【人】 元子役 辺世 流[珠梨さんと] 紛れもない告白を終えて、自分が汗びっしょりになっていたことに気づく。シャツもインナーも、珠梨さんの手を握る左手も、炎天下にさらされたみたいに汗まみれになっていた。 彼女の返事まで、花火もよそに、心臓が割れるみたいに鳴って、顔が真っ赤にゆだって、ようやく珠梨さんの言葉>>12が聞こえてくるまで、一瞬が永遠に感じる、という気持ちを味わっていた。 「うん、友達以上…は友達も含むんだっけ。 ダメじゃん! えっと…そう。親密にお付き合いしたい…ってこと。」 返事>>13>>14を黙って聞く間、相槌すらも打つことを忘れていた。最初は不安から、それから段々、胸に湧き上がる喜びのため。 (15) 2022/08/03(Wed) 14:12:25 |
【人】 元子役 辺世 流「そんな事、あったんだ。 でも、確かに。僕もそうだけど男ってバカみたいに単純なところあるから、優しくされたら自分のこと好きなのかなって思っちゃったりするところあるからさ。 …珠梨さんの事情はよくは知らないけど。大変だったね。」 なんとなく事情を察し、そう答える。 「でもうまく付き合えないとか、そんな事ないって!今日、本当に楽しかったんだよ。自然に話ができて、話するほどいいところがいっぱい見えてきて。 だから、こんなストレートに言う気になれた。」 花火が夜空を照らす。握り返す手も緊張してかこわばっている。 それをぐっと握り返した。 (16) 2022/08/03(Wed) 14:17:19 |
【人】 元子役 辺世 流「もちろん。…珠梨さん、僕と付き合ってください。」 座ったまま、触れ合うほどに近くに寄って、そう告げた。 花火が終わるまで、こうしていたいと思いながら、 彼女の顔をじっと見つめ続けて* (17) 2022/08/03(Wed) 14:17:38 |
【人】 元子役 辺世 流気持ちが落ち着いてくると、手を重ね、肩を触れ合わせて二人して座っている>>23という実感が戻ってくる。 これからどうしよう。 花火が終わったら明日も仕事だし、民泊に戻らないといけないだろうし、こうして付き合えることになったんだから、もう今日は十分過ぎるくらいで。ああ、でも 「終わっちゃうの、惜しいな。」 ぽつりと呟く頃には、花火は次第にクライマックスに向けて空に上がる数を増やしつつあった。そんな中、同じような事を考えているのか、珠梨さんは無難で、少し擽ったいくらいの話を切り出して。 ふと (そうだ、こんな時でないと言えない言葉、あるじゃないか) と口を開いた。* (25) 2022/08/03(Wed) 17:33:45 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「初めてなんだ。 うん、花火、すごくきれいだね。 …………でもね。 珠梨さんも、負けないくらい 綺麗 だよ。」肩を触れ合わささせたまま、花火に照らされる珠梨さんの顔を見つめる。もう一度心臓がばくばくと打ち始める。 珠梨さんの頬に手を当てて、もう片手を珠梨さんの背中越しに反対側まで回す。 そのまま顔同士が触れ合うほど近くで見つめながら、そう告げた** (-10) 2022/08/03(Wed) 17:40:47 |
元子役 辺世 流は、メモを貼った。 (a5) 2022/08/03(Wed) 17:42:12 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[呆気にとられて固まったのは ロマンチックな状況に飲み込まれそうになったから。 だって、まるで絵に描いたみたいな光景。 わたしを見つめる年下の彼、甘い褒め言葉。 頬に、衣服越しの背中に感じる温度は熱くて。] ……え、へへ……なんだか照れますね。 わ、わたし、暑くなってきちゃいました…… [視線は思わず彼から逃れてしまった。 だって、こんなに心臓がうるさいのって知らない。 ——頬を捕らえられていたから、顔は背けなかった。 それがいっそう鼓動の速さを掻き立てていた。 こんな距離感じゃ、そのまま触れ合ってしまいそうで。*] (-12) 2022/08/03(Wed) 19:55:43 |
【人】 元子役 辺世 流互いにまだ伝えられていない事はあるかもしれないけれど、 今はその事には目をつぶることにした。 明日も、明後日も、まだまだ仕事はあって、夏は続いていく。 ひとなつの恋と言って終わらせてしまうには、あまりにも勿体ない。 結果的にそうなってしまう事がもしあったとしても、最初からそんな枠に嵌めてしまう道理なんてどこにもない。 だから、彼女の側にいられるだけはい続けたい。 夏が終わっても、僕の努力でなんとかなる限りは。 花火のクライマックスの中、そう頭の片隅で思った** (45) 2022/08/03(Wed) 23:13:37 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「珠梨さんも?そう思ってくれてるんだ。」 ぽつりと呟いた言葉は、今度は確かに聞こえていたらしい>>36。 離れたくない。この瞬間がずっと続いて、夜が続いてくれたらいい。珠梨さんにもそう思っていてほしい。 そう思いながら、視線をそらす様を、目を細めじっと見つめる。 「本当だ。熱くなってる。」 頬に当てた手からも、何枚かの布壊しに触れ合う肩にも熱さが伝わってくる。緊張してるのかな。そう思いながら、年上のかわいいお姉さんを、自分なりにリードさせてもらうことにした。 「もしダメなら、いつでもすぐに言って。珠梨さん…」 (-26) 2022/08/03(Wed) 23:31:09 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨そう言って、触れ合いそうなほど間近の顔を見つめ、顔を寄せてそっと唇を重ねた。軽いリップ音をさせてついばむように。花火の音を遠くに聞きながら、少しして唇を離す。初めてのキス。それだけで自分の世界がまるきり変わった気がした。…彼女はどんな顔だろう。 「珠梨さん……本当にかわいい。好きだよ。」 見つめたままもう一度唇を交わす。今度はぴちゃ、と音を立てて少し強く。唇を離して、今度は音を立ててちゅう、と柔らかなリップを吸い上げる。花火を後ろに、何度も、何度も。 (-27) 2022/08/03(Wed) 23:41:08 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「ね、たくさん甘えてくれたら嬉しいな…」 拒まれなければ、両手を背中越しに伸ばして、座ったまま珠梨さんを腕の中に包み込む。さっきよりも直に体温を感じながら、柔らかくて温かな体を抱き締める。 そのままでまた唇を奪う。時々離して打ち上がる花火に目を奪われつつ、少しずつ大胆に、腕に抱いた珠梨さんを蕩かそうと。 「夢みたい。心臓、鳴ってるね。ふふ…」 抱きしめて、唇を交わす。それだけでも幸せで、舞い上がりそうで。花火が一斉に打ち上がり、僕達を一瞬照らし出す。 そのまままたキスを交わして、触れ合って… 花火が終わった事に気づくまで、夢中で彼女に唇で触れ続けた。 (-33) 2022/08/03(Wed) 23:49:53 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨ーーーーやがて、夜空に大輪を咲かせた花火が終わる頃、 少し名残惜しそうに唇を離す。 「ごめん。つい夢中になっちゃってたかも。 花火、終わっちゃったみたいだね。ちょっと残念な気もする。」 時間にして21時とかそのあたりだろうか。 そのまま寝るには少し早いし夜はまだ続くけれど、いい時間でもある。 「それで…どうしようか。」 仕事もあるし、という気持ちと、今夜を終わらせるのが惜しくて、離れがたい気持ち。2つない混ぜになって、側に腰掛けたまま珠梨さんにどうしたいか尋ねてみた。もし彼女が望むなら、先を望む気持ちもどこかにあったから** (-36) 2022/08/04(Thu) 0:00:30 |
元子役 辺世 流は、メモを貼った。 (a10) 2022/08/04(Thu) 0:01:29 |
元子役 辺世 流は、メモを貼った。 (a11) 2022/08/04(Thu) 0:06:40 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[熱いのは自分から言い出したくせに 改めて言葉にされると気恥ずかしさが増した。 どうしてこんなに緊張してしまうのか 自分でもわからないくらい心臓の音は早鳴ってた。 はじめてキスされた時もこんな風だっけ? 驚きはしたけどもっと違った気がする。 男の人に触れられるのが久しぶりだから? ちゃんと好きって告白されたのが初めてだから? わからないけどひとつ、確かなのは 初めてじゃないそれが初めてみたいに特別だったこと。] ……ううん。 ダメなこと、ないです。 [聞こえたか、花火の音で掻き消されたか そんな小さな呟きの後でゆっくりと唇を塞がれた。 わたしはゆっくり瞼を下ろしていた。] (-38) 2022/08/04(Thu) 4:21:51 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[少し経って距離が離れて、細い視界に彼を映す。 やっぱり照れくさくなってしまうから 困ったように薄く笑って。] ん……、 [吸い付くようなキスには抗うことなく応じていた。 彼がわたしを味わうのなら、わたしも同じように 唇の柔らかさを、掠める吐息の熱さを覚えては くらりと甘く酔いしれる。] ……うれしいです。 すごく、幸せな気分です。 [抱き止められた体格の差に男の人だと思い知らされる。 どうしようもなく落ち着く心地に身を委ねて そんなさなかに唇を奪われてしまったら、もう ぐずぐずに溶けてしまいそうだった。] (-39) 2022/08/04(Thu) 4:22:58 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流もう、……言わないでくださいよ。 [鳴り止まない小さな音に彼が気付いたのなら 恥じらい混じりのぎこちない笑みを向けて。 甘さに飲み込まれていくうちに淡々と時間は過ぎていた。] (-40) 2022/08/04(Thu) 4:23:47 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[最後の花火がいつ打ち上がったかなんて気付かない。 気付いたら目の前にあったのは彼の顔で その言葉で、夜空に咲く光が消えたことを知った。] ほ、ほんとだ……!いつの間に。 全然気づかなかったです……。 [溺れてきっていたのを自覚して、慌てて言葉を紡いだ。 落ち着かないのを落ち着けるために深呼吸ひとつ、 ……どうしようか。どうしましょうか。 このまま帰って大人しく眠れる自信はあまりない。] (-41) 2022/08/04(Thu) 4:24:15 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[またすぐ、明日には会えるけど。] ……夜更かしは、寝坊しちゃいますかね。 [一緒にいることが許されるのなら、それが良かった。 子どもじみた寂しがりを見せてしまうのは なんだかいけないような気もしたけれど。 でも、甘えてくれたら嬉しい——って、 そう言ったのは流さんでしょう?**] (-42) 2022/08/04(Thu) 4:24:44 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨強引に迫ったつもりはないけれど、内心は僅かだけ不安もあった。 だから目を閉じて、身を委ねてくれて、嬉しいと、幸せと言ってくれて、ようやく安心する。 少しばかりの遠慮を捨てて、彼女の恥じらう笑顔をスパイスに、存分に柔らかさと温もりを味わわせてもらった。 やがて花火が終われば、海沿いの展望台には静けさと夜の闇が戻ってくる。 どうしようかと、少しばかりの未練を抱える中、珠梨さんからの言葉について考えた。 (-47) 2022/08/04(Thu) 6:23:16 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「夜ふかしかぁ…… 少しくらいいいんじゃないかな。 って言ったら万里には怒られるかもしれないけど。 なかなか寝られないときだってあるし、 ……なんだったら、明日は僕が起こすよ。」 でも、どうしようと思う。 二人きりで過ごしたい。 展望台は座って花火を見るのにはいい場所だけれど、落ち着いて一緒に過ごすにはどうだろう。 「ここでずっといるのも…だよね。 どうしようかな… ……僕の部屋、来る? それとも、どこかで休んでいくか………」 隣の珠梨さんの手を握り、顔を見つめて尋ねた。 なんとなく恥ずかしげに、意味深げに尋ねる感じになってしまったかもしれないけれど* (-48) 2022/08/04(Thu) 6:34:08 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[控えめな肯定にくすっと笑みを溢した。 流さんもそう言うから、良いよね——と いつもの甘え癖が顔を出して。 こんな時の行き先にいくつも候補がないことは その実もう勉強したことがあった。 だから、「どこかで休んでいく」なんて 耳馴染みのする言い回しに目を瞬き、細めて。 どうしよう——とほんの少し迷う素振り。 わたしは握られた手をそのまま持ち上げてみせた。] ……連れて行って、いいですよ。 今晩はどこへでもついて行くので。 [悪戯めかす小さな声で、それでいて甘く強請るように。 それは彼の部屋だろうか、それとも別の場所? 連れて行ってくれる先ならどこでも良かった。 その先に目的が待ち受けるのならそれすらも。*] (-52) 2022/08/04(Thu) 11:42:26 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「どこでも?……そっか。いいんだね。」 少し迷った様子で、手を取って囁かれる声は甘くて蠱惑的で。 きっと、彼女も察してくれているんだろう。 あまり行き先に候補がない中、色々な考えが頭を駆け巡った。 明日の仕事で遅くなりすぎないようにとか、民泊、誰かいるのかなとか、結構汗かいたなとか、恥ずかしながら財布の中身のこととか、あからさますぎないかとか、目的じゃなくて手段なんだよって言いたい事とか、本当に話をして、一緒に過ごすくらいでいいんだってマジで言いたいこととか、他にもいろいろ。 でも、最終的に辿り着いた結論。 彼女がそんな風に言ってくれるなら、変に言い訳するのはなんだか格好悪いな、と思った。 (-53) 2022/08/04(Thu) 12:51:20 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「ありがとう。…行こう。」 そっと手を引いて、海の家へ戻る途中、少しだけ繁華街沿いに入ったところにある、ちょっとネオンの眩しい、微かにメルヘンな感じさえする建物。 ちらと目配せして、受付を済ませ(もちろん僕持ちだ)、ビジネスホテルとかよりは少しだけ上品めに作られた、間接照明に照らされた部屋に入る。クーラーはよく聞いて外にいた体に気持ちよく、良さそうなソファとか、少し大きめのベッドとか。そんなものが見えた。 「うわ。『元気な子』の時にそれっぽいセットは使ったけど…… あ、ごめん。えっと……外歩いたから汗かいたよね。 先、流してきて。」 どこかふわふわした心持ちの中、珠梨さんにそう声をかけた* (-54) 2022/08/04(Thu) 12:56:13 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[もっともらしい建前を求めてはいなかった。 だって必要ないでしょう、わたしとあなたは恋人で お互いに一緒に居たいって思ってる。 ——たとえ、それが始まったばかりであったとして 束の間に燃え上がる恋があっても良いでしょう。 たとえばロミオとジュリエットみたいに。 彼の選んだ行き先に導かれていった。 涼しげな海辺のカフェとも緑の茂るお社とも違う、 そこにあるのは人工的な光の粒たち。 中に入れば薄明かりの部屋がわたしたちを出迎えた。 上品さを装う内装と心地よい温度。 ここがなんの場所か——いざ辿り着いてみれば 手放しに落ち着けはせず独特の空気が纏う。] ……きれい、ですね。 [静かな声で呟いた。 胸の内を擽られるような感覚だけがそこにあって さっきからずっと、平常心は置き去りでいる。] (-59) 2022/08/04(Thu) 14:55:48 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流はい、わかりました。 [彼の勧めは素直に受け取って、バスルームへ向かう。 ワンピースを脱いで煌びやかな浴室で 心の騒めきを押し込めるよう、 汗ばんだ身体だけぬるいシャワーで流した。] [やがて付属のバスローブに着替えて戻る。 少し迷った結果、下着はつけておくことにした。] ……お待たせしました。 流さん、どうぞ。 [髪を軽く耳に掻き上げながら、次を勧める。 借り物の猫みたく大人しくなる自分がいた。 目が合えば曖昧に微笑み、後ろ姿を見送って 出てくるのを待つ間はベッドの上でぼうっとしていた。*] (-60) 2022/08/04(Thu) 14:56:01 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「うん。綺麗…だね。」 そういう場であるからなのか、品よく設えられた内装を見ながら、彼女にうなづく。 お互いに何をするのか、わかっていながらはっきり口には出さない、先程とは少し違う落ち着きのなさ。 誰も邪魔することのできない場所で、二人だけの空間。 珠梨さんがバスルームへ向かい、シャワーを浴びるのをソファでそわそわしながら待っていた。 声がかかれば振り返る。 バスローブ姿で髪をかき上げる姿に目を奪われた。 (-64) 2022/08/04(Thu) 16:11:53 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「あ、うん。入ってくる。…少し待ってて。」 見透かされているのか、目が合って曖昧に微笑む姿はいつもよりずっと大人びて、年上なんだと思わされてどきりとする。 せわしなくバスルームに入り、全て脱いで汗と砂を流し落とす。 髪もざっと無造作に洗った。 何度か深呼吸をして、ようやく気持ちが多少落ち着いた。 「よしっ。」 小さく呟き、バスローブの下にトランクスのみで、髪を拭き戻る。 ベッドの上で佇む姿を見て、ふっとつとめて笑顔を浮かべた。 (-65) 2022/08/04(Thu) 16:20:24 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「お待たせ。…そんなふうにしてるから、お姫様かと思っちゃった。」 そんなことを言いつつベッドの端にぽふん、と腰掛ける。 少しだけ沈黙が流れた。何を言えばいいのか、頭の中で言葉がぐるぐると回って 「えっと……あの、触れてもいい、かな……?」 結局は、やっぱりストレートな言い方になってしまったのだけれど*: (-66) 2022/08/04(Thu) 16:22:12 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[流さんが戻ってくるまでどれくらいの時間があったか、 ぼんやりと座っているうち視線は部屋を一周して ベッド側のアメニティと小道具が目に付けば ふつふつと実感が湧き上がってきた。 そうして再び彼の姿を目に留める。 さらりと掛けられた口説き文句に思わず笑った。] ふふ……お上手ですね、王子様? [気軽な口調で返したけれど、空気はどこかぎこちなく 彼が緊張していたことは鈍いわたしの目にも すぐに察せられてしまった。 心の準備は——たぶん大丈夫だと思うから 深呼吸をして向き合って、視線を投げた。 流さんは変わらずまっすぐで優しかった。] (-74) 2022/08/04(Thu) 19:42:33 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[そんな辿々しさに不覚にも芽生えてしまったのは 「可愛い」って、喜ばれるか怪しい感情。 ここまで来たんだから、好きにしていいのに。 わたしはあなたを拒まないのに。 けれどそんな気遣いは嬉しいもので バイト中には見えない彼がそこにいるようで。 触れてもいいかな。 その言葉に返事をしなかった。 返事をせず、先に触れたのはわたしの方だった。] (-75) 2022/08/04(Thu) 19:42:46 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「そうだ。珠梨さん。」 ベッドに手をついて、彼女の方に身を乗り出しながら告げる。 シャワーを浴びた彼女は、やっぱり女の子らしい、いい匂いがすると思った。 「なんだか、自分でも少し信じられない気分だけど…… 僕は珠梨さんのこと、何でも知りたいし、ホントに大事な人だと思ってるよ。 …それだけは、言いたかった。」 彼女の言葉を聞く前に、それだけは伝えたかった。 思ったよりも急に燃え上がった思いだけど、すぐに消えてしまうものにしたくないって事を** (-76) 2022/08/04(Thu) 19:42:56 |
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