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【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 苦しげな彼の呻きが、喉を詰まらせる吐息の音が この行為の生々しさを表しているようでひどく興奮する。 強請るまま与えられる呼び声に愛おしさが溢れて 掻き抱いた彼の唇を奪いに行けば向こうから与えられた。 激情の赴くまま勢いで貪る口付けは酷く拙くて 飲み込みそこねた唾液が清めた肌を伝って汚した。 ] せんせ……、っ、は、ぁ…ッ、誠丞さ…、…… すき、……俺も、すきだ、…っぅ゙、あ、…────ふ、…… [ ぐずぐずに蕩けた頭でなんとか言葉を返そうとしたら 余裕のない彼の声と重なった。 彼とは違った意味で余裕がなかったけれど それでも、制止の類の言葉は出てこなかった。 愉快だった。彼が自分に溺れている様が。 それこそ覚えたての餓鬼みたいに、 堪えようとしても抗えずに、に腰を振り始めるのが。 心だけじゃなく体まで彼を手に入れたみたいな気がして。 胸の内の何処かが満たされるような心地がした。 ] (*3) 2022/05/20(Fri) 1:47:01 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 前立腺は気持ちいいなんて何処かで聞き齧った情報に ちょっとだけ期待していたがそんなことはなかった。 多分。……たぶん。 どこだそれというのが正直なところで どこかが気持ちいいなんて感覚はない、と思う。たぶん。 何故自分の体のことなのに不確定なのかといえば 明確に何かに反応している気がするからだ。 何がってナニが。すっごいびくびくしてる。何故。 医者ではあるが泌尿器科でも肛門科でもない彼に それでも問えば謎が解けるかと一瞬過ぎったが 今授業が始まっても困るなと思い止まった。 押し入ってくる異物を排泄したくて下腹に力が入れば 逆に緩んでずるりと楽に入ってくるから 仕組みとしては正しいのに頭が混乱しそうになる。 粘膜と皮膚との境目が擦れて熱いのは たぶん滑りが足りないせいだろう。 足りたら気持ちいいのかななんて考えるのは 現実逃避であってやましい気持ちではないと思う。 いや、やましい気持ちでもいいのか別に。 ] (*4) 2022/05/20(Fri) 1:47:57 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威っ……せーぇすけさん、おれの、も…触ってほし…っ [ エグい質量のが有無を言わさず中をかき混ぜてくる。 俺のケツは彼を気持ち良くさせているらしい。 なら俺のことだって気持ちよくしてくれてもいいのでは? そう思ったから、自分でするんじゃなくて強請る。 転がってるだけで両腕空いてたけど。 何故だか不思議とギンギンに勃ってるやつへと 彼の手を取って誘う。 重ねた手で握りこませた彼の手が滑ったことで、 どろどろに涎を垂らしていたのを知る。何故。 ] ん……ッく、は──…ぁ、きもち、……っ、 [ 手を重ねたまま彼の手をつかって自慰を始めるみたいに ぬるぬる扱き始めれば目先の快感に意識が向いて 息苦しさが多少紛れる気がした。 ] (*5) 2022/05/20(Fri) 1:48:53 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ というか、頭が混乱する。気がする。 同時に与えられる慣れた快感と、慣れない圧迫感 どっちが気持ちいいのか、 考え出したら途端に訳がわからなくなって。 ] あ゙ー……イけそ、ふつうに、イきたい。 ごめ、いっかい、さき…… まっ、うそ、あ…、〜〜〜〜っ!! [ 許しを得るまでくらいは当然待つつもりでいたし 待てるつもりでいた。それなのに。 混乱でも錯覚でもない強い快感を彼の掌の中以外で…… 彼のを咥え込んだ内側で、確かに感じて、 一瞬で、頭の中が真っ白になった。 びくりと跳ねた背が撓って、爪先にぎゅうと力が籠る。 耐える間もなく、押し出され漏らしたみたいな絶頂に 困惑しながらもびくびくと腹の奥まで痙攣させて 搾り取るかのように彼を締め付けた。 *] (*6) 2022/05/20(Fri) 1:54:36 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ なんか、変なイき方した……? 先走りの延長みたいにだらだらと白濁を垂らす 自身はまだ痛いくらいに張り詰め 熱に浮かされたままの頭は冷静さを取り戻す気配がない。 え?イってない?出たよな? 荒い呼吸に上下する下腹に溜まったぬるりとした感触と 確認しようとしたら、中に入ったままの彼を 確かめてるような心地になって…… 萎えることなく中にある存在感を意識する羽目になった。 影が重なる。 キスされると理解し受け止めようと薄く開いた唇から 溢れた甘ったるい吐息を、被さった唇がさらっていった。 角度がかわってさっきのやばいとこに一瞬掠めた気がする。 胎の奥が変に疼いて、無意識に締め付ければ 腹圧にぬるりと押し出されそうになったものが また違う場所に擦れる感触にぞくりと背が泡立った。 ] (*10) 2022/05/20(Fri) 14:59:12 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ なんか、おかしい。 馬鹿になってる、尻の中が。 もっとして欲しいのに、 なんで止まってるんだって一瞬焦れてから 待てと言いかけたから止まってくれているのかと思い出す。 もっと、してほしい。 今すぐにでもそう強請りたいのに どこもかしこも過敏になった粘膜が擦れるのが心地よくて キスをやめられないから口が塞がったままだ。 深く咥え込んだままの根元を 勝手にひくつく皮膚と粘膜の境が 言葉の代わりに、物欲しげに小刻みに締め付けた。 ] は…ぁ、ッも。う…ごいて、 やばい、なんか……きもちぃ…かも、しれな、…… ………? [ 「もう一回」と告げる彼の言葉と強請る声が重なった。 なるほど? 何かしらが圧し折れる間もなく一回は終わったらしい。 イったんだ。この人、俺で。 涼しい顔して俺のことを拒んだあのせんせぇーが。 釣られて射精したらしい事実にひどく興奮した。 ] (*11) 2022/05/20(Fri) 14:59:45 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ もっと、乱れて欲しい。もっと。俺で。 既に了承の返事を返したようなものだけれど。 改めて返事を返す代わりにもう一度唇を塞いだ 起き上がりながら乗し掛かって体勢を入れ替える。 ずるりと引き抜けてしまって感じた快感に 溢れた喘ぎは混ざる唾液と一緒に彼の口に流し込んで 荒い呼吸を吐きながら、 シーツの上に押し倒した彼の上に馬乗りになった。 ] いっかい、終わったんなら…… じゃあ、つぎは……俺の番、ね? [ 見上げてくる視線に殊更優しく言い聞かせるように紡いで 彼の腹に付きそうな角度の熱を手で支え起こした。 彼の太さを覚えて閉じきらない場所に切っ先を充てがう。 垂れてきた彼の体液と思わしき粘液でぬめる場所を こすりつけるように何度かなぞればその度に すっかり入口と学習したその場所は 欲しがるみたいにひくついて彼の先端を包む。 早く欲しくてたまらなくて、焦らすつもりで勝手に焦れて 彼を跨いでシーツに付いた膝が震えた。 ] (*12) 2022/05/20(Fri) 15:00:34 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 彼も同じだけ焦れて、強請ってくるまで待てただろうか。 待てなかった気もする。 腰を落として体重をかければ 物覚えよく一度でその質量を覚えた内側は 柔らかく開いて彼の昂ぶりを飲み込んでいった。 ] ───は、…っぁ、やばい、…っ、 ふといの、はいってきたぁ…♡ ふ、…っん゙ ……───っ、ぅ ぁっ。あ…… [ ずぶずぶと深く満たされるごとに、勝手に背が撓って 全身をぞくぞくと駆け抜ける甘ったるい痺れに 彼を包み込む腹の奥まで勝手に震えて、 逃すまいとするみたいにきゅうきゅう強く締め付ける。 荒い息を吐きながら一度浅く腰を浮かせ 腰を揺するようにして飲み込みやすい角度に変え ゆっくりと、完全に彼の上に腰を落とした。 ] (*13) 2022/05/20(Fri) 15:01:52 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 顔を真っ赤にして、蕩けきった視線で彼を見下ろす。 見ていてほしくて、視線を誘うために。 全然整う気のしない呼吸に肩を揺らしながら 気持ちよかった場所を探してのろのろと浅く腰を揺らす。 揺する毎に固く閉じた深い場所が甘く開いて 彼の先端に吸い付くみたいに蠢いた。 ] はっ、はぁ……っ、あ゙……────やば、これ… すき、っ…きもちい…っ、……ぅ、は …ぁ [ さっきまでより深い場所に触れる切っ先に 押し上げられるような息苦しさすら心地よくて 堪えきれずにむずがるみたいに腰を浮かせては もう一度感じたくて根元まで彼をくわえ込む。 もっと激しく動きたいのに、 奥深くも浅い場所も余すところなく 彼の剛直で抉ってしまいたいのに。 どこに重心を置くのが正しいかもわからない 慣れない不安定な体勢では、うまくできなくて。 どうしても緩やかになってしまう腰使いに自分で焦れて 溢れた先走りが糸を引いて伝い彼の肌の上を汚した。* ] (*14) 2022/05/20(Fri) 15:08:16 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 腰を掴まれて好き勝手されても文句を言う余裕はなかった。 そもそも文句なんて言うつもりもなかったけれど。 彼の思うようにばかりされてしまって 少し面白くないとは思ったが、その程度だ。 それよりも待ち望んだ刺激を得られたことの方が重要で。 けれど支えの手を借りて、望むまま 己の官能を追い求めていられたのは短い間だった。 すっかり掻き出されてしまった一回分の精液では 到底潤いの足りない場所を力強く突き上げられる度に 中を擦り上げる焼けるような熱さに それすら快感と思えてしまう現状に すっかり骨抜きにされて、 次第にされるがままになって行ってしまう。 ちからが、うまく入らない。 射精感と違う戦慄が、浅く、何度も全身を駆け巡る 訳のわからない心地よさに、閉じ切らなくなった唇から だらしなく唾液を垂らして、喘いだ。 ] (*18) 2022/05/21(Sat) 2:21:42 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威やっ……、ば、それ、ぅ、あ……ッすご、 あっ、あ……ぅ、ん …ッ─────…あ゙、っあ… [ 突き上げられるたびに意味を成さない母音を幾つも 押し出されるみたいに喉から零す。 舌足らずな声で譫言みたいに、 「すき」と「きもちいい」を繰り返して 一際大きく腹の中を震わせて 包み込んだ彼を絞るよう締め付けた。 イった?ような、気がしたのに。 反り返ったまま彼の下腹に擦りつけられた自身は とろとろと透明な先走りを垂らすばかりだった。 わけがわからない。 けれどあたまがふわふわして何も考えられなくて 弛緩した上体が彼の胸に縋るように崩れ落ちる。 収まらない波に丸めた背をびくびくと痙攣させて 知らぬ甘ったるい快感をやり過ごす。 こんなの、しらない。 気持ちいいのが何時までも終わらなくて そろそろ頭のどこかが焼き切れそうだった。 ] (*19) 2022/05/21(Sat) 2:23:05 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ ふと、始める前に彼に行った自分の言葉を思い出す。 「女の子にされちゃうんでしょ?」なんて 冗談のつもりでいたけれど、 案外的を得ていたのかもしれない。 出されたってその感覚を味わうことはできないくせに 腹の奥にもう一度、彼の胤が欲しくて堪らなかった。 理由は自分でもよくわからない。 けれど、体の内側まで余すことなく 彼に染められてしまいたかったのかもしれない。 ] (*20) 2022/05/21(Sat) 2:23:23 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 上手く力の入らない体を叱咤して、のろのろ起き上がる。 彼の下腹に手を添えてずるりと一度引き抜けば 絡んだ粘膜がそのまま捲れ上がるみたいな錯覚を覚えて 湿った吐息が甘ったるく震えた。 背を向ける前に唇を一度食んでから 焦点の定まらぬ片目はそのままに、 蕩けきって潤んだ独つ目が彼の視線に纏わり付いた。 強請ってしまおうか。中に出してって? けど今じゃないな、全然余裕そうだし。 じっとりと絡んだ眼差しが、逡巡を灯して、そろりと反れる。 誤魔化すみたいにちょっと乱暴に 風呂場でそうしたように、彼の腿の間に腰を下ろした。 腰を深く沈め腰掛けてても、 もう奥深くまで押し広げる質量がないことに 違和感と切なさを覚えるくらいに、 すっかり馴染んでいたことに気付いて…… 物足りなさにすぐに焦れて、腰を浮かせて座り直す。 今度はちゃんと、開ききっただらしのない入口に 彼のものを充てがうやり方で、 ゆっくりと腰を沈めて飲み込み直して。 ] (*21) 2022/05/21(Sat) 2:24:28 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威……〜〜〜〜〜〜〜っ、はぁ……ん゙っ。 どうしよう、誠丞さんのちんぽ、きもちよすぎて…… やばいかも、おれ……っ、…… も、くせんなりそぉ。 [ 肩に頭を凭れて、汗の滲む首筋に鼻梁を擦り寄せて 今すぐもう一度深く浅く抉るような抽挿を 始めてしまいたい欲求に抗いながら なかなかに馬鹿みたいな言葉を紡ぐ。 馬鹿みたいな自覚はある。 残念なことに自制する理性は死んでるけど。 始めてしまえばまた何も考えられなくなってしまいそうで 少しくらいイチャイチャしたいと思える程度の 僅かばかりの余裕が丁度生まれたので。 くだらなくても、馬鹿みたいでも、 なんでもいいから交わしたくて、言葉を紡いだ。 変に勿体ぶって自分を焦らす馬鹿になってる頭とは裏腹に 体は正直に彼を求めて、奥まで 埋め直したばかりの彼の根元を 締め付ける動作に慣れた入口が ぎゅうぎゅう締め付けたりしていた。* ] (*22) 2022/05/21(Sat) 2:26:01 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ フィクションめいた台詞に馴染みがあるせいだろう、 頭に残っているからこそ頭を使わずに出てくる。 その台詞を囀ったのが 画面越しだったか生身だったかの記憶はないが。 歯を立てられる、加減されたその痛みすら なんだかきもちいい気がしてしまうくらいに 疲労と酸欠を極め茹だった頭は完全に馬鹿になっていた。 浅く弾む息をなんとか整えようとして長く息を吐くけれど まるであべこべに、無意識に腰が揺れてしまうから 喉の奥から溢れるのは感じ入った嘆息ばかりで ちっとも落ち着くことができない。 暫く引き篭って運動不足を積み重ねた体は もうすっかり限界なのに、気ばかり急いで 上手く休息も取れずに淫楽に溺れて喘ぐ。 こんなの知ってしまったら戻れないじゃないか。 けれど彼が「それでいいじゃないか」と言うから なら良いのかもしれないと働かない頭で鵜呑みにする。 そうか、彼は俺の虜なのか……はて、虜ってなんだったか。 日常ではなかなか無縁な単語の意味が いまいち出てこなくてぼんやり虚空に視線が泳いだ。 ぴたりと不自然に動きが止まったのは 漸く気が逸れた所為だったけれど 背中越しにはその呆けた思案顔を伺えないから 何か別の意図にも感じられたかもしれない。 ] (*26) 2022/05/22(Sun) 3:40:15 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 概ねのニュアンスはわかる、捕虜の意味でないことも。 夢中だとか、心が囚われるとかそういう意味合いだとは思う。 それが上手く彼と俺に結びつかないだけで。 好きだと繰り返してくれる言葉を疑うわけじゃない。 医者として成功してた経歴に傷が付きかねない 誘拐じみた偽装の転院をしてまで囲う程度には 好かれているんだろう、たぶん。そこは疑っていない。 しかもその延長で抱かれているあたり ただの昔馴染みの親愛による庇護欲ではなく性愛の類だ。 そこまではいい。 けれど。 そんな感情を向けられ、受け止めた上で、 彼を夢中にさせられるほどの何かが自分にあっただろうか…… 実は俺の尻は名器だったりするのだろうか? それはなかなかに意外すぎる特技だ。 まぁ、いいんだけどさそれでも。 彼を満足させられる何かがあるのなら それが例え体の相性如何であっても、 悪いよりはいい、何も無いよりもいい、全然いい。けど なんだか釈然としないのは何故だろう。 ] (*27) 2022/05/22(Sun) 3:40:44 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ すっかり彼の形を覚えてしまっても尚 存在感がありすぎる熱と硬さが腹の中を捏ね回すから 考え事はちっとも捗らなくて あとにしてくれと拒むよりは 考え事を後回しにしたくなるくらいに 気持ちがいいから、こまる。 ああそうか、それが困るのか……? 経歴は積む前に断ち切られ肉体は欠陥で 性格に難がある自覚もあれば精神もなかなかがたがただ そんな中残った唯一の胸を張れる取り柄が 今全く機能していない事実に漸く辿り着く。 まぁ、たどり着いたところでずれているんだが そうと気付ける知能は機能していないもので。 ] ちがくて。や…… ン、ん …ぅ〜〜〜 あ…ぁ……、っ らめ、ゆ ……すん、ないでぇ もきち…っよくて、ん、ん……ッぁ゙、あ は──……あ゙、たま、ばかに、なっちゃう。 [ ばかになったら、きらわれるのでは。 体の相性がいくらよくても、それだけではだめなのでは。 そう思うのに。 きもちいい所にあたるように腰を押し付けてしまって 自らぐずぐずになるからもうだめだった。 ] (*28) 2022/05/22(Sun) 3:43:14 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 好かれると知る前は好かれないことに嘆いていたけれど 好かれていると受け入れてしまった今は嫌われるのが怖い。 実際のところは単純にそれだけの話で。 だからこそこうして抱き合う時間以外も 好きでいて欲しいのに虜にできるのは体だけなんだろうか。 なんて。 話し合う時間は今ではないらしい。 深いところを断続的に突き上げられ、揺さぶられる度 しどけなく開いた唇から垂れ流れた唾液と矯正が 打ち付ける律動に合わせて跳ねた。 放り出されていた雄への刺激に欲望は一気に駆け上がり 今にも果ててしまいそうなくらいに昂ぶるのに 全然足りなくて。 物足りなさに身悶える。 もっと強く突き上げて激しく揺さぶって欲しくて、 気持ちばかりが逸って強請る言葉が上手く出てこない。 ゆるゆると頭を振って、 ぐずる嗚咽みたいに喘ぐ声を零しながら 肌を愛撫する手に縋るようにしがみついた。 ] (*29) 2022/05/22(Sun) 3:43:42 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威ちが、……っやら、おく、もっと……っ ────は…、ふっ、…もっと、おくまで…… おれのなか、もっと、せいすけさんでいっぱいに、してぇ。 [ 語彙が死んだ。変に冷静な頭の片隅で思った気もする。 すんすん鼻を啜りつつ、身を捩って甘えて口付けを強請る。 キスして貰わないと死ぬ気がした。 そんな死因聞いたこともないが。 馬鹿になっているので、仕方あるまい。 ] (*30) 2022/05/22(Sun) 3:44:02 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 強請ったくせに上手く強請れないので 焦れて自ら勝手に腰を振り始め なのにうまくできなくてまたべそべそとぐずって。 子供みたいな内面の大見本市みたいに散々に曝け出して。 待ち望んでいたものが与えられても、物足りないままでも もう限界だった。 慣れた絶頂の気配が腹の底に重苦しく渦巻いて、 耐え切れずこみ上げる感覚に堪らず低く呻く ] ぅ…ぐっ、はっ、あ゙…ッめ、…… …イッ…きそ、ぁ、っ、で…ちゃう でる…っ、……───ふ、……ッ…… [ 散々あられもない声で喘いでいたくせに、射精の瞬間は 無意識に声を詰めてしまのは染み付いた癖なんだろう。 彼の手の中で膨れ上がり強く脈動した肉茎から 放物線を描く勢いで熱い奔流が迸る。 丸めた背をびくびくと震わせ吐き出すのに合わせて 腹の奥深くまで飲み込んだ怒張を包み込む肉襞が その存在感を味わい尽くすかのように きつく窄まって、締め付ける。 無自覚に射精を伴わぬ絶頂を繰り返した分だけ 結果的に堪え続けた放出の瞬間は長く尾を引いいて 吐き出し終えてもなお続く余韻に打ち震えながら 同じだけ痙攣する媚肉が搾り取ろうとするかのように 蠢き纏わり付いて、深い場所に彼の胤を強請った* ] (*31) 2022/05/22(Sun) 4:03:05 |
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