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【神】 Chiavica テオドロ「全く。逮捕状の請求を省けるなんて、 仕事が矢継ぎ早に回ってくると同義ではないですか」 立場を弁え、あくまで静かに受け止めて。 そうしようとして、我慢ならない分を好き放題言ってのける。 肝が据わっているもので、法自体に驚きは少なかった。 「魔女狩りなんてそれこそ前時代も甚だしい。 確たる証拠も無しに疑い合うなら勝手にどうぞ。 痛くない腹を探られるのも癪なので、 業務を割り振られたら従ってやりますけどね」 懇意にしているから異を唱える、なんて。 それらはただの建前にしか過ぎなくて、 実態はただ気に入らない者を牢に入れる理由を作っているだけに決まっている。本当にくだらない。 「善悪を左右するのは人…… ええ、お望みならば、そのように」 #警察署_朝礼 (G5) 2023/09/14(Thu) 22:06:05 |
【人】 Chiavica テオドロ「今日はお料理教室の予定でもありましたか?」 いや、ない。警部補と学ぶ反語。 こういう時、無神経に口を開ける自分のことは、 そこそこ便利だと思っていて嫌いではなかった。 「法の番人が法を畏れてどうするっていうんですか。 発令した奴らと同じくいいように使ってやればいい」 後ろめたいことなんか当の署長代理にもあるくせに。 全く、威張り散らしてそれっぽいことを言うのも才能である。 言いづらいことにずけずけと踏み込んでは言い散らしていた。 #警察署 (8) 2023/09/14(Thu) 22:15:46 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「勧める側なのが彼らしいというかなんというか……」 向こうには二人の仲を裂こうとしていないのが不思議に思われていそうだが、とても言えた立場ではないのが事の次第。ここで咎めることができないんだものなあ。 「誰に恨まれても止まる気がないんだったら、 傍迷惑でありつつも好ましいとすら思いますね。 幸せを持ってくるという名目上なのがタチが悪い」 皮肉。嫌味。それに見せかけた純度の高い本音。 自分は迷惑だと言われればきっと止まってしまうだろうから。 「……俺から言うことは決まっています。 やっぱりあんたの生活は重々気を付けたほうが良さそうだ。 体調でも崩されたらどことも知れぬ誰かが連鎖的に不幸になるんだろうし。俺はその防波堤となりましょう」 なんていい上司なんでしょう。添える言葉はわざとらしい。 自己価値の顕示とか、幸福指数の全体最適とか、 押し付けがましいことはなるべく無しにしたいもので。 (-20) 2023/09/14(Thu) 22:32:43 |
【人】 Chiavica テオドロ>>1:150 ダニエラ 「ああもう、一度に言われても困ります」 「少し興味を示したからといって一気に流し込むのは、知識屋特有の悪癖ですからね」 そこまで記憶容量を割きたくない。嫌でも覚えてしまうというのに。甘味を食べた直後だと特におかず系に頭が向く。サンドイッチにベーカリーか。 「軽視してたわけでは決してないですが、 趣味人の熱意というものは甘く見ていましたね……」 「全く、仕事に関してもそれくらい饒舌だといいんですが」 そうはならないことがあまりにも分かり切っているので、 苦言は最早本当に苦し紛れの一言にしか過ぎなかった。 コーンを齧って齧って、 いつも通り不機嫌そうな表情を見せつつ。 「お気楽さは少しくらい見習うべきなのかもしれませんね。 ご察しの通り近頃はいろいろ大変≠ネので。 間食の有用性については認めてやらんこともないです」 勤務中にしでかすのは問題な訳であって、 今でもちょっとした休憩時になら強く咎められはしないしな。 男なりに譲歩をしている、という発言であった。 (14) 2023/09/14(Thu) 22:53:08 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「はは、まぁ……押し売り相手は二人いるけれど、どちらもすごく嫌がりそうなんだよね」 嫌がられた所で止まらないんだけど。 と、あなたとの違いはここにあることを互いに認識しながら頷く。 こんな風だから、親しくする相手なんて殆どいないが、それを気にするような性格だったなら今のように育ってはいないだろう。 「僕になにかあったら不幸になる誰かがいる? まさか、そんなの何処にだって居やしないさ」 幼馴染とは生きる場所が違う。 家族からはもう独り立ちしたし、悲しませることはあるかもしれないが特に不幸にはならないはず。 同僚たちだって、特にアリーチェには泣かれるかもしれないが、それくらいのものだ。 …………とはいえ。 「……目的を果たすまでに僕が死ねば確かに、ひとり幸せになれない人はいるかもしれないな」 と、ぽつり。 (-33) 2023/09/14(Thu) 22:55:50 |
【人】 Chiavica テオドロ>>11 アリーチェ 「残念ながら、冤罪上等のように見えますからね。 我々にできることは波風を立てないようにすることだけ。 ……どうもきな臭いとしても、 少なくとも署内で言うことではありません。 そう、いつまで職場で俺をテオと呼ぶつもりなんですか」 話題のごまかしついでに凄い曲がり方を見せる。 仕事とプライベートに強く線引きをしている男として、 呼ばれる度に眉をひくと動かしている。照れかもしれない。 「エルヴィーノ……いや、いいか…… 今日は二食食えそうですね、良かった良かった」 ここで怠惰に小言を言うのも、まさか白々しさの裏をつつくのもあまりにも野暮というもので、これまたわざとらしく乾いた笑いを出していた。 (18) 2023/09/14(Thu) 23:07:40 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ『非番、今日から明日にかけてなんですが』 『合うようだったら勝手に合わせてください。 この頃の治安のろくでもなさを気にしてなければですが』 施行された方をよそにメッセージか電話かを用いて、 男は以前の話に対する返事を律儀に伝えていた。 幾ら素性に敢えて触れてないとはいえ、起き得るリスクはあまりにも容易く想像できる。 とはいえやはり言い出しっぺが断るのもどうかと思ったので、断られたらそれでいい逆なら腹を括ろう、くらいの心構えでいた。 (-38) 2023/09/14(Thu) 23:15:20 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロ『お前……』 『 こんな時に休みとれたのか? 』空き時間電話に切り替え返事をした男は心底驚いた声であなたに返答した。 あと一ヶ月は無理だと思っていたと。 『勿論時間は取らせてくれ。 一人子猫ちゃんを置いていくんで泣かせそうだが何も罪悪感を抱えないで良い』 (-42) 2023/09/14(Thu) 23:30:12 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「あのねえ。不幸になるかは知りませんが、 俺だってこう見えて薄情者ではないのですが」 自分のこれはそもそも今より下があるか分からない故のものだが。前の葬儀の与太話を指して俺だって≠ニ表現している。 自己評価の低さも似たり寄ったりだなと半目を向けて。 それから、呟かれた言葉には興味深そうに眼を丸くした。 「ああ安心した。居ること以上に、 自覚でもってあんたの口から語られたことが。 幸福の押し売りよりも不幸の置きっぱなしの方がよっぽどろくでもない行為であることは言わずもがなでしょうし。 Fidanzataでも何でもいいですが、意識はしておいてくださいね」 何でこんなことを。お節介にも程がある。 ノンストップで自嘲を重ねているが、言い出したならば止まらなかった。 (-45) 2023/09/14(Thu) 23:42:22 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ『丸一日働いた次の日は何人だろうと非番にされる』 『俺だって正直こんな時に休みが挟まるとは思わなかったよ』 法が足されたとして、元々ある制度には敵わない。 色々不安はあるが今変にごねて目立ちたくもなかった。 『粋な男である為にはあちらを立てればこちらが立ちませんね。 まあ、何かの義務じゃあるまいし。 此方として少しくらいは楽しむ準備でもしておきます』 (-48) 2023/09/14(Thu) 23:47:54 |
【人】 Chiavica テオドロ>>21 エルヴィーノ 「しっっかたないですねえ」 幼馴染や同僚の困りなどお構いなしに勝手に食おうとしてはいたが、水を向けられればこれ見よがしに溜息を吐く。 三食がデフォルトな上、幼馴染のせいで間食の機会も多く。 クロスタータの一切れや二切れ、大した苦でもない。それ以上はどうだろう。昼の量を減らさねばなるまい。 「…… ……うん、 いやそりゃ……美味いですけど」 とっとと一つ手に取って齧って、投げやりな感想を漏らす。 食感がまず良いし、バターの風味がジャムとよく合っている。 ただイタリア人らしく色々褒め称えるにはあまりにも馴染みがありすぎる。今日も内心言い訳だらけだ。 (22) 2023/09/15(Fri) 0:01:08 |
【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ全ての予定を白紙にして。 落ち着いた頃。昼よりも後の時間。 また、女が一人庭園に姿を見せていた。 先日とは違って、ライダースーツのような服にホットパンツ。足元は黒のエナメルショートブーツ姿。 あまりこの辺りではしない格好だ。殆ど仕事や夜遊びの時にしか着用しないもの。 「………」 不安げに揺れる瞳が辺りを見回して、いつものあなたの姿を探す。 今は可憐に咲き誇る花々を愛でる余裕も、ないのだった。 (-57) 2023/09/15(Fri) 0:01:45 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「薄情とは思っていないさ。 悲しむことくらいはしてくれるだろう? キミは」 人が死んで悲しむ人間が居るのは当たり前の話だ。 いくら人付き合いを極力減らしてるとはいっても、こうして話をするくらいの相手は居るものだし。 ただ、自分が居ないからといって誰かが不幸になるなどとは、どうしても考えにくい。 「幸せになれないのと、不幸になるというのは別の話だよ。 もっとも……彼女は幸せか不幸かなんて考えることもできないかもしれないけど……」 婚約者だなんてとんでもない。 とっくの昔に振られた初恋の相手だよと、軽く笑った。 (-59) 2023/09/15(Fri) 0:05:59 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロ『そういう仕組みなのか、警察ってやつは。 お休みはしっかり取れるいい職場だなあ』 事件もあって皮肉交じりに。 用件は伝えた、時間も有限だ、出掛けるのだから早めにするかと昼時から夕刻辺りまでの明るい時間を指定する。 夜間でも構わないが、流石に飲みにまで付き合わせてしまいそうだと思って。 『そうだなあ。大変だが立てたい方は俺が決めているし、邪魔されるつもりもないね。 それではまた後で、こちらこそ楽しみにしているよ』 現地集合で頼みたいと伝え、その後通話はきられるだろうか。 離れた地とはいえこの二人で隠れて会わないのもそこそこ珍しいことだ。 せっかくだし新しい服でも出すかと、男は約束の時間に間に合うようにたっぷりと時間を掛けて自室のクローゼットを漁ったそうな。 (-61) 2023/09/15(Fri) 0:17:06 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「……」 違和感のある言い方に頭が警鐘を鳴らす。 気付くな。知らないフリをしろ、と。 それでも情報の咀嚼は行われてしまう。 「ほんっと」 話が繋がって、嫌悪するような哀しみに歪むような奇妙な表情を見せる。話を続けた方も続けた方だが、ヒントを出す方も出す方だと、他人の所為にもしたくなる。あんただってそうだろうに。 「俺は恵まれてるんでしょうね」 己の助けたかった相手は助けられなかったが五体満足で生きている。 そうでなければ、こちとら今以上に歪んでいるに決まってる。 気持ちの量も、事の重大さも、相手の方が深刻のように思えた。 「やはりこのまま死なれるのは寝覚が悪い、エルヴィーノ。 これこそ一番のお節介かもしれないが、 死神の口説きから暫くあんたを遠ざけてやらないとな」 (-67) 2023/09/15(Fri) 0:26:02 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「なんですか」 「焦らずとも秋の花はこれからが盛りですよ」 当たり前な事だが、今日はどこか落ち着きのない人影が多い。 いつも手玉に取ってくる女も例には漏れず。 ここまで来ると自分が異常なのかとさえ思う。 毎度の如くワインレッドのエプロンを纏っていて、 変わらず花の世話に従事しているところだった。 (-71) 2023/09/15(Fri) 0:33:26 |
【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「テオ」 ああ、良かった。会えた。 あなたを見つけた時の女の表情は、これまでにないほど安堵に満ちた笑み彩られている。 落ち着きのない様子といい、やはり普段とは違う様子を見せていた。 「そうね、これからもっと綺麗になっていくのでしょうね」 秋真っ盛りの庭園が今年もまた見たいと願う。 本当に、何事もなくあればいい。 「………」 少しばかりの空白。 はあ、と小さく息を吐く。 あなたの横にしゃがみ込み、低い位置の花に視線を向けるようにして。 口元は笑みを象ったまま、意を決して口を開く。 「ねえ、テオ」 「話があるの。…花の手入れが終わったら、少しだけ時間を貰ってもいい?」 (-83) 2023/09/15(Fri) 1:16:04 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「喋りすぎたかな……」 全く、エリートは勘が良くて困ると肩をすくめた。 彼女は別に、死んでない。 今も廃人同様、施設に入れられているだけ。 助けるも助けないもなくて。 今のようになった現実は、あの時見て見ぬふりをしてしまった自分にも要因はある。 だから。 「別に、今もそういう感情があるわけではないよ。 ただ……人らしく生きる術を、押し付けたいだけさ…… まったく、なんで小言で守られなきゃならないんだか 」言葉はしはぶつぶつと、小声できっと聞き取りづらい。 これは多分、一つの罪滅ぼしというやつなんだろう。 (-88) 2023/09/15(Fri) 1:36:45 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ『お休み以外にも余計な物が沢山降ってきますが』 『だからこそたまの休みくらい、 有意義に使ってやるべきなんでしょう』 連絡を終えれば、腹も括ったものだから後は早い。 服を直感に任せて選んでは早々に支度を終えて、 約束の時間より明々白々に前倒しで着くだろう男は、 何処かで時間を潰すでもなく、ただじっと待っているつもり。 「……ただ遊びの約束を入れるのは何時ぶりだろうな……」 薄い色のジャケットにラフなジーンズを合わせた秋らしい装い。 表立って出掛けるとなれば意外と飾り気が湧いてくるもので、 相手とつり合いがとれていればいいんだが、くらいは考えていた。 (-161) 2023/09/15(Fri) 15:37:17 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「本当に何ですか?あなたらしくもない。 ……本格的に忙しくなるのはもっと後でしょうし、 まだ差し上げられる時間はそれなりにありますよ」 軽口を交えて、こちらはやはり、 あくまでいつも通りで振舞おうとしている。 動揺をするのは決して自分の役目なんかじゃないから。 「手入れは前日に粗方済ませたので今からでも大丈夫です」 「それに一日くらい俺がサボっても文句は言われないでしょう」 話の続きが気になりはしたので、花の世話を早々に切り上げるつもりで。ここで早く本題を言えと宣うのも、あまり粋な男のそれではない気がしたし。 (-162) 2023/09/15(Fri) 15:46:05 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「その是非を重ねて語るのは、 やはり俺では無責任だから端から考えません」 「ただ、選択をするというのは、 いつだって確かな価値がある行動ですから。 それが罪に問われるものではない、 ならば少なくともある程度の便宜を図ってやるのが、 価値ある人間のすることでしょう、ねえ」 これは決して善意によるものではない。 己の価値を押し上げるための足掛かりに過ぎないのだと。 嘘ではない、丸っきりの本音でもない、 やはりいつもよりか、幾らか柔らかい態度で言う。 「……我々の人生の周囲にはどうも、 ろくでなしも、人がいい奴らも多いようで。 前者を縊り、後者を守る。 俺はあくまでその仕事を全うしているまでですから」 出来ればあなたもそう在りなさい。ケダモノだって。 正義感も誇りもなく。自己価値の顕示に従って動く男は、 何か満足の行くものを得たのか。薄い笑みを浮かべていた。 (-164) 2023/09/15(Fri) 16:17:24 |
【人】 Chiavica テオドロ「寓話では天罰が降りる物言いですね」 大きいものを選り好む欲張りは、 大抵ろくでもない末路を辿っていたような気がする。 食える時に食っておくのが悪いことだとは思わないから、 これはただの軽口程度ではあるんだが。 「まさか。この程度で助けただなんて。 ハードルが低いにも程がありますよ、アリーチェ」 いつの間に一切れを胃に収めていたのか、 二切れ目に手を出している。甘めのフィリングが丁度良く腹に溜まっていい気分だ。 「ただ感謝は減るものでもないでしょうし、 有難く受け取っておきます。 いいですか。次は堂々と出してください」 この日さえ乗り越えてしまえば、 心理的ハードルはそれこそ低まっているだろうが。 終いに小言をつけないと気が済まない性分なのだ。 #警察署 (35) 2023/09/15(Fri) 16:25:32 |
【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「私だっていつも同じようにいるわけじゃないのよ、女っていうのはいろんな顔を使い分けるものなの」 あなたがいつも通りにしてくれるのなら、こちらも段々いつもの調子が戻ってくる。 軽口を返し、あなたが乗ってくれそうなのを感じて立ち上がる。 「テオはマメすぎるのよね」 「1日と言わずもっと人に任せたって良いのに」 だからこそ好感を持っているのだけど。 あなたが準備出来るのを待ってから、「人気の少ない場所に行きたい」と伝えて。 だから、今回向かうのはきっとカフェのようなところではなくて。 あなたから提案がなければ、海沿いの道を歩いたりするのだろう。提案があれば、そちらに乗るつもりでいるようだった。 (-171) 2023/09/15(Fri) 18:17:12 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロあなたを待たせて時間丁度にやってきたのは、 薄茶色のサングラスを掛け、秋の新作の細身のコートを纏った 控えめに見てもどこかの良いところの坊っちゃんだ。 軽薄そうな態度を取ればナンパ男に早変わりであろう絶妙な出で立ちだった。 「テオドロ、会いたかったぞ」 大衆の前では飾った言葉を使うが、飲みを交わしていれば貴方には忖度なく言いたいことは言う男だ。好感の態度を無理に作ってる様子は見えなかった。 「仕事や女はうまくやってるか? お前さんみたいなやつが身を固めたらこの国も安泰だと思うんだがなあ」 軽口を叩きながら、行くかと調子良さそうに人通りがある方を指した。 ここは金を払う方のビーチだったか、自分は気にしないが貴方が大衆の前で肌を見せたがらない生娘のような性格かは測りかねている。 (-174) 2023/09/15(Fri) 18:37:36 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ彼女が外で生きることを望んでいるかなんてわからない。 意思の疎通が、今のところほぼ不可能だから。 だけど薬の影響は10年も経てばもう、大分抜けている。 未だに禁断症状に苦しむことはあるが、残りの精神疾患は事故にあった事による自己防衛本能だと、医者は言っていた。 このまま施設から放り出されたら、彼女はどうしたって生きられない。 「そうだねぇ、僕はろくでなしだよ。 生きることを押し付けようとしているんだから」 「でもまぁ、ろくでなしをどうにかするのは、同じろくでなしの仕事だと思わないかい?」 そうだよ、僕はケダモノで、ろくでなしだ。 正義感なんて、誇りなんて欠片もない。 これは、今の僕にできる、最大の我が侭なんだ。 (-177) 2023/09/15(Fri) 18:41:37 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「はあ〜怖いことを聞いてしまった。 秘密は女の魅力、明らかになった狡猾さは女の鈍器です」 そうと決まれば手早く片付けを終える。 もっと任せればという言葉には今更反応するまでもないので、親愛の気持ちを込めて無視をしていく。 「で、本題は?」 「まさか、ただ散歩がしたいというわけでもないでしょう」 歩き出して、すぐ堪えきれずに催促してしまう。 別に散歩がしたいからって文句は言ったりしないのだが。 (-182) 2023/09/15(Fri) 19:28:12 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「ああ〜。そう来ますか」 聞きようによっては何だか失礼な物言い。 ギリギリで褒めてはいる。成程、サングラスときたか。 まあ並んで歩く分にはそこまで浮くこともあるまい。 「俺の方は……会いたいかどうかで言われれば、 そこまでだったかな」 口から出るあれこれの平均点が軒並み低い男の言うことなのであまり真に受けなくていい。会いたくなかったとは言わないだけそれなりに心を許してると言えよう。 「そんな馴れ馴れしい親戚みたいなことを…… 余計なお世話。俺はそこまで愛国心がないもんでね」 「縁があればいつか良い感じにはなるでしょうよ」 朴念仁というわけではないが、 意欲があるわけでもないので、返す言葉は投げやり気味。 この男は誠実で真面目に違いはない。 けれど案外若いところはあるし、堅物というほどでもない。 根っこの方にはイタリアの男らしい気風を持っているのだ。嫌味な性格がそれらを覆ってしまっているのだが。 (-186) 2023/09/15(Fri) 19:55:24 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「まあ俺もだいぶろくでなしの自覚があるから、 この仕事に向いてると思ったんですよねえ」 ろくでなしに向いている仕事と言えばもう一つあった気がするが、今はあまり冗談にもならないので閉口しておくが。 「何はともあれ呼び止めてよかった。 これらを知らないまま、これから先仕事を続けていたかもしれないと思うとぞっとしないですね」 言ってしまえば人の異常性。 己はあらゆるものをひっくるめて価値と呼んではいるが、把握しておいて損はない。不利益があったらそれはそれで構わない。 「改めて言っておきます。手前の命の使い道は自由ですが、 命を無駄にするようであればしっかり叱責しにくるので」 「どれだけ内臓がイカれてても一食はするように。 飢えが祟って動けなかったら本当にお話になりません」 生活に関する小うるさい有難い話の上に、 自分の、過去の因縁に纏わる話をひとつ付け足して。 今日の小言はこれで勘弁してやります、と嘆息した。 (-189) 2023/09/15(Fri) 20:06:14 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロ「……見惚れるなよ? ま、さっさと入って……何? 向こうにエステもあるな……。 テオドロ、美人に体を揉まれたい趣味はあるか?」 観光地に浮かれている男はこの場に既にノリノリだ。 雑談をはさみながら誠実を連れて自由気ままに道をゆく。 「なんだ……お前ら本当に女っ気がないな。 適齢期という言葉を知らんのか」 馴れ馴れしい親戚のムーブはこれっきりで息をひそめるが、 その返答や態度にはあまり期待はできないかとつまらなさそうにため息をついていた。 (-191) 2023/09/15(Fri) 20:09:23 |
【人】 Chiavica テオドロ>>40 イレネオ 「法の番人は神ではありませんからね。 一歩手前、裁きを下すのも我々の管轄ではないし」 軽口をちゃんとそれらしく受け止めてもらえると、 こちらも遠慮なく嫌味ったらしい笑みが浮かぶ。 「寓話が現実に活きるというのなら、 警察というものはもっと楽な仕事に決まってます。 ……これちょっと大きいですね」 全然小さいもので良かったのに。そんな困った瞳。 手を付けたものを戻すのもみっともないので食べてやるが。 「法もそうですが、後から都合のいいお話がついてくる物……いつだって得する側にいたいもんですね」 (44) 2023/09/15(Fri) 20:25:17 |
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