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コルヴォは、その夜を境に夜闇に消えて、何処へも帰る事は無い。 (c9) 2022/08/24(Wed) 1:55:49 |
コルヴォは、誰かとの口約束を果たす事は無い。 (c10) 2022/08/24(Wed) 1:55:57 |
コルヴォは、預けたものを受け取りに行く日は永遠に来ない。 (c11) 2022/08/24(Wed) 1:56:02 |
コルヴォは、次の会議に訪れたのは、その死を告げる書類だけで。 (c12) 2022/08/24(Wed) 2:00:16 |
コルヴォは、もう誰の元にも戻らない。きっと子守歌を聞く事も無い。 (c13) 2022/08/24(Wed) 2:00:23 |
コルヴォは、いつだって喪に服していた。 (c14) 2022/08/24(Wed) 2:00:29 |
コルヴォは、死んでいった人間と、それから死に損なった自分の為に。 (c15) 2022/08/24(Wed) 2:00:35 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 愚者 フィオレロ結局は徒労に終わるとわかっている努力を、誰が続けられようか。 当然、他人からすればそんな事情は知った事ではないだろう。 だからこの腹の底は誰に話す事も無い。 片手の指の数にも満たない人間だけが、知っている事。 他人にとっては、誰に話す程の過去も無い、つまらない人間だ。 「……努力して、報われるなら。 生きる事をやめようとしてやめられるのなら、 きっと俺は、とうに終わっていた人間だよ」 とはいえ、今は回りくどく慎重すぎるやり方をしている。 その事だって今はもう嫌というほどわかっていて、 だから今後の進退を決めるなら、きっと今が岐路なんだろう。 けれど、それでも。 「人はいつかは死ぬ。死んだ奴に頼らなきゃならないほど、 俺もやりようが無くなったわけじゃない。 たとえいつかお前が引き金を引く時が来たとしても、」 「それは今じゃない」 死に損ないは、今を選ばなかった。 それが良い事だったのか、悪い事だったのかはわからない。 何れにしても、その賭けが行われる事は終ぞ無く。 それ故に、互いに淡く脆い期待を裏切られる事は無かった。 ただそれだけが、確かな事だった。 (-89) 2022/08/24(Wed) 20:44:55 |
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