情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ ── 目覚めの刻 ── [起きて…と訴えかける 悲痛さを伴った懐かしい声音が すぐ傍で響く。 ああ、 ずっとずっと 求めて求めて求め続けていた────] ‥‥‥っ、 タ、ロ‥? [掠れた息で呼びかけて、 手を伸ばす。 何度となくそうしてきたように。] (+22) 2020/05/06(Wed) 9:25:01 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[掴めたとしても、硬く冷えた腕だけだった。 だが、今回は違った。 俺の大好きな 新鮮な 血 熱が、鼓動が、吐息が 重みを伴って乗り上げる。 薄く開いた瞼の合間 指が捉えた肌はぬるりと滑って その感触と見た目の美しさに溜息を漏らす。] ………あぁ、 綺麗、だ、 [再会の喜びの発露でもなく、 共に逝けなかったこと 追いかけるのが遅くなったことを 詫びる言葉よりも先に 口から零れたのは、感嘆の響き。] (+23) 2020/05/06(Wed) 9:27:51 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[唇から伝い 腕からも溢れる真紅で 彼と、自分が、彩られていく中 恍惚の笑みを浮かべ 抱きしめ返す。 なんとなく感じる違和感の要因に 気づくよりも早く タロの言葉が、鼓膜に届いた。>>5:+0] … 捌いて 、 グチャグチャ に……?[反芻しながら その響きにゾクゾクと背筋を震わせる。] (+24) 2020/05/06(Wed) 9:30:26 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[死後の世界が どんなところか分からねど 虫も、動物も 無益な殺生はするまいと 繰り返し殺されながら、誓いを立てた。 己が抱く欲求は どうやら 世の理から外れているらしいから。 天国でも、地獄でも タロと同じところに逝けるのならば それら全て、無理矢理にでも抑え込もうと 考えていたのだが‥‥‥、] (+25) 2020/05/06(Wed) 9:33:25 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[この 狂った欲望 ただひとり、叶えてくれる存在。 タロだけが特別で タロだけが必要だ。] 俺の、好きに‥‥シてもいいんだ? ああ…、うれしいな。 タロのことを精一杯 大切に、大切に、苛んであげる。 [此処を出る、の 正確な把握もできていないままで 望んでもらえる未来に 妄想の翼を羽ばたかせる。 興奮に沸き立ち 立ち上がったのは産毛だけではなかったけれど 厚い布団が開かってくれた。] (+27) 2020/05/06(Wed) 9:37:58 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[そんな興奮も 病室の中に鎮座する 像の姿を目にした途端に、霧散する。] ……、 ッ、 ………ぁ、 ぁぁ…! [あまりの恐怖に 呼気を取り込むのも忘れ 喉の奥に籠もる悲鳴を上げながら ガクガクと体を大きく震わせて ベッドの上で後退る。 男の病名は「強度の恐怖症」。 目覚めたレオを診た、精神科医はそう診断した。] (+28) 2020/05/06(Wed) 9:40:32 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[ ゾウ が怖い。筒状の細長いものが怖い。 だが、タロが手を繋いでいてくれると その恐怖が薄れていく。 タロのことが どうしても必要で、大切で でも、とてもとても壊したくもある。 酷く矛盾した想いを抱えて 礼拝堂で黒い手にそうしていたように 傷ついた腕に何度も口付る。] ‥‥ん、 [口腔内に広がるタロの味。 生きている、証。 お互いに。 それを啜って陶然と笑む、始まりの日。]** (+29) 2020/05/06(Wed) 9:43:32 |
【独】 精神を患った医学生 檜扇 レオ/* ずっと、続きを綴りたかった レオを動かせて幸せです。 忙しい中、村を立ててくれて、ありがとね。 ネタバレ部分をなるべく削るようにしてみたけど ちゃんと伝わるかな? 語彙力と文才の限界を感じるよね。 それは別として タロ、ほんと愛おしすぎるよ。 村の最中、現状すっとばして犯したくなったりもして… まだまだ先も楽しみだなーーー。 (-6) 2020/05/06(Wed) 9:50:27 |