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人狼物語 三日月国


187 『Ambivalence』

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視点:


【赤】 浅見 律



  「性癖を開拓されてるのは
   先生の方じゃないですか?」


  馬鹿にしたような笑いを浮かべながら
  耳をくすぐるように撫でて、
  首筋へとなぞり下ろし、さらに下へ。
  
  胸までたどり着いた指先は
  その先端を弄ぶようにくるくると撫でて。
  爪を立てて軽くひっかいたあと、
  労わるように優しく口づけを落とす。
  束ねていない髪がさらりと垂れて
  あなたの肌にあたった。


  
(*58) 2022/12/19(Mon) 3:22:34

【赤】 浅見 律


  
  「……だって、もう反応してる。」


  秘部を擦りつけるのをやめて
  身体の位置をずらすと、
  いつかあなたに教わったように
  両手で包み込むように握って。
  
  あなたを見つめながら、
  握ったものの先を舌を出して舐めると、
  果ててしまわない程度に、
  刺激を与えようと手を動かし始めた。


  
(*59) 2022/12/19(Mon) 3:23:50

【赤】 浅見 律



  悦ばせ方を仕込んだのはあなただけど。
  他の人にも奉仕をしていた今となっては
  あなたの知っている手つきと
  少し、変わっていたかもしれない。*


 
(*60) 2022/12/19(Mon) 3:24:06

【赤】 入江 修



    浅見の親に連絡をした時に
    親が俺に対して言ってきたのは
    うちのがすみませんという棘のある言葉だ。

    子、と呼ぶことすらしないのか。


    あの日から何度も続いた無断欠席も
    あの親は気にも止めやしない。

    携帯も持たない浅見は
    文字通り闇夜の中へと消えていった。



(*61) 2022/12/20(Tue) 17:50:34

【秘】 入江 修 → 浅見 律



    他人の手垢まみれの子犬が帰ってくりゃ
    その粗相にもあらかた目星がつく。



(-57) 2022/12/20(Tue) 17:51:30

【赤】 入江 修



    「はっ。他のオス共は
     リップサービスのやり方までは
     教えてくれなかったのか。」



    リップサービスは本来相手に悟らせないが
    半端な男じゃできるわけもない。

    俺以外に教えられるやつもいなくて
    極端に腕だけ磨かれたその醜態は
    人に恵まれなかったやつの哀れさそのものだ。


(*62) 2022/12/20(Tue) 17:52:48

【赤】 入江 修



   捨てられたと思った浅見は
   地べたを這いつくばりながら
   ゴミ捨て場に流れ着いて
   壊れたまま今此処に戻ってきている。

    言葉の裏は知らないくせに
    人間の裏側だけはよく知ったらしい。



    「喚かせられるぐらいやってから言えよ。」


   身体の主張とは裏腹に。
   見下ろす浅見に向かって吐き捨てると
   布越しに与えられる柔らかな感触に
   俺は思わず顔を顰めていた。


(*63) 2022/12/20(Tue) 17:53:40

【赤】 入江 修



    「そんな、わけ…ねぇだろ…」



   嘲笑う浅見を思わず睨んで。
   だが検めるような唇と
   弄ぶような指先に身体が震えてしまう。

   触れる髪先が
   女豹という嫌な意味で
   浅見をいい女に仕立て上げていた。



(*64) 2022/12/20(Tue) 17:54:30

【赤】 入江 修



    その言葉に説得力がないことは
    浅見も分かっているらしく。

    こっちが崩れるのを待ち侘びているのか、
    両手で包み込まれ舌先をあてる仕草を
    まるで見せつけるようにやってくる。

    自分の女としての良さを自覚してなきゃ
    できないやり方だ。
    手つきもそうだが、それ以上に
    立ち振る舞いや空気が変わっていた。



(*65) 2022/12/20(Tue) 17:55:34

【秘】 入江 修 → 浅見 律



    「良い女に、なっちまったなぁ。お前。」




(-58) 2022/12/20(Tue) 17:56:49

【赤】 入江 修



    どこか虚しさを感じて
    浅見の手の中でそそり立たせながら
    俺は小さくため息をついた。*


(*66) 2022/12/20(Tue) 17:57:50