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【人】 ヒトシうちの親って、普通なんすけど。 余り料理が得意な人じゃないんですよね。 不思議なもので、付き合ってきた女の子も、 料理が得意って子はいなくて。 [家庭環境に特別な何かはない。 ただそういう親だったっていうだけ。 だからだろうか、付き合う女の子にはそれを求めてこなかったから、だから自然と料理が好きじゃない子たちだったたのかもしれない。] 自分のために料理してくれるって、いいっすね。 [楽しそうに羽衣恵の姿を眺めていた。]* (104) 2021/12/20(Mon) 15:37:42 |
【人】 ウイエ流石に汚かったら急に人は招かないなあ。 まあちょっとボロいけどね。住めば都ってやつよ。 [コンロもふつうに、昔ながらのガスコンロだ。 ポットで湯を沸かしてコーヒーを淹れ、 マグカップに入れてテーブルに置く。 角砂糖はお好みでどうぞ。 何となく視線を感じて彼の方を見れば エプロン姿が気になるようだった。 似合うと言われてぱちぱちと瞬きをし、 にこりと笑う。] ふふん、様になってるでしょ。 これも暫く封印してたけど、 せっかく人の為に作るならってね。 [どちらかと言うと彼には エプロン姿の方がなじみ深いことだろう。 カッコつけてその場で小さく回って見せればふわりと裾が舞う。] (105) 2021/12/20(Mon) 17:01:36 |
【人】 ウイエオッケー。 じゃあ本格的に作りだすのは もうちょっとしてからにしよっか。 先に仕込みだけしちゃうね。 [言いながらちゃきちゃきと準備をしていく。 口を動かしながらも手は止めず。 肉のをざっくり混ぜ、荒粒がなくなったら 玉ねぎとパン粉と溶き卵を入れて むらがなくなるまで更によく捏ねる。 途中で割れて中の肉汁が漏れるのを防ぐためだ。 作る所を眺められるのは慣れているけれど 2人きりで、というのはフリーになって以来そうそうなく。 彼が話はじめれば肉を捏ねつつそれに耳を傾ける。] (106) 2021/12/20(Mon) 17:05:11 |
【人】 ウイエそっかー。 [料理しない親なんて…とかは特に思わない。 それぞれの家庭事情なので。 羽衣恵の親も特別料理が上手でも下手でもないが 料理すること自体は好きだった。] お、じゃあ貴重な機会を貰っちゃったな。 今のあたしはきみ専用だから じっくり堪能してってね♡なんて。 [にんまり笑ってみせた後、 ふと、しみじみした口調になって] (107) 2021/12/20(Mon) 17:07:49 |
【人】 ウイエさっき、人に喜んで貰えるのが 嬉しいって話したじゃん? つくづくそう思うよ。 やっぱり人のために料理するっていいもんだなって。 [それで喜んで貰えるのなら、なおさら。**] (108) 2021/12/20(Mon) 17:17:00 |
【人】 ヒトシ[封印していた。 その言葉が引っ掛かった。何かのキッカケで店を辞めた。そうだと思ってはいたけど、彼女はエプロンつまり料理することを封印していた。] かっこいいっすね。 ほんと、似合ってるというかピッタリというか。 [くるりと回る羽衣恵。黒のエプロンがふわりと舞った。 よく似合っている、だけど少し惜しいとも思う。 もちろん、自分のために料理を作ってくれるのも、張り切ってくれるのも嬉しいけど。] (109) 2021/12/20(Mon) 19:29:34 |
【人】 ヒトシ[その手際はやはりあの時の羽衣恵だった。 店で真剣に料理に向かう、その姿と同じ。] そうっすね。 なかなか貴重かも知れめせん。 [笑って答える。] っていうか。 あんまり挑発してると、 ……狼になっちゃいますよ? [笑って「がおー」なんて、そんな冗談。 でも、いつもそんなこと言ってるのだろうか?本当に人によっては危ないと思うけど。] (110) 2021/12/20(Mon) 19:29:56 |
【人】 ヒトシ天職っすね。 きっと、羽衣恵さんにとって料理人って。 [誰かの為に作るのが好きで、誰かに美味しいって言ってもらえるのが嬉しい。自惚れるつもりはない。自分は彼女にとって特別な誰かではなくて、それなのにそんな自分に料理を振る舞うことを、そんなに喜んでいるのだから。] ……そんなに楽しそうなのに。 [漏らしたのは、彼女に届かない呟きだった。]* (111) 2021/12/20(Mon) 19:31:18 |
【人】 ウイエうふふふ。 いやーそう面と向かって 褒められると照れますなあ。 [かっこいい、とは先ほども聞いたけど 何度言われてもやはり嬉しいものなので。 彼の内心は露知らず、上機嫌に厨房に向かう。 おどけながらも狼の真似をしてくる彼に 一瞬きょとんとして、思わず笑ってしまった。] えー、なんのこと? ......なんて。あははは。 じゃ、あんまり誘惑するのはやめておこうかなー。 [変なことはしない、という 彼の言葉を信じているのもあるが 普段からこれくらいの軽口は言う方ではある。 もちろん場と相手によるし、 危なそうな相手は見極めているつもりだが。 今はーーーどうだろうね?] (112) 2021/12/20(Mon) 21:11:10 |
【人】 ウイエ[そんなやり取りの合間。 天職、と言う言葉に一瞬手が止まった。 何ら裏のない、素直な感想なのは分かる。 褒めてくれているのだろうことも。 だからこそ、小さな棘のように引っ掛かりを覚え。] ......そう、かな。 天職、......だったら、 辞めるかどうか迷ったりするかな。 [世間中に「これが自分の天職だ」と 思っている人がどれだけいるのかは分からないけど、 そういう人はもっと迷いなく、 突き進んでいけるものなイメージがあったから。 彼にーーーと言うよりは、 どこか自分に問いかけるように ぽつりと溢して。] (113) 2021/12/20(Mon) 21:14:57 |
【人】 ウイエ[生憎、彼がそのあと呟いた言葉は聞こえなかったが。 小さく首を振って顔をあげれば、 先ほどと同じ明るい声の調子で口を開き。] ねえ。仁志くんは なんでバーテンになろうって思ったの? きっかけとかあった? [捏ねた肉を小分けにし、ぱんぱんと 掌で空気を抜きながら問いかけてみる。**] (114) 2021/12/20(Mon) 21:18:00 |
【人】 ヒトシん−、なんだったかな…… [ちょっと恥ずかしそうに言う。 本当に大した理由じゃない。] 初めてみたバーテンダーが……かっこよかった、かな。 [単純にカッコいいとか、スタイリッシュとか、初めはそんなどうでもいい理由だった。でも、自分が作ったお酒を楽しんでくれる人がいる。続けている理由は単純にそれだと思う。] ……憧れたんすよ。 [自分もあんな風に格好よくなりたいって思った。] (115) 2021/12/20(Mon) 22:43:56 |
【人】 ヒトシ羽衣恵さんは? 何か切欠とかあったんすか? [辞めた理由は聞けなくても、始めた理由は聞けた。 きっとそれはマイナスの話じゃないと思うから。] 俺、本当に料理とかできないんすよ。 だから羽衣恵さんみたいに、かっこよく料理できるのっていいなって思う。 [尋ねながら視線はずっと羽衣恵の調理を眺めている。 きっとそれは自分が酒を作るときと同じ。ひとつひとつの所作に意味があって、丹精込めて作るからきっと彼女の姿がかっこよくて、そして美味しいのだろう。]* (116) 2021/12/20(Mon) 22:44:04 |
【秘】 ヒトシ → ウイエ[今の羽衣恵さんは、どこか自信なさげで、寂しそうというか、何かを求めてるように思える。 これでもバーテンダーの端くれ、人の機微は何となくわかる気がする。 埋められない何かを探しているような。 でも、今の自分にはそれが何かかわからない。 もっとたくさん一緒にいられたらわかってあげられるのだろうか。 いつかあの店で見たときみたいに、もっと楽しそうに笑ってる顔のほうがずっと素敵だったのに。]* (-12) 2021/12/20(Mon) 22:48:10 |
【人】 ウイエ[仕事の話に言及する時、 彼は少し恥ずかしそうにすることに気付いた。 どこか照れ臭そうなその表情は 年下相応で何だかちょっと可愛いなって。 自然と目を細める。] ふふふ。いーね、なんか。素直で。 確かにバーテンさんってかっこいいよね。 仕草とか、雰囲気がさ。 仁志くんも店ではそーゆー感じなのかなあ? [今とはまた印象違うんだろうな。 結びつくようなつかないような、不思議な感じ。 自分の方に話が及べば] (117) 2021/12/21(Tue) 0:11:47 |
【人】 ウイエあたしはねー、さっきもちょっと言ったけど 家族が美味しいって褒めてくれたのがきっかけ。 親も人並みには料理作るの好きで 元々ちっちゃいころから見様見真似で 時々厨房に立たせて貰ってたんだけどさ。 皆が羽衣恵の料理は最高にうまい!とか、 プロになれる!とか持ち上げるから まんまと乗せられてここまで来ちゃったわよ。 今思えば結構な親ばかよねえ。 [なんて、当時のことを思い出しながらくすくす笑って。 円形に整えたタネをボウルに入れてラップし、冷蔵庫に入れた。] (118) 2021/12/21(Tue) 0:14:04 |
【人】 ウイエ[一旦手を洗い、米を洗って炊飯器にセットしておく。 別のフライパンににんにくと玉ねぎ飴色になるまでバターで炒めて、塩と胡椒とコンソメを加えてスープを作る。 そんな様子を眺められているのを感じながら 黙々と下拵えをこなしていた。] ふう。ちょっときゅーけー。 [あとは大方焼くだけだ。 ご飯が炊ける頃にはきっと程よく お腹も減っていることでしょう。] (119) 2021/12/21(Tue) 0:17:21 |
【人】 ウイエ[そんな中、しみじみそんなことを言うものだから。] ふふふ、 料理人みたいにかっこよく、は さすがに急には難しいだろうけどさ。 できないって苦手意識抱きすぎてるだけかもよ? なんなら料理、教えてあげよっか。 [なんて、提案もしてみたり。 もちろん本人がやりたくないのに無理強いはしないけどね。**] (120) 2021/12/21(Tue) 0:34:20 |
【人】 ヒトシそうっすね。 一応、ビシッとしてるつもりっすけど。 あんま自信ないっす。 [って、ニヤっと笑ってみせる。 実際のところ、店だからってガラッと変えてるつもりはないけど、やっぱり普段の自分とは違う気はする。] んー、まあ。 本当のところは……見てのお楽しみっすね。 [勿体付けるようなものではないけど、折角ならお店に来てほしい。できれば格好良いところを見せたいなって思う。] (121) 2021/12/21(Tue) 6:04:00 |
【人】 ヒトシそっか。 でも、それで本当にプロになれたんだ。 やっぱ、すごいっすね。 いや、ご両親もですけど、羽衣恵さんがですよ。 [乗せられても何でも、それだけでなれるものでもないだろうし。本人のセンスと努力がないと、やっぱりああはなれないものだろう。 でも、だとしたら……今は? お店を辞めて、どこか料理から遠ざかったような今の羽衣恵さん。 偶々こうしてご飯を作ったくれることになったけど。] (122) 2021/12/21(Tue) 6:04:42 |
【人】 ヒトシやめときます。 たぶん向いてないんすよ。 それほど、やりたいとも思わないし。 それに…… [そんな風に言ってくれるのは嬉しいけど。] 羽衣恵さんと一緒にいるなら、 やっぱり羽衣恵さんの料理が食べたいかな。 [一緒にいて、料理を習うのも悪くはないけど。 それよりも今日みたいに、彼女がご飯を作ってくれて、それをこうして眺めているほうが、ずっといい。]* (123) 2021/12/21(Tue) 6:05:02 |
【人】 ウイエそっか。 じゃあ実際に見るのを楽しみにしとこうかな。 [彼は自信ないと言うが自己申告でモテるのなら きっとびしっとしているのだろう。 そんなに褒めても何も出ないよー、なんて笑いながら にんじんを洗って丸く切り、 バターと砂糖と水と一緒に小鍋に入れて 弱火でコトコト似ておく。 並行してジャガイモを切って 別の鍋で柔らかくなるまで煮る。 野菜が煮えるまでの間、少しだけ休憩。] (124) 2021/12/21(Tue) 11:42:13 |
【人】 ウイエえー、残念。 [あっさり断られてしまった。 まあ本人にやる気がないなら仕方がない。 軽い調子で肩を竦め。] ふふん。言うね。 言っとくけど、料理人だからって いつでもホイホイご馳走するわけじゃないんだからね。 今日は特別よ。 [一応今回は偶然会って奢って貰ったそのお礼なわけだ。 いくら人に食べさせることに飢えていたとはいえ プロの腕を安売りすると思って貰っては困る。 悪戯に目を細め、その顔を覗き込む。] (125) 2021/12/21(Tue) 12:03:17 |
【秘】 ウイエ → ヒトシ[とはいえ食べたいって言ってくれるのは嬉しいし。 その言葉に励みを貰ったのも本当なわけで。] ま、対価があればまた ホイホイ釣られちゃうかもしれないけどね。 人恋しい羽衣恵さんなので。 [にこにことそんなことを口にしたのだった。 対価と言ってもお金を取るつもりは別にないからお気持ちの話。 たとえば、―――……は、口にしないけれど。] (-14) 2021/12/21(Tue) 12:13:23 |
【人】 ウイエ[なんて。休憩を挟み、作業を再開する。 煮えた芋をボウルに移し、 熱いうちにマッシャーでしっかり潰して バターと生クリーム、塩胡椒を入れてなめらかに練る。 人参の入った小鍋は時折軽く揺らしながら 焦げ付く前に火を止めて避けておく。 大方付け合わせの作業が終わったら フライパンに油を敷いて 先程作ったタネを中火で三分。 蓋をして蒸し焼きにし、中にまで良く火を通す。 両面に美味しそうな焼き色がついて 美味しそうな匂いが漂いはじめるころには 既に外は暗くなり始めていた。 肉汁とウスターソースとケチャップ、 ワインを混ぜてソースを作り 目玉焼きを上に乗せて完成だ。] (126) 2021/12/21(Tue) 12:17:09 |
【人】 ウイエはーい、お待たせいたしました。 ウイエの手捏ねハンバーグでーす。熱々だよ〜。 [目玉焼きを乗せたデミグラスソースのハンバーグは ふんわり柔らかく、肉の旨味がぎゅっと詰まっている。 付け合わせはマッシュポテトと 人参のグラッセ、茹でたブロッコリーを添えて。 オニオンコンソメスープの入ったカップと 炊き立てのご飯を一緒にトレイに乗せて テーブルまで持っていこうか。**] (127) 2021/12/21(Tue) 12:18:49 |
【独】 ウイエ/* ちょっとPCの思考を整理してたんだけど 羽衣恵の悩みの根本って実は 「料理人」じゃなくて「女」としての悩みなんだよな 結びついてはいるんだけど (-15) 2021/12/21(Tue) 13:08:15 |
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