12:47:42

人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「んうーっ」
撫でられ突かれ、ぐるぐると喉を鳴らして鳴き声をあげた。

「でもそれで呼んで、本当にアンタが来たら……なんか……
 …………いや小っ恥ずかしいからやっぱやらない」
「離れられない子供みたいで、やだし、そういうの……」

ぐう、と一鳴きしてまた俯く。
けれども撫でられるのは嬉しいから一通り享受している。

「オレはアンタのこと仲良しって思ってるけど?
 どこでも呼びつけるとか、そういうのはしたくないし」
「だからこうやって会った時に撫でてくれたらいいんだ……」
結局は撫でられたいだけ。
(-0) 2021/11/06(Sat) 21:18:06
透 静は、とりあえず他人からもらったものを他人に渡すのは今後やめようと思った。
(a15) 2021/11/06(Sat) 23:15:06

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「そんな、恥ずかしがるような仲でもねぇでしょうに。
 けど、そう言ってくれて安心しちまいましたよ。
 静の世界が僕だけになっちまうのは、色々と心配でやがり
 ますし、出来れば避けちまいたかったんで」

そう言いながら、また俯くあなたを撫で始めた。

「何処でも呼び付けてくれて、本当に構わねぇんですがねぇ。
 さっきは油断しちまいましたが、僕が心底嫌なら行かねぇ
 事は、出来ちまう筈ですし……、…………」

ふと、何かに気付いた様に動きを止めて。
ぽつりと呟いた。

「──……つまり僕も、静の傍に居たかったんですかね?」

何処にでも居る男は、此処に居たいのだと気付いた。
(-11) 2021/11/06(Sat) 23:34:49

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「創だけ? にはなんないぞ、多分。
 んむ、オレはもう大人だからな……んゆ……
 
我儘言わないし、ちゃんと創だけ頼んなくてもいいようになるんだ……おお……

言いつつ撫でられてとろとろ和み顔になっている。大人の威厳、皆無。

「近く、いるかー……?
 アンタが居てくれたら、そりゃ嬉しいし、頑張るけどさ」
「ここに居て!ってしたくないから、創が居たい時とか、
 そうしたい分だけオレの近くにいてくれるのが、一番嬉しいぞー」

去るを追わず来るも拒まず、青年は貴方にこれ以上の何かを強く求めるような気は無く。ただ、極論
この想いを伝えさえできればそれでよかった

撫でられるのも、話ができるのも嬉しいけれど、最もの喜びは
貴方が貴方らしくあること
で。
何とも難しいことを一番に求めているとは、本人自身考えもせず。
(-22) 2021/11/07(Sun) 0:28:09

【独】 人魚姫 透 静

……欲しいものがないわけじゃない。
……全てに無関心ということもない。
ぐるぐる、ぐるぐる、お腹の中で何かが渦を巻いている。
今まで十云年生きていて、一度も思った事のない考えが巡っている。

考えて感じたとしても、負の感情を知らないから、これ以上は何も解らない。
何より、自分にはそれを吐き出す術なんてないものだから。
――ただ喉を鳴らして、くるくる、ごろごろ、笑うだけ。
それだけが自分にできる感情表現で、この何かを吐き出す方法。

どうしようもないぐらいに無知で、陸のことを知らなくて、世の全てを教えられないまま、
丁寧々々に愛されて育った子は、"姫"と呼ばれてもそう大差がなかった。
(-44) 2021/11/07(Sun) 2:57:38

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「居たい時だけ、ってのは中々難しい注文でやがりますねぇ。
 僕には、自分らしい自分ってモンがねぇですから。
 人に認識されるまま、人が求めるがままに生きて来て、それが
 当たり前になっちまってるんです。
 静の傍に居たいんだろうな、というのも今気付いたくらいで
 やがりますから」

ある意味、二人とも似た者同士なのだ。
強く何かを求める事無く生きて来た。
あなたは水の中に居られればそれで良くて、鏡沼は望めば
何にでもなれる存在だったから。
異能に恵まれ過ぎていたのだ。幸か不幸か。
(-46) 2021/11/07(Sun) 3:12:15

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

>>-46(昨日)


「あ、う。難しいか」
「なら、暫くはオレが創の近くに居たい時は、こう……一緒にいるか?
 アンタの勉強とか、邪魔しないようには、するからさ……」

……そうは言いつつも、撫でてくれる貴方の手をじっと見つめ始めた。
目線を逸らしているつもりでも、きっとバレバレの凝視。
如何にも物足りなさそうな様相をしている。

「…………あの、こっ……ここまで来るの大変だったろ?
 オレ、今日はこの後一人で帰れるからさ、えっと、
 こうして直接呼びつける心算なくて、文字で返事貰えれば、みたいな」
「や、でもその、返事も、何となく分かっちまったかもってとこ、あったりして」

不足を感じている自分自身には気付いているようで、
それを隠そうと、寧ろ言葉は急速に辿々しさを取り戻しつつある。
嘘が下手。
(-49) 2021/11/07(Sun) 3:47:04

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

>>-49 (昨日)


「ええ、それで構わねぇですよ。
 邪魔だなんて思わねぇですから、安心しやがって────」

ふと、あなたの視線に気付く。
……ああ、足りないのだ。これだけでは。

「気ぃ使わなくても、全然そんな事ねぇんですがねぇ」

普段は吐く理由が無いだけで、嘘については得意な方だ。
必要があれば、相手の認識を弄ればいいのだから。
神谷との一件で無様にも意識を失って保健室送りになっており
正直走るのはキツかった……等は、おくびにも出さない。

「……でも、何となくじゃ嫌でやがるんでしょう?
 僕の返事が足りねぇのが、悪いんですが」

あなたの拙い知識に沿うなら、此処で必要なのは。
背中に手を回し、抱き寄せる。

「わかりました、ちゃんと言いますよ。
 僕を、静のものにしていいです」

そうして、拒まれなければ唇を重ねるだろう。
(-50) 2021/11/07(Sun) 4:21:39

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

>>-50(昨日)


「……! う、うん、創のことオレのものに、」
する、と嬉しそうに口にして、触れた感触にぴたりと固まる。

「――――……」
「…………あ、あ え おれ」「かえ、か 帰 」
朱に茹で上がった頭と顔で言うと、止められなければ、
青年はあなたからそっと一歩離れようとする。

全身がちがちのぎこちない動きで、思考が何一つ追いついていない。
本能的に青年の思考は退却を思い浮かべていた。
(-51) 2021/11/07(Sun) 4:39:26

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

>>-51 (昨日)


腕は緩められ、離れようとするあなたを無理に留めはしない。
くつくつと、喉の奥から笑い声が漏れて。

「ええ、また明日。めちゃめちゃに動きが固てぇですが
 校門まで送らなくて大丈夫でやがります?」

あなたが立ち去るなら、軽く手を振って見送るだろう。
抱っこしてちゅーするだなんて言ってたけれど。
自分の身に起こるとは思ってなかったのだろうな、と察して。
(-52) 2021/11/07(Sun) 5:01:22

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

>>-52(昨日)


「あ あした」「うん」
「だいじょッ……だい じょぶ」「また、ね」

……かちこちの身体をなんとか動かして、
時折再度固まりつつも、青年は帰路につくことだろう。
(-53) 2021/11/07(Sun) 5:19:40

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

>>-53 (昨日)


ぎこちない動きで歩いてくあなたを見送って。
自分もまた、丸一日ぶりに寮の自室へと戻る。
外泊許可なんて別に取らなかったけれど、異能が異能だ。
予想通り何も露見してなかった様で、その事には驚きも無い。
そのまま、いつも通りに過ごしたけれど。
ほんの少し、違和感があった。
此処の所の疲れや無理が祟ったのかとも思ったが、少し違う。
それは、小さな疑問。

あなたのものになったのに、どうして自分は此処に居るのだろうか。


湧いた問いの答えを深く考えてはいけない気がして、常より
少し早めに眠る事にした。
(-54) 2021/11/07(Sun) 5:50:23

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

……どこかの休憩時間、ぽん、と前触れなく、
透明な袋へ梱包されたクッキーの写真が送られてくる。

『あげたい』『学校終わったらとか、会えそう?』
『二人分あるから、その片方』
箱を持った犬のスタンプも出しつつ。

『あまり人が居ないとこがいい』
『あるかわかんないけど』
(-103) 2021/11/09(Tue) 5:33:25

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

送られて来た写真と文面に、軽く目を瞬く。
どう見ても手作りのそれだ。
騒動は一段落したのだから、薬を警戒する必要は無いとして。
自分にあげたいという意図を、鏡沼は今一つ掴み切れずにいる。

『ええ、勿論会えちまいますよ』
『二人分あるって、誰かから貰いやがったんです?』

こういう時に、送れる様なスタンプの持ち合わせは無いから
簡素な文章が続いてしまう。
やはり、何か買うべきだろうと思いつつ。

『そういう事なら、校舎裏で構わねぇですかね?』
『放課後なら、そんな人も居ねぇと思いますんで』

自分が喫煙する時によく使っている場所を指定する。
自分自身の臭いや姿は、異能で幾らでも誤魔化しが効くけれど
それ以外は残ってしまう為、屋外で人目に付かない場所を
選んではいる心算だ。これでも。
(-111) 2021/11/10(Wed) 3:09:16

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

『作ったの、オレ。創の分と自分の分。お礼、自分で作ってみたかった』
『校舎裏、いいよ。会ったら渡す』『割ともうすぐではあるけど』

メッセージに添えて送るのはコック帽を被った柴犬。
「……えっと」
次に"伝えておきたいこと"をどう書こう、と暫く考えてから、
再び文字で言葉を送っていく。

『あと、あの 一回接吻したやつ』
『人前でするのは、これからは だめ 大丈夫なとこなら、してもいい』

『嫌じゃないよ』『嫌じゃないんだけどさ』
『されたらオレおかしくなるから、なんか身体うまく動かないし 恥ずかしいから だからしてもいいけどだめ』
(-113) 2021/11/10(Wed) 5:19:19

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

送られてきた言葉は、驚くに値するものだった。
趣味云々の話は確かにしてたけれど、まさか本当に自分の為に
作るだなんて、予想してなかったから。

『作ったんです? 静が?』
『そりゃ、絶対に受け取らねぇとですね』
『授業終わったら、待ってますんで』

終わったらと言いつつ、既に以降の授業をフケる気だった。
どうせ居ても居なくても居るのだから、騒がれる事も無い。
出欠はGPSで管理されてるので、流石にバレるにしろ。

校舎から出ようとした所で、通知に気付く。
続きがあるのかと開き、思わず口元を押さえた。

「……人が居ねぇ所がって、そういう意味でやがります?」

これじゃ、期待してると捉えられても仕方ねぇでしょうに。
そんな事を思いつつ、自分にはほぼ無い恥という意識を持つ
あなたを可愛らしく思う。
(自分に関する事なら何だって書き換えて“無かった事”に
 出来てしまうのだから、鏡沼に恥なんてあろう筈もない)

『ええ、承知しやがりましたよ』
『人前じゃなきゃ、構わねぇんですね』

そう返信を打ちながら「会いたい」と思ってしまってる自分に
気付き、慌てて行ってしまわない様に気を引き締める。
……これは、近い内に柏倉先輩に泣き付いて、異能をちゃんと
制御する方法を身に着けざるを得なくなるかもしれない。
(-114) 2021/11/10(Wed) 5:57:20

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

応急処置として、あなたが来るまで一服して待つ事に決めた。
場には臭いが残ってしまうだろうが、自分からはしなければ
どうとでも誤魔化せるだろう。
(-115) 2021/11/10(Wed) 5:57:53

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

『うん』
返答はそれだけ、続けてメッセージが送られてくることはなく。

貴方が校舎から出て待っていれば、少し経ってから、
未だ放課後からはある程度早い時間に青年は姿を現すことだろう。

「……あ、う。……創……?
 創のとこ、勉強、終わった……?」
周りを見回して気にしつつ、隠すように自分の鞄を抱え込んでいる。

やたらと頻りに視線を意識しているせいか、大分不審になりつつある。
その様子や時間から、青年が授業から抜け出したことに
貴方は気付ける、かもしれない。
(-116) 2021/11/10(Wed) 6:27:04

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

思ったより早く出て来たあなたに、まだ長さの残っていた煙草を
秘かに落として踏み消した。
一連の動きは認識されてないとは思うが、自信はあまり無い。

「……ええ、まあ。
 ちっと早く終わっちまったんで、待ってようと思いまして。
 静んトコも、早めに終わった感じでやがります?」

抜け出して来たのだろうと当たりを付けつつも、態々言及は
しなかった。
きっと同じ気持ちだろうから、とやかく言うのも野暮だろう。

「そんな周り気にしねぇでも、こんなタイミングで此処に人が
 来る事はそうねぇですよ。
 心配でやがるんでしたら、どっか移動しちまいます?
 外でも、何なら僕の部屋でも構わねぇですよ」
(-118) 2021/11/10(Wed) 6:42:31

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「いや、それ……は、その……」
落とされた煙草には気付かず、バツが悪そうに貴方から顔を逸らすと、片手で長い白髪を弄り始めた。

「……終わってないけど……調子悪いって、抜け出した」
「サボんの、悪いことだって分かってても、アンタの事気になって……こ、こういう事初めてしたから、バレてるかもだけど。体調のこと聞かれた……」

……発言とは逆で、入学以降一度も仮病を口にしたことがなかったからか、易々と信頼され抜け出せたようだ。
鞄から件のクッキーを取り出しつつ、極力外から見えないようにと建物の陰へ早足で潜り込む。

「う、うー……いい、こ、ここで……。アンタが言うんなら大丈夫だろうし、オレは、菓子渡しに来ただけ、だから……」
(-119) 2021/11/10(Wed) 7:00:48

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「……全く、静は正直でやがりますねぇ。
 これじゃ、本当の事言ってねぇ僕の立場がねぇじゃねぇですか」

くつくつと、気を悪くした風もなく笑う。
自分も同じ様に抜け出して来た上に、今も他人の認識を通じて
授業を受けてるだなんて、あなたが知ればどう思うだろうか。

「僕の事、信用しすぎじゃねぇです?
 そういう事なら、早えぇトコ受け取っちまいましょうかね」

はい、と渡し易い様に両手を差し出した。
(-120) 2021/11/10(Wed) 7:13:55

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「だって、周りに嘘、吐いたし……アンタには本当のこと言ったほうが、いいって思って…………」

差し出された掌へと菓子入りの袋を乗せ、
……そのまま、菓子ではなく貴方の方を見た。

「…………で、あの、さ。……ここ、人目とか、ない所じゃん」
そこまで言って、唇を一度噛み、緩々と再び開く。
空いた自分の両手で鞄を持ち、盾にするように顔を隠そうとする。

「前にしたの、少しだけで、その……創がしたかったら、
 もうちょっと、き、キスしても、いい、ですけど……」
(-121) 2021/11/10(Wed) 7:30:45

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「ありがとうごぜーます……?」

受け取った菓子をよく見ようとした所で、あなたからの視線に
気付き、首を傾げた。
そのまま待ち、出てきた言葉に笑いを噛み殺しつつ、菓子を
鞄へと仕舞って、その場に置いた。

「そう言われましても、そうやって顔隠されちまったら
 出来るモンも出来ねぇんですよねぇ。
 静が僕にキスされてぇんでしたら、その鞄もーちょい下げて
 もらって構わねぇですかね?」

そう、一歩あなたとの距離を詰め、目の前に立った。
(-122) 2021/11/10(Wed) 7:44:17

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「……あ、…………」
びく、と青年の肩が揺れた。
貴方の言葉に反応してか、そっと外された鞄の下にある顔は、林檎みたく真っ赤に染まっている。

「そ……そう、……言うの、なら…………」

鞄を足下へと半ば落とし置き、自身の上着の裾を掴んでじっと立ち竦む。
自分から求める言葉を言うのを躊躇い、羞恥で潤み色味の増した蒼眼は、閉ざした口の代わりに欲求と感情を滲ませている。
(-123) 2021/11/10(Wed) 8:00:54

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

言葉にこそされないものの、こうして鞄も下ろされ、強く欲求の
滲む様子を目にしてしまえば、あなたの気持ちは明らかだ。
逃げる心配をする必要も、逃がす心算も無い。
赤く染まった両頬に手を添えると、唇を重ねた。

「…………ん」

さて、『もうちょっと』というのはどれ程だろうか。
訊ねる様に、誘う様に小さく舌を出し、あなたの唇をなぞった。
(-124) 2021/11/10(Wed) 8:15:17

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

ひ、と短く息を呑む。頬に手を添えられ、それを振り解く必要も、それ以前に度胸も足りない青年は、ただ触れられた唇の感触に固まる。

「ぁ、や……」
ただ、あんな言葉を送って口に出して、そうして回りくどく求めたのも自分からで。実際に体験して、ぐわりと胸の奥で燻る熱が揺らめいた。

「…………足んねえ、」

低く呟いて、……そのまま抗われなければ、青年は貴方に深く口付けをしようとすることだろう。
本心が望むまま、欲しいものを欲しいだけ手に掴む子供みたく。
(-125) 2021/11/10(Wed) 8:37:09

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「っ、……!」

驚くほど低い呟きに、ぞくりと背を震わせる。
欲されている。
はっきりと伝わる欲に、ペースを乱されそうな危機感を覚えた
ものの、抗う理由も無く。
そのまま、深く口付ける。
貪欲に求められながら、自らも舌を絡めた。

────いいですよ、全部持って行っても。

あなたが離れるまで、満足するまで、自分から終わらせようと
する事はないだろう。
自分もまた、あなたを欲してるのだと気付いたから。
(-126) 2021/11/10(Wed) 9:02:44

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

足りない。足りない。おかしくなってる。
思っていたよりももっと、思考がぐらぐらして落ち着かない。
理性と欲求が噛み合わなくて、何一つとして固まらない。


「……っは、あ、」
そのまま暫く触れ続けて、混乱と知識不足で呼吸の仕方が分からず、それでも限界まで求めてから青年は漸く数歩離れた。

「や……だめ、やっぱり、オレおかしいよ、足んない……」
「こんな事考えたり、したいって頭一杯になんなかったのに。
 アンタとしてもいいって思ったら、ずっとしたくなる……」

息を荒げて赤いままの頬はそのままに、口元だけを今度は手の甲で隠して顔を背けた。
身体がこれ以上は限界だと呼吸を求めていても、頭の中はずっと別のことを欲している。
(-127) 2021/11/10(Wed) 9:40:04

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「……は、」

呼吸こそ出来ていたものの、流石に頬が熱くなり、息も
上がっているのを実感する。
ここまで情熱的に求められたのは、流石に初めてだったから。

「おかしかねぇですよ。僕はしてもいいって思ってますし
 静がしてぇなら、ずっとしたって構わねぇんです。
 僕は、静のものになっちまってるんですから。
 ……ただ、これで全部でも、終わりでもなくて。
 そういうの、全部教えていいかは悩ましい所でやがりますね。
 静がパンクしちまいそうですし」

顔を背けるあなたを、じっと見つめる。

「……今、どうしたいか聞いても構わねぇです?」
(-128) 2021/11/10(Wed) 10:05:26

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「は、え……? おわりじゃ、ない、のか……?
 これ以外、すること、あるか……?」

案の定というべきか何も知らなかった青年は、不思議そうに疑問符を浮かべている。
呼吸を落ち着けようとする中、貴方の言葉を噛み砕いて飲み込み、ようやっと口を開く。

「―― 全部、」
ほしい、と掠れた声が、思わず出てしまった。
どうなろうとも貴方の全てが欲しい。
それは青年の本心を直接流し込むような、熱と欲の滲んだ音。
(-129) 2021/11/10(Wed) 10:35:47

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「あるんですよねぇ、実は」

困ったな、と苦笑する。
教える心算は無かったのに、気が付いたら先を仄めかしていた。
先がある事を知れば、無垢なあなたはきっと。

予測は出来てた筈なのに、熱と欲に中てられたのか胸が脈打つ。
こうまで欲されては、逃げられない。
いや、違う。自分が逃げたくないのだ。
全てを与えたくて仕方がない。

「────わかりました。
 でも、流石に此処でじゃ色々とマズいですから。
 場所を変えましょう? 僕の部屋でも、静の部屋でも」

どっちだっていいですから、其処まで我慢出来ますよね?と。
子供を宥めるが如く、耳元で囁いた。
(-130) 2021/11/10(Wed) 11:01:08