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【独】 包帯 タンジー──みんな、どこに居るんだろう。 どれだけの時間、座り込んでいたのか。 結局動くことは出来なくて、ふと気が付けば屋敷の中はいやに静かだ。 部屋に戻って暫くしてからは、廊下を何か引き摺るような音や、誰かの話し声も、聞こえた気がするけれど。 いま何時くらいなのか。ふらり立ち上がり窓へ歩み寄ると、カーテンを開いた。 陽の光が眩しくて目を細めれば、目元の影は更に色濃くなる。 どこで何が行われているか。何が行われようとしているかなど、鬱蒼とした木々に隠れて見えやしない。 (-13) 2022/07/26(Tue) 14:56:49 |
【人】 包帯 タンジーユングフラウが読んでしまった日記の内容は、 幸いにも 聞こえていなかった。近くじゃなくて、少し離れた屋敷の中に居たから。 代わりに届いたのは窓から射しこむ光。 太陽ではない、何か別の。 「……な、なに?」 見覚えがある気がする。いつ、見たんだっけ。 どうしようもなく不安になって、手をきつく握る。 もう何もかも終わっていて、自分に出来ることなんて、何も残ってないのかもしれない。 だけど、ここでじっとしているよりは、きっといい。 どこへ向かえばいいのかなんて、分からないけれど。 屋敷を出て木々の先、足が向く方へと進んでいくだろう。 (36) 2022/07/27(Wed) 19:44:40 |
タンジーは、光に向かって進んでいったので、いずれ皆と合流するのかもしれない。 (a16) 2022/07/28(Thu) 0:05:16 |
【人】 包帯 タンジー光を頼りに辿り着いた先、視界に入ったのはノルとハグベリーと、それと真っ赤なリーディエと。 「……ぁ」 誰がやったのかは分からないけれど。 状況をみれば、すぐに分かりそうなものだけど、考えたくはなくて。 リディはノルの腕の中でぐったりとしていて、もう、間に合わないのだと一目で分かった。 声に出されない言葉には気付けない。 リディには、許されないままだと思っている。 「もう、誰も。置いていかないで、」 置いていかれる、くらいなら。 そんな事を考えた瞬間。びっくりするくらい大きな声が響いてきて、目をまんまるにして辺りを見回した。 (45) 2022/07/28(Thu) 1:57:34 |
【人】 包帯 タンジー>>49 「ノル……」 どうして。気付きたくないのに、気付いてしまう。 笑いかけてなんて、くれなければ良かったのに。 視界に入る血塗れのナイフ。 あの時、本当に殺さなければいけなかった相手は こんなところに居たんだ。 一歩、また一歩と近付いていき、落ちているナイフを── もう、間違えてはいけないから 拾わずに、ユングと反対側にぺたり座り込んで、リディの顔を見る。 そして触れようと、包帯の巻かれていない手を伸ばしかけて、すぐに引っ込めた。 「僕は……、」 日記の内容について、自分には届いてなかったけれど。いま聞こえてくる会話から何かあったのだと察することは出来て。 だからこそ今度は、みんなの話を聞いてから自分がどうしたいか選ぼうと決めた。 その結果が何であれ。 (54) 2022/07/28(Thu) 16:46:39 |
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