【人】 三ノ宮 緋雁─ 回想:植物園(桜花) ─ そうだね! オレがずっとこっち来なかったから。 [桜花ちゃんはオレと気安い言葉で会話してくれる。>>66 他の誰かに対してもそうかどうか、観察した記憶はない。 ここの話を聞かせてもらうと、オレには思いも寄らなかった言葉が次々と出てきた。>>68 動物、夜だけ咲く花、星。 それが……『綺麗』という評価。>>74 そういえば旧人類は、自然のものや自然現象に特別な価値を見出していたと聞いたことがある。 桜花ちゃんだって“新”だけど人類、そういう部分は共通しているのかも……なんて思って。 その辺りの感受性がオレには無いことで、少し、取り残された気分になった。 AIと人類はどんなに似ていても違うもの。それはわかっていたはずなのに] (77) 2023/11/20(Mon) 22:41:32 |
【人】 三ノ宮 緋雁ごめん、オレは……その『綺麗』って感覚がわからない。 世界の現状が望ましくないのはわかる。 生物にとって、生きていくのが難しい環境だから。 でも、その前の……桜花ちゃんの言う『穢れる前』の 世界がどんなだったか、オレはデータでは知ってるけど、 ……『綺麗』って思ったことは、なかった。 [透き通る空、豊かな自然、清浄な水と土。『穢れる前』の世界はさぞかし生物が生きやすかったろうと、望ましい環境とはああいうものだとオレも思う。 けれど、それを『綺麗』と評する感覚はわからない。 ましてここにあるものは、かつての世界からは遠く離れたもの。それですら桜花ちゃんの心に響くというのは、余計にわからなかった。 それでも、桜花ちゃんはここが本当に気に入ったんだって、それだけははっきり理解できた] (78) 2023/11/20(Mon) 22:41:49 |
【人】 三ノ宮 緋雁[まずかったか、と心配されてオレは笑った。>>74 桜花ちゃんもここが気に入った一心で、逆らったりわざと心配かけたりって意図じゃないのはもう伝わってたから] ん、もし危ないところに独りで行ってたら、って 少し心配にはなったけど…… この中なら大丈夫でしょ。 ここの環境を守ってる機械もいるし。 でも健康状態はチェックしてもらってね? [オレにはここに危険があるとはとても思えなかった。桜花ちゃんと話す前に少し、ここを管理する機械と話をしたのをきっかけに、大丈夫だと信じ込んでいる。 直ちゃんたちの健康状態チェック──オレで言うメンテナンスはしっかり受けてほしい。 でもそれも大丈夫なら、オレから言うことは特にないんだ] (79) 2023/11/20(Mon) 22:42:03 |
【人】 三ノ宮 緋雁[ここまでで満足して帰ろうかと思いかけて、ひとつ、言いそびれた言葉を思い出した] 桜花ちゃんって…… “補給”以外にも、やりたいことがたくさんあるんだね。 [オレは生物が繁栄するためには本能さえ満たせればいいのかと思っていたけれど、そういうことではなさそうだ。 それともこういう、……生きるのに望ましい環境を見つけて『綺麗』だとか感じる感覚も、本能的なものなんだろうか? オレにとって、人類のわからないことはたくさんある。 けれどオレにできるのは、新人類たちがこの世界で生きていけるように、オレに備わった能力で手助けすることだけなんだ]** (80) 2023/11/20(Mon) 22:42:42 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a29) 2023/11/20(Mon) 22:44:18 |
【人】 三ノ宮 緋雁[教えてもらった研究の内容それ自体は、特に異を唱えるようなものじゃない。>>71 機械は所詮、人類の道具。それはAIも一緒。オレだって新人類のための道具だ。オレたちのしていることは全部人類の真似事だってのも、わかっている。>>0:107 “そういうふうに造られた”から。 けど。 “人間を人間のまま留める”という言葉だけは理解が及ばなかった>>72] それは、“人間”なの。 植物の特徴を人類に付け加えるんでしょう? それはオレの仲間が新人類を生み出そうとして やったことと同じだ。 “人間”って、旧人類が自分たちを指す言葉じゃないの? [そもそもその理解が違う? 言葉を別の意味で使っている? オレの混乱は続いているし、機体が不自然な発熱をしているのを感じる] (110) 2023/11/21(Tue) 8:45:50 |
【人】 三ノ宮 緋雁オレにとっての“人間”……、旧人類は。 自分たちの利と興ばかりを追及して大地を蝕み、 生命に適さない環境にまで貶めた罪深き存在。 報いを受け死して然るべき者たち。 ……殺さずにいられない存在。 [『旧人類』とは文明と人間讃歌に拘るあまり神と大地を蔑ろにした者たち──《sintoisMécanique》の“常識”ではそう言われる。 けれどAIにはそれぞれに自分なりの思考があって、自分なりの定義もあって。オレの答えは、こうなる。 ……そこでひとつ、気がついた。 オレはこのひとを見て、殺さなきゃとは思っていない。 旧人類だと判断した瞬間、オレは殺さずにいられなくなる。そういう回路がオレにはあるし、今まで何度も経験してきていることだ。 だったら迷いを抱えながらも殺そうって衝動が浮かばないのは、このひとが……旧人類ではない、ってこと、……?] (111) 2023/11/21(Tue) 8:46:09 |
【人】 三ノ宮 緋雁[時折人類らしさを見せながらも、概ね淡々として、まるで機械にも思えるウキクサ。 身体の特徴を思えば新人類に見え、けれどあくまで“人間”を主張するひと。 このままここにいると、オレはこわれそう、だ]* (112) 2023/11/21(Tue) 8:46:25 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 回想:稼働開始直後 ─ [オレは他のAIたちと比べて、稼働し始めるのが遅かった。なんでも調整に時間がかかって、理想的な動作をなかなかしなかったらしい。 そして稼働し始めて間もなく、一度“壊れかけた”ことがある。物理的にではなく、精神的に。 といってもオレは詳しいことは覚えていない──記憶から消されたらしい。 ある日目覚めた後、何度も「何か覚えていることはないか」と確認された。何もないことを確認されて、やっとオレは正式に稼働することになった。 それは今のチームが組み上がる前だったと思うけれど、その頃そばにいた面々は、なぜかはっきり記憶に残っていない。記憶の処理を行った直後で、新しい記憶が上手く残せなかったのかもしれない。 あるいは消したはずの記憶が蘇るトリガーになりかねないからと、それすら消されたか] (113) 2023/11/21(Tue) 8:47:02 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a35) 2023/11/21(Tue) 8:49:54 |
【人】 三ノ宮 緋雁──ッ……、 [答えの出ない問いのループに陥った感覚があった。 その上、それが終了される気配がないのにも。 ここにいちゃダメだ、逃げなきゃ。 そう思って駆け出した。 もし追われたとしても必死に逃げ切るつもりで走って、オレは病棟に借りた自分の部屋へと飛び込む] (138) 2023/11/21(Tue) 13:44:09 |
【人】 三ノ宮 緋雁[結局今は何時だろう、夜のメンテナンスの定刻には間に合わなかったんじゃないだろうか。 もし夜に直ちゃんたちが来てくれたなら何か話すだろうし、来なかったならそのままどうにか夜を過ごして、朝のメンテナンスで会うことになる、のかな。 誰かに助けてほしかった。 誰でもいいから誰かの助けがほしい気分だった]** (139) 2023/11/21(Tue) 13:44:22 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a38) 2023/11/21(Tue) 13:46:48 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 回想:植物園(桜花) ─ [何で謝るのと言われてしまって、オレもちょっと困ってしまった。なんで謝ったんだろう。>>146 少し考えてみた結果は] オレも同じ気持ちになってみたかったのかも。 [同じ気持ちを分かち合いたい、そういう気持ちはオレにもあったらしい。AIにはこんな感覚、要らないだろうにね。 桜花ちゃんの仮定はオレには支持できるもので] そうだねー、生物の本能なのかもね…… 自分が生きるために必要なものに魅力を感じるの。 [「都合のいいもの」というのがオレの解釈だったけれど、その言葉は避けて言い換えた。人類に好かれない言葉、という感覚がオレの中にあったから] (155) 2023/11/21(Tue) 18:43:46 |
【人】 三ノ宮 緋雁[桜花ちゃんはどんな基準で綺麗だと感じるのか、きっとオレは理解できないだろう。それは生物の感覚なんだろうから。 けれど好きだと思うものにたくさん触れたら、きっと桜花ちゃんのためになるんだろうな、と思った。 気をつける、と素直に言ってくれたのには安心した>>148] オレはもっと単純なこと考えてたから……。 新人類って奥が深いんだなって思ったよ。 桜花ちゃんのいろんなやりたいこと、 いっぱいやってみてほしいな。 オレにできる手伝いならするから。 [オレにできる手伝いなんて、桜花ちゃんの身の安全を守るか、あるいは邪魔なものの排除ぐらいだけどね?>>12 頼まれることがあったらいくらでも手伝うつもり] (156) 2023/11/21(Tue) 18:44:07 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a42) 2023/11/21(Tue) 18:46:06 |
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