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【秘】 マスター エリカ → オネエ ヴィットーレ/* Ciao! 運営です。ヴィットーレ様は初回の処刑投票先に選出されました。 骨噛みの能力は発動せずに墓下に行くことになります。 お前を実質村人にしてしまった…すまない。 何かあれば可能な限り寄り添いますのご連絡です。 ふわふわしたものでも思い付いたらばどうぞ〜! (-5) 2023/09/14(Thu) 21:32:47 |
【人】 オネエ ヴィットーレヴィットーレはお店のカウンターの中でラジオを聞いていた。 まだ開店前のお店は静かで薄暗くて、 眺めていたアルバムをぱたりと閉じて息をつく。 「強引よねぇ………オンナ心がわかってないのかしら。」 『反社会組織取締法』 マフィアと関わりのあるものを、 有無を言わさずに逮捕する法。 きっと逮捕された後もただ牢に入れられるだけと いう訳ではないだろう。 水を吸った雑巾は、良く絞って水を抜くものだ。 情報だって同じ。 「………問題は」 「どこまでを"関わり"と見なすかよね……」 例えば、マフィアだと知らずに知人として交流してた人は。 例えば、マフィアに買われた子供は。売られた子供は。 例えば、その子供達が元々所属していた場所は。 「……………どうしましょうね………」 ラジオのスイッチを切って、 ヴィットーレは物思いに耽るのだった。 #バー:Collare (2) 2023/09/14(Thu) 21:44:14 |
【神】 オネエ ヴィットーレ「はぁ〜い♡みんな今日も元気ね♡ アタシに会いたかった?キャ〜!うれし〜♡」 なんて、少し遅れてきたヴィットーレは部下たちの 焦った顔を見ても普段通り。 そんな姿を見て、部下たちも毒気を抜かれたように肩の力を抜く。 「大丈夫よ、アタシたちのボスは馬鹿じゃない。 なんとかなるわ。だからしばらくは大人しくね。」 「もし、あなた達のお友達や、同僚や、上司が捕まっても」 「ちゃんと大人しくしていなさい。いい?」 そうしてその場を諫めてから、メイドマン達が集うアジトの 一画へと歩いていくのだった。 #アジト (G14) 2023/09/14(Thu) 22:47:47 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレゴン!と貴方のバーの外で小さく聞こえる音。 「いたっ」っという呟きと何かが物にぶつかったような音の後、赤くなった額を抑えながら女が一人、人気がない時間か、あるいは営業時間外に飛び込んでくる。 「ヴィットーレ!」 肩で息をしながらカウンター席にゆっくりと腰を下ろすこともなく立ち尽くしたまま、心配と困惑の入り混じった表情で貴方の名を呼ぶ。 「……よ、よかった。ここは、あなたは、まだ無事なのね。 急に変な法案が通って、今、大変な事になって、……っ」 頭に酸素が回り切ってないのか、そもそもまだ混乱状態なのか、いまいち掴みどころのない話を振ってくる。 「わたし、居ても立っても居られなくて……」 (-53) 2023/09/14(Thu) 23:59:13 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「あら!どうしたのアリーチェ、まだ開店前よ。 アタシに会うのが待ちきれなかった?♡」 カウンターの中のヴィットーレは いつも通りの様子であなたを迎える。 膝に置いてたアルバムをカウンターに置いて、 よいしょと立ち上がれば、座りなさいなと促して。 よく磨いたグラスに氷を数個と、冷たいお水を注げば、 あなたの前に置く。 「大変なことになったわね。 その様子だと、警察にとってもサプライズだったのね。」 パチ、とお店の灯りをつければ、 ヴィットーレの顔が良く見える。 血色のいい、いつも通りの顔だ。 「でもね、きっと無理をして通したサプライズのはずよ。 無理をしたらね、必ずどこかで崩れるの。 昔、懇親会の時に皆でトランプタワーを建てたの覚えてる? アリーチェったら、背伸びして上のところを組み立てようとして よろけて全部崩しちゃって!ふふ、あの時は お腹を抱えて笑っちゃったわねぇ」 くすくす、楽しげに笑うヴィットーレの姿は、 あなたを落ち着かせるのに一役買えるだろうか。 今は冷静にいましょう、とあなたの目を見ながら添えて。 (-109) 2023/09/15(Fri) 6:19:39 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → オネエ ヴィットーレ>>2 「ヴィットーレ、いるか!」 #バー:Collare 、アジトで騒々しくなる開店前。 姿を見せていたマフィア側の男はいつも通り手をひらつかせ……ておらず、忙しない様子で現れた。 「急ぎ女に弁当作りたいんだが、何か余っていないか!」 無礼極まりないと思いつつ、この時間と事件のこともある。 目上に貴方に対してある種の信頼を持って真面目に頼みに来た。 (-110) 2023/09/15(Fri) 6:34:54 |
【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「よう」 ――陳腐な表現だが、まさにそのとおり。 ハチの巣をつついたように、ファミリーの上から下までが走り回ったその日の夕暮れ。 『Collare』の前か、それともアジトの廊下か。 兎にも角にも他の誰もいない場所で、 壁に背を預けてあなたを待っている男がいた。 「景気はどうだい」 (-165) 2023/09/15(Fri) 17:20:41 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 口に金貨を ルチアーノ「あらぁ、いきなりね。高く付くわよ〜♡」 なんて、迎えるヴィットーレは普段と変わらず。 今日一日の喧騒なんて無かったかのように、 カウンターの中で頬杖を着いてあなたに手を振る。 「一通り在庫は揃ってるわ。好きにしなさいな。 今日のデートはピクニックなのかしら?」 カウンターのゲートを開けて中に入るよう促して。 薄暗い店内の灯りをつけた。 (-172) 2023/09/15(Fri) 18:18:42 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡きっとそれはアジトの中。 部下に色々と指示を出して、 それから書類仕事をそれなりにこなして。 日も落ちた頃に、そろそろ区切りをつけようと 片付けをしてから部屋を出た、その時のこと。 「場末のバーはいつだって赤字よ。 でも、お客様の楽しい笑顔が見れるから心は黒字ね♡」 なんて、くすくす笑いながらあなたを横目に見て。 「どうしたの?贈り物なら孤児院にお願いするわ。」 (-173) 2023/09/15(Fri) 18:21:53 |
【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「心の黒字で勘定できるなら、 うちだって三ツ星レストランだよ」 からりとした笑みを浮かべながら、腰をとんとん叩くそぶり。 「こんなとこまでもってこねえって。 いやなに、最近腰が重たくてね」 「カポらしく、情報収集でもと思ってな」 「あとそうだな、 孤児院に届けるならなにがいいかね」 本気なのか冗談なのか。 (-175) 2023/09/15(Fri) 18:38:31 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → オネエ ヴィットーレ「いいんやあ? ……例の法案のせいで胃を悪くしそうな女がいてなあ」 「適当なものより愛情とやらが籠もってる料理を食わせたほうがマシだと思ったわけだ」 ルチアーノは手料理をほとんどしない、そしてこんな時間に頼れる店もありはすれど目的を考えればここに行き着いてしまった。 しかし絶妙な言い方の中で感じるのは、まるでその女が部下や身内に聞こえないような気がすることだろうか。 「あんたの飯を金で買えるなら安いもんだ」 そうして男は本心からの歯の浮くような台詞を言いつつカウンターの中に滑り込んだ。 (-178) 2023/09/15(Fri) 18:47:26 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡「あらぁ♡いいことじゃない! 心が豊かなら懐なんていくら貧しくてもいいのよ。」 なんて、語るヴィットーレは、 その言葉が似合うほど夢想主義ではない。 それはファミリーの中で、 誰より貴方が一番よく知っている事だ。 なんせヴィットーレは、子供を売って この組に取り入ったのだから。 「アレちゃんが持ってない情報をアタシが 持ってると思う?あったらちゃんと報告してるわ。」 「孤児院にあげるのは………そうねぇ………」 「安全、かしらね。」 にこりと笑って告げる。 もし自分が捕まった時に。 彼らに決して被害が及ばないように。そんな願い。 (-187) 2023/09/15(Fri) 19:59:36 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 口に金貨を ルチアーノ「あら、そうなの? ……ふふ、良いわね、本命の子なのかしら。」 よいしょ、と自分も立ち上がり、一緒に厨房の中へ。 小さな家庭用キッチンとそう変わらないそこで、 冷蔵庫の中を開けて材料を選定する。 「愛情は自分で込めなきゃだめよ♡ ほら、タッパーの中にこれを入れてもらえる?」 渡していったのは、ベシャメルソース、ミートソース、ラザニア、チーズ…… それから一番上に乗せる用のバター。 全てを入れてオーブンで焼けば、ラザニア・アル・フォルノの完成だ。 ほら、エプロンを付けて♡と貴方に成人男性サイズの 可愛いピンクのエプロンを着せて、せっせと調理を開始して。 「どういう関係の子なの?」 作り上げる中で雑談を。 (-190) 2023/09/15(Fri) 20:09:10 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → オネエ ヴィットーレ「本命なんてつくれんよ、これでも三ヶ月の男って有名なんだ」 浮気はしない、だが結婚もしない。 付き合ってもいいが三ヶ月以内に別れる。 それがルチアーノが告白された女に言う交際のルールだ。 曰く、きっぱりとそれ以上の期間を 色褪せずに 愛せないかららしい。「……夜中に路地裏でナンパされちまってなあ。 力を貸して欲しいって言われちまったら、断れん。 俺が協力してやらんと、一人で危険な橋を渡ろうとする女なんだ。 男と二人っきりの部屋でなあんも警戒しないで不用心で、情があるくせに底が見えないから危なかっしい」 目に入った派手なピンクの布、一瞬躊躇したがため息を飲み込んでサッと付けた。 ここでやらねば男が廃るというもの。 「できるだけ支えてやりたいんだよ、あの女のやりたいこと。 ま、俺がしたいこととも都合があってたんでな」 やらないだけでそこまで不器用でもない男は隣に貴方がいれば大きな失敗も起こさないだろう。 さて、聞いてもないことをサラサラと話すのはなんのためだったか。 (-193) 2023/09/15(Fri) 20:48:24 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 口に金貨を ルチアーノ「あら、3か月で飽きるかどうかなんて、 3か月目にならないとわからないわよ♡」 なんて茶化しながらピンクの衣をつけたあなたに キャ〜〜〜〜♡と黄色い声を飛ばして。 貴方に料理の指示を出しながら、 貴方のお話を聞いては相槌を打つ。 「ロマンチックな出会いねぇ。ふふ、女の子は 少し危なっかしいくらいが男心をくすぐるのよね。」 ある程度できたらあとはオーブンで焼くだけ。 そこまでの時間はかからないだろう。 お料理は片付けまでがお料理。 ちゃんと開店までに綺麗にしてよね、と釘を刺し。 「………ねぇ、その子ってマフィアとは関係のない子なの? アタシ、ちょっと心配だわ。 貴方と関わったってだけで、その子が捕まって しまわないか、とか。」 ───件の法案。 それは自分達の身が危険にさらされる、ばかりではない。 ……自分達と関わった者達が、被害に遭うかもしれない。 守りたいものを、傷つけるかもしれない。 貴方はその子をちゃんと守れるのだろうか。 ヴィットーレは、真面目な瞳で貴方を見つめた。 (-200) 2023/09/15(Fri) 21:55:37 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「さ、サプライズどころじゃないわ。一人、同期も検挙されて……パオロ、パオロは、少なくとも逮捕されるような人間では絶対なかったのに、……っ」 焦り捲し立てる構図になっている事、そして貴方の表情も顔色もいつも通りなのにようやく気付けば、恥らうように頬を染めて俯いた後に勧められた椅子に腰かけ、水でこくりと二、三度喉を潤す。 突如振られた昔の話には目をぱちぱちと瞬きをしたあと、懐かし気な表情になってそれに乗り出した。 「えっ、そう、そうね。……ふふ、懐かしいわ。そう、あの時みんなに喜んで貰おうとしたのに全部台無しにして……泣きべそはかいたけど、ヴィットーレがそんなに笑うから、すぐに悲しいじゃなくて楽しくなって……」 昔話を思い出せばその当時の気持ちが強く思い出されて、それに貴方がそんなにも楽し気に笑っていれば、爆発した焦りも徐々に落ち着いていき、目を細めながらコップを揺らして、わざとカランと氷の音を鳴らした。 「……ごめんなさい。もう、大丈夫。ヴィットーレの事は勿論、もし、って思うと子供たちの事も心配になっちゃって、慌てて……」 (-204) 2023/09/15(Fri) 22:35:12 |
【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「よく言うぜ、金がないのはケツがないのと一緒だ。 火すらつかねえし、筋肉と心がやせちまう」 そういう男は、金を湯水どころかスプリンクラーでばらまくように あちこちに放り込んでいる。 私腹を肥やすことはしないが、散財しすぎるのも不真面目だ。 「分ったらでいいんだよ。 こういうのは耳の数が大事なンだから。 ただでさえバカが多い状況だ。 ルチアーノの奴も、妙な耳打ちをしてきたが……」 珍しく愚痴るように顎を落として、がしがしと髪をかく。 けれどあなたの願いを聞けば、ふうん、と鼻を鳴らしてしばし。 「………。」 「安全……」 「金しか思いつかん」 ろくでもない男だ。 「うちのバカ犬でも行かせたいところだが、直接の部下じゃないからな…」 「金なら出すからなんとかならんか」 (-210) 2023/09/15(Fri) 23:20:46 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ貴方の焦りが徐々に落ち着いてくるのを見れば、 ヴィットーレは目を細めてそれを見守る。 冷静さは有事に対して最も必要なものだ。 なにをするにも、まずは落ち着くのが一番で。 「ふふ、本当に楽しかったわね♡ あの時もほら、無理して組み立てようとして 崩れてしまったんだもの。」 「今回だって同じよ。アタシたちは、 トランプタワーが崩れるまで耐えればいいの。」 逆に、それ以外でどうにかできる術がないとも言える。 下手な動きを見せれば被害が増えるだけ。 じっと待つのは、最も精神的につらい事だけれど…… そうするしかない、今は。 「……そうねぇ、教会も、孤児院も…… マフィアと関わりがない、と言えば嘘になるものね。」 マフィア 少なくとも、自分とは関わりのある場所だ。 もし自分が捕まって、過去を洗われでもしたら 無事では済まないかもしれない。 無論教会に他のマフィアが関わっているなら、 その人達経由で目を付けられる危険性だってある。 「………大丈夫よ。少なくともアタシからは、 あの子達に繋がらないように対策しておくわ。 ……ねぇ、もしアタシが捕まったら、 『ヴィットーレは旅行でしばらくこれないみたい』って、 孤児院の子達に伝えに行ってくれない?」 今でも定期的に顔を出している、自分の孤児院。 急に顔を出さなくなるとしんぱいさせてしまうだろうから、と ウィンクして。 (-260) 2023/09/16(Sat) 10:31:37 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡「あら、だったらちゃんと貯金しないとだめよ。 贅肉だってそぎ落とせばいいってものじゃないんだから。」 貴方の散財癖だって知っている。 貴方の元上司に比べれば、世間的には随分と 良い行いなのだろうけれど………… それにしても、もう少し手元には残しておくべきだとも思う。 いつ何が起こるのか分からない世の中なのだから。 「うふふ♡お偉いさまは大変ね♡ 下々の者はたくさん頼りにさせてもらうとするわ♡ …といっても、そうねぇ。 警察内部でもかなり急なサプライズだったらしい、って 事くらいしか知らないわ、本当に。」 「よっぽど無理に通したんでしょうねぇ。 無理の証拠でもつかめたら早いんでしょうけれど。」 とはいえ、そういうのはきっとボスが考えてくれている。 今できる事はと言えば、無理に建てたトランプタワーが 瓦解するまで耐え忍ぶことくらい。 …まぁ少なくとも、多くの警察とはいがみ合わなくても いいのかもしれない、くらいか。 「あら♡お金があったらできるかもしれないわ♡ …アタシがここのファミリーと売買してた昔の記録とか、 アタシがあの孤児院に所属してた痕跡だとか…… そういうの、隠すなり消すなり出来ないかしら? 『アタシと関わりがあった事実』さえなくなれば、 あそこは安心安全な、ただの孤児院になるでしょう?」 勿論自分でも色々やっては見るけれど。 特にファミリー内部の記録なんかは、自分ではどうしようもないし。 (-261) 2023/09/16(Sat) 10:46:12 |
【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「どうにもな、握ったままにするのが苦手なんだ」 掌を見せて、握ったり開いたり。 握り締めたままにしておく、掴んでおく。 そういうことが、男はどうしてもできなかった。 …それでも散財ができるくらいに金が入ってくるのが、カポというポジションではあるのだが。 「そうだろ、10年頑張って働いてんだぞ、 もうちょっと労わってくれていいと思う」 「まあ、長引くものじゃあないよな。 その辺は、幹部会でも上がったが…俺も調べておくよ。 ………警察の方も混乱してるみてえでは、あるが」 とりあえず、怪しいヤツがいたらこうだ、と力こぶ。 ここ10年はまともに喧嘩はしていないはずの男だが、 根っこの考えはさほど変わってはいない。 「あー……」 そして、孤児院についての算段をあなたが語れば、 がりがりとこめかみをかいて考えるような間。 「わかった、なるべくやっておこう。 ただ分かってると思うが、秘密ってえのは漏れるもんだからな」 それは、ファミリー内部への情報隠蔽まで手を出すということだろうか。 …血の掟的に怪しいところだ。 (-265) 2023/09/16(Sat) 14:13:49 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡「それじゃあ、いつか大切なものまで 手放してしまうわよ、ねぇ?」 手放す癖がついた人は、何かを握り続けていられない。 いくらでも入ってくるお金ならそれでもいいだろう。 でも、何もかもにそうなってはほしくない。 貴方には多少なりお世話になってるのだから、 そう思わずにはいられない。 「ふふ♡その胡散臭い眼鏡をはずして 真摯に人と目を合わせたら労われるかも♡」 「そうね、お願いするわ。 下の子達の事はアタシたちメイドマンに任せてちょうだい。 出来る限りは手綱を握っておいてア・ゲ・ル♡」 あら〜久々に暴れちゃいたいわね〜♡なんて 貴方に呼応するように拳を握って見せて。 スラムで育った血は簡単に消える事はない。 自分に危害を加えるものには……死ぬまで噛みつけ! それが路地裏の掟だ。 「えぇ、いいのよ、出来るだけやってくれたら。 何もアレちゃんに危ない橋を渡らせたいわけじゃないの。 自分のケツくらい、自分で拭くわ。」 明日には捕まっちゃうかもしれない物騒な世の中だし、 急がないといけないわねぇ……と、どこか遠くを見て呟いて。 それからぱっとまた笑みを浮かべて、 どこか飲みにでも行く?なんて誘うのだった。 (-273) 2023/09/16(Sat) 16:36:24 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → オネエ ヴィットーレ「まあ、もしかしたら続くかもしれんが? でも突然冷めた姿みせるわけにもなあ」 自分が幾つもの顔があることを自覚している。 安易に続けて付き合うよりは予め期間を決めていた方が楽だとも。 手についたソースをなめながら慣れない作業の果てで香る料理に少し気分があがる。 ピンク色のエプロンのことが漸く気にならなくなった頃に片付けだ、布巾を手に取りながらかけられた言葉に一度だけ振り向いて。 「あー……でもそのお嬢さんは俺に何を頼んできたと思う?」 「『法案を執行する奴らを調べてくれ』って言ったんだ。 捕まるのはもう承知しているだろ、あっちも」 苦笑いを浮かべてから、そして、息を吸って。 「そして俺は、 ――マフィアにも関わってる人間がいると思ってる」 貴方も、その対象であると。 少し眉を下げながらやけに 正直 に男は伝えその翠の瞳を見つめ返した。 (-277) 2023/09/16(Sat) 17:13:02 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「タワーが崩れるまで……耐え、続けないとだめ。 ……でも、本音を言うと怖いわ、ヴィットーレ。 こんな法案を通した時点で、警察は生半可な扱いをしてくれるとも思えなくて……摘発者を牢に並べて満足するとは思えない」 焦りの根本的な部分かもしれない。 耐えるしかないという結論が出た以上、ここを蒸し返しても仕方がない物ではあるが、こうして口に出してしまうのは女の弱さで。 「教会、はきっと大丈夫。逮捕されるとしたら私だけ。 ……そうなるように、きっと言いきってみせるわ。貴方も、皆も、誰も傷つけたくないから」 事実、マフィアとの関わりという意味で言えば、教会の方も原因は自分にあるものも多い。自分一人が全部の疑惑をかぶって差し出せば何とかならないだろうか。そんな楽観視をしている。 「……やだ、縁起でもない。って言いたいけど…… わかったわ。もし、本当にそんな事になったら孤児院の子達にもそう伝えておくわ」 表情は晴れないけれど、いつもの調子のあなたのウインクを見て肩の力が少し抜ける。こんな会話ができるのはいつまでだろうか、と言う暗い懸念に蝕まれながら。 (-287) 2023/09/16(Sat) 18:46:24 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 口に金貨を ルチアーノ「貴方も難儀ねぇ。 まぁ、いつかその心境が変わったら教えてね。 その時は美味しいお酒を奢ってあげちゃうわ♡」 なんて揶揄い交じりにくすくす笑う。 未来はどうなるか、なんて1秒先すらわからない。 貴方が誰か一人の女性を愛すると誓う事も、 お互いのうちどちらかが明日には消えていなくなることも。 無い話ではないのだ。 ピピ、となったオーブンの蓋を開ければ、 ふわりと空腹を促す香りがあふれ出す。 タッパーに入れて焼いたから、 このまま少し冷まして布にでも包めば そのまま立派なお弁当になるだろう。 そうして、貴方の言葉を聞いて。 「……やだわルチアーノちゃん。なんて顔してるの。 せっかくの色男が台無しよ。」 「アタシが自分の無実を証明できるものなんてないわ。 貴方が疑わしいと思うなら、どうぞ好きにしてちょうだい。」 「でもね。」 (-293) 2023/09/16(Sat) 19:22:11 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 口に金貨を ルチアーノ「アタシはアタシで、守らなきゃいけないものがあるの。」 「ねぇルチアーノ。今日は帰った方がいいわ。 あんまり時間を取りたくないのよ、今夜は。」 明日ならいくらでもアタシを調べたらいいから。 今日は見逃してくれない?と、真面目な顔で。 守るべきものを守るために、 どうしてもしなければいけない事があるのだ。今夜は。 (-295) 2023/09/16(Sat) 19:27:21 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「……そうねぇ、きっと捕まったら、 あまり人道的な扱いは受けないかもしれないわね。」 そればかりは、誤魔化せるものではないから 素直に肯定をする。 きっと奴らは世間体なんてものはほとんど気にしない。 …いや、『マフィアなんてゴミ同然の存在なのだから、 何をしようが世間体には響かない』とさえ思っているかもしれない。 捕まり、外から隔離された世界でされる事など、 想像するだけで身震いしてしまう。 「………今のアタシたちに出来るのは、 守りたいものを守るために、マフィアと接していたという 情報をどうにか隠ぺいする事くらいよ。 アリーチェ、貴方も捕まったりしてはだめよ。 貴方が捕まったと聞くだけでも、アタシの心は傷つくの。」 貴方が、他の誰かに対して心に傷を負うように。 貴方も大切な家族なんだから、とヴィットーレは笑う。 そうしてあなたがこちらの願いを聞き届けてくれたなら、 ヴィットーレはほっとしたように肩の力を抜いて。 「頼んだわよ、アリーチェ。 …さ、今日でここも最後の営業になる予定だし、 今日は張り切るわよ〜♡貴方は何か飲んでいく?」 なんて、お店の看板をひっくり返しに向かいながら、 問いかけるのだった。 (-298) 2023/09/16(Sat) 19:46:54 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「……そうよね。やっぱり、 何としても皆が捕まらないようにしないと。 もっと、もっと、何か情報でも握れればいいのに……」 貴方が素直に肯定してくれたことで、それ以上大きく騒ぐことはなかった。 そうして零すのは情報への渇望。待つしかない。けれど待つ時間を少しでも短くできないかと言うもの。 「うん、ありがとうヴィットーレ。同じ気持ちよ。 きっと貴方が消えたらわたし、平静を装える自信がないから、きっと署でわんわん泣いちゃうかもしれないわ」 だから、絶対捕まらないでね。 本当は"絶対"なんてないなんて知っていて。 それでも貴方にそう言わずにはいられなかった。 「あ。それじゃあわたし、モヒートで」 「……わたし、ヴィットーレがマフィアになった理由、 そう言えば知らない気がする。孤児院の皆のため?」 看板をひっくり返すあなたの背にそう問いかける。 こうは言ったものの昔から気になっていたのは事実で、こんな話題の中じゃないと切り出せないと言う所があったから。 (-323) 2023/09/16(Sat) 21:45:20 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「ふふふ、駄目よそんな露骨に悲しがっちゃ。 泣くならせめてお手洗いの中にしなさいな。」 ちゃぁんと努力するわよ♡と貴方を安心づけるために 笑ったヴィットーレは────しかし、 明日には捕まる運命だ。まだ誰も知る由はないけれど。 場末のバーは開店してもすぐにお客が来るようなことはない。 注文通りにモヒートを貴方に差し出して、 問われた言葉には、一度何かを片付けるようなしぐさで 背中を向けて。……表情は見て取れない。 「………う〜ん、どちらかというと自分の為ね。 知りたい事があったの。その為に、マフィアになるのが 一番都合がよかったのよ。それに………」 「……孤児院で過ごすのが、辛くなってしまって。逃げたのね。」 「……昔、アリーチェを助けた時……… 一緒に居た子供達を覚えてる? アメリータ、レオニタ、トール…皆貴方と遊んだことがあるのだけれど。」 (-331) 2023/09/16(Sat) 22:26:49 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレモヒートを受け取りながら、一口飲みほす。 果実の酸味とラムの甘い香りの液体が乾いた喉に染み渡る。 「知りたい事があるから、マフィアに……」 一度そこで口を開いたのは、自分にも思い当たる何かがあったのかもしれない。 表情が見えない事に少し不安も覚えるけれど、本当に話したくなければきっと話を流してくれただろうと受け取り、続く貴方の話を神妙な顔で頷きながら聞いて。 辛くなって逃げた。 いつもの貴方からはとても想像できない動機で、それだけにそれ程の何かがあったのかと途端に心配そうに表情を歪める。 「……ええ、勿論覚えているわ。 あの日の事を忘れたことは一日足りともないから、 誰が一緒にいたかは記憶にしっかり残っているよ」 あの日。貴方に助けられたあの日。 不審な男に絡まれて恐怖で身も竦んだ時、貴方の姿が見えた時、自分がどれ程救われた事か。 きっと貴方に伝えたくても伝わり切らないその心を思い出していた。 (-333) 2023/09/16(Sat) 22:46:17 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「あの時は本当に驚いたわ。 貴方が無事でよかった。 大切な家族が襲われたとなったら、 アタシも冷静じゃいられなかったもの。」 あの時のヴィットーレたるや否や。 元々スラム育ち故の喧嘩慣れした体術は荒々しく卑劣で、 その頃から変わらなかった普段のやんわりとしたイメージを 払拭してしまうには十分すぎるくらいの姿を君に見せていた事だろう。 ヴィットーレにとって、家族を助けるのは当たり前の事。 だからきっと貴方にどれだけの感謝を伝えられようと、 気にしないで、の一言で軽く流してしまって。 「…………うちの孤児院、経営が厳しかったの。 前の院長が大往生でお亡くなりになって、後継ぎもいなくて アタシが継いで………まぁ、まだ16だったから、 お金のあてなんてないし………当たり前よね。」 依然として背中を向けたまま語る。 確かに裕福そうではなかった孤児院ではあるが、 貴方の記憶では、そこまで貧困にあえいでいた、というほどの 困窮具合でもなかったはずだ。 「最初は色々売ってたのよ。まだ使える家財とか、 皆で内職したものとか………まぁ、それでも 子供たち全員を養うには全然足りなくて…… 売れるものだってどんどんなくなっていって……」 客は未だに誰も来ない。 今ここには、貴方とヴィットーレの二人だけ。 (-339) 2023/09/16(Sat) 23:09:47 |
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