【人】 人造生物 ユスターシュ―― 二日目 ―― [宿屋に帰った後、宿屋の主人に貰ったミニバラのバーバリウムをお礼に渡そうとしたら、呆れた顔をされてしまった。 (というより常連の人たちからはかなり笑われてしまった) 「そういうのはせめて薔薇が似合う相手に渡すものだ」 「いや違うだろこういうときは若い女だろ」 と、半ば酒の入った悪ノリも含みつつ、結局夜明け近くまで宿屋のご主人と常連の皆に諭されることになる。 そうして部屋に戻ったところで>>66] うん? [聞こえた物音とドアの下から差し入れられた封筒。 封筒を手にドアを開けても、恐らく姿は見えなかったかもしれない。] …あ。 [あの人からだ、と思い当って表情を緩ませる。 中をと見れば、そこに入っていたのはウサギのイラストと>>0:286 その裏に寄せられたメッセージ。>>37>>38] (75) 2022/11/27(Sun) 21:00:34 |
【人】 人造生物 ユスターシュわぁ……! [ドメネクという家については何も知らなかったけれど。 でも、あのときの彼が「ファンより」と添えてこの絵を渡してくれたということは。 僕のことを見ていてくれた誰かがいた、ということだろう。 たぶん、あのときに。] ……。 [全然気がついていなかったことが申し訳ないやら にもかかわらず可愛いイラストをいただけて嬉しいやら、 自分でも知らないあいだに見られていた気恥ずかしさも混ざって、 顔が耳まで赤くなる。…が、まずは。] ……ドメネクさん、か。 お会い出来たら、ちゃんとお礼言わないと。 [ひとまず、明日、探してみることにしよう。] (76) 2022/11/27(Sun) 21:02:35 |
【人】 人造生物 ユスターシュ―― 二日目/中央広場 ―― [そうして徹夜明け、少し眠い目を擦りつつ、 今日も屋根の上から朝日を眺める。 今日はお祭りの最終日。 今年のこの街の『美』の頂点が決まるとあって、よりいっそうの熱を感じる。 ここ数日ですっかり馴染みとなった宿屋の主人たちと挨拶を交わして(それとドメネク家について話を聞いて)から中央広場へ向かおう。 ―――そうして。 辿り着いた中央広場は、今日も変わらず人が多い。 もしかしたら、昨日のように知っている人に会えるかもなんて、そんな予感がして此処にやってきたのだけれど。 そう上手くはいかないらしい。 というよりもこれだけ人が多いと、すれ違いの可能性は否めない。 ふらふらと、先日のおのぼりさんさながらにあたりを見回していると。 ふと、自分と同じようにぼんやりと道行く人を眺めている人影に気がついた>>37] (77) 2022/11/27(Sun) 21:04:29 |
【人】 人造生物 ユスターシュ…。 [少し背の高いその人が、なんとなく気になって。 少し首を傾げた後に、そっと、その人に近づけば。] こんにちは。 [そっと、声をかけてみよう。 今、声をかけたその人が昨晩の絵を描いたドメネクさんだと僕はまだ知らないけれど ]* (78) 2022/11/27(Sun) 21:06:22 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――二日目/夜―― [夜の帳が深くなってくる頃。 それでも、祭りの熱を帯びた空気は残り香となって、街の彼方此方に漂っているかもしれない。 それでも、その熱気も影街へと近づいていけば少しずつ冷めたものへ……或いは熱だけは変わらぬまま、淀むように空気が変わっていくのかもしれない。 今年のフェス……誰が美の女神様の寵愛を受けたのか、その行方は一先ず置いておいて。 初めてここを訪れていたときと同じく、影街の片隅にある店に僕は向かっていた。>>0:44 あのときと違うのは石畳を二本の脚で踏みしめて歩いていることと、…人間として生きた、ここ数日分の土産話ができたこと。] (79) 2022/11/27(Sun) 21:11:59 |
【人】 人造生物 ユスターシュこんばんは。 [声を落としながら店の扉を叩く。 数日ぶりの店主さんの顔を見れば、少しはにかむように微笑って] …本当に、ありがとうございました。 お祭りまでの数日間、とても楽しかったです。 [色々あったけれど、やっぱり思うことは] この数日間、綺麗なものを沢山見ました。 美味しいものも、いただきました。 主様が若い頃を過ごしたこの街で、 沢山の人の『美』に触れられたんじゃないかって思います。 [実際は、この街にはまだ多くの未だ出逢えていない『美』や 表に出ていない『美』、或いは出逢うことなく影へと埋もれていった『美』もあるのだろう。] (80) 2022/11/27(Sun) 21:14:19 |
【人】 人造生物 ユスターシュでも、何より。 にんげんのあたたかさに触れることができました。 ……僕は、それが一番嬉しかった。 [歌うことを教えてくれた街の「怪人」や、 イラストを渡してくれたドメネクの家の人。 小さな女の子と、その家族。宿屋のご主人たち。 元の姿では、たぶん傍にいることも叶わなかった人たちの 彼らの優しさに触れることができた。] ―――…人間になれて、本当によかった。 (81) 2022/11/27(Sun) 21:17:42 |
【人】 人造生物 ユスターシュあ、それとですね。 これ、よかったらお土産です。 [そういって取り出したのは、昨日、購入した青いハーバリウムの小瓶>>。] この青色を見てなんとなく店主さんのことを思い出したんです。 それに、きらきらしていて、本当に綺麗だったから。 だから、受け取ってもらえたら嬉しいな、って。 [上手く言い表せずに頬を掻きながら、 はにかむように微笑って、再度、彼女に青い小瓶を差し出した。]* (85) 2022/11/27(Sun) 21:24:15 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[>>82少し上の空のその人にこくんと頷く] はい! 僕、この街に来たのも、お祭りも初めてですけど、 とても楽しいです! はじめてって、とても素敵だなぁって思います。 一昨日もここで、って…あ、いえ。 [こほんこほんと咳払いの後、それから小さく首を傾げて] えっと…お疲れ、ですか? それとも何か悩みごととか、でしょうか…? いきなり不躾だったらごめんなさい。 でも、なんとなく気になったから。* (87) 2022/11/27(Sun) 21:41:08 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* 心残りの有無についてPCとPLで乖離が生じている(メタ的にいうと拾いたいものを拾いきれてない/拾えるとは言ってない)のと。 其れとは別にシメオンさんたちを見届けたいとか、ファントムさんとリリーさんとリュディガーさんに幸せになってほしいとかでこう、情緒がぐらぐらしてますね(楽しい) (-135) 2022/11/27(Sun) 23:09:18 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[心残り、と言われたとき。>>100 …少しだけ、虚を突かれたような、 驚いたような顔をしたかもしれない。] ―――…。 [自分の胸元に片手を添えて うーん?と微かに眉根を寄せて首を傾げる。] …心残り、は。ないと思うんです。 [困ったような顔のまま、それでも 自分の中の気持ちを整理しながら言葉を紡ぐ。] (113) 2022/11/27(Sun) 23:56:13 |
【人】 人造生物 ユスターシュこの街に来なかったら、僕はきっと、 あの森でずっと独りぼっちでした。 [森の奥を覆う薄闇に紛れて、主様の屋敷跡に 身を潜めたままでいれば。 もっと、長く生きること"だけ"はできたかもしれない。 でも、それは主様に与えられた命が尽きるまで ただ闇に身を隠して息をして眠るだけの生。 誰にも存在を認識させず、言葉を交わすこともできない。 ――それは、本当に生きていると言えるのだろうか。 少なくとも、僕は生きてみたかった。 誰かの傍に、いたかった。 温もりを感じてみたかった 自分の産みの親の望みを叶えることも、 生みの親の仇を討つこともできなかった。 そんな『失敗作』の僕の大それた願いを、 目の前の店主さんは叶えてくれた。] (114) 2022/11/27(Sun) 23:56:56 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[感謝はしている。寧ろしたりないくらい。 望まれたなら、残りの寿命の全てを差し出したいくらい。 それも本当。なのに。] 僕、この街でいろんな人に会いました。 沢山、親切にしてもらったんです。店主さんも含めて。 ……さっき、店主さんに心残りはあるかって聞かれたとき。 沢山の人たちに、いっぱい親切にしてもらったのに。 「ありがとう」って言葉で返しきれないくらい、 とても嬉しかったのに。 僕、そんな人たちの誰にも、 ちゃんとお礼ができていないなって、思ったんです。 店主さんにだって。 …元々、お土産を買ったお金は店主さんに貰ったものだし 本当は、自分でお金を作って手に入れてくるべきだったのかなって。 [これが、心残りなのだろうか? はじめてここに来たときは、こんな気持ちは知らなかった。 そしてそんな気持ちに驚く。] (115) 2022/11/28(Mon) 0:00:33 |
【人】 人造生物 ユスターシュちゃんとできてなかったと思うことはたくさんありますが。 でもね、僕の命、ちゃんと貴女に渡したいです。 [心残りがあることに気づきはしたけれど、 それでも約束を違えたいとかそういう気持ちはない。 いっそ、望まれるなら命を全部差し出してもいいくらい。 ただ、それだと店主さん以外にお礼ができなくなってしまうな、と。それだけが少し悩ましい。]* (116) 2022/11/28(Mon) 0:07:10 |
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