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【人】 ご主人様 マオ「う〜、高級マグロ〜」 物陰になだれ込む頃には、せっかく綺麗に着れていた浴衣も着崩れ 肩からは半分ずり落ち、片足は露出し、みっともない姿と化していた。 挙句の果てには、頭を撫でようとする手をやじゃ! 子供扱いするな!とぺしっと手で拒ばみ、そっぽを向いた。 こういうところがまさに子供のようだ。 「おまえは、わかってない……ぜんぶに決まっておる……」 「ひとつ、マオ様の厚意を無駄にした!」 「ふたつ、マオ様に隠し事をしている!」 「みっつ、マオ様を叱ってばかりじゃ!」 「不敬ポイント+(58)1d100」 原因が全部自分にあることを自覚していない。 怒っていいのは客観的に見てもレグナのほうである。 「ちょこばなな」 「たこやき」 罰として買って来いと命令している。 (1) 2023/09/08(Fri) 9:34:25 |
マオは、己を追う信者が通り過ぎていくのを、名残惜しそうに眺めた。 (a1) 2023/09/08(Fri) 9:37:08 |
【人】 ご主人様 マオ「レグナ……?」 親に叱られた子供のように、一瞬怯えたような顔をした。 いつもならば"しょうがないな"と折れて 甘やかしてくれるはずのレグナがいつもとは違う様子だ。 まさか……本気で怒っている? 人間はみなマオ様に供物を捧げ甘やかし敬うもの。 この楽園でマオ様に怒りを露わにする者などいないはず……! 着崩れた浴衣のまま、マオはぽかんと立ち尽くしていた。 前に下着は履け!と言っていたから特別な日くらいは 履いて見せたら褒められると思うたのに。 浴衣だって、悪戯でなくレグナに似合うと思って選んだ。 隠し事をされるのは寂しい。ただそれだけ。 「レグナはわしのじゃ。わしの、しもべじゃろ…… おまえもわかったと言ったではないか…… わしを、放っておくと言うのか……?」 ふるふると拳を震わせている。 「……わしは、おまえの怒ってる顔が見たいわけじゃなかった……」 ▼ (3) 2023/09/09(Sat) 0:12:31 |
【人】 ご主人様 マオ「いいぞ。好きにしろ」 浴衣を自分の手で整え(はだけているのは変わらないのだが) いつもどおりのにっこり笑顔。 「おまえがわしをただの厄介な奴としか 思ってないということじゃな。そういうことなら仕方ない そうなら、最初からそう言え」 「嫌なら気など使わなくて結構」 「しもべなど……わしを愛してくれる奴などいくらでもいる」 俗に言う、逆切れというやつをかまし、ふいと背中を向けた。 (4) 2023/09/09(Sat) 0:17:34 |
マオは、レグナの バカ!!!童貞!!!mou! (a2) 2023/09/09(Sat) 1:10:01 |
マオは、噛んだ。 おまえなど、もうしもべじゃない!!! (a3) 2023/09/09(Sat) 1:10:57 |
【人】 ご主人様ではない マオ「……はぁ……」 「……めんどくさいのが来たのう。 今はそんな気分でない……別のやつらにしろ」 "神仙様"として崇められている祭りというだけあり 狐面の男が何であるかは知った様子でため息を吐いた。 しかし試練に選ばれたと聞き及んだ周囲の客が なんだ、なんだと集まってきて……。 とてもじゃないがこの場を動けそうもない。 早くひとりになりたいというのに。 (8) 2023/09/09(Sat) 1:12:46 |
マオは、レグナと一緒に鳥居の中へと背中を押された! (a4) 2023/09/09(Sat) 1:22:21 |
【鳴】 ご主人様ではない マオ「なんでよりによって今なんじゃ!?」 おまえはあとで仕置きじゃ〜っ!と鳥居に吸い込まれた。 ここは都合のいい夢の世界。 もしかしたらどこかで望んでいたのかもしれないけれど すくなくとも、今のマオにそんな自覚はなかった。 (=0) 2023/09/09(Sat) 1:25:19 |
【鳴】 ご主人様ではない マオ祭りの人ごみの中、ひとりぽつんと残される。 せっかく着せてもらった浴衣はぐちゃぐちゃ。 通りすがる人たちは、だあれもマオ様に見向きせず それぞれのひと時を楽しんでいる。……お腹がすいた。 となりにはいつも面倒を見てくれるあいつはいない。 「…………」 昨日楽しみだと笑いあっていた祭りが、くだらない喧嘩で始まり 早々に面倒なイベントに巻き込まれてしまった。 罰が当たったのかも、など天下のマオ様が思うはずもなく。 「なんでレグナの好きなものをわしが手にいれなければならんのじゃ……」 さっさと突破して、さっさと終わらせて帰ろうと決心して。 不服そうに仕方なく屋台を回る。わたあめ、かき氷、金魚すくい。 「あいつの好きなものってなんじゃったっけ……」 いつも自分ばかり我儘を言ってろくに知らないな、と気づいて。 どうしたものかと、妹でも探すかな…とぼんやりしていると 後ろから何かがぶつかってきた。 ▼ (=1) 2023/09/09(Sat) 6:11:03 |
【鳴】 ご主人様ではない マオ『あっ。ごめんなさい……』 ちいさな少年だった。同時に何かが足元に落ちたのを、マオは拾い上げて、眺める。飛行機のおもちゃだ。 しゃがんで目線を合わせ、彼へと渡してやった。 「ほれ。ちゃんと前を見て歩けよ」 頭をなでてやる。マオは子供が好きだ。 その理由はなぜかわからないないけれど。 現実で、子供のたくさんいる家庭にいたからなんて知るはずもなく。 きっと、知り合いにもいて、素直でわかりやすいからだ。 それに比べてレグナは……という思考へと流れる。 文句を言うくせに、沢山面倒見てくれるのはなぜか。 理由など、どうでもよかったというのについ考えてしまった。 彼が何を考えているのか、マオは実のところよくわからない。 わかりやすい時はすごくわかりやすいくせに。 それがなんだか、もやもやとした心に駆られることがある。 なんでかなんて、わからないけれど。 少年がありがとうと笑って手を振った。 そのまま駆けだそうとするのをマオはっとして、引き留める。 不思議そうに首をかしげる少年に、おずおずとなにかを尋ねた。 (=2) 2023/09/09(Sat) 6:14:13 |
【鳴】 ご主人様ではない マオふてくされた様子は隠し、いつもの様子で相手の好きであろうものを手に入れた──隠し持っている──マオが"試練の間"に飛ばされてきた。手に入れた時点で勝手に飛ばされてくるらしい。 この空間はなんにもない、無機質で真っ白な部屋だ。 広さは6畳くらい。 さっきまで背後にあった鳥居は、何処にも見当たらなかった。 目の前に立った看板にはルールが書かれている。 ・この空間からは、二人で試練を突破しなければ出られない ・この空間でだけはなんでも道具が出せるし、景色も変えられる ・試練の内容は、貴方達のどちらかにテレパシーで知らせられる。 (相方に知らせるか、知らせないかは自由だ) どうやら試練の内容は 脳内に直接語り掛けられる らしい。今回マオには聞こえない。ということは、レグナなのだろう。 (=3) 2023/09/09(Sat) 6:30:01 |
【鳴】 ご主人様ではない マオ「いつもならマオ様が試練を課して 人間を観察する側だというのになんじゃ、ここは………」 くぁ、と退屈そうにあくびをして、看板を通り越す。 「……めんどくさい……とりあえず、寝るかの」 道具はなんでも出せるらしいので、ベッドを召喚してみたり。 おやつを出してみたり。部屋がせまい!!と広くしてみたり。 天蓋つきの、王様のようなベッドへダイブする! 「ふかふかじゃ!」 どんな試練が出されたかなどまだ知らないマオは、呑気だった。 遅れてやってきたレグナの様子をちら、と見たけれどすぐにそっぽを向き。 「なんじゃ、童貞卒業しないと出れないぞ〜とでも言われたか?」 なんにもない部屋の中心でごろごろしながら。 その顔色をちょっとは気にしているらしかった。 (=9) 2023/09/09(Sat) 10:05:00 |
【独】 ご主人様ではない マオ/* 全部レグナくんに任せちゃったけど片方マオが振ればよかったのでは? じゃあ独り言で振っておくね。(15)1d16 (-4) 2023/09/09(Sat) 13:03:47 |
【鳴】 ご主人様ではない マオ「ふーん………どうせ、さっきのようなぬるいやつかと 思っておったが後者はなかなかおもしろい試練じゃ!」 ベッドに転がったままそちらも見ずに、スルメイカを頬張っている。 出れるといっても片方はこの世から、という意味かもしれないが。 マオは聞いただけでは実感が湧いていないらしく、いつもの調子だ。 「ま、ちょうどよいのではないか?」 ぴょん、とベッドから下りてぺたぺたと レグナのほうへ歩み寄り、下からその瞳を覗き込む。 いつもみたいに甘えるとか愛でるような雰囲気はなく、煽るような。 「わしを殺したら、嫌いなやつがひとりいなくなって はっぴーで出れるではないか! よかったのう、レグナ」 きっと喧嘩なんかしてるから、神さまが背中を押してくれたんじゃ! マオはわざとらしく手を広げて笑っている。 (=11) 2023/09/09(Sat) 20:25:21 |
【鳴】 ご主人様ではない マオ抵抗する暇もなく、軽い身体は人形みたいに床に叩きつけられ、気付けば真っ白な天井が見えた。 頭を打った衝撃は感じてはいたが、さほど痛みはない。 なによりも冷たい視線が、刺すように痛いからだ。 レグナがこんなに怒っているのは初めて見た。 ほんの僅かに若草色の奥が揺らぐのは一瞬だけ 「殺せよ」 それだけ吐き捨て、マオは不敵に笑った。 怯むような様子は 見せない 。できるものならやってみろ、と。マオは負けず嫌いの性があるから、喧嘩を売られたら絶対買う。 だから今回のこれだって、きっと。 「でもなあ、出たいなら先にお願い聞いてやらないとなあ ……死人には口はないからの、レグナ」 己を押さえつけている手に、細い指先がそっと触れた。 誰も出れずに終わるのでは、せっかく捧げるマオ様の命が無駄になってしまう。 (=13) 2023/09/09(Sat) 21:47:49 |
【鳴】 ご主人様ではない マオひく、と喉を鳴らす。笑い声に似たもの。 いつもの我儘。絶対変わることのない態度。 ……レグナの願いを叶えることは容易だった。 冷たい床の温度で冷えてくる身体、白い頬にかかる乱れた髪。 弧の形に歪む、渇いた唇。着崩れた浴衣から覗く無防備な首元。 畳で転んだ時と似ているのに、何もかもが違う状況。 「おまえに殺されるのなんてちっとも怖くないな。 なんだ口だけか、早く殺してみろよ! ほら!」 力づくで両手を伸ばす、レグナの首の後ろへと回し ぐいと顔を近づけさせて牙を剥いた。 首筋に痕がつくくらいかみついてやる。 首がだめなら、顎でも唇でも、どこでも。 ▼ (=17) 2023/09/10(Sun) 5:13:12 |
【鳴】 ご主人様ではない マオ「殺されてやるから、終わったらちゃあんと笑えよな」 耳元で皮肉っぽくお願いを囁いて、やがて手を離した。 "自分勝手ねこじじい"がいなくなってはっぴーだろうからな! (=18) 2023/09/10(Sun) 5:16:08 |
【鳴】 ご主人様ではない マオ細い首をあなたの手が覆って、呼吸を塞いだ。 マオは、じっとレグナの瞳から視線を外さないまま 与えられる苦しみを、受け容れる──否、受けて立ってやる。 おかしな話。見たことなどないはずなのに 悪者を演じるレグナをどこか知っている気がした。 「……ぁ…………っ……」 ──苦しい。減らない口は、既に声にはならなかった。 吸うことも吐くこともできず、かひゅ、泡沫となって消えていく。 ただただ陸に上げられた魚みたいに、口を開閉させるだけ。 「……ぅ………」 ──苦しい。じわりと涙が滲むのは、生理現象。 反射的に、あなたの手首を掴むのは防衛本能。 爪を立て、また傷をつけてしまうのかもしれない。 ──苦しい。 段々と靄がかかってくる意識の中、片手を伸ばす。 口元は笑みのような、歪みを湛えたまま。 ただあなたの頬に触れるため、指先は目元をなぞった。 (=21) 2023/09/10(Sun) 15:53:15 |
【鳴】 ご主人様ではない マオ「………、…………」 涙と汗で滲んだ視界では、あなたの顔がもうよく見えない。 「 、」 「…… 」 意識が遠のく中、マオは、最後にゆっくりと唇を震わせる。 まるで、壊れた人形みたいだった。 その声にならない声は、あなたに届くはずがない。 ──どれだけの時間が経っただろう。 やがて、マオの手がだらりと力なく床に放り出される。 ……あなたに触れていた手も、爪を立てていた手も。 ずっと目を離さなかった明るい若草の色も 淀んだように濁って、光を失っていく。 マオは、もうこれ以上動かなくなった。 (=23) 2023/09/10(Sun) 20:25:09 |
【鳴】 死体 マオレグナがてのひらに感じていた鼓動も、やがてなくなる。 その細く頼りない身体は、まだあたたかいまま。 我儘も言わない、無茶ぶりもしない、すり寄ってくることもない ただマオだった者の死体が静かにそこに横たわっていた。 マオは確かに この部屋で 、レグナの手により命を落とした。今だけは、死人に口無し。 殺されることも、お願いをきくことも。 マオにできることは、すべてやった。 (=24) 2023/09/10(Sun) 20:32:58 |
【独】 走馬灯 マオ>>=2 ──これは、まだマオが死ぬ前の一刻。 通りすがりの少年との邂逅の続き。 「のう、少年……それ……その飛行機。 どこで手に入れたんじゃ……?」 少年は首をかしげて、お祭りの射的で取ったのだと笑う。 そうか、と何か悩んでいる様子のマオに少年がほしいの?と 尋ねてくる。別に、自分がほしいわけではないと言ってやると。 誰かにあげたいのか、と。 こくりとうなずく。これをきっかけにしてレグナと…… レグナと、どうすればよいのだろう? 今までほとんど山で一人で暮してきたし 人間と喧嘩をしたことがないのでよくわからない。 みんなマオ様マオ様とへりくだる自分に都合のいい しもべしかいなかったからだ。 ▼ (-7) 2023/09/10(Sun) 21:55:36 |
【独】 走馬灯 マオ「……あげても、いらないと言われてしまうかもしれんな」 ぼんやりと提灯の灯を眺めながらぼやいた。 喧嘩したのかと尋ねる少年に、たぶんと頷く。 『お兄ちゃん、喧嘩をしたときはね"ごめんなさい"って あやまったらなかなおり、できるんだよ』 そんなアドバイスを子供からもらうお兄ちゃん(じじい)。 お金を持っていなかったマオは、少年に『ほしい景品をとってやる』という条件をつけて──といっても、お金を払うのは少年なのだが──飛行機のおもちゃを譲り受ける。 くじ引きの運だけはなぜかよかったマオは 無事、好きなものを手に入れることができたのだ。 もっとも、この後仲直りどころか衝突することになろうとはこの時は思いもしなかった。 (-8) 2023/09/10(Sun) 21:56:26 |
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