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人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

自分よりも無骨な指が、肌をなぞっていく。
爪で軽く掻かれる度に、新たな場所へ近付いて。
じわり、少しずつ強まる快感の中で黒を見た。
以前は、自分の瞳もこんな色だった。
……思い出が多すぎるのも難儀だ。いちいち気が逸れて、目の前のことに集中できなくなってしまう。
だから読書も勉強も、今でさえも。

「ッ、」

指が抜かれると、腹の奥が寂しい気がした。
初めての感覚をどうして良いかわからない。燻る熱の燃やし方など、教わらなかったから。
だから、指示に従う。少年は拒まない。
(-109) 2021/09/19(Sun) 1:17:01

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

力の抜けた身体で四つん這いの体勢を取る。
ややあって、熱が後孔に当てがわれた。
心臓が一度、大きく跳ねる。未知への恐怖の中に、ほんの小さな期待が潜む。

「────ッ、あ゛!」

先端が埋まっただけで息が詰まる。
息を詰めるなと言われた事を思い出す。息を吸う。息を吸う。吸った。まだ足りない。

この少年は身長が低い割に、それを気にしたことがない。背丈をあまり意識したことが無かった。
だからこそ、偶々声をかけてきた貴方を誘った。体格差など、考えたことも無かったから。

「ぅ、ひぐ、……ッ、ッ、は、」

孔をこじ開けた質量は、想像よりもずっと大きかった。
奥へ進まれる度に呼吸が浅くなる。
苦しい。

まだ大丈夫。
やめたい。

まだやめるわけにはいかない。
逃げようとする身体を、必死に堪えた。
(-110) 2021/09/19(Sun) 1:17:49

【人】 8435 黒塚 彰人

 食堂に顔を出す。朝と晩の二度、概ね決まりきった時間に。
 腹に何か入れるかと、適当にイギリスパンfoodを用意した。
(76) 2021/09/19(Sun) 1:58:32

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

「――っ、は、」

 押し込めば、返ってくるのは異物を拒むような締めつけ。顔を歪め、息を吐き出す。
 一回りも二回りも大きな、身の丈に合わぬ上着を纏った少年の身体はいっそう小さく見えた。

 片腕で頼りない腰を支え、空けた手で乱雑に潤滑剤の容れ物をつかむ。蓋を開け、繋がりにまぶす。ひやりとした液体。じきに熱に混ざって、水音の一部に変わる。
 苦しげな呼吸を続ける少年の陰茎を握り込む。萎えたそれを陰嚢ごとやわく刺激し、芯を持てばゆるゆると扱いて先端に軽く爪を立てる。

 そうしながらも、男を知らなかった身体は暴かれていく。
 ず、ずず、と押し進める。突き当たりに達すれば、ずる、と腰を引く。また埋める。
 単調な律動を繰り返し、皺を伸ばしきったそこに覚え込ませる。
 ――少年が達するまで、それは辛抱強く続けられた。
(-139) 2021/09/19(Sun) 11:35:56

【赤】 8435 黒塚 彰人


どこか別の生き物のように、澱みなく動く少年の唇。
流麗に紡がれる言葉を浴び続ける。

素質が欠けている、そう告げられた瞬間。眉間に皺が寄った。
無邪気に笑う彼、向かい合い沈黙する男。
今この瞬間も数多の視線に晒されている。
観察している。値踏みしている。

塀の外、清くただしい人間どもが。




「なりたいよ」


冷たいレンズの前、答えはその一言だけだった。

「ただしくあれば、このくだらない舞台から降りられるんだろう?」
(*10) 2021/09/19(Sun) 12:21:44

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

自身の陰茎を大きな掌が包み、抜き始めれば
苦痛の中に快楽が混じっていく。
潤滑剤を足され、まだ先に進む意思があることを察した。

「あ、っア、……ッ!ひ、」

この小さな体躯では、容易に突き当たりを暴かれてしまう。
単調な動きは次に来る快感を予想させた。その予想は直ぐに実感へ上書きされる。
何度も、教え込むように。

「、んぁ!あぁ、や、────ッ!」

身体が別人のように言うことを聞かない。
望んでもいないのに、勝手に穿つ熱を締め付けてしまう。次に来る快楽を貪欲に求めてしまう。

……一滴ずつ貯められた水が、ついに器から溢れたような。
そんな吐精だった。
(-142) 2021/09/19(Sun) 14:17:23

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

肩で息をしながら、まだ中に残っていることを咎めようと口を開いた。
背後にいる貴方がどんな表情をしているかは見えない。
見えたとして、きっといつもの無愛想な顔だろうと決め付けた。

「……ぁ、アキちゃん。
 オレさ、もうあの……イッたんだけど」

正直、この状態で話すのも辛い。経験があるなら気を遣ってくれと、内心毒吐いた。
貴方が達したかはわからなかったが、自分がこれだけ追い詰められているのだ。そうであってほしい。
(-143) 2021/09/19(Sun) 14:19:53

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 どくりと脈打ち、吐精したのを掌で感じたのと同時。きつく自身が締めつけられ、息を詰める。
 込み上げた衝動は、しかし少年の声によって遮られる。

「っ、……そうか」

 ずるりと抜き去り、高く上げさせていた腰を下ろしてやり。けれど男の手が少年の身体から離れることはなかった。

「……すこし、じっとしてろ」

 胴に腕をまわし、その背に顔を埋めた。すり、と頬を擦り寄せ、鼻先を押し当てる。
 掌には、少年の精がべとりと纏わりついていた。一度、二度。シーツに擦り付けてから、硬度を保ったままの自身を握り込む。
 幾度か擦り、男も漸く精を吐き出した。半透明の中へ白濁が溜まる。寄せた眉根と熱い吐息は、皺の寄った上着の中へ隠された。
(-154) 2021/09/19(Sun) 16:59:03

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 ――……

 軽く身なりを整え、口を縛ったゴムを部屋の隅のダストボックスへ放り込む。
 ベッドに腰を下ろし、くったりとマットレスに身を預ける少年へ手を伸ばす。正確には、その頭へ。

「――、……おつかれ」

 己と対称的な色合いの髪。ぎこちなく手を置いて、逡巡の間を伴った言葉を投げる。
(-156) 2021/09/19(Sun) 17:05:23

【人】 8435 黒塚 彰人

 食堂の端、壁に背を預け佇んでいる。
 これまで他人の用意したものに手をつけることはなかった。
 おおよそ決まった時間、適当に一人分の食事を用意して摂る。

 ぱき、とペットボトルの蓋を開け水を飲む。
 相変わらずの仏頂面。交わされる会話にただ耳を傾けていた。
(102) 2021/09/19(Sun) 17:30:37
黒塚 彰人は、闇谷の声にびっくりしなかった。>>106
(a43) 2021/09/19(Sun) 17:50:30

【人】 8435 黒塚 彰人

>>106 闇谷
 唇にペットボトルの口を当てたまま、じろりと見下ろす。
 驚いた様子は見られない。少なくとも表面上は。(whichを振り、世界はそのようになりました。)

 ボトルの蓋を閉め、引っ掛けるようにだらりと手に持つ。
 息を吐き、呆れ混じりの声を落とした。

「……暁。何か用か?」
(107) 2021/09/19(Sun) 18:00:17

【人】 8435 黒塚 彰人

>>108 闇谷
「従うつもりはある。体を重ねた人間もいる」

 淡々と、情を介さない回答を吐く。
 黒塚は不愛想ではあるが、話しかけられれば律儀に言葉を返す。こんな企画が始まる以前もそうだったろう。

「お前はあるのか」

 やる気か、経験か。どちらとも取れそうな問いを投げて、それから。
 少し考えるような間を置いたのち、空いている片手を伸ばし。フードを被った小さな頭に、ぽん、と置く。
 ぎこちない、気遣いらしきもの。

「……うまくやれてるか。
 お前、暁。ここに来て浅かっただろう」
(112) 2021/09/19(Sun) 19:23:45

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

達していなかったことを察しつつ、あえて口にしなかった。これ以上は身体が保たない気がしたからだ。
頭に置かれた手の上に、自分の手を重ねた。
労うように、軽く二回叩く。「おつかれ」という意味らしい。

「……アキちゃんチンコデカすぎ」

貴方の上着を着たまま、少年は少し枯れた声で色気のない内容を告げた。
既に汚れているし、構わないだろう。
そう考え、上着の襟を胸元に寄せる。

「なんか」

「オレ、母さんのこと全然知らなかったんだなぁって、思った」

ぽつりと自身の母親について語り出す。自宅で娼婦のような生活をしていたことがわかるだろう。それを襖の隙間から眺め、聞こえる嬌声を聞きながら眠ったことも。
……事後のベッドで語るものではない。
しかし、少年にすればそんな常識こそ非常識だ。

「アキちゃんはヤり方知ってんだよね。モテたの?」
(-174) 2021/09/19(Sun) 20:35:58

【人】 8435 黒塚 彰人

>>116 闇谷
「そうか」

 尋ねたくせ、慰めも励ましも寄越しはしなかった。
 表情を隠すフード越し、もうひと撫でしてから手を離す。

「どうと言われても。学んだ通りにしているだけだが。
 ……お前は照れるんだな」

 それが普通なんだろうか、と思いつつ見たままを口にした。
(122) 2021/09/19(Sun) 21:31:09

【独】 8435 黒塚 彰人

/* >>123 少なくとも一人は…俺…
(-182) 2021/09/19(Sun) 21:47:25

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

「そうか」

 離した手を下ろし、ゆるく両の指を組む。
 上着を寄せる仕草へちらりと目を遣って、ただそれだけだった。色気のない言葉も、母親を語るも好きにさせた。
 この場では、常識も非常識も関係はなかった。少年の、どこかの誰かは非常識というかもしれない姿を、男がそうと咎めることはない。

「一人だけだよ。――父親だった」

 少年に応えるように、男も自身の過去を明かした。
 父親と二人暮らしであったこと。玩具のように扱われ、振るわれる暴力の中には性的なものも含まれていたこと。
 六年ほど前、唐突にその生活が終わるまで、それが日常であった、と。
 言葉に詰まることもなく、いつも通りの単調な声で語った。

 
あれは父親などではない。その事実を伏せたまま。


「こちら側の経験は無かったが……資料もあったしな」

 自身の話をそう締めくくり、体は痛まないかと尋ねかける。痛みがつきものだと、よく知っているにも関わらず。
 それから、些か唐突な問いかけ。

「……リョウ。お前、母親は好きか」
(-190) 2021/09/19(Sun) 23:04:47

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

痛みを問われれば、素直に「ちょっと痛い」と肯定する。
続けて、休めば何とかなる範囲であることも付け加えた。

「……ふうん。そういう親もいるんだ。
 オレは母さんのこと、大好きだよ。いつも優しくて、オレの為に
何でもしてくれた
から。」

たわいもない会話。そのはずだ。
異常とは平常を知らない限り、自覚することはできないものだ。

身体を起こすと、節々に小さな痛みが走る。
断りも無く正面から緩く抱き着いた。

「よしよし。頑張ったな〜……、アキちゃん」

貴方を見ていたら、何となく、そうした方が良い気がしたのだ。
母からされたように、背中をそっと撫でる。

優しさではないくただの同情だ。
尤も、この少年が同情をするのは珍しい。
事情を聞いても、彼は概ね不理解を口にしてきた。
同情できたのは、母親を通して貴方の身体的苦痛を少し想像できたから。

「アキちゃんが良い子かはわかんねーけど、アキちゃんが頑張ったのはほんとだよ」

結論は知らない。答えを導き出す程の頭は自分に無い。
故に貴方が味わった過去と過程だけを認め、労った。
(-192) 2021/09/19(Sun) 23:31:03

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 「そうか」とまた平坦に答える。それは紛れもなく、たわいのない会話だった。
 痛むと表した身を起こす彼に、まだ休んでいろ、と。そんな旨のことを言わんと口を開いて――

「――、ぁ、?」

 不意に触れ合う身体。

 撫でられる背。

 労り。温もり。優しさ。思いやり。同情。道徳心。ぶわりと鳥肌が立つ。
 はくり。呼吸? 明滅。不理解。頭の奥が痺れる。眩む。
 喘ぐように息を吸って、吸って、少年の肩に手をかける。

「…………、――」

 薄い肩。白髪。無邪気な声。体つきも体温も、何もかもが他人のそれでしかない。その中に、混じって薄まった、けれど確かに慣れた香りが混じる。引き剥がそうと伸ばした腕が意思に反して、小さな身体を抱き込んだ。
 首筋に顔を埋める。制服の襟が撓んで、皺が増える。

 暫くの間、そうやって。男は口を閉ざして、ただじっと、少年のことを腕の中に閉じ込めていた。

 
冷えたレンズがこちらを見ている。
想像するのは、小さな少年を抱きすくめる己の姿がどこかのモニターに映し出される様。
今の俺には何点がつけられたのだろう。
あと何点で、人間になれるのだろう。
(-259) 2021/09/20(Mon) 15:54:55

【人】 8435 黒塚 彰人

>>125 闇谷
 先日の鑑賞会、この男はいつの間にか姿を消していた。
 集合すること以上は、規則に含まれなかったから。

「ああ、分かった。……頑張れ」

 解放された手を軽く上げて、離れていく小さな背を見送った。
(138) 2021/09/20(Mon) 16:18:52

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 1117 闇谷 暁

>>138
 ぽそりと呟かれた弱音、擦り寄る仕草。
 和らぐ態度に、この男が思うことがあったとすれば、一つだけ。

      
 扱いやすくて助かるよ

 ――――お前は素直でいい子だな。暁。
(-262) 2021/09/20(Mon) 16:21:14

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

「……。」

抱き締められるのは好きだ。
同じ時間を過ごせる。同じ温もりを分け合える。
貴方から離されない限り、こちらから離れることはない。

友人としての距離感など知らない。
親子としての、それも狂う程に真っ直ぐな親子の距離感しか知らない。
これが少年にとっての適切な距離だった。

自分よりもずっと広い胸に額を擦り付ける。
目を閉じる。
知らない体温をひとつ嗅ぐと、ぽつり、くぐもった声で問いかけた。

「なー……アキちゃん、ここ出たらどうすんの」

話を聞く限り、帰る場所があるとも思えない。
それ故に出た、素直な疑問だった。

「ていうか、ちゃんと企画に参加してるのも意外だし。
 何か欲しいものでもあんの?」

貴方が何かを欲する姿があまり想像できない。
同室故に他の子供とは接する時間が長かったが、
貴方は口数も表情も少なかったから。
(-264) 2021/09/20(Mon) 16:32:20

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 欲しいもの。問われ、口を開く。
 黒塚は不愛想ではあるが、凡そ律儀に言葉を返す。これまでもそうだったように。

「……あるよ」

 少年の頭に手を添え、軽く自身の胸元に押し付け。彼の視界の外で口にする。
 切実な瞳を、カメラだけが捉えている。

「お前こそ、あるのか。欲しいものは。
 ここを出てどうする?」

 腕の力を緩め、見下ろして。
 そっくりそのまま、同じ問いを返した。
 男もまた、これ程までに近くにある少年のことを知らずにいる。
(-267) 2021/09/20(Mon) 17:24:55

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

「あるよ、そりゃ勿論。
 早く外に出て、夢を叶えるんだ」

押し付けられれば、素直に応じた。
視界は貴方で覆われている。
……どんな面持ちで、どこを見ているのだろう。

「大人はみんな反対するし、誰かに言うなって言うけど」
「納得できない」

そう零せば、拗ねたように胸元に顔を埋めた。

「母さんと同じになりたいだけなのに」


母親と離されてから、何をすれば良いのか、どう生きていけばいいのか、全てがわからなくなった。
生まれて初めて味わう孤独に耐え切れず、物や周囲の人間に八つ当たりを繰り返した。
そんな中。
一年前、とある報せが入ったのだ。
それからは見える景色が変わった。
自分の望みを叶える方法を、視界に捉えることができた。
(-270) 2021/09/20(Mon) 17:40:56

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史

 
〜〜これは赤窓バチバチがひと段落した後の、どこかの時間〜〜


 ぽい。端末を少年へ放り投げた。
 画面にはずらり、十名程の参加者の氏名が表示されている。ハメ撮り投票画面。最悪。

「お前の好きにしろ。……俺には入れるなよ」
(-271) 2021/09/20(Mon) 17:45:45

【秘】 3839 南波 靖史 → 8435 黒塚 彰人


「……言われたら気になって来ちゃった。
彰人くんがカメラ持たされる様子、シュールじゃない?」

冗談冗談。
いいながら端末をなれた手付きで動かす。
すぐにポイと投げて返した。

「またお節介とか余計なお世話って言われるかな」
(-281) 2021/09/20(Mon) 19:15:24

【赤】 8435 黒塚 彰人


向けられる好意、善意、決意。
全てまとめて一緒くた、他人という箱に投げ込む。
吟味もせず、かといって信ずる心も持たず、
ただただ無関心ばかりを由として。

「『幸せに』、か」
黒塚彰人
            
人でなしの幸福は、そこには無い。
そうと知りながら、幸せを願う少年へと手を伸ばす。
(この姿は、さぞや愚かしく映ることだろう。)

「どう、助けてくれるんだ?」

指を絡める。冷たい金属の感触は、そこにあったろうか。
差し伸べるは、縋るは果たしてどちらだったのか。

(*13) 2021/09/20(Mon) 19:17:47

【赤】 8435 黒塚 彰人


「靖史」

少年の耳元、囁くように名を呼んだ。

(*14) 2021/09/20(Mon) 19:21:39

【赤】 8435 黒塚 彰人


ここらで一度暗転、コマーシャル。

ただしいクソども 
            
視聴者の皆さん、続きをどうぞ楽しみに。
またのご視聴、どうぞよろしく。

(*15) 2021/09/20(Mon) 19:28:34

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史

「……お前は乗り気で終えそうだな」

 撮れ高が少ないとも言う。
 投げ返された端末をキャッチ。さあな、なんて適当な返事とともに、画面を見もせず、鞄へと放り込んだ。

 
〜〜平和な時空、恐らくここでいったん〆〜〜
(-285) 2021/09/20(Mon) 19:53:50

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

「『同じ』、か」

 ぼそりと呟く。
 分かち合い、混じる体温。伝わる鼓動。時おり重なっては離れる呼吸音。違いばかりが際立って、齎されるのは不快感ばかり。
 けれど引き剝がす動作も億劫で、抱えたままずりずりと移動し、ヘッドボードに背を預ける。

「で? どうなりたいんだ」

 ぼんやりと中空を眺めて問う。視界の端、小さな白い頭が映っている。
 胸元で零された、少年の望み。それを耳にして、ようやく。
 少しだけ……ほんの少しだけ、己と。腕の中のものが、似た生き物であるかのような錯覚を覚えた。

 ――何を以て同じというのか。好きだから、そうなりたいのか?
 ようやく、興味を抱けたような気がする。……これは今、どんな景色を描いているのだろう。
(-289) 2021/09/20(Mon) 20:40:28