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人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>5:+94 >>+13 ニア

「………っ」

少女の行動に惑わされる。
酩酊するような感覚、平衡感覚を失った錯覚。
鼓動が頭に響く。触れる体温に、幸福を思い出す。
少女の体を強く抱いて。

当然のように与えられる口付けに目を見開いた。
絹の髪の指を通して、その背を辿る。

「ニア、」

掛けようとした言葉は、欲と感情に塗り潰された。

瞳を伏せる少女に触れて思い出す。
壊したいという衝動。
奪いたいという焦燥。


──その頸に、手を伸ばした夜のこと。


いつかの夜と同じように、唇を奪う。
吐息さえ──許さないように。
(+24) 2021/04/27(Tue) 0:15:23

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>+24
髪の→髪に
(+26) 2021/04/27(Tue) 0:21:49

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

少女の瞳が、残虐な色に染まる。
血の餓えた獣の瞳。   
すき

この瞳をする瞬間が、一番綺麗だ。

髪を撫でた。戯れのようなキスを一つ。
少女の白い手を掴んで、その指先にひとつひとつを唇で辿る。
それは愛の表現か、それとも捕食する前の“味見”か。

「欲しいなら、求めてください。
アンタが欲しがるんですよ──ニア。
おねだりが上手く出来たのなら、僕を殺していい。

それが出来ないのなら、僕がアンタを殺してしまうから」


くつくつと喉を鳴らした。
出来ないだろう、と青年は挑発をしている。
目の前の青年は、やすやすと獲物になるつもりは無い。
油断したら、簡単に少女の命なんて摘み取ってしまえる。

「どうしますか?」

冷たい夜の気配が、夕焼けを滲ませる。
この部屋はとても静かだ。
ふたりの呼吸さえ、容易く拾えるほどに。
(-59) 2021/04/27(Tue) 1:03:01
シトゥラは、ブラキウムの壊れた天秤を見た。
(c33) 2021/04/27(Tue) 2:16:15

シトゥラは、それを直すことが出来ない。
(c34) 2021/04/27(Tue) 2:16:25

シトゥラは、その天秤に罅を入れた人間を知っている。
(c36) 2021/04/27(Tue) 2:18:03

シトゥラは、>>a46を見ている。見ていた。
(c37) 2021/04/27(Tue) 2:25:57

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>+28>>+29 ニア

「──痛た」

青年は少女の抵抗に、唇を離す。
すぐ傍にいつもの紫の瞳が見える。
先程までの硝子玉のような濁りは失せていた。

「なんですかァ、目ェ覚ましちゃったんですか?
折角可愛い顔してたのに勿体ないですね。

アンタが欲しがったんですよ、傷付いちゃったなァ。
おはようございます、ニア」
(+46) 2021/04/27(Tue) 2:53:24

【秘】 ■■■■ シトゥラ → アタシは メサ

「ハア……」

青年は溜息を吐いた。
苛々した感情を隠そうともせずに、頭を掻く。

「アンタの自傷行為に付き合わされて最悪ですよ。
満足ですか、これで。
          
ロール

アンタが僕に求めてた役割はこれで正解ですか?
疲れました。どうして僕がこんなくだらないことを」

嘆息、心底呆れた顔をする。

「アンタが幸せだろうと、不幸だろうと。
僕にはもう関係が無いんですよ。
僕はニアに全て捧げた、アンタに与えられるものはない」
(-108) 2021/04/27(Tue) 3:34:47

【秘】 アタシは メサ → ■■■■ シトゥラ

苛立ちと呆れ。
追い求めた夢の先はここにある。
あなたが愛と呼ばない溢れた欠片を、拾い集めて抱きしめる。

「ニアにはできないことだから。
アンタならきっと、できるって、してくれるって思ったから」

甘えた。ねだった。
しょうがないと言うあなたの優しさを知っている。
アタシに与えられた役割がなんだったとしても、あなたが要らないと言うのならそれが真実で全てだったから。

「気持ち悪いよね。
お姫様に手を出して王子様にお仕置きのおねだりして」

一人きりの灰かぶり。
魔法使いはやってこない。
お似合いの赤い靴を履いて狂ったように踊り続ける。
(-110) 2021/04/27(Tue) 7:40:02

【秘】 アタシは メサ → ■■■■ シトゥラ

「アタシは一体なんだったんだろ……。
アタシも誰かに望まれて生まれたかった。
望まれて生きたかった。
せめて望まれて……死にたかった。
ここでこのまま死に損ないで居たくなかった」

観客の居ない舞踏会で踊っていれば踊り子にでもなれるかと思ったけれど、そんな事もなかった。
気を引くために振るった悪意も惨めさも悪役になるには未熟だった。
もう、お仕置きも終わりなのだろうか。
残念。

「アタシにはできなかったことはニアがしてくれるんだろうな。
世界を見てまわったり、美味しいものを食べたり、毎日素敵なことがあって……
いいなぁ。羨ましいなぁ。
あんまり泣かせるような事したら駄目だよ。……ま、アタシが言うことじゃないか」

痕に触れる、あんな顔を見てしまったら勝ち目がないじゃないか。
だから素敵なお嫁さんになって欲しいと思った。

「……」

そこで溢れるうわ言は途切れた。
じっとあなたの沙汰を待つ……。
(-111) 2021/04/27(Tue) 7:42:45

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

 短く息を吸い込む音が響いて。
 いっとき、少女の呼吸音が途絶える。

 ――横たわった静寂を割くように、細く息を吐き出す。
 じっと息をひそめながら、逃げ道を探って。
 ひたと目を見据え、湿らせた唇を慎重に動かす。

「……簡単に言うわね。
 あんた、そのお綺麗な手でちゃんと殺せるつもり?」

 ……初めから、追いかけているのは青年のほう。
 少女が辿っているのは、獲物の足跡などではない。
 幼さを残したままの少女は、そんなことにも気づかない。

「死に損なって、苦しい思いをするのなんてご免だわ。
 ねえ、シトゥラ。あんたはわたしを上手に殺せるのかしら」
(-122) 2021/04/27(Tue) 11:56:22

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

(→)

 辿られた指先で唇をなぞり返しながら並べ立てて。
 最後に爪の先で引っ掻いたのは、きっと、挑発のしるし。

/*描写漏れしたので補完です。
(-125) 2021/04/27(Tue) 12:23:54

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

/*補完したぶん、「挑発」→「抵抗」のミスです…!ごめんなさい!
 (挑発では…殺せと言っていることになってしまうわ…)
(-126) 2021/04/27(Tue) 12:28:09

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>+51 ニア

「僕に触れられるのは嫌いですか?
あーあ、傷付いちゃったなァ」

青年はこれ見よがしに悲しい顔をして、
少女から離れた。

「まだ手ェ出してないのに。
………つまり起きてる今なら良いんですよね?


良いことを閃いたというように手を打つ。
にっこり笑った。
(+68) 2021/04/27(Tue) 15:54:53

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>+80 ニア
離れた手を掬い上げる。


「そう言う事じゃないんですか?
約束通り綺麗にアンタを殺した僕にお礼くらいあっても
罰は当たらないと思うんですけどォ」

青年は溜息を吐いた。
指先で掌を撫でて。

少女の視線を受け止める。

「本当に可愛くねえなァ」
寂しいんでしょ、と囁く。
(+97) 2021/04/28(Wed) 0:25:37
シトゥラは、判っていた。
(c87) 2021/04/28(Wed) 0:39:38

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

青年は少女の抵抗に微笑んだ。
少女の腕を掴んで、強く引いた。
体勢を崩した少女の肩を押して組み敷く。

「そんな細やかな抵抗で、僕をどうにかできると?
バカにしてるんですか──ああ、違ったか。
それがアンタなりの懇願ですか?」

声が、嘲るようなものに変わる。
その白い喉を撫でて、爪で辿った。

「本当にアンタは、僕を煽るのが巧い。
今ここで僕がその気になれば、死ぬんですよ。
武器もないアンタの抵抗なんて何の意味もない。

アンタがどんなに餓えた獣でも、
体は非力なただの少女なんですから」
(-243) 2021/04/28(Wed) 1:42:58

【秘】 ■■■■ シトゥラ → アタシは メサ

「そんなに美しいものじゃない。
僕はニアひとりの為に、全部を裏切ってきた。
背負った期待も、繋いだ手も、約束も振り切って。

それが賢い手段だとは思っていなかった。
間違っていると知っていながらこの道を選んだ。

僕は、裏切り者だ。許して貰えるとは思っていないし、
許されるつもりも、それを乞うつもりも無い」

青年は呆れた顔のまま、メサに手を伸ばす。
期待されたのなら、応えなければならない。

──“そういう風に出来ている”。

(-246) 2021/04/28(Wed) 2:03:13

【秘】 ■■■■ シトゥラ → アタシは メサ

「でも、僕は選んだのなら迷わない。
ニアの手だけは離さない。

──泣かせる?あれが泣くわけないでしょう。
そんなこと、アンタが一番分かってるはずだ」

青年は笑った。
王子様と云うには、随分と悪どい笑み。

「素敵なこと、たくさんしますとも。
あれが泣いて逃げ出すまで、負けを求めて僕を乞うまで。
あの強情な心、いつか折ってやりますよ!」


アハハ、と高らかに笑った。
(-248) 2021/04/28(Wed) 2:13:06

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>+100 ニア

「ちょっと。そうあからさまに目を逸らされると
嫌なんですけどォ。ニア、こっちを向いてください」

視線を逸らした彼女の顔を覗き込む。
指を絡ませる。

当然のように、耳元に顔を寄せた。
耳朶を掠めるように口付けを。


「そりゃあ、寂しがり屋ですからね。
アンタはそれを置いて行ったんだから、責任取ってくださいよ」
(+101) 2021/04/28(Wed) 2:37:16
シトゥラは、ルヘナ煩いなと思った。
(c99) 2021/04/28(Wed) 3:11:17

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

 華奢な体は容易く組み敷かれる。
 逃れようと仰反る喉。
 細く白い急所が晒される。だというのに、

「懇願なんてするわけないって、分からない?
 随分とお粗末な感受性なのね。傲慢で、身勝手」

 鋭い視線で、減らない口で。
 食らうのはこちら側だと主張する。
 
そうして、枕の下に忍ばせた爪を突き立てる隙を伺っている。


「……ああ、だからかしら。
 “非力な少女”を組み敷いて、酷いことばかりを言うのは」

 ほころぶような笑みをかたちづくる唇から漏らすのは、
 わざとらしく、甘やかな囁き。

「――――乱暴者」
(-267) 2021/04/28(Wed) 12:58:34

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>@8 レグルス

「そんなに騒いでどうしたんですかァ」

様子がおかしい少年に声を掛ける。
青年は、首を傾げている。見たことがない顔だ。

【system】
ゲームにおける権限をチェックします....
start.........failed!
この人物は参加権を持っていません!


「何をそんなに怒っているんですか?
アンタはこのゲームの参加権がない存在だ。
何を憤る必要がありますか?」

【system】
▽感情のバグを発見しました。
▽修復しますか?
▼いいえ
(+125) 2021/04/28(Wed) 15:25:52

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

「それを、受け入れたのはアンタです。
拒まずにそれを善しとした。
僕の手を振り払えずに、こんなところまで来てしまった。
打算という言葉に惑わされて、優しさを受け入れてしまった。
   かわいい

──滑稽ですね、ニア」

微かに声を立てて、笑った。
白い喉に、手を掛ける。
……………。
もし、あの時拒絶していてくれたなら。
こんなことは、しなくて済んだ?


窓の外、陰る空が雨を落とす音がする。
窓を叩く微かな音が部屋に響いた。

「でも、その乱暴な僕が好きなんでしょう。
連れて行って、欲しいと願ったんでしょ」
僕はアンタに生きて欲しかった。

ただ、傍に居る他愛ない時間が訪れたなら。僕とアンタが、同じ側だったなら。

少女の瞳は、強い意志を持っている。
──けして、手折られるだけの花ではない、と。

少女の唇を塞ぐ。
これで、終わりだ。

これ以上、何かを言わせない。抵抗なんてさせない。

「……ニア、口を開けてください」

青年は一度唇を離して囁いた。
(-293) 2021/04/28(Wed) 19:48:39

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>+123 ニア
青年は名前を小さく呼んだ。

「怒らないでくださいよォ。
勿論責任は取りますって。責任……責任ですか。
責任、どう取って欲しいですか?」
青年は少女の頭を撫でる。
彼女が寂しい思いをしたのは知っていたから。

「まさか、今度はずっと一緒に居るなんて、
ありふれた言葉をお望みですか?そんなわけないですよねェ」

青年も、少女以外を視界に入れようとはしない。
青年はまだ、この世界を理解していない。


【system】
データの破損を確認しました。
修復可能です。修復をしますか?
 はい
▼いいえ
(+130) 2021/04/28(Wed) 20:16:42

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>@9 レグルス

【system】
情報検索中......success!この人物はNPCです。
インベントリにバグが発見されました。
摘出を開始します..............


「生きた人間……そうでしょうか。
参加者としての権利をお持ちでないようですが。
だから、こうしてアンタはひとりきりなんじゃないですか?
アンタに声を掛ける者はいない、ただ、喚いているだけ。
寂しいですねえ──僕が話相手にでも、おや?」

青年は首を傾げる。
目の前で、何かが地面に落ちた。

少年の持ち物の中から、転がり落ちた箱。
手を伸ばして、それを拾い上げようとするも。
それに気付いた少年の手と奪い合いになり、

【system】
バグを発見しました、回収をしてくだs
蝗槫庶縺励※縺上□縺輔>........error!


──その箱が、開く。
それはルヴァの売る、“気分”の箱と似ていた。
(+132) 2021/04/28(Wed) 20:54:47
シトゥラは、ハマルをむぎゅー。
(c122) 2021/04/28(Wed) 21:39:49

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>+133 ルヴァ

青年は、ルヴァの姿を発見した。
何となく気まずいので、やや控えめに挨拶した。

「どうも、ルヴァ。お久しぶりです」
(+136) 2021/04/28(Wed) 21:45:28
シトゥラは、キューの言葉を思い出した。
(c123) 2021/04/28(Wed) 21:46:39

シトゥラは、キューが助けて欲しいと言ったのを覚えている。
(c124) 2021/04/28(Wed) 21:47:02

シトゥラは、キューに言葉を届ける手段がない。
(c125) 2021/04/28(Wed) 21:52:41

【秘】 アタシは メサ → ■■■■ シトゥラ

「シトゥラが選んだならそれは間違いじゃない、と思う、けど」

嗤うあなたにぽそりと呟く。
――欲しいと思ったものの為に他の全てを投げ捨てるか、と魔術師に問われた事を思い出した。
あの時はそんなことはあり得ないと、最低だと啖呵を切ったが今になってみれば結局自分も天秤が壊れた人間だった。
傾ける事ができない天秤。
もし同じく壊れた天秤ならば。
何もかもを天秤に乗せようとして取りこぼすくらいならきっと片側だけを支える方が賢い。
(-311) 2021/04/28(Wed) 22:53:55

【秘】 アタシは メサ → ■■■■ シトゥラ

「もうすっかりご執心なことで。
はぁ……アンタがそうやって全部振りきれたのなら、それでよかったのかも。
アタシにはアンタたちがキラキラ輝いて見える。
それがたとえ歪んでたとしてもその行く末を祝いたかったんだ」

否定したくない。肯定したい。
あなたが笑いかける事はなくとも、自分は笑っていたい。
ただ、それができるような聖人ではなかったし既に害を為してしまった。
あの瞬間から自分がどうしようもなく行き場を失ってしまったともう分かってしまったから。
見届けられないのは悲しいし、悔しいけれど、
あとはお邪魔虫が消え去れば物語はきっとハッピーエンド。

「お願い――シトゥラ」

ボロボロの心と体を投げ出して瞳を閉じた。
アタシができることはもうこれしかないんだ。
(-313) 2021/04/28(Wed) 22:54:21
シトゥラは、ブラキウムをむぎゅー。
(c130) 2021/04/28(Wed) 23:26:37

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>+140 ニア
言葉が嘘だと言うのなら。青年は少女に掠めるようなキスを一つ。

「あー、ハイハイ。
アンタは本当に不信、不満、不平の塊ですね!」

青年はニヤッと笑う。
今しがた、口付けた唇に触れた。

まるでアリスに出てくるチェシャ猫のような笑み。

「まさか僕も、アンタが態々僕の薬指に痕をつけたのを、
何の意味もなく──なんて思っていませんからね。

一緒に居てあげますよ、アンタが何をしていても。
どんな人間だとしてもね。──嬉しいでしょう?」
(+142) 2021/04/28(Wed) 23:38:11

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>@13>>@14 レグルス

「──シトゥラ。
アンタが殺したいのはこの“僕”です。
こっちにおいで。間違えてはいけません」


清水に落ちた墨汁は、その水を濁らせていく。
黒色が透明を売り潰していくのが見えた。

その侵蝕が、手に取るように判る。
少年の瞳が濁っていく。
正常な判断力や理性が音を立てて砕け落ちて行く。

傍らのハルバードを握り直した。
嗤って、手を振る。

「アハ──おいで、可哀そうな観客。
アンタはどうしたって物語になれない。
あまりにも哀れなので──僕が幕を引いてあげましょう」
(+151) 2021/04/29(Thu) 1:15:12

【墓】 ■■■■ シトゥラ

>>+137 ルヴァ

「ああ、これかァ。ありがとうございます」

ルヴァに笑い掛けて、宝石を受け取った。
梔子に添える、紫と白い石。
彼の一番大事な、少女の色。

「約束通りですねェ。
さすが商人──助かりました。
これで、ニアに装飾を作ってやれますね」
(+153) 2021/04/29(Thu) 1:32:59

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 車輪銀河 メレフ

「あーあ。
僕、アンタみたいな奴嫌いなんですよねェ。
一番答えて欲しくない答えを選ぶヤツ」

青年は困ったなあ、と呟く。
その実微塵も困っていない。

「黒だって言ってくれたら楽だったのになァ。
灰色ならいいか。ついでに伝言をお願いします」

青年は彼を見た。
その視線は前髪に遮られ、感情を窺うことが出来ない。

「『アンタたちの選択に、期待します。
迷うな、躊躇うな。
間違っていることを認めるな、胸を張れ』。

そうやら僕はこのあたりで退場みたいですから。
泣いてる子、迷ってる子を見かけたらこんな感じのいい言葉を掛けて激励しておいてくださいよォ。

あーあ、ヤダヤダ。
こんなことほんとは伝言するのも厭なんですけど。
忘れたなら別に言わなくてもいい。僕らしくないですから」
(-323) 2021/04/29(Thu) 1:44:24

【秘】 ■■■■ シトゥラ → アタシは メサ

「輝いているモンかよ。
あーあ。もっと選ぶなら可愛い子を選ぶんだったなァ。
素直で、優しくて、ちゃんと笑ってくれるような」

青年は呆れたような息を吐く。
腕を組んだ。

「──困ってるんですよ、僕も。
散々悪口ばかり言う癖に、本当に嫌じゃないことは受け入れる。
僕が手を伸ばしたら、憎まれ口を叩いて握る。

それが可愛いと思ってしまうんですよねェ。
本当にバカになってしまったのかもしれませんね」

メサの腕を掴んで引っ張り上げる。
ひどく、優しく笑った。

(-327) 2021/04/29(Thu) 2:09:54

【秘】 ■■■■ シトゥラ → アタシは メサ

引っ張り上げた掌に、戯れのように口付けを一つ。
青年は手を離した。

彼はけして、王子ではない。
メサの手を取ることはしなかった。
けれど、最後に彼女にこうして温もりを残す。
彼は優しくない、だからこうしてひどいことをする。

「罪も罰の時間も終わりです。
アンタはこれから、償っていくんだ。
後悔を、与えた傷を想って生きていくことになる。
それが一番痛いでしょう、頑張りな」

ひら、と手を振る。
死という簡単な終わりを突きつけない。
殺害という明確な終わりを示さない。
それが彼の思う、一番残酷な結末だった。

「じゃあな、メサ。今までありがとうございました」

彼の足音が遠くなる。
青年は、振り返ることは無い。
(-328) 2021/04/29(Thu) 2:17:44