情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【秘】 情報屋 エリカ → 口に金貨を ルチアーノ指先に深い海の青を宿したその人物は、 低い、落ち着いた声で話し出す。 「…多いな、彼女のことを知りたがる者は」 「が、彼女のことは渡せない。 強い意志に、此方の力は及ばない」 「此方が渡せるものは、此処までだ」 そうして彼女は、あなたの問いの片方に答えた。 /* 以下、PL様よりいただいた文。 ・ 「レオ・ルッカ」 享年39歳 アレッサンドロを拾い上げ長年右腕として傍に置いていたカポ・レジーム。元船乗りで長身巨躯なタフガイ。腕っぷしは強く、若い頃のアレッサンドロをノしたことがある。 今でいう"港"の管理者であり、密輸・逃がし屋・違法品の取り扱いという今とほぼ変わらぬ業務を行っていたが、黒眼鏡のような規律ではなく自らの利益を第一、組織の利益を第二とする典型的な(ちょっとたちの悪い方の)マフィアだった。 10年前自室で死亡しているところがアレッサンドロによって発見され、そこにあった資料で管理下にある商品に勝手に手をつけ自分の口座に突っ込んだり個人的に使用していたことが露見。 後始末のため奔走したアレッサンドロが、ソルジャーから直接カポ・レジームという異例の昇進を遂げるきっかけとなった。 バイタリティに溢れ強引強欲、何かあるとすぐに手が出るという分かりやすい性格。アレッサンドロとはウマがあったのか上下関係という以上に仲が良く、父親のように慕っていた。 レオの死因は毒殺。アレッサンドロの調査により、レオに恨みを持つチンピラの犯行だったと報告されている。(そのチンピラはアレッサンドロにより直接処分された) ・ 「女の影」 未開示。 (-532) 2023/09/26(Tue) 11:01:25 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「ずるいかあ……本当モテ男だよなあ。 俺も時々、あの人と言うことが被ってることが気味が悪いんだ」 「それに俺だって……お前がうらやましいぞ。 この間高い高いをされてみたいと思いついたが、この身長と歳が許さんのだ」 この時々いい男ではなくなる男は、所々に下らない子供のような部分が残っている奇妙な男だ。 口調は真似したんだったか、もう思い出せない。 全部ガキの頃で、敬語が無くなったのはあの人のせい。 上司として、全く尊敬に値しなかったからだ。 マフィアに拾われたまだ13か4の頃、反抗期も来ない頃に面倒を見たのがあの男だった。 親子とよ言うよりは兄弟のように扱われて居たが、大体振り回されていたのについていっただけ。 こちらも十年以上追うだけをしてきた、隣にはいないが見てきた面が違ったのだろう。 男はそれを不満げに扱うが、内心喜んでいるのは言うまでもない。 「仕方ないなこの甘えたは……可愛がられるわけだ。 俺の手が無事だったら次は中で一緒に食うか!」 あんな奴の話はやめだと切り替える姿はさっぱりとしていて。 彼ら同士も独特の距離感で信頼をし合っているのが伝わるだろうか。 貴方の誘いにも満更でもなく了承すれば、踵を返し靴音を弾ませながら手を振って牢を後にしただろう。 (-533) 2023/09/26(Tue) 11:17:59 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノあなたの抵抗に、少しだけ不安の色を表情に浮かべた。 「……ごめん。不安にさせたいわけじゃないんだ」 「僕、上手く出来てないかな?」 だってわからない、こんな事、やったこともない。 行為への慣れなさが如実に出ているのは、あなたなら直ぐにわかってしまうんだろう。 でも、やってやれない事はないと思っているから、止めてはやれない。 ここで引き下がるわけにいかない。 キミが本当の意味で、僕のところに戻ってきてくれるまで。 その時キミが、別の人を見ていたとしても。 それまでは僕だけを見ててくれないと、困るから。 「でも……、大丈夫」 「Ti amo tanto con tutto il cuore.」 無抵抗になったあなたに事を運ぶ事に、おそらく最後まで、心のどこかに罪悪感を持ち続けたまま。 それでもあなたの身体を弄っては、反応の良い所を探していく。 耳たぶを噛んでは吸い上げて、首には沢山の印をつけて、胸に、腹にと赤い花を咲かせて。 流石に己の下半身に熱が溜まってきた気がするが、それは今日は駄目と耐え凌ぐ。 多分、直接刺激を与えられてるあなたも、兆していると……思うのだけど。 触れてみようかと手を伸ばして、スラックスの上からやんわりとそこを撫でてみた。 (-536) 2023/09/26(Tue) 11:53:24 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ「ええ?前向きい。」 「…合わせる顔ないですしい。いいですよお」 けらけらと女は笑った。 これに関しては、虚実どちらの笑顔か女にもわからなかった。 「んー?ふふ。お兄さあん」 「前にも言いましたけどお。あたしのあれは、誰の命令でもない独断ですよお」 「…自分の意思でやったんですう」 「誰かのせいじゃ、ありませんからあ」 少なくとも、摘発チームに入ってからの云々は、誰かの指示では決してなかった。 だから女は、その結果として今牢獄にいることに責任を持たなければならない。 …その覚悟は、自首をすると決めた時にもうできていた。 「はあい。じゃあ、やくそく。」 「…お待ちしてますねえ。いつかを」 ショップなんて行ったことないなあ。 プロがやったら、もっと上手に塗れるのかなあ。 酷く場違いに、女はくるくる、楽しそうに思いを馳せた。 (-537) 2023/09/26(Tue) 11:54:17 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオその名前も、見えない聞こえないふりをした。 初めから分かっていた、だから何かが変わるわけでもない。 そこからは揺さぶっても反応が鈍くなったその体に打ち付け、 ただ自分の処理をするためだけに、果てた。 最低限身なりを整えて、目の前に転がる死体のような男に視線を移す。 死んでいないよな、と伺う視線にもう熱は籠っていない。 「……片付けは、いるよな……」 おかしいな、体が酷く怠い。気分も重い。 また動きたくないと脳が生きることを止めようとしてくる。 先程までの高揚感が不意に頭に浮かんで、かき消しながら足を動かして、悪夢に見そうだと小さく呟いた。 「……」 嫌々その零れだす窪みから乱雑に白く濁った体液を掻き出し、体を拭うにも小さなハンカチで掬い取って捨てた。 もう一生使う予定もない。下着類をまとめて投げ渡せば動き出すのはいつだろうかとため息を吐く。 憐憫や同情もそこには抱けなかった、本当に確かに、自分は貴方の思い通りに嫌な目に遭わされた気分になった。 敵う者も届くものもこの場ではなかった。 すべてが無駄な足掻きだったわけではないだろう、だがこの手に持てる量にも限りはある。 覚悟も何もかも足りはしなかった、そう思うことでしかこのやるせない感情を納得させることなどできなかった。 → (-539) 2023/09/26(Tue) 12:14:45 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオふ、と。 今なら何も苦しめることなく殺すことが出来るのではないか。 それが彼にとって幸せではないのだろうかと考えた。 → (-540) 2023/09/26(Tue) 12:16:01 |
ルチアーノは、拳銃を取り出し、こめかみにあてた。 (c35) 2023/09/26(Tue) 12:16:15 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ銃口を向けた瞬間に、やっぱりわかる。 震える指も、泣きそうな気分も、自分は酷く正直者だった。 全身を持って自分は最後まで甘ったれであると知らしめてくる。 その銃を降ろして、踵を返す。 アタッシュケースに視線を向ければ持ち帰るため、完全にソファーからは背を向けた。 せめて貴方を真に裁く存在が現れてくれるようにと祈らせて欲しい。 永遠に現れないと、自分だけは思いたくはない。 俺が調べ探し、必ずそこに罪への贖罪の方法を見つけてみせよう。 それまでどうか、しばしの休みを。 微睡みの中でだけ会える存在とは穏やかな時間を過ごしてほしいと願うのだ。 (-541) 2023/09/26(Tue) 12:18:38 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ続く刺激には、触れられるだけでもくすぐったいのか普段の姿からは到底想像できないほど甘やかな声を漏らす。 快楽を感じやすいその体はやけに敏感で、赤い痕が散らされた後は無気力な姿と相まって煽情的であった。 男はぼんやりと、まだ理性の残る頭で考えている。 貴方はこの後自分がどうなるのかわかっているのだろうか。 誰かの前でこの姿をさらした瞬間獣に食われる餌よろしく人気者になってしまう気がするのだが。 甘いなあ、甘い。俺が不安なのは、そんなことじゃあないんだとどうやれば伝わるのかはついぞわからないまま。 その己に触れる手を取り上げれば、包むように一本一本指を絡めていく。 そのまま貴方の手の甲を口元へと寄せていき、へにゃと柔らかに口を緩ませたのも一瞬。 「なあ――幼馴染」 「お前がただの盛った犬だと俺に思われたくなければ今すぐ止めろ」 失望手前、最後の通告だと言わんばかりに貴方を見据えた。 (-547) 2023/09/26(Tue) 13:12:20 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 口に金貨を ルチアーノ男は警察である。模範的で、至極真っ当な警官である。 真面目だから法に従う。 真面目だから忠実でいる。 その病的なまでの生真面目さを育んだのは誰だったのだろう。 さて。 貴方の言葉に対し、男は片眉を持ち上げた。 心底意味が解らない。 それは、そんな表情。 「罰なんか受けちゃいないだろう。」 「ここは留置所だぞ。刑務所じゃない。」 連日に渡って振るった暴力は、何も裁きのためのものではない。 それは手段だった。任務を遂行するための。仕事に熱心な男の、ただの仕事の一部だった。 私刑の意図など毛の先程もない。 「そうだな。受けた後ならいいんじゃないか。」 「それがどうした?」 お前は何を、当然のことを。 そう言いたげな声音は、男が心からそう考えていることの証左だった。 この男は、法に忠実だ。 法がそう裁いたなら、ひとつの文句も出しはしない。 法がそう裁いたなら。 (-551) 2023/09/26(Tue) 13:47:16 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ誰も邪魔の入らないその空間、聞こえるはたった二人の吐息だけ。 しばらく互いに余韻から返ってくることはできなかっただろうか。 繋がった結合部をあまり刺激しないように、許す限りその時間を味いたくて目を閉じる。 言葉はなくとも、そこに熱があればいい、夢なら覚めないでほしかった。 「……まだ、電気は通ってる」 従業員用のシャワーが一つだけある、と男は告げた。 最低限の処理はなされたあとだ、その時も反応仕かけた自分の身体は理性を総動員してなんとか収めてやった。 下着やらなにやらを身に纏い、ふらふらと立ち上がれば、男はまともに身体を洗わないまま何処かへと向かおうとする。 貴方にシャワーを譲るためだ。 「ロメオ、来てくれて助かった」 楽に、なれたと落とした声は何処か寂しげであった。 あの時と変わらない、変わるには怖がり過ぎていて。 (-555) 2023/09/26(Tue) 14:29:26 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「―――別に、所構わず盛りたいわけじゃないんだけど」 その声色には、流石の男も反応して、口づけていた顔をゆっくりと上げた。 ただ、こうしなきゃ残ったままの鎖を断ち切れない。 そう思ったから始めたことだ。 覚悟はとっくにできている。…………けれど。 「じゃあどうしたら、キミはそこから出てきてくれるの」 キミはきっとそんな事されてないとか、そういう事を言うのだろうな。 「僕はただ……」 例え、失望されてしまったとしても。 例え、嫌われてしまったとしても。 例え、一緒に生きられなかったとしても。 「キミに自由になってほしいだけだよ」 ぽたりと、溢れた涙が頬を伝う。 言わなくても良いことを言ってる自覚はあるけれど、止められなかった。 (-556) 2023/09/26(Tue) 14:42:19 |
【墓】 口に金貨を ルチアーノ「……面倒なことの気配がする」 硬い布団に潜って丸くなる。 ああ、 恋人 が恋しいな、態とらしく呟いて眠ろうとした。身体は休めておいたほうがいいと長年の勘が告げている。 「……」 「くっそ……ラウル!」 結局起き上がって一人の部下の名をよんだ。 (+76) 2023/09/26(Tue) 15:32:16 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「何を言ってる、俺は誰にもつかまってない。 俺はいつだって自由だ」 貴方が囚われてると思った影は今目の前にあるか? 鳴りを潜めているだけではあるのだろう、それでも。 「……いやすまん、ここには放り込まれたな。 カウントするな。だがここに来たのは俺の意思だ。 俺から連れて行けと、とある奴に頼んだ。だから、捕まってはない」 「なあエル、……俺はお前に何かを期待していたかと言えば嘘だ。 そこにいるだけで良くて都合良く待ってろと言って、 変わらないことを望むのが一番気楽で甘えてたんだ」 涙をこぼす姿に少なくともなにか無理をしているじゃないかとため息をつく。 本当に誰がこの心優しい幼馴染を唆したんだ。 「……それでもなあ。コレでなにかが変わったとして、 俺は何にも気分が良くなったりしないんだ。 嫌なことが一つなくなって、嫌だったことが一つ増えるだけ。 ……ファヴィオのことだろ? ……気にしとらんとは言わんが。 居ない奴のことで気に病むのは、お前の言う通りしたくない。 俺を信じてくれんか」 (-564) 2023/09/26(Tue) 15:44:39 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ涙を流したその花浅葱が、じっとあなたの瞳を見つめた。 確かに、ちゃんとはっきり抵抗したことは……、思っていたよりもずっと、その支配力は弱いものだったのかもしれない。 だけど、信じて良いのかわからない。 抗いづらい感覚と、想い出があなたの中にはしっかりと残っているし、鳴りを潜めただけのものがいつ表面にでてくるかはわからないのだから。 「僕が都合がいい人間なのは、わかってたけど」 「これしか、僕がしてあげられることは、ないと思ったから」 それで駄目なら、じゃあ、僕は何をしたら。 キミに幸を渡せるんだろう。 それがいくら考えても、わからない。 「……大丈夫、なの? 絶対?」 信じないわけじゃないけれど、念を押すように問う。 子供の頃に戻ったかのようなやりとりだ。 (-566) 2023/09/26(Tue) 16:05:56 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「……ルチアーノ」 止められているんだと思っていた。 そんなバカなことはするなと言われるんだと思っていた。 だから、少しだけ呆気に取られて目を瞬かせた。 あなたの気遣いが心を温かくしてくれる。 ずっと大事にしてもらっていたから、思い出すのだ いつだってあなたは自分の事を考えてくれていること。 「今は……これしか、思いつかないけど」 「何か上書きできそうなものが浮かんだら、ルチアーノにおねだりするわ」 遅れて、手招きに応えあなたの方へ寄っていく。 くっつけるような位置。いつもの、あなたの傍。 「あの子達が喜んでくれるなら、それが一番……もう、悲しい思いをしたくないし…させたくない」 「ふふ、顔は私の一番のチャームポイントだものね。 大好きなひとたちを悲しませたくないから、守ってみせるわ。絶対にね」 そう言って、頬を緩めるのだ。 (-581) 2023/09/26(Tue) 17:44:38 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方は正しく男の洗脳を解決するための術を完璧に取れていた。 男が抵抗などしなければ、甘い夢の上書きはされて貴方で頭いっぱいになっていただろう。 しかしこの時、二つほど誰かの想定外があった。 一つは男は既に夢の上書きのようなものををされていたこと。 二つ目は男がエルヴィーノへ対する気持ちを整理する時間があったこと。 「馬鹿野郎……俺から俺の本当の過去を取るな」 貴方がいなければ、貴方がいつも通りでなければ。 自分は熱に溺れながらその目を見ることなく現実を逃避し可愛がられるペットにでもなっていただろう。 まだ貴方の言う家族で恋人でを丁寧にしたほうが怒りはしなかったのにどうして弱みを引き当てられたのか……。 「大丈夫か大丈夫じゃないかは……お前がみていろ。 また不安にさせるような奇行をしたら、もう好き勝手にして良い」 まずいことを言ったな、と今更になったが遅い。 これぐらい仕方ないだろうし、止めてもらったほうがマシだ。 「……わ、からん。けどお前には嘘を付きたくない。 絶対なんて言えんから……指切でもするか?」 (-595) 2023/09/26(Tue) 19:02:46 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「……する」 「はは、何年ぶりだろ。指切りなんて」 言葉を噛み砕いて聞いて、それから素直に小指をあなたに差し出した。 困ったような笑みを浮かべて取り交わされる約束が、未来永劫果たされることを本当に願っている。 駄目だった時は今度こそ好きにしていいと許可も出たから、今度はきっと、大丈夫だ。 誰かの想定外のことは全く知る由もない。 男は何も期待はしていなかった。 男の目的はやりたいことをやるだけだったから、その方法が分からなくて悩んでいるだけ。 大事な人が幸せであればそれで良かった。 やっぱり男は、自分のことは何も考えてはいないのだ。 ……ひとり置いて行かれなければ。 自分にとっての不幸は、何もない。 「…………、 ごめんなさい 」小指を切れば、今やったことを潔く謝った。 覚悟をしてたとはいえ、悪いことをした自覚だけはあったから。 (-598) 2023/09/26(Tue) 19:23:37 |
【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノただただ熱くて、けど、このままでもいいと思った。そんな事は、出来ないのだけれど。 最後に一つ、また大事そうに貴方の頭を撫でた。 貴方を撫でたのは、それでおしまいだった。 「へえ。意外すね」 シャワーの場所を確認して、貴方がどこかへ行こうとするのなら、「先良いんすか」と声を掛けようと。その前に貴方の言葉があっただろうか。 楽に、なれたと。 その声音があんまりにも、寂しそうだったのだ。 「…………」 「言ったでしょ。なんでもするって」 眉根を下げて、ほぐれた笑みを向けた。 他にも何か言いたくて、口を開いて、噤んで。 「……これからどこか行くんでしょう。 オレ、アジトで待ってますからね」 気付いていた。なんとなく貴方が言っていたことが起こるのは、今日なのかもしれないと。だからそんな事を言ったのだ。 「待ってますんで……」「……」 「待ち時間に持ってきたゼリーでも食べててくださいね」 いつも通りの声はそう言って、シャワールームの扉を閉めた。 (-600) 2023/09/26(Tue) 19:31:08 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ「高い高い」 貴方の口から聞くと思ってなかった単語に、男はツボに入ったようで少しの間声を揺らして笑っていた。 そういうところを見せられるともっと好きになってしまう。 「確かに、高い高いしてもらえる身長だって考えたら悪くないかも」 してもらおうという発想は無かったけれど、貴方のそれを聞いたら今度誰かにねだってみてもいいかもしれない、とも考えていた。 これまでその足が辿ってきた路を知るにはこの時間は短すぎるけれど。 だからこそ次を求めてその軌跡を改めて話して欲しいと願ったりもして。 「やった〜。 じゃあ今度、一緒。 覚えてるからな、オレ」 ひひ、と笑う。 雨上がりの夜明けはもう近い、だからそれが叶う日は来ないのかもしれないが。 それでも頷いてもらえたのは嬉しかった、から見送る姿を機嫌よく見送った。 そうやってまた一つ貰った、前を向く力を心の内で抱きしめながら。 (-603) 2023/09/26(Tue) 19:40:04 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「…………二度と謝るな、もう怒っとらん」 苦虫を噛み潰したように嫌がって言う。 まるで自分が犯されかけて傷ついているような気になる、ほぼ無傷だ。無傷ではないな、どうしてくれるこの見た目を。 「……お前ももう少しなあ。 ちゃんとしてくれんと、……安心して寝られん」 これは本人も気づいてない嘘だ。 この男はいつでも何処でも疲れていたらすやすやと眠ってしまう。 「できるだけ俺もなんとか……まあ、彼奴のこともう一度調べて辿って見せる。 黒眼鏡ですら見つけられなかった男だからなあ、まあ。 なんとかなるだろ」 そう言って、大事な幼馴染の頭を撫でた。 (-606) 2023/09/26(Tue) 19:57:04 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 幕の中で イレネオ「…………裁判所に犬小屋でも建ててでも住んでるような男だなお前」 感心した、洗脳や諸々とも似ていて精錬された法の番犬。 自分の身内が関わっていなければ何も間違ってないと言ってやれもしたし、その上で文句を言ってもっと立ち振舞を変えるように口を出していたかもしれない。 そうだ、貴方に対する違和感はその口調と態度なのだ。 もっと柔らかければヘイトを買わずに不備なくその正義を執行できるのではないのだろうか。 なんて不毛なことを考える、こんな提案も通ることなどないし気にされることもなさそうで。 「いいや、わざわざ時間を取らせたな。 お前の手を煩わせるときが来たらそれはもう嫌がりながら声をかけに来てやろう。 なんとも雲行きが怪しいデートだなあ? その罰も、罪も関係ない。お前を見るのが楽しそうなんでね。 俺は楽しみにしているよ、お前はどうかは知らんがな。」 そう言って踵を返して牢から離れていく。 驚くほどに悪感情も良い感情も抱かなかった。 善悪がないと言うのはこういう物でもあるのかもしれないと、興味対象として覚えてしまった。 同時にそれが真の平等かは、哲学問題は不得意なので考えるのを辞める。 危うい人間であると思ったが、さて。 思ったよりも子供みたいなやつで毒気が抜かれてしまった、と。 こんな感想を持つのも自分だけなのかもしれないと独りごちた。 (-609) 2023/09/26(Tue) 20:09:52 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「うん……あ、でも服は直すよ」 一度直して、またぐちゃぐちゃにしてしまったそれを、もう一度ゆっくりボタンを詰めていく。 さっきよりは多分上手に出来ているはずだが、それでも襟の上まで付いてしまった痕は隠せそうもない。 せめて自分のようにタートルネックが着れればと思ったけれど、そんなものはここにはない。 そのうち差し入れしよう、お詫びも込めてと、心に誓った。 「ちゃんとって……、約束は守ってるし。 昨日は酒じゃなくて 薬 使って寝てきたのに」生活の自堕落さ以外で心配させるようなことをしただろうか? そんな事を考えて心外そうな顔をする。 あんなことを言ってるけど、頭を撫でればきっとまた、すぐに寝てしまうんだ。 「そっか。……うん、それなら僕ももう一度資料を見てみる。 名前が分かれば少しは調べやすいしね……っと、そろそろ仕事に戻らなくちゃ。 今日はとても、忙しいんだ 」頭を撫でられれば、くすぐったそうな笑みを浮かべて立ち上がる。 傷や痕を除けば、あなたは今日も完璧だ。 (-612) 2023/09/26(Tue) 20:17:35 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「人のケツの中にさんざんご機嫌に中出ししておいて何を気取ってるんだ」 はだしの足が背中をどつく。爪先にはルージュ・カザックが煌々と彩られていた。 汗まみれのシャツに腕を通しただけの格好で、気怠げにソファにもたれかかったまま見据える。 少なくともしばらく動かなかったのはそうだし、気をやりかけわていたのもそうだ。 或いは銃口を向けられてそれが退けられるその時までは、まだ夢の中であった、そうあれていたのかもしれないが。 筋張った長い指が投げ寄越された衣類を引っ掛け、居座りすぎない程度に着衣を正し始める。 「色男ぶっているくせに、一度きりのセックスでよくもそんなに感傷的になれるもんだ。 どうやら存外、思った以上に面の皮の中身はヘタレの小僧らしい。 手前の落ち度で人を巻き込んだと、思い込めるだけはある」 声は掠れていっそう聞き取りづらく嗄れている。さんざ鳴かされたのは演技ではない。 熱っぽく赤く染まった肌が汗で冷え切ってしまう前にと、のろのろと体を起こして汚れた衣類を端にまとめる。 あんまりな物言いをつらつらと述べて、それから赤毛のまるいあたまをじっと眺めた。 → (-619) 2023/09/26(Tue) 20:40:34 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「そんなに権利がほしいなら、そうだな。 俺の死体を見つけられたらくれてやる。 好きな場所にでも墓を作って埋めるんだな」 そんなのはなんの気休めにも成らない歩み寄りだろう。 わかっていて、人を寄せ付けないような救わせないような物言いをする。 それでも、譲歩は譲歩だった。 (-620) 2023/09/26(Tue) 20:41:04 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新