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【人】 ピントを合わせて ライカ>>+0 >>+1 結木さん 「そう…なのかもしれません」 「……いや、これは 僕がおかしいと思いたくないから。そう思っているだけかもしれませんけどね」 それでも。 今は肯定される事が救いだ。 自分の行為が背徳的なものだと分かっていても、少しだけ心が軽くなったような気がするから。 「有り難い?」 ぱち、と目を瞬かせて。 自分を覗き込む貴方の瞳を視界に入れる。 「……死にゆく人ではなく、死に直面したうえで、生きていく人。ですか」 「言うまでもないですよ」 「勿論、興味があります」 これまで、出会う機会がなかっただけだ。 命の危機を乗り越え、生きる姿は 死に近付いた者としてさぞ興味深いものなのだろうと。 三十三来夏は、考えている。 だから、迷いなく頷いた。 (1) 2022/06/10(Fri) 22:45:58 |
【秘】 篝屋に来た カジヤマ → ピントを合わせて ライカ「絶対死なない、俺ちゃんは。 死んだって地獄の底から帰ってきてやるよ。 ちゃんと一緒だ、命を賭けたっていい!」 そう言葉を交わしたのが最後。 次に出会ったとき、篝屋は貴方に無様に酷い様を晒してしまった 怪我は簡単には治らず、1日経ってもよくならない。 ただ、その生命活動は僅かに続いていて、その息が切れることは一先ず無かった。 ―――― ―― ― そんな時。貴方の脳裏に突然言葉が流れ込む。 その"声"はいつもずっと眠っている目の前の彼の声だ。 『――もーしもーし、だれかー! あー真っ暗で気がおかしくなりそう! 光は何処なんだよ』 貴方を認識して話しているようではない。 放っておけば通り過ぎ、聞こえなくなるだろうその声は迷子のようだった。 『早く戻って後輩とも一緒にいてやらないと ……あのあきちゃんってやつ、絶対一緒に帰らせるからな。 いや、まじで帰り道見つかんない。 俺ちゃん本当に死んじゃった!?』 『顔向け出来ねえんだわ、 いろんな意味でどーしろっていうの!』 (-7) 2022/06/10(Fri) 22:58:53 |
【秘】 ピントを合わせて ライカ → 篝屋に来た カジヤマ「うわっ」 いつ目を覚ますのだろうと傍で見ていたから、突然流れ込んだ声に素っ頓狂な声を上げる。 そういえば、こんなことが少し前にもあったな……と思い、意識が戻っていない事を確認すれば、脳内で声を返す。 『先輩、先輩。近くにいます。三十三です』 『まだ死んでないですよ、大怪我ですけど……簡単に治療もしています。意識は戻ってないので、そのせいじゃないですか?何も見えないのは』 『あきちゃん……奈尾さんですか?あの人、危ないんじゃなかったんですか』 正気なのか?という声だ。この状況になったのも、その人のせいじゃなかったのだろうか。とでも言いたげだ。 (-8) 2022/06/10(Fri) 23:32:02 |
【秘】 篝屋に来た カジヤマ → ピントを合わせて ライカ『近く……? 近くにいんなら起こして――』 あーと、小さく声を漏らす。やっぱりもしかして死んだか? いや意識が戻っていないだけらしい、段々と思い出してきた。 『なっほど、俺ちゃんはまんまとやられてぶっ倒れてるわけか。 いやー悪いな、生きてんならよかったワ』 『うーん? ……んー。危ないぜあきちゃんは。 だけどさァ、俺ちゃんあの人が普通の人だったって知ってんの。 全部薬のせいでおかしくなったんじゃねえのかなって。 なんつーか、ほら! こんなことがなければ、おかしくならなかったんだって』 『他の人死んでねーんなら、許してやって欲しーなーとか。 一応思ってるんだけど……もしかして結構やらかしてる系?』 乾いた笑いを返している、正気を疑われるのも仕方ない。 彼に害さたとわかっていて、彼を元に戻そうとしているのだから。 (-9) 2022/06/11(Sat) 0:41:37 |
【秘】 ピントを合わせて ライカ → 篝屋に来た カジヤマ『生きてますけど、背中が全面爛れてるような状態なので。 起きたらかなり痛みが走ると思います。覚悟しておいてくださいね』 生きているだけ御の字だけれど。暫く生活に困るかもしれない。 寝ころぶだけで一苦労かも。 『……そうかもしれませんね。 実験の影響で暴走していた可能性は捨てきれません。―――ですが、叶さんが相打ちのようにして亡くなったそうです。 それでも、助けますか』 普通の人であるなら、元々ああいった性質でないのであれば。 三十三来夏は、誰もが生きて帰るべきだと考えている。 だから、きっと貴方の言うことを肯定するのだろう。 (-14) 2022/06/11(Sat) 18:58:47 |
【秘】 篝屋に来た カジヤマ → ピントを合わせて ライカ『わ、やばすぎ。起きたくなくなってきた』 『……あはは。あーあー暴れてる。 そっか。 あのさー。さとみんもさ。 もし、俺が暴れて襲いかかっても、 ……許してくれんじゃねーかなって思ってんの。 それどころか、化け物になった俺を治してやるーとか 言ってくれそうじゃん。 俺ちゃん、みんながこえーことになったり 大怪我しても治してやれるような薬探すつもりだったんだ。 ……裏の事情調べたり、化け物捕まえようとしてて。 ま、このざまなんだケド』 『助けるよ、死体になってたって。運んでやる。 許さないから、償わせてやる。先輩が相打ち? はヤバすぎだけど。 もう〜〜、みんなまとめて持って帰るっしょ! だから、……もうちょっと起きるまでさー。 見えないけど傍居てくれる系? ちっと心細いわ 』 (-23) 2022/06/12(Sun) 1:05:37 |
【秘】 ピントを合わせて ライカ → 篝屋に来た カジヤマ『ダメですよ。起きてくれないと。 生きるって言ったのは、先輩でしょう』 約束を破るのは許さないですよ、と窘めるようにそう言って。 『どうでしょう?案外、先輩のこと恨んだりするかもしれませんよ。 ……なんて。冗談』 『多分、先輩の言う通り 治す方法を見つけるでしょうし。 ……バカですね。先輩。大馬鹿です。 言ってくれたら、手伝いましたよ。誰も手伝ってくれって言わないから、一人で歩き回ってたんですよ』 『……わかりました。 償うべきという言葉には賛成です。普通の人であるのなら、罪の意識もきっと戻ってくるはずですからね』 ▽ (-25) 2022/06/12(Sun) 1:31:44 |
【秘】 間近の焦点距離 ライカ → 篝屋に来た カジヤマ『しょうがないですね』 『いてあげますよ。ちゃんと』 『危なくなる前に、皆さんが集まっているところに移動はしますけど。 僕は傍で、起きるまで見ていますから』 だから、ちゃんと起きてくださいよ。と口にして。 貴方を背負って、一度資料室へと向かうことになるのだろう。 (-27) 2022/06/12(Sun) 1:39:30 |
ライカは、カジヤマを背負って 皆が集まっている部屋に向かうのだろう。 (a0) 2022/06/12(Sun) 1:39:56 |
ライカは、ユウキにも声をかけていたはずだ。一緒に行きましょう。 (a1) 2022/06/12(Sun) 2:03:45 |
【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 間近の焦点距離 ライカこれは破りたくて破る約束じゃなくって、とぐだぐだいいながら返事をする。 約束はやぶらないのが一番、だよな。返しながら 『痛いの嫌だな』『またあんな日々が帰ってくるのか』 と随分暗そうな闘病を想像する声を漏らした。 『恨むぅ? そんな〜。 もうわかってるよ、馬鹿だったって。 せっかく罠かけたり、賢く動くつもりだったのが全部パァ。 ……すれ違ったのも運が悪い、もー…… ごめんー。 ちょっとした口約束も叶えるのが遅くなって。 こんな形で一緒に居ることになって』 自分が近くに居るのに戻れないのは、 ――――身体がどこまで生きることを拒否をしているのだろう。 もしかして本当に元の身体に戻れないなんてことがあるのだろうか。 死んでしまうのだろうか、俺が諦めていたから。 『……あきちゃんが二度と真人間に戻らなかったらどーしよ……。 そんなことより死んだ人が生き返るなんてことできんのか? 俺ちゃんとこの薬の効果なら出来ると思うんだよなー。 この薬、妙に効くっていうか。特効薬は作れそうだし。 もうちょっとで成分がわかりそうなんだけど……。 んー、とにかく死体は回収してェ、俺ちゃんの家に置く?? 嫌すぎ……なんかやっぱり拘束具はつけて、 頭ぶん殴って……』 ▼ (-31) 2022/06/12(Sun) 16:04:36 |
【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 間近の焦点距離 ライカ『……難しいことはいいや。薬が作れる設備みつけてないし。 たくさんあんがと、さとみん。 正直起きるのちょーこわい、……痛いのも嫌い、でも。 暗いままや会えないのはもっと嫌、かも。 俺ちゃんが泣いてたら慰めてもらお』 運ばれてるの感覚は全く伝わってこないが、 その優しさだけがとても感じられて、早く目覚めたいなと見えない世界で瞳を閉じた。 (-32) 2022/06/12(Sun) 16:06:39 |