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人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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視点:


【秘】 規律 ユス → 普通 ナツメ

 その顔を目に焼き付ける。硝子のような瞳にはかよわい少女一人だ立っているだけ。
 ゆらりと揺れる深海が少しだけ隠れる様も見届けて、青年はおもむろに口を開く。

「俺は、俺ともう一人の命を除けば皆平等だ」

「皆平等に、どうなろうと構わない。
 ここで予定通りお前と話をしても何一つ俺は気にならない」

 読んでいた本を追いやる。

「行きたくない。怖い。それは、お前の心情だなナツメ。
 共感は出来ないが、理解はしよう。世間一般的に、誰かが誰かを傷つける場所に飛び込むのは怖いらしいから」

 感情が湧き上がり、あふれて落ちてしまいそうな深海から一切目を離すことなく言葉を続ける。

「でも、なんだ?
 俺は人の気持ちを汲み取るのが上手くない。
 言わなければ分からない。

 行きたくない、怖いと思っていても、
 それらと同居するお前の気持ちは何だ?」
(-521) 2022/03/01(Tue) 18:55:47

【独】 規律 ユス

人間ドラマが各地で紡がれていますね いいですね
(-523) 2022/03/01(Tue) 19:16:48

【秘】 普通 ナツメ → 規律 ユス

 飾り気がなさすぎるあなたの言い様。
 少女はちょっとだけ笑って、

「……正直すぎる、よ」

 決壊する前に、セーラー服の袖口がぐい。雫を拭いとって。
 ちょっと赤くなった鼻を、すん、と鳴らす。
 そうして少女は「でも、行く」と声に出して伝えた。

「こわい、けど。あの、
 ……放っておけない、から」

「…… 一緒に、行ってくれる?」
(-524) 2022/03/01(Tue) 19:20:44

【秘】 規律 ユス → 普通 ナツメ

 笑った理由が分からなくて、必要以上にぱちぱちと瞬きが繰り返された。効果音を添えるなら「きょとん」といったもの。表情が殆ど変わらない青年の、数少ない仕草だった。

「嘘をつく理由が無いからな」

 自分の手帳型端末を呼び出して、何かを書き込んでからしまった。少しして顕現したものを一緒くたにまとめて、片手で貴方に差し出す。

「ああ。俺にとっても利があるし、断る理由も特に無い。
 一緒に行こう。ただ……」

 ハンカチと保冷剤だった。受け取らなくても、その場合はテーブルに置いておく。

「心配して見にきた側が泣いているとあっては、現場の者も落ち着かないことが多いらしい。あちらに感情の起伏が激しいアクタがいるなら、余計そうだろうな。
 歩いている間に整えておくといい。俺は勝手に前を歩くから、見る者なんて誰もいない」

 「行くか、ナツメ」

 そう言って喋るだけ喋って、宣言通り貴方を置いて先に歩き始めた。
(-526) 2022/03/01(Tue) 19:29:44

【秘】 規律 ユス → 普通 ナツメ

/*
白に出ます?
(-527) 2022/03/01(Tue) 19:30:18
ユスは、誰かと合流した。そのまま、図書館を出た。
(a77) 2022/03/01(Tue) 19:30:50

【秘】 普通 ナツメ → 規律 ユス

「……少女マンガだ」

 思わず手のひらを差し出して、受け取ってからぽそりと場違いな、間の抜けた感想を呟く。
 押しとどめていた涙が、じわりと湧き出てくる。
 逆効果だよ、ユスくん。

 そして、少女も踵を返して図書館を出る。
 ハンカチでくるんで目に当てた気遣いが、ひんやりとつめたくて、心地よい。
 スカートの裾を揺らして、足早に目的地へ。

 道中、相槌が返ろうとなかろうと構わず。
 宣言通り先を歩くあなたの背中に、ずべずべと湿った声で本音をぶちまけていた。

「行きたくない……」
「でもいく」
「……夢に出そうだから……」

 正義感とかは、ちょっと、普通の少女の身に余る。
 そんなだから目の腫れはちょっと、残っちゃうと思う。
(-528) 2022/03/01(Tue) 19:44:34

【独】 規律 ユス

なんか少女漫画みたいってコメントいただいたの、二回目ですね
(-529) 2022/03/01(Tue) 19:46:37

【秘】 普通 ナツメ → 規律 ユス

/*
出ましょう…か!もし先に書かれたら、先に投下してもらって大丈夫〜
(-530) 2022/03/01(Tue) 19:46:39

【秘】 規律 ユス → 普通 ナツメ

 青年は振り返らない。三歩分前を歩き続ける。
 その間も、後ろから飛んできた声には律儀に返し続けていた。こっちは相変わらずマイペース。

「そうか、行きたくないか」
「でも行くか。そうか。ならついていく」
「夢に出るのは大変そうだな。何日も何回も出そうだから」

 普通の少女の、普通じゃない様子なんて見ていない。
 だからきっと、目の腫れだって、知る由もないのだ。

/*
わかりました。先に行ってるので多分先に入店してる短いレスくらいは投げちゃうかもしれませんが、その後は合わせます。
(-532) 2022/03/01(Tue) 19:51:06

【人】 規律 ユス

>>薬局

 教えてもらった目的地に着く。外から様子を軽く伺うが、諍いの空気は感じ取れない。
 大丈夫かと判断した青年は、泣かせた誰かさんを三歩分置いてけぼりにしたまま先に建物の中に入った。

「ナツメが来た」


 彼の名はユス。ナツメではない。

「俺は同行者だ。連絡を受けてきた。状況は今どうなっている?」

 中にいる者に尋ねながら、周囲の状況を確認するだろう。
(36) 2022/03/01(Tue) 19:53:48

【人】 規律 ユス

>>薬局

 蛇足ではあるが、この時まで青年はヒメノへの口調を悩んでいた。永遠の18歳ってどちらなのだろうかと。

「ヒメノ……ヒメノさ……、……。
 …………ヒメノさんは死んだのか。そうか」

 状況を把握する方に専念している為か、ナツメのほうは見ていない。お構いなしに動こうとするから、少女の視界を隠す長身がどくのも時間の問題だ。

「……ふむ」

 冷静に答える少年と、震える声で喉に溜まった想いをぽつぽつとこぼした少年を交互に見やる。
 必要な情報を拾い上げて、すべきことを頭の中で組み立てる。

「連絡では刃物と銃が使われていたと聞いた。それらによって歩くのも難しいほど傷を受けたとあっては、じきに炎症で熱が出てもおかしくない。
 エノさんは休んでいた方がいいと思うが……行きたいのなら俺は止めない」

「アクタ。お前はこれからどうする予定だったんだ?
 ナツメ。お前はどうしたい?

 俺はアクタが手いっぱいで回れなかった方に動く。
 エノさんを連れていくなら俺はヒメノさんをここから寮の彼女の部屋まで運んでいくし、その逆なら俺はエノさんを連れて行く」

 参加者の、紛れもない本物の命が喪われたはずなのに青年は眉一つ動かさなかった。
 己と、たった一人の存在以外は皆平等に扱うからだ。
(39) 2022/03/01(Tue) 20:16:58

【人】 規律 ユス

>>薬局

「分かった。ストレッチャー2台出すか。ああいや、エノさんは車椅子のほうがいいだろうか。傷の詳細がわからないが、とりあえずどちらも出そう。

 アクタがヒメノを運ぶなら俺はナツメを手伝う。
 ……コタ、暇か? 時間があるならせめてアクタがヒメノを運ぶまで付き添ってほしい。

 ただどちらにせよ乗せるまでは俺一人だと厳しい。乗せるところまででいいから、手伝えそうなら手伝ってもらえないか?」

 自分の今の身体能力や状況を鑑みながら淡々と答えていく。その間にも手帳型の端末に必要な物の名前を書き込んで呼び出した。ストレッチャーは何度か世話になったことがある。呼ぶのも容易だった。

 そう言って、青年は手伝うままに手伝うだろう。あいも変わらず無愛想に、無機質に。
 生きていても死んでいても、青年の心は何も動かない。
(45) 2022/03/01(Tue) 20:46:17
ユスは、ストレッチャー2台と車椅子を出した。それからタオルも。
(a79) 2022/03/01(Tue) 20:46:37

ユスは、タオルをアクタに渡す。渡すというより最早投げつけるのほうが正しい。
(a80) 2022/03/01(Tue) 20:47:02

【人】 規律 ユス

>>薬局

「アクタ。泣くなら一度落ち着くまで泣いておけ」

 タオルを投げながら言った。

「泣きながら運んで躓いて、今度は怪我したお前を手当てして運ぶことになった結果合議に遅れるなどになったら俺が困る」

 それ以外に理由はなかった。気遣いすらもない。
 この青年は青年の為にしか動けない。
 それだけだ。
(46) 2022/03/01(Tue) 20:49:20