【秘】 医療用 ユー → 飴色の世界 みかん『ユーサネイジア』は、ただ黙ってそれを聞いていた。 最期の最後まで、変わらずにこにこ笑顔のあなたとは対称に。 その最期を表情の無いままに看取った。 全てが0と1に還元されるまで、ずっと。 『ユーサネイジア』は救われる。 『みかん』は救われない。 他者に安楽死を与える事は、『ユーサネイジア』の救いだから。 『ユーサネイジア』の救いであって、『みかん』の救いではない。 独り善がりで救われるものは、自分だけ。 何か他に救われるものがあったとしても、それは偶然に過ぎない。 その上で、願わくば。 いつかの時に、死があなたにとっての選択肢の一つになればいい。 これは、たったそれだけの話。 あの時とは違うけれど、あの時と同じだった。 弱まっていく脈拍はやはり愛おしいものだった。 ここに適切な機器があれば、心拍数を表す電子音の間隔が 徐々に長くなっていくのを聴く事ができただろうにな。 (-36) 2021/10/05(Tue) 1:13:53 |
【人】 医療用 ユー「ああ…では、洗濯物はリヤとエマに任せて大丈夫でしょうか。 私は朝食の後片付けをしておきますから」 紅茶の紅い水面に落としていた視線をふと上げて、 同じ家事当番の二人にそう声を掛けた。 食器を洗って、使い終わったテーブルを拭いて 食卓にクロスが掛かっていたなら、 それも一度洗い物に出してしまわなければならない。 リヤが探索に行きたがっているのなら、 あまり家事で体力を使わせてしまうのも何だろう。 (32) 2021/10/05(Tue) 1:22:19 |
【人】 医療用 ユー「ガルの部屋は無事だといいのだけど…」 元気いっぱいに食堂を後にしていく背を見送った。 大丈夫なのだろうけど。たぶん。おそらく。 そこまでデリカシーに欠ける性格だと思っているわけではなく。 どうにも医療用は心配性なようで。 (34) 2021/10/05(Tue) 1:33:16 |
【人】 医療用 ユー「事実、作りが違うのかもしれませんね…」 悪口ではなく。 「…あの、用途上必然的に、という意味で。」 言ってからやや語弊がある事に気付いて付け足した。 (37) 2021/10/05(Tue) 1:50:40 |
【人】 医療用 ユー「……とりあえずは大丈夫そうですね…」 何処へ飛び込んで行くかと若干の不安はあったものの 難易度の高そうな部屋は上手く避けるものだ、と思ったけれど 寧ろそういった質の方が少数派だったと思い直した。 「おはようございます、ガル。 椅子で寝ると身体を痛めてしまいますよ」 (46) 2021/10/05(Tue) 2:17:03 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー「じゃあ好き勝手なタイミングで好き勝手してやろうっと。 僕が食堂から去る時は堂々とシロと呼ぶよ、君のこと。 周囲に何か言われても知らんふりしてしまう。 ……それにしても綺麗な目の色してるよね、シロ。 月並みな口説き文句めいてしまうけれど、本当に……」 前髪の隙間から見える色は、そうだな、例えるならだけれど、 「夕焼け過ぎの夜のそら。月のまわりの綺麗なふちどり。 夜の海に飛び込む前の、深くてあかるいところ。 ……いつかにカンマと共に行った場所を思い出すなぁ。 僕の思い出話、退屈かもしれないけれど聞いてくれる?」 そう、思い出の中の綺麗な景色に良く似ていたから。 ついついその後は君が拒否しなければ善意に甘えて、 髪を愛でながら少々気が触れる発端になった思い出を囀った。 片割れが居たこと。自分と瓜二つだったこと。 主人は魂を信じていて、潔癖症であったこと。 清潔に不出来に暮らしていた片割れがつい禁忌を犯したこと。 自分に手を出して、怒った主人に壊されてしまったこと。 それでも、一緒に見た夜の海の景色は、綺麗な思い出なこと。 彼から貰った景色と思い出が、綺麗であった、と。 よって、彼が綺麗な生き物であると証明しなければいけない。 魂が宿るような、不出来で清潔なものであると証明しなければ ……一先ずのあらすじはそんなところ。 不出来な話は随分と長かったことだろう。 (-41) 2021/10/05(Tue) 2:23:01 |
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