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【独】 入院中 阿出川 瑠威/* おへんじかいてるよ……ほんとだよ…… ねおちてなんか…、……ね て ま し た!!! お疲れ様です。 kiroさんありがとう。もう暫しよろしく。 ♡でしか表せない♡だったので、 ♡だめなのでは?だが♡しか……って 暫く悩んで控えめに使った記憶があります。 あと濁音。この2つはいつでも悩む。 (-6) 2022/05/28(Sat) 11:19:33 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ >>3:*7望む言葉をかえしたつもりなのに どこか釈然としない翳りの滲む表情に見えて なにか間違えただろうかと小さく首を傾げる。 その所作に促されるように話し始める言葉は ちっとも理解できなかった。 やっぱり欲しがってるのは同調のような気がするのに 「そんなことないよ」の言葉が不思議と彼に届かない。 ] どうして……? [ どうして拒まれると思ったの? どうして嫌われる覚悟でこんなことしたの? そのどちらかか、或いはその他にも受け取れるかも知れない 彼が一番聞いて欲しいのは何か どう受け取るか知りたくて 甘えるように寄りかかりながら短い疑問の言葉で問う。] (*0) 2022/05/28(Sat) 22:43:30 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 世間にはきっと言い訳なんかしないだろう。 俺の知る限りは彼はそういうひとだ。 例え俺が望んだとしても、例え俺の為だとしても きっと馬鹿正直に償おうとする気がする。 罰されて償うほうが楽なのかな。 そんな気はするけれど、だからこそ 赦し受け入れてやろうと思ってしまう。 そのほうが特別な感じがするから。 それが彼の望む特別なのかはわからないけれど。 ] (*1) 2022/05/28(Sat) 22:43:39 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 「おいで」と呼ぶ声に応えるように胸にぼすりと飛び込んで くふくふと笑いながら抱きついた。 互いの体温も、熱も忘れ、汗も乾いてしまった肌の 違う温度が少しだけ悲しくて、 馴染むまではとギュッと抱きつく。 乾いた汗の臭いと時間の経過した精液の饐えたにおい。 好ましい香りなはずはないのに ふたりの臭いが混ざっていると思えば 洗い流してしまうことが惜しいとすら思う。 ] おふろ。また一緒に……? お湯入れるのはもうやだからね。 さっき、ウォシュレットで軽く流したし。 それで十分じゃない……? 誠丞サンの、ゆびとか、いれられたら。 俺、きっと……またしたくなっちゃうし。 (*2) 2022/05/28(Sat) 22:44:52 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 流石に抱き上げて欲しいわけじゃないので 張り付いて体重を軽く預けたままだが 自分の足でちゃんと立って移動する。 きっと普段使わない筋肉を使ったのであろう股関節が やべー違和感を醸しているけれど立てないほどでもない。 裸のままで風邪をひかせるつもりはないらしい。 風邪なんかひきそうもないくらい調整された空調だけど。 まだ幼い頃、雪の日に遊びに行こうとする俺を 靴とコートを洗ってしまったと使えなくするやり方で 引き止めた母を思い出していたのに。 どうやら服は取り上げられないらしい。 素っ裸で過ごす趣味があるわけではない。 空調が完璧だろうとそれとはべつに肌寒さを感じる。 だから服を与えられることは願ってもないことなのに 物足りなさを覚えてしまうのは何故だろう。 もっと束縛してほしいのに、と。 ] (*3) 2022/05/28(Sat) 22:45:29 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 自分でもよくわからない鬱憤を晴らすように 風呂場で散々煽って甘えて誘いまくったのに 『多少の悪戯』程度で済まされてしまった敗北感に 不貞腐れながら彼のベッドメイクの腕前を鑑賞する。 機嫌がよければ手伝っても良かったけれど 『多少の悪戯』程度で軽くのぼせかけているので 手伝いを申し出ても断れてしまいそうで 彼が慌てて探してきた飲み物で水分補給しつつ黙っておく。 暇な間に病室の物色を始める。 手の届く範囲のところからはじめて、 だんだん離れたところまで。 入院時に度々世話になっていた慣れた個室よりも 随分と広い部屋の中を 好き勝手に歩き回るほど、隣でくっついている時より 彼の意識も視線も向けられることに 気付いてからは探索に夢中になった。 ] (*4) 2022/05/28(Sat) 22:46:44 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威ん〜……これといってとくには。 あ。そうだ。 誠丞サンが何を食べたいか、知りたいな。 一緒に食べてくれるんでしょう? 誠丞サンのすきなものをたべたい、一緒に。 [ 一緒に食事をして、一緒に寝起きして 好きなだけセックスに溺れて ずっと二人きり。 なんて素敵なんだろうと思う。 けれど、同時に、彼はどこまで耐えられるだろうかと思う。 疲れて壊れてしまわないかな、少し前の俺みたいに。 だから少しでも自由を与えてやろうと 好きなものを用意しに行く時間と 好きなものを食べる自由を提案する。 少しくらいの自由は与えてやりたいと思うんだ。 自由なのに戻ってくる方が より満ち足りた気持ちになれる気がして。 ] (*5) 2022/05/28(Sat) 22:47:29 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 母と同じように閉じ込め押さえ込むやり方を取ることに 嫌悪感や罪悪感を抱く彼の心の内など知る由もなく 俺自身は、むしろそれを与えて欲しいとさえ思っていた。 だって、自由なんか望んじゃいなかった。 今更そんなもの与えられたって持て余すだけだ。 その愛され方しか知らないから その愛され方以外だってきっとあったろうに その愛され方以外取りこぼしてきてしまったから そうやって愛されないと不安で、不安で。 気まずそうに見せられた不信と同義の愛情の形に 正解と教えるみたいに目を輝かせて、頬を染めた。 掴まれた腕から力を抜く。 拒む意志なんか欠片もないと表明するために。 拒む理由なんてない。 だってこれで繋ぐってことは 絶対に外しに戻ってくるって約束の証だ。 ] (*6) 2022/05/28(Sat) 22:48:04 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威それがひつようなら。 いいよ。誠丞さんが決めて。 俺の主治医はあなたなんだから。 [ 彼の不信に信頼で返して 望んでいたくせに、容認するみたいな言葉を紡ぐ。 彼が赦される事を望んでいるように見えたから。 愛して、愛されて、ただそれだけなのに。 何も悪いことなんてしてないのにな。 何時か彼も慣れてくれたらいいのにな。 俺を閉じ込めようとするその執着に。 ] さみしいから、はやくもどってきてね? [ 俺には余計でしない不必要な自由を奪う拘束を 恍惚に染まった眼差しで見つめてから 甘えた声で、見送る彼に強請った。* ] (*7) 2022/05/28(Sat) 22:48:25 |
【独】 入院中 阿出川 瑠威/* そういえば言ってなかった気がする。 二人きりで続編村を建てようとしていたところ 場所あるよ!って誘っていただいた村建てながれんさん ご一緒させていただきありがとうございました。 ひとがいるなーってほのぼの眺めていられたから やっぱり他に人のいる村は良いね。 (-62) 2022/05/28(Sat) 22:50:44 |
【独】 入院中 阿出川 瑠威/* みんな相方すきすき合戦してる? 参戦しようかな?はずかしいな?? kiroせんせぇーおつおつ。 焦らんでええよぉ。 のんびり楽しみに待ってる〜〜。 (-168) 2022/05/29(Sun) 22:53:12 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 質問には質問が返って、けれど勝手に完結した。 如何やら聞かれても困るらしい。彼も困っているのだろうか? 問題を出された時と同じだけ少しだけ悩む素振りを見せる。 即答したっていいけれど少しくらい頭を使う振りをして。 困るほど難しい事もないのに。 簡単なことだ。必要なのはただひとつ…… ] 『おれのことがすきだから』? [ 俺のことが好きだから嫌われるかもしれないことを意識し 俺のことが好きだからそれでもなお行動したんでしょう? 必要なのはただひとつ。 そこさえ揺らがなければ俺はなんだって受け入れるのに。 『どうして』だと思う? そう尋ねようとして、困られても困るのでやめた。 簡単なことなんだけどね。 けれど彼にはそう単純でもないのだろう。 ] (*13) 2022/05/31(Tue) 1:43:20 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 危険なものとそうでないものの判別が付いた上で 危険なものでさっくり派手に肉を切り裂いた前科が 生々しく左腕の上に刻まれているからこそ 彼が幼子相手のような不安を抱くのも尤もだろう。 むしろ幼子よりも厄介だ。 目を離した隙にまた何かしでかすと思われている。 彼から与えられる過干渉とも取れるその心配が 嬉しくて、楽しくて、堪らない。 悪さをして気を引きたい幼子のような幼稚さだと 自覚は多少はる。自覚だけは。 ] はぁい。 [ 呼びかける声にいい子のお返事を返して 素直に大人しく彼のもとへともどる。 けれど彼が他に意識を逸らせばまたふらりと離れた。 気にかけてくれさえすればいいこにしているのだと 彼に教え込むために繰り返す。 きっといずれ疲れさせてしまうんだろうな。 普通はそうだ。 ずっと気が休まらないなんて精神が疲弊してしまう。 そう思うのにやめようと思えないのを 今は浮かれているからだと自分に言い訳をする。 たしかに彼の意識が自分に向いていることを確かめる作業が 楽しくて、嬉しくて、たまらなくて。 ] (*14) 2022/05/31(Tue) 1:45:06 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 『母親』という生き物が『子』に向けるのと同じだけの 熱情を向けてほしいと願うのはきっと酷なんだと思う。 母がそうだったからといって同じ愛し方を 親子ではない関係を望んだ彼に彼に求めるのは 違うことくらいは頭ではわかっている。 けれどそれ以外は上手く受け取れなくて 与えられないと不安で与えられると嬉しくて 俺がほかを覚えるのが先か 彼がこれに慣れてしまうのが先か ……どちらでもない可能性を考えるのが少し怖い。 俺が疲れて母から逃げ出そうとしたみたいに 彼もいつか疲れて 俺からまた逃げ出してしまうんじゃないかって… ] (*15) 2022/05/31(Tue) 1:46:05 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 慣れない手つきで嵌められる手錠を 外しに来るのは彼だとは思う。 本当に? 自分が罰される為に第三者に見せようとするかもしれない あの日みたいに突然姿を消すかも知れない。 考え始めると不安で押しつぶされそうになるから 今は考えることを投げ出した。 ] ふふっ、俺が「わるいこ」だったことなんかないって 早く思い出してね、せんせぇー。 [ 買い物の最中店先に置き去りにされる犬の気分だ。 そう思い浮かんで。 彼に愛玩されるペットになれたらどれだけ幸せだろうと 幸せな夢に浸ることで、投げ出しても、消えてくれない 不安な気持ちを紛らわせた。 ] (*16) 2022/05/31(Tue) 1:46:25 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ …───まるで時間が止まっていたみたいに。 彼が視線を逸らした瞬間と寸分違わぬ姿勢で待っていた。 一人の間、すっぽりと人形みたいに抜け落ちていた表情に 喜色をぱっと灯して、顔を上げる。 いいこにしてたから褒めてとねだるより先に 与えられたご褒美に幸せそうに頬を染めて はにかんで笑って同じ口づけを返した。 ] おかえり、誠丞さん。 ………あ〜…なるほど。 さては食に拘りがないな? ありがと。 なんでも食べれるよ。好き嫌いないし。 [ そもそも最近味覚も食欲も大分まともに機能しているか 怪しかったことは黙っておく。 言えば心配をしてもらえるだろうけれど 今はこれ以上心労を増やすのも気の毒で。 違和感はあれどもう痛みもあんまり気にならない 自由な左腕でサンドイッチの具を確認していれば また慣れない手つきで拘束が解かれる。 ] (*17) 2022/05/31(Tue) 1:48:32 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ ちゃんと戻ってきてくれた実感と あと何度ちゃんと戻ってきてくれるかという感傷とが 頭の中でぐちゃぐちゃになって 信じていないのはどうやら彼だけではないらしいと 今更に納得して、受け入れた。 ] べつに、つけたままでもよかったのに。 [ 信じられないのなら、何時までだって。 疑ってくれて構わなかった。 疑う分だけ信じようと悩んでくれていると思えば 俺にとってはそれは幸福でしかないから。 彼にとってもそうだろうか。 普通は違うだろうか。 ポーズじゃなく、本当に少しだけ悩み逡巡 してから 躊躇いがちに口を開いた ] つけたままなら、外しに戻ってきてくれるでしょ。 その間だけは、いなくなったり しない、って…… (*18) 2022/05/31(Tue) 1:51:11 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ ああ、違う。縛り付けたいんじゃないんだ。 その手で外しに戻って来いと強要しているようなものだ。 いや、違う。縛り付けてしまいたいんだ。 なら正しいのだろうか?或いはもっと罪悪感を抉る? そんなひどいことはしたくない。 そんなひどいことすらゆるされたい。 考えが纏まらなくなって慌てて早口に遮った ] ごめん。なんでもない。 よし、食べよう!いただきまぁっす。 あ、そういえばこういうの食べるの久しぶりかも。 [ 無理に浮かれた声を作ってサンドイッチに手を伸ばした。 なんか吐きそうだな。 大人しくしていた食欲はすっかり情緒と同じだけ乱されて 折角彼と一緒の食事なのに食べる気がまるで起きない。 けれどそんな状態で笑顔で食事をすることには慣れていた。 いっそ吐けばいいのかな。 これから飲み込むサンドイッチと一緒に 思ってることぜんぶ。 けれど嫌われたくないんだ。 彼のように嫌われでも行動を起こすなんて事できなくて 好きだなんて簡単な感情だけじゃどうにもならない 単純ではない葛藤の苦味を、コーヒーで流し込んだ。 ] (*19) 2022/05/31(Tue) 1:53:24 |
【独】 入院中 阿出川 瑠威/* ぱそこんがふりーずして 必死ですまほに書き写していたけれど 発言しようとして行数制限があれで 戻って消えて足りなくなったりして なんかちょっと死ぬかと思ったけど ちょっとやすませたらぱそこんかえってきたぜ!! すまほに打ち込んだ苦労は!!!一体!!!! ……と愚痴を以て「*」を付け忘れたのをごまかす。 たいへん長らくお待たせいたしました。 ふりーず以外にもちょっとお返事悩んじゃった。 この短時間で腹を下しかけて悶えるか!!否かを!!! おといれ我慢は拘束の醍醐味じゃろ。 でもお食事前だからやめたよ。我に返った。 (-266) 2022/05/31(Tue) 1:58:28 |
【独】 入院中 阿出川 瑠威/* >>0:-14解説をありがとう。解説だいじ。 >>0:-15せやで、せんせぇーだけの瑠威くんやで。 >>0:-36そこ面白さを求めたので面白がってくれてうれしい。 >>0:-37ちょっと強引だったね。こわかったね。 そこでなるほどね?????を繰り返すのはずるいね。 繰り返すと間違いなく面白いからね。 >>0:-84男のままでおるべきか牝になるべきか ちょっと葛藤した形跡がありますね。 かわいいでよかったんだね。なるほどね????? >>1:-43おや100投げてくれてるのにお気づきでない? じつは100:100なんです。じつはね。 ♡使っていいなら乱用したればよかったわ。 エロ漫画みたいに、エロ漫画みたいに。 けれど控えめであるからこその希少性も残したい。むずい。 >>1:-81灰に埋まってるの最高かよ。 って見かけるたびに思うのに学習できない。 最高かよ。 >>1:-82お互い様で申し訳ない。 (-267) 2022/05/31(Tue) 2:17:32 |
【独】 入院中 阿出川 瑠威/* >>-198えすぱーしてるつもりはなかった。 PCがそうかんがえてますよの思考の流れを 自分で整理するのと相手目線わかるように 心情が分厚くなってしまう傾向。 個性がつよつよすぎるらしいので つよつよ個性楽しんでくれるひと貴重。ありがてぇ。 こちらこそありがとう。 偶然一緒になった最初も、誘ってくださった前村も 続きをやりたいと言っていただいた今も たのしいじかんをいっしょにたのしんでいただけることがなによりうれしい ほんとうにありがとうございます。 (-269) 2022/05/31(Tue) 2:18:52 |
【独】 入院中 阿出川 瑠威/* あわわわ えっ、せんせぇー既に俺の嫁でしょ? 違うの?違うわけないよね?違わないよね?? 一瞬寝たら半日とかあるあるだから 4時間くらい一瞬の域だ。 一瞬と言わずちゃんとお休んでな。 フリーズあせった…… 焦りすぎて思わずやひろもフリーズしてた。 (-277) 2022/05/31(Tue) 4:43:28 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 正解ではあるが正論ではないらしい。 たしかに道理には外れた行為だ。 好きだからといって強要すべきではない。 けれどそれを相手が望んでいるのなら それで問題ないと思うけれど。 望んでいることが伝わっていないわけではないだろうに。 俺が従順なふりをして逃げ出す機会を伺ってるとか そういう疑いを彼が持っているようには見えないと思う。 俺もこの状況を望んでいることは伝わっているはずだ。 ……男に抱かれて散々感じて善がってみせてまで そこを疑われているとは考えたくないとも言うが。 ] どうでもいいの? 俺は幸せじゃないと「うっかり」しちゃうのに? どうせへたくそなんだから 無理に悪者になろうとしなくていいのに。 どうせなら幸せにする方に無理してよ。 例えば……そうだな、 幸せにするから一緒に生きて欲しい。 くらい言えたら、及第点かなぁ。 (*25) 2022/06/02(Thu) 1:06:39 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 『どうでもいい』ならば 好きな相手をわざわざ不幸にしたいとか そういう特殊な性癖でもないだろう。 嫌われる覚悟で攫ってくるくらいに 嫌われたままでも構わず囲おうとするくらいに 俺を好きなら、俺が幸せな方がいいだろうに。 そこを言葉にすればいいのに馬鹿みたいに不器用なのが 彼らしくて、愛おしく思えてしまう。 どうしようかな、赤点の告白だけど。 それが彼らしさであり愛おしさを感じてしまうなら 俺にとっては満点の告白なのかもしれないと思い直す。 そもそも告白でもなんでもなくただの補足なのだけれど 余りにも真剣に見えたから、 そう聞こえても仕方あるまい。 ] (*26) 2022/06/02(Thu) 1:07:04 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威俺は、誠丞さんの幸せはどうでも良くないから。 誠丞さんがそれで幸せなら、……いいよ。 俺も誠丞さんが「好きだから」。 [ ちょっと照れくさいけれど目を逸らさずに受け止めて 真面目な声で答える。 なにやってんだろう、こんな状況で。 いい大人が二人揃って。 けどこんな状況にならなければ お互い言葉に出来なかったのも事実だから、 思うだけで、何も言えない。 ] (*27) 2022/06/02(Thu) 1:07:20 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 刃物なんか見つけたって、どうせ死ねやしない。 正気でなくとも縫い合わせれば問題ない程度だった。 なのに未だ彼が刃物に怯えているとは知らないから 何も持って戻らないことを確認されていると気付いた時点で 何か持ってもどるべきか少し考えたけれど 興味を惹かれるものはこれといって見当たらなかった。 無論自分のではなく、彼の、だ。 彼が何に興味を惹かれるか見当がつかなかったせいもある。 従いはするが止めず繰り返したことを指摘するような 少し険のある言葉に、思わず笑う。 どうやら彼にとっては「いい子」ではなかったらしい。 そりゃそうだ。彼の前でだけは素の自分でいられたから。 生意気で可愛げのない子供だった自覚は、ある。 今も過去も、それを全部許したのはあなただけだった。 今も過去も、それを全部曝け出せるのはあなただけだ。 ] ……「いい子」じゃない俺はきらい? [ なんとも幼稚でひどく馬鹿げた問いかけだった。 自覚はあったけれど、許されたくて、受け入れられたくて せめて目一杯可愛い子ぶっておこうと 可愛い女の子がやれば可愛らしく見えそうな あざとい所作を試みる。 自分で笑いそうになった。耐えた。 ] (*28) 2022/06/02(Thu) 1:09:35 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ どこにでもありそうなサンドイッチを裏返す。 ラベルに書かれた製造者で地域が特定できるかと思って。 遠く移動しているのか、 案外近い場所なのかに興味はあった。 俺から離れれば彼はすぐにでも元の生活に戻れるのか 冷蔵庫の中とか生ゴミとかちゃんと片付けてきてるのかな。 割と突発的だった気がするので少しだけ気懸りで。 好きなものがないなら今からでも俺のために探してきなよ。 そう言いたいのに、今はまだまだ言えない。 その距離はまだ少しだけ怖くて。 これから先いつまでになるかはわからない入院期間を 四六時中一緒にも居られないだろうから いずれはそうなるだろうことはわかっている。 けれど今はまだ考えたくなくて、頭の端に追いやった。 ] (*29) 2022/06/02(Thu) 1:10:17 |
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