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【秘】 陽炎 シロマ → 甚六 カナイ数度、瞬きをする。 そんなことは想像もしていなかったと言わんばかりに。 「……っはは!殺すなんてとんでもない!」 笑い飛ばす少女の瞳は誰も映さない。否、映せない。 過去の人間は、未来を見ることさえできない。 過去になった人間なら? 「ちゃあんと牧夫だって出席簿に載ってるよ。 誰一人仲間外れにするもんか。 」現実における生死の話をせず、自分の尺度でだけ話す。 標的は全員≠セと。 この死者は、生者の尺度を理解できなかった。 「……ねぇ、ずっと一緒にいようよ。 こんな生き辛い場所じゃなくてさ、もっと素敵な所で。 好きなことをして過ごそうよ。 そこでは男だからとか、女だからとか。 誰にも言われない───いや、言わせない」 手を重ねたまま、十七歳の少女は願う。 「ねえ、」 ほんの一瞬、目を伏せた。 だけど先生だから、貴方の目を真っ直ぐ見据えて──── ▽ (-5) 2022/07/10(Sun) 21:36:20 |
【秘】 友達 ネコジマ → 甚六 カナイ (-15) 2022/07/10(Sun) 22:34:55 |
【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ「ぴ 「ぴあす… 」ぴ、 ぴんく…… 」ぁわわ。カルチャーショック。 白髪がちの髪は、毛先がごわごわと痛んでいる。 遠目には、灰色にも間違われる髪の色。 「染めんなら、んん… 金色… がよか、なぁ」「ぼくには、似合わんろうけど…」 きらきら綺麗な、きみの髪を見つめながら。 (-18) 2022/07/10(Sun) 22:48:54 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 甚六 カナイ「金髪?いーじゃん! お前にも似合うって!性格も明るくなっかもよ〜?」 笑いながら毛先の痛んだ髪に触れていたが、ハッと気づくと慌てて手を離した。 女子の髪に気軽に触れてしまった。昔のノリで 「 明日とか……お前がしたいなら、 俺が染めてやってもぃぃ、ケド…… 」しどろもどろ言いながらフイ、と照れ隠しに顔を背けた。 (-20) 2022/07/10(Sun) 23:20:39 |
【秘】 甚六 カナイ → 陽葉 シロマ夏の香りが遠ざかる。 一つ一つが、少女の瞳を翳らせていく。 きみが言葉を重ねるほどに、暗い色を募らせる。 「やっぱり。きみが まきおを殺したんだな」 ぽつ、ぽつ。ちぐはぐで、噛み合わない二者面談。 死者の尺度を生者は理解できない。 そのまったく反対が、きみに齎されたように。 「なぁ きみは」 「あの子たちまで、連れてく気なのか」 重なった手は、熱を持っている。 深く淀んだ断絶がそこに横たわっていることだけを、感じ取る。 「 …… ぃ」 視線が地に落ちる。 不出来な、何もできない生徒の声が、 ▽ (-29) 2022/07/11(Mon) 0:38:39 |
【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ「に にあうかいね… 」照れくさそうに、嬉しそうに。 触れたり離れたりの手にはあまり、頓着なく。 「してくれる、ん。 んふ…… ありがと。うらみち」カナイの家では、金髪なんてほんとはたぶん許してもらえない。 それでも、はずむ声は頷きをかえす。 ごめんな。 「ん あし」 た。 ▽ (-33) 2022/07/11(Mon) 2:16:33 |
【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ―――かしゃん。 金属が床にぶつかる、軽い音が鳴る。 腰に巻くための青いリボンが、ひらりと床に落ちる。 中の渦巻きがじりじりと燃え、仄かにあたたかいそれは。 きみと話していた少女が持って帰ってきたはずの、忘れ物。 ▽ (-36) 2022/07/11(Mon) 2:19:12 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 甚六 カナイ顔を背けていた男は軽い金属の音にそちらへ振りかえる。 「……?」 そこにはさっきまで話していたはずのカナイはいない。 目を逸らしているうちにどこかへ行ってしまったのだろうか。 「ちょ……アイツ……! どっか行くなっていったじゃん……!」 一人になった教室は先ほどとは打って変わって居心地が悪い。 少し待っていたら戻ってくるだろうと思っていたが、暫くしてもこちらへやってくる足音は聞こえてこない。 「ったくしゃーねぇなぁ……また忘れもんしてっし」 立ち上がり、まだ温かい蚊取り線香を拾い上げた。 「どうせどっかで迷子にでもなってんだろ……」 みつけてやんないと、と言い訳を独りごちに呟きながら一人きりの部屋を後にした。 (-38) 2022/07/11(Mon) 2:32:49 |
【秘】 甚六 カナイ → 不知 ミナイはっ、と息を呑む音。 呆然としたような呟きが、電話越しに、 「みゆき も ?」ザザッ ジ----…… 不自然に走るノイズ。 電子嵐の隙間から、声が返される。 「こ わ■、■ど 」「■く は た ■■■ぃ よ」 ▽ (-39) 2022/07/11(Mon) 2:37:47 |
【秘】 甚六 カナイ → 不知 ミナイ「あすか」 「ぼくのことも、見つけてくれる?」 ゴトン 、ぎぃー 、……ブツッ。何かとぶつかるような――― 軋む床に落ちたスマホが、沈黙した音。 きみの言うこと。信じるに決まってる。 でも、こうならなくてもそうしたよ。 もう、確かめらんないことだけど さ。 怖いよね。 ごめんな、あすか。 (-42) 2022/07/11(Mon) 2:44:28 |
カナイは、暫く前から、既読をつけていないはず。 (c0) 2022/07/11(Mon) 2:55:45 |
【秘】 甚六 カナイ → 友達 ネコジマ「にゃんこ…」 光る一対の瞳とばっちり目が合って、 並ぶ机を避けながら、ふらふらそっちに近寄っていく。 そのときカナイが居たのは、どこぞの特別教室。 設備を見るに、図工室だったらしい場所。 そろそろとしゃがんで、撫でようとして。 その手が、 ずぬ… と猫を通り過ぎ、「ぁえ」 ▽ (-43) 2022/07/11(Mon) 3:13:42 |
【秘】 甚六 カナイ → 友達 ネコジマ「……んぁ」 膝を抱え、肩を落とした情けない恰好のまま。 猫の後ろに立つすがたを見上げて。ぽつ、と呟いた。 「みのる だ」 (-44) 2022/07/11(Mon) 3:15:00 |
【秘】 友達 ネコジマ → 甚六 カナイ>>a13 ずぬ… がお気に召さなかったのでしょうか。猫はあなたの周囲をうろうろ。 すり抜けたり、すり抜けなかったり。…抗議かな? 「……今度は何もねぇすね」 周辺をぐるうり照らして。 ひとめで見れない所があれば、ちゃんとそっちの方まで行って。 目立ったものは何もないのを確認した。 あなたのことも視界に入れたはずなのにね。 「ねこや、あんまりうろうろしてると床板踏み抜きますよ」 猫はうろうろするのをやめません。 「・・・・・・」 「まぁ、お前なら平気でしょうけど」 少し肩の力が抜けた笑い声がした。 猫島は、あなたのことが見えていないみたい。 (-46) 2022/07/11(Mon) 4:23:34 |
【秘】 陽炎 シロマ → 甚六 カナイ「……どうして?」 寂しそうな相貌が貴方を見下ろした。 何故殺したなんて、言うのだろう。 何故良くないなんて、言うのだろう。 「皆連れて 来れば 、皆一緒にいられるよ。卒業したって、ずっと一緒。 寂しくなんて、ならないよ? なのに、どうして」 連れて行く、ではなく。 連れて来る、と少女は言った。 貴方だって、もう此方側なのだから。 過去に留まれば、未来を見ることは叶わない。 将来を奪うことに他ならないことを、少女は理解しない。 「……誰か嫌いな子でもいるの?」 返ってきたのは、的外れな疑問。 皆と一緒に居たくない理由なんて、それしか思い浮かばない。 (-48) 2022/07/11(Mon) 10:22:57 |
【秘】 元弓道 マユミ → 甚六 カナイ「鹿乃」 眠る貴方から離れる直前。 その音はこぼれ落ちる。 「……もし、そちらに拙も行けたのなら」 「もうこれ以上変わらず、貴方とも」 「ずぅっと、何にも怯えず一緒に過ごせるのでしょうか」 「拙はもう、どうしたらいいのか分からないのです」 (-54) 2022/07/11(Mon) 14:14:44 |
【秘】 奔放 クリス → 甚六 カナイ「自覚してないだけだろ」 きみは、僕の言葉を信じたいという旨をそこに残した。 なのに、否定を残した。 優先順位が働く。 きみは、否定したい。否定する理由がある。 「欲しい物なんて、あっちゃいけないかい」 「欲しい物を欲しいとすることに、何の不都合があるんだ? 司馬」 (-75) 2022/07/11(Mon) 19:50:15 |
【秘】 甚六 カナイ → 友達 ネコジマ「ぁえぁぁ……」 猫に負けている。 うろうろが通り抜けるたびにゾワワ!と肩を震わせる。 まるでいつも通りだ。 「………」 ぽへ、と少年が行き来するのを眺める。 ぐるーっと背後の方に回っていくのを追いかけようとして、 しゃがみ込んだまま体を捻り、 「ぁう」 ぽて、と転ける。 まるで生きてた頃みたい。 ▽ (-79) 2022/07/11(Mon) 20:30:12 |
【秘】 甚六 カナイ → 友達 ネコジマ「……んぇ」 仰向けに天井を見る。 情けない声が、教室に浮いて。 空気を震わせることはない。 「みのる……」 仰向けに天井を見る。 小さな小さな呼びかけ。 きっとこれにも、返事はない。 「うぅぅうぅ……」 ぜんぶ、きみには見えないみたい。 仰向けに天井を見る。 のろのろと腕を動かして、顔を覆おうとした。ら、 脇にあったものに 、触れて 、――――ガタン。 椅子が、倒れた。 (-80) 2022/07/11(Mon) 20:32:48 |
【秘】 甚六 カナイ → 陽葉 シロマ「き、らいな奴なんて」 まるで見当はずれの問い。 どうしてそんなこと言うんだ。 どうして、“どうして”なんて言うんだ。 カナイはぐるぐる考える。 些細で大きな、言い回しの違いに気づく余裕もなく。 「ぃ いるわけない、 だろ 」ケン、と力なく喉に引っかかる咳をする。 どうやったら分かってもらえるんだろ。 「……ぁぅ。 そうじゃ、のぉて……」 ああ、むりかな。 むりだよな。 ぼくってそういう、やつなんだし。 (-94) 2022/07/11(Mon) 22:09:03 |
【秘】 陽葉 シロマ → 甚六 カナイ「だよねぇ、皆良い子だ。 だから深雪も“離れ離れは嫌だ”って思ったんだろうしね」 うんうん、と場違いな頷きを返す。 話が噛み合わない。 丁度、ラジオの波長がずれているかのように。 「……実を言うと、最初は生徒が一人いれば良いやって思ってた。一人でもいれば、先生はできるし。 でも──深雪が皆一緒が良いって言ったからさ。 多いに越したことはないかな、と思って」 全員を狙う理由はその程度。 その程度で、少女は青年を死に至らしめた。 いや。 殺した自覚さえ、未だ無い。 「初めてできた生徒の頼みだもの。 ──私、叶えてあげたいんだ!」 その笑顔は、普段の大人びた雰囲気など微塵もなく……年相応に無邪気だった。 (-95) 2022/07/11(Mon) 22:46:37 |
【秘】 友達 ネコジマ → 甚六 カナイ>>a36>>a37 「────」 「ねこや、」 「ねこや、今のはお前ですよね?」 言いながら、多分違うと思った。 倒したというよりも、避けたような。 猫は、あなたの頭の周りをうろうろ。 猫は、あなたの頬にすり寄ります。 猫は、猫島の方に行きません。 「ねこや」 「ねこや」 「ねこや」 「ねえ」 猫は、猫島の方に行きません。 (-103) 2022/07/12(Tue) 1:35:03 |
【秘】 甚六 カナイ → 奔放 クリス「ぁう」 言い切られるとすこぶる弱い。 きみが言うんならそうなんだろな、という気になる。 「ぃけないこた、無いだろ けど」 「ぼ ぼく……は、 」考え考え、口を開く。 きっと焦れったいほどに、のろのろとした喋り。 「ねーちゃん じゃけぇ…」 (-112) 2022/07/12(Tue) 12:05:17 |
【秘】 甚六 カナイ → 陽葉 シロマ「…… ぇ」 なんで みゆき が? 霞がかる頭。胃の辺りがふわ、と浮く心地。 きみの見せる、少女らしい、他愛無い笑顔と正反対に。 青ざめた唇を震わせて、くしゃ、と顔をゆがめて。 「わ」 「 ……わ からん 、ょ」「 こずちゃんの 言うこと 」ひそまった瞳は渇いている。 涙の膜が張ることも、ましてや零れ落ちることもない。 泣き方を忘れてしまったそこだけが、いやに枯れた大人びて。 「ぼくには、わからん……」 でもやっぱり、カナイは。 情けないカナイでしか、なかった。 『ねーちゃん』も、うまくやれない。 (-113) 2022/07/12(Tue) 12:31:32 |
【秘】 奔放 クリス → 甚六 カナイ「ねーちゃんか」 「きみは僕のねーちゃんじゃあないが」 ゆるゆるとかぶりを振った。 「全く。これじゃいじめてるみたいじゃないか」 「ただ、気になっただけだ。なにをそんなに自分のものを否定するのか」 「分からないなら別にいいさ」 「あるように見えたんだ、きみには」 ただ、それだけだ。と口を結んで。 追い詰めることが目的ではない。それは別に、面白くない。 はらわたを暴いて、解き明かして。 そのあとを、放り投げるのもつまらないしな。 (-114) 2022/07/12(Tue) 12:47:31 |
【秘】 甚六 カナイ → 奔放 クリス「……んむ」 いつのまにか縮こまっていた肩をゆるめて、こくん。 ねーちゃんじゃない には、若干の抗議の目を向けた。 それから、上目遣いに。 「そぉまは なして」 「そないに、知りたがるんかいね」 不快だとか意趣返しのつもりはなくて、ただの疑問。 (-116) 2022/07/12(Tue) 13:02:52 |
【墓】 甚六 カナイすこしだけ瘠せた、透けたからだで彷徨っている。 スニーカーの片方をどこかへやってしまって、歩きにくそう。 ……はー、は、 時おり息を切らしたように立ち止まり、 それからまた、ふらふら、ゆらゆら。 旧い校舎の中を、歩き回っている。 (+12) 2022/07/12(Tue) 13:41:58 |
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