201 【身内】甲斐なき星の夜明け前
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| [待たせていることに申し訳なさは感じていたので、 本当に終わったらすぐに連絡した。 少しくらい一人で頭を冷やしたりしても 良かったのかもしれないが、 幸い話も穏便に済んだし、 一緒に行くことを選んだのは自分だ。 「ゆっくりで大丈夫だよ」 >>2 気を遣わせているのも分かっていた。] (4) 2023/02/21(Tue) 23:10:20 |
| [駅入り口にはオレの方が先に着いた。 でもシオンもすぐに来たので、待ってはいない。 >>2] 何か良いもの見つけたか? [思ったより早いとは言っても、何時間も待たせていた訳で、 いくら何でもどこかしら店に入るなり しただろうと思っていた。] (5) 2023/02/21(Tue) 23:10:43 |
| [明らかに緊張した面持ちだったので、 >>3 具体的な話をする前に まず結果だけでも言っておこうと思った。] 別に心配するようなことは何もない。 お互いもう大人だし、 勿論何の蟠りもない訳じゃないけど、 普通に話して終わったよ。 また連絡するって言って来たし、 ぎくしゃくした関係も、いずれ少しずつ好転するだろう。 [そして、紙袋に入れたままのクマを返した。] (6) 2023/02/21(Tue) 23:11:12 |
| これからちょっと、行きたい所があるんだが。 君はどうする? 別に一人になりたいって程じゃないから、 オレに遠慮はしなくていい。 そこに寄って行ったら、 帰るのは夜になるかもしれないから、 予定があるなら無理はしないで欲しい。
[行くならまた電車移動になるから、 もしシオンが行かないようなら、 何処かで話し合いの内容を伝えて、 ホームまでは送るつもりだ。**] (7) 2023/02/21(Tue) 23:11:57 |
| ― 回想 ― [こんな所を人に見咎められようものなら、 オレが犯罪者にされる可能性だってある。 本気でオレを陥れようとするなら、 シオンが何を言ったって無駄だ。 幸いそこまでオレに興味を持ってる他人はいないが。 善意なのは勿論分かっている。 だからこそ方法をもっと考えて欲しい。 いや、考えなくていい。 最低限倫理的に問題がある行動を慎んでくれればそれで。 手を変え品を変え、思いつく限りの説明は試みたつもりだ。] (D2) 2023/02/21(Tue) 23:12:32 |
| [どうしてかと言われればそれは、 >>D1 君があまりにもオレと違うからかな。 **] (D3) 2023/02/21(Tue) 23:12:53 |
| [アルカ君は気付くかな? 私が答えを強めに知りたがっていること。 あの日以来おとなしめになっているのは確かだけど 今はそれより少し、覇気がない事。
私が考えているのは、 どうすればアルカ君が悲しまないか そればっかりなんだよ。]** (-3) 2023/02/22(Wed) 7:21:43 |
| [元々緊張していたようだけれど、 それにしても随分大人しい。 >>8 まぁ、内容が内容だ。 同じ「良かった」でも、 >>9 ニュアンスが異なるのは仕方がないか。] (12) 2023/02/22(Wed) 19:30:21 |
| [クマに関しては、もう自分の持ち物だとは思っていない。 今日だって、返して貰ったのではない。借りたのだ。 >>1:5] いや、これはもう君のものだ。 [この学園の寮に入るにあたり、 あまりにもオレの荷物は少なかった。 空いた段ボールの隙間を埋める存在として持って来たのだ。 ゴミ袋に入れたあの時だって、>1:D31 別段家族との縁を捨てるつもりでそうしたのではない。 既にこのクマにそれ程の、思い入れがなかっただけのこと。] (13) 2023/02/22(Wed) 19:33:30 |
| [「どうしてほしい?」 >>11 求められている回答 は何だろうか。と考えてしまう。 現状それを間違うことなく読むことは難しいが……。] (14) 2023/02/22(Wed) 19:35:08 |
| (15) 2023/02/22(Wed) 19:35:46 |
| オレがどうして欲しいか今から答えるが、 これはあくまで君にとって不本意でないことが前提だ。 これから言うことが、 君にとってやりたくない事であるなら、 オレだってそれは望んでいない。** (16) 2023/02/22(Wed) 19:36:51 |
| オレは、君にそばにいて欲しいと思うよ。** 心のまま (-4) 2023/02/22(Wed) 19:38:38 |
| ───── …… [黙る事数秒。 目から涙がこぼれて、顔を手で覆った。] (-6) 2023/02/22(Wed) 19:58:37 |
| ごめ……きょう、はね 一緒に…… いてほしくない…んじゃって…… おもっ……てた、から…… [一度ダメだったこと。なのに受け入れさせた事。 それが負担になってないか。 いまだって、私の為に我慢させてないか。 やっぱり不安だったんだよ。] (-7) 2023/02/22(Wed) 19:58:50 |
| 私は言ったよ。 近くにいたいって。 >>1:19[鞄の底の封筒は、出番じゃないなって 何も言わずに隠した。] (-8) 2023/02/22(Wed) 19:59:01 |
| 一緒にいきたいです。 そばに居させて。
連れてってください、アルカ君 **
(-9) 2023/02/22(Wed) 19:59:13 |
| [今返されてこのクマを捨てるかと言われると 分からないが、 >>17 オレが持っていても手入れの仕方も分からないし、 態々お手入れ方法を調べて実行するほどの 思い入れはやっぱりない。 だからこそ、大事に出来る人が 持っていた方が良いと思うんだ。] (21) 2023/02/22(Wed) 21:28:09 |
| [突然泣かれたので、ぎょっとしてしまった。 続く言葉に、眉尻が下がる。 オレもオレで物を考えているから、 時にはそれがピッタリとかみ合わないことが、 どうしてもある。 でもオレは言ったはずだ。 「君にとって不本意でないことが前提だ」と。 >>16 一緒にいて欲しくなかった……ということではなくて。 あれはあくまであの時点で、 君をつき合わせるのは適切ではないと、考えてのこと。] (22) 2023/02/22(Wed) 21:28:45 |
| そうだな。 考えなしに言ったことではないけど、 オレの事情に巻き込んで 考え事を増やしたくなかったんだ。 じゃあ、一緒に行こうか。 無駄に遅くなっても仕方がないし。 (-10) 2023/02/22(Wed) 21:29:27 |
| [一緒に行くとなれば、 また電車に乗って出かけることになる。 その途中で、母と話したことをざっと説明した。 >>1:48] あの人は言い訳もしなかったし、謝罪もしなかった。 自分を卑下することもしなかったよ。 きっと、 言い訳なんて見苦しいだけだと知っていて、 謝罪なんて相手に気を遣わせるだけだと知っていて、 卑屈なんて 相手の親切心を引き出す為のものだと知っている。 そういう所は、とてもよく似ていた。 ……だから、蟠りはあっても嫌いではないかな。 [同族嫌悪、なんてパターンもあるけれど。 少なくともオレは母の持つ、相手に伝わりにくい潔さを、 それなりに心地の良いものだと思った。] (23) 2023/02/22(Wed) 21:30:29 |
| [電車で揺られること暫し、目的の駅に辿り着けば、 そこからは10分ほど歩いただろうか。 途中にあった花屋で、花束を購入した。 綺麗に整備された墓地。ここはオレの出身地だった場所。]
何にも言ってなかったな。 父の墓前に手を合わせておこうと思ってさ。
[父の墓前まで行くと、 まだ色鮮やかなフラワーリースがあった。 その隣に、購入した花束を供える。] (24) 2023/02/22(Wed) 21:31:14 |
| (ここに来た時は必ず、 季節に合わせた花を纏めたリースが供えられていた。
だから本当は確定ではないにしても、 母が生きていることは知っていた。 誰かに見つかってしまう危険を冒してまで、 貴女が父の死を悼んでいたこと、ちゃんと知っていたよ) (-11) 2023/02/22(Wed) 21:32:31 |
| [指を組んで、祈りを捧げた。] (一般人はこの世を亡ぼす存在のことも、 それと戦う守護者の存在も何も知らない。 貴方も母も、 それが仕方のないことであったことを知らないし、 恐らく真実を知ることはないだろう。
それがあまりにも、オレはもどかしい。) (25) 2023/02/22(Wed) 21:33:39 |
| [ふっと、空を見上げる。] ……雨が降りそうだな。 [零れ落ちる雫を受け止めるように、掌を広げた。**] (26) 2023/02/22(Wed) 21:34:44 |
| [キュッと唇を嚙み締める。 ……そんなことをしなくても、 雨は降らないと知っている。**] (-12) 2023/02/22(Wed) 21:35:08 |
| ……その気持ちが分からない訳じゃないけど 巻き込んでほしいよ 、って事は言っておくね うん。行こうかっ (-13) 2023/02/22(Wed) 22:08:45 |
| (ごめんな……。
でも、君にあるのと同じように、 オレにはオレの心があって、 時にそれがぴたりと 一致しないことがあっても、 どうか許して欲しい。) (33) 2023/02/23(Thu) 0:22:12 |
| (-14) 2023/02/23(Thu) 0:22:34 |
| [娘は父親に似やすく、息子は母親に似やすいと聞く。 >>28 もしも、あの時オレが 一人で行方を眩ますことが可能な年齢だったら、 オレも同じように、 大切なものを手放していたかもしれない。 ……だって、何としても失いたくなかった。] 有難う。 でも、君だって自分のことで精一杯なんだから、 まずは自分第一で考えて欲しい。 [特にオレの方はもう、事態が落ち着いたのだから。 手を握られれば、こちらも少し力を込める。 >>29] (34) 2023/02/23(Thu) 0:23:28 |
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