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【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「こんなことで魘されてたまるか」 口が悪くなってきたがもう咎める者がいないとわかれば少しだけ気が楽になった。 それもつかの間、一瞬で気が重たくなるのは仕方ない。 今から行われるのは快楽を貪るための行為ではなくただの逃避と暴力だ。 苦しめるのはまだ出来るが、力不足が否めない。 体格のこともある、文字通り全体重でもかけて力を込めなければければ貴方を楽にすることなどできないだろう。 完全に前を開けさせたあと、一瞬だけ考え込むように動きを止めたがそれだけだった。 そうして手加減なく腕を掴み上げながらその冷えた身体に付けていくのは噛み跡だ。 貴方を昂ぶらせる為に少しでも熱になる刺激を与えていく。 まずは、肩から。何もないその場所に躊躇はもうしなくて。 吸い込まれるようにその肌に顔を引き寄せられれば無遠慮に、それでいて丁寧に血が出るまで強く強く噛み付いて跡を付けていった。 上半身を降りていくように身体をずらし歯型を残していく。 これが甘い逢瀬であったのならば、散らされたその歯型は花びらのようだったかもしれない。 「は、……いい体してるのに。 温泉に行って血行を良くするんだったな」 貴方をとん、と改めてソファに押しつける。 古いマットが衝撃を受け止め、軋んだ音と乾いた埃を立てる。 優しさをそこに加えてはいない、あくまでも機械的に努めているつもりなのだから。 貴方のズボンと下着をずらしていき、これまでの刺激でどれほど反応しているかわからないそれを取り出す。 それでも思わず、息と口に溜まったつばを飲みこんだ。 そのまま覆いかぶさるような影を落としながら、両足の間に体を滑り込ませ。 腰を持ち上げ、浮かせ、自分の膝上に引き寄せると貴方の下半身に顔を埋めた。 高低差のせいだろう。その光景は貴方にも全て見えているようだったが、その時どんな顔をしていたのかは伺ったりなどはしなかった。 (-225) 2023/09/24(Sun) 21:07:09 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「……はあ。 とある女の言葉を信用した」 「お前のことを好いていそうだった。 そして、例の取締法の悪意に晒されることを拒んでいた。 だから、こんな他人がやめろと言うより 態々ここに入れることで何か考えてることがあると思ったんだ」 9割ぐらい正直に話した。男が知ってる情報などこの程度だ。 本音を聞き出すことはできたかもしれなかったがしなかった。 ここまで言えばもしかしたら貴方は誰かに思い当たってしまうのかもしれないが、もう、やはり誤差だろう。 この純粋であった、されど真っ直ぐに理由を求める存在言われてしまえば良い。自分はそれに嘘などつけなかった。 「俺が謝りに来たのは、 牢屋の中は無事かと思ったら治安が悪い上に そんな手の怪我をすることを想定しなかったことだ。 こっち調べておけばよかったな、……まあ、女の頼みは断りきれんかったかもな。 ガキより美人を優先した、……こう言うと 俺は悪くないかもな 」そして急に開き直り始めた。女性ファーストであるので。 (-228) 2023/09/24(Sun) 21:21:15 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「俺とお前じゃ許容範囲が違うだろ……? 違う人間で同じものを求めてどうする」 「……俺は浮気はしないが付き合った人間に浮気をするなと言わんぞ……。 友達もなあ、ただついていきたいと思うかだろ……。 俺がこうしてたから真似したとか言う苦情は受け付けんぞ」 友達と呼べる人間は多くない、だが彼らは自分と同じようなことをしようとしない。 価値観は似ているところもあるかもしれないが暴力はやはり拒むだろうな。 「何を、されたら……。 さあ…………殺されなければ……」 ひとまず貴方の想像した通りの答えを返してやった。 思いつかなかったから、多分一番出しやすいものを出しただけ。 (-233) 2023/09/24(Sun) 22:27:32 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「僕が言うのも何だけど」 「もう少し自分を大事にした方がいいと思うよ、キミ」 真顔で言った。 本当に殺されなければ良いって思ってるなんて、予想外もいいとこだ。怖すぎる。 「どうして、僕が危害を加えられることには怒って喧嘩をするなんて言うのに。 自分が危害を加えられることには無頓着なんだよ。 僕だって、キミが怪我をしたり襲われたりしたら嫌に決まってるだろ!」 嫌がってほしいんだよ、そういうのは。 頼むからと。そんな気持ちであなたを見た。 僕だって、喧嘩しに行ってやる。 (-241) 2023/09/24(Sun) 22:47:20 |
【墓】 口に金貨を ルチアーノ「……あの美人さんが?」 本当にダニエラという名前だったのか、と。 女警官からたった今入ってきた囚人の名前を聞く。 「しかし余計なことをして美人の親衛隊に目をつけられると厄介だな。 それに特に俺に会いたいわけでも……」 「 あるか? 俺は顔がいいからな 」男は誰かに叩かれ殴られた頬を腫らしながら神妙に考え込んだ。 しばらくして、一つの牢屋に向かって歩いていった。 (+50) 2023/09/24(Sun) 22:52:42 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「寂しがってないかお嬢さん」 そうして、一つの牢屋の前。 比較的頬を腫らしている以外変わりない姿の男は再度貴方の前に訪れた。 「ようやく会えたな、新しいアジトの住所は此処かあ? すまんなあ、動けなくなったから近くにしてもらったみたいで」 (-243) 2023/09/24(Sun) 22:55:44 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「じゃあ俺に喧嘩するなって言えばいいだろ」 元より喧嘩は嫌いなのであまりしに行かないが。 「俺が怪我をして喧嘩するから自分も喧嘩しに行く? 苦情は受け付けないといったばかりが聞こえんかったのか」 たった今真似をするなと言ったのにやはり繰り返すんだな。 まあ今に始まったことではないから気にしないが。 「だからその程度平気だと言ってる。 ……こう言うとまるで被虐趣味に見えるなあ。 じゃあ付け加えてやる……理由のない暴力は好きじゃあない」 丁寧にゆっくりと説明をしてやった。誰かさんよりは優しいと思っている。 「なんで俺がお前の為にそんなことまで気を遣うんだよ。 気遣ってほしいのか全部。 お前の嫌なことをしない俺が欲しいか? 言うことを聞いて従順で、大人しい俺がご所望か」 大袈裟だがお前はそう言っているのと変わらない、どうだ?と訪ねている。 (-246) 2023/09/24(Sun) 23:07:50 |
【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「へえ。好きにしていいんですか? それならオレ、嫌んなる程優しくしますね。 人の事甘やかすのが好きで……いっぱいあげますよ、うん」 「あんたってかわいい人なんですね。アハ……」 すっかり蕩けたその様子が、これの目には良く映ったらしい。 身を委ねられるというのは悪い気はしない。 気を良くしてまたぐしゃりと頭を撫でて。 キスをしていいと聞けば、「やった」と素直に喜んだ。 「折角だから沢山可愛がりたいんです、あんたの事。 誰もあんたをうんと甘やかさないんなら、オレがそうします」 そう言うなり、貴方の瞼にそっと口付けを落とした。 それから頬、それから鼻先に。それから額に額を合わせて、 「いっぱいあげるから、いっぱいくださいね」 「オレ、あんたの事好きなんで」 唇に、口付けた。軽く吸い付けては離れて、 拒まれなければ、次は唇の隙間から舌を差し込んで。 (-249) 2023/09/24(Sun) 23:10:41 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ踏み込んだとして話してくれるかどうかは相手次第だ。 だから貴方の口が開きつらと言葉を並べてくれることが有難かった。 さて、その言葉が事実だとして信じるのであれば、矢張り此処に入れられた理由は悪意だけに染まっているように思えない。 思い当たる人物はいないわけでもないが、願望込みになるなと考えていたところ。 「……もう子どもじゃないって言った」 「別にルチアーノさんのこと悪いなんて思ってないし。 思ってないけど、なんか……にいさんの部下だな。 すぐに女性がどうのこうの……」 何かしら思うところがあったのか、もんにゃりと言葉を濁したりなんだったり。 一先ずはそう、感謝が先なのでと遅れてそれも形にする。 「教えてくれてありがと。 痛い目見ないとわからないこともあると思うし、手は気にしないで。 にしても、なんだかなあ」 「…………オレってそんな、悪意に弱そうに見えるのかな……」 知らない人の前の方が吐けることもあるので、つい漏れてしまった。 後からそれを繕うように「スープ……」などとねだりつつ。 「でもちょっと喋っただけでも、あれだね。 ルチアーノさん……良い男ってやつ、感じる」 (-252) 2023/09/24(Sun) 23:23:48 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ「…お兄さん。」 徐に顔を上げ、一瞬ばかりの悲しげな顔。 すぐにへらりと持ち直した。 あなたの依頼人は、 変わらず 元気そうだ。「あはー。前に比べて、かなり手狭になっちゃいましたあ。」 「でも、お兄さんにまた会えるなら良かったかもしれませんねえ。」 「…元気でしたかあ。」 (-259) 2023/09/24(Sun) 23:55:13 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオとんでもないものとの契約をしてしまった気がするがもう遅い。 緩やかに与えられはじめる刺激は擽ったく、普段自分が女相手に為すようなもので。 殆ど何をしてくれるかわかるはずではあるのに、惚けた脳が理解するのを一歩遅らせてくる。 「ぁ……っ、うっ……ん」 唇を重ねられ、慣れないのか一瞬だけ眉をしかめさせる。 息をするタイミングを実際に試しながらで伺い、次も拒むことがないからまた重ねられた。 むしろ自分から重ねにいってしまった気もしたが、もうよくわからなくなってしまった。 まるで餌を与えられるように舌を絡め口の端から唾液を溢しても貪ろうとする、身体は段々と昂ぶっていて只の甘やかしには不要の産物に溺れていく。 息継ぎのために離されれば漸くかけられた言葉を頭の中で繰り返した。 それに拒む言葉なぞついぞ出なかったが、 「……こんな、の。俺相手じゃなかったら、……刺されるぞ……」 一体何人のやつを誑かしてきたのだろう。 自分とはまた違う範囲限定の無償の愛と、悪い誘いに慣れていない人間はどうなってしまうのか。 その好きという言葉には、俺もだと、誤魔化しようもない言葉を返して。 また深く甘ったるい口付けを所望していただろう。 (-260) 2023/09/25(Mon) 0:09:18 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「碌な育ちをしているように見えるがね」 相手がマフィアで、構成員として認められるような人間であるのは重々承知だ。 だからこれはさも通り一遍のことしか相手が知らないように決めつけて、 挑発するが為だけの言葉だ。そこに全く意味がないわけでもない。 首を締め上げるにあたって躊躇でもされたほうが無為な時間が増える。 真っ当の思考を持つ貴方に、憎しみを以て力を込めさせようという狙い、それだけだ。 余程他者の動きを信用していないらしい。 張り艶の少しだけ失われた肌に歯を立てられたなら、最初のひとたびは短い声を上げた。 痛覚への訴えというよりかは、予告のない行いへの神経の悲鳴だ。 歯型が増えるたびに喉の奥で堪えた声のない息が抜ける。 痛みのほうが勝る行いでありながら、傷の周りから肩にかけて、 皮膚の薄い箇所には次第にじんわりと赤く血色が浮いてきた。 絶頂に至るのが難しくはありながらも、全く不感症ということではないらしい。 「……ん、ぅ」 眉がぴくりと動く。 わざとらしい声をあげたりはしないものの、喉の奥を空気が通る音だけはあった。 ただ、喜ばせるつもりもないのか唇を引き結んで、なるべく声の出ないようにはする。 それでも体の反応は隠せない。 触れられれば筋肉に力が入り、ソファのすり減った表面を掻いた。 それらしい部位に触れられれば、萎え気味だった性器が段々と芯を持ち始めた。 苛立った舌打ちばかりははっきりとした音を立てて、貴方の頭上へと浴びせられる。 「早くしろよ、……悠長なことしてるな」 (-261) 2023/09/25(Mon) 0:09:37 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「………」 黙ってあなたの言い分を聞いている。 基本的には、従順な可愛い部下であろうとしていたことを知っているだろう。 「……ボスがやめろっていったら、殺すなって、こと?」 「家族同然の子達を守るために動くのが、ファミリーなんじゃないの……」 マフィアとしてのファミリーの掟を、拡大解釈している。 自分のために、都合のいい解釈をしているだけだ。 言う事を聞きたくないわけではない、ただ、今は冷静ではない。 「もしダメだったとしても、他の人に殺してもらえばいいって、そう言うの」 (-262) 2023/09/25(Mon) 0:13:47 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「あの後かぁ……?」 ちょっとまってくれと、本当に思い出す仕草をしてから。 暫くおかしいほどの間が空いて。 「…… 全く 」男は正直者である。 「暫く本当に、便利屋は休業だ。 今回の件は最後までやりきったからもう良いだろう……。 疲れたなんてもんじゃない、牢屋の生活のほうがマシに思えてきた」 「お嬢さんはー…… やっぱ此処は怖いだろ。そんな不安な顔しなさんな。 お友達も俺もいる、他に逢いたい人がいるなら呼んでやる。 今日までの俺なら口利きがまだ出来るからなあ、金はサービスしてやるよ」 (-263) 2023/09/25(Mon) 0:18:05 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「………… から 」「 大事だから に決まってるだろ、馬鹿!」あなたのことが、大事だからこそ言っている。 あなたが、僕のために喧嘩をすると言ったのは、同じ意味ではなかったんだろうか。 違うとしたら、それはなんて大きな自惚れだったんだろう。 「なんか混乱してきたけど……、別に。 今回のはキミに非があったとか、受け入れる理由があったのなら、それはそれでもういいよ。 ただ、僕のために喧嘩をしたから喧嘩を僕がまたしに行くって話じゃなくて……。 キミが誰かに謂われない暴力を受けるなら、それは僕が嫌だから喧嘩をしにいくって、言ってる。 それは、僕はキミが大事だからだよ」 どう言えば、伝わるのかわからない。 でも知りたい。 何かおかしいと、思ってたから。 「従順なお人形がほしいわけじゃないから、言ってるんだ……。 キミは何にでも、従順すぎる と思ってる。おかしいだろ、頭撫でただけで子供みたいにお休み3秒のごとく寝るし。ねぇ、一体何があったの。 マフィアになって、なかなか会えなくなってからの事……何を隠してる?」 (-264) 2023/09/25(Mon) 0:30:02 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「体躯が違う人間には小手先を使わんと。 ……キツイのはこっちだ唐変木」 本当に暴力と責め苦なら首を絞めるだけで十分だ。 しかしこればかりは違う、拷問とも恋人同士がする営みとも違った正しくイレギュラーの性行為だ。 女相手にするには相当リスクがあり、男相手には入念な準備がいるというのに目の前のやつは急かしてくる。 細腕で自信がないのだと言わせんでくれ。と恥ずかしげもなく良いそうになって胸に押し止める。 「……俺は口を閉じたほうがいい男なんだよ」 貴方から返される熱や体の反応は存外素直で、ほんの少しの安堵を覚えつつ嫌がらせをすることにした。 普段の経験なぞ知らないが、流石に御無沙汰ではないのだろうか……案外夜は時間を取っているのだろうか。 躊躇なく貴方の陰茎を咥え、ゆるゆると、味わうように舌先を動かし始める。 明らかに快楽を与えるような仕草は貴方の腰を撫でつつ行われ、 声を出せと促すつもりもあったが、出来たかどうかはまた別の話だ。 時折口を離し熱い息を吐く、横から滑るように滴ったものを舐めとり、また咥える。 舌で裏筋をくすぐり、音を立てて吸い上げて、苦しい表情は一切見せずに責め続けた。 限界に近づいたのなら飲み込んでやるつもりで、できなければもうさっさと諦めて望みのものを素直にやろうと思う。 (-266) 2023/09/25(Mon) 0:50:29 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「言っただろ、昔飲んだ女にやられたって……」 言葉が足りなかったかと、男は本当に何が悪いかわかっていない様子だ。 今回の場合は、理由が女になった時点で男は自分を100非とする性格なだけであったが。 「3秒で寝るのは疲れてたからで……」 それは、漸く少しだけ嘘の混ざった誤魔化すような言葉だった。 寝なければ、隠せないことがあったから、寝た。 あのままなにか口走りそうであったから貴方の隣で静になることを選んだ。 「そんなに隠してはねえよ……? ただ……最近調子が悪くてだな、嫌なこと思い出すぐらいか。 ……それも聞きたいのか?」 これはこれで、マフィアにとって晒すことでもないからなと、しかし言ってしまったこともある。 「大事なやつがいるって言ったろ。 そいつが五年前いなくなった。 ……その前の五年間俺の面倒を見てくれていたやつで、……」 「……かなり頭を撫でるのが上手くて……な? その。 ……最近そいつのことばっか頭に浮かんでなんかおかしい。 ぐらいで他の体調は何も変わらん」 頭を撫でる以上のことをされている可能性がかなり高いことを無自覚に呟く。 男の口調からして、恋人や家族のような熱っぽい間柄らしいことは伺えないように見えるだろう。実際はどうかわからないが。 (-269) 2023/09/25(Mon) 1:04:50 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「キミが女に優しいのは知ってるけどね……。 でも、相手が女性だからと言って、いつでも100%男が悪い……なんてことはないから」 それは覚えておいてねと、息をつく。 自分が悪いと思えば、殺されたって文句は言わなそうだと思ったからだ。 それはそれとして。 「聞きたいよ」 即答だ。 御魔化されてやるものかと思った。 そこに何か今の原因があるのなら、やっぱり、聞きたい。 「頭撫でるだけの人がそんなに……頭に浮かぶことあるかい? 他に、何かされてない? 面倒っていうと……マフィアとしてのキミを育てた人……とかになるのかな……」 教育係とか、上司とか。そんな風に聞こえたけれど。 (-272) 2023/09/25(Mon) 1:27:21 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 幕の中で イレネオ「感謝……?」 流石に拍子抜けだったのか訝しむよりは呆けるように。 「……ここは快適か、イレネオ。 表のほうがそれはそれは自由にできると思うんだがなあ?」 ああ、一つ二つ目の前の輩に文句が言いたい可能性が出てきた。 だがこれをぶつけるには些か情報も足りなければその怒りはお門違いなのかもしれない。 男の言葉には少しの苛立ちと不満が含まれはじめた。 この牢屋内での暴行事件の一端を担っているのはこの男なのではないかと。 まだ全てを知らないのだ、それでも推測できるだけの人格は把握していたから。 (-273) 2023/09/25(Mon) 1:36:23 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「上司だな……黒眼鏡の次に俺の傍に居た奴だ。 入ってからすぐは黒眼鏡に引きずられてたんだけどな? あいつが忙しくなったんで他のやつに。 えーと、それと他にされたこと……」 何かされてないか、こればっかりはという顔をして。 「……か、 可愛がられていた…… 」本当にそうとしか言えないこともある。 詳細に話しても ただただ、様々な方法で愛され甘やかされていた だけ。依存して離れなくなるように、忘れられなくなるように。 「……頭に浮かぶまでの情はないんだけどなあ? 今もそうとう久しぶりに顔が浮かんできて……」 「ぶち殺したい」 数日前まではイライラしてものを買い漁ったりしていたと。 寂しさがないわけではないのだが。 「まあ、発作だと言われた。だから誰かが足抜けする話は嫌いだ。 どっか行くのも俺はしたりしない。 あいつと同じにならない、と、決めてるんだ」 だからマフィアを辞めるという選択肢は自分からは取れないのだ。 もしそうしたいのなら手足を切ってでも己を欲しいという女達のほうが可能性があるとも。 (-274) 2023/09/25(Mon) 1:50:17 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ「……そうだなあ」 あなたの言葉を否定することはこの先殆どないのだろう。 そうするのが面倒である、なんて言いはしないが、言っても無駄だとあなたの行動力を信頼してしまっている。 可愛げがありすぎる猪突猛進の俺の部下の子猫ちゃん。 犬なのか猫なのか猪なのかわかったものじゃない。 「ファミリーを守れ、なんて。 アソシエーテに見えるファミリーなんざ人それぞれだしなあ」 ここは文句を言えるが、今だけは流してやる。 ボスは流すかわからん。 「ボスが駄目って言ったから我慢したのに他のやつにとられるのは」 「嫌だよなあ」 これはボスがなんて返すか気になるな。 早く昇進しろというだろうか。 「……若いから俺は心配するし、周りにも言われるんだろう。 アソシエーテの立場は低い。お前は、強いが、立場が弱い」 「フィオレ、あの男と事件のこと聞いてから泣いたか?」 (-275) 2023/09/25(Mon) 1:59:17 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「もっと食って背を伸ばせ。 背筋は伸ばして歩幅を大きくしてゆっくり歩け。 足は跳ねないように踵から、視線は真っすぐから振らさない」 子供らしいといわれているのを気にしていそうな貴方への指摘だった。一瞬わからないかもしれないが。 スープを一口与えて、また、一口と。 「ま、勝手に心配しに来た。マシそうでよかった。 男でピーピー泣いてたらどうしようかと。 どういたしまして、俺も礼を言われることじゃないんだがなあ」 俺は、犯罪者だぞと。悪い男とは言わないが。 「小さい頃からあいつに引きずられていたからな。 お前の歳ぐらいのときには別のやつといたが、 ずっとあいつを見てきてたよ。 嫌なところが似て、最後まで似れなかった」 「おかげでいい男だろ? あんな無頼漢より俺を真似しな。 いや俺もやめておけ、それでも本当にあの喧嘩っぱやい馬鹿老害を真似して育たないでくれ」 (-277) 2023/09/25(Mon) 2:12:18 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「糞が」 頼み事をした側としては不遜な言葉が綴られる。 それでもやり方に必要以上に異を唱えるわけでもない。 内心でどんな文句を思い浮かべているのだかはさておいてもだ。 長年国家警察としての任のついていただけあって体躯はしっかりとし、 長駆を支える骨は太い。そのくせ、日の下になければやけに病的な雰囲気をしている。 多少体重移動を己の意志でするだけあって死体よりかは重くは感じないだろうが、 それでも協力的に動こうともせず横たわる丸太であるのは変わらない。 息をつまらせ耐える、その時々の天井を性感が打つ度に体が震えた。 声を聴かせてやるのはどうしてもいやなのか掌を唇に押し付けすっかりと口を塞いで、 殆ど見えもしない部屋の隅へと目線を逸らして睨むような目を向けている。 白髪のまじりはじめた髪と同じ色の下生えは存外形良く揃えられていて、 その下から生えた性器もそれほど初心な代物ではなさそうだった。 けれどもなかなか絶頂には至らない。先の言は確かなのだろう。 発散しきれずに知らず焦らすように蓄積されていく性感を得て、 漏れる息は苦しげなものに変わっていく。それこそ拷問めいた様相だった。 体の表面に冷えた汗が滲み、内側に籠もった熱とは裏腹に寒がるように震える。 演技の一つでもしてやり過ごすことは出来るかも知れないが、 それを放棄したならば明らかに異様とわかるほどには、"うまく出来ない"らしかった。 首まで赤く染め上げながら、しかし唯唯の射精一つできないまま時間が経つ。 「別に、っ……壊そうが構いやしない、だろう」 最悪パイプ椅子の足でも何でも突っ込んでそれで用を済まされようが構わなかった。 求められる最低ラインは倫理の底を突き破って低く、破滅的なものなのだから。 (-284) 2023/09/25(Mon) 2:40:11 |
【墓】 口に金貨を ルチアーノ一人の放蕩息子が檻の中に入れられた理由は、 マフィアであったこと その夜、ルチアーノ・ガッティ・マンチーニは 彼を捕まえたリヴィオ・アリオストとそれはもう仲良く歓談しながら警察に出頭していた。 そのあと知人の女性警官にマフィアであった事を泣かれ、 平手打ちをされ殴られ警察沙汰になりかけたが其処は既に牢屋であったため、 大人しく檻の中に入って何もしなくていい時間を怠惰に過ごすことになる。 因みに男は予め警察に大量の金を握らせて、その日一日だけは 別の女性警官を連れながら比較的自由に牢の廊下を歩き回っていたらしい。 一番の罪状はここであったであろうが、そんな事実は忙しない日々と闇の中に隠されていくのだ。 (+53) 2023/09/25(Mon) 3:01:18 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 口に金貨を ルチアーノ「そうだろうな。お前たちにとっては。」 会話はきっと噛み合わない。 男は自分を ────正確には、自分が従う法を──── 絶対的に信じているようだった。それが何よりも正しいと思っているらしかった。ここでの生活がいくら不便であっても。 ここでの寝床がいくら硬いものであっても。 ここでの食事がいくら粗末なものであっても。 そんなことは、この男にはさして問題にならない。 従順な犬は、飼い主の与える環境に文句を言わない。 貴方の苛立ちを、男はこの環境への苛立ちととった。 そら見た事か、と鼻で笑う。 悪人に罰が下るさまは、見ていて胸がすく。 暴行事件なんて事実はここにはない。 あるのは、男が特命を得たということだけ。 その手段として許されているものに、暴力も含まれていたというだけ。 (-290) 2023/09/25(Mon) 3:22:51 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ女は自由であるように振舞ってはいるものの、ファミリーの足枷になるようなことはしてこなかった。 そのつもりだった。 仕事の報告は欠かさなかったし、少し出も引っかかる場所があれば指示を仰いだ。 分からないところは聞くようにしたし、思ったよりは従順だったように思う。 性に奔放で、立場に関係なく馴れ馴れしく接するところはもしかしたら直すべきだったかもしれないが。 「……当たり前よ」 「取られたくない。あの子達の仇を討ってあげたいの」 一旦は。ボスの指示を待てという命令を聞く姿勢ではあるようだ。 アソシエーテの立場が弱いことだって、重々承知の上だった。 「泣いたわよ、当たり前でしょ?」 「ずっと見ていたのに、私は気付いてあげられなかった。 笑顔で送り出して、引き取られた先での幸せを祈ってたの」 「それが踏みにじられていたと知って、泣かずにいられると思う?」 (-291) 2023/09/25(Mon) 3:23:09 |
【墓】 口に金貨を ルチアーノ>>L6 リヴィオ 男は亡骸のような友人らしき者の前でしゃがみ込んで、暫く観察をしていた。 「お疲れさん」 その頭に手を置いて離せば、緩慢な動きで立ち上がって何処かへ立ち去った。 自分も同じように眠っていたいのだが、これからどれぐらいの時間ここで過ごすのかわからない。 牢獄の中ですら自由に動けるわけもないから、もう少しだけ。 熱は収まったのだろうか、水は多めに頼んでおいてやろう。 あと胃に優しい食事だったか? スープでも構わないか。 劣悪な休暇を少しはいいものに変えて満喫してくれ。 さて、明日からはゆっくり寝られるだろうか。 #収容所 (+54) 2023/09/25(Mon) 3:38:38 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「大真面目だがあ? 既に壊れてるモンを壊して何が楽しい」 自分の憂さ晴らしも兼ねていいんだろう、これ以上やるせなくさせるつもりか? ある程度の人を踏み潰す行為での快感でも想定されているぐらい重々承知だったが、不得意な物は不得意だ。 その上でいて、ただでやられる甘ったれだと思われるのも心外で。 自身の快楽を優先する思考に切り替えた、ある程度ソコに問題があろうと体が出来上がってるのならそれでいい。 これでも十分気遣いの無い行為ではあるのだが。 もっと酷くされたくなったら俺よりよっぽどマシなお相手がいくらでも出てくるだろうから。 それはそうと、この男がと想像すると何かこみ上げてくるものはあり。 喉の奥でまだ残る異物感に噎せそうになるのを堪えつつ、鼻でわらってみせてやる。 唇を拭うついでに自分の指に唾液を絡ませれば次は何処までお利巧になってくれるのだろうかと思案した。 「――今は良くされた方がイヤだろ」 男は口でそう言いつつも、行為は性急に行われた。 無遠慮に二本の指が後孔をこじ開けるように挿れられていく。 最低限で構わないが薬も潤滑油もない、内壁を解し無理なく三本目を入れるころには、再度唾液を絡ませた指と体液で水音を立てさせていた。 そうして暫く、ベルトを外し簡易的に準備を整え、自身を宛がう男の表情は何やら目が据わっている風を思わせる。 漸く真上から貴方の顔を伺うように覗き込んで、確認するまでもないがゆるりと首を傾けた。 黙っていれば、と本人が言ったようにこれ以上語ることもないのだろう。 (-296) 2023/09/25(Mon) 5:01:48 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレもしかして上司は女という生き物を”そう”見ているかもしれなかった。 「仇をとりたいかあ……」 その感情を分かってやれないのだと、ぼんやりと男はひとりごち。 自分の両親の死でさえも冷めた目で見てしまっていた。 誰かを本気で、それこそ敵討ちをしたいと思うほど大事に好くことが出来るだろうか。 目の前の彼女ですら、自分の身の危険よりも感情と彼らの心を気にしているのだ。 そんな強い気持ちが、本当に存在するのだろうか。 「泣かずになんていられないと思うね。 それならどうして立ち上がれたんだ? 泣き疲れて動けなくなるもんじゃないのか」 「この際怪我だとかは不問にしてやるが。 自分が傷ついてでも敵討ちしたいのはどうしてだ。 自分の力に自信があるからか?」 どうしてそこまでそいつらのことを想えるんだ、と。 貴方を手招いて自分の元へ来るように促した。 「……お前が頑張っても、あの人が死んでも、誰も救われないじゃないか」 (-297) 2023/09/25(Mon) 5:14:31 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 新芽 テオドロ「テオドロ、元気だったかあ」 ふらりと貴方の牢の前に立ち寄った頬を腫らした男は何処か自由に出歩いているように見える。 今まで見せていた姿よりも随分疲れきった動きは緩慢で、途中頭を押さえているのが見受けられた。 遠目には女性警官がいるが、 サボって いるようだ。「ちょっと言いたいことと、顔を見に来てなあ。 お前フィオレと仲よかったんだなあ……」 言いたいことはそれだけのようで、貴方や自分への罪状や諸々は気にしていないのか他は気楽な物であった。 (-301) 2023/09/25(Mon) 6:32:33 |
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