【秘】 1年 早乙女 咲花 → 調律 水銀 莉桜「し───死ぬかと思った……」 こちらは全身の力が抜けたまま、ぐったりとしている。 テクノブレイクの意味が分かりかけた一幕であった。 (-215) 2022/02/02(Wed) 0:14:12 |
【秘】 コウコウセイ 夜川 彗 → 1年 早乙女 咲花流石に泥水ではなかった。先日の君のおかげだろう。 あの時訂正されていなければ今日ここにあるものは、 ひょっとしなくても泥水だった可能性があるのだから。 君の隣に座って、お菓子を並べる手が止まり ―― 「……もっと違う甘やかしでもよかった? 撫でたり膝に乗せたりキスしたり、恋人に対するようなさ」 高校生らしい甘やかしを選んだつもりだったけれど、 新鮮さやわくわくに焦がれる君にとっては不足したのかな。 取り敢えずポッキーを開封して、一本ぱしぱしと齧りながら、 君の本心からっぽい言葉ににこにこと笑った。 「そうだね、実在するかどうか怪しい!というのは、 ファンタジーと呼ぶから、それで間違ってないかも。 神様に化け狐ってセットでバレちゃったのもすごいよね。 君がわくわくして楽しそうなら何よりだ。よかったあ。ふふ。 ……毎日毎日だから、あー、今日も誰かバレるんだよね? その人たちの秘密も君をわくわくさせてくれるものだといい」 「次の結果が出るの、楽しみだね。咲花くん。」 (-217) 2022/02/02(Wed) 0:15:53 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → コウコウセイ 夜川 彗「そういうのは恋人相手に取っておきなさい」 そんな相手がいるかどうかはともかくとして。 時折すごい勢いで距離を詰めてくるから油断ならない。 別に、されるのが嫌というわけでもないけれど。 「実在の証明を得られただけで、 ものの見え方がガラリと変わってくるのよ。 もっと身近な所にもいるんじゃあないか……ってね」 退屈な日々に彩りが加わるのなら、こんなに嬉しいことはない。 そこまで話してから、あなたの言葉にハッとして。 ▼ (-223) 2022/02/02(Wed) 0:40:40 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → コウコウセイ 夜川 彗「……でも、私、最低だわ。 秘密を暴かれた側は気が気でないというのに。 それを楽しみにして、あまつさえ───」 何かを言いかけて、口を噤んだ。 急に後ろめたさに襲われ、視線を背ける。 (-225) 2022/02/02(Wed) 0:43:53 |
【秘】 コウコウセイ 夜川 彗 → 1年 早乙女 咲花「えー、恋人いないよ。いたことないよ、僕。 咲花くんにそういう子がいるならしないでおくけど、 そうじゃないならしちゃおっかな。わくわくするかもだし?」 冗談なんだか何なんだか。 相変わらず気侭な虚言混じりを振り回して、 君の横でお菓子を齧ってつまんで、夢中という表現が似合う そんな気がする君の言葉を楽しそうに聞いていた。 仲良しだと思っている子が楽しそうなのはとてもいいことだ。 だからこそ、後ろめたそうにしたのに目をまあるくした。 「え?なんで?これは僕達の自由意志外で始まったことだろ? 誰かが好き好んで始めた訳じゃないんだし、だとするならば、 別に楽しんだっていいと思うけど。事の発端は僕らじゃない。 僕らじゃない誰かがやり始めた事なら、僕らのせいじゃない。 ……ね、そうでしょ?咲花くん。事の責任の所在もそうだけど、楽しむことについても、そうなんだと思うんだよね。たぶん…」 自分の秘密についての見解は先日と変わらないのだけれど、 結局人魚でもなんでもない自分は、浮付いた言葉を並べた。 いちご味のポッキーを一本君の方へ寄せて、あーんもしとこ。 「ところで、あまつさえの後は何を言おうとしたの? ボク、気になるな〜 気になるな〜!ゲームのこと? 教えてくれたら、……そうだなあ。 ああ、そうだ! 人魚じゃない、みにくい僕の事、一つ教えてあげるよ」 (-241) 2022/02/02(Wed) 3:17:04 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → コウコウセイ 夜川 彗「私にそんな相手いるように見える?」 自他共に認める本の虫よ、と肩を竦めて。 後の恋バナでハードルが高すぎると判明する。 「いじめの発端が自分でなかったとして、 それに加担しだしたら自分も共犯でしょう? 同じ事だと思うわ……特に秘密を暴かれた方にとっては」 非日常的な秘密の開示を期待している自分と、 そのことに罪悪感を覚えてしまう自分。 二律背反の板挟みに苦悩しているようだ。 お菓子をつまむ手も、どこか重い。 「……何でもないわ。 私が『狼』に噛まれたら分かる事よ」 つまり"秘密"にあたる内容。 それを今うっかり口走りかける程度には、 あなたに気を許していたということでもある。 誤魔化すように、差し出されたポッキーを口に咥えた。 「あなたの事は知りたいと思うけれどね。 そんな取引じゃなくて、もっと自然に」 ぽりぽり。 (-258) 2022/02/02(Wed) 12:21:32 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「いやぁ、ほんと素敵だったね。 あたしに録画録音機能とかあればなぁ。 こんど搭載してもらおうかな。 死ぬかと思うギリギリを見極めるために、 バイタルも取れるようにして──」 ものすごく開き直っている。 「とにかくありがとう、咲花ちゃん。 とってもたくさんお勉強できたよ。 ──だいじょうぶ?」 やっと心配が出た。 (-260) 2022/02/02(Wed) 12:22:33 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → 調律 水銀 莉桜「……映像に残されたりしようものなら あなたごと抱えて墓まで持っていくわ」 やめてくださいしんでしまいます、の意。 「まぁ、あなたが前向きになったなら何より。 しばらくまともに顔を見れそうにないけれど……」 大丈夫か大丈夫でないかで言えば後者。 顔を覗き込まれたりしたら全力で目を逸らす。 相変わらず前髪で目元は窺えないけれど、 耳まで真っ赤なので非常に分かりやすい。 (-263) 2022/02/02(Wed) 12:32:36 |
早乙女 咲花は、水銀 莉桜と目が合って、すごい勢いでそっぽを向いた。 (a43) 2022/02/02(Wed) 12:34:11 |
早乙女 咲花は、何事もなかったかのようにポテチをつまんでいる。 (a45) 2022/02/02(Wed) 12:47:20 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「えぇー、折角お友だちになれたのに」 にたぁ。 お友だちに向ける表情ではありません。 「──でも、うん。 ちょっぴり勇気付けられたのは本当。 ひょっとしたら──なんて、 夢物語を描ける程度にはね。 ありがとう、咲花ちゃん」 (-266) 2022/02/02(Wed) 12:50:49 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → 調律 水銀 莉桜「途中から実験動物の気分だったわ……」 お友達は大事にしようね。 「私にできる範囲でサポートはするけれど、 後はあなた次第よ。頑張ってね」 少しは手伝いができたなら何より、と微笑んで。 (-267) 2022/02/02(Wed) 12:58:30 |
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