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【秘】 環 由人 → 橋本 雅治[ 震えが嗚咽に変わり、 一つずつ確かめるような問いかけ 全てに、頷いていく。] そっくりそのまま返す。 ───ずっと、いっしょにいてよ。 [ そう笑ったら、嗚咽が大きくなって、 そのまま泣きじゃくるから。 店の前。転んだ子供を宥めてた 母親の手のひらを思い出して、 そっとその背中を優しく撫でようか。 大丈夫、大丈夫。 そう伝えるように、伝わるように。] (-38) 2020/09/16(Wed) 0:00:10 |
【秘】 環 由人 → 橋本 雅治[ あんたは知らないんだろうけどさ。 俺はあんたに救われたんだよ。 ───あの日、公園で声をかけたのは 気まぐれだったけど、あの気まぐれを 起こしてくれたのがもしも神様なら、 信仰してもいいなって思えるくらい 感謝してる。 運命とか、そんな大それたこと 絶対に言わないんだけど。 あんたに会えて、一緒に暮らして、 あのくだらなくて、寂しくて、 どうでもよくて、押しつぶされそうで どうしようもない日常がさ、 楽しくなった。 前の俺なら絶対、こんなふうに いえなかっただろうな。 俺はさ───あんたに会えてよかったんだ。] (-39) 2020/09/16(Wed) 0:00:47 |
【秘】 環 由人 → 橋本 雅治[ ようやく聞こえた答えに、 小さく頷いて、腕を解く。 ティッシュで拭うのを眉尻を下げて見守って、 それから見つめられた瞳をこちらからも まっすぐに見返した。 告げられた誓いに、微笑んで。] ───無理に捨てなくていいよ。 どっちもあんただし。 それに───… 俺の前でだけ、雅治になるの、 なんかちょっと優越感? みたいなの、感じるしさ。 [ そう悪戯っぽく笑った。] (-40) 2020/09/16(Wed) 0:01:26 |
【秘】 環 由人 → 橋本 雅治[ 神様はいない。 カーテンは締め切られて、 外の明かりもない。 誰も見てない、二人きりの空間で。 誓いの口づけを贈られるなら、 もちろん受け入れよう。 その顔を両手で包んで、親指で、 目端に残った涙の粒を拭って。] ───泣き虫だな [ そう笑んだ自分の視界も、 ほんのすこしだけ、滲んでいた。] (-41) 2020/09/16(Wed) 0:02:00 |
【秘】 橋本 雅治 → 環 由人[まるでママみたいに背中を抱いたかと思いきや 独占欲をにじませたセリフを ちょっと悪い顔して言うものだから、 俺はくつくつ喉を鳴らした。] 誰もうらやまないよ。 ……ばっかだなぁ。 [なんて、軽口を叩いたくせに そんな風に思ってもらえるのが、照れ臭くって。 まだ、本音を口に出すのは少し、怖いけど いつかちゃんと「幸せだよ」って言えたなら ……それってとっても素敵だと思うんだ。] (-58) 2020/09/16(Wed) 14:38:07 |
【秘】 橋本 雅治 → 環 由人[由人が口を閉ざす限り、俺は自分が由人にとっての "救い"になってるなんてこと きっと知らずに生きてくだろう。 一緒に飯食って、一緒に狭いベッドで寝て たまに軽口叩いたり こうして旅行に行ってるだけ。 それだけのことで、あんたの救いになってるなら 俺、何度でも救ってやるよ……なんてね。 まあ、知る由もないなら、 一生こんな恥ずかしいセリフを 口にしないで済むのかもしれないけど。] (-59) 2020/09/16(Wed) 14:38:25 |
【赤】 橋本 雅治[誰にも見届けられない誓いのキスは 初めてじゃないのに、すごく、心臓がうるさくて 触れるだけの軽くて可愛いそれに ちょっと、震えてたかもしれない。] ――――由人だって。 [やわらかい髪に指を通して ほんの少し潤んだ目元にキスを落として。 こういう、ちょっとしまらないとこ。 本当に、かわいくて、いとおしくて。 頼まれたって離すもんか、って思う。] (*19) 2020/09/16(Wed) 14:38:40 |
【人】 橋本 雅治[盛大に鳴った腹の虫を笑われたものだから 何か言い返してやろうと思ったのに 運ばれてきた料理を前にしたら もう全部どうでもよくなった。 とろりと濃厚な揚げ出し豆腐から始まって 貝殻ごとホタテの半身を焼いたものとか、 大ぶりな蟹のしゃぶしゃぶとか…… いつもの食卓に出て来ないようなご馳走を前に 野暮なことを考えちゃいけない。 由人が頼んだ一品料理で 何やら凍った刺身が運ばれてきたときには 流石にびっくりしたけれど!] ルイベ、っていうんだ。 [仲居さんの説明に、しげしげとそれを眺めて。 お土産屋でよく見かけるルイベ漬けとは違って 味付もなければ、イクラもない。] (35) 2020/09/16(Wed) 14:38:56 |
【人】 橋本 雅治「炙って召し上がる方もいるんですよ」 [なんて、仲居さんから教わってみたら 行儀が悪いけど、しゃぶしゃぶ用のコンロの火で 脂ののった皮の辺りを軽く炙って食べてみる。 溶けた脂の甘味に、少し香ばしさが加わって…… うふふ、と笑いがこぼれてしまった。] これは……お酒が進んじゃうやつだ。 [口の中に残る甘みを熱燗で流し込んで 次の一枚は凍ったまま食べてみて。 逃げるように飲むお酒と違って 好きな人と楽しく飲むお酒って こんなに楽しいんだ、って。 ついつい、次に控えるイベントのことも忘れて 盃を空けてしまうのだった。] (36) 2020/09/16(Wed) 14:39:14 |
【人】 橋本 雅治……え、温泉、行かないの? [酒気で赤らんだ頬のまま、俺は由人を振り返る。 北の海鮮と美酒とですっかり上機嫌な俺は このまま由人と湯に浸かれるものだと思っていたから 思い切り口をとがらせてしまうだろう。] 男湯だよ、男湯?! 合法的に無料で男の裸見れるんだよ? イェイイェイヲウヲウパーティーじゃん! [回らない呂律のまま行ったら パーティー会場で門前払いなのだけれど。 それでも尚も「行こうよぉ」って、 ベッドに腰かけた恋人の手を引いて 酔っ払いは甘えた声を出す。 けど、この堅実な恋人が動かないと知れば パーティーへの興味も失せて。] (37) 2020/09/16(Wed) 14:39:30 |
【人】 橋本 雅治……じゃ、俺もいかない。 [由人のベッドにどさり、と腰を下ろすと ぶすくれた顔のまま体を横たえてしまうのだ。 "ママ"の姿は何処へやら。 完全に質の悪い、幼児のような酔っ払い。 ご機嫌斜めのように見えるかもしれないけれど 初めて、素のままを曝け出せる相手ができたことに 嬉しくて嬉しくてご機嫌なのだから、面倒くさい そしてこの面倒くさい酔っ払いは、 お堅い恋人が隙を見せたら 柔らかなベッドの上へと引きずり込む気満々でいる。]* (38) 2020/09/16(Wed) 14:48:46 |
【人】 橋本 雅治[今更別な野郎の身体に興味は無かったけれど 恋人とお風呂に入る、ってイベントは すごく、すごーく楽しみだったのだ。 ……危ないって、何がよ? ]やだわァ……自分だけテイシュクぶっちゃって。 [そんな悪態をついてみせるのに 何処までも涼しい顔の由人が、 ほんのちょっと、くやしい。] (48) 2020/09/16(Wed) 21:42:28 |
【赤】 橋本 雅治[俺なんか、もう温泉一緒に入りたいし このままずっとお喋りもしてたいし キスもしたいし…… ぐずりかけの子供みたいに 情緒があちこち飛び散って、 自分でも訳わかんなくなってるのに 上からぐっと近付いてくる影に、 羽根が降るみたいな軽い口付けを落とされて ……それで、素直に 「……じゃ、明日にする」って 思っちゃう俺自身もいて。 やだ、もう。 いつからこんなチョロくなったの俺。] (*21) 2020/09/16(Wed) 21:42:51 |
【人】 橋本 雅治[だから、ベッドに引き摺り込むのに成功したら 今度は俺が上からのしかかってやる番。 まんまるに見開いた目をして笑う その鼻先に、かぷ、と柔く噛み付いて。] まいったか! [って。 照れて染まった耳をそのままに、 俺も悪戯小僧みたいな顔して笑うんだ。]* (49) 2020/09/16(Wed) 21:43:27 |
【赤】 橋本 雅治シャワー浴びたらもったいないじゃん。 今日の楽しい思い出全部、ぜーんぶ 今の由人に染み付いてるのに。 [ベッドに仰向けに押し倒した由人の耳元に 鼻先をすぅ、と押し付けて 今日のことを思い出してみる。 空港までギクシャクしてたのに こっちに着いたら、やっぱり楽しくて 初めて余り物じゃない、由人が焼いたピザ食べて ……やっぱりアレ、すごく楽しかった。 ステンドグラスは、怖かった。 けど、今ならもう少しちゃんと見れる気がするから 次までに少し、勉強しようと思う。 ……ああ、「これから」のこと考えるの すごくワクワクするし、楽しい。 俺今、とっても幸せなんだ、ってこと 今更じわじわ心の中に沁みてくる。] (*22) 2020/09/16(Wed) 21:43:51 |
【赤】 橋本 雅治……ごめんね。 今一秒でも長く、一緒にいたい。 [耳朶に歯を立てながら、 我儘を言ったことに小さく侘びて 由人の頬を指の甲でそっと撫でた。 視線を下にずらすと浴衣の合わせから 俺も見た事のない由人の素肌が覗いている。 呼吸に合わせてふいごみたいに上下する 胸の中心あたりに手を置くと 掌にどくどく鼓動が伝わってきそうなほど。 口元に笑みを浮かべて 由人の胸元に宛がった手を そのまま下に滑らせていく。 満たされた胃の腑から、臍、その下へ。 性器の膨らみの上を軽く撫でたら 俺の指先は浴衣の裾を割って 柔らかな内腿の皮膚をなぞるだろう。] (*23) 2020/09/16(Wed) 21:47:12 |
【赤】 橋本 雅治一緒にいたいし、……そういうことも、したい。 [それがもし俺の独りよがりだとしたら 身を引く程度の分別はある。 例え酔ってたとしたってさ。] 由人が嫌なら、しない。 俺、抱くのも抱かれるのも出来るけど ホントは、抱く方が好きだし。 ……このまま前みたいにぎゅーってしながら 眠くなるまでしゃべってたっていい。 由人がここにいるなら、それで。 [腕の檻に閉じ込めた由人を見下ろして 俺はうっとり目を細める。 こんな恥ずかしくなるほど甘っちょろいこと 言えちゃう相手がいるの、嬉しくって。]* (*24) 2020/09/16(Wed) 21:55:48 |
【赤】 橋本 雅治[胸元に手を当てても、鼓動は分からなかったけど 代わりに「謝らなくていい」って一言が どうしようもなく、嬉しかった。 きっと、同じ気持ちなのかな、って。 いつもと変わらない素っ気ない態度の下、 触れた膨らみはほんの少し、 熟れた熱を孕んでいる。 由人の口から漏れる吐息に、 ぞくり、と興奮で肌が粟立った。 真っ直ぐ見つめあってたはずなのに ゆらゆら、視線は揺らいで、潤んで。] …………かわい……。 [率直に褒めたら強く抱き寄せられるものだから 俺の口元の笑みは深くなるばかり。] (*30) 2020/09/17(Thu) 10:15:12 |
【赤】 橋本 雅治俺だって、こんなん初めてだよ。 [こんなに甘いのも、 俺がちゃんと雅治として、誰かを愛すのも。 ついでに、自分から「抱きたい」って言えたのも。 客に合わせるんじゃなくて、これは俺の意思。 浴衣越しに、下着を押し上げる熱を 由人の腿に擦り付けて 俺は由人の耳元に熱い吐息を吐く。] ……大丈夫、これがそのうち 俺達の普通になるから。 [照れて耳まで真っ赤な由人は可愛いから 見られなくなっちゃうかもなのは残念だけど。] (*31) 2020/09/17(Thu) 10:15:34 |
【赤】 橋本 雅治[由人の唇に唇を重ねて、きつくその体を抱きしめる。 角度を変えて、舌先を絡めて、 酒の名残を帯びた唾液を分け与えて。 このまま一つに溶け合ってしまいたい。 肉と骨とに隔たれてしまうのがもどかしい。 少しでも近くにいたくて、由人の帯に手をかければ 室内灯の下、由人の裸体が晒されるだろう。 初めて見る恋人の身体に視線を這わせながら] ……どう、されるのが好き? [低く、俺は尋ねるだろう。] (*32) 2020/09/17(Thu) 10:16:33 |
【赤】 橋本 雅治指で触られるのが好き、とか [首筋から鎖骨にかけて、指先を滑らせたり] こう、舐められるのが好き、とかさ。 [身体をずらして、臍のくぼみへ 舌の先をねじ込んだり。 直接的な性感帯には触れないまま 由人の反応を見逃すまいと 目だけはしっかり、恋人の方へ向けたまま。 如何せん、大事な人なんだ。 傷付けたくないし、気持ちよくなってもらいたい。 自分のされたいこと言わせたいとか、 ]オジサンじみた考えがあること、否定しないけど。 (*33) 2020/09/17(Thu) 10:35:14 |
【赤】 橋本 雅治俺は、乳首舐められんの、好き。 こうやって、 [言いながら、俺は由人に見えるように 大きく舌を出して、わざとゆっくり ほんのり色付く胸の先端へと落としていった。 平らな胸を飾るそれを、舌先で転がしては 時折やわく歯を立て、硬さを楽しむように扱く。] 噛まれると痛いんだけど、 その分舌が気持ちよくなるの、好きでさ。 [自分の好きな感覚を、恋人にも教えるように 言葉をなぞるように責め立てる。] (*34) 2020/09/17(Thu) 10:37:05 |
【秘】 橋本 雅治 → 環 由人由人は、どうされたい? [胸元から顔を上げると、俺は小首を傾げて笑う。 別に言葉じゃなくったっていい。 恥ずかしがる顔の一つでも見れたら それだけでこの上ない眼福だろうけど。 でも、好きな人のこともっと知れたなら 多分もっと嬉しいと思って。]* (-84) 2020/09/17(Thu) 10:44:30 |
【秘】 環 由人 → 橋本 雅治───ほんとに、久々だから、 …そうして。 [ そう眉尻を下げてお願いすれば、 返事の代わりに唇が重なった。] (-96) 2020/09/17(Thu) 20:31:24 |
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