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【人】 サルコシパラ孤独にはなりたくないのに いつか自分から人を遠ざけ孤独を選ぶ。 矛盾に満ちた己の行動を 孤独を埋める形でひとつの線に繋げてくれた 彼女はむしろサルコシパラにとっては感謝の相手。 それが、ウユニのか細い不安への答え。* (58) 2022/08/09(Tue) 1:42:25 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラ 続く言葉には、暫く黙った。 理屈抜きの、真っ直ぐな言葉は それが本心からのものだと思ったから 一瞬、泣きそうに顔を歪めて。 (-11) 2022/08/09(Tue) 12:20:54 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラ 心を強く揺り動かすことは この身を蝕んでしまう。 助かることを諦めていても 怖くないわけがない。 せめて、失うものがもう何もなければ 違ったのかもしれないのにね。 (-12) 2022/08/09(Tue) 12:21:32 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラ「私の思う家族の形は…… 悲しみや苦しみに寄り添うこと。 何があっても味方でいてくれる人たち。 そう、思っています。」 (-13) 2022/08/09(Tue) 12:22:04 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラふ、と息を吐いて、吸って。 意を決して話すのは、私の病のこと。 「私は、珍しい病気を患っているのだと。 出会った時にお話したことを覚えていますか? それが…… こんな病だったとしても。 貴方は、私を家族だと。 家族と想いたいと、望んでくれるのでしょうか。」 (-14) 2022/08/09(Tue) 12:22:38 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラ言いながら、 ブラウスのボタンを一つ二つと外して。 肩や腕が見えるようにはだければ そこには 鮮やかな花 が、見えたはず。拒絶されたなら、出て行こうと思っていた。 でも、何故かしら、そうされない気もしていて。 貴方なら受け入れてくれるんじゃないか、って。 (-15) 2022/08/09(Tue) 12:25:12 |
【秘】 サルコシパラ → ウユニ彼女が独りに戻る姿 想像するだけで胃液が込み上げてくる。 孤独の味をよく知っている身体の細胞全てが 「彼女を独りにするな」と警笛を鳴らしていた。 (-18) 2022/08/10(Wed) 21:48:25 |
【秘】 サルコシパラ → ウユニ (-20) 2022/08/10(Wed) 21:51:35 |
【秘】 サルコシパラ → ウユニウユニを受け入れるためには 彼女のことを知る覚悟がいる。 肉親との決別をもたらした病のことも その症状や、病の行く末も 今の自分はあまりに知らなすぎる。 (-21) 2022/08/10(Wed) 21:52:05 |
【秘】 サルコシパラ → ウユニその憂いに応えるかのように ウユニの声に決意が帯びていく。 味方であって欲しいと。 あの日彼女の肉親に感じた小さな憤りを まるで同じことを願うかのように。 一度彼女から目を離し、背を向け 花々の様子を伺っていたサルコシパラが もう一度導かれるように振り向くと (-22) 2022/08/10(Wed) 21:54:26 |
【秘】 サルコシパラ → ウユニサルコシパラは驚きを隠せずに 思わず息を飲んでしまう。 「それが……あなたの……?」 あと数年しか生きられない身体だとか 癌に侵されているだとか 思いつく限りの最悪な想定の外側で 彼女の秘密が明かされていく。 (-25) 2022/08/10(Wed) 21:58:20 |
【秘】 サルコシパラ → ウユニ命の終わりは美しい。 その一瞬の輝きに全てが詰まっている。 今掴み取ってしまった未来も同じ この一瞬が、全てなのだ。* (-26) 2022/08/10(Wed) 22:01:28 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラ独りなんて、嫌だった。 でも、信じていた人たちに裏切られたり、 傷つくのも嫌だった。 だから諦めて、独りを選ぼうと思っていたのに。 (-27) 2022/08/11(Thu) 0:07:36 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラ背を向けていた彼がこちらを振り返って。 驚かれるのは当たり前だと、思っていたから 私は貴方の反応を見ても顔色は変えず。 「花咲病。身体に花が咲く、病です。」 いつか死ぬ病……とは言わなかった。 治療法について聞かれたなら、 探している途中だと、 嘘 をついたでしょう。 (-29) 2022/08/11(Thu) 0:12:16 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラ肝心なことはまだ言わず、それでも 私にとって、この病を明かすこと自体は かなり勇気のいることだったから。 ふ、と目を伏せて。 はだけた服を戻しながら、 「気味が悪いとか、怖いとか。 貴方も、そう思いますか……?」 か細い声で、聞いてしまうの。 貴方なら違う、と思っていたから 話したのに、それでも信じ切れないのは、 家族につけられた 傷 が深いから。 (-30) 2022/08/11(Thu) 0:13:05 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラ「こんな女を住まわせていると知れたら。 貴方も困ったことになるかもしれない。 もし、家族だと呼ぶのなら、なおさら。 それでも、 貴方は……。」 (-31) 2022/08/11(Thu) 0:13:45 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラその先を口にすることはできなかった。 家族のように寄り添って欲しい、なんて願う資格は 私にはないのだから。 いつか死んで、貴方の元を離れる私は 貴方に寄り添うことなんて、できなくて。 だから、私にとって貴方は家族ではなく友人。 それでも一方的に寄り添って欲しいなんて わがままにもほどがあるから。 ―――――望んでは、いけないの。* (-33) 2022/08/11(Thu) 0:14:23 |
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