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【人】 上原 隆司 勢いで行動するより、先に対策考えないか。 場所は任せるが、矢川さんが嫌でなけりゃ 個室のあるところがいいな。 [個室に難色を示されたなら、矢川の行きやすい店に向かうことになるだろう。 と言っても高校生の思いつく「個室のある場所」というとカラオケなのだろうか。 個室のある喫茶店や飲食店も近隣にはあるはずだが、上原は相談にあまり時間はかけたくなかった。 もし矢川に行きたい場所があればそこに。矢川が思いつかなければ、取材でときどき使う個室のあるカフェバーに向かうだろう]** (4) 2021/03/01(Mon) 8:31:48 |
【独】 上原 隆司/* 個室のある店の没案:レストラン ランチとディナーの合間なのでデザートだけでも許されそうって書こうかと思いましたが そのくらいの時間って、店休んでない? デザート専業で開けてたりする? でもデザートだけ食べられる時間って高校生も入りやすくない? そんなあれ。 (-1) 2021/03/01(Mon) 8:33:59 |
【独】 上原 隆司/* 「いっそ本当に付き合っちまうか?」って流れ次第では言うと思います (でも流れに身を任せる) おれの子だいたい腰が重いのよな (-2) 2021/03/01(Mon) 16:22:10 |
【人】 上原 隆司 同じ高校だから厄介だよな。 卒業までは間があるしなぁ……。 [自分の分の冊子を眺めながら、上原の頭にどうしても浮かぶのは、すぐそばで彼女の身を守れる人がいたほうがいいだろうということだった。 できれば校内に、それが無理でも近所に。 相手もそうだが、矢川も簡単に転校とはいかないのだろうから] 一緒に行くのは構わないが……、 俺は何者としてついていけばいいんだ? それは。 [>>11同行をリクエストされて、上原が一番困るのがそこだった。 現状、「矢川が加害者に暴力を振るわれたかもしれない場所に偶然居合わせた一般人」ぐらいの立ち位置である。 それ以前から顔見知りだったから、あまり抵抗なく行動を共にしてはいるが、人に説明するには微妙な関係だろう]** (13) 2021/03/01(Mon) 17:22:19 |
【人】 上原 隆司[>>14注文を聞いた店員は、すぐに去っていった。 >>15一人で頑張ると言いながら、途中で言葉を切ってしまう矢川。彼女が泣き出しそうに思えてもどう声をかけていいか、上原は掴めずにいた] ……いっそ本当に付き合っちまうかぁ? 「フリ」じゃなくて。 [手詰まりの中で安易に選んだような選択肢。それが答えとして正しいと言えるのか。 彼女の身を守れる保証もない。 けれど、少なくとも、彼女の痛ましい姿を見ながら無力感に苛まれることはなくなる気がした。 彼女を一人の女性として愛せるかどうか、見当はつかないままだ。 それでも彼女の苦しむ姿を見たくないという思いは、上原の中に確かに存在していた]** (16) 2021/03/01(Mon) 18:00:58 |
【人】 上原 隆司[彼女の身を守れるかもしれなくて、その上、嘘の関係を取り繕おうとしなくてもいい。 見抜かれないか不安になりながら「恋人のフリ」を頑張るよりは、いっそ楽なのではないか。 上原はそんな思考だった。 向こうにだって、昨日の今日で恋心が芽生えているとはとても思えなかった。 それでも、好きかどうか定かでないうちから付き合ってみるというのも、決して珍しい話じゃないはず。 そんな深く考えない言葉を受けて、矢川は戸惑ったような言葉を重ねながら顔を赤くする。>>18 それを見て今度は上原が戸惑うことになった。 半ば勢い任せの言葉であった。 けれど、それで赤くなられてしまっては] (19) 2021/03/01(Mon) 20:17:23 |
【鳴】 上原 隆司[――可愛い。 そう思わずにはいられなかった。 だから店員が去った後の矢川のか細い声で、上原は静かに席を立った。 歩み寄って、隣に座って、そっと彼女の肩に腕を回す。 そうすることが自然だと言うように] このくらいで足りるのか? [「ぎゅーって」。 それは片腕で肩を抱く程度のことではないのだろう。 だけど、上原にとって矢川はよく知らない年下の女の子で、接し方の匙加減もわからなくて。 どうしても、少しずつ探っていくことになるのだった]** (=1) 2021/03/01(Mon) 20:17:48 |
【独】 上原 隆司/* 他に参加者いるとさぁ? 「こいつらたぶん秘話してんな」みたいなあれ見えるのつらくないです? おれだけ? 他人の発言でそういうの読む分には「おっエピが楽しみだぜ」になるんだけど 自分の発言でそうなると「うわあああああ!! 見ないでえええええ!!!!」に あ、でも桃でなければならないな 桃のせいか……桃のせいなのか (-6) 2021/03/01(Mon) 20:21:50 |
【人】 上原 隆司 だな、それなら食い違いもないだろう。 [話が落ち着き始めたところで、上原はコーヒーをゆっくりと飲んだ。 ここのブレンドコーヒーは高級豆の風味を目指して作られたものだった。それが見事に成功している上、ブレンドらしい味わい深さもあり、この豆でないと飲めないという人までいるという] デートらしいデートなあ……。 一緒に食事するのもデートの定番だが……、 俺たちの場合は打ち合わせみたいなもんだしな。 ……例のストーカーの目にはついたほうが いいわけだよな? [諦めてくれる可能性を考えるなら、後をつけやすい場所を選んで見てもらったほうがいいのか……と作戦会議じみてしまう。 もちろん、純粋に行きたいところでもいいのだろうけれど]** (23) 2021/03/01(Mon) 21:55:06 |
【人】 上原 隆司 ん。蛍で決まり、な。 じゃあもう少し撫でてるか……。 [呼び捨てを受け入れるのを聞いて、上原はそのまま矢川の頭を撫で続けた。 優しく髪を撫でて、指で梳く、ゆっくりとした仕草の繰り返し] 個室のある店で2人きりで過ごしてるって 客観的にはデートだと思うぞ……。 他は……美術館、水族館、テーマパーク、 映画や観劇、カフェじゃなくしっかりした食事とかか……? 一緒にやりたいことがあれば、何でもデートだろう。 [本来行きたくないところでも、好きな相手となら行ってみたい。 好きな相手と一緒に時間を過ごせるなら、場所はどこでもいい。 そういうものがデートだとするなら、今の2人がデートらしいデートをするのは難しいことなのかもしれない] (26) 2021/03/02(Tue) 8:16:57 |
【独】 上原 隆司/* ついてって便乗してヤろうとしないいい人 極悪人になって蛍ちゃんを更に傷つける道もありでしたか……? なんかね、真面目な人になってしまったのよね (-9) 2021/03/02(Tue) 8:18:46 |
【人】 上原 隆司[>>28唇を尖らせる矢川はとても可愛らしく見えて、上原は優しく髪を撫で続けた。そこを不満に思ってくれるのは、悪い気はしなかった] そうだな、デートのつもりで来たわけじゃないし。 水族館は確かに無難かな……。 [自然と高校生の目にもつくかもしれない場所。そして、冬でも行ける屋内の施設。 目的のひとつが人目につかせるためだと思うと、良い選択肢だろうけれど] ジャズバーか。夜遅くならなきゃ大丈夫だったよな? どこか気になってる店はあるかい。 [未成年はその手の店に入ってはいけないと条例で決まっている時刻は、何時だったか。 デート先にそこを選べば、矢川が高校生のうちにバーに入る貴重な機会となりそうだった] (32) 2021/03/02(Tue) 15:18:25 |
【人】 上原 隆司[>>30>>31矢川に悲鳴かと思うような声を上げられると、上原は脅かしすぎたかと心配にはなった。それでも無視できないリスクである] おう……それに俺も行きづらいからな。 知り合ったばかりの高校生の、親と同居の自宅……。 [>>0:87あの家の大きさで一人暮らしのはずがない。人目の気になる年齢差でもある。 だからそういう時期までは距離を保とうという話をしているはずが、ぴったりと身を寄せてくる矢川を見ていると、その無防備さが上原の不安を呼び起こした] ……ずっとくっついてなくてもいいんだぞ? [二人の仲は、まだ名目上の関係と言える。 それでもこれだけ警戒心なく接するのなら、ストーカーが発生してしまった原因の一端には矢川の態度があるのかもしれない……そんな考えが浮かぶのが抑えられなかった]** (33) 2021/03/02(Tue) 15:18:46 |
【鳴】 上原 隆司[それでも、ずっと一人で頑張ろうとしていたらしい彼女が、更に一人で頑張ろうとしたとき>>14、引き留めることができてよかったと上原は思う。 「お姉さん役多いですから」>>0:29 それで誰にも甘えることができずにいたのなら。 ――年上特権で甘えさせて、誰にも見せられなかった顔を見せてもらうのも、悪くない。 だから、上原は彼女の頭を撫で続けた。慈しむように] 俺が相手でいいんなら、 いくらでも甘えていってくれ。 [いいからこそのリクエストなのだろう。 それなのにわざわざそこを突いてしまうのは、素直で無防備な甘え方に戸惑ってしまうからなのかもしれない。 抱き締めてみようかとも思った。 けれど、今はただリクエスト通りにしておくことにした] (=7) 2021/03/02(Tue) 17:44:08 |
【人】 上原 隆司[甘える彼女を見ながら、思い返す。 >>34「作りに行っても良い」 その言葉を聞いたとき、上原はほんの少しだけその光景を想像した。 下手に自炊するより栄養面でも効率的だと惣菜を買って帰る日々だが>>0:93、味気ないのも事実。 ――食事を作って待っていてくれる人が、もしいたら。 それは、まだ諦めるには早い気がする憧れでもあり、今から叶えるのも難しい気がする夢物語でもあった。 真剣に探せばどこかにはいるのかもしれなくても、その度に取材で見聞きした修羅場の数々が思い浮かんで気後れする。 そうしていつも通りの日々を繰り返していた。 その日々を変えるためのきっかけを作ろうと上原が動くことはなかっただろう。 誰かが腕の中に転がり込んでくるような、今みたいなことでも起きなければ]** (38) 2021/03/02(Tue) 17:44:40 |
【鳴】 上原 隆司 ……今泣くと、このあと大変だからな。 [このあと警察に寄る予定だ。安心し切って泣いている場合ではない。 だから上原は引き留めることはせずに、そっと撫でる手を離した。 赤らむ頬を見れば可愛らしいと思ったし、気を張り続けた少女の安心できる場になれることは嬉しいような気もした] (=10) 2021/03/02(Tue) 19:15:45 |
【人】 上原 隆司 学校帰りに水族館か。 あまり行かないよな。 [かえってデートとして面白い気はした。 同じように学校帰りに水族館に向かう人がいるのかはさておき。 店を出るとき、上原は飲み物1杯ずつだしと深く考えずに全額支払った。 >>40服の裾を掴まれて、その先にいる“ストーカー”に気付いて眉を顰めた] ……なわけねえだろ……。 [上原は矢川の呟きを否定して、服を掴む手にそっと触れた。手を離させようと思ってのことだったが、もし握り返されても拒むことはないだろう] こうなったら、この先までついてくることを期待するか。 [警察署まで入ってしまえば逃げられてしまうだろうけれど。もしそばに留まってくれたなら、そのまま事情聴取ぐらいしてもらえるのではないか。 そんなことを考えながら、歩いて警察署へ向かうことにした。 そこそこの距離はあるが、ここからなら矢川の家から学校までとさほど変わらない時間で着くだろう]** (41) 2021/03/02(Tue) 19:16:18 |
【人】 上原 隆司[離させようとして掴まれた手を、上原はそっと握り返した。 なにせ、振り返ればそこにいるとわかる状態でストーカーがついてくる。 心細いだろうと思えば、振り払う理由などあるはずがなかった。 警察署にたどり着けば] 現行犯で注意してもらえるいいチャンスだぞ。 蛍の言うことも信じてもらえるだろう。 [期待>>41に込めた内容を矢川に伝えて、相談窓口を探した。 事情はほとんど矢川に説明してもらうことになっただろうけれど、先日の店では公衆の面前で暴力を振るいそうに見えたことを上原も付け加えた。>>0:70 >>0:71 やがて、事情を聞かれ終わって、校区の見回りを強化するとは言ってもらえて、警察署を出ることになるのだろう。 >>43それまでの付きまといぶりから、早速注意されるだろうことは想像できた] (44) 2021/03/02(Tue) 21:12:00 |
【人】 上原 隆司[そうして警察署帰り。 矢川が歩き出すならそれに合わせて、すぐには移動しないなら共に留まって、これからの懸念を口にする] 今日も送って帰るけどさ。 明日から……学校、どうするよ。 明日は休みだし、朝迎えに行って 学校まで送ってもいいが……。 [あれだけ付きまとわれたのでは、矢川が独りになれば手出ししてくるとしか思えなかった。 家も当然知られているだろう。 警察の見回り強化はどのくらい当てにできるものだろうか。 安心できる理由を、上原はどこにも見つけられなかった]** (45) 2021/03/02(Tue) 21:12:34 |
【人】 上原 隆司 明日以降は蛍に合わせるとして…… 今日は送ってく。 [微笑む矢川を見つめ返して、安心させるように微笑む。繋いだ手を優しく握り返すと、矢川の家の方角へ歩き出した。 あまり目立ちすぎないほうが良いのかもしれないし、注目を浴びたほうが手を出しづらくなるかもしれないとも思える。 やりたいようにやりながら様子を見るのがいいだろう……上原はそういう結論に達していた]** (50) 2021/03/02(Tue) 22:16:32 |
【独】 上原 隆司/* 未だに三人称慣れないけど、 一人称もそれはそれで不確定の表現がおかしくて違和感で死ぬんですよね…… 不確定ロルは三人称のが書きやすいんだよねー 一人称で客観情報書くのが難しくて…… というか一人称は、どこまでが実際に起きてることでどこまでが内心かわかりにくくて…… 一人称派と三人称派の間でしばしば誤読起きるよね まあ 仕方ないのだがね (-15) 2021/03/02(Tue) 22:19:39 |
【鳴】 上原 隆司[お菓子を受け取るとき。 それが意外だったからか、それとも手作りに心を打たれたか。 上原は紙袋を掴みながら一歩踏み込んで、矢川の体を片腕で抱き締めようと試みた。 “恋人同士”なら別れ際にそのくらいするのが自然な気がして。 軽くハグするだけで、すぐ離れるつもりだった] (=11) 2021/03/03(Wed) 7:02:24 |
【人】 上原 隆司 親御さん、夜勤もあるのか。 [>>61大きな家に、夜、独り。 それも、ストーカーが身辺をうろついている状態で。 それを想像するとどうしても心配になって、上原は歩きながら矢川のほうを見た。 歩くペースは合わせているから、彼女は隣にいるのだろう] アレルギー無いんだよな俺。 花粉もなんともない。 花粉症はいつも他人事だ……。 蛍は? [なんでもない世間話は、昨日まではしていなかった。だからかえって新鮮に感じるくらいで。 話しているうちに、あっという間に学校に着くのかもしれない。 学校が近づくと物珍しげな視線を受けることになって、上原の気は少し重くなった。 けれど自分から言い出したことだけに、不満を言う気は無かった]** (63) 2021/03/03(Wed) 9:13:38 |
【人】 上原 隆司 チョコは……そうだなあ、 コーヒーに一番合うと思ってるな。 定番なんじゃないか? [上原の職場には自由に使えるコーヒーメーカーがあるが、しばしば妙に苦いコーヒーができている。 お湯が少ないのか、それとも粉が多いのか、それともその両方なのか。一定の味ができるはずなのに、作る人によって味が違った。 そこで個包装の一口チョコレートを上原がコーヒーメーカーのそばにこっそり置いたら、いつの間にか常時補充されるようになっていた。 「コーヒーにチョコレートは定番」と元々思っていた上原は、改めてそう認識したのだった] (67) 2021/03/03(Wed) 13:12:40 |
【人】 上原 隆司 仕事好きで仕事する分には問題ないよな。 嫌々働いて忙殺されるんじゃ気の毒だが、 本人が楽しいなら止める理由がない。 [そう言いながら自分のことを思ってみると、上原もなんだかんだで仕事は好きなのかもしれなかった。 取材で聞く話には嫌気が差しつつも、仕事を辞めてやろうとは思ったことがなかった] 今から家事ができると、この先楽だろうな……。 遠くの大学でも自炊に抵抗無いだろ。 [学生時代、やたらと軽視することになった食生活を上原は思い出していた。 食費を抑えようとして自炊をするか、安くて雑な食事になるかは人それぞれであるが、自炊に慣れていれば学業を圧迫することはない。 将来、一人暮らしの学生生活になったとしたら、間違いなく有利であろう。 ちなみに「いい嫁になれる」的な前時代の発想は上原には浮かばないのだった。同僚には女性も多いせいなのかもしれない] (68) 2021/03/03(Wed) 13:13:09 |
【人】 上原 隆司[>>65 >>66仕事の日のお弁当はさすがに頼みづらかった。 上原の昼食は社員食堂か外食がほとんどで、自分で用意するときはだいたいが買ったものなわけで、人目が気になる。 いつ、どうやって受け取るかという問題も確かにあった] 仕事の日はさすがに気が引けるな……。 好き嫌いはそこまで激しくないから、 大抵のものは美味しく食えるよ。 [それはお世辞でも嘘でもなんでもなかった。日常の食事の範囲では、上原に特に嫌いな食材は無かった。代わりに際立って好きなものも無かったのだが。 だからよその家庭の味でも、意外に思うことはあるかもしれないが、食べられないことはないだろう。 そんな風に雑談をしながら歩いていれば、校門が見えて、そこを目指す人の数も増えていた。 このくらい人目があればもういいだろうと、矢川が足を止めれば上原も足を止めた] ああ、じゃあまた帰りに。 気をつけてな。 [同じように手を振って、校門を通るまでは見送ることにしたが。 人目がどうしても気になって居た堪れない気持ちになって、上原は赤くなるよりもむしろ、少し顔色が悪かったのだった]** (69) 2021/03/03(Wed) 13:14:08 |
【人】 上原 隆司[>>74メッセージの内容を見て、上原は悩んだ。 そう単純に終わってくれるなら、実にありがたい話である。 が、あれほど執拗に付きまとう相手が、そう簡単にやめてくれるとは想像しづらかった] 『しばらく様子を見てみるか。 本当に去ってくれるのかどうか。』 [待ち合わせ時刻と場所の了解の返信に、上原は情報へのコメントを付け加えた。 無いものを証明するのは難しい。 ストーカー行為が止んだと判断するにも、日数がかかるだろう。 1日やらなかっただけなのか、1週間の間が空いただけなのか、たまたま1ヶ月何も無かっただけなのか……。 矢川が「もう大丈夫」と心から安心して日々を過ごせるようになって、思い出すこともなくなれば、そのときには「終わった」と言えるのだろう] (77) 2021/03/03(Wed) 16:14:57 |
【人】 上原 隆司[それからお弁当を食べることにした。>>57 容器がタッパーという色気のなさで、かえって気楽だった。 ハンバーグと卵焼きは別の皿に移して温め直して、他はそのまま食べることにした。 上原は甘い卵焼きは食べ慣れなかった。 慣れない味の卵焼きを食べながら、母親がいろんなものが日替わりで混ぜ込んでいたのを思い出していた。 桜海老、しらす干し、ソーセージ、ウインナー。 野菜を入れることは無い人だったが、混ざるものがものだけに、上原にとって卵焼きとは塩味がするものだった。 それだけに甘いと別の食べ物のようだったが、だからといって不味いわけではない。 これもバリエーションのひとつと思うと、母親が作っていたものを自力で作ってみたい気がした] (78) 2021/03/03(Wed) 16:15:44 |
【人】 上原 隆司[おにぎりは出先で食べるときに上原がよく選ぶメニューだったが、人が握ったと実感できるものを食べるのは随分久しぶりだった。 子どもの頃に母親の手伝いで作ろうとして、思ったより難しくて驚いたことがあったのを思い出した。 肉類は毎食欠かしたくない主義の上原には、ハンバーグがあるのも嬉しかった。 好き嫌いがあまりない分、栄養バランスでメニューを選ぶことが多かったからだ。 そういう意味で、野菜と肉類がちゃんと揃っているのは満足感があった。 そして何より、食事を自力で用意する必要が無いことの気楽さがありがたかった。 それで直前までのんびりできたのだ。 実家を離れてからも、他の人が家まで来て料理をしていくことはあった。 だが人からお弁当を渡された経験は上原には無くて、新鮮だった] (79) 2021/03/03(Wed) 16:16:46 |
【人】 上原 隆司[食事の後はタッパーを洗って水気を拭き取って、元通りスタパの紙袋に入れた。 時間通りに待ち合わせ場所に向かうとき、忘れず持参するだろう]** (80) 2021/03/03(Wed) 16:17:06 |
【独】 上原 隆司/* PC同士が実際に会ってないときに自キャラの話されるの楽しくない? ペア村だとそれが味わいにくいのが難点ですかねえ 単独行動したときに想いを深めていく能力が試される…… (-25) 2021/03/03(Wed) 16:19:46 |
【人】 上原 隆司 おう、美味かったぞ。 作ってくれる人がいるありがたみを実感した……。 けどやっぱ、家庭の味ってあるもんだよな。 合う合わないより、「違う」と言うか。 [弁当のことを問われると、素直に答えながらスタパの袋を差し出した。中にはきっちり洗ったタッパーが入っている>>80] 休みはだいたい水曜と木曜だが、 たまーに火曜と水曜にずれるな…… あとは有給次第。 [休みの曜日を答えながら、ずいぶんと気が楽になったような微笑みを浮かべる矢川を見つめた。 可愛らしく見える反面、もうそんなに自分のそばで安心しているらしいことに、上原は思うところがあった] (84) 2021/03/03(Wed) 18:52:14 |
【鳴】 上原 隆司[こんなに簡単に人に甘えるような子は、下心のある相手に簡単につけこまれてしまいそうだ。 そういう不安感を覚えると同時に、保護したくもなった。 ――放っておけない。 守ってあげたい。 そうは思いながらも、まだ少し、自分から踏み込むのは迷っているのだった]** (=15) 2021/03/03(Wed) 18:52:48 |
【人】 上原 隆司 んじゃあ矢川家というより、蛍の味か。 ……れ、レンコンサラダ? [>>85深い意味なく感想を述べつつ、レンコンサラダはさすがに意外性が高かった。 雑煮の味は家庭によるだろうけれど、上原家は醤油味だった。全国的に多い例ではあるらしい] そんなに毎度作ってもらうのも悪いな……。 作ってもらえるのは嬉しいんだけどさ。 [学校の行き帰りに付き合うだけだし、毎日というわけでもない。 それでお弁当を作ってもらうのは、と気後れしたのを上原は素直に口にした。 とはいえ、普段出かけるより早くに出て登校に付き合い、帰りも迎えに出るのは、長く続けると負担になるのかもしれない] (88) 2021/03/03(Wed) 21:51:43 |
【人】 上原 隆司[上原の不安が通じたのか、矢川も気遣う言葉を言う。>>86 独りで迷っているような、……独りで頑張ろうとしていたときのような。そんな矢川の表情を見て、上原の手は自然に彼女の頭に伸びた。 そしてそっと触れる程度に髪を撫でて、すぐに手は離れた。人目がある場所だからだった] 俺はあまり残業はしないな……。 飲み会は日によるが……、そんなに頻繁にはやらないよ。 だから、そう心配するな。 そこまで負担には感じてない。 [上原は元々、徒歩での移動に慣れていた。取材であちこち行くのに車じゃかえって小回りが利かなくて、電車になりがちという理由もあった。 仕事で外を歩くのと比べたら、学校の登下校に付き合う体力的な負担は軽かった。 その代わりに精神的には居心地が悪かったものの、それはそのうちに慣れるだろうと見込んでいた。 だから負担でないという言葉は上原の本心から出たもので、それが伝わってほしいと言うかのように矢川を真剣に見つめていた] (89) 2021/03/03(Wed) 21:52:43 |
【独】 上原 隆司/* 我が家のお雑煮、鶏がらスープで塩味なんですよねー でも父の実家は醤油味 母はお世話になった職場の先輩に作り方習って鶏がらスープ塩味になったらしい……母の家庭の味でもないらしい よその家の雑煮の味が我が家の味になってしまった我が家……。 蛍ちゃんもそんな感じでよその家のお雑煮作るんでしょうかねー (-30) 2021/03/03(Wed) 21:58:17 |
【秘】 矢川 蛍 → 上原 隆司 …………ぎゅーって、したい、です。 今日、頑張ったし。 明日は隆司さん、仕事、でしょ? [仕事の日まで登下校に付き合わせるつもりは無かった。 社会人に学生の時間に合わせさせるのは申し訳ないし できたとしても片方だけだと思ってる。 だから今日のうちに、今のうちに。 その安心感を、補充したいような。 そんな気分で、こっそり囁きかけていた。**] (-32) 2021/03/03(Wed) 22:30:55 |
【人】 上原 隆司 それは……一回食べてみたいな…… ……正月に。 [>>91正月に、大量のレンコンサラダ。味付けはマヨと塩胡椒。 普通のおせちが多かった上原にとってはあまりに奇妙なものに思えて、逆にそれを食べる正月を過ごしてみたくなってしまったのだが。 それはつまり、約一年後という話になりかねなかった] あぁ、楽しいってんなら……。 俺も作ってくれる人がいるのは嬉しい、し…… [正直に答えながら、恋人同士にしか聞こえない話になり始めていることに気付き、上原は片手を額に当てた。 自然に頬が熱くなって、思わず矢川から目を逸らした。 今すぐ場所を変えたい心境であった。 ちょうど同じくらいに、矢川も真っ赤になっていて。>>92 傍目には初々しいカップルに見えたのかもしれない。 そう、公衆の面前である] (94) 2021/03/03(Wed) 23:14:22 |
【秘】 上原 隆司 → 矢川 蛍[囁かれた言葉に途方に暮れて、小さく息をついて] ひとまず場所を……変えないか……。 [上原が漸く絞り出した声は、すぐそばにいる矢川にならやっと届く程度の小ささだった。 それが応えるつもりに聞こえるのか、断ったように聞こえるのか、判断する余裕は上原にはなかったが。 「ぎゅーって、したい」という言葉に、躊躇いこそあれど、拒否感は少しも湧かなかった] (-33) 2021/03/03(Wed) 23:15:40 |
【人】 上原 隆司[途方に暮れた末に上原が選んだ行動は 「とりあえず本屋を出る」 であった。 といっても矢川を置き去りにする気はなかった。 振り返って着いてくるかは確かめたし、来ないようなら手を引いただろう。 行き先はそれから決めることになるだろう]** (96) 2021/03/03(Wed) 23:16:34 |
【独】 上原 隆司/* 三人称ト書きが活用できた気がやっとした…… いやしかしこの2人見てると……じわじわくるな…… 面白いっていうか……微笑ましいっていうか……www そしてよくあの第一印象からここまで来たよね隆司くん。すごいね。 (-34) 2021/03/03(Wed) 23:19:10 |
【鳴】 上原 隆司[>>97 >>98手を引っ込めた矢川のしゅんとした顔を見て、上原は自分から手を伸ばしてそっと繋いだ。 店を出て足を向けたのは、本屋の裏側、店と店の隙間になっている狭苦しい路地。 裏口から出てくる店員はいるかもしれないが、わざわざ通り道に選ぶ人は少ないだろう。 本屋の入り口が見えないから、ストーカーが潜んでいることも考えづらかった。 そういう手近な場所で人目を避けようと上原が思ったのは、矢川の落ち込んだ顔を長々見たくないからだった] 悪い、人目が気になって……。 [申し訳なさそうに声をかけながら、上原は矢川に両腕を伸ばした。拒む様子が無ければ、そのまま抱き寄せるだろう]** (=17) 2021/03/04(Thu) 7:39:21 |
【鳴】 上原 隆司[とはいえ、冬の屋外なわけで] 寒いからほどほどにしとこうな……? それとも、場所変えるか。 どこなんだろうな……、あまり不健全じゃないところって。 [矢川を無理やり離れさせる気こそなかったものの、あまり長い間ここにいられるとも思えず、上原は尋ねた。 尋ねながらも、矢川の髪は優しく撫で続けていた。 登下校でストーカー以外の目にもついているだろうと思うと、行き先は選ばなければならないだろう。 いくら安らぎや身の安全のためとはいえ、矢川に余計な疑いがかかることは避けたいというのが上原の考えだった]** (=21) 2021/03/04(Thu) 14:39:23 |
【鳴】 上原 隆司 俺が気にしすぎなのかね……。 [沈んだ顔をされると気になってしまう。 思えば上原が一昨日矢川に声をかけたのもそれがきっかけだった] 不健全なところ……、 ……なんかこう、誤解を招きそうなところというか。 [邪推しようのある場所と言い出すと、どこへ行くのも難しい気はしてしまう。 そもそも行く気が無くて避けたいという話なのだが。 ラブのついていない普通のホテルでも、やはり邪推する人はするだろう。 外で長時間過ごしても平気な季節なら、公園のベンチだとかでのんびりできたのかもしれない] (=24) 2021/03/04(Thu) 15:56:05 |
【鳴】 上原 隆司[話しながら、矢川が腕の力を抜いたのを感じると、上原も腕の力を緩めた。 彼女が離れるなら引き留めないつもりだった] カラオケは気楽そうだが……。 店内に監視カメラもあるだろうし。 でも、独りになるの不安か? [トイレのたびにいちいち同行というのも微妙な話ではある。とはいえ、ついてきてと頼まれたらついていくだろう。 むしろ矢川が個室に残ったときのほうが問題な可能性もあった。 家を提案されると、上原は危険性よりも気後れするのだった] 単純に行きづらいんだよな……。 蛍の親が同居してると思うと。 俺の家までは電車代かかるし、 その辺の店に入るのとあまり変わらない。 ……ストーカーが1人いるってだけで気が重いな。 今日はおとなしく家帰ったほうがいいかねえ。 [どこに行こうにも簡単に決められないぐらい自由が薄れている。 それを実感して、上原は深くため息をついた。 矢川さえ割り切れるなら、このまま家まで送ってお別れでも良いとは考えていた]** (=25) 2021/03/04(Thu) 15:56:35 |
【鳴】 上原 隆司 救……。 [大袈裟な言葉が出てきた気がして、上原は戸惑ったけれど。 己が声をかけない間に、ストーカーとの間に何かがあったらと思えば、救ったのかもしれない] べったりはまぁ、そうかもしれんが。 俺も蛍を独りにするのは不安だからな……。 [だから、一緒にいる時間が上原の負担なわけではないのだ。 それでも「個室で過ごすこと」を主目的に外出先を選ぶのは……確かに少々問題かもしれない] 明日……朝、何もないといいんだがな。 帰りは日によるが、会える日もあると思う。 [明日から、登校するときに一緒には行けない。そのときに何かありはしないかと心配になってしまう。 早く起きれば朝送ってから職場に行くのは、時間だけを考えれば可能そうなのだけれど] (=29) 2021/03/04(Thu) 18:40:42 |
【鳴】 上原 隆司[>>=27素直に「帰る」と言う矢川に安心しながらも、上原は少しだけ「帰りたくない」と甘えられたときを想像した。 可愛らしくてたまらなくて、帰したくなくなるだろう。そして、帰さないわけにはいかなくて、とても困ってしまうだろう。 そんなことを考えながら、上原は手を握り返して苦笑した] ……煙草吸わない家だと、来客の匂いが 残って気づく人がいるから。 どうしても家には上がりにくい……。 ごめんな。 [そうなったとき、上原は自分がどう思われるのかも、蛍が何を言われるかも、どうしても不安になってしまっていた。 彼女が望むように一緒にいられないことが歯痒いとも思っていた] (=30) 2021/03/04(Thu) 18:41:10 |
【人】 上原 隆司[本屋から出た後、2人は店の裏手で少しだけ話して、その場を去って家に向かうことになった。 歩き出すときには手を繋いで、いつものように歩調を合わせていた] そんな先でいいのか? ジャズバーも行ってみたいんだったろ。 仕事帰りでも付き合うぞ。 [デートの申し出には微笑みながら、矢川が持ち出した約束事について話す。 店の裏から出てきたとき、ストーカーは周囲にいたのだろうか]** (99) 2021/03/04(Thu) 18:42:42 |
【秘】 矢川 蛍 → 上原 隆司 その理屈だと、……私は遊びに行けちゃいますね。 [なんて。まだ、行かないけど。 にぎ、にぎ、彼の手を握る手の力を抜いたり込めたり。] (-36) 2021/03/04(Thu) 19:38:09 |
【鳴】 上原 隆司[>>=31甘やかしている部分があるのは確かだろう。 上原にとって矢川は年下の女の子。素直に甘えてくる無防備さも相まって、すっかり放っておけない人になっている。 連絡については上原も頷いた] ああ、無事着いたか気になるしな。 一言ずつでも連絡もらえると安心できそうだ。 すぐには返信できないかもしれないが……。 [LINEはあるが上原はマメなやりとりはしないほうで、返信が必要と思わなければ放置になりがちだった。 それでも既読はつくだろうし、たまにスタンプが送られていくかもしれない] 取材帰りに少しだけ会うとかできるかもな。 部活終わるのは何時くらいだ? [帰りが退社時刻と近くて、矢川の帰りが遅くなっても大丈夫そうなら、案外と会える日は多いのかもしれない] (=34) 2021/03/04(Thu) 20:16:35 |
【秘】 上原 隆司 → 矢川 蛍[手の力を抜いたり込めたりされて気になって、上原は矢川の表情を窺った] ……そうなるな。 ストーカーがついて来なけりゃいいが……。 匿える場所にならなくなると、ちょっとな。 [家に来られることで上原が一番気がかりなのは、矢川の安全地帯が減ることだった。 そのことさえ除けば、いつか矢川が家に来ることに抵抗は無かった] (-37) 2021/03/04(Thu) 20:17:07 |
【人】 上原 隆司[>>100水族館の閉館時間は上原の思考からは完全に漏れていたことだった] あー、そうだったか。 俺が有給とってもいいが、 春休みももうすぐだもんな。 [上原は話しながらそれとなく背後を窺ってみたが、矢川に不安を抱かせないようにと思うとしっかり見回すわけにもいかなかった。 その範囲では不審者はいないように見えた] 自分が行きたくて行くものは、 やっぱ自力で払いたいよな。 俺は夜の予定はあまり入れないし、 次の日半休取る手もあるし。 蛍の都合に合わせられると思う。 いつがいい? [手を繋いで歩く間、デートの具体的な計画が出来始めて、上原は少しだけ心が弾むのを感じていた。 誰かと予定を合わせてどこかに出かけるなんて、久しくしていないことだった]** (101) 2021/03/04(Thu) 20:18:34 |
【鳴】 上原 隆司 17時か……。 俺は定時上がりで18時だからなあ。 仕事のある日は難しいかね……。 [部活が遅くなる日なら、無理なく一緒に夕食なんてこともあるのかもしれない。 それでも基本は上原の休日が中心になるだろうか。 目が合ったときに矢川が真っ赤になったことに驚いて、つられたように上原もわずかに顔を赤らめた] (=36) 2021/03/04(Thu) 21:12:58 |
【人】 上原 隆司 ん、来週の金曜だな。定時で上がらないとだな。 次の日は午前休みとっとくよ。 そうすれば夜遅くなっても心配いらない。 [土日は取材が入りやすいが、午前になることは少なかった。だから上原は午前だけなら土日も休みやすいのだった。 日程がはっきりすると楽しいのは上原も同じで、それが表情にも表れていた] (103) 2021/03/04(Thu) 21:15:26 |
【人】 上原 隆司[家までたどり着いて、矢川に手を両手で握り締められて、その行動にとても想いが込められている気がして。 さすがに鼓動が強まったところで、その手を頬に当てられる。 上原は思わず矢川の唇に指を触れたくなって、それを耐えながら彼女の頬に手のひらを沿わせていた] ああ、またな。 連絡待ってる。 [矢川の声で我に帰って、そっと手のひらを離れさせた。その手で彼女の頭を軽く撫でて、微笑んで手を振って背を向けた] (104) 2021/03/04(Thu) 21:15:57 |
【人】 上原 隆司[帰り道、上原は辺りを見回した。 ストーカーが近くに潜んでいやしないかと。 自分の自宅までついてこられるのはさすがに避けたくて、たびたび後ろを警戒することになった。 いないならいないで、矢川の身を案じることになるのだが。 特別なことが起きなければ、次の水曜と木曜にまた登下校に付き合うことになるだろうか。 それが必要がなければ、次の金曜日までは連絡を取り合いながら各自で過ごすことになるのだろう]** (105) 2021/03/04(Thu) 21:16:30 |
【人】 上原 隆司[帰りにストーカーの姿を見かけることはなかった。>>106 矢川の家の付近に潜んでいないかと心配はしたものの、自宅には帰らなくてはならない。 それでその日はいつも通りの夕食にする予定で、買い物をしに行って、卵焼きのことを思い出した。>>78 惣菜のついでに生卵少量パックとしらす干しを買って帰り、母親の卵焼きを思い出して作ってみたところ、食べられるものは無事できたのだが。 なんとなく、どこかが違う。 親の味を引き継ぐのは難しいことなのかもしれない。 そして買ってきたものと、自力で作ったものと、人が作ってくれたもののありがたみの差も実感することになって、上原は矢川に作ってもらったお弁当が早速恋しくなったのだった] (109) 2021/03/04(Thu) 22:35:34 |
【人】 上原 隆司[月曜日。 下校時のメッセージが届いたときにちょうど社外にいて、「少しだけ会わないか」と返信したことがあった。 学校から近い場所で待ち合わせられそうだった。 水曜日まで待てば会えるのだけど、その前に声をかけたのは、数日連続で会っていたあと会えなくなったからだろうか。 上原が矢川の顔を見たいと思うは、安否を確認したいだけではないのだろう。 >>108呟きを聞いたのは、そのときだった] 今みたいな感じでよけりゃ、 仕事の日でもたまに会えると思う。 [微笑んでそう返して、頭を撫でて別れることになった。 もしかしたら食べたいものも聞かれただろうか>>107。そのときには自分の母親が作っていた卵焼きの話をしただろう。 そうして水木は請われるままに登下校に付き合うのだった。頼まれたからというだけでない。上原もそうしたかったから、応じることに苦がなかったのだ]** (111) 2021/03/04(Thu) 22:37:06 |
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