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【秘】 調律 水銀 莉桜 → 2年 夜川 鷗助「──うん。 また、あとでね──」 しばらく、ぽつんと立ち尽くして。 その背を見送って。 「──だいじょうぶ、だよ。 あたし、は」 小さな呟きが夜明けに溶けて、 ──朝が来る。 (-0) 2022/01/29(Sat) 21:00:04 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花少女は、それを拒まない。 あなたの指が、頬に触れる。 ほのかな体温を感じる、柔らかな感触。 それはまるで、 「──よく、できてる、でしょ」 まるで、人間に、しか。 少女は微笑んでいた。 すべてを諦めたかのように笑っていた。 「あたしはね」 「──生体アンドロイド。 ヒトと同じように考えて、 ヒトと同じようにごはんを食べて、 ヒトと同じように暮らす模造品。 生体部品の定期的な換装で以て、 “ヒトと共に成長する”── それが本当に可能なのかどうか。 それを確かめるための、テスト・サンプル。 温度も味覚も解析された数値の羅列。 触覚はセンサーの微細反応。 汗もかかないし涙もでない。 人形遊びの紛い物」 (-3) 2022/01/29(Sat) 21:10:30 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花笑っていた。 笑っていたのに、 「信じられないよね、早乙女さん。 ばかみたいだよね、──わかるよ」 「──ごめんね、──にんげんじゃ、なくて──」 どうして。 こんなに、泣きそうなのだろう。 (-4) 2022/01/29(Sat) 21:10:49 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花諦めたように、笑顔を張り付けていた。 もうあなたが何をしようと抵抗しない。 文字通り、糸の切れた人形のように── ぺた、ぺた…… さわ、さわ…… ふに、ふに…… 「────」 「──あ、あの、早乙女さん?」 泣きそうな顔も吹き飛んだ。 ものすごい困惑したようすであなたを見つめている。 浴衣越しとはいえ、肌の感触はほぼ人間そのもの。 ぺったんこだが。 (-15) 2022/01/29(Sat) 22:14:51 |
【人】 調律 水銀 莉桜「──冗談じゃ、ないん、だ」 口許に手をあてて。 理解の及ばぬ現実が、確かにそこにあります。 もっと理解の及ばぬものの手によって、 ここに暴きだされたのです。 「──やだ、」 小さく、呟きました。 (12) 2022/01/29(Sat) 22:37:52 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「い、いやっ。 それは構わない、けれど──」 わきわきし続ける手を見つめて、 まだ困惑というか、色々と処理しきれていない様子。 「どうして、って。 ──だって、あたし、人じゃないんだよ。 ヒトのマネした、ニセモノなんだよ。 ──きもちわるく、ないの?」 (-22) 2022/01/29(Sat) 23:26:14 |
水銀 莉桜は、偉智 要に撫でられても、狼狽えなかった。その余裕さえ、今はなかった。 (a8) 2022/01/29(Sat) 23:30:15 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「──ぅ、」 捲し立てるような様子に、 多少たじろいだ。 見てとれるものは、怯え。 感情表現は、限りなく人間に近い。 「──き、機密事項だから、 全部は答えられないし、こ、公表もされてない。 混乱を招くのは、──見えてるから。 ただ、──人の生活に溶け込めるように、 いろいろ、再現は──されてる──」 だからこそ、体温調整機能の欠落と、 呼吸の欠如がいやでも目立つ。 とはいえ、確かに、 集団のなかで平凡を装うには、無くても構わない機能だ。 「──それは、そう、かも、だけど。 でも、──水銀莉桜に、経歴はない。 過去も、思い出も。 ──あたしが社会実験に投入されたの、高校からだから」 「──人間のニセモノには、変わりは、ないよ」 (-40) 2022/01/30(Sun) 0:06:43 |
【人】 調律 水銀 莉桜「あ、あはは」 乾いた苦笑い。 ……ゆっくりお風呂に浸かりたい気分です。 でも今日はもう水着の人もいるわけだし。 混浴風呂と女湯が別とはいえ、 なんだか賑やかになってしまいそうです。 夜中にでも入ろうかなあ、なんて考えています。 (37) 2022/01/30(Sun) 0:32:09 |
水銀 莉桜は、集団幻覚を見ていた。 (a23) 2022/01/30(Sun) 0:42:29 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「 早乙女さん──」 翡翠の硝子玉があなたを映す。 驚いているのかもしれない。 こんなにもあっさりと、異質が受け入れられたことに。 少なくとも。 水銀莉桜という機体が有する感情表現や思考能力は、 非常に高いレベルで完成されている。 もはやそれは、心を有する域に到達している。 だからこそ、こんなに悩んでいた。 ──ほんの少し、体のつくりが違うだけ。 その見方を、少女は認識した。 認識、しつつ。 「と、ところで、あの── 触覚はあるから、くすぐったいんだけど──」 申し訳なさそうに恥ずかしそうに、呟いた。 (-57) 2022/01/30(Sun) 0:58:13 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「──そんなことない。 早乙女さんだって、あたしのために 言葉を尽くしてくれる優しさがある。 ──ありがとう」 つられるように、淡く微笑む。 無論のこと、まだ自分自身の内では受け止めきれていない。 けれど、ひょっとすると、 自分が考えていたより、 人々は柔軟で、自由なのかもしれない。 そんな風に思考して、 ▼ (-66) 2022/01/30(Sun) 1:17:30 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「──さ、早乙女さん?」 ちょっと自由すぎるかもしれません。 いくらなんでも少したじろいだ。 きっちり着こんだ浴衣の裾が揺れる。 (-68) 2022/01/30(Sun) 1:19:12 |
【人】 調律 水銀 莉桜「水着は脱がないよね、 さすがにそうだよね──」 ややヒきながら、 ちらりと氷室さんに目配せしました。 穏やかお風呂同盟、今夜もゆっくりできるといいなあ。 (40) 2022/01/30(Sun) 1:27:16 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「たっ──耐久値は高めだけど そもそもそんなに触れられたことないというか、 あの、えっ、さ、早乙女さーーーーん!?」 あわわわ。 力はそれなりだが、さすがに機械の体躯。 引き剥がすのは容易とはいえ、 力加減を誤って傷付けることを恐れている。 つまり、抵抗しようにもできない。 あーあ。 (-94) 2022/01/30(Sun) 8:43:45 |
水銀 莉桜は、氷室 凛乃の微笑みに安心感を覚えた。 (a28) 2022/01/30(Sun) 8:46:24 |
【人】 調律 水銀 莉桜「あ、あたしもお風呂は 静かにゆっくり入りたいというか。 監督員も居ないから 」何か あったらまずいというかわたわたしています。 それから、早乙女さんと彗さんの視線をたどって、 あー。と一瞬納得して、 慌ててぶんぶん首を振りました。 (50) 2022/01/30(Sun) 8:50:55 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「い、痛くされたら とっても困っちゃうというかぁ、 やめ、ちょっ、早乙女さ──」 こちょこちょこちょこちょ……。 あなたの指先に伝わる感触は、 まさしく人間の肌そのもの。 違和感といえば、丁寧に触っていればやっと分かる程度の、 “あまりにもきれいすぎる”ということくらい。 そして莉桜自身もまた、 まるで人間のように身体をくねらせて 与えられるくすぐったさから逃れようとしている。 笑みが零れることはない。 そこの複雑な感覚の結び付けはできていないようだが、 十二分に見事な触覚の再現といえるだろう。 反応も表情もあなたの欲望を満たすには十分かもしれない。 (-126) 2022/01/30(Sun) 14:31:17 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「そ、それは──よかった──。 な、なぜか、運動後のステータスになってるし──」 ぐったり。 息を切らすことがないとはいえ、 疲労感は、少なくともそれを模したものは 起動しているらしい。 「──、 あたしにとっても── 最初に知られたのが早乙女さんで、 よかった──のかな」 その反応は、予測とはずいぶん違ったけど。 「ど、どうにでもって。 あたしは、秘密をばらさないでいてくれるなら。 ──ああ、でも」 「あ、 ──あたしも、触ってみて、いい、かな。 」人のこと、あまり、触れたことが、なくて (-176) 2022/01/30(Sun) 19:46:56 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「服はそのままで!!」 そこは力強かった。 「あ、えと、それじゃあ、うー、 ──し、失礼します」 おずおずと手が伸びて、 あなたの頬に触れようとする。 ふにふに。さわさわ。 先ほどのあなたのように、 反応を楽しむため、ではなく。 事実その物質がどのような性質を有していて、 それにより人間はどんな反応をするのか。 じいっと観察しながら触れていく。 (-180) 2022/01/30(Sun) 20:03:24 |
【人】 調律 水銀 莉桜「ゲ、ゲーミングパソコンは、グラ── ──ええと、性能がいいやつだよね。 処理能力がすごいから、 重──複雑なゲームでも サクサクできちゃうやつ」 「なんで光るのかは分からないけど──」 (84) 2022/01/30(Sun) 20:38:08 |
【人】 調律 水銀 莉桜「や、えと、あたしはそんなに! そのう、家の人がパソコンとか好きだから、 その影響で知ってて──」 「か、家庭教師なんて、 あたしにはそんな大役ぅ」 照れくさそうに、あわあわしています。 (86) 2022/01/30(Sun) 20:53:32 |
【人】 調律 水銀 莉桜「そ、そういえばそうだったっ。 うう。学校長さんに認められたってことで、 自信持っといていいのかもしれないけどぉ──」 ぐんにゃりしています。 けれど、微妙にうれしそうです。 (89) 2022/01/30(Sun) 21:22:04 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花ぺた、ぺた、ぺた……。 「すごいな──。 弾力、体温、骨の感触、 張りや瑞々しさ。血管。 筋肉の繊維──どんなに精巧に分析したって、 やっぱりまだ人間には及ばない」 ふに、ふに、ふに。 完全な研究目線。 肩や腕、指先なんかも丁寧に確かめて、 首筋の動脈や鎖骨の張り、 ……なんていろいろ触れていくうち、 完全に無意識に、指先が胸へ伸びようとするだろう。 もちろん、反射的に払ってもよい。 (-196) 2022/01/30(Sun) 21:50:57 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃「あ、──氷室さん」 ちょうどお風呂の準備をまとめているところでした。 ということは、この時間まで お風呂に入っていなかったというわけで。 「うん、ぜひ。 あたしも今、氷室さんを誘おうと思ってたから」 どうやら、同じことを考えていたようです。 快く応じて、女湯までご一緒するでしょう。 (-197) 2022/01/30(Sun) 21:55:49 |
【人】 調律 水銀 莉桜「じ、じゃあありがたくお墨付きは受け取っておくけど── 将来の夢、は──むずかしいなぁ」 「──今で、精一杯だもん。 差しあたっては、今このゲームで ほんとうに精一杯だけど」 秘密暴露ゲームは、まだまだ続くのです。 (96) 2022/01/30(Sun) 22:28:15 |
【人】 調律 水銀 莉桜「進路は、あたし大学は決まってるしなぁ。 附属高だから──」 いまお花食べるって言った? と一瞬彗さんに視線を向けましたが、 なんだかキラキラしていたので追求しませんでした。 (102) 2022/01/30(Sun) 22:44:01 |
水銀 莉桜は、進路や普通の話題に、あいまいに微笑んだ。 (a50) 2022/01/30(Sun) 23:33:57 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「そ、それはついさっき、 あたしも感じていたものだから──」 人間のそれとは、多少差があるかもしれないけど。 少なくとも、莉桜が認識するむず痒さであったことに 間違いはない。 興味深げに胸を触ったところで、 「 わひゃ!! あっ──え、あ! ご、ごめん、早乙女さん!」 びっくりして、大慌てで手を離しました。 (-232) 2022/01/30(Sun) 23:37:36 |
水銀 莉桜は、無言で俯いた。 (a51) 2022/01/30(Sun) 23:42:54 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃「お、おとなしそうな早乙女さんなんかは、 こっち側だと思ってたんだけど──」 いくら水着を着用するとはいえ、 とはいえ、というところです。 「い、今はゆっくり入れるから、いいけどね。 さすがにもう、男の子たちも みんな入っただろうし」 更衣室で服を脱いでいく。 辺りは大変静かなもので、 男湯にもおそらく誰もいないようです。 (-237) 2022/01/30(Sun) 23:48:52 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「──」 じぃ、と。 あなたのその様子を見つめています。 照れるようす、頬の赤くなるようす、感情の機微。 「──いいなぁ。 脈拍、体温、紅潮。 そこまで複雑な連動処理は、あたしにはまだない。 今後の開発次第だけど、 こんな風になるんだ。 ──可愛いな。いいな。参考にしたいな──」 なにやら、ぶつぶつと呟いている。 (-256) 2022/01/31(Mon) 0:57:08 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃「思ったより── なんて言うと失礼かもしれないけど。 真面目な子が多かったのは、 安心だけどね」 とはいえ、懸念もあります。 日ごと張り出される不穏なメモ。 あれは、このなかの誰かが 用意しているはずなのです。 「──あたしも、氷室さんと入るの好き。 ふふ、他の人と入ったことないから、 比べようがないんだけどね」 冗談めかして微笑みながらお風呂へ。 ボディソープを泡立てて、 手早く身体を洗ってしまいましょう。 (-258) 2022/01/31(Mon) 1:06:05 |
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