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人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 発熱 ニエカワ

自己紹介という流れでしぶしぶ口を開いた。

「俺はニエカワ リョウ……この病院に入院してる。
 あ、熱はあるけどコレ人にうつったりしないから……安心して」

壁にもたれて、髪先を手持ち無沙汰にいじっている。
(11) 2021/06/28(Mon) 2:00:02
発熱 ニエカワは、メモを貼った。
(a2) 2021/06/28(Mon) 2:04:45

発熱 ニエカワは、メモを貼った。
(a3) 2021/06/28(Mon) 2:05:02

発熱 ニエカワは、メモを貼った。
(a4) 2021/06/28(Mon) 2:05:38

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

貴方の肘当たりの袖をつまんで引く。

「ねぇ、体温計知らない?計ってって言われた後なくしちゃってさ……」

病院に住んでいる貴方とは入院中はよく顔を合わせるため知り合いだ。
スタッフではあるがまだ医者ではない貴方に、友人のような距離感で話しかけている。
貴方は失礼な子供扱いしても構わないし、知り合いとして接してもいい。
(-35) 2021/06/28(Mon) 2:23:36

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「木の枝……大丈夫?
 抜いたほうがいいんじゃない?」

初対面だというのに興味本位で枝の先をつついている。
痛いかもしれない。
(-36) 2021/06/28(Mon) 2:25:27

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「わ!」

びっくりして跳ぶように後ずさる。
その拍子に腕の木の枝がぽとりと落ちた。

あなたが傷をよく見ていたのならば
木の枝の傷のほかに引っ掛かれたような痕が見えただろう。

「はー……びっくりした。
 ……平気平気、怪我すんの、慣れてるし。

 君こそ寝といたほうがいいんじゃない?
 なんか顔赤いし、りんごみたい!」
(-37) 2021/06/28(Mon) 3:36:49

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

「ああ、体温計なら……」

小走りで診察室へ向かい、少しすると戻ってくる。
片手には体温計を持っていた。
それを差し出すと、一度周囲を見渡した。

「測ったら何度か教えてください。
 ……あと、もし他の人から嫌なことを言われたら、我慢せずに言ってくださいね」

この男は子供に対しても口調を崩さない。貴方の親にどう思われるか、気にしているからだ。
しかしこの村の大人達と話すより、ずっと気が楽だと思っている。
精神面のケアを率先して行う程度には、好ましく捉えているのだ。
(-41) 2021/06/28(Mon) 9:40:38

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「そう…?平気ならいいけどさ……メイジだっけ?
 ここ病院だし、ちゃんと見てもらった方がいいんじゃない?
 ほかにもなんか傷いっぱいあるみたいだし」

自分と割と年が近そうな相手に初対面から気の置けない態度だ。

「熱出てる時寝なきゃなら、俺一生ベッドから出れなくなるって。
 大丈夫、そんな高熱でもないし……多分」

リンゴといわれて少々気恥ずかしいのか、自分の顔をペタペタと触った。
(-50) 2021/06/28(Mon) 11:35:12

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「……。……ありがとう」

体温計を受け取り、今度は忘れないようにと脇へ差し込んだ。

「うん……さっきリンゴ見たいって言われたけど、別に嫌じゃなかったから大丈夫
 それより……台風いつやむの?
 最初より人増えてるし……食料ないとか聞いたんだけど……」

不満そうに近くにいる人たちを見ている。
(-53) 2021/06/28(Mon) 11:45:32

【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク

「ねえ、おじさんって何を売ってるの?」

商人に興味があるようだ。

「変わったものとか、取り扱ってる?」
(-54) 2021/06/28(Mon) 11:47:47

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

「台風は明日の夜には通過するって聞きました。
 ラジオも聞こえなくなっちゃったので、昨日時点での予報ですけど」

台風が過ぎ去っても、河川の氾濫はすぐに収まらない。
風が弱まるだけで、雨も続くだろう。

「食糧は……うん、結構少ないです。
 でも僕、こういう経験はありますから。なんとかしますよ」

何か根拠や手段があるのだろうか。
男は『なんとかする』と言った。
(-55) 2021/06/28(Mon) 11:59:30

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「そうなんだ……」

明日の夜にはこんな状況が終わるのかとほっとした様子。
台風さえ過ぎ去ればすべて解決するはずだ。
その後の雨や交通の復旧などの事情により、明日の夜以降もこの状況は続くのだろうが、世間知らずの未成年に予想することはできなかった。

「セナハラさん……貧乏だもんね」

くす、と思わず笑ってしまった。
以前お金がなくて昼食抜きだなんて会話もあったような気がする。
その時はお見舞いに親が置いて行ったビスケットを一枚あげたが

「今日はあげられるお菓子とかないけど、ほんとになんとかなる?」

楽しそうに揶揄う様な物言いで問いかけた。
(-56) 2021/06/28(Mon) 12:11:57

【人】 発熱 ニエカワ

>>20 ロク
「熱……あるけど、こんなのはいつもだから」

隣に来た貴方を軽く見上げては視線を床へと戻した。

「ロク…さん?だよね。この辺の人じゃないっぽいけど……外の人?」
(21) 2021/06/28(Mon) 12:19:01

【人】 発熱 ニエカワ

>>アユミ

「先生……疲れてる?」

アユミ先生に近寄ってくる熱っぽい少年。
よく入院する少年はきっと貴方とか顔見知りだ。
解熱剤はきいてないらしく顔は赤い。
でもいつもこんな感じなので熱に関して緊急性はないだろう。
(23) 2021/06/28(Mon) 12:30:16

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「メイジだよ。メイジ、アキラ。
 オレ片目だからさー歩きづらくて。よく怪我するんだ。

 こんな状況だし、かすり傷くらいで呼ぶの申し訳ないかなって。
 あとで暇そうなセンセーに消毒してもらうよ、ありがと」

メイジは自分より年上が苦手だ。
他の大人を見る目よりも幾分気の抜けた笑みを見せた。

「ずっと熱あるの? 大変だね……
 ねーニエカワってガッコー行ってた?
 オレたちって年近そうだし、すれ違ってたりしたかも」
(-61) 2021/06/28(Mon) 12:51:15

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

そんな様子を見れば安堵した。
子供に食事の心配をさせたくない、という気持ちは本物だ。
もう戦争は終わった。
あんな思いをする時代では無くなったのだから。

「任せてください。
 これでも戦場にいたことはありますから、食糧の調達なら慣れたものですよ」

勿論、年齢を考えれば当然兵士としてではない。
外地と呼ばれる場所で起こった民間人を巻き込む戦いは、当時の日本軍によって報道規制が敷かれていた。
その為、外地で何があったのか認知度は低いのだ。
特に子供ともなれば、知らなくてもおかしくはない。
(-62) 2021/06/28(Mon) 12:52:54

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「そっかアキラか。片目だけだと、不便そうだね……」

年が近そうなので容赦なく名前で呼んだ。
自分は熱はあるが五体満足だ。
ふらつくことはあれど、ここまでケガもしたことはない。

「支えることはできないかもしれないけど、注意するぐらいのことはできると思うし、なんかあったらいって?」

年の近い人としゃべるのは久しぶりで、表情は変わらないがどこかテンションが上がっている。

「学校……」

学校という単語を聞くなり急激にテンションが下がってしまった。

「行ってたけど……俺こんなだからさ。
 すぐ入院とかしていけなくなって……
 だから、すれ違ってることはないかも……」

少し寂しそうだ。
(-65) 2021/06/28(Mon) 13:07:36

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「セナハラさん戦争行ってたの?初耳なんだけど……
 よく生きて帰ってきたね」

温和でやさしい貴方が戦争になんて参加したらあわあわしてすぐに殺されてしまいそう。
そんなイメージがよぎり、失礼な発言をする。

「でもそっか……それなら安心、かも……」

信用している大人の貴方の頼もしい言葉に、安堵の息を漏らした。
おなかは減っているが、きっと何とかしてくれるだろう。
入院が続く少年は普通の子供よりも世間の情報に疎く、年齢的に貴方が兵士として徴兵されるわけではないことも、戦争でどんなことが行われているのかもわからなかった。
それ故に貴方の言葉も疑問も持たずに素直に信じるだろう。

「虫とかは……ヤだからね?」

イナゴの佃煮とかなら大丈夫だが、丸のままの芋虫を持ってこられたら困る。
(-66) 2021/06/28(Mon) 13:15:33

【人】 発熱 ニエカワ

>>26 アユミ
「気を使ってるとかじゃないし……
 大体、先生が無理してここに人をかくまわなくたっていいんだし……」

変に意地を張りながら触診を受け入れる。
首元に触れられるのはくすぐったくていつも慣れないが、じっとしている。

「うん……おなか減ってること以外は特にないよ。
 胸もいたくないし……」

病状自体は今は良好のようだ。
(27) 2021/06/28(Mon) 13:23:32

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

「あれ、言ってませんでしたっけ。
 でもそうですね……運も良かったと思います。
 まだ子供でしたから」

当時10歳程だった男は、少年兵としてすら起用されなかった。
故に遠目でも民間人であることがわかる外見をしていた為、問答無用で撃たれる可能性も低かったのだ。
その言葉が示す本当の意味は、きっと伝わらないだろう。
しかし知らなくても良いことだ。もう必要ない知識なのだから。

「虫は……流石にもう食べたくないなあ。
 安心してください、探しに行ける天気じゃないですから」

食べたことがある発言だ。
苦笑しながら、かつて食べた味を思い出す。
(-71) 2021/06/28(Mon) 13:55:41

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「へへ、ありがと〜。やさしーねえ〜」

え、じゃあオレも名前で呼ぼうかな。
リョウだっけ、リョウ、リョウと繰り返す。

あきらかに落ち込んで、寂しそうな様子には
すこし申し訳なさそうに頭を掻いた。

「そっかー。ガッコー、行きたい? 勉強好き?
 オレ勉強は苦手だし、働けって言われたから
 最近まで都会に行ってたよ。トーキョーってすごいね」

思い出したようにふところから取り出したのは
車のブリキのおもちゃ。

「こんなのがいっぱい走っててさー
 リョウも早くビョーキ治って自由になれるといいね」

宙を描くように、ぶーんと口で言いながら走らせた。
……その前に、この状況から抜け出すことが先だが。
(-73) 2021/06/28(Mon) 14:07:47

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「次戦争が起きたら、セナハラさんは逃げた方がいいよ。絶対殺されちゃうから」

当時は子供だから見逃されたのだろうと解釈したようだ。

「(食べたことあるんだ……)
 じゃあこの病院の中で食べ物探すってこと……?」

食糧庫でも荒らす気だろうか。
貴方をいぶかしげに見ている。

「俺、甘い卵焼きが食べてみたいなぁ」
(-75) 2021/06/28(Mon) 14:18:47

【人】 発熱 ニエカワ

>>30 アユミ
「…………」

反論しようと思ったが、大人の意思を曲げさせるようなセリフが思いつくわけもなく、ただ黙り込んだ。

「先生はお医者さんだけど、アトムじゃない……
 誰彼構わず助けなくたって……」
(31) 2021/06/28(Mon) 14:32:06

【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ

「わかりません、上の命令で品物は変わります。
 ですが、ここに持ち込まれるのは医療器具や衣類が主でした。
 保存食なども、以前ならばありました」

革のかばんは固く閉ざされて。
淡々と告げる声に抑揚はない。

「変わったものは遠い海外から持ち込まれた薬ですね。
 薬剤師ではないので効果を説明はできませんが、誰が使用しても良い薬だと聞いています。
 他には紙巻き煙草等があげられます」
(-79) 2021/06/28(Mon) 14:41:22

【人】 発熱 ニエカワ

>>28 ロク
「ううん、歩くぐらいなら……平気」

といっても健康な状態であったことがほとんどなく、こっちが日常であるため慣れてしまっているようだ。

「そう。よく名前覚えてたね……
 "この辺"っていっても、俺の場合この病院と家ぐらいだけどねよく知ってるの」
(33) 2021/06/28(Mon) 14:43:08

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「行きたい……子供の時からほとんどいけてないから」

勉強は入院中にもさせられているためそれほど好きではないようだが、やることもそれほどない入院生活の暇つぶしになっているようだ。

「トウキョウ?!トウキョウ行ってたの?!」

その単語を聞くと急に顔を上げて目を輝かせた。

「すごい……いいなぁ…俺もトウキョウで働きたい……
 アキラはトウキョウでどんなことしてたの?」
(-82) 2021/06/28(Mon) 14:56:55

【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク

「薬……」

じっと貴方を見上げて少し考えた様子。

「睡眠薬とか……ある?
 錠剤じゃなくて……粉とか……味ついてない奴」

小さく声を潜めて問いかけた。
服の裾をぎゅっと掴んでいる。
(-83) 2021/06/28(Mon) 15:00:32

【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ

「粉末の薬になりますので、快眠は訪れるかもしれません。
 ですが、私は対価に金銭と理由を求めています」

男が求めるのは金と理由。
言葉のとおりに受け取るのならば、なぜ睡眠薬が欲しいのか?
と、問いているのだろう。

「そちらを満たせないのであれば、取引はできません。
 ご理解をください」
(-85) 2021/06/28(Mon) 15:08:48

【人】 発熱 ニエカワ

>>35 アユミ
「……アトムは直してくれる博士がいるけど、先生は直す人が先生なんだから……どっちかっていうとお茶の水博士目指した方がいいんじゃないの?」

そういう問題でもない気がする。
しかし子供の見る番組のはなしでも否定せず乗ってくれる優しい先生を、姉や母のように感じているらしく、憎まれ口のようなことを言いながらも心配しているようだ。
(36) 2021/06/28(Mon) 15:08:58

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

「甘い卵焼きは……今は難しいかもしれません。
 でも台風が収まって、川の水が引いて、
 ……帰れるようになったら、食べられますよ」

子供らしい料理名に、穏やかな声色で返す。

「ええ、病院の中を探してみます。
 もしかしたら、戦争中の缶詰とかあるかもしれませんし」

そんな物がないことは自分がよく知っている。
知らぬが仏、言わぬが花。
不要な情報や知識も存在する。
(-86) 2021/06/28(Mon) 15:22:49

【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク

「お金……」

うぐ、と言葉を詰まらせた。

「いくらぐらい……かかる……?」

睡眠薬を欲しい理由をあなたに言わなければいけないことも迷いがあった。
自分が飲みたいのであれば、自分を診てくれている先生に言えばいいだけの話だ。
(-87) 2021/06/28(Mon) 15:32:04

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「俺は多分まだしばらく入院だろうし……川の水が引いたら、セナハラさん……買ってきてくれる……?」

実際買ってこなくてもいい、親がここに来れるようになれば持ってきてくれるかもしれない。
でも、言い知れぬ不安感で我儘をいいたいのか、いつもお金のない貴方に強請った。

「そっか……ここは"人を助ける場所"だもんね……
 そういうのもあるかもなんだ……」

ここはこの辺ではかなりしっかりした建物の一つだ。
昔も今のようにが災害とか戦争とかで避難してきた人がいたかもしれない。
そういうことがあったなら備蓄だって用意していてもおかしくはない。
穏やかに余裕をもって答える貴方の言葉は子供を納得させるには十分だった。
(-88) 2021/06/28(Mon) 15:40:46

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

「……お店の卵焼きを買ってくるのは難しいですけど、
 僕の手料理で良ければ、卵買って作りますよ」

そんな心情を理解してか、自身に可能な範囲の約束をした。
約束を守れる自信は無いが、それでも応じたいという気持ちはは本物だ。

「ええ、ここは人を助ける場所ですから。
 お腹が空いているでしょうけれど、少し辛抱してください。
 後で白湯でも持っていきましょう。
 水でも無いよりはましですから」
(-92) 2021/06/28(Mon) 16:41:47

【人】 発熱 ニエカワ

>>38 アユミ
「……。先生が元気出たなら、いいけど……」

ぷい、と顔をそむけた。
気恥ずかしいのかもしれない。

「そうだ、セナハラさんが食べるもの探してきてくれるって言ってたよ」
(39) 2021/06/28(Mon) 17:01:28

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「オレー? オレはね……」

目を輝かせるあなたを見て、メイジはへらりとウソをついた。
夢を壊したくはなかったから、今の自分が恥ずかしかったから。

「駄菓子屋。ずっとなりたかったんだ!
 子供たちに大人気の。このおもちゃは
 駄菓子のオマケ! よくできてるでしょ〜」

ブリキでできた車のおもちゃをあなたに差し出す。あげる。

「リョウはなりたいものとか、あるの?
 ガッコーに通ってるなら、大学とかいくのかな〜」
(-95) 2021/06/28(Mon) 17:31:02

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「セナハラさん、料理とかできるの……?まずそ〜」

疑わしい目つきで見つつも、やがて零す様に笑って。

「ふふ、でも食べてみたいかも……絶対、約束だから」

小指を立てて軽く相手に傾ける。

「うん……ちょっと寒いし、欲しい」
(-98) 2021/06/28(Mon) 18:13:53

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

「これでも自炊してるんですよ?
 あまり凝った物は作れませんけどね」

よく言われることだ。
男の一人暮らしである為、時々入院食の残りを貰ったりもしているが。

立てられた指を見れば、今までとは違った意味で苦笑した。
こんな状況で約束ができる程、幼くはない。
しかし、その小指に無骨な指が絡まった。

「指切りげんまん、ですね。……久しぶりにしました」
(-103) 2021/06/28(Mon) 20:10:16

【人】 発熱 ニエカワ

>>40 ロク
「うん、ありがと……
 でもこの熱は……持病みたいなものだから
 一人で部屋にいるのも暇だし」

高熱というほどでもないから平気だと小さく笑って見せる。
不安な状況だからか、多少熱があったとしてもここに居たいようだ。

「ロクはなんでこの村に?」
(45) 2021/06/28(Mon) 20:20:02

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「駄菓子屋……いいなぁ…
 俺、駄菓子は食べたことあるけど、自分で買いに行ったことないんだ、そういうとこ」

差し出されたブリキの車を受け取ると心底嬉しそうにほほ笑んだ。
玩具自体は子供っぽいものだが、違う世界の空気に触れられたようでうれしいようだ。

「アキラすごいね……俺とあんまり変わらなさそうなのに、好きなところに行って、働いて……大人みたいだ」

車を軽く指先で撫でて

「学校、まともに通えるようになったら行ってみたいけど……
 でもやっぱりトウキョウに行ってみたいな。
 アキラみたいに働きたい」
(-106) 2021/06/28(Mon) 20:20:37

【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ

「いくらか、ですか。
 あなたの目的と言い値です」

きっぱりと答える様子は、普段から言い慣れている言葉のよう。

「政治家であり学者であった米国の方は言いました。
 『知識に投資することは、常に最大の利益をもたらす。』と。

 このご時世です。
 慈善と偽善だけで商いができません。
 どうか、私に相応の価値と興味を与えてください」
(-107) 2021/06/28(Mon) 20:36:12

【人】 発熱 ニエカワ

>>43 アユミ
「うん……二人で運ぶのがもし大変だったら
 俺も手伝うよ
 たくさんの缶詰を運ぶのは時間がかかりそうだし」

入院が続くこの非力な体で力仕事は到底手伝えそうにないが、それでも本人は手伝うつもりでいるようだ。
(46) 2021/06/28(Mon) 20:43:41

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「そうなんだ……男で料理って……
 お嫁さんとか、もらうつもりないの?」

男が家事をするイメージがまるでわかなかったが、生涯独身のつもりならそういうのもあるのかもしれない

「約束破ったら、針千本だからね」

しっかりと小指を絡めて約束をした。

「大人になったらこういうの、あんまりしないの?」
(-109) 2021/06/28(Mon) 20:44:08

【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク

「…………。
 絶対、誰にも言わないでよ…?」

視線を彷徨わせて暫く迷っていたが、貴方の服を摘まんで引き寄せ、誰にも聞かれないようにそっと耳打ちをする。

「台風がすぎたら、先生たちに薬を飲ませて……
 そのすきに俺はこの病院から出ようと思ってる……
 俺、トウキョウに行きたいんだ」

つまりは、見張り役である医者を眠らせて、家出をしたいという事らしい。
(-110) 2021/06/28(Mon) 20:47:55

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

「今の賃金じゃお嫁さんは難しいでしょうね……。
 いや、自炊は節約のためですよ。
 ちゃんといつかは結婚……いや、うーん…」

世帯を持つ自分が想像できない、というのが正直な感想だった。
貴方の小指から指を離し、何と言ったものかと考える。

「大人になると指切りじゃなくて、判子とか使って形に残すようになるんです。
 大人は子供より、ずっと忘れやすいですから」
(-124) 2021/06/29(Tue) 4:00:08

【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ

「ほう、いいじゃないですか。
 ですがあまり確実な方法に思えませんね」

男の表情が動いた。少し頬が緩んでまた普段の無表情に戻る。
続いた声色はあなたの願いや行動力をとがめない。

「トウキョウに行く金銭や体力は?
 交渉して共にいく手段をとらない理由はなんですか?

 あなたの行動は他者を害することに繋がりますが、
 それは必要なことですか?
 病状が関係しているのでしたらいらぬ詮索でしょう。
 でも、興味がわきました。教えてくれると嬉しいです」

言葉と声色と表情が合わない男である。
あなたの"理由"は確かに価値になった。
(-127) 2021/06/29(Tue) 11:13:27

【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク

「…………、言ったって止められるんだ。
 学校を覗きに行くのだって止められるのに、トウキョウなんて行かせてもらえるわけない……」

ぐっ、と服の裾を掴む手に力がこもる。

「最近調子いいし、俺と同じぐらいの奴だって一人でトウキョウにいってるんだ……俺だって……」

医者も親も、入院している少年の体を思ってこそ止めていることも頭の端で理解している。
しかし、死ぬまで家と病院しか知らない人生なんて嫌だと強く願っていた。

「おじさんなら知ってる……?もっと確実な方法……」
(-133) 2021/06/29(Tue) 12:11:21

【人】 発熱 ニエカワ

>>50 ロク

「一人旅……」

その言葉を聞いた途端貴方の方へ向ける視線に光が宿る。

「今までどんなところにいったの?トウキョウとかいったことある?」
(51) 2021/06/29(Tue) 12:13:13

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「…………そうだね、セナハラさんはお嫁さん貰わない方がいいかも
 きっと貧乏すぎてお嫁さん逃げちゃうし。可哀想でしょ?」

ふふ、とからかうように笑った。

「大人って大変だね……」

離れた指をじっと見つめて

「卵焼きの判子とか押してあげた方がいい?額とかに」
(-134) 2021/06/29(Tue) 12:43:05

【人】 発熱 ニエカワ

>>52 アユミ
「熱が下がった事なんてあんまりないし、これが俺の平熱なんだよきっと」

だから平気、と顔を横に振った。
貴方が歩きだすと自分も歩を進めるも、自分の相手をしている暇はないのだろうと気づきついていくのをやめた。
少しつまらなそうな顔をして人のいる場所へと戻っていくだろう。
(54) 2021/06/29(Tue) 12:46:06

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「オレまだ17だよ。すごいかな、ありがと」

笑みを湛えているが、癖なのか、笑っているのは口元だけだった。社会に出ても、大人のようにはまだ上手に笑えない。

メイジのような人間はたくさんいた。
集団で都会への汽車に乗って、家族に見送られながら
まだ知らぬ世界へ期待と不安を膨らませながら旅立つ。
……メイジは、そこに占める不安の方が大きかったが。

「そっかあ。トーキョーで働きたいんだ。
 リョウは、外を……いろんな世界を見たいんだね」

病さえなければ、と思う。

「トーキョーの話、ちょっとならできるよ。
 聞きたかったら話してあげる。
 でもあんまり長話もよくないかな? 病人だもんね。

 どうせしばらくここで泊まることになるんだろうし
 オレ今晩リョウのいる部屋で寝ちゃおっかな」

寝ながら語り合おう、ということだった。
(-136) 2021/06/29(Tue) 14:25:12

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「俺、16だよ?アキラと一つしか違わないのに……全然違う…」

散歩すら許可されない少年に許されたのは復学をめざした勉強だけだ。

「聞きたい…トウキョウの話…」

貴方の手を取りキツく握る

「今日は一緒に寝よ…アキラの話、いっぱい聞かせて」

熱で気だるそうな表情が明るくなり、嬉しそうに微笑むと自分の病室へと貴方を誘うだろう。
(-138) 2021/06/29(Tue) 14:50:43

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

子供に言われては返す言葉もない。

「……大丈夫ですって。
 それにもし僕が忘れても、ニエカワくんが忘れないでしょう?」

約束は一人で守るより、二人で守る方がいい。
何事も誰かと助け合えば乗り越えられる、
と夢を見ているわけでは無いけれど。
せめて貴方の善性は守りたいと思うのだ。
(-140) 2021/06/29(Tue) 15:16:09

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「あ、ホントに年近かったね──」

にへにへと受け応えていると
ふいに手を取られて、びくりと肩が跳ねた。
手がすこしキツくて、やや冷や汗が滲む
けれど、手を振り払うまでには至らない。

年が近いのと、少し打ち解けたのもあるのだろう。

「あはは。そんなに急がなくても大丈夫じゃない?」

やや戸惑いながらも、あなたについていく。
(-143) 2021/06/29(Tue) 15:29:22

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「ここが俺の病室。何にもないけどね」

こじんまりとしているが清潔感のある個室だ。
台風が来る前に母親がさしていったのだろう花瓶の花はもうしおれかけていた。
病室に到着すると手を放し、慣れた様子でベッドへと乗り上げると貴方に手招きをしてベッドへ来るように促す。
(-163) 2021/06/29(Tue) 19:02:17

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「忘れないけどさ……
 でも、針千本なのは変わらないんだから、なるべく忘れないでよね」

どこか不服気にしているが、額に判子を押すことはあきらめたようだ。

「そういえば、セナハラさんはトウキョウいったことある?」

俯きがちに話題を変えた。
(-164) 2021/06/29(Tue) 19:06:56

【人】 発熱 ニエカワ

>>57 ロク
「うん……!いつか行ってみたいんだ……
 もうすぐ新幹線ができるんでしょ?」

期待に満ちた目で相手を見つめている。
(59) 2021/06/29(Tue) 19:14:12

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「お邪魔しまーす。貸し切り?」

個室を珍し気にきょろりと見渡す。
メイジも怪我で入院したことが何度かある
その時はいつも、誰かのいる病室だった。

「ベッド一個しかないけど……
 布団とか借りてきた方がいいかな」

手招きされるままにやってきて、ベッドに腰かけた。
リョウのいる部屋で寝ようとは、てっきり他にもベッドがある
ことが前提で言っていたのだった。
(-166) 2021/06/29(Tue) 19:46:10

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「うん、毎回長期入院だし、親がこっちの方がいいだろうって……」

コロンとベッドの端で横になった。

「少し狭いかもだけど、二人ぐらい平気だよ。
 布団ほしかったらあげる。俺暑くていつも蹴っちゃうし……」

貴方の上着を軽く指でつまんで引く、お前も横になれと言いたげだ。

「ほかに人いる部屋だとじゃまになっちゃうしさ」

4人部屋での夜の私語は注意されてしまうだろう。
(-168) 2021/06/29(Tue) 19:57:32

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

本当に大変だな、一体どんな病気なのだろう。
思いを巡らせるだけで、深く尋ねはしない。

「……オレが寝たら余計に暑いと思うけど」

それにあなたは病人だ。頭を掻いてへらりと笑いつつも。
仕方ないなあと言わんばかりにベッドに横になる。

「やっぱ狭いね」

少し楽し気に笑った。
こんな状況なのに、友達の家にお泊りにきたみたいな気分だ。
もっとも、そんな経験なんてはじめてだけれど。
(-175) 2021/06/29(Tue) 23:04:06

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「一人で広い部屋にいるよりはずっとましだよ」

文句を言いながらも隣で横になってくれる相手に小さく笑った。
何もない白い部屋の中で、ほとんど誰とも話さずに日々を過ごすのが日常の少年にとっては、話し相手がいるだけでも楽しそうだ。

「トウキョウでどんなことしたの?美味しいものはあった?面白い場所とかは?」

楽しみにするあまり矢継ぎ早に質問をしてしまった。
(-194) 2021/06/30(Wed) 11:22:18

【人】 発熱 ニエカワ

>>61 ロク

「乗ってみたい……新幹線に乗って旅行とか……」

幼少から体の弱い少年にとっては旅行は憧れだ。
貴方が言い淀んだことに対しては軽く首をかしげたが、続く話に言い間違いでもしたのだろうと流して。

「東京五輪……いいなぁ
 ロクは見に行くの?」
(65) 2021/06/30(Wed) 11:30:46

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

「ウエノ辺りなら何度か。
 あまり観光とかはしてないので、詳しくはないですが」

金があればきっと、土産話のひとつやふたつを出せた筈だ。
何故そんなことを、と考えて思い出す。

「ああ、もしかして誰かトウキョウの人がいるんですか?」
(-195) 2021/06/30(Wed) 12:12:51

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「ウエノ……観光じゃないのに何しに行ったの?」

地域は大体わかるものの、そこに何があるかなどはぴんと来なかった。

「ロクとアキラが言ったことあるって。
 アキラはトウキョウで仕事もしてるらしいんだ……
 俺の一個上なだけなのに」

すごいよね……と尊敬と憧れをはらんだ声色で呟く。
自分もいつかトウキョウへいってみたい、そこで働いて自分で稼いだお金で好きなことをしてみたい。
そんな夢が少年にはあった。
病気で外出許可が下りない少年にはかなわない夢だろうが。
(-196) 2021/06/30(Wed) 12:31:23

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

そんな貴方を懐かしく思いながら、相槌を打っている。
本土に憧れていたかつての自分を思い出す。
いつか身体が丈夫になると励ましても、その『いつか』が来るとは限らない。
迷った末に、問いかけにだけ答える事にする。

「うーんと……あの時は確か…」

しかし。
結局、言い淀んでしまった。
水を差すようなことは言いたくないが、嘘もまた言いたくなかった。
(-197) 2021/06/30(Wed) 12:50:15

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「……そういうものなんだ……寂しい?
 オレ……こうやって誰かと一緒に布団寝るの初めてだ」

仰向けになって、手を頭の後ろで組んだ。
人との接触に恐怖を感じるゆえ、若干の緊張を孕んではいた。

「トーキョーって高い建物いっぱいあるんだよね。
 その中でもトーキョータワーっていう
 すごい高い建物があってさ……
 日本一ってきいたけどほんとかな」

「あと村で見たことないのは……喫茶店とか……?
 あいすくりんとかぱふぇとか、つめたくて甘くて
 美味しい食べ物があるんだってさ」

職場とかで耳にした話。
口振りから、食べたことはないようだった。

「給料はほとんど実家に仕送りしてたし
 遊びに行ったわけじゃないから
 オレもまだまだ知らないことだらけだけど──」

面白いと感じたことや、楽しいものを話していくと
悪いことだけではないのだと気づかされた。
(-198) 2021/06/30(Wed) 12:59:41

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「たしか……?」

表情がそれほど豊かではないものの、じっと貴方を見上げる目は期待に満ちていて、続く言葉を今か今かと待ちわびている。
(-199) 2021/06/30(Wed) 13:11:39

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「………別に、寂しいってわけじゃ…ただ暇っていうか…」

年が近い故か、素直に寂しいとは言いづらかったらしい。

「俺も……入院ばっかりだし、こういうの初めてだけど……
 楽しいな、誰かと一緒に寝るって」

少し強がりを言いながらも貴方が隣にいてくれるのを内心嬉しく感じていた。

「高い建物……この病院よりずっと高い?
 日本一高いってどんなだろう……」

鉄塔ぐらいかな、と想像してみるものの、想像力が足りずふわふわだ。

「聞いたことある、あいすくりん!
 冷たくて甘いんだ……食べてみたいなぁ……

 お金家に送って偉いね……家族も、アキラみたいな立派な子、誇らしいだろうな」

純粋に尊敬の念を相手に抱いた。
自分と同じぐらいの年だというのに、とてもしっかりしている。
対して自分は親の金を使って命を長らえさせるだけで何の役にも立たない……そんなコンプレックスがわずかににじみ出ていた。
(-201) 2021/06/30(Wed) 13:24:07

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「……そっか。話し相手くらいなら
 いつでもなってあげる」

この最悪な天候に、状況に、少ない食糧
避難してきた人数。贅沢はできないと聞いた。
助けはいつくるのか、不安の種が芽吹いているなか
なんでもない話をするのが、メイジにとっても慰めになっている。

「日本一高い……天国にも届きそうなくらい、かな」

天井に手を伸ばしてみる。
この傷だらけの短い手では到底に届きそうもない。

「家、貧乏だから、オレががんばるしかなくてさ」

この村の住人ならば噂を聞いたことはあるかもしれない。
メイジの母親は数年前に『自殺』で亡くなったこと。
父親といえば定職にもつかず、いい噂を聞かないことも。

「リョウはさ、家族に大事にされてるんだろうね。
 じゃなきゃ入院なんてさせてくれないだろうし。

 君は病気を治すのが仕事だよ」
(-205) 2021/06/30(Wed) 14:47:37

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

「あまり良い話ではないですよ?」

一呼吸置いて、口を開いた。
逆に期待させてしまったようだと、申し訳なく思いながら。

「遺骨を……ですね、引き取りに……」
(-206) 2021/06/30(Wed) 15:03:45

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「遺骨……」

ハッとしてすぐにうつむいた。
トウキョウに期待をするあまり、相手に言いづらい事を言わせてしまったことに気付いたようだ。

「あ……ごめんなさい……」
(-208) 2021/06/30(Wed) 15:44:00

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

「もう何年も前の話ですから。
 こちらこそすいません、変な話を聞かせてしまって」

骨など諦めていたから、悲嘆するよりも安堵していた記憶の方が強い。
言い淀んだのは、気を遣わせたくなかったからだ。

「……ニエカワくん。
 きっときみの中には焦りもあるんじゃないかと思います。
 でもね。今は生き急がなくても取り残されたりしない、
 平和な世の中になりました。
 だからゆっくりと、安心して養生してほしいんです」

年寄くさい、説教のような言葉だとは自覚している。
それでも伝えたかった事を、迷った末に話した。
(-212) 2021/06/30(Wed) 16:26:01

【人】 発熱 ニエカワ

>>67 ロク
「いけるなら絶対行った方がいいと思う」

真剣な面持ちだ。

「うん……村の広場に散歩すら行かせてもらえないからね
 監禁だよ、こんなの」

体のためを思っての処置だとわかっていても不満そうだ。
(68) 2021/06/30(Wed) 16:26:28

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「ほんと……?
 台風が去ってからも、話してくれる……?」

状況の不安感から口をついて零してしまった。

「へぇ……そんなに」

そこからみた景色はきっときれいなんだろうと想像を膨らませていたが、
伸ばした傷だらけの手はどこか悲しげで

「……そっか…もう大人と同じように働いてるし、苦労もしてるよね……」

小さな村で起きた事件のの噂話なら世間知らずの少年でも少しは耳にしたことがあった。
彼が家族の話をすればおのずと彼がどんな状況か薄っすらと察することができるだろう。

「うん……大事にされてる、と思う
 薬代も入院代も、馬鹿にならないだろうから」

けれど自分にとってはその愛が重い時もあるのだ。

「アキラは……家族の事、どう思ってるの?」
(-218) 2021/06/30(Wed) 16:43:00

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「……………」

俯いたまま返事もせず黙りこくって貴方の話を聞いていた。
表情は貴方に見えないだろうが、ちゃんと聞いているようだ。

「……わかった…
 ちゃんと、養生する……」

言葉少なげに紡がれた言葉に不満の色は完全に消さなかったものの、親しい貴方の言う事なら、素直に言うことを聞く気はあるようだ。
(-220) 2021/06/30(Wed) 17:02:52

【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ

「ん、ありがとうございます。病に焦りは禁物ですからね」

宥めるように微笑むと、二階を指差した。

「今日は慌ただしかったですし、
 夜更かしはしちゃだめですよ?
 起きてないか、見回りしちゃいますからね」

冗談めかした抑揚で、早寝をするように伝える。
尤もそれは、体力を温存させたいという魂胆であったが。
(-221) 2021/06/30(Wed) 17:35:16

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「……うん、もちろん。
 オレたち、もう友達……だよね」

伸ばされた手は、力なく降ろされた。
止まない雨はないはずだ。あなたのほうへ顔を向けて
できるだけ不安にさせないようにと、片目を細めた。

「でも、きっとこれからもっと出世して
 大人になって、なんでもできるようになるんだ」

日々進化し続ける文化みたいに、のし上がりたい。

「親父みたいにはなりたくない」

そう語る声には、冷ややかな温度が混ざっていた。

「定職にもつかないで、家に閉じこもって
 酒しかのんでいないような、人間にはね」→
(-222) 2021/06/30(Wed) 18:12:36

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「そして最後には、無残に死んでいくような」


そんな情けない人間には、なりたくない。→
(-223) 2021/06/30(Wed) 18:15:50

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

「……もう寝よっか。起きててもはらぺこになるだけだし」

いやな話してごめんね、と付け足す。
病人をいつまでも起こしておくのも、よくないと思った。
できればあなたにはよくなってほしいからだ。
(-224) 2021/06/30(Wed) 18:21:25

【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ

「友達……」

そんなこと言ってくれた人は初めてで、こみ上げるものを押さえるように言葉を詰まらせた。

「うん、友達……だよ」

力なくおろされた手に触れようと手を伸ばした。
貴方が嫌がらなければそっと重ねられるだろう。

「大丈夫……アキラならできるよ。
 頑張って働いてるし…お父さんより、ずっと立派……」

だから君はお父さんと同じようにはならない、と意味をこめてほほ笑んだ。

「そうだね……セナハラさんが食料探してくれるって言ってたから……きっと明日は食べられるよ。
 おなか一杯にとはいかないかもしれないけど……」

お休み、と告げて布団を引き上げ相手にかけてやる。
自分は端っこに少しだけもぐりこんで目を瞑った。
今日は長く起きていた上いろんな人と話したため疲れていたのか、目を瞑ればすぐにまどろみ始める。

「──病気が治ったらさ……アキラとトウキョウであいすくりん……たべたいな……」

独り言のように小さく願いを口にして、意識を手放した。
(-226) 2021/06/30(Wed) 18:46:46

【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ

「はぁい……
 でも、見回りしてないでセナハラさんも、ちゃんと寝なよ?」

おやすみなさい〜と間延びした声であいさつした後、しぶしぶといった様子で指さす方向へと歩み始める。
行く先で少し人と話していたようすだったが、すぐに連れだって病室の方へと歩いていくのが見えるだろう。
(-227) 2021/06/30(Wed) 18:50:25

【人】 発熱 ニエカワ

>>69 ロク

「あ、話し込んじゃってごめん」

あまり拘束していては悪いと気づき、軽く会釈した。

「また明日……トウキョウの話とか聞かせてほしいな」
(73) 2021/06/30(Wed) 18:54:00

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

あなたは気づいただろうか
メイジの父親の訃報は、噂ですらひとつも流れていない。
けれど、もしかしたら台風で流されてしまったと
メイジが勘違いしていたと思うこともできた。

「……うん……ありがとう。
 オレ、これからも頑張るよ」

「おやすみ、リョウ」

聞こえてきた小さな願いに、微笑む。
重ねられた手に、安らぎを感じながら

メイジはそっと目を閉じた。
(-229) 2021/06/30(Wed) 19:39:17

【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ

雨と風の音だけが響き渡る暗闇の中。
雨戸から吹く隙間風の音が誰かの悲鳴のように聞こえた。
がたがたと雨戸が揺れる音に、びくりと身を縮める。

メイジは目を開けた。閉じてからそんなに時間は経ってない。

──あなたが、すっかり寝静まったのを確認すると
メイジはこっそりと、ベッドを降りた。
掛け布団をかけなおしてやり、足音を立てないように

部屋を出て行った。
(-231) 2021/06/30(Wed) 20:27:21