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人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「懐広いよなー。かっこいいよ、あの人」

この間も珈琲を貰ったばかりだった。
仕事もできるし、尊敬している。
貴方はきっとそれよりも、もっと。

「誘われたにしたって一応客だからさぁ。
 ……純粋に人んちに泊まるのってなかなか無いから」
「楽しいよ」

ふ、とした気の抜けた笑み。
立場がどうとかは余り気にしていないけど、
もし立場が上の人の家に泊まりに行くとなれば
こんなにリラックスすることも無いだろう。

「あ、うん。入れるのすき」
「はちみつもいいよね」

子供じみた返事をして、嬉しそうにスプーンを受け取って。
とろとろとホットミルクにブランデーを入れてかき混ぜる。

「じゃ、ありがたく……」

Buon appetitoいただきます、と一言。
暖かいミルクとブランデーで、体がほの温かくなる。
(-276) 2023/09/19(Tue) 1:11:42

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード


「ダヴィード、ちょっといいか」

「時間は取らせん、ちょっと聞きたいことがあるんだ」


ソルジャーがアソシエ―テの一人の足取りをたどるのは比較的たやすい。
もし貴方が連絡が受け取りにくい状況であれば、周りのアソシエ―テからルチアーノが探していると連絡網が回されるなんとも威圧的な状況が起こったかもしれない。

年齢と所属している年数の割に昇級をしていないソルジャー。
そんな男がやけに仲が良いのはペネロペと黒眼鏡、そして部下を溺愛してるらしい。

そうして顔を合わせたか通話になってしまったか。
忙しなく歩き回っている猫は合間を縫ってあなたに話しかけた。
(-311) 2023/09/19(Tue) 7:05:09

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

「ひえ」


「……はい、なんでしょうか。
 俺に話せることなら、なんでも」

足取りを辿れば、男は特にどこかを彷徨くでもなくアジトの片隅でぼんやりと座っていた。貴方に声をかけられれば慌てて立ち上がり、礼を取る。
幾度か顔を合わせたことはあったかもしれないが、直々に話しかけられるのなんて数えるほど。

何くれと先達に世話を焼かれていることが多い男にとって、緊張する相手であることは間違いなかった。
(-316) 2023/09/19(Tue) 7:44:31

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード

「座ってていいぞお。 
 まあその様子なら、
いいな


もしかして用が済んだのかもしれない。
といいつつも流石に呼びつけておいて何も言わないのはまずいかと、話題を探すように携帯を取り出した。

「……お前、黒眼鏡の旦那に何か欲しい物言えるか」

視線は携帯に向いたままだ。
(-322) 2023/09/19(Tue) 8:21:02

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

うぇ!?

 え、あ、はい……」

すとん、と素直に座り直す。
その様子?どの様子だったんだろう。
疑問が頭を巡るが口に出すわけにもいかない。
はてなを頭上に増やしているうちに、貴方の口から出た人物の名にきゅっと眉尻を下げた。

「欲しいもの……ですか。
 今欲しいものなんて、無事に帰ってきてくださいって……
 それくらいで」

この返答であっているんだろうか。
もしかして今連絡がつくのか?という意味だったんだろうか。
または今まで甘え過ぎたことを暗に戒められてたらしたらどうしよう。
はてなの代わりにどんよりとしてきた。
(-337) 2023/09/19(Tue) 10:13:35

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード

「だよなあ……。それぐらいしか言えんよな」
「もう少しあいつに関わる人間が我儘な方がからかえて面白いんだが、そうさせないんだよな旦那は。
 金や物ばっか何でも寄越してくる」

連絡は出来ないから直接会いに行け、と言いたかったが。
流石に警察の知り合いは少なかったかと顔を上げる。

「会いに行きたいんなら向こうのサツと融通利かせてやるぞ。
 俺は顔も見たくねえからな」

「それとついさっきまでお前が内通者じゃないかと疑ってたんだ。
 もうよくなった、だからビビらなくていいぞ」
(-341) 2023/09/19(Tue) 10:38:52

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「いつかサングラスも似合うようになりたいなあ……
 今買うとからかわれそうで買えないんですよ」

かっこいいよ、という言葉に肘をついてぽやんとする。
例えば20年後、己が黒眼鏡を掛けて仕事を仕切っている姿なんてとても想像がつかない。
あの人は今それを現実にしている。

「じゃあ今日は……今晩は?ゆっくり休んでくださいね。
 ……は〜……」

甘いホットミルクを飲んで一息。
貴方の買ってきてくれたおやつをひとくち。
顔中でにこにこと笑って、幸せだなあと思う。
小さなおやつはそこそこに食べ切ってしまうし、ホットミルクもマグカップ一杯は時間をかける量ではない。

「そういえばロメオさん、寝る前にシャワーは浴びます?
 俺は掃除終わってから浴びたのでこのままですけど……」
(-346) 2023/09/19(Tue) 11:06:29

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

「よく分からないものとか……珈琲淹れてくれたりとか?
 この前は車渡されそうになりましたよ」

まだ免許も取れない年齢なのにと苦笑する。
ねだれば際限がなさそうだから周囲の人間が自制を効かせてしまう、不思議なものだ。

「本当、ですか。
 …‥お願いします。あの人に会わせてください」

男には頭を下げることしかできない。
事情も詳しくは知らない。拳を振るうことはできても、本質的には狭い世界で生きる子どもであるからだ。

続く言葉には何も言わなかった。
近しい場所にいたのは本当で、疑われるのは当然だと心のどこかで思っていたから。それは痛みを感じないことにはならないが、それでも。

直接伝えてくれる分、貴方は優しい人なのだと思った。
(-348) 2023/09/19(Tue) 11:22:04

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「あー、サングラスな。あの人は似合うよなぁ……。
 お前はまだ……似合わないな」

髪でも伸ばして結んだら似合うんじゃね、と
なんとなくの感想を話す。
自分は上に昇る気は無いので、掛ける機会も無いだろうと
高をくくっているが。

「ん。そうするわ……手元に仕事もないし。
 久々にホットミルクなんか飲んだな……」

足を伸ばして、温かいカップを傾ける。
少し涼しくなってきたから、
温かい飲み物は体を温めるのにちょうどいい。
おやつはチーズの塩気とクリームの甘さが良くって、
サイズも小さめだからかあっという間に食べてしまった。

「シャワー? んや、大丈夫。浴びてきたから。
 あと歯ぁ磨いて着替えたらいつでも寝れっかなーて感じ」
(-349) 2023/09/19(Tue) 11:23:54

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「まだですもん。
 いずれは似合うようになりますもん」

わざと拗ねたように、子どもらしい口調で言ってみる。
髪を伸ばすという提案については、じっと貴方を見て。

「そういえばロメオさん、髪長いですよね。
 何かこだわりがあるんですか?」

思いつきのようだが、案外何か理由があるのかもしれない。
願掛けなどであればあまり聞かないほうがいいのかもしれないが。

「了解です。
 じゃあ、まずは歯磨きしましょっか」

食器類をシンクに置いてあとは明日の自分に任せておく。
それから貴方を洗面台に案内して、二人並んで歯を磨く。
なんともでこぼこでおかしな光景だが、それがなんとも楽しい。
(-357) 2023/09/19(Tue) 12:13:17

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード

「まーた車渡してる、……貰っとけえ。
 後で金になるし孝行するときにも便利だ」

「……今俺に疑われた理由考えていただろう。
 気にするなよ俺は
全員
疑っていた、。
 なんならこのアジト内で一番初めに疑って噛みついたのが黒眼鏡の旦那だ、あのときはぶっ殺されるかと思ったね。
 昔の剣幕でキレてきて、……あーお喋りがすぎたな」

グダグタと雑談をしにきたわけではない、否、あの男の話になるといつまでもできるから困ったものだ。
  
「……それとな。
 あいつを務所に送った原因は俺かもしれん。
 だから恨みは向けても感謝はいらんぞ、ダヴィード。
 お前はお前らしく好いてる彼奴等のそばにいてやってくれ」

携帯から貴方にメッセージを送った。
そこにあるのは貴方の知らない警官の名前であったが、捕まっている彼らと面会の時間を融通してくれるそうだ。

「俺ももう少し余裕があればなあ」

お前を可愛がれたのにと、なかったことをつぶやく。
貴方がやってきたのは、丁度今の貴方と同じ歳の頃だった。
何もかも余裕がなくて、そして、彼が上司でなくなった頃。

お陰で何もかもなくしたその時に、誰も頼らず一人で歩こうと決めてしまった。


「捻くれ者より素直な方が得だ。
 何でも使えるものは使って、頼れるものは頼れ。
 欲しいもんは欲しいと言え、そうしたら手に入るチャンスが貰える。
 先輩からのありがたいアドバイスだ。覚えとけ」
(-369) 2023/09/19(Tue) 12:45:02

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「おう。いずれな、いずれ」
「拗ねんでもちゃんと似合うようになるよ、お前なら」

なんだか微笑ましくなってしまって、笑いながらそう返し。
それから。

「髪? ああ……かっこいい理由じゃないよ」
「髪短くしてるとさ、怖いんだよね。背中に何もないと怖くて。
 伸ばしてたらちゃんと覆ってくれるじゃん」

何が怖いんだかはオレもよくわかってないんだけどさ、
と目を細めながら首を傾げた。
薄いレモン色の癖毛がサラリと揺れる。

歯磨きと聞けばはあいと返事して、素直に並んで歯を磨こう。
横を見れば貴方の頭。歯磨き中にいたずらでエイと旋毛を押した。
よくない。
(-370) 2023/09/19(Tue) 12:49:10

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

「次は、もらうかもしれません。
 この前のはペネロペさんが貰ってました」

来年は。次は。免許を取ったら。
いつかは2人を車に乗せて。

「……それは、なんとも。ええと、怪我はないですか?
 結局悪いのはあのよく分からない法を作ったやつでしょう。
 かもしれない、で恨んでいたら体力が足りなくなります」

少なくとも、男の中では一旦そういうことで決着をつけているらしい。
確実になれば恨むかもしれない、というのはまた別の話で。


「気が向いたらお話をしてくれるだけでも嬉しいですよ。
 俺は寂しがりやですから」

「……はい。ありがとうございます。
 欲しいと言って、よかったです」

寂しがりやだから、貴方がどうとも思わず起こした行動でも勝手に好意を汲み取るかもしれない。逆もまた然り。
(-383) 2023/09/19(Tue) 14:13:55

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

いずれ似合うようになる。
言質でもなんでもないそれを、ふふんと嬉しそうに受け取る。

「背中に何もないとこわい。ふむ。
 ホラーを見た後みたいな……違いますか。あれ?」

ほんの小さな頃に強がってホラー番組を見て、怖くて1人で眠れなくなって。
親のベッドに潜り込んでぎゅうぎゅうに抱きしめてもらって、それでようやく安心して寝たんだっけ。
この人には抱き枕ならぬ抱かれ枕が必要なのではないか。そんなことを思う。

歯磨きの最中、旋毛を押された男は「むぎゃ」だの「うぎゃ」だの、不明な音を発していた。
押せば鳴るのかもしれない。

歯を磨き終えれば寝室に案内される。
1人で寝るには大きなベッドとクローゼットのある、先ほど同様のシンプルな部屋だ。
(-385) 2023/09/19(Tue) 14:27:41

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「なんか……背後に立たれるのが嫌、みたいな。
 オレホラーは全然何でもないんだけど」
「ちゃんと身を守ってないと嫌みたいなのに近いのかね。
 恥ずかし〜……」

例えば背中を叩かれれば大げさにびっくりするだろうし、
誰かに背中を見せないように、
アジトの居場所はいつも端っこだ。
誰かが背後に立てばすぐに振り向く。
ロメオのいつもの様子はそんなような感じだ。
貴方がそれに気づいているかは分からないが。

押せば鳴ると分かれば「アハハ」ともう一回押した。
よくない。

寝室へと通されれば「広……」とつぶやきを漏らした。
シンプルな内装も相まってすっきりとして見える。

「すごいな。ベッドもでかいし」
「オレよりいい家じゃん。妬ける〜」
(-459) 2023/09/19(Tue) 21:18:11

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「なんか……マフィアっぽいですね……
 いや、それだけ気が休まらないのはよくないか」

なんともマフィアっぽくない言葉が漏れた。
男の日常は荒んでこそいるが、まだ子供の縄張り争いの延長だ。
夜は健やかに眠るし毒見を必要としたこともない。
そんな状態から比較すると、貴方は警戒心を立派に備えていていかにもらしい風に見えたのだろう。

何度か押すと「あがが」と壊れた機械のような音を発した。
口元にはしっかり笑みが浮かんでいるので、遊んでいるのだろう。遊ばれているのかもしれないが。

「色々置こうと思ったんですけど、なんだか決まらなくて」

「この部屋借りるのもアレさんたちに助けてもらってますから。
 ……一人で寝ると寂しいんですよね、これ」

明らかに一介の子どもが一人で借りられる部屋ではないだろう。
いつかは引っ越して自活できる程度の手狭な部屋に……と思わなくもないが、そうするには買ってもらったものを捨てる必要がある。それは嫌なため、保留しているのだとか。

ベッドに寄ってぼふ、とマットレスを叩く。
そのままごろりと転がっても、まだスペースが余る。
(-479) 2023/09/19(Tue) 22:30:09

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「臆病なだけだよ」
「ま、オレが髪切んのは……掴まれた時に逃げるためか、
 ここから足洗うときだな」

別に足を洗う予定もないから、あり得るとすれば前者か。
警戒心は立派に備えてはいるが、
どちらかと言えばマフィアだからというより
生来の性分から来る臆病さなのかもしれない。

歯磨き中にじゃれ合うのがなんだか面白くなってしまった。
とはいえあんまり押しすぎも良くないので、
少し撫でていい加減にやめることにする。

「寝室に何置くかって難しいよなー……。
 サイドテーブルとかランプとかか?」
「ああ、なるほどな。まあ確かにこりゃ一人で寝るたあ…」

広いよなあ、とまた改めて呟いて。

「…………」
「おお……」

ベッドの縦幅と自分の縦幅を比べた。
セーフだった。
(-498) 2023/09/19(Tue) 23:16:43

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「大事なことじゃないですか?
 せっかく綺麗な髪ですから、切ること無いといいですね」

無鉄砲に無計画に行くよりもよっぽどいい。
特にこんな仕事をしているのだから多少心配性な方が周囲も気を揉まずに済む。
勝手に周囲をうろちょろする奴は除くとして。

じゃれあいつつしっかりと磨いた歯を水で流し、鏡で確認して。
寝室に行くまでの間に予定されていた反撃は撫でられたことにより急遽取りやめとなった。

「ね、広いでしょう。
 あーひとりでねるのはさみしいなー」

あからさまな棒読みだ。
ソファベッドがあると言っていたのはどこへやら。部屋に来てからの貴方の様子からして、断られないだろうと踏んで甘えているのだろう。
勿論今からでもそれを言い出せば、同じ部屋にいるからいいかとけろっとした顔をするのだろう。
(-549) 2023/09/20(Wed) 6:57:51

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード

「怪我は特に無いが……。まあ、そういうんなら。
 ちなみにペネロペからもお前は大丈夫とのお墨付きだったんで喜んどけ。
 今のこれは口を滑らせたんで本人には内緒な」

今真実を知っているものの中で、自分のせいと責めるのは大凡この男だけだ。
それでも無茶をさせるきっかけを与えたことには違いない。


「何と言うか、ダヴィードにはそのまま過ごしてほしいね。
 俺がお前ぐらいの頃は……」

そう話しているとふいに口元を抑え言葉を止める。
なにか驚いているように何度が瞬きすれば深呼吸をして。

「……? ん、すまん気分が悪くなった。
 水飲んだら治る。というわけで面会や後のことは頼んだ。
 ……今のうちに俺に聞いておきたいことや相談はあるか?」

「多分俺はしばらく顔を見せん、これは明日には通じない俺の個人の連絡先だ」

何故か明日には通じないプライベート用の連絡を渡して苦笑いをした。
(-557) 2023/09/20(Wed) 7:59:54

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

「ああ、よかった。
 ……内緒にしておきます。俺は何も聞いてません」

何か企んでいたらすぐに露見する距離だからだろうか。
それとも俺はそんなにわかりやすいんだろうか……
そんなことはありえないと信頼されているのなら、それが一番嬉しい。

真実は得た人間がどういう切り取り方をするかによって形を変える。
男がそれを得た時に決めることだろう。


「……お疲れでしょうから。お大事にしてください。
 それと……相談、ではないんですが」

一人の女性の顔が思い浮かんだ。
何かと優しくしてくれる人で、ここ数日は忙しさもありあまり言葉を交わせていない。
昨日の食事会での様子を見るに貴方とは親密そうであったから、一言くらいはお願いしてもバチは当たらないだろうか。

「フィオレさんに。
 『ちゃんとご飯食べて、寝て、元気でいてください』と。
 ……会うことがあれば、お願いできますか?」

連絡先を受け取って、そんなことをぽつり。
明日には通じないということはどこかに身を隠すのかもしれない。
少なくとも、貴方が無事でいてくれるなら良いと思った。
(-569) 2023/09/20(Wed) 10:39:18

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード

「フィオレに? あー……」

もしかしてあいつはちゃんと食べてなくて、寝てなくて、元気でいないのだろうか。

「…………
フィオレに?


二度言った。そんなことない気がしていたんだがな。
何かこの俺が自分の部下の調子を見逃しているとでも言うのだろうか。もしくは眼の前の貴方が心配性なだけかもしれない。

「ほお、そうかそうか。ちゃんと伝えておいてやる……。
 今はあいつも混乱してるんだろ、そんな風に引っ込んでないで話しかけてやってくれ。
 同じ寂しがりやだから、会えたほうがほうが喜ぶ」

自分と違って交流が広い彼女のことを思いながら頬を緩ませる。
出生からして貴方も彼女もこのファミリーを裏切ることも離れることもないだろう、だから更に微笑ましく思えて。

「それじゃあ、そろそろお暇しよう。時間を取らせた。
 またなにか
聴きたいこと
があったり金が借りたくなったら言いにこい。
 俺の貸す金は旦那の金じゃねえからな」

話の端々でわかったかもしれないが、男の取ってつけたようなプライドとこだわりの間には妙な甘さが残っている。
その上そこそこ誰かに、ここでは例の上司に貸しを作っていることも嫌なことであるようだったそうな。
(-581) 2023/09/20(Wed) 13:06:00

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

こくこくと頷いてから、頰を掻く。

「心配している……と言うと、心を痛めてしまうかなと。
 こういう時にどう言えばいいか、分からなくて」

彼女は優しくて顔が広いから、気にかける人は沢山いるだろう。
それでもやっぱり心配で、何か言葉をかけたくなってしまう。

「はい。また会ったら俺からも伝えます。
 ……ありがとうございます」

さまざまな苦難は絶えず襲い来る。

友人とも仲間とも言い難い関係のことを、未だなんと呼んでいいのか測りかねている。
失ってから名前をつけるのでは遅すぎるから、声が届く間にまた会いに行こう。

「借りなくて済むよう頑張りますよ。
 また、いろいろ教えてくださいね」

その甘さを優しさと捉え、勝手に感謝を送っている。
そうして去り行く貴方の背を見送った。
(-597) 2023/09/20(Wed) 15:21:01

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

それはいつのことだったか。
夕方かもしれないし、夜かもしれない。
貴方の端末に届いたメッセージ。

『明日 アレさんに会いに行こうと思ってます
 面会をさせてもらえるみたいなので』

『これ 大人しくしてるうちに入りますかね』
(-610) 2023/09/20(Wed) 17:28:18

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 門を潜り ダヴィード


『やりたいようにやれ』

『クソ忙しいから代わりに伝えといてくれ』
『喧嘩売りに行ったなら後が怖いぞ 以上』
(-621) 2023/09/20(Wed) 18:30:57

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「…………おう」
「髪を褒められたのは初めてだな……」


癖のある長髪を撫でつける。毛質は固くも柔らかくもない。
臆病故に伸ばした髪を褒められるとは思っていなかった。
ほんの少し照れくさくなって、ぼそりと呟いた。

「お前な……」
「いいよ。寝返り打てなくても知らないからな」

棒読みに苦笑しながらも、それが望みならとOKを出した。
貴方の予想通りだ。

「オレで良かったわけ?
 もっとかわいこちゃんと一緒に寝ればいいのによ」

なんて、揶揄いつつ。
ロメオは失礼しまーすとベッドに腰掛けて、
マットレスの弾みで遊び始めた。ぼよんぼよん。
(-632) 2023/09/20(Wed) 19:04:14

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ


『はい ちゃんと伝えます
 面会終わればまた連絡しますね』
(-638) 2023/09/20(Wed) 19:45:50

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

この子どもは単純なもので、言ってはいけないことに口をつぐむ知恵はあっても、きれいだと思ったものにはきれいだと言ってしまう癖があるようだった。
それも全て本人の独断による基準である。

「やった。それはもとより覚悟の上ですから!」

寝転がったまま話している。行儀が悪いが、それを指摘する人間はここにはいない。

「ロメオさんがよかったんですよ。
 ……ちょびっと心配したのもありますけど。
 あのままちゃんと寝てくださいねって言って帰っても、
 なんだかそのまましっかり寝てくれなさそうだし」

俺は寂しがりやで心配性だから、こんなとこまで来てもらっちゃいましたけど。
かわいこちゃんと寝てもいいしかっこいいさんと寝てもいい。
そう思いませんか?
あ、逆に俺がかわいこちゃんとして……やっぱなしで。

そんなことを宣いながら弾んだ。ぼよよよん。
(-639) 2023/09/20(Wed) 20:00:47

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

数度人のベッドで弾んで遊んで、
それからごろんと横になる。
慣れないマットレスの感触が楽しくなって、
「ハハ」と子供っぽく笑った。

「気ィ使わせちまったって事? 反省〜……」
「まあお陰で久々にちゃんと寝れるかなー。
 寂しがり屋で心配性のかわいこちゃんと一緒に」

ごろりと寝返り、意地悪な笑顔を向ける。
横向きに頬杖をつけば、髪がカーテンみたいに広がった。

「オレがいいなら、それがいい」
「そう言ってくれるってのは良いことだからな〜」
(-645) 2023/09/20(Wed) 20:19:41

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

ぎゅうぎゅうに体が重なり合うほどではないが、普段よりはよほど近い距離。
いつもの自分の部屋に見慣れない人がいる高揚感。

「そうですよ、反省してください。
 また泊まってくださいってねだられるかもしれませんよ?」

それは貴方への心配からかもしれないし、寂しがりやのわがままかもしれない。
かわいこちゃんはなしって言ったのに〜、と情けない声が漏れた。

「うんうん、何回でも言いますよ。
 ロメオさんがいい、いてくれてよかった。
 来てくれてありがとうございます〜……」

くぁ、とあくびをひとつ。
横になっていたら眠くなる、単純な仕組みだ。
(-650) 2023/09/20(Wed) 20:40:51

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

これから寝るって言う時に、
こんなに人が近くに居る事なんてあんまりない。
子供の頃だって誰かと一緒に寝た記憶もない。
少し不思議で、嫌ではなかった。

「そら困ったな〜。何回でも来ちまう」

言外にまた来ますと言っているようなもので、
貴女の心配も寂しんぼもロメオは受け入れている。
オレにとっちゃGattino子猫ちゃんと同じだよ、なんてまた揶揄って。

「ほんとにかわいい奴だな……寝ろ寝ろ。
 起きたらいなくなってるって事も無いから、
 抱き枕にでもなんでもしろ」

子供みたいだな、なんて思って、
貴方の腹を寝かしつけるみたいにポンポン叩いた。
貴方の寝顔を拝むまでは、こうしていようかな。
(-656) 2023/09/20(Wed) 20:50:31
 


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生存者 (4)

フィオレ
9回 残 たくさん

うそつき

エルヴィーノ
3回 残 たくさん

何処にも行けない

ペネロペ
7回 残 たくさん

何度でも見付けて

ロメオ
8回 残 たくさん

ひとのかたちは

犠牲者 (12)

ガイオ(2d)
0回 残 たくさん

 

エリカ(3d)
0回 残 たくさん

コバルト色を手に

黒眼鏡(3d)
47回 残 たくさん

Kovacs.

ニーノ(3d)
18回 残 たくさん

大丈夫だ

イレネオ(3d)
6回 残 たくさん

薄藍を想った

ニコロ(4d)
0回 残 たくさん

これからも一緒に

カンターミネ(4d)
1回 残 たくさん

いつでも傍に居る

ヴィンセンツィオ(4d)
20回 残 たくさん

白鳥は唄えない

アリーチェ(5d)
0回 残 たくさん

そうだ、わたしは

ルチアーノ(5d)
11回 残 たくさん

もう楽にしてくれ

リヴィオ(6d)
0回 残 たくさん

もうすこしだけ

ダニエラ(6d)
4回 残 たくさん

ほんとは、まだ

処刑者 (4)

ヴィットーレ(3d)
1回 残 たくさん

 

テオドロ(4d)
3回 残 たくさん

枯れない心を

ネロ(5d)
0回 残 たくさん

 

ダヴィード(6d)
4回 残 たくさん

また会いましょう

突然死者 (0)

舞台 (0)

発言種別

通常発言
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内緒話
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死者のうめき
舞台
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夜月町 by 夜月けい
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GNL / GNL+ by guiter-man
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