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【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそれでも。 貴方のそれは嫌じゃなかった。 欲にかまけるように。 許しに従うように。 貴方の唇に、上から重ね合わせて。 二度、三度。角度を変えては食むようにする。 一度許せば欲深いのを、貴方は知っているはずだ。 右手が、貴方の手の甲を柔らかく撫でた。 (-443) 2023/09/25(Mon) 22:39:34 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ「さぁ……でも」 「元気、出るだろう?」 血の気のない顔に、少しだけでも色が戻るならそれでいいじゃないかと思う。 男は別に真面目な男ではない。 シエスタを好むし、面倒そうに仕事をするし、自堕落だ。 それでもやるべき仕事はダメ出しを貰わない程度にこなす器用さはあるから、あなたの教育係になったのだが。 それがどうして、ここまで好かれることになったのかは、正直分からない。 自分が傷つくことくらいはどうとも思わない上、目的のために手段はあまり選ばないタイプだから、下手をすれば嫌われるくらいの人間だというのに。 だけど不思議なことにそれを嫌だとは思わないから、こうして近づかれることを、許したのだ。 ▼ (-449) 2023/09/25(Mon) 23:20:17 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ唇を受け入れて、二度、三度。 こうして唇を食べられてしまうのもまぁ、悪くない。 元々自分は、大事な人に幸を与える事を目的にして生きてきたから。 今更認めないなんて言えないし、 あなたはとっくに、自分にとっても内側の人間だった。 だからまぁ、欲深いのくらいは許せるよ。 撫でられればくすぐったそうに笑って、その手を繋ぐ。 黒眼鏡に調教師と呼ばれた男は、決して無理をさせぬよう……その手綱をしっかりと握った。 (-450) 2023/09/25(Mon) 23:21:13 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそれは男にとっても同じだった。 どうしてここまで近づいてしまったのか。 けれど貴方とは違って、この男はそういったことを深く考えるたちではなかった。 だからただあるようにある。だからただしたいように、させたいように、されたいように。 そうしたいから近づいて。 そうしたいから、許しに肯った。 最後にぺろ、と貴方の唇を舐め上げる。 それでもやっぱり至近にあるままだ。繋がれた指の先で微かに貴方の手のひらを撫ぜて、男は視線を右、左。 口を小さく開いて、閉じて。開いて、閉じて。 もう一度、開いた。 ▽ (-464) 2023/09/25(Mon) 23:54:21 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「レオって呼んでほしいな。」 それは、やや小さな声。 「ご褒美。いい子にしてたら。」 それは“イレネオ”の愛称ではない。 彼の手帳にも、プロフィールにも、書いていない呼び名。 (-465) 2023/09/25(Mon) 23:57:17 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ動く視線を追って、見つめる。 何かソワソワしてるのはわかる、きっと何か言いたいのだと、黙ったまま。 「……レオ?」 きょとんとした顔で、こてりと首を傾げた。 あなたがそんな風に呼ばれているのは、聞いたことがない。 昔呼ばれた愛称なのかもしれないが、そういう話も聞いたことはなかった。 けれども思い入れがあるのか、それとも誰も呼ばぬ名で呼んでほしいのか理由はわからないが、あなたはそう呼んでほしいらしい。 それなら、断る理由はなくて。 「……わかった。じゃあここでいい子に待てたらね」 本当は今すぐだって呼んで構わないのだけど、それじゃご褒美の意味がない。 無事にここから出ることができたら、その時は呼ぼう。 約束するよと頷く。 「また痛み止め持っては来るけど……、 仕事に戻らないとだから、僕はそろそろ行くよ」 何度だって、いつだって。 生きてさえいれば呼んであげるよ。――レオ。 「またね」 (-476) 2023/09/26(Tue) 0:28:40 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「殺意……はあ。 俺が殺すから手を出すなよ?」 そこは譲らないらしい。そして振り向いてくれるまで、と続き何の話だと首を傾げる。 生きる意義をはじめに与えてくれたのはファミリーだった。 そうして裏切られて失ってから、 ずっと他人に依存をしない暮らしをしてきた。 誰にも告げたことのない性質、奇しくもその予想は全て当てはまっている。 「エルヴィーノ……? お前、何言って…… 俺はあいつのことなんか……気にしてない、本当だ」 「ずっと傍に居るだなんて何をするつもりなんだ、 なんだか様子がおかしいぞお前。 ……裏切らないのは当たり前だ……わざわざ言うと信用が減るぞ」 (-491) 2023/09/26(Tue) 2:17:08 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「キミの助けにはなるけど、手は出さないよ」 多分、会うことはないだろうけれど。と、息をつく。 そういう日が来るなら、その決着は自分でつけるのが一番だろうし。……多分。 3ヶ月で恋人と別れていたのは、飽きる以前に、他人に依存するのを避けるためだったのかもしれないな。 なんて、頭の片隅でそんな事を考える。 まぁ、勿論。3ヶ月で終わりになるようなことには絶対にしないんだけど。 幼馴染の鎖は、一生消えないのだ。 「だから、僕がキミを愛するって、言ってるんだよ。 家族にもなる、恋人にもなる。だけど僕らは幼馴染だ。 だから 一生壊れない 。……ルチアも僕のこと、一生愛してくれるでしょ?」 さて、僕にだって愛し愛される行為がどういう事かなんて、子供じゃないから知っている。 愛された経験だって、ある。……つい、最近に。 それをそのまま行うのはどうかと思うけれど、キミには多分、一番重い首輪になるはずだ。 やったことはないけど、僕にだって、ちゃんと出来るよ。 吸い込まれるように、その海の遠浅のような緑の瞳に僕を映した。 あなたの視界にも、もう僕しか映らない。 あぁ、やっぱり、その顔には傷がないほうがいい。 ぺろりと、口の端にある傷を舐めて、その唇に己の物を重ねる。 脳に送る酸素を奪うように、その思考を茹だらせるように、角度を変えて、舌を入れて、二度、三度。 あなたはきっと、抵抗などしないだろう。 愛されることを、ずっと、ずっと待ってたんだから。 (-520) 2023/09/26(Tue) 8:43:12 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方が告げる愛という言葉が、全てが入ってこない。 家族で、恋人で、それで。何度も頭の中で繰り返そうとして、やはり思考が止まってしまう。 ただ、頭に過るのは誰かの姿。そして、自分はこんな貴方の姿を見たかったわけではないということ。 「ま、て。エル――」 ひく、と一瞬貴方に見せたのは怯えと期待の色だ。 それでも、眉を顰めれば、貴方が距離を詰めた時一歩分だけ後ずさりをした。 「っあ……ん、」 口づけをされれば途端がくりと崩れ落ちるように力が抜け、抵抗する間もなく貴方に体重をかけてしまう。 何度も唇を重ねられるうちに、初めは反射で拒んでいた体も入ってくる舌に拙く絡めながら水音を鳴らしはじめた。 呼吸が上手くできないまま息を荒くし、漸く離されるころには、つぅと糸を引きながら蕩けた表情で貴方のことを見つめている。 甘く淫靡さを纏う顔は、明らかに甘えていただけの時とは違っていた。 「ま、……あ、待って、くれ。 こんな、の……いらない……っ、……」 「お、俺は……お前と同じように愛せやしない……。 無茶を、するなあ……」 (-523) 2023/09/26(Tue) 9:27:03 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ後退りをされたら、その距離をすぐに詰めて。 今のあなたなら、そうだろう。 心を支配されたまま置き去りにされてるのだから、仕方ない。 そんな拒絶は、男の心の傷にもなりやしない。 「……、は」 やると決めたらそれが成功するまで、どんな方法だろうとやるのがエルヴィーノという男だ。 周りの誰が傷つこうとも、自分が傷つこうとも。それを無理だと思うことすらしないのだから。 ものを食べぬ薄い身体では、あなたを支えるのは本当は難しいけれど、その重みが心地良い。 力が抜けて、恍惚とした顔を向けるあなたの言葉には説得力の欠片もない。 てらりと光る唇は、まるでグロスを塗った女のようで、愛らしい。 「愛せなくても良いよ」 今は。 「キミのその目に、僕しか映らないようにしてあげる」 待つわけないし、無茶じゃない。 決めたんだ。 僕が、キミのためにできることを、するんだと。 幸を祈るのが浅葱の言葉だけど、僕は祈るだけじゃ満足なんて出来やしないから。 キスをしていた間に、整えたばかりの服をはだけさせて。 その首に顔を埋める。 準備がないからこの行為を今ここで最後まではしやしないけど、 その首にたくさんの噛み跡と鬱血痕をつけて、新しい首輪にしてあげよう。 僕の首についているものと、同じものを。 牢屋にいる間期待で眠れないくらい、溺れるほどに愛するよ。 (-526) 2023/09/26(Tue) 10:24:58 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「エルっ、エルヴィーノ!」 聞いてくれ、と言うまでに首に歯が当てられれば言葉は呑み込まれてしまった。 それでもゆるく首を横に振って貴方の服にしがみつく、今まででここまで抵抗を見せたり意見を言うのは珍しい方であろう。 「……俺はっ、……」 たしかにこの首に物理的な首輪はついていないが、 貴方はそれをつけることを拒んでいたと思っている。 どうして、こんなことになってしまったのか。 誰かに唆されたのだろうか? こんなことを考えるような男だったか、貴方は。 今まで見てきた貴方が分からなくなってどうしょうもなく不安になれば、それ以上言葉を紡げず動けなくなってしまった。 そのあとは貴方が声をかけるまでただ無抵抗な姿を晒しながら、 痕を付けられるたびにあえかな声を漏らすだけ。 (-530) 2023/09/26(Tue) 10:56:45 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノあなたの抵抗に、少しだけ不安の色を表情に浮かべた。 「……ごめん。不安にさせたいわけじゃないんだ」 「僕、上手く出来てないかな?」 だってわからない、こんな事、やったこともない。 行為への慣れなさが如実に出ているのは、あなたなら直ぐにわかってしまうんだろう。 でも、やってやれない事はないと思っているから、止めてはやれない。 ここで引き下がるわけにいかない。 キミが本当の意味で、僕のところに戻ってきてくれるまで。 その時キミが、別の人を見ていたとしても。 それまでは僕だけを見ててくれないと、困るから。 「でも……、大丈夫」 「Ti amo tanto con tutto il cuore.」 無抵抗になったあなたに事を運ぶ事に、おそらく最後まで、心のどこかに罪悪感を持ち続けたまま。 それでもあなたの身体を弄っては、反応の良い所を探していく。 耳たぶを噛んでは吸い上げて、首には沢山の印をつけて、胸に、腹にと赤い花を咲かせて。 流石に己の下半身に熱が溜まってきた気がするが、それは今日は駄目と耐え凌ぐ。 多分、直接刺激を与えられてるあなたも、兆していると……思うのだけど。 触れてみようかと手を伸ばして、スラックスの上からやんわりとそこを撫でてみた。 (-536) 2023/09/26(Tue) 11:53:24 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ首を傾げる貴方。それに、こくりと頷く。 理由については説明しづらいのだろうか。何も追及してこない貴方に甘えて、それ以上口に出すこともなく、ただ大人しくしている。 誰にも言うつもりはなかった。 強い意志で隠していたのではない。単に、必要なかった。 誰にでもあるだろう幼少期の記憶。そのひとつ。 かさついたあたたかい手に撫でられた想い出。 その人だけが、自分をそう呼んだ。 いい子で待てたら、と言われればそれにも小さく頷いたはずだ。 少し俯いたまま、少し視線を逸らしたまま。それでも安心したように、表情を緩めてはにかんだ。 それは、 勇気を出して渡した宝物を、 受け取ってもらえた子どものような。 そんな顔だった。 ▽ (-543) 2023/09/26(Tue) 12:46:00 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそうして、続く言葉にもう一度頷いて。 「ありがとうございます。」 ようやく目を合わせた男は、憑き物が落ちたようにすっきりと言った。 それは先の約束へのものに聞こえたかもしれないし、単に差し入れに対してに聞こえたかもしれない。 最後にひとつ、名残を惜しむように肌を撫でた。それだけ。 引き留めることはせずに、貴方の背を目で追って見送った。 (-544) 2023/09/26(Tue) 12:48:45 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ続く刺激には、触れられるだけでもくすぐったいのか普段の姿からは到底想像できないほど甘やかな声を漏らす。 快楽を感じやすいその体はやけに敏感で、赤い痕が散らされた後は無気力な姿と相まって煽情的であった。 男はぼんやりと、まだ理性の残る頭で考えている。 貴方はこの後自分がどうなるのかわかっているのだろうか。 誰かの前でこの姿をさらした瞬間獣に食われる餌よろしく人気者になってしまう気がするのだが。 甘いなあ、甘い。俺が不安なのは、そんなことじゃあないんだとどうやれば伝わるのかはついぞわからないまま。 その己に触れる手を取り上げれば、包むように一本一本指を絡めていく。 そのまま貴方の手の甲を口元へと寄せていき、へにゃと柔らかに口を緩ませたのも一瞬。 「なあ――幼馴染」 「お前がただの盛った犬だと俺に思われたくなければ今すぐ止めろ」 失望手前、最後の通告だと言わんばかりに貴方を見据えた。 (-547) 2023/09/26(Tue) 13:12:20 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「―――別に、所構わず盛りたいわけじゃないんだけど」 その声色には、流石の男も反応して、口づけていた顔をゆっくりと上げた。 ただ、こうしなきゃ残ったままの鎖を断ち切れない。 そう思ったから始めたことだ。 覚悟はとっくにできている。…………けれど。 「じゃあどうしたら、キミはそこから出てきてくれるの」 キミはきっとそんな事されてないとか、そういう事を言うのだろうな。 「僕はただ……」 例え、失望されてしまったとしても。 例え、嫌われてしまったとしても。 例え、一緒に生きられなかったとしても。 「キミに自由になってほしいだけだよ」 ぽたりと、溢れた涙が頬を伝う。 言わなくても良いことを言ってる自覚はあるけれど、止められなかった。 (-556) 2023/09/26(Tue) 14:42:19 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ――その日男は、朝礼の後姿を消した。 一箇所牢屋に立ち寄ったけれど、それを知るのは本人のみだ。 「じゃあ、そろそろ始めましょうか」 人気のない会議室でノートパソコンを開き、協力者に指示をする。それは事前に手を回した、マスコミの折り紙付きの情報発信者。 僕はこれから、警察としては褒められない手を使って、ある人物を告発する。 ▼ (33) 2023/09/26(Tue) 14:54:51 |
【置】 花浅葱 エルヴィーノ『反社会組織取締法』施行の立役者、 ヴェスペッラ警察署長代理、ナルチーゾ・ノーノ氏。 使用された多額の献金は、違法献金! 資産家、アリソン・カンパネッロ女史の正体は、 アレッサンドロ・ルカーニア マフィアのカポ・レジーム、 ”黒眼鏡” これを皆は許せるだろうか? あの署長代理を即刻更迭せよ! (L7) 2023/09/26(Tue) 14:58:18 公開: 2023/09/26(Tue) 15:00:00 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノSNSで唐突に発信されたニュースは、瞬く間に広く拡散された。 発信者が何万ものフォロワーを抱えるインフルエンサーだからというのもあるが、その内容があまりにも衝撃的だったからだ。 拡散され、炎上し、その矛先はすぐに警察へ向かう。 今頃きっと、署の電話はなりっぱなしに違いない。 その状況をしかと見届けた僕は、直ぐに告発文を手にして署長代理の部屋へ移動する。 そこに前日約束した彼は居ない。 ずっとSNSに齧り付いていたから、彼が自首をしたことは……まだ知らない。 それでもともに来てくれた警官と、どさくさに紛れて逃げられぬよう、すぐに取り押さえることができる場所に陣取っていた。 逮捕令状? そんなものは必要ない。……と、思っている。 自分が施行した法律をもって、今はまだその男を逮捕可能のはずだ。 証拠の証言もしっかりと抑えてあるから、取締法がなくなったとしても署長代理を勾留することは可能だろうし。 警察はそもそもがこういったスキャンダルを重く捉える組織だから、 罪はどうあれ、彼を署長代理に据えたままにはもう、出来ないはずだ。 ▼ (34) 2023/09/26(Tue) 15:00:45 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ―――そうしてその日、銃声がひとつ、鳴った。 これはヴェスペッラ警察署長代理、ナルチーゾ・ノーノが 電光石火で逮捕されることになる少し前の出来事だ。 (35) 2023/09/26(Tue) 15:03:03 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「何を言ってる、俺は誰にもつかまってない。 俺はいつだって自由だ」 貴方が囚われてると思った影は今目の前にあるか? 鳴りを潜めているだけではあるのだろう、それでも。 「……いやすまん、ここには放り込まれたな。 カウントするな。だがここに来たのは俺の意思だ。 俺から連れて行けと、とある奴に頼んだ。だから、捕まってはない」 「なあエル、……俺はお前に何かを期待していたかと言えば嘘だ。 そこにいるだけで良くて都合良く待ってろと言って、 変わらないことを望むのが一番気楽で甘えてたんだ」 涙をこぼす姿に少なくともなにか無理をしているじゃないかとため息をつく。 本当に誰がこの心優しい幼馴染を唆したんだ。 「……それでもなあ。コレでなにかが変わったとして、 俺は何にも気分が良くなったりしないんだ。 嫌なことが一つなくなって、嫌だったことが一つ増えるだけ。 ……ファヴィオのことだろ? ……気にしとらんとは言わんが。 居ない奴のことで気に病むのは、お前の言う通りしたくない。 俺を信じてくれんか」 (-564) 2023/09/26(Tue) 15:44:39 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ涙を流したその花浅葱が、じっとあなたの瞳を見つめた。 確かに、ちゃんとはっきり抵抗したことは……、思っていたよりもずっと、その支配力は弱いものだったのかもしれない。 だけど、信じて良いのかわからない。 抗いづらい感覚と、想い出があなたの中にはしっかりと残っているし、鳴りを潜めただけのものがいつ表面にでてくるかはわからないのだから。 「僕が都合がいい人間なのは、わかってたけど」 「これしか、僕がしてあげられることは、ないと思ったから」 それで駄目なら、じゃあ、僕は何をしたら。 キミに幸を渡せるんだろう。 それがいくら考えても、わからない。 「……大丈夫、なの? 絶対?」 信じないわけじゃないけれど、念を押すように問う。 子供の頃に戻ったかのようなやりとりだ。 (-566) 2023/09/26(Tue) 16:05:56 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方は正しく男の洗脳を解決するための術を完璧に取れていた。 男が抵抗などしなければ、甘い夢の上書きはされて貴方で頭いっぱいになっていただろう。 しかしこの時、二つほど誰かの想定外があった。 一つは男は既に夢の上書きのようなものををされていたこと。 二つ目は男がエルヴィーノへ対する気持ちを整理する時間があったこと。 「馬鹿野郎……俺から俺の本当の過去を取るな」 貴方がいなければ、貴方がいつも通りでなければ。 自分は熱に溺れながらその目を見ることなく現実を逃避し可愛がられるペットにでもなっていただろう。 まだ貴方の言う家族で恋人でを丁寧にしたほうが怒りはしなかったのにどうして弱みを引き当てられたのか……。 「大丈夫か大丈夫じゃないかは……お前がみていろ。 また不安にさせるような奇行をしたら、もう好き勝手にして良い」 まずいことを言ったな、と今更になったが遅い。 これぐらい仕方ないだろうし、止めてもらったほうがマシだ。 「……わ、からん。けどお前には嘘を付きたくない。 絶対なんて言えんから……指切でもするか?」 (-595) 2023/09/26(Tue) 19:02:46 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「……する」 「はは、何年ぶりだろ。指切りなんて」 言葉を噛み砕いて聞いて、それから素直に小指をあなたに差し出した。 困ったような笑みを浮かべて取り交わされる約束が、未来永劫果たされることを本当に願っている。 駄目だった時は今度こそ好きにしていいと許可も出たから、今度はきっと、大丈夫だ。 誰かの想定外のことは全く知る由もない。 男は何も期待はしていなかった。 男の目的はやりたいことをやるだけだったから、その方法が分からなくて悩んでいるだけ。 大事な人が幸せであればそれで良かった。 やっぱり男は、自分のことは何も考えてはいないのだ。 ……ひとり置いて行かれなければ。 自分にとっての不幸は、何もない。 「…………、 ごめんなさい 」小指を切れば、今やったことを潔く謝った。 覚悟をしてたとはいえ、悪いことをした自覚だけはあったから。 (-598) 2023/09/26(Tue) 19:23:37 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「…………二度と謝るな、もう怒っとらん」 苦虫を噛み潰したように嫌がって言う。 まるで自分が犯されかけて傷ついているような気になる、ほぼ無傷だ。無傷ではないな、どうしてくれるこの見た目を。 「……お前ももう少しなあ。 ちゃんとしてくれんと、……安心して寝られん」 これは本人も気づいてない嘘だ。 この男はいつでも何処でも疲れていたらすやすやと眠ってしまう。 「できるだけ俺もなんとか……まあ、彼奴のこともう一度調べて辿って見せる。 黒眼鏡ですら見つけられなかった男だからなあ、まあ。 なんとかなるだろ」 そう言って、大事な幼馴染の頭を撫でた。 (-606) 2023/09/26(Tue) 19:57:04 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「うん……あ、でも服は直すよ」 一度直して、またぐちゃぐちゃにしてしまったそれを、もう一度ゆっくりボタンを詰めていく。 さっきよりは多分上手に出来ているはずだが、それでも襟の上まで付いてしまった痕は隠せそうもない。 せめて自分のようにタートルネックが着れればと思ったけれど、そんなものはここにはない。 そのうち差し入れしよう、お詫びも込めてと、心に誓った。 「ちゃんとって……、約束は守ってるし。 昨日は酒じゃなくて 薬 使って寝てきたのに」生活の自堕落さ以外で心配させるようなことをしただろうか? そんな事を考えて心外そうな顔をする。 あんなことを言ってるけど、頭を撫でればきっとまた、すぐに寝てしまうんだ。 「そっか。……うん、それなら僕ももう一度資料を見てみる。 名前が分かれば少しは調べやすいしね……っと、そろそろ仕事に戻らなくちゃ。 今日はとても、忙しいんだ 」頭を撫でられれば、くすぐったそうな笑みを浮かべて立ち上がる。 傷や痕を除けば、あなたは今日も完璧だ。 (-612) 2023/09/26(Tue) 20:17:35 |
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