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【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオくしゃと端が折れたメモ。 中身は武骨な汚い文字ではなく、小さめで主張の少ない文字で書かれている。 ──────────────────────── ツィオ様 ラウラは ツィオ様が好きです あの日 貴方に触れたことに後悔はありません 幸せに なりたかった ──────────────────────── 好きにしろというのなら、せめて。 伝えてやりたいと思った。もう意味のないものだったとしても。 それが本当は彼自身が望むことではなかったとしても。 (-4) 2022/08/23(Tue) 22:03:27 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロアジトの会議室。 自分の特等席である一番奥の席に座り、 そのメモが渡されたのなら、広げて読み。 丁寧にそれを折りたたむと。それを指の間に挟んだまま。 小さく息を吐いて、一言だけ口にした。 「――知ってる」 (-10) 2022/08/23(Tue) 23:06:29 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「そうか」 余計な世話だっただろうかと思いつつ。 ふいと顔を逸らしてから、足を組んで。 「俺は知らなかった」 「まあ、でも。持っとけよ」 (-11) 2022/08/23(Tue) 23:12:02 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ貴方にだけ聞こえる声で。 表情を変えず、前を向いたまま囁く。 「お前がそういうなら。 見るたびに傷つくことにしよう」 メモを、大切そうに胸ポケットに仕舞って。 「マウロ、多分な。――女といるときに。 死んだやつの顔が浮かぶような最低な男は きっと一生、誰かを幸せになんかできない」 ――そして、幸せになる価値もない。 そう呟いて、大きく伸びをした。 (-13) 2022/08/23(Tue) 23:18:02 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「忘れてなんかやるなよ。 俺たちが守りたくて、守れなかった存在だろ」 俺たち3人が、それぞれアイツの事を考えていた。 どんな思いを乗せていたとしても、それは変わらないはずだ。 そしてそれは。 「そりゃあ、その女に魅力が足りないんだ。 死んだやつを思い出に出来るくらいのイイ女が見つかりゃあ、幸せにだってなれる」 「アイツだって、それを望んでるだろうよ」 お前にはそれだけの価値がある。 少なくとも、ここで生きている2人はそう思っている。 それは、口には出さなかったけれど。 (-16) 2022/08/23(Tue) 23:26:35 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「十分魅力的だったよ。 それは、誰よりお前が知ってるだろ、マウロ。 それに、忘れる……? 思い出に出来る……? 大丈夫だ、それはない」 小さく、自嘲するように笑い。 「これから先は。 ――お前らと一緒にいるときに、 死んだ彼女の顔が――浮かぶだろうからな」 多分それは、お前たちが居なくなると知ったときの様に。 ずっと。 ずっと引きずるだろうと思う。 だから俺は。 お前たちと同じくらい大切なものなんて。 いらなかったんだ。 ――だから、俺は。 ――幸せには、ならないのだと、思った。 (-17) 2022/08/23(Tue) 23:40:21 |
ツィオは、俺たちは、似た者同士すぎたな、と笑う。 (a4) 2022/08/23(Tue) 23:42:23 |
ツィオは、幸せに なりたかった。 (a5) 2022/08/23(Tue) 23:43:46 |
【独】 狡兎 ツィオでも。 キミを傷として残せないなら。 俺は幸せになんか、ならなくていいよ。 さあ。 どこに――逃げたい。 どこにでも連れていこう。 俺の命が尽きる、その時まで。 (-18) 2022/08/23(Tue) 23:45:22 |
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