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人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

「意気地なしか……そうかもね。
 でも、大事な人には幸せに生きて欲しいと、思ってるだけだよ」

当時の僕は、感情が歪むほど耐えられなかった。
大事な人を作ると、その人に不幸が訪れるから。
あなたも、ラーラもそうだったから……
これ以上そういう人が出来るのを避けてきた。それだけだった。

「……ふぅん」

あなたの情報を聞いて、なるほどねと頷く。
イレネオが強硬的な思考を持っていることはわかっていた。
上手く手綱を握れなかったのは、先輩である自分の責任かもしれない。
ニーノについても、あの性格でスラムから養育院という子供時代を送っていたと聞いたから、そういうこともあるだろうかと理解はできた。

納得はもちろん……できない。

「聞けば聞くほど法律が間違ってる。
 そんなのが認められたままだと国が沈むね」

(_0) 2023/09/20(Wed) 21:55:14

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

ふぅ、と息をついて、あなたをじっと見つめた。

「………夢の中で情報屋に会った……って言ったら、信じるかい?」

まことしやかに語られる都市伝説。
三回だけ聞くことができるその情報は、必ず真実で正確だというものだ。

給料4.5ヶ月分に匹敵するかはわからないが、貴重な情報であることは間違いあるまい。

「危険なことをしないのにプラスしただけ温情だろう?
 まぁ聞きなよ……信じる信じないは、キミに任せる」

「アリソン・カンパネッロは……」

「アレッサンドロ・ルカーニア……
 
通称”黒眼鏡”
……キミの上司。
 そして、うちの後輩を逮捕した……張本人さ」
(_1) 2023/09/20(Wed) 21:57:05

【神】 花浅葱 エルヴィーノ

「……うそ、だろ」

流石に、静かにしていることが出来なかった。
後輩に続いて、あの皮肉屋で生真面目で仕事が出来る同期が。
ちょっとしわくちゃな顔で書類と向き合っていても、問題行動を起こしたりはしなかったその幼馴染が。

逮捕されるなんて……ありえないじゃないか。

「これ以上、逮捕者を出し続けたら……街の治安維持だって難しくなりますよ」

どうすると言うんだ、本当に。
法律といいながら、ただの私刑でしかない。

#警察署_朝礼
(G2) 2023/09/20(Wed) 22:03:16

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「刑の決定までその効力が及ぶようじゃ、この国は本当に終わってしまうね。
 マフィアにも人権があるのは当然だけど、これはあくまで取り調べ。諦めて真面目に受けろ」

わざとらしく肩をすくめて返した。

「確かに。キミの逮捕と取締法は関係はないね。
 キミの逮捕については……僕の後輩が無理を押した結果だ。
 ……ま、それで目をつけられて自分も逮捕されてるんだから世話ないけどね」

違わないけれど、そんな口車に乗せられてはやらない。
聖人君子でないことはとっくに解っているけれど、あなたは血の掟を交わしたカポ・レジームではなかったのか。

「法律は金の力はあるとは言え、正当に可決されてしまったものだね。
 金自体違法献金だけど……キミだって、これが相当に異常な法律になってることはわかってるだろ。
 しかも摘発チームに入ってまで……念入りじゃないか。
 僕が聞きたいのは、そうまでしてどうして仲間を裏切る事にしたのかってことだよ」

納得がいく理由が知りたいだけだが、何を言ってもこの男はちゃんと語る気がないらしい。
だからといって、暴力で語らせるのは悪手。
そして牢の中に入ってしまうのは、約束に反することになる。
故に、語ってもらえぬ現状に、大きく息をついたことだろう。
(-23) 2023/09/20(Wed) 22:33:28

【神】 花浅葱 エルヴィーノ

「……警部まで捕まるなんて、本当に、どうしたらいいのかますますわからなくなってきたな……」

直属の上司。
現場指揮をする人ではないとはいえ、署内でまともに会話できる上層部に近い人間は、彼くらいのものだったのに。

「アリーチェとダニエラは……絶対に隙をみせたら駄目だよ」

何が起こるか、もう全くわからない。

#警察署_朝礼
(G6) 2023/09/20(Wed) 22:37:31

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

「ぬ……がせろって、ことかい?」

勿論、服の上から撫でる趣味なんてあるわけがない。
やるなら直接やらないと、自分であったって果てることはできないだろう。
下穿きごとずらされたなら、固くなってしまっていたものが姿を表してしまう。
あなたより早く兆してしまったのは、首筋に刺激を与え続けられていたせいだ。

「う……」

固くなってきてる……のかな、と。
導かれたまま服の上から撫でたり軽く握ったりしていたが、揶揄われてしまっては乗らざるを得ない。
ちょっとだけ、むっとした顔をして、「そんなことない」と、同じように下穿きとスウェットに手をかけて、ゆっくりと下ろしていくだろう。
(-29) 2023/09/20(Wed) 22:49:25

【神】 花浅葱 エルヴィーノ

「どうにもならないね……」

何も理由がない所から難癖をつけられれば、もうどうしたって逮捕されてしまうだろう。
出来ることと言えば、目をつけられないようにするだけだ。

#警察署_朝礼
(G10) 2023/09/20(Wed) 22:52:04

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

それでもいいですけど。
言葉で伝えたかもしれないし、視線で伝えたかもしれない。
どちらにせよ直接触ってほしいな。それがもどかしいのは貴方も知っているはずだから。微弱な刺激に息を漏らして貴方の手つきを見守る。自分から動いてくれそうなら手を放して任せることにしたんだろう。着衣を下ろせば体格なりに質量のあるものが顕わになった。
男は半端に下りた衣服を一瞬だけ邪魔そうにしたが、脱ぎ捨てるよりもこちらを優先したいようだった。

貴方に反応があることに安堵する、よりはやはり高揚が勝る。
舌がちろりと覗いて唇を舐めた。
かわいい人だな。あれがよかったのか。

兆したものを可愛がる・・・・ように包んで触れてやる。貴方はどこが好きだろう。自分に触れるのとはわけがちがうから、確かめるように撫で摩って。
(-61) 2023/09/20(Wed) 23:53:13

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

小さく呻いた。
だって、思ったより、大きい。
体格の差があるから、自分のよりは大きいだろうな。……くらいは考えていたものの、いざ見てみるとちょっと怖くなった。
まだまだ大きくなることを知っているし、これを受け入れることが可能なんだろうかと、考えてしまうのは仕方のない話だ。

「……ん、……っ」

今度は直接、勃ち上がり始めているそれを、やんわりと撫でてみた。大丈夫そうなら、握ってしまわないように手で包んで刺激を与えてみる。
子供ではないのだから、自分で自分のものに触れてみたことは勿論ある。自分でやってたように……やればいいのだけど。

思ったように刺激を与えてやれないのは、自分にも同じだけの刺激を与えられているからだ。
どこに触れても震えているから、良い場所を見つけるのは少しだけ難しかったかもしれなくて、それでも一番先の部分や裏側の筋張った部分に触れたなら、より大きく肩を揺らした。
それがなんとなく耐えられなくて、うつむいたまま。
頭をあなたの胸に預けながらも手を止めないように、あなたのそれを育てていくだろう。
(-72) 2023/09/21(Thu) 0:45:23

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

「………………は?」

信じられないものを見た。
証拠の数々すら、すぐには飲み込めない内容だ。

警部が、あの、養育院からも……?

誰か嘘だと言って欲しい。だれか。

#警察署
(1) 2023/09/21(Thu) 0:54:59

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

意識しているのが明らかな貴方の表情にまた苦笑する。
男の表情は随分柔らかく、分かりやすく、ころころと変わるようになった。それだけ楽しんでいる。それだけ打ち解けている。それだけ晒している。それだけ無防備でいる。

貴方の一挙手一投足がくすぐったくて、快かった。ひとつも零したくはない。
それでも顔を伏せたり、口を噤んだりするのを咎めることがないのは、そういうひとつひとつもまた貴方自身だろうから。それもまた、快かったから。

拙い刺激でさえ来る・・ものがある。
耐えるように震える様子にそそられる。
このままでもいい。このままでもいいけれど。

(-85) 2023/09/21(Thu) 1:32:15

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

────やっぱり、少しじれったい。

「……先輩。」

呼んで、空いた手で貴方の頬を撫でた。
それでこちらを向いてくれると嬉しい。首を傷めてしまってはいけないから。
そうして思うようになってくれたなら、先程のように身を寄せて。
一緒に・・・できれば、どんなにいいだろう。
(-86) 2023/09/21(Thu) 1:33:10

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

「ん、な、……に……っ?」

刺激を与えられるたび、だんだんと熱を高めていく吐息を洩らして。
頬に触れた手に導かれてその顔を上げて。
上気した頬が隠しきれなくなってしまったが、どうしたのだろうと首を傾げた。

あなたに手を動かすのを止められたなら一旦刺激を与えるのをやめるだろうし、包み込むように一緒に握らせられたならその瞳を一瞬丸くさせて驚くだろう。
どちらにせよ、抵抗の意志はないようで、されるがままに受け入れるに違いない。

「ふ、ぁ……、ッッ」

思わず口をついて声が出てしまった。
2つを合わせたら少し流れ出てただろう先走りが合わさって、滑りがよくなったかもしれない。
一緒にすり合わせて感じる強い快感は、淡白だったはずの身体にも強い影響を齎した。
(-94) 2023/09/21(Thu) 1:56:16

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

貴方の従順なさまに、男は満足げにしたはずだ。まったく、いつも食事を嫌がる姿とは程遠い。
そういう差異だって、やっぱりこれは快く感じるのだろう。
目を丸くする顔も楽しくて、嫌がられないのも楽しい。この行為を男もまた、楽しんでいる。

ぬるつき始めた場所は微かに音を立てるだろうか。
互い自身が硬度を増していくのを感じただろうか。
それは貴方に更なる羞恥や影響を齎しただろうか。
もしかしたら、混乱した静止を声に出すかもしれない。待ってだとか、だめだとか、或いは単なる喘ぎを出そうとしたかもしれない。

けれどその前に、声は飲み込まれてしまうだろう。
押し付けるようになされる口づけが吐息を奪った。
性感を引き出そうと擦り上げる片手。もう片手が貴方の頭を支えて寄せる。
そうすればまた押さえつけるようになって、逃げ場はなくなってしまうだろう。

この男はずっと強引だ。
ずっと自分本位で、ずっと傲慢で、ずっと強欲で。
だから今だって、衝動的な欲に身を任せただけ。
朱の刺した頬とぱくり開いた唇が、おいしそうに見えただけ。
(-103) 2023/09/21(Thu) 2:36:49

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「まあ、安心しな。そうそう長続きしねえよ、こんな法案。
 これでも無駄な被害を出さないよう考慮したんだぜ?
 …ま、多少の犠牲はやむを得んが」

んん、と大きく伸びをすると、またゆっくりと上体を起こす。
かぎのように曲げた掌で前髪をかきあげて、ベッドの上で片膝をついた。

「刑の決定に効力が及ばないなら、俺の逮捕は不当逮捕。取り調べに答える必要はない。
 及んでるなら何言っても無駄だ。いってもかわんねえんだもの。
 取り調べを真面目に受けさせるために、法が正当に行使される必要があるんじゃないのかい。
 不真面目なのはお前らだろ?」

──あ、と思いついたように。

「俺はハナからファミリー以外をどうこうするつもりはなかったが、
 大分いろいろと埃が出てるみたいじゃないか。
 感謝状くらい貰ってもいいと思うがね、俺は。
 代理所長殿は別に政治家でもなんでもないだろ? ああいうのの違法性は政治献金に絡む罪だから──……」

…そこまで行って、いやまて、なんて独り言ちる。

「…とはいったが素直な話、マフィアからの金はダメだな。
 あのオッサンがそれを知らなかったと言い張れば、詐欺か。中身バレるとやっぱダメだな。
 結構頑張って隠したつもりだったが、お前よくわかったな。うちの部下に欲しいわ」
「…あ、この件、お前まだ公表してないだろ? ちゃんとすれら俺を正当に逮捕できるぞ、良かったな」

──なんだか本当に安心させるような顔で、そう言って笑った。
(1/2)
(-118) 2023/09/21(Thu) 4:37:24

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

──そして不満そうな溜息に、どこか意外そうに肩を竦める。

「…なーんでそんなに知りたがるかね。
 単なる求知心か? まぁ、お前の友人の内心よりは説明してやりやすいけども」

どこか本当に怪訝そうな様子を見せながら、

「ま、お得意様をガッカリさせて返すのはサービスがなってねえな。
 聞いても納得するとは思えんし、お前みてえに賢けりゃそのうち分かることだが。

 答えはそう、お前の言った通り、"そうまでして裏切る"理由があるから裏切った。
 血の掟は破ればオワリだ。少なくとも、もう元の場所じゃやっていけねえ。

 で、警察官さんよ。そんなん3つくらいしか理由ねえだろ?
 金、怨恨、女。…まああと頭パーになってたり脅迫されてるパターンもあるが、そういうのは調べりゃ大体何かでてくるから今回はナシとして」

手の腹を見せながら、指折り数えて。

「金は今回のケースでは該当しなさそうだ。金巻いてるもんな。
 となると、女か怨恨だ。 …な?」

つまらん答えだろ、と。折っていた指を開く。

「まあつまり、"アリソン"だ。女の復讐。そんでその女のコトなんかにゃ、お前は興味ねえンだろ?
 俺にとって大事なだけで、お前はそんなんどーでもいいんだから。
 だからこうして語るだに、俺はちょっぴり寂しく不快な思いをする。それがイヤだからあんまり語らない。
 はい終わり。以上かい?」

言いたくなさそうなわりにべらべらと喋り、勝手に終わらせようとしたりした。
(2/2)
(-119) 2023/09/21(Thu) 4:43:31

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

一度許したことを反故にはしない。
強引とは言え、快楽を与えられる側になるというのは初めてのことで戸惑いは大きいけれど。
むしろ戸惑いがあるからこそ、その間にあなたはその強引さで事を進めている。
抵抗など、やってる間もなく波が押し寄せている気さえしている。

「〜〜〜〜〜っ」

最初に首筋に噛みつかれた時から、口づけなんてしてこないのだと思っていた。
驚いて漏れ出た吐息も全部飲み込まれてしまって、脳から酸素を奪っていく。
擦り合わされる強い快楽が、脳から思考を奪っていく。
身動きすらとれず、苦しさも相まって目尻に生理的な涙を浮かべた。

別に、優しく女のように扱ってもらおうなんて思っていない。
華奢だとはいえこの身体は男で、警察ゆえに最低限は鍛えてあるのだから、そんなに軟ではない。
ただ、なんでも”待て”をして伺いを立てる、あなたの性格をそれなりに知っていると思っていたからこそ、その強引さに少しの驚きを感じているだけだ。
そうなってしまうくらい、好意をもたれているということなのか
それとも本当はそれほど好感はなく、優しく扱う必要はないと思われているのか、それはよくわからないけれど。
でも、そのどちらであっても、男はその強引さを最後まで受け入れるだろう。
男はどうあっても、自分の身よりも相手の幸を優先して考える人間だった。
(-131) 2023/09/21(Thu) 7:42:08

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「そう願いたいよ。
 僕は早く、罪もなく逮捕された仲間たちについては……早く出してやりたいし」

僕に関わる人間には不幸が訪れて、いつか僕を一人にすると、本気で思っている。
この逮捕もまた、彼らに少しでも心を預けてしまった、そのせいかもしれないと、怯えて。

「本当に……理屈を並べるのは上手いことだ。
 その手腕で所長代理に甘い言葉をかけたんだろ、キミは。
 ……ま、過激な思想を持ってた上に、所長の椅子が空けば調子に乗るのは必然か。
 これは調べてみれば所長が倒れた原因にも絡んでる証拠がとれるかもしれないな」

こんな法案は早くなくしてしまいたいからこそ、調べるべき案件を一つ、記憶にメモを残した。
これは重要な証言だ。

(-139) 2023/09/21(Thu) 8:13:34

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「……まぁ。
 この取り調べは、僕が知りたいことを秘密裏に聞かせてもらってるものだから……。
 その点においてだけはキミに謝らなければならないかもね。
 キミの部下になる気はないけど、優秀な情報屋を使わせてもらったのさ。
 なにせアリソンの情報はどれだけネットを駆使して探してもなんの痕跡もでなかったし……。
 あぁ、でも情報屋に聞いたのは、うちの大型犬に手を出した人物を聞いたんだよ?
 そしたらたまたま。アリソンであってキミが浮上してしまったと言うだけの話さ。
 恨むなら、彼が僕に懐いていた不幸にしておいてくれよ」

ごめんね、と小さく謝る様子は全く悪びれていない。
とはいえ正当に逮捕してしまうかは、確かにこちらのさじ加減。
そういうのを判断したいという大義名分はあれど、本当の所は聞きたい理由は別の話だ。
手をかけていた格子から、静かに離れて、ひとつ。息をついた。

「……ノッテを恨んでいたのか。
 キミ、本当は別のマフィアの人間だったりするのかい?
 でもそうか……怨恨と女と聞けば、少しだけ親近感が湧いたよ。
 僕もね、大事なものを奪っていたマフィアが、大嫌いだから」

「もういい加減……アイツを、ルチアを返してほしいな」

――なんて言っても、
それを判断するのはルチアーノ本人であって、あなたではない。
(-140) 2023/09/21(Thu) 8:14:53

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

ぬるり。開いた隙から入り込むのは舌。
男の口は大きい。その舌は厚い。それでもって貴方に、まさに噛み付くような・・・・・・・口付けを。
おそらくは縮まってしまっただろう貴方の舌をつつき、表面をなぞる。自分と違う歯の形を確かめるようにする。きっとそんなに上手いキスではない。味わうような、本能的な動作だった。
それで貴方がもっと萎縮してしまうなら、一度離れるんだろう。じい、と金色がそのかんばせを観察し、目尻の涙に気づけば舐め取る・・・。一度。二度。

確認を取るのは、その方が正しく選べると思っているからだ。
人の心を読み取るのが苦手な男は、他者に道を示されたがる。
気遣いが下手な男にも、他者を害したくない気持ちはあった。
だから、今。男がこう・・なっているのは、
この行動によって貴方が傷つくことはないと思っているから。
貴方はこの行いを受け取って許してくれると思っているから。
それだけ貴方に好かれていると思っているから。故の甘えだ。

この感情や衝動をなんと呼ぶべきなのか、男自身も知らない。
けれど名付けるのならやはり、好意であって、欲望であって、
それを隠して遠回りに撫でる道を奪ったのは、貴方の許可だ。


その合間にも手は刺激を与えるのを止めず。
さて、そろそろ耐えるにも苦しいものがあるかもしれない。確認するならば、男はきっと眉根を寄せている。
貴方はどうだろうか。貴方も同様に辛いなら、それを認めたなら、男はもう一度だけ甘えるような口付けをひとつ落として。

「……、


熱い息を吐いて。
またその首元に顔を埋めて、一度果てようと性急にする。
(-167) 2023/09/21(Thu) 11:21:35

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「頑張って捕まったやつの弁護をするんだな。
 摘発チームが今何やろうとしてんのかは俺も知らんし」

あなたの内心の機微にはまるで気がついた様子もなく─あるいは気にした様子もなく─がんばれよ、なんて軽い言葉。

「人をスパイかファム・ファタルみたいに言うね、お前は…。
 金振り込んで耳打ちしただけだよ。
 何度も言うが、警察サンの人事が悪いわ。今回は」

呆れたように手をひらり。
 (1/2)
(-168) 2023/09/21(Thu) 11:23:06

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

そりゃ”取り調べ“じゃなくて”質問コーナー“だろうが。
 マフィアの取り調べも可視化法の範疇だぞ?
 …ま、おまえんとこの駄犬はそれでハメてやったわけだが」

マフィアといえど例外ではない、という基本理念の声明はあれど、
例外もあれば担当者の裁量次第なこともある。
ただ、その時の取り調べ室がそうではなかった“だけ”だ。

「マ、おしなべてマフィアがガラ取られるのは不幸なときだ。
 お前の運が良かったと褒めとくさ」

負け惜しみめいた言葉。
だが恨みがましい様子もなく、からからと笑いが交じる。 
そしてあなたの言葉には、格子に身を乗り出すよう、背中を曲げて。

「俺は根っからノッテの男だよ。マアそんなことはどーでもいい。
 マフィアを嫌いなことに、理由なんて本来いらねえけどな」

─あのなあ、なんてため息交じり。

「2回目だぞ。本人に言え・・・・・
 オマエのことがマフィアより大事ならそれで辞めるだろうし、
 できないならできない理由がある」
「いい大人なんだからよ。自分で決めてんだから、いいじゃねえか」

放任主義きわまる男は、そんなことを適当に。

「………つか俺、もうあいつの上司じゃねえから、マジでどうしようもねえぞ。
 俺が言ってもきかねえだろしな」
(2/2)
(-169) 2023/09/21(Thu) 11:23:52

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

自分からやるのと、人からやられるのとでは、こうも感覚が違うものだということを、初めて知った。
口内を弄る舌を追いかけるので精一杯で、呼吸をする余裕がない。
頭が少しくらりとしたところで、離れていってしまったから、ヒュウ、とか細く息を繋いだだろう。
涙を舐め取る仕草が思いの外優しくて、強引さとのギャップを感じて、きゅう、と心臓が掴まれてしまった気がする。

「……っは、ぅ、ん」
「も、だっ、」

苦しくないわけがない。
こんな、ひどく卑猥で、暴力的な快楽を与えられるのは初めてのことだから、同じように眉をしかめて耐えている。
もう、いつ限界が来てもおかしくないところに、手の動きの勢いが増したから、ぶんぶんと頭を振った。

あなたがそのまま、果てさせようとするなら。
程なくして互いの白濁が、スウェットをたくし上げられた下にある腹に吐き出されてしまうのだろう。
は、はっ……と肩で息をすると、支えられてるとはいえ膝立ちのままでいられなくて、ふらりとした身体はそのままあなたに凭れかかってしまった。
(-186) 2023/09/21(Thu) 12:42:38

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「それは否定しない。
 なんであんな人物を据えたんだというのは誰もが思ってるはずだよ」

所長代理に同調している一部の上層部以外は、だが。
ジト目をあなたに向けながら、どっちもどっちだと頭を振った。

「とはいってもキミがやったことも、所長代理がやったことも立派な犯罪だからね。流されないよ。
 うちの忠犬もよくキミを相打ちに持っていったことだ。しつけはともかくその強さは褒めてあげないといけないかな」

ふん、と鼻を鳴らして。

(-190) 2023/09/21(Thu) 13:03:28

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「ノッテも一枚岩ではなかった……ということか。
 この法が撤回され外に出れたとしたら、キミはどうする気だい?
 まぁ、違法献金の罪でキミは釈放されないかもしれないが……少なくとも、ノッテは裏切り者を殺しにくるんだろうね」

――そのため息を聞いて、口元は弧を描く。
わかってるんだよ、そんなこと。

「おや。常連客の可愛いお願いじゃないか」

それくらい素直に聞いてくれてもいいだろう? と、くつくつ嗤う。

「本人には何度もその意志は伝えてるさ。
 ただ……ルチアにも家族を捨てられない情があるし……キミが気に入った部下だけは連れて行ってしまう可能性はないわけじゃないだろ?」

釘くらい差したくなるものだよとと言って、手を伸ばす。
身を乗り出したその顔に届くなら、腫れ上がった顔を、ひと撫でして。

「まぁ……キミが聞かないというんなら、信じておくことにしようかな」
(-191) 2023/09/21(Thu) 13:04:25

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

もっと取り乱したような反応を見せるんじゃないかと思っていたのに。
それでも、ひどく落胆したような、血の気が抜けたような顔をしてもたれこんできたあなたを、倒れないように背に腕を回して支えた。
食事を録に取らぬ身体とは体格の差があるけれど、警察として全く鍛えてないわけじゃないから、危なげなく抱きとめることは出来ただろう。

「うん……わかった」

「それなら僕の部屋にくるかい?」

「今は僕よりキミが眠ったほうが良さそうだから……頭を撫でていていてあげようか」

僕になにか、キミのために出来る役割があるのだとしたら。
それはきっと、止まり木になることなのかもしれない……と、ふと思い至った。
休みたくなったら訪れて休める場所。
安心して素を出せる場所。
力が戻ってきたなら、その背を押してあげられる場所。
そんな、実家のような役割だ。

断るわけがない。
大事な人のためにあるこの両の腕が、あなたを抱きしめていていたいとせがんでいるかのようだ。
どんなに立場が違っても、この人だけは絶対に自分を裏切らないという確信めいたものが、僕の中にも確実に存在している。
だからあなたが頷くなら、手を引くように連れて行くんだろう。

――殆ど、無理やり寝ることにしか使ってない、自分の部屋へ。
(_3) 2023/09/21(Thu) 13:45:59

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

あなたに言うことを聞かせようとか、そんな意図はなかったけど。
驚くほど従順に手を引かれてくれたのに、口には出さずに少しだけ、内心驚いた。


「必要ないよ、部屋に合わなすぎるでしょ……。
 珈琲でも飲む?」

現代的でシンプルなデザインの部屋だ。
アンティークを好まないわけではないが、手入れが面倒なものを置いておくのは億劫だ。

ひとまずあなたをソファに座るよう勧めて、インスタントの珈琲を淹れた。
特に何もこだわりが無いから申し訳ないなと思いはするが、急に色々は準備出来ないから仕方ない。
これ以外には酒しかないし、昼間から飲むものでもないだろう。

「何もない部屋で悪いね。寝るか本読むくらいしかすることもないから」

必需品の家具や電化製品のほかは、ノートパソコンと本棚に推理小説とチェスの本くらいしか存在していない。
ただ、ノートパソコンを置いたデスク上に、折りたたみの写真立てが一つおかれている。
(_5) 2023/09/21(Thu) 15:56:13

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「俺はいい上司だと評判だぜ〜?
 ま、裏切ったわけだが」

ワハハ、なんて笑う。
反省の色はないように見える。

「そりゃいいけどさ、あいつが暴れる前に止めてやった俺等も褒めろよ。
 俺に関してはあちこち止めてるが、他のマフィアにあれやったら怖いのに囲まれて海に浮かぶぞ。
 この件終わってもあいつは生きてるし若ぇんだからさ、ほんとどうにかしてやってくれ?」

…またもや、本当に心配しているみたいな顔でいう。
若者に余計なアドバイスをしたがるオッサンのようだ。
ここが牢獄でなければだが。
(1/2)
(-208) 2023/09/21(Thu) 16:39:39

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「オマエがバラさなきゃだ〜れも殺しには来ないぜ?」

ワハハ。2回目。

「ま、その通り、俺は出れないだろうから。
 となるとここが一番安全だな。
 俺はここで優雅なスイートルーム暮らしと洒落込むわ」

とんとん、と“豪華な”ベッドを叩いて。


「本人に言ってだめならダメだろ。
 お前、つまりは舐められてんだよ。
 お前の意思はあいつの中で優先順位が低いの。

 ついでに、お前もあいつを舐めてんだよな。
 家族の情ってわかってんのに、そんなもんはやくなくなればいいのになあ・・・・・・・・・・・・・・って思ってるワケ?
 そんなん、何度も言われるの辛かろうなあ。
 オマエがあのドラ猫の”情“をどーでもいいと思うなら続けりゃいいが…」
「いい方法あるぜ。マジで効果的。お得意様に教えちゃう」

─頬を撫でる手に、トントン、と指を当てた。

「マフィア続けられなくすんだよ。物理的に。
 膝か目、耳のどれかがオススメだぞ。
 動けなくなるかやり取りめんどくさくなると、一気に立場悪くなるから」
「肉体的に無事じゃないと嫌なら“掟”破らせて海外に逃がす方だな。こっちもオススメ。楽だから」

どうよ? …なんて、本気かどうかわからない調子で”提案“してくる。
(2/2)
(-209) 2023/09/21(Thu) 16:41:04

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

「寝るために酒飲んでるんだから……仕方ないでしょ」
「寝れたら楽になるんだろうけど……寝てもすぐ起きてしまうんだ、夢を見るから」

最終的には諦めて本を読んで過ごしたりしているが、そこは特に語ることはない。
あなたがデスクの写真立てにある写真まで認識したならば、そこには幼い頃のあなたとの写真と、ラーラと三人で撮った写真が入っているのがわかるだろう。

「ごめん。
 でも、キミの情報との対価なんてそれくらいしかなかったし……ノッテにとっては重要な情報だろう?」

彼との間に上司と部下の絆があることは知っている。
どれほどの信頼関係を築いてたかまでは知らないが、悪い関係ではなかったことは想像に難くない。

それでも、マフィアには血の掟がある。
それを破った人間はノッテには居られないし、命を狙われる。
警察は犯罪者をみすみす逃がすようなことはしないが、彼はこれからずっと、自分が育てたファミリーに命を狙われることになるんだろう。

「そうだよ。
 イレネオとの関係、組織を裏切って、名を騙ってまであんな法律を作らせた理由。
 それはちゃんと、知っておきたいからね」

あなたとの約束のおかげで、さんざん悪態をつき続けられることになろうとは、この時の自分はあまり良く考えてはなかったが。
大丈夫、決して牢の中には入らないし距離を取って話すよと、苦笑した。
(_7) 2023/09/21(Thu) 17:40:53

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「わかってる」
「キミがいい上司であり続けたことも、イレネオが無茶をしてることも」

彼の強引さは、僕自身その身に受けたことがあるからわからなくはない。
マフィアにとってはきっと、それは邪魔な存在なんだろう。

「だからちゃんと言うさ。
 僕の無茶を止めておいて自分はやるなんて暴挙は飼い主としては許せないしね」

あなたは軽く言ってはいるが、本当に、危険な話だ。

(-224) 2023/09/21(Thu) 18:02:39

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「あぁ、ごめん」
「この事はもう、ルチアにだけは話してる」

悪びれない。

「彼がどうするかはわからないけどね……。
 胸の内で止めておいてくれるかどうか、祈っておくと良い」

まぁ。男としては、これを内密にする気はない。
これは所長代理を引きずり下ろすための重要な鍵でもあるのだから。
わざわざ言葉にはしないものの、これに関しては諦めてもらう他ないだろう。

「そんなこと……わかってるさ。
 別に、今まで本気でマフィアをやめろって言ったわけじゃないし……。
 ルチアが大事にしてるものを奪えば、生きる意義まで奪ってしまいそうだし……」

あなたのことを話して力を失ったルチアーノを見たから。余計にそう思う。
それは怖いし、死なれたくはない。絶対に。
僕らはお互いが、取り残されるのを恐れている。

「……って、幼馴染にそんなことするわけないだろ。
 ……はぁ、僕は別に、キミに泣き言を言うつもりでここに来たんじゃないけどね?」

でも。
僕には多分、もう少し。
強引に手を引く意思が必要なんだろう。
それは今、あなたに教えてもらった。
(-225) 2023/09/21(Thu) 18:03:45

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

「色々やったけど酒が一番楽で……
 黒眼鏡から買ってた睡眠薬なら無理やり寝れるけど、効かなくなったらまずいから限界が来た時とか大事なときだけ使ってる」
「え。毎日隣で寝てくれるのかい?」

ちぐはぐ故に本気で言ってるわけじゃないんだろうと、笑いながら言う。
酒を使ったとしても夢は見るし、睡眠時間が足りているとは言えない。
だから、あなたと一緒に寝た時、朝までぐっすり寝ていた事が本当に奇跡のようだったのだ。
あとはもう、寝る直前まで無理をして、気絶するように寝るくらいしか方法はあるまい。
それくらいは色々試してあった。

「残念だけれど……この情報は使わないわけにいかない。
 警察だってあの法案は早くなくなって欲しいって思ってるし、あの所長代理を引きずり下ろす材料になるだろ。
 だから、アイツの証言が必要なんだ」

まぁ、情報については仕方ないから横流ししてあげるよと頷く。
男も上司とのやりとりについてはバカ正直にホウレンソウをしているから、確かに似ているのかもしれない。
置いていかれる事を恐れるところまで含めて。

「それより……夜になったら仕事があるんだろ。
 今はゆっくり寝たらどうだい?」

あなたのそばに腰を下ろして、あの日のように手を伸ばす。
柔らかな髪に触れて「ほら、こうしてるから」と、目を細めた。
(_9) 2023/09/21(Thu) 19:23:30

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

息がか細くともやめない。
Non」ではないと知っている。

声が聞こえてもやめない。
Non」ではないと知っている。

首を振られてもやめない。
Non」ではないと知っている。


少し長い貴方の髪が肌を撫ぜるのを柔らかく感じた。
自分とはそんなところも違うのだ。茹だる頭の反面、思考の一点だけが束の間場違いを考えて、それもまた白く塗りつぶされていく。
噛みつきたい衝動に駆られた。
先程のものよりずっと強い衝動だ。確実に痛みを与える欲望だ。あんなものよりもっと、もっと、強く食い込ませて残したい。


「​────、ッ」

強く。
強く、貴方の首筋に押し付けて。
絶頂を迎えた男は緩やかに顔を上げる。それと同時か少し先に貴方が凭れかかってきて、身体を支えたんだろう。
息を吐く。吸う。激しい運動をしたわけではないのに、妙に心音が急いて鳴っていた。
汚れていない手で貴方の頭を撫でたかもしれない。先程触れた髪の、柔さを確かめるような手つき。

さて。男はまだこの夜に浸っていたいけれど、貴方はどうだろうか。
疲れ果てて、眠りたいなら……まあ、そうしてもいい。
嫌だけれど。

そう思えるくらいには、一時の理性が戻っている。
(-236) 2023/09/21(Thu) 19:25:43

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

二人分の精が、腹の上をつぅ……とつたって、やがてシーツに染みを作っていく。
高鳴ったままの心臓が落ち着くまであなたに体を預けて、頭を撫でられて。
やがて「手を拭いた方がいい」と、ベッドの側にあるティッシュ箱を指した。

当然、これで終わりなんて思ってはいない。
だからこれで寝れるとも思ってはいない。
よほど安心できる相手の添い寝であれば寝れた経験はあるものの、あなたはどちらかというと、どうしても緊張してしまう。
だから多分。

「……、」
「寝かせて……くれるんでしょ」
「だったら……もっと、して?」

言い訳を正当化する。
こうでも言わなきゃ、あなたは多分まだ、我慢をする。

「僕が……、気絶してしまうまで」

キミならきっと、僕を抱き潰してしまえるだろう?
(-238) 2023/09/21(Thu) 19:45:59

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「どういう関係かはわからんが、まあ、気張れよ。
 オマエはもうちょい自分勝手になったほうがいいな」 

どこからか取り出した飴玉をぽんと放り投げて、口に含む。

「なんかおまえら、お互い全然信頼してなさそうに見えるから。
 そ〜いうのよくないぞ。
 絶対変なことでこじれるから」

からころ飴玉を転がしながら、
気をつけろよ、と指でバッテンつくってみせた。

(1/2)
(-244) 2023/09/21(Thu) 20:05:16

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「…お前さあ。そういうことするからルチアーノがマフィアから抜けらんないんじゃないの?
 せめて一緒に・・・なんかやれよ。
 マフィアとしてしかわからない領域で悩ませたら、
 よりそっちの世界にいくに決まってんじゃん。
 お前の見えないトコで取り返しのつかないことするぞ」

当然のように眉をしかめる。

「で、俺のことなんてどーでもいいお前が知ったんだから、
 公表されるに決まってんじゃん。
 ちょい早いが、こっちはハナからそうなる・・・・つもりでプラン組んでんだから、あいつを無駄に悩ませてやんなよ。
 かわいそ」

気の毒そうな顔。元凶はこいつなのだが。

「マフィアとして生きさせなくするなら、生きる意義奪うんだよ・・・・・・
 それをどうお前が支えてやるかみたいな話だろ?

 …………俺のこと話したあと、ちゃんと『けどお前にゃ俺がいる』ってその欠落を埋めたよな?
 それやったら、自分に依存させるのは義務みてえもんだぞ。
 傷だけ与えて放置してないよな?」

……酒でも入っているのかという勢いで
ずけずけと言ってくるのだが、格子の存在を忘れているのだろうか?

「いや、幼なじみがマフィアやってんだぞ。
 そんくらいしろよな、マジで。お前のやつみんな泣き言と言い訳に聞こえるっていってんだよ、なあ〜〜。ルチアーノは大丈夫と思ってたのによ〜〜」

ばんばんばん、とベッドを叩く。
…多分自分ならどうするかを言っているだけなのだろう。(2/2)
(-245) 2023/09/21(Thu) 20:08:22

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「僕が彼の教育係だったんだ、新人のときね」
「信頼っていうか……」
「…………まぁ、懐かれてるかな」

どこまでも犬を相手してるような言い方だけれども、間違ってはいまい。
いいよと言うまで待てをする。そんな忠実で元気な犬のような男だと思う。
じゃれつかれて僕が折れるところまで含めて。

「ていうか、牢屋の中になんで飴なんて持ち込んでるんだよ。自由すぎ」

ダメ出し返しだ。

(-268) 2023/09/21(Thu) 22:04:09

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「取り返しつかないことされるのは困るな。
 一緒に……、か。
 二人で逃亡してどこか外国で生きる、とかかい?」

それも良いかもしれない。
別に、警察に対して崇高な志があるわけでもない。
憂いを払う必要はあるけれど、それも含めて不可能ではないはずだ。

「キミのプランは知ったことではないけど……はぁ、先が思いやられるよ。
 だって、ずっと大人しくここに居る気なんてないって言ってるように聞こえるしね。
 僕が悪いみたいに言うけど、元凶はキミだよ」

それでも、これはずっと繰り広げられていたチキンレースどっちがその腕をひっぱるのかを終わらせるきっかけになるんだろう。

「それに、別に放置だってしてないさ。
 どこでも良いから連れて行けって言われたから、僕の部屋でゆっくり寝かせたし。
 ……そこまで、直接的なことは……言ってないけど。
 けど、僕がアイツを裏切ることは絶対に、ない」

住む世界が違うなら、一方的な幸だけ与えるつもりだったけど。
僕が傷つくことで、アイツが傷つくなら、僕はそれを許してはならないから。
それなら、僕の方がその手を引っ張る負けるしか、ない。

そういう答えに、やっとたどり着いたのだ。
(-269) 2023/09/21(Thu) 22:05:58

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

――かちゃり。

牢の鍵が開けられ、よく見知った男が中に入ってきた。
幼馴染ではない、あなたの同期だ。

「やぁ、テオドロ。
 ここの居心地はどうだい?」

皮肉は努めて明るく言うものの、その表情は重い。
僕を危険から遠ざけると言ったその矢先に、なんで先にこんなところに入れられてるのかと、憤っているのかもしれない。
(-271) 2023/09/21(Thu) 22:14:29

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

少し、考える。
男は、数人の知人から自分の身を大事にしろ、傷つくな。と約束をさせられている。
黒眼鏡と話した時は、その約束通り牢の外から話しかけた。
危険の心配などないテオドロのところでは、牢の中に入っていった。

――さて、あなたはどうだろうか。

犯したとされる罪を思えば大層な犯罪者で危険だけれども。
男にとってはまだ、直属の上司だ。
信じられないという思いは強く、惑わされる。

だから男は、牢屋の格子というバリケードは、あなたとの会話の間に置きたくはなかった。

「……まさかこんな所で会わなきゃいけないとは思いませんでした、警部」

――その鍵に、静かに手をかける。
(-273) 2023/09/21(Thu) 22:22:04

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ


「……」

不思議と。牢の中にいた男の表情は穏やかに見えた。
両の手は背の裏に置きつつ、
寛ぐとまではいかないもののゆったりとしていて。

「今の外よりかは悪くない気もしますね」

そんな皮肉を返す気力も残っているようだった。

「……この世の警察というものは……
 なかなか難儀ですね、本当に」
(-278) 2023/09/21(Thu) 23:04:03

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「……そんな事を言ってるくらい元気なら、心配して損したかな」

肩をすくめて、あなたの隣に座った。
あなたとは、向かい合うよりも隣で同じ方向をずっと見てきたから、その方が僕らの関係にはあってるだろう。

「外は混乱してるよ。
 警部とキミのことは流石に……現場に与える衝撃が、大きすぎた、から」
(-279) 2023/09/21(Thu) 23:22:28

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「心配させないようにしてるんですよ」

そのくらい察せませんか?などという嫌味が、
態度の裏に隠されていた。手前にあるのは気遣いだというのに。

「……啖呵は切ったものの、
 その後の警部から出てくるものがアレだと思うと、
 まるで俺が道化みたいに思えてきますね……」

「怒りや恨みはないものの、
 過去が風化したわけでもなかったから。

 考えることが山積みです……言いましたっけ。
 俺とアリーチェが臓器売買の為に捕まったことがある話」
(-284) 2023/09/22(Fri) 0:01:58

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

貴方が此処まで来るにあたって、見知った顔とはすれ違わなかった。
留置所の一角、周りは空き部屋だらけ。人がいればすぐにわかる。
隣をすり抜けたものがあったとすれば見覚えもない一般職員で、
誰ぞに聞いても名前の上がるような――まあ、立場ある警察官でもマフィアでもないもの。
此度の法案でどこが浮足立とうと名を挙げ連ねられたりはしない無名の誰かくらい。
ぱたぱたと、知らない顔が貴方の視線から逃れるみたいに駆け足気味に留置所を上がっていく。

そんな冷たい廊下を抜けた先に、男の居所はあった。
罪状を思えばいっそ、デスクの前よりもこの場所のほうがいっそうにふさわしい。

「……まだ君は、私を警部と呼ぶんだな。
 何か用事かな、ああ。そういえばデスクの上の書類はそのままか。
 今度こそ仕事を押し付けられでもしたのかい、エル」

貴方を見れば、寝台に座り込んだ男はゆっくりと顔を向けた。
以前と変わらない穏やかな表情は、差し込む光のせいか僅かばかり翳りがあった。
或いは。光の内でしか貴方が垣間見る機会がなかっただけで、元からこうだったか?
特異な拘束もされていない男は両手両足を投げ出し、何の動きもなく貴方を待つ。
足の先には、やけにぱっと目立つ赤いルージュ・カザックが彩られていた。

わずかに。湿ったような生っぽい匂いが香った。
気づいたように男は口元を拭って、かすかな汚れが残っていたのを消した。
(-288) 2023/09/22(Fri) 0:24:28

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「前にアリーチェに少し聞いた覚えはある」

とはいえ、込み入った話に深入りするのを避けてたから、あまり詳しくは聞いてない。
エルヴィーノとは、そういう人間だった。
深入りしたら大事になるから、その人に不幸が訪れて、何処かにおいていかれるから。
だからいつも冷淡で、そっけない。
そういう態度を長年取っていたけれど、こういう逮捕が始まって本当に、肝が冷えたのだ。

「……臓器売買……え、まさかそれって」

流石に皆まで言えないが、上司の顔が脳裏に浮かんだ。
(-289) 2023/09/22(Fri) 0:49:11

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

見覚えもないような一般職員に、首を傾げながら男はここまで来ていた。
それはそうだろう。
なんの関わりもないのに、慌てて逃げるような、そんな様子を僕に見せてたんだから。

冷たい廊下を、ゆっくりと歩いて見たあなたの顔は落ち着いたものだっただろう。

「僕は警部以外の呼び方を知りません。
 それに……刑が決まるまでは推定無罪。呼び方を変える理由もないです……まだ」

――かちゃり。

鍵を空けて中に入った。
微かに香る何かが、あなたに近づけば鼻をくすぐって、わずかに眉をひそめる。

「……? 今、何かしてましたか?」

きょとり。首を傾げて。

「警部の仕事そのものは僕にはできませんよ。
 ……でも、書類仕事は確かに回ってきてますね」
(-290) 2023/09/22(Fri) 1:04:20

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ


「確証はとれていませんが。
 俺たちを助け出したのは警察ではなくマフィアでした。
 ……つまりは、そういったものですら敵対している手合い」

「十中八九、20年も裏の市場を牛耳り続けた……
 彼の手引きだとしたら全ての筋が通ります」

同じ顔を浮かべては、
これまでの因果に対し恨み言を吐きたい気分ではあった。

「今の警察は大混乱でしょうね。
 無理矢理にでもそれを纏められる人材であろう、俺がそこにいられないことがこんなにも口惜しい」

人を抱え込めば抱え込むほどすぐに限界が来てしまうことを知っていたから、嫌味な言動で遠ざけていた不器用な自分の適材適所を漸く悟るとは思わなかった。

似た者同士の顔を見遣れば、また苦笑いが零れた。
(-291) 2023/09/22(Fri) 1:15:21

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

薄い身体だな。
やっぱりもう少し肉をつけた方がいい、と男は思う。
不健康だとか、心配だとかもあるけれど、どちらかというと好みの問題。

どうもと呟いてティッシュを拝借する。手を伸ばせば身体も少し離れることになるかもしれない。それを名残惜しそうにもせず言われるままにして手を拭った。それから、貴方の腹も拭ってやろうとした、時のこと。

その言葉に、男は顔を顰めた・・・・・
渋面に、貴方は何を思っただろうか。
どうあれやはり、実直な男のこと。貴方が口を開いたりする前に、声を発するのはこちらなのだ。

「経験。」
「ないって言いませんでしたか。」

その言葉は、もしかしたら単なる確認に聞こえたかもしれない。
或いは、貴方の体を慮る言葉にも。
けれど、目の前の貴方にはきっと、
表情も合わせれば、拗ねているように見えたんじゃないだろうか。
他者の感情に疎い男は、自身の感情にも聡くない。
指摘しようと自覚しないかもしれないが、きっと貴方にはそう映る。

こちらだって辞める気はそれほどないのだ。
片手は既に、再び貴方の手を捕まえている。
(-293) 2023/09/22(Fri) 1:19:22

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「マフィアに助けられるなんて……珍しいこともあるものだね」

そういう事がないとは言わない。
実際に、自分の幼馴染もマフィアに救われてるといってもおかしくはないから。

「でも、そうか……それじゃアリーチェが危ないな。
 警部に会いに行ったりせず、大人しくしていてくれたらいいんだけど」

心配だろう、キミも。と、あなたの幼馴染の名前を出して息をつく。
まさかそんな所が似ているとは思ってはいなかったが、よくよく考えたら納得できる話ではあった。
自分の適材適所はそこではないから、うまく代わりを務められないのは、少しだけ面白くはなかった。

「確かに……キミが今現場にいてくれたらとは、ずっと思ってるよ」
(-295) 2023/09/22(Fri) 1:35:35

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

「ないよ」

あなたの問には、即答して頷く。
経験があるようなら、ここまで戸惑ってなんていない。
わかっているくせに。

「ないけど……浅い眠りじゃ、だめなんだ」
「悪い夢を見て直ぐに目を覚ましてしまう、から……」
「酒を飲んでも2・3時間で起きてしまうからこのザマ……」

「だったら、強制的に深い眠りに落としてくれた方がいい」

最後に甘い会話、みたいなのはできないけれど。
そもそもそんな会話が出来るかと言われれば、わからないが……会話自体は合間でも、翌日でもできるのだし。
……などと思っているわけだが。

「……
好きなように
、していいから」

あなたの体力が続くまで。
それで良いから駄目かなと、問の代わりにその手を握り返した。
(-297) 2023/09/22(Fri) 1:43:59

【独】 花浅葱 エルヴィーノ

/*
ところであの上司まじで何やってんですかね。
牢屋で一般職員を食うな〜〜〜!
(-296) 2023/09/22(Fri) 1:45:41

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ


「さて、どうでしょう。俺たちは知っているはずです。
 アリーチェはそもそも危なっかしい人間であることを。

 彼女も彼女なりに考えているから、
 成るようになればいい、とも思っています」

心配ではあるが、心配したって仕方ないことも分かっている。
意志を曲げさせてまで、それこそ鳥籠にでも閉じ込めるように、
そうまでして守るべきほど弱い存在ではないのだ。

「それでも、今託せるのは……あんたしかいない。
 この世の中は俺たちの思う以上にろくでなしが溢れていた。
 
 ま、あまり気負わずとも、
 あんたのやらかしてやりたいことの一つくらい、
 どさくさに紛れてやれたらそれでいいんじゃないですか」

投げやりな言い方ではある。
ただそれは、捻くれた形の声援でもあった。

自分よりも周りの方が優れた存在だとは今も思っている。
何であれ、満足の行く結果を掴んでもらえたらいい。
(-298) 2023/09/22(Fri) 1:53:55

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「いいや、何も。
 憂さ晴らしに来る人間がたまに来るんだ」

睫で翳った目は、それを大したことでもないように流した。
実際、檻の中の男にとってはどうでもいいことだった。他人からどうだかは知らない。
貴方に視線を投げかける以外は、靄めいた汚れでくすんだ壁をぼんやりと見ているだけ。
もしも貴方がよくよく男の様子を見るならば其れ以外にも、
服から見えないような位置に隠された青痣なんかも見つけられるかも知れない。
それでも、隠すでもなくどうでもいいように体を投げ出していた。

「それは困ったね。仕事の少しでも持ってきてもらうべきか、なんて。
 今こんな状況で私に内部の仕事を手伝わせるわけにもいかないか」

貴方にかける言葉は以前と代わり映えもしなかった。
おそらくは、貴方があくまで上司としてのこの男に会いに来たからなのだろう。
今更なことと開き直ったりするわけでもなく、至って自然な様子だった。
申し訳無さそうに、整った眉が軽く下ある。

「君たちには迷惑をかけるね。すまないな、こんな時に」
(-304) 2023/09/22(Fri) 3:28:06

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「いいじゃねえか。
 お前たちだけの関係性、素敵だね。
 俺は全く興味がないが、お前たちには大事なモンだ」

そいつを否定する気はないよ、と大口開けてからりと笑う。

「執着と依存は管理が面倒くせえ関係性だから、俺は嫌いだが。
 放し飼いできるよう仕込んだほうがいいぞ」

飼い主的な発言をしながら、

「差し入れしてくれるやつが多くてね」

…通常ならそういうのが許可されることはないのだが。

(1/2)
(-313) 2023/09/22(Fri) 7:44:31

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

「市販の薬は効かなくてね。行き着いたのが黒眼鏡のとこだっただけ。
 腕のいい義肢装具士探したりもしてるし……あといざって時に薬物とかの元を辿れるようにコネを……」

もういい。
何にしろ、男は彼の店の常連だったようだ。
早く一人で、という言葉には苦笑を返した。
出来るものならやっている。何度かぐっすり眠れた、……なんてことは今まで一度もなかったことなので、マシになるかどうかは予想すらできない。

「違法献金。
 所長代理は黒眼鏡から金をもらって法案を成立させている。
 これが明らかになれば、少なくとも人事は見直される……と、思うよ」

何せ警察というものは、スキャンダルを重く受け止める職である。
男がマフィアから物を買っているということすらも、バレれば懲戒は免れないはずだ。
柔らかく撫でてやると、それを素直に甘受するかのように甘えた仕草を見せるあなたに、ぱちぱちと、瞬きを二度。
普段の物言いからは考えられないほど素直なあなたに、驚きは隠せなかった。
それでも本当に心地よさそうな寝顔を眺めて、一度。
くしゃり、と眉を下げて笑みを浮かべて、あなたに届かぬ呟きを落とす。

(_11) 2023/09/22(Fri) 7:44:54

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「海外に行くのは一つの手だな。
 どうにもならんことの多くは、その場所というものを手放すとどうにかなる。
 それを手放したくないやつが、あるいはそれを思いつけないやつが、
 どうにもならなくなって死んでいく。
 ”逃がし“は俺の仕事の一つだ、いろいろ紹介できるぜ」

いくつかの国の名前をあげる。近い場所から遠い場所まで。
その国の言葉らしいものもいくつか発して、にやにやと笑っている。

「いくらなんでも、牢屋をぶち破る力はないさ。
 ついでにいえば、俺個人をどうこうしても解決しないという意味では、悪いのは俺じゃない。
 マフィアで、もっといえば治安維持がなってねえから。
 つまりは警察、国、行政、市民の意識。サテ、お前はどこを叩いて治す? あるいは、そこからやつを逃がすか」

歌うように語り、提示し、示唆して啓す。
それでも、あなたの言葉にはダメ出し返し。

「言わなくていいことは、伝わらなくてもいいことだけ。
 確信以外のコミニュケーションは、全て自分勝手な我が儘だ。
 次は言えよ。言ったって信じられないのに、言わなきゃ誰が信じるよ」

あなたの出した答えを─違う。本人の出した答えを、他の誰かが知ることはない。
だからアレッサンドロがにやにやと眺めるのは
どうやら答えを出したらしい、あなた自身の顔だった。

「じゃ、ルチアーノのことは頼むわ。イレネオもな。
 大変だね、調教師ハンドラーは。
 俺は一匹で手一杯だよ」

(2/2)
(-314) 2023/09/22(Fri) 7:45:39

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ


Buonanotte amore mioおやすみ、愛しい人


――その寝顔に、一度だけ。
僕は優しいキスをした。
(_12) 2023/09/22(Fri) 7:45:47

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

/*
おつかれさまです。
決闘者の窓はキリが良いと思うのですが、明日の生死の方はどうなっておられるでしょうか。
こちらのほうは、最終日までバリバリ生きてる予定です。
(これから襲撃予告などがなければですが)

逮捕の予告が来た、とかあればこの先は秘話に移行するのがいいかなと考えていますので、教えていただければ幸いです。
(-315) 2023/09/22(Fri) 7:49:51

【独】 花浅葱 エルヴィーノ

/*
痣!!!
よかった、そっちじゃない!
いやよくない、よくないよ上司!!!!
(-317) 2023/09/22(Fri) 7:50:52

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

/*
取り急ぎ連絡をお返しいたします。
予想と匂わせていた予告通り本日死にますので秘話に移行で問題ありません。

ある種無断でかなり穏やかに連れていかれるので、後ほど文句を言われると思いますが何卒よろしくお願いします。
(-319) 2023/09/22(Fri) 7:59:16

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「まぁ、アリーチェみたいなタイプが逮捕されれば世も末だけどね。
 ……いや、今がもう世も末だと思うけど」

案外、彼女の強さを信じているんだなと。
これが幼馴染の力なのかと、そんな事を思いながら、それならいいかと頷く。

「託されてもやれる自信はないけどね……。
 僕のやりたいことはまぁ、やってみるさ。
 ひとつだけ、ネタを掴んでることもあるし本人の供述もとれたから」

うまく行けばこんな法律、さっさと無にすることもできるかもしれない。
少なくともあのいけ好かない所長代理を引きずり下ろすくらいの力はあると思っているが、さて。
(-321) 2023/09/22(Fri) 8:14:00

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

/*
連れて行かれてしまいますか。
了解です、それならこの先は秘話に移行することとしましょう。
最終日は牢屋まで会いに行きますね。
釈放の際は助け出せたらいいな……などふと思いましたが運営の描写がどうなるかまだわかりませんね。
(-324) 2023/09/22(Fri) 8:17:05

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「………………、失礼」

その言葉を聞くと、あなたとの距離を詰め、あなたの肌を確認するために服を引っ張った。
服の下から出てきた青痣に、深く、大きく息をついた。

「……殴られましたね。
 警察が、容疑者にこんなことをするなんて……」

あなたがやった事に対して恨みを持つ人間は多いだろう。
それは男の同期たちもそうだし、男思う事は当然ある。
何せ、初恋の女性だったあの子の事が、あるから。

「どうして。
 警部であるあなたが、臓器売買なんてことに手を出してたんですか。
 養育院は、商品を育てる土壌だったと?
 …………、ラーラは……使い物にならないから捨てられた。
 商品を台無しにされたから、憂いてたんですか?」

「教えてください、警部」

「こんな時だからこそ、僕はあなたに居てほしかったんです」

上が役に立たない人間しか居ないなんて、これからどうしたらいいかわからなくなる。
(-327) 2023/09/22(Fri) 8:29:37

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「被疑者に問うか上司に問うかどっちかにしなさい。
 私もそれではどう振る舞ったものだか、わからないよ……ああ」

翳った目が貴方の動きを追い、指の行き先をぼんやりと見ている。
混乱したような問いが向けられるのを聞きながら、ふと。
慣れたローテーションのように、ありふれたものに合点があったようにその先を思い描いた。
たぶんこうして整理のつかない頭の中の考えをぶつけてきた人間は他にもいくらかいたのだ。
当然、混乱するような事態を生んでいるのだから貴方の行動はおかしくない。
ただ、貴方よりも混乱した人間のいくらかは、それ以上先の鬱憤の晴らし方を求めたのだろう。

「はい」

次にどう来るか、予見したような物言い。
顔を見上げて顎を逸らし、軽く口を開けて舌を出す。
そこには期待も失望もなく、ただ無感情な声だけがあった。
(-332) 2023/09/22(Fri) 9:05:41

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「あんたのやれる自信はどうでもいいです。
 別に上手くいかなくたっていいですから」

「やること自体が大事なんだよ、エルヴィーノ」

それが己の志に基づくものなら何だって。
なんなら何もしてないのに牢に入れられる世なのだから。ましてや幼馴染や同僚だからとか、そんな肩書は大して重要な話じゃない。

俺にとって、世話を焼くほど価値があると認めた相手がこの状況で行動を起こせないほど弱いわけもないくらいに考えているのみ。だから其方のやれることに対しては満足そうに頷きを一つ挟んで。

「何にせよ、俺が外に出られるか、
 逆にあんたがここにぶち込まれるかしたら、
 やってくれたな≠ニ大きな声でやります。

 酒でも呑めたら尚いい。
 ……俺は下戸な方なんだけどな」

牢の外にいた時よりもずっと、
素に近い態度で言葉を続ける男は、
縁起でもなく前向きなことを思い浮かべるのだ。
(-345) 2023/09/22(Fri) 12:11:15

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>2 ルチアーノ

「Ciao ルチア。
 今日は元気そうで何よりだ」

あなたがケーキ屋から出てきて路地裏に向かう所。
あなたが気になって探していたのか、それとも偶然か。
とりあえず姿を見かけて、店内から出てくるのを待って追いかけた。
あなたの行動範囲はそれなりに把握している人間の動きであることは間違いない。

本当に元気そうかと言われると微妙なところだが、少なくとも昨日会った時に比べたら随分とマシだろう。
(3) 2023/09/22(Fri) 12:27:12

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「もう立派に放し飼いが出来ると思ってたんだけどね。
 まだまだだったから、これからリードを握り直していく。つもりだけど……」

堂々とした差し入れ発言に、はぁ、と大きくため息。

「全く……【A.C.A】だからって大目に見られすぎなんじゃないかい」

大方、警察内部にそうやって手を貸す人間が居るんだろうけど。
そのうち逃亡の手引すらやられてしまいそうだと肩をすくめた。

(-356) 2023/09/22(Fri) 13:04:54

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「どうせ行くなら、落ち着いて暮らせる治安の良い場所がいいね」

夢のない言い方だ。
とはいえ、命を狙われる危険などをできるだけ排除するなら必要なことだ。
北欧とかいいかもしれないな、なんて少し思ったりした。

けれども今はまだ、やるべきことがある。

「叩いてゴミを出したいのは警察だけどね……。
 普通に吠えたところで何も代わりやしないし、僕が逮捕されてしまう。
 そうならないためには、市民を騒がせる必要があるね」

バカ正直に言うことではないが。
マスコミでも使って広く知らせてから吠える必要があるだろう。
情報を掴んでからは、情報管理部門の署員も使って証拠を揃えている。
あなたのことはともかく、所長代理を引きずり下ろす事くらいは可能だと信じている。

「キミは牢暮らしじゃその一匹も調教できないだろうに。
 …………。まぁ、できる限りのことはする」

「話してくれて助かったよ」
(-357) 2023/09/22(Fri) 13:05:26

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「それは警部の自業自得です。
 僕は殴ったりはしませんが……説明くらいしてくれたっていいでしょう」

説明もなく、ただ、認められた。
この態度では、確かに殴りたくなるというものだろう。
憤りは熱くはしたけれど、こちらも元々が人より冷淡であったから、それを顔に出したりはしない。
仮にあなたがラーラに薬を渡した人間だったなら、その時はあなたを殺そうとしたかもしれないが、そうではないのだ。

「本当に……酷いことをする。
 どうして、そんな事が……できるんですか。
 人を、何だと思っているんです?」

ここに来ても警部呼びのまま、敬語のまま。
静かにあなたに問うた。
(-358) 2023/09/22(Fri) 13:17:06

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>4 ルチアーノ

「げっ、とは失礼だね。
 調子がよくなったなら何よりだけど」

あなたの困った様子を見て、少しだけ眉を下げて。
迷惑だったならごめん、と小さく謝る。

「別にキミを捕まえに来たわけじゃないよ。
 ……ただ、あの人と話はできたのかなって、聞こうと思っただけだ」

クッキーについてはやんわりと断った。
それをもらうために声をかけたわけじゃないからだ。
(5) 2023/09/22(Fri) 13:28:02

【独】 花浅葱 エルヴィーノ

/*
やっぱりやってたんじゃねーーーーーか!!!!!!
(-360) 2023/09/22(Fri) 13:33:30

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「はぁ。
 皆僕に何の期待をしてるんだか」

他にも自分にはっぱをかけた男がいる。
口から出る言葉は、まだ否定的な言葉だ。
それでも、それは本気で言って逃げている声色ではないことは、あなたにならきっと分かるはず。

「キミ、下戸だったんだ」

署内の飲み会にすらあまり出ないものだから、今まで知らなかった。
私生活を互いにあまり晒してこなかったことが、こんなところでわかってしまう。
それくらい、互いにあまり親しくなりすぎないようにしていたという事なんだろう。

それではだめだとするならば、僕はキミに、何を話すべきなんだろう。
あぁ。ひとつだけ、ある。

「……テオドロ、僕はね……実は不眠症なんだ」
(-361) 2023/09/22(Fri) 13:46:02

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「どうりで」

職業柄、精神を削る都合満足な睡眠を取れる方が珍しいだろうから、食に関してはともかく睡眠はあまり無闇に早く寝ろとまでは言わないようにしてきた。

だから浮かぶのは驚きではなく納得だ。
怠けていたと言われるよりよっぽど分かりやすい。

「下戸より余程大事ですね。
 ……やはり子守唄が必要ですか?」

遠ざけるための嫌味ではなく、気の置けない相手への冗談として。前の話を掘り返した。
(-364) 2023/09/22(Fri) 14:24:33

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>6 ルチアーノ

「警察と見れば逃げ出そうとするやつが一定数いるからね。
 ……今のキミのように?」

望む回答はもらえそうにないと見れば肩をすくめて。
通り抜けようとするあなたを振り返る。
とはいえ、去っていくのを止める風ではない。

「気をつけて」
「今は罪がなくとも逮捕してしまえる世の中だからね」

その背に言葉を残して、あなたが見えなくなるまで見送った。
(7) 2023/09/22(Fri) 15:11:11

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「子守唄程度で寝れてたら、もう少し食べれてたかもしれないけどね」

「深酒をして毎日無理やり寝てた。
 それでも夢を見て起きてしまうから、寝れても三時間。
 深酒したいから夜を食べないし、朝は酒が残ってて食べれない。
 そうこうしてたら普通に食べられない胃が出来上がっただけだ」

まぁ、どうにもならない時は強い睡眠薬を使ってるんだけどね、と肩をすくめた。
普段から薬に頼りすぎると効かなくなるから、常時は酒に頼っていただけらしい。

「知られると色々面倒だと思ってて。……その、……
ごめん
(-369) 2023/09/22(Fri) 15:18:46

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

渋面は変わらない。
変わらないけれど、それは不快さの表れではない。
ぐる、と喉が鳴った。獣が唸るような音だった。

「それ。」
「ほかの人には言わないでくださいよ。」

全く何のつもりで言うのだか、同じ低さで囁かれるのはそんな言葉なのだ。
貴方の言葉が薄い理性を剥いでいく。

その心地に男は心底困ったような顔をして見せた。その顔のまま、はあ、と一度息をついた。
それだけだった。
その一息ですべて吐き出したようだった。次には、

「邪魔だな」


先程までの一歩引いた気配は消え失せ、半端に引っ掛かった貴方のスウェットに手をかける。
抵抗されないはずだから、下は脱がしてしまおう。同時にベッドに身を沈めさせ、なるべく身体に負担のないようにする。
わけではない、かもしれない。自分の動きやすいようにしているだけで。


こちらとて慣れているわけではないが段取りくらいはわかるものだ。
後ろに手を伸ばし、狭いところをひらかせていこうとする。
(-371) 2023/09/22(Fri) 15:38:15

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

「え、何。それどういう―――」

言葉は最後まで音にならなかった。
質のいいベッドに沈められて、あっという間にスウェットを脱がされてしまった。
もう、そこには我慢の二文字はなくなってしまってるんだろう。

それで良い。
こっちだってあれほどの事をしておいて、その先を期待しないわけがないのだから。

「……っ、ふ」

足を割り開かれて押し倒されている現状が、強い羞恥を誘って頬を赤で染めていく。
何も受け入れた事がない窄まりは、指一本すら最初はなかなか飲み込むのが難しいのだろう。
快感よりも、まずは異物感を感じて眉を顰めた。
それでも漏れ出そうになる声があまりにも恥ずかしくて、手で口元を抑えてしまった。

自分の声など聞いても、何も楽しくはない。
(-379) 2023/09/22(Fri) 16:06:17

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「それは警部の自業自得です。
 僕は殴ったりしませんが……説明くらいしてくれたっていいでしょ、う?」

はい、とはなんだろうか。
何故口を開けて、舌を出しているんだろうか。
口が開けば、生っぽい匂いの強さが増す。

「…………何、してるんですか」

脳が理解を拒否している気がする。
自分も男だから、この匂いを理解できないわけじゃなくて。その。

「い、……ったい、ここで何をしてたんです?
 殴られただけじゃ、ない……?」


/*ディスコの指摘を受けて、ありがたくロールの訂正をさせていただきました。
ありがとうございます。
(-382) 2023/09/22(Fri) 16:30:48

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

どういう意味かは自分でしっかり考えてくれればいい。


細い太腿が晒される。きっと筋の浮いたその形は、女のそれとは程遠い。片方の手のひらを肌の表面にひたりと這わせ、軽く掴んだり、撫でたりする。そうして意識を散らさせようとしながら、もう片方の手指が緩やかに貴方の内へと沈んでいった。
浅く。浅く、ゆっくりと、徐々に深めて。強引で性急な男にしては慎重な動作は、やはり貴方を傷つけたくはないからだ。
少し動かすたびに貴方の腹が震える。押し殺したような声が聞こえる。それがまた逸らせて、行為を乱雑にしようとする。

煮詰まった思考を切り替えようと貴方の表情を伺った。
酷く赤い顔がそこにある。
顰めたり、逸らしたり、手で口を抑えたりして、そちらはそちらで大変そうに見えた。
撫でるなりして構ってやりたいところだが、生憎こちらもあまり余裕はない。

……さあ、どうしよう、と考えて。
太腿に置いていた手を貴方の手に伸ばす。両手で口を覆っていたかもしれないが、構わずに。
そうして拒まれないのなら導くのは貴方の下肢の間。
まだ濡れたまま、一度果てて萎えた性器のところまで下ろさせた。

(-388) 2023/09/22(Fri) 16:52:39

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「先輩」
「触ってていいですよ」

苦しいなら快で気を紛らわせろとこれは言うのだ。
全くの気遣いのつもりで。
(-389) 2023/09/22(Fri) 16:53:07

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ


「結局、金だよ、金。
 俺は金があると人生助かるやつを見つけるのが、
 そこそこうまい」

なにを自慢しているのか。

「スウェーデンとかいいぞ。治安が良い。
 物価がそこそこ高いのと、太陽出てる時間少ないのがネックだが…最近はちと入国前の検査がやかましいな。
 なんにせよ、金は用意した方がいい」

本人も言っていた通り妙に詳しい。…もしくは最近調べたのだろうか。
そう言いながらも、ふああ、とあくびをひとつ。

「マ、頑張れや。代理殿は任せるからよ。
 あー、一般市民に期待するのはやめとけ。団体作ってそこに金か人出して騒がせろ。
 頭数揃えてドコソコ地区の総意だとか言わせりゃ、そうなる」

そろそろ眠いから、などといってベッドにぺたぺたと足音をたててもどり、どすんと寝転がる。

「そーだなー。おまえんとこと違ってしつけのいい犬で助かるよ。
 もーいーな? 次は正規の取り調べ組んでくれ。
 変なやつしか取り調べに来なくて困ってる」

寝転がったまま、ひらりひらりと手を振った。
(-392) 2023/09/22(Fri) 17:16:15

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

「そっ……、っ」

口を抑えてた手を外されてしまったら。
せき止めてた声が、溢れ出してしまうじゃないか。

「ぅ、あ、……っ、んんっ」

導かれた手が、萎えた自分のものに触れて。
ぬるりとした感覚が、ぞわりとした快楽を誘う。
その一瞬、体の力が抜けてゆるんだ窄まりは、あなたの指をぐっと奥まで受け入れてしまった。

「ふ、か、ぃ……、っあ!」

指なのだからそんなに深くはないはずだが、それでもそう感じてしまう。
たったこれだけのことなのに、もう体が熱い。
完全に萎えてたはずのものが、またゆるく硬度を増して、
慣らす思惑で曲げられた指が、ある一点を掠めれば、びくりと大きく身体をはねさせた。
その場所が、何であるかあなたは理解できるだろうか。
(-393) 2023/09/22(Fri) 17:17:38

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

―――あなたと路地で別れたその夜。

男はまた、バーで一人酒を飲んでいる。
あなたが来る保証はないが、これが日課だ。
携帯を弄る手はいつもより忙しなく、何かを行っている様子だ。

あなたが一人で来るなら、いつものように声をかけるし。
女と居るなら遠巻きに見るだけ。
来ないなら、それはそれで一人深酒をして帰っていくんだろう。
(-398) 2023/09/22(Fri) 18:24:23

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

こちらは全くの気遣い・・・・・・のつもりだったのだ。
手慣れていないが故の悪あがき。自分の手で足りないなら貴方の手も借りようと、その程度のつもりでいたものだから。
そんなに一瞬で、反応がまるっと変わってしまうだなんて予想もしていなかった。

貴方の声が甘くなる。
手探りで進んでいた指がずるりと飲み込まれて熱い肉に包まれる。貴方の手を導いたこちらの手はまだそこに留まっていて、だから反応した・・・・のもわかった。
それから、どうやらそこが好いのだということも。

張り詰めていた水は零れれば一瞬。
台の上にある球も転がれば一瞬だ。
それらはきっかけとして充分だった。
男は口を開いて笑った。牙が閃いた。


(-410) 2023/09/22(Fri) 19:25:24

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

そこからは。
例えば、貴方が好いだろうところに繰り返し触れたり。
或いは、芯を持ち始めた部分を一緒に撫ぜてやったり。
落ちつかせながら本数を増やして、窄まりを緩めたり。
時々は検分するようにその肌に手のひらを這わせたり。

貴方が熱を持つごとにこれもまた高揚していく。
前のめりになる感情にこの身体も呼応していく。
慣らされた内側が滑るようになる頃にはきっと、
互いの息遣いはもう抑えられるものでなくなっているはずだ。

ずるりと指が引き抜かれる感覚にも貴方は身を揺らしただろうか。
代わりとばかりに宛がわれるこちらの性器を、どんな顔をして見たのだろうか。
とっくに衣服は取り去られている。顕わになった細腰を男の手が掴んだ。
当然だが、こうなってはもう止まることを知らない。貴方が何をしようと、何を言おうと、何を思おうと。
このは構わず、その身を貪るだろう。
(-411) 2023/09/22(Fri) 19:26:09

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「憂さ晴らしに来る人間がたまにいるんだ、って言っただろう。
 別に、なんとも。大したことじゃない」

大したことじゃない、なんてことはない。あってはならないことだ。
けれども男はぼんやりとした目を貴方に向けるだけで、喜色も嫌悪もどちらも抱かない。
大きな川の前で流れが過ぎていくのを待つような、どうでもよさそうな目をするたけだ。

「……ああ君には、不思議に見えるんだろうな。
 彼らは弱くて、今までこの法案のもとで無実であるかもしれない人たちを捕らえて、
 不確かな正義にあやふやなままに従わされて、自分の職分を見失いかけているんだ。
 そこに、確かな罪人が現れた、それも自分という個人を欺く形で」

訥々と語る。他人事のような口ぶりだった。
遠いものをゆったりと喩えを交えて語るような言葉は、いつかデスクの前で話した時とも変わらなかった。
一人一人を慮るかのように語る様子は、肩書きにふさわしく振る舞っていた時と違えも無い。
はだけた肌の上に骨に至るまで打ったような痣を備えていてもだ。

「君は壊れてはいけないよ、エル」

以前と何も変わらないのなら、いつから壊れているのだろう?
(-433) 2023/09/22(Fri) 21:21:59

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

そこからはもう、何処を触られても、何処を撫でられても気持ちが良かった。
一度堰を切られてしまえば、我慢するのは難しい。
絶え間なく与えられる疼きを逃がそうとしても、あなたがそれを許さない。

あなたは首以外のところにも噛み付いたり吸い付いたりはしただろうか。
それをしてたなら、きっと、触れた至る所に赤い花が咲いているはずだ。
指が引き抜かれるその時すら、甘い声を上げては震え、熱い吐息を漏らしてしまっている。

それでも、指の代わりに充てがわれたものを目の当たりにすれば、恐怖でひゅう、とか細い息を吸ったことだろう。
だって、さっきよりも大きい、気がする。

「ま、まっ、て、入らな」
「あ、あ、―――――――ッッ」

入るわけないと、ふるふると頭を振ったが、あなたはそれを聞き入れはしない。
意味もない静止は、部屋の中に虚しく響いた。
指とは比べ物にならない質量が、濡れそぼったそこにゆっくりと入ってくる。
ほんの少し入っただけで、たまらない圧迫感があって、自分でも出すつもりがなかった甲高い声が出て、腰がはねた。
(-436) 2023/09/22(Fri) 21:28:41

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「警部は……壊れてると、思うんですか。――彼らが……いや、自分が」
「大したことですよ、これは。囚人に手を出す、なんて」

どこから壊れてしまったんだろう。
黒眼鏡の牢に行った時もまた、彼の顔はぼこぼこだった。
あれは確実に、牢の中に入ってからも傷が増やされていたに違いない。

自分とて、ラーラを傷つけた犯人が目の前に居たなら、我慢せずに殺してしまうつもりでいたけれど。
これを見ればなんだか無性に虚しくなった。気がする。

「罪人、だからって。そんな事に、従わないでください」
「あなたは生きて罪を償うべきであって……こんな、ただの暴力を受ける必要なんて、……どこにもないんですよ」

ずっと、あなたのことを認めて、
それなりに尊敬していたからこそ。
そんな姿は、―――見たくない。
(-439) 2023/09/22(Fri) 21:38:29

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「面倒な男な自覚がありますから、
 それに対して叱るような真似はしませんよ」

「きっと同情するのも違うんでしょう。
 俺に言えることがあるとすれば……

 俺もあんたの命を繋ぐことだけを考えるのではなく、
 きちんと精神の方も気にしてやるべきだった、と」

儘なりませんね、と柔和な笑みを見せる。
捻くれた人間が多いのだからすれ違うこともある。
だから後悔をしたとまでは言わない。未来が無いわけでもない。

「……………
 ……………謝罪の言葉は考えておきます」
(-467) 2023/09/22(Fri) 23:25:49

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「隠してたんだから、分からなくて当然だよ」

あなたの言葉に苦笑する。

「あんまり気にしてなかったんだ。
 別に、酒と薬で倒れず済んでたし……悪い夢は、過去を忘れるなって言ってるような気がしてたから。
 まぁ……食べれなくなったのは問題だけど……キミ達のおかげで飢えずに済んでるしね」

これまで、自分が傷つくことには無頓着だった。
大事な人に幸を押し売りすることだけが目的で、それを成す時に必ずしも自分が居る必要はないと思っていたから。
そんなだからこそ、大事な人を増やしたくなくて。
自分が傷つくことで、大事な人が傷つくのなら、それをしては駄目だということも、学んだ。

「だから、謝罪は要らない」

大丈夫だよ、今だから話せた。
それだけだ。
(-488) 2023/09/23(Sat) 0:43:16

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

貴方が身を震わす度、貴方が声を上げる度、男はひとつの強い衝動に駆られた。
噛みつきたい。
噛みつきたい。噛みついて、肉の柔さと僅かな弾力を感じたい。
けれど今それをするのは体勢的にも難しくて、それよりももっと繋がりたくて、
だから男は我慢していた・・・・・・・・・・・
ずっと我慢していたのだ・・・・・・・・・・・


(-493) 2023/09/23(Sat) 1:05:28

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

静止の声はきちんと届いていた。
けれどそれだって“Non”じゃない。
逃げることなど到底許されない。


勃ち上がったものを狭いところに挿入り込ませれば、当然擦れて強く刺激される。
その感覚が好かった。男ならみんなそうだろう。これも例外ではないから、上機嫌に息を震わせる。
嬌声と共に晒された喉が白く目を惹いて、喉仏の形に舌で触れた。そこにもまた歯型を残したかもしれない。

随分時間をかけたつもりではあっても、初めてではそう上手くいかないだろう。きっと一息には入らないから、男は繰り返し、繰り返し、浅いところを掬うようにした。そうして徐々に徐々に馴染ませて埋め込んでいく。
その合間にもこれは貴方の涙を舐め取ったり、肌に吸い付いたり、肉を甘く噛んだりを繰り返していた。それは、半ば本能的な動作らしかった。
(-494) 2023/09/23(Sat) 1:06:21

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

痛みが、甘い。
噛みつかれれば痛いのは当然だ。
割り開かれた事がない場所に、押入れられてしまえば、痛いのは当然だ。
涙を浮かべながら、懸命に耐えてるけれどそれでも痛いものは痛い。

「いた、あ、やぁ」

でも、甘い。
痛いだけじゃない何かがあるから、困る。
”拒否”Nonなんて、絶対に出来やしない。

腰を引かれては、更に奥へ。
一度開かれた場所は、刺激される度にだんだん喜んでいるかのようにあなたを受け入れた。

苦しい。息がうまく出来ない。でも、気持ちがいい――――


もう、自分のものを撫でる余裕なんてないから、手を伸ばしてあなたを求めた。
それは少しでも近づいてくれたらその背にしがみついて、穿たれるのを素直に甘受するための行為だ。
(-503) 2023/09/23(Sat) 1:45:00
エルヴィーノは、牢屋に居る同僚たちにこっそりパンを差し入れした。
(a19) 2023/09/23(Sat) 1:49:42

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

ぐ、ぐ、と押し込むように奥へ、奥へ。
深く、貪欲に繋がろうとしてまた奥へ。

先程まで、男の手は貴方の身体中に触れていた。
指先ではなく手のひらで、温度や感触を検分するように触れていた。肉の厚みや凹凸を確認するように触れていた。
歯を立てるところを選ぶようにして触れていた。
腹を撫でた手が脇腹を通って肩へ、そこから首筋をなぞって頬へ。また食むようなキスをして味わうように舌を絡ませる。声まで食らうように唾液を啜る。

これはほとんど一方的な捕食だ。 
そう見えるけれど、

貴方はこれに蹂躙される獲物だ。 
あくまで合意の上。


求めている実感が強くある。
背に回った手に、求められている実感もまた感じた。

「ふ、はは」
「先輩」

それが堪らなく心地がいい。貴方の甘えすらこれは食らって。

好い・・なあ……」

抱き寄せられた薄い胸にまた噛みついて痕を残す。一度腰を引けば、今度こそ長いストロークで奥までを穿った。
(-520) 2023/09/23(Sat) 2:44:50

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

その日、貴方が居たバーに男は来なかった。
いくら待てど姿を見せることはなく、
不在の日と変わらぬ時間がすぎていく。

ふと、頼んでもない酒とお皿が貴方の元に運ばれてくる。
それは一本のロゼワインとサーモンのカルパッチョ。
添えられたメッセージカードには
『これ食ったら早く帰って寝ろ』とだけ。

渡した店主は苦笑して、お代は頂きますと伝票に数行を追加した。
(-546) 2023/09/23(Sat) 8:45:10

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

文字通り、食べられている気がする。
狼にとっては、気まぐれな猫くらい美味しい餌のような存在だろう。
体中についた噛み跡は、服をしっかり着込んでも、首筋からきっと見えてしまうだろう。
けれども、茹だった思考はそれを不味いと思うことができない。

貪るようなキスも考えを、思考を溶かしていく。
もう女のように喘ぐことしか出来ずに、きゅうきゅうとあなた自身を無意識に締め付けていく。

「あ、あ―――っ、ん、っあ」

男に子宮なんてものはないけれど。
勢いよく奥まで穿たれれば、自分の中にある奥の壁にこつん、と当たった気がして。
しがみつく手に力を込めて、苦し紛れにお返しと、あなたの肩口に軽く歯を立てた。

好いの言葉が耳に届いてくすぐるけれど、それに対する反応は、ない。
もう何も考えることなんて出来ない。
ただ、高みに導かれていくだけだ。
(-552) 2023/09/23(Sat) 9:02:49

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

/*
お疲れ様です。今すごく眠いです。
牢屋トークありがとうございました。
運営にも一応確認取りましたが、アリソンの正体についての公表はロールの中でやって構わないとのことでしたが、そちらはいかがでしょうか。

大丈夫であれば最終日(エルヴィーノはこの日ほぼほぼ生存です)に、ロールでやってもいいなぁ……と思っています。
金を使って団体を作って……みたいなのは流石に一日では準備出来ないかなと思ったので、SNSを使って情報の拡散と、世論の先導で代用してみるのもいいかな、と。
エピに入ると法律が撤回されて釈放の流れになりますから、その前にやったほうが面白いのでは?
と思ったものなのですが、いかがでしょうか。
お返事お待ちしております。
(-560) 2023/09/23(Sat) 9:28:06

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「勝手なこと言って」

頼んでもないワインとカルパッチョを見て、深々と息をつく。
朝はともかく夜は食べようと思えば食べれないことはない。
カルパッチョくらいの量なら、まぁ、なんとか。

ただ、寝るために深酒をしているだけなものだから。

「……はぁ、今夜は薬を飲むしかないかな……」

薬はあんまり好きではない。
力ずくで強制的に意識が途切れてしまうから。
それでも明日にはやらねばならない仕事もあるなら、鋭気は確かに養っておくべきなのは本当で。
男は、眉を下げてぱくり、とカルパッチョを一枚口に放り込んだ。

その日はいつもよりも随分少なめに酒を終わらせて、静かに帰路についたことだろう。
(-564) 2023/09/23(Sat) 9:43:37

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

/*
牢屋トークありがとうございました、ポップコーンです!
修得した情報はエルヴィーノさんのリソースですので、ご自由にしていただいて構いません。
こちらがやること自体はあんまり変わらないので、その辺りのロールに応じて適度に合わせていきますね。
以上、何卒宜しくお願いします!
(-576) 2023/09/23(Sat) 10:30:50

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「あんたは謝罪をくれておいて、
 こちらからのは受け取らないつもりですか?」

言葉面はどれだけ普段の嫌味ったらしい言い方でも、
表情は、仕草はやはり穏やかなもののまま。

「でも、……実際、他人ができたことって少ないんでしょうね。今の周りのことについても、俺と、あんたの自分の事についても。
 だから俺が謝ることがあるとしたら、エルヴィーノの身が心がどうとかではなく」

「いくら本当に無理なく背負えるからって、
 他人を頼らず踏み込まず、一人で歩きすぎたことです」

理由や因縁、辿ってきた道は違うのだろうけど。
そうして至った他者を救う、自分を守るための考えはどうしても似たような歪みばかりがあって、それだけは正されるべきだった。

「俺は……こんな皮肉屋な自分を、
 今更消し去るようなことはもうできないでしょう。
 あんただって、生活がすぐ治ったりするわけじゃない」

「だから、それでも歩み寄らなきゃいけない。
 ……一つの側面だけで物事を判断してはならないために」

それが出来なかった結果が、今の外の惨状だ。

「すみません」
「やはり、もっと早く気付くべきだった」
(-590) 2023/09/23(Sat) 11:20:40

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ

「先輩」

その日の夕暮れ時。
そろそろ日勤の者たちの職務時間が終わりを告げるころ。
署内のどこかであなたの姿をみつけて声をかけた。

「……少し、協力してほしいことがあるんですが」

警察内でも誰が信用できるのかわからない今、相談できるのはあなたくらいしかいない。
(-594) 2023/09/23(Sat) 11:38:57

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

/*
了解しました。では最終日になりましたら、その時間軸に白で広めようと思います、よろしくお願いします!
あまりこういう事を魅せるロールは上手くはないので……乗っていただけたら嬉しいです。
(-597) 2023/09/23(Sat) 11:41:02

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → マスター エリカ

これは、泡沫の夢。
僕はまた、ここでいつかの情報屋と出会う。
残る質問は、2つ。
すべてを上手く運ぶなら、何を聞くべきだろうか。

「やぁ、また会ったね」
「うん、勿論質問があってここに来たんだけど……」

「僕の先輩リヴィオと、幼馴染ルチアーノ。
 彼らがやっていること掴んだ役職をね、知りたいんだ」

勿論、僕は彼らのことを信じてるんだけれども。
絶対に成功させなきゃいけないことがあるからと、そう静かに告げた。
(-598) 2023/09/23(Sat) 12:07:37

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「そういうつもりじゃなかったけど……」

小さい、苦笑。

「そうだね。
 僕らはお互い、踏み込まない事を良しとして付き合ってきたから……。
 仲良くなれば、キミ達になにかあって、何処かに居なくなってしまうと思ってたのかも」

認めたくなかった。
大事な友人だと認めれば、こうやって不幸が訪れて、どこか、手の届かないところに行かれてしまうと思っていたから。
初恋の少女や、幼馴染みたいに。
最後は住む世界が別れてしまうと。
状況が尚も悪くなれば、二度と会うことが出来ないのではないかと、そう思って。

「皮肉を言い合うのは楽しかったけど。
 まぁでも……視野を広くするのは良いことだ。悪いことだって避けていけるしね」

紡がれた謝罪を、今度は素直に受け入れる。
胸の内を明かしたことで、自分たちの関係は一歩、進んで、これはその証になるはずだ。

「ありがとう。でも……」
「僕が自分から言えたことが、最大の進歩だから」

どうか受け取っていて欲しい。
(-601) 2023/09/23(Sat) 12:20:05

【秘】 情報屋 エリカ → 花浅葱 エルヴィーノ

夢に行き着いたあなたは、再びかの情報屋と相見える。

コバルトブルーを顎に当て、
開かれた口から出た言葉は──……。

/*
Ciao! 運営です。残り二回の質問受け付けました。
両PLさんに確認が取れ次第またお返ししますね。
(-608) 2023/09/23(Sat) 13:03:50

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

独占欲。支配欲。執着。マーキング。
どうとでも形容することは出来る。重なり連なったそれはほとんど首輪のよう。
それでも男にそんな意識はなかった。少なくとも意識の上にはなかった。思考より先、目的より先、食らいたいという欲求があるだけ。
貴方をまるごと腹に収めてしまいたいという強い衝動があるだけ。貴方の全てを貪欲に強欲に欲しているだけ。

「は、……」

荒い息を注げば細い髪が揺れるだろうか。赤い頬が美味そうで、また舌で触れていた。
貴方の胎の中にこれを必要とする臓器などない。それでも繰り返して穿つ。楔を打つように、熱と形ごと刻むように幾度もそうする。そうする。繰り返し。

求められることが心地いい。
与えられる刺激が心地いい。
貴方の何もかもが心地いい。

抽挿が激しく強くなる。
貴方は喉を、背を反らして喘ぐだろうか。
ならばそのまま追うように。身体をぴったりと合わせ喉元に噛み付いて、貴方の内側・・に膨れた欲を放とうと。
(-614) 2023/09/23(Sat) 13:36:15

【秘】 情報屋 エリカ → 花浅葱 エルヴィーノ

/*
以下の条件でOKをいただきました。
不十分・難しいと感じる場合は撤回しても構いません。如何でしょう?

ルチアーノ:役職自体の開示はなし。ルチアーノの行動の事実の概要のみOK。
リヴィオ:現行の秘話以降の時間軸に情報開示が適用されるなら役職の開示OK。
(-615) 2023/09/23(Sat) 13:40:50

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 情報屋 エリカ

/*
取り急ぎ、確認ありがとうございます。
はい、それで勿論構いません。
一応の確認程度で聞いてるので、その後の行動には何ら変更はありませんし、そのようにいたします。
(-625) 2023/09/23(Sat) 14:26:26

【秘】 無敵の リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

夕暮れ時、それまで忙しなく働き続けていた男は、
壁に飾られた時計を確認して席を立つ。
そんな男の姿を見つけるのは部署内か、あるいは廊下か。

どちらだとしても、
君の姿を確認すれば手を振って軽い挨拶。
ただ、君の意中の人物が自身だとは考えなかったのか。
呼び止められれば目を丸くして、首を傾げる。

「…ふむ、何か大切な用かな。
 勿論、俺で良ければ力になろう」

君の思いを伝えてごらん。
力になれることなら、力になろう。
(-632) 2023/09/23(Sat) 14:48:28

【秘】 情報屋 エリカ → 花浅葱 エルヴィーノ

「やっていること、ね 

挨拶もなく、あなたの言葉を繰り返す。
そんなもの確認せずとも……なんて考えたが、余計な事だ。
安心を渡すのも、この情報屋のひとつの仕事だった。


「幼馴染の方は……これと言ったこともない。
 一人での町歩きや、美女や友人とのデートを楽しんでいる。
 普段している事と、大きくは変わらないんじゃあないか?」

少なくとも、降ってわいた何かに
踊らされているわけではなさそうだ。

「先輩殿の方は……まぁ忙しくしている。
 人手が減る一方の警察だから、というだけではない。
 特別任務を受けている為だ」

「──【A.C.A】、と言えばもう分かるだろう?」

「そういう事だ。摘発に足る証拠があれば、
 チームメンバーであろうと
 この法を適用していたことだろうな、彼は」

温度感の薄い、淡々とした音が返った。
(-633) 2023/09/23(Sat) 14:59:34

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「いいや。壊れないために、やっていることなんだろう。
 でなければ明日、罪もない人を捕らえるのは自分かもしれない、なんて。
 そんな状況には耐えられもしないさ」

法案を嘆くのは他人事だ。けれど、手を尽くすのは現場の彼らだ。
彼らは己の声も届かない高みからの命を受けて、曖昧な罪を裁きに己の足を運ぶのだ。
とても正気ではいられない。
哀れむように、スカイブルーは長い睫毛を伏せた。

「生きて罪を償うべきを望むなら――……それこそ此処がちょうどいいということになる。
 調書には目を通したかな。なら、わかるだろう。
 私が口の利ける状態で生きていることを望まない連中は大勢いる。
 島内のマフィアの根絶は目指せても、島外よりの者となると不可能な話だ。
 生きて、を望むならばそれこそ、此処から一歩とて出ることはできないんだよ」

貴方の目の前にいるのは上級警部ではなく罪人だ。
故に、一度咎を受けたならば二度と元のようにはならない。
貴方の目の前にあるのが現実であり、真実だ。
(-638) 2023/09/23(Sat) 15:38:28

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

気持ちがいい、快楽の波の高いところにずっと押しやられて、死にそうだ。

「あ、あ、ちょ、んんっ、ふか、い」

深い。激しい。
もう自分が何を言ってるのか分からなかった。
悲鳴と嬌声に区別がつかないように、痛みなのか、恐怖なのか、快楽なのか、もう何もかもがわからない。
自分の胎の中にそれを必要とする臓器はないけれど、穿たれる度に中がいっぱいに満たされている気がする。

喉元を食われ、なんだか更に自分を穿つものが大きくなった気がする。
無理無理と首を横に振ったけれど、勿論止まるはずもない。
折り曲げた身体の上からぶすりと何度も突き刺さすように奥を突かれて、悟った。
もう、限界なんだと。

「あ、ぁ―――――ッッ」

幾度も激しく強く穿たれ限界を超えて、たまらず喉を沿って、きゅ、と花浅葱の双眸を閉ざす。
高みまで昇りきったら、あとは落ちるだけ。
中一杯に放たれた欲は熱くてどくどくと波打っている。
収めきれなかった欲が太ももを伝ってたらりと流れ出す感覚すら心地よくて、しがみついていた手を下ろしながらも、小さく身を震わせた。
(-679) 2023/09/23(Sat) 20:00:26

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ

「先輩は……どう、思いますか? この法案と、今の現状」
「いくらなんでも、強引すぎる逮捕は治安の向上どころか、悪い影響ばかりがでてきている気がします」

今日は忙しかったみたいですね、と申し訳無さそうに眉を下げて。
ひそり、と語りだす。
あまり周りには、聞こえないように。

「あの。協力、してくれませんか」

失敗すれば、警察を辞めなければならないかも、しれない。
もしかすると自分も逮捕する候補に入れられるかもしれない。
それでも逮捕された無実の人を思うと、やってやれないことはないと思っている。
それくらいは、意志を固めていた。

「わかったんです。
 どう調べても尻尾が掴めなかったアリソン・カンパネッロの、正体」

「それを白日の下に晒して、所長代理を告発しようと思います」

力の限り、叫んでやることを決めていた。
(-680) 2023/09/23(Sat) 20:15:50

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 情報屋 エリカ

「そっか。
 いや、ルチアはかなりの情報網だったから……何か危険なことをしてるんじゃないかと思ってね。
 大丈夫なら、いいんだ」

ほっと胸をなでおろし。
明らかに安心の色を見せて、次の言葉を聞く。
【A.C.A】と聞けば、ぱっと思い浮かぶのは黒眼鏡の男だ。
そうか。先輩もまた、あのチームの中に居たのかと、小さく息をついた。

「先輩の心の内はわからないな。
 そんなにあの法案は画期的だと信じていたんだろうか。
 ……まぁ、それは君に言った所で意味はないけど」

その声色に、驚きの声はない。
ただ淡々と、それを受け止めていた。
(-682) 2023/09/23(Sat) 20:21:38

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「法に則った刑じゃないです、こんなの……」

正しく嫌悪感を抱く事が、難しい。
だってこれまで、ずっとこの人の下で働いてきたんだから。
最悪の上司だったならともかく、あなたは少なくとも、自分にとってはいい上司の部類だった。
でなければ、自分の身の上の話など、頼まれたってしない。

「あなたは確かに、法案が撤回されたとしてもここから出ることは出来ません。
 それくらいの証拠が出ています……でも、まだ」

僕は困惑しています、と小さく呟く。
そう簡単に、イメージを変えることは、自分には出来なくて。

「どうして、警察でありながらそんな事を……していたんですか?」

教えてはくれませんかと、問う。
ぶつける怒りはない。
鬱憤も、欲もない。
ただ熱の乏しい花浅葱の双眸が、あなたをじっと見つめている。
(-685) 2023/09/23(Sat) 20:31:36
 


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