏めば新たな抗争の火種になったり、ファミリーに不利益を講じてしまう恐れが有るからこそ最初から責任者が出て取引をしている。
同じマフィアであるならば、それこそが警戒されながらも最上の待遇であることも分かっていることだろう。

互いが互いの力をよく理解しているからこそ成り立っている関係を、今ここでどうこうする気はこちらにはない。
言葉に出すことはないが、こちらもまた、自分と貴方でなければこの関係にはなっていないと思っているという事だった。


―――身内も探るとなると手の内が透けている。


「手品を用意しておくという考え方には賛同するが…………」

やれやれ。下手人は本当に不幸なことだ。
全くもって自業自得だが、こうして、両方のファミリーから狙われることになるのだから。

そんな事を考えながら、まだ1/3程残っている煙草を灰皿に押さえつけ火を消した。
振り返られる前にソファからは腰を上げていたが、その要求には不敵な笑みで返す。

「もちろん、丁重に見送りをしようじゃないか。
 ――Buona giornata」
(-211) 2022/08/10(Wed) 16:38:15

【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ

「……なるほど、それは確かに誰にも知られるわけにはいきませんね」

背中にゾクリとするものを感じた。
それは自分に迫る死の気配なのか、それとも目の前の上司が纏う死の気配なのかは判断がつけられそうもない。

それでも、この上司が争いそのものに魅入られてしまっている事を頭の何処かで理解してしまった。
自分が拾われた頃からそうだっただろうか?
当時はまだ、ここまでの状態ではなかったように思うが、それでもこれだけ手間のかかった情報網パンドラの箱は一朝一夕で作れるはずはない。きっと、この上司はもう何年も魅入られてしまったままなのだ。

だから静止などできるはずもない。
その小さなつぶやきも、執着に染められた目の色も正しく理解してしまった。
”死に急ぐなと”いう言葉をそのまま返してやりたいが、そんな興が醒めるような事を言うべきではないだろう。
付き従うと決めた部下に出来ることは、後始末と
最悪の結果にならないための対処
につきる。

「了解、ボス。行き先は―――アジトでいいですね」

今度こそやっと、部下は大人しくなった上司の回収というミッションを成功させた。
それはこの10年で慣れきった対応だ。
(-214) 2022/08/10(Wed) 17:09:47

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>57 ツィオ
「何が瀟洒なものか。
 俺とてただ小言をいうだけの小間使い役立たずではない」

幼い頃は正義感に溢れた生意気な子供だった。
力が足りず、上手くいかずに泣きべそをかいていたなんて事も少なくはなかったし、当時のことを知られているのは具合は悪いがお互い様だろう。

今でこそ、上司に付き従い、密輸業で多数の客と取引をすることで口は回るようにはなりはしたが、成長してない部分もあるにはある。

「女など……俺には不要だと言っているだろうが……」

付き合いでバーなどに行けば女は寄ってくるから、自分自身見た目が悪くは無いことは理解している。
硬派な態度も、人によっては良い印象にでも映るのだろう。

――そのかいもあってか、別に、リカルドは童貞というわけではない。


縁を切った家は家柄も良かったし、経験は必要だとむしろ強要されるようなところだったから。
だから思想も合わない家とは縁を切ったのだ。

「――わかっている。
 あいつは燻っているものが大きすぎる。
 暴れさせる気はないし、あいつが不利になるようなことはさせない」

飄々として、ふざけた真似ばかりしていても、マウロも俺たちと同じところまで……と思っているのは同じだろうと。
そこだけは信頼しているのだ、この男を。

「ハ……ッ、苦労をかけると思うのなら、
 まずは貴様からフザけた行動を慎めというんだ、馬鹿者が」
(60) 2022/08/10(Wed) 17:53:01

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>66 ツィオ
流れる血が不明孤児だった自分たちも、貰われた先が命運を分けた。
比較的良い家柄の家庭に養子として出されたリカルドとツィオは今、こうしてメイドマンとして正規のメンバーになっている。
が、そうではなかったマウロだけが、今も正規と認められずソルジャーのままだ。

能力主義であるはずのノッテファミリーにも、血統だけを大事にする腐った存在が居るのは腹立たしいし、そういうところが自分もまだまだ染まらず子供臭い部分なのだろうとは思っている。

それでも、贔屓目なしにマウロは認められるだけの功績は残しているのだ。
憤りを覚えて何が悪い、無駄死にさせたくないと思って何が悪い。
そんな風に、リカルドは考えていた。

「お前も迷惑をかけて楽しいと思っているのか、俺に?
 必要とされるのは構わんが、……俺の手には限りがある。
 今の俺には、女にかまける時間などありはしない」

いつの間にか、吸っていた煙草は短くなっていて、
舌打ちをしながら足でその火を消した。

何が楽しいのか、機嫌よく去っていく同僚を恨めしそうな目で見送って、ひとり小さく嘆息を漏らす。

「居なくなれば目覚めが悪くなるのは、お前も同じだと言うんだ。馬鹿が……」

その場で呟かれた言葉は、この喧騒では立ち去る貴方には届かなかっただろう。
(67) 2022/08/10(Wed) 20:01:06

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 風任せ マウロ

「そうだ。
 俺もアイツも、お前と同じだ」

だからこそ。
ここでまた3人になれたからこそ、誰か一人を無駄死になどさせたくない。
同じ立場でいたいと、そう思っている。

「だがお前はすぐ平静を失いがちだからな。
 会議でも言ったが……調査だけは十分にしろ。
 特に……この仲間内を調べるときは、だ」

敵対組織の人間なら、多少のことは抗争の内にできても内部の人間となればそうはいかない。
シワの寄った眉間を抑えながら、深く息を吐いて、そして頷いた。

「ったく、本当にわかっているのか?
 薬は勿論準備しているが、一人で突っ走って行くんじゃないぞ。わかったな?」

念には念を押す。
どれだけ確認してもあなたに関しては不安が残るのだから致し方ないだろう。
(-230) 2022/08/10(Wed) 23:27:45

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>69 ストレガ

祭の喧騒には似合わない、身なりの良いスーツを着込んだ男が歩いている。
申し訳程度に首元を緩めだらしなさを演出しているが、どう贔屓目に見ても祭りを楽しんでるようには見えない仏頂面だ。

女性としては背の高いあなたも、相当に目立つ存在だろうか。
その明るい髪に気づくと視線を送り、

”何をしている”


……と、目で訴えた。
(70) 2022/08/11(Thu) 1:40:27

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>72 ストレガ

「こ……んなところで何をしているのかと、言ったんだ」

全く言ってないのだが。
おそらくこれをツィオやマウロにしたところで伝わらない気もしているのだが。

場にそぐわない男は仏頂面の上眉間にシワを深く寄せて、大きく息を吐いた。
貴方にはその仕事ぶりに敬意を表しているのだが、それでも声が詰まってるあたりはどうにも女性は苦手らしい。

「火急の用があるわけじゃないが……、
 このような場所で何をしているのかと気になっただけだ。だが、メンテナンスは近々頼みたいと思っている」

何を、とはこの場では言わない。
だが貴方にとっては、それが狙撃用のライフルであることは想像に難くないだろう。
(73) 2022/08/11(Thu) 2:15:11

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>74 ストレガ

「そうだな……それは確かにそうだ……」

至極まっとうな返事には反論のしようもない。
この場にいて真っ当に参加する気がない男は自分くらいなものだろう。

「……ワインの瓶くらい持てとは……通りすがりのツィオにも言われた。
 こういった祭には録に参加したことがなくてな。……勝手がわからん。酒は飲んで参加するものなのか?」

手がかりを見つけるための視察ではあったが、本当に溶け込むための知識がなさすぎた。
これは本当に失敗も失敗だ。
適当に屋台からワインを2本購入し、貴方にそのうちの1本を差し出す。

「承知した。
 君のメンテナンスは丁寧で助かっているんだ。
 ――――入用になる前に入念に済ませておかなくてはならないと思っているから、明日にでもそっちに届けよう」
(75) 2022/08/11(Thu) 2:57:52

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>76 ストレガ

「そんなに難しいことを言わないでくれ。
 そもそも安服を俺は持ってない」

もう初めからここに来ることが間違ってるような事を宣い肩をすくめる。
行き場を失ったワインの瓶を両手で抱え、困り果てた表情を浮かべた。

「別に、作業が終わってから飲めばよかろう。
 俺も持っているだけで飲むつもりはないしな……、いつ酔った上司に呼び出されるかわからん」

とはいえ、珈琲でもいいのなら最初から珈琲を買えばよかったなと、見せつけられた物を見下ろしながら呟く。
安酒を飲むよりはよっぽど良かったし、そもそも祭を楽しむために来たわけではない。
だから誰かをひっかけろという言葉にも消極的な顔を見せるだろう。

「そんな事をしている暇はない。
 男にせよ女にせよ、体を武器にすり寄ってくるようなのは苦手でな」

「まぁ……、その先に隠された真実が眠ってると言うなら、いつだって行くが」

スゥ、と冷めた目をその路地へ向け、それからやっぱり、首を横に振った。
別に娼婦や男娼を差別しようというわけではない。
ただ……どうにもそういうやりとりは苦手であるのだった。
(79) 2022/08/11(Thu) 8:53:06

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

ともすれば一触即発のような会合だ。
相手が一人きりで出向いてくるわけがないことも、ちゃんと理解している。
互いに心理戦のような状況を作り出し、何度も会っているのだから、情報以上に相手のことを知ってしまっているというのはどう関係性を表現して良いのか不透明だ。

「……………」

カプチーノだけではない紫煙の香りが、少しばかり鼻についた。
ふと、いつも電話一本で呼び出してくる上司の顔が浮かんだ。
そういえば、この男はあの人の所の孤児院に居たのだったな……と、そんな事を思い出してしまった。
態々そんな事をあの人の耳に入れても仕方ないと触れないでいる一件だが、思い出してしまうと少々具合が悪くなる。

「よせ」

だから伸びてきた手に対して、割って入ろうとする部下を手で静止して、伸びてきたそれを黙って受け入れた。
触れてきたては存外温かくて、互いに血の通った人間であることを主張している。

「俺はピアスなんぞ似合わん。
 そんなものは女にでもくれてやれ」

盗聴器でも仕込んだ物をよこしてくるのか、それとも。
何にせよいつものように、煙のごとく消えてしまう男を追うようなこともせず、男も踵を返して建物の中に帰っていった。
(-252) 2022/08/11(Thu) 13:02:44

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>85 ストレガ

「視察だが?」

むぅ、と眉間に深くシワを寄せながら言った。
別に住民と対話をするわけではなく警戒と囮を兼ねて、自らの目で見てみようと思っただけの話だが、それでもあまりに場にそぐわなく珍しげに見られてしまうのはいただけなかった。

「それは確かに困るが……自分の目で見ておきたい事もある。
 どうにも向いてないのは理解できたが……そうだな、このワインを処分したら移動することにしよう」

服はともかく顔はどうにもならないのだが、どうしたらいい、などと問うことはすまい。
そのような事をしても、彼女もまた大きなため息をつくはめになるだろう。
路地に消える背中を見送って、男もまた移動を始める。
両手に持つ2本のワインが似合わず、更に不自然さを高めてしまっていることに男はまだ気づく様子はなかった。
(87) 2022/08/11(Thu) 13:13:10