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【秘】 ノーモアベット マキアート → 花で語るは ソニー直接下半身に伝わる体温に身悶えして、つんと尖りを帯びた乳首に滑った感触が走るたびにン、と堪えるような唸りを喉から絞り出す。 愛おしいものに対してするように髪に顔をうずめて、与えられるすべてを咀嚼するのに集中しようと、擽ったり撫でたりする手つきを止めて緩く抱きつくように両腕を背へと回して。 瞳を閉じると、外から聞こえる喧騒が混じってよりいけない事をしている気分になる。 「オレが……許すよ、ソニー。 もっとオレの事、欲しがって」 寧ろこのまま好きにさせられたら、すぐにでも喰らいついてしまう。 それに仕事着とはいえ、やはり露出の多い下着を晒し続けているのが裸とはまた違う恥辱をずっと感じさせて。 それらに対し素直に従って、脱ぎ捨て、欲望を満たすのはいくら賭けに勝ったとしても買われてる側の責務に反するような気がした。どこか倒錯した奉仕精神が顔を覗かせる。 熱を帯びたものが太腿に当たれば、感触と一緒にどうしようもない興奮までもが性器まで響いていくような錯覚を覚えて、掌に包まれ逃げ場のない尻に思わず力が篭った。 (-273) 2022/08/19(Fri) 17:26:45 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー「…………」 多様に色を変える表情から、何を思っているのか。 それを推し量るような術など、少女は持ち合わせてはいないが。 けれど、何か懊悩としたものがあるのは、何となく感じられた。 ──ペンを受け取る。武器だと、彼は言う。 「……ありがとうございます、ソニーさん」 受け取ったなら、礼を言うべきだ。 助言に対しても、それは同様に。 そして、深く頷いて。強い意志を込めた瞳で。 「 ええ。必ず 」"そう"すると。少女は応えた。 ペンを眉間に構えて、睨みつけるようにして。 (-279) 2022/08/19(Fri) 18:42:30 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー日が落ちて、街頭の明かりが街を照らす時間帯。 男は一人、クラブに訪れた。 余り来ることがない場所だが、ここはスーツでも問題ないだろう。 何せ、今日は忙しくて着替える暇もなかったのだ。 「呼び出しておいてすまない、待たせたな」 貴方が待っている所まで案内を受けて中に入れば、夜の世界の匂いが立ち込めていて、歩く度に髪の隙間から、光で蒼くきらめくピアスが耳に見え隠れしている事だろう。 (-296) 2022/08/19(Fri) 20:50:52 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ姿を見つけて、仔細な様子まで見える頃まで来ると足の速度を緩めて二、三歩。 黒い衣服とは相反するように白く目立つガーゼに明らかに目を留めて、 訝しむような視線をそれに留めつつ見上げられるくらいの位置に来る。 「……何かあった感じ? 今話しても、困らない?」 声を掛ける。果たして相手の視線を寄せられるものか。 じ、と変化に目を留めていた視線はそのうちに全身にまわる。 以前見たときと、明確な違いはあるだろうか。 /* お疲れ様です。 前回からの時間経過の間に、そちらの素性について探りをいれても大丈夫でしょうか? 一応以下の内で参考程度に考えてみましたが、ほかにあれば案いただきたく〜 1.表の職業のみ 2.表の職業と、引き受ける範囲についての噂(素性については知らず) 3.表の職業+裏稼業のことまで (-310) 2022/08/19(Fri) 21:59:56 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ「うん、……オレは特になにも、してないけど」 子供のように扱われると、どうしても弱い。ほとんど反射的に顎を引いて頭を差し出す。 立ち上がった後にも頭を撫でられ、ストレートの髪は頭に沿うようにくしゃりとなる。 それだけならまるで世話をする側、される側のほほえましいそれのよう。 並んで歩き、ついていくように喫煙所まで行く。 建物のベランダか非常階段か、外を見下ろすことは出来るが、地上の声は届かない。 逆もまた然り。扉を閉めれば、風の音しかしなくなった。 「……此度のこと。仕組んだのは自分たちの内部なんでしょうか。 それともやはり、外部の人間による撹乱なんでしょうか?」 (-327) 2022/08/20(Sat) 0:45:23 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー/* お待たせしました、ご連絡頂いた内容への回答となります。 こちらの素性についてですが、 表向きのものから裏稼業の事まで把握して頂いていて構いません。 当然、受け持った依頼の詳細はあまり漏れないようにしてはいますが…… この頃は少々さまざま露見するリスクを承知での行動が多かったはずなので、 こちらが掃除屋コルヴォ・ロッソに属する者だという事自体は ある程度の情報網を持った者が調べようと思えば、簡単とまでは言わずともそう難なく知る事ができるでしょう。 (-337) 2022/08/20(Sat) 3:05:06 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー一見して、変わったことと言えば、顔の怪我くらいのもの。 喪服姿は以前と何ら変わりない佇まいで、 その雰囲気や様子もまた、特別変わったふうでもなかった。 他に変わったとすれば、あなたからの認識くらいのものだろうか。 「どうも、ソニー。 また会うとは、奇遇な事もあるもんですね」 徐に視線と問い掛けとが向けば、そちらを見遣って。 強いて何かあったとするなら、ちょっとしたごたごたです。 やはり以前とそう変わらない調子で返し、 今話しても、という問いには、どうぞ、と簡潔に応じた。 あなた次第ではあるけれど、今は剣呑な雰囲気は感じさせない。 (-338) 2022/08/20(Sat) 3:06:45 |
【秘】 花で語るは ソニー → ノーモアベット マキアート柔く乳首を食んでいた口元は、相手の市井を動かすごとに腹筋の辺りに添えられる。 全身に波及した快楽が冷えてしまわないよう、丹田へ至る起伏を舌で拭う。 時折、鼓動と共に深呼吸して貯った吐息が、ため息のように漏れ出た。 「ン、……嬉しい。 もっとカフェのこと頬張って、心臓の裏側まで味わってたい」 靴の形に溜まっていたズボンを器用に足で扱って、ポケットから個包装のローションとゴムを取り出す。 相手の腰を抱き、温まった肌の匂いを嗅ぎながら一包開けて、まだ硬いテクスチャを手の平に出した。 薬指で混ぜるように温め、もう片方の手で尻の形を撫で回すように下着を下ろす。 ひとすくいをまだ外気に慣れないだろうアナルに伸ばして、皺に添って揉み込むように指の腹で擦る。 ただの膝立ちだった姿勢は、段々と己を挟んで椅子の小さな背凭れにもたれかからせるように。 そうすれば相手は尻を突き出して、尻たぶの間に隠れた秘所を曝け出しやすくなる。 テーブルに挟まれた狭い間合いでそうしたなら、指の届かなかった前にも片手を伸ばせる。 冴えた色の下着が陰茎に絡むのを剥がして腿の方まで引いてしまって、 手の平でなで上げるように、その中に隠れていたものを優しく擦り上げはじめた。 低く下がってきたなら、また首筋の付け根、きっちりと着込めば見えないようなところに痕をつける。 本当はきれいなままにしておくのがいいのだろうけど、堪えが利かないのは無謀な若さだろうか。 膚からはきっと人間らしい、淫らな匂いがする。ぼうっと頭が蕩けて、虹彩がぼやけそうだ。 おしゃべりの合間合間の静寂のうちに、ローションが徐々に内側へ塗り込められていく音が響く。 「今傍から見たら、すごいエッチな姿勢なんだろうね、カフェ。 ひらけた室内、ベッドの上でもないところでこんなになって、指締め付けてる……」 (-340) 2022/08/20(Sat) 3:54:47 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー「おや。謙遜も上手くなったね、驚いたよ」 昔はもっと些細なことでも褒めさせてくれた、と。 もしかしたら口にしたかもしれないけれど、べつに惜しいと思っているわけではないのだ。多少遠慮を覚えようと、年齢に相応しい振る舞いを身につけようと、君が男にとって可愛い子どもなのは変わらない。謙遜したところでこちらは勝手に褒めるのだから関係ない、ということでもある。 喫煙室、というほど上等なものではないが、二人で話すには好都合だ。柵にもたれ掛かるようにして陣取り、君が嫌煙家でないなら男は愛用のシガレットケースを取り出すだろう。ひとつ咥えて、君にも差し出す。君が煙草嫌いなら遠慮しておこうか。家族の健康は何よりも大切だから。 「まだどちらだとも断定できないな」 答えは当たり障りない。しかしそれは慎重さの表れでもある。 「どちらの可能性も捨てきれない。確かなことは、仕組んだのがアルバの人間だとしても、家族の意向ではないってことだけだ」 (-341) 2022/08/20(Sat) 3:56:36 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア決意する姿はまるで祈るようにも見えるが、他者に縋るそれではないのだろう。 ただ己の手と、意志だけを信ずる姿勢は、われら信仰の地の人間に染み付いたそれとは違う。 どこか迷いがあるように表情は揺れるものの、 「変な話だけど、こんな時アベラルドさんなら、止めるんだろうな。 手を汚すことは可能な限り自分がやるように、きっと手を回すんだろう。 カフェは、どうかな。真っ向から止めて、直接的な復讐以外の何かを考えるのかも。 サルヴァトーレさんは傍観するようであって、危ない真似はさせなかったかな。 オレは、同じようには出来ない、仇は 生きている内じゃなきゃ討てないから 、そいつが失われてしまう前に、自分の手で確実に、そういうの、わからないわけじゃない」 押し付けたその手は、手の平で彼女の手を圧した。 握ったり、触れたり、撫でたりみたいなものではなくて。 同じ旗頭の下の、血の兄弟に寄せる信頼のようなもの。 「明日もまた、アジトで。 今度こそは一日の報告をするその時まで、一緒にいようよ。 オレもきっと、 良い報告が出来るから 」どこか、わずか。滲んだ決意を共に交わして、屈めていた姿勢を正す。 一歩離れて相手から託される何か、言葉かがなければ、僅かなじれったい間を残して踵を返す。 明日の朝日がお互いにとって、良きものであることを願って。 (-342) 2022/08/20(Sat) 4:05:36 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「言うほど待ってないよ、大丈夫」 ありふれた言葉を吐きながらに、VIPルームの扉が開かれる。 密閉が解かれた瞬間にフロアから溢れ出すエレクトロダンスミュージックが耳に騒がしい。 酒と香水と、汗の匂い。それらを弾けさせるように、重低音が建物を揺るがす。 扉が閉まった後にも、振動だけは部屋の仲間で響いてくる。 「あんまりこういうとこも、来たこと無い? 立場がなけりゃもうちょっと中で見物してもいいんだけどね」 祭りもほとんど経験がないなら、初めて来ることになるか。或いはみかじめ料の徴収で来たか。 それでもどのみち、足を運んだ回数なんてのは男のほうが多いのだろう。 テーブルには既にグラスと酒瓶、アイスペールやつまみの類が揃っている。 それでも足りないものがあったなら、呼び出して持ってきてもらう仕組みらしい。 ソファに浅く座って背中を預け、リキュールのロックを嗜んでいる。薬草系の色だろうか。 (-343) 2022/08/20(Sat) 4:21:53 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー「──」 踵を返して去っていく、その背を見ていた。 それが見えなくなるまで、ずっと。 「そう、ですね」 明日もまた。 そうであったらいいと、思っていた。 昨日までは。 少女もまた、踵を返す。 薄暗い路地裏を、ふらふらと歩いていく──。 (-350) 2022/08/20(Sat) 8:10:16 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「そうか。 今日は何かと忙しかったんだ、すまない」 現れた男からは、普段の煙草の匂いは香らず。 代わりに、場に似合わぬ消毒用アルコールの香りのようなものがしたかもしれない。 VIPルームに通され扉が閉まると、防音効果があるのか、騒々しい音は大分鳴りを潜めてしまった。 「あまり遊び歩く事がなかったからな。 興味があるわけでもないから、これで十分だ」 話をするのに、内容が聞こえないほど煩い場所に行くこともない。 野外ライブよりも、屋内な分、音は反響して他の声などほとんどわからなくなってしまうのだから。 適当にその場に案内してきた店員にアペロールをと注文し、貴方の目の前のソファに腰を下ろした。 (-354) 2022/08/20(Sat) 8:56:26 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ「会いに来たからね、パスカルに。 ……喧嘩でもした? あんまりそういうことするタチには見えなかったけど」 そのへんのチンピラ風情であればまだしも、相手はそうした諍いに好んで飛び込むようには見えない。 べつだん、妙な質問でもないだろう。顔なんて、余程悪い転び方をしたってそう怪我はしない。 平時よりも眉尻の下がった表情は、心配しているようなそれにも見えるだろう。 片手に提げた小さな不織布がシャリと涼しい音を立てて、ああと思い出す。 異変が気にかかって、注意がそれつつあった。 「これ、気にいるかなあと思って。いらなきゃ、オトモダチにでも手向けてよ。 少なくともオレも直接よりかは、優しく触れてあげられるでしょ?」 ラッピングされたのは、少数本が束ねられただけの花束だ。 オレンジ色のラナンキュラスに、見た目の寂しくならないようにカスミソウを僅かに添えて。 水気を失わない一番美しいうちにと、相手の手元に押し付ける。 /* 了解しました。 それでは3.を情報として取り入れた上でロールに反映していきます。 それでも手が滑って突っ込みすぎている場合には訂正いただければ……出来るか? この分量で? (-371) 2022/08/20(Sat) 13:33:01 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレファミリーの下っ端となったのは4年前。それから駆け上がるようにして今。 入りたての頃は路地裏のドブネズミに等しかった灰色の獣は、 多少は見栄えするものにはなっただろうか。それでも未だに、青さは見え隠れするのだろう。 この国は喫煙率の低い国ではない。だからほとんど、席を外す口実のようなものだ。 軽く礼を言いつつ受け取った煙草に火を着け、煙を吸い込み舌の上を転がす。 普段呑んでいるものとの違いがあるのか、別の理由か。肺の内側までは入れない。 貴方であれば時折、指先や襟元から煙に混じった甘い着香を嗅いだことがあるかもしれない。 「それは、そう。ボス殺しとそれ以降が同一のものとも、わからないし。 使われているのは銃ばかりだ。手軽で成功率が高く、銃弾をしっかり回収できれば見つかりにくい。 模倣するのは、容易い」 貴方は本来自らが指示を仰ぐ立場の相手ではなく、組織の運営に対する補助的な立ち位置だ。 だから、他者の目のあるところで聞くのは避けたのだろう。余計な混乱を招かないため。 互いの煙の混じり合うような距離で、ジェイドの目が相手を見上げる。 「もしも先走った裏切り者を見つけたら、どうしますか?」 (-378) 2022/08/20(Sat) 14:33:29 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド対して男の膚から香るのは、キャンディアップル、ゼラニウム、グルマンの混じったウッズ系。 いつもつけている香水の匂いは、近寄ればそれとなく温められた皮膚の上に漂う。 甘く、どこか夏の果実のように抜ける匂いは今までも、何度か覚えは在るだろう。 扉が閉まり誰もいなくなったなら、もう少しだけ表情は引き締まり、ダウナーに落ち着く。 「ウチの連中が四人やられたのは、知ってるよな。 最初に持ちかけた調査はこれで余計に難航してる、単純に外の人間の仕業かもだけど。 もしもボス殺しを企てたのがこのうちの誰かだったり、下手人が居たとしたなら、 その証拠っていうのは死体と一緒に消されたと見たほうがいいのかもしれない。 まさか湖から海から、街中から残り滓を洗い晒すまで掛かっちゃ意味ないからね」 成果らしい成果が出るわけではなし。事態の早急な解決には何の貢献もしない。 僅かばかりの焦燥に、ひょうひょうと躱すだけの鉄面皮の眉が些か動いた。 あの日から二日。事態は大きく動き、互いに小さくない犠牲が出ている。 「……順繰りに被害が出るか、力の削がれたこっちに注力されるのか。 それっていうのは神様だけが見下ろしていられるものなのだろうけど。 とにかく今日、期待されるような報告は出来ない、ってわけ」 状況は一変した、されどそれに見合うものを手に入れたわけではない。 先んじて報告をしたのは最低限の礼儀なのだろう。今日約束をしたのは、それが本題じゃない。 冴えた緑色で満たされたグラスは、思いの外早く水面を下げていく。 添えた指の一本が、ふいと動いて。 「ピアス、着けたんだ?」 (-384) 2022/08/20(Sat) 15:24:21 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「あぁ、その報告は受けている。 上司の調べによれば、ボス襲撃については第三者のものと断定された。 互いの組織に裏切り者はいないはずだ、との事だ。 とはいえ……ボス以外の襲撃については、報復なりなんなりと抗争が拡大してしまった可能性は大いにあるだろう」 すぐに用意されたグラスを揺らした。 丸い氷とともに沈められたオレンジが、ゆらりとグラスの中で泳いでいる。 「場合によっては抗争を中断し、第三勢力に立ち向かう必要もあるのではないかと言う話もあるくらいだ。 お前たちの方でどういう話になっているかは知らないが、今は互いの勢力を減らすのは愚の骨頂だ」 なぁ、貴様はどう思う? そんな風に言いたげな目が、貴方を捉えた。 このピアスは、そうだな。 「お前の挑戦を受けて立とうと思ったまでだ」 それ以外にあるまいと、薄く笑う。 (-394) 2022/08/20(Sat) 16:10:58 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニーきらりと光を捕まえるジェイドの瞳。それを男は可愛く思う。 男は君を子どものように扱うが、その実君が最早ただの子どもではないことをきちんとわかっている。 それでも、だからこそ、少しでも変わらぬところを残していてほしいと思いながら。 陽光を跳ね返すその翠に目を細めた。 「裏切り者がいたら?」 対照的に深く息を吸う。馴染んだ味を染み渡らせる。 「どうだろうね。僕は────」 男は、少し笑って。 「家族を殺したくはないな」 甘い言葉を吐く。 「そうならないために、僕がいるのだから」 顧問。 ファミリーの一員でありながら、それらの立場から少し浮いたところにいる存在。 直接的に何かを行うことは本来少ないはずのその立場にありながら、男はまるで中間管理職でもあるかのようにせっせと現場に足を運ぶ。 「なにか苦しいことはないか」 「なにかつらいことはないか」 「なにかいやなことはないか」 「家族が裏切り合う前に、どうにかできないか」 「それが僕の役目だからね。……参ったな、どうしよう」 ▼ (-407) 2022/08/20(Sat) 17:56:56 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニーファミリーの仕業なら、僕がみんなを見られていなかったってことだ。 そんなことを暗に滲ませる様は、なんとなく楽観的に見えるだろうか。 組織を家族に例えるのではなく、もっと親密さを持って。そのまま家族だとするような口調は、似つかわしくない温度を持つ。 「君は、どうしたい?」 (-408) 2022/08/20(Sat) 17:57:08 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「堂々とトップを獲っておいた第三者がほかをほっとくって事はないだろうな。 手が回ってる筈ではある、その影響がどれくらいあるのか、…… ……うちの、まだ構成員じゃないガキまで手を伸ばしたのはどういうわけかは、知りたいな」 ぽつりと零した言葉は僅かばかり勢いが削げていた。思うところはあるのだろう。 恨みというよりかは、わずかな後悔、未練、そういうもの。 頭の重くなるように下がった視線は、すぐに相手の表情に焦点を合わせた。 「結論が出るのは遅くなるだろうな、とだけ。アンタたちより戦力を減らされたもんでね」 相手の狙いに挑発するような向きがあったとしても、それに応えるものはない。 事実そのものが黙秘を示している、背面に隠すものもないようなもの。 端的に伝えたことで、それ以上の追求を防ごうという向きもあったのだろう。 相手の注文の品が届けられ、従業員が部屋を出ていく。 革靴の音が遠くなったのを聞きながらに、グラスの中身を干してしまう。 は、と吐いた息は酒臭く、手首にはまだらに血潮の色が浮き始めている。 ソファから立ち上がって、テーブルを回って相手の方へ。問いかけたそれを確認するように。 背を丸めて眺め下ろす。傷と言うに近いのだろう周辺を確認して、指を伸ばす。 「……乱暴に開けた? 言えばどうとでもしたのに。 後で膿みやすくなるし、穴に負担が掛かってよくないよ」 (-411) 2022/08/20(Sat) 18:09:29 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ「その目的がファミリー同士の混乱を招くことでなくとも、 こうして向こうを焚きつける理由になりえるのだったら、放置はできない。 それが上からの指示ではないとわかったなら尚更、その責務は背負わされるべきだ。 味方の首に手を掛けておらずとも、誰の命に背信しているかを識らしめないといけない」 冷たい判断、ではない。そうあるのが必然だ。 それがわかっているからにこそ、蛮勇の主は名乗りを上げてこないのだから。 未だ自分たちの中から被害は出ず、明日の結果を知らぬうち。 水面下の動きをいくらも想像してはそれが空論であることを、己に叩き込んでいる。 酷く、酷く優しい言葉を受けて、しばし耳を傾け口を閉ざした。 眼下遠くに見える街の彩りと霞ませる煙のゆらぎに目をやって。 まだ火の着いた煙草の先には、薄暗い灰色が伸び始めている。 「オレは、オレなら……見せしめのために、殺すでしょうね。 互いの停戦の理由としてこの上なく相応しい。 首一つの扱い如何でコレ以上の被害を増やさずに済むのなら、それでいいと思います」 どうしますか、と男は言った。どうすればいいですか、ではなく。 自身に対する指示を仰ぐのではなく、貴方ならどう対処するか、と聞いたのだ。 おそらくは無意識の言葉選びだ。何か狙いのあったものではない。 であれば何が、深層心理の水底から表層へ上がってきたものなのだろうか。 (-413) 2022/08/20(Sat) 18:37:31 |
【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー持っていたビール瓶は、皆が置いているところに捨てていって。 新たに中身の入ったものを君から受け取った。 すぐには開けず、手の中で軽く転がしながら。 喧騒から離れて、君についていく。 熱気から離れ、静かな場所に移ったのなら。 元々こういった場所で過ごすこともあったからか、戸惑うような様子は見せなかった 懐から箱を取り出してから、「吸ってもいいか」と聞いていたことだろう。 気分が落ち着けば、色々と考えが巡ってしまうものだから。 「そうだな。 時たま、密会する男女がいるくらいだ。おおよそ不倫だったりするんだろう」 今日は誰の姿も見えないものだから、その心配もないのだろう。 箱を手にしたまま、器用にビールの蓋を開けて。 同じように少しだけ呷る。 青年もまた、少しだけ酔いが回ったような赤みが頬に差している。 壁に背を預け、君の言葉を聞いて。 「……面白い話じゃない」 「親代わりだった人が、死んだ。それだけだ」 火のついていない煙草を咥えて、視線を空に向けている。 (-417) 2022/08/20(Sat) 18:53:38 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「…………あの子供には、生きていてほしかったんだがな」 ぽつりと零した言葉に力はない。 子供には決して手を出さなかった男は、組織の壁を超え、あの子供だけは気にかけていた。 読んで欲しいと渡してやったはずの本も、きっと全ては読めなかったのだろうなと思うと、辛さがこみ上げてきた。 「……。 結論が遅すぎると組織が立ちいかなくなるぞ、その前に答えは出しておけ」 ふ、と。 意味有りげな笑みを浮かべ、 耳を触れられても構うことはなく、そのまま好きなようにさせた。 近づけば、決して飲用ではないアルコールの香りがはっきりと感じられたことだろう。 「別に。痛みなどどうでもよかった……そんな物に意味はない。 ここにこれを飾れば、貴様も多少は高揚感くらいはあるだろう?」 ――今の俺は、何も知らない男ではない。 上司に託されここに来た。 さぁ、貴様はどういうつもりでこれを渡した? どういうつもりで今、ここにいる。 「今日は好きなだけ貴様に付き合ってやる。 だから……最後は頼み事くらいは、聞いていけ」 (-418) 2022/08/20(Sat) 18:55:53 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー「……」 男が君の言葉を遮ることはない。 君が話す時、男はいつも黙って君の瞳を見つめる。慈愛、親愛、友愛、諸々のあたたかなものを湛えて、じっと見るのだ。 指先だけが軽く動いて灰を落とした。 「そうだね、ソニー」 「君は正しいよ。昔から賢明だとは思っていたけど」 最低限の犠牲を払って大きな利益を手にする。 残酷でも無情でもなく、当然に普通のことだ。大きな組織では平然と行われることだし、ことこの社会では特に珍しくもない。末端を切って中枢を守れるなら誰だってそうするし、避けられる争いは避けるが道理だ。 「きっとそうなるんだろう。本当に下手人が僕らの中にいるのなら」 「ファミリーが抱えているものはあまりに大きい。全員が全員、自分の身を自分で守れるわけでもないし」 首一つ。たかが首一つ。 それで収まるなら、確かに安い話だ。 ▼ (-437) 2022/08/20(Sat) 19:37:27 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニーされど首一つだ。 「逃がしてあげたいな」 「……だけどね、僕は今回ばかりは、そうじゃないと思ってる」 「だって、ね。真っ先にいなくなったのは、アマラントのマスターだって話じゃないか」 彼の遺体は見つかっていない。しかし誰もがわかっている。 「あそこはある種不可侵の領域だった。ここいらのマフィアにとってはね。もちろん、ノッテにとっても」 「そこをわざわざ潰すっていうのは、もっと大きな意図を感じる。この島自体に対する宣戦布告、みたいなもの────」 (-438) 2022/08/20(Sat) 19:47:23 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ潰れたりみっともなくなるほど酔ってはいないが、顔の表面にはぼうとした熱が纏う。 その心地よさを楽しむように夜気を切って歩く足は、少し早い。 焦るというよりも、星の中を突っ切って遊ぶ子供のような調子だった。 祭りを彩る音楽が遠くになっても、未だその熱狂が風となって吹き付けるように。 煙草にはいいよと気軽に許可を出して、瓶を軽く傾ける。 手持ち無沙汰に揺れる瓶は中身の失せるペースもそれなりに早い。 掛ける言葉のなさであったり、同情めいた迷いだったりを示す、そういうふうにも見える。 「……考えることがあるのは、しんどい? 苦しい思いをするばかりが供養なんじゃ、ないと思うよ それを痛みだけじゃないものとして受け入れられるまで、心を癒やした方がいい。 オレも、かけがえのないものを失くしたんだ。ちょうど」 ひとつ、ふたつ。呼吸が汚れた地面に落ちるくらいの間があって。 木箱の上から乗り出した足が、相手の前に向かう。尖った靴の先がぶつかりそうだ。 伸べた右手の人差し指、節張った背がが相手の頬の輪郭に伸べられる。 「ぶつかりそうになった時、なんだか小さく見えたんだ。 今日はぜんぶ、誰にも見せたくないもの。オレが持ち去って、見なかった振りするよ」 (-444) 2022/08/20(Sat) 20:10:24 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「――……」 息を吸って、吐いて。 余計な情報や感情を押し流すように、肺に落ちる酒気で覆い隠す。 奇妙なことに、真面目な問答をしていては議題は進まないのだ。一旦、脇へと置いておいて。 鼻をすんと動かす音。独特の匂いに気づきはしたのだろう。 何を示すものだろうかと、疑問を示すように黒目が動いた。 首を傾げて、その答えを知りたがるように、すぐ傍のアイオライトの瞳を見下ろす。 「好きなだけ、なんて言っていいの? 頼み事なんて、前の続き以外にあるんだ」 甘く官能的なミドルノートがそれに被さるように混じり合って、膚の匂いと溶け合う。 指で挟むようにして耳朶に触れ、それが首の下まで指の腹でなぜるように動く。 ぎし、と膝がソファに沈む音がした。品のない照明を背にすれば、腹の上は陰になる。 いまにも噛みつきそうな唇が鼻先から顎へ至る放物線を通って、あやうい温度を伝えた。 首筋を撫でる指は、形よく立てられた襟を辿ってタイの合わせ目に指を引っ掛ける。 酒の入った目はゆらりと虹彩を色濃くして、どうしようもないものを見るように目を細めた。 「オレはただ喜んで欲しかっただけで、傷をつけるために贈ったわけじゃないんだけどな。 それともオレの行いで傷つけられたほうがアンタには都合が良かった? 口、開けて」 パキ。 (-449) 2022/08/20(Sat) 20:37:52 |
ソニーは、貴方が最後に見るものが、 ならよかったのにと願っていた。 (a48) 2022/08/20(Sat) 20:46:54 |
ソニーは、ある一節を思い出していた。『一滴でもおれの魂を救えるだろう、半滴でも、ああ、わがキリスト!』 (a49) 2022/08/20(Sat) 20:47:19 |
【独】 花で語るは ソニー男は、殺せなかった。殺すことが出来なかった。 己の仰ぎ見る者その人が、ヴェネリオがいなくなることを恐れて、 自らの手を汚すことさえためらわれてしまった。 だから、悪魔に永遠の劫火の内へと引っ立てられて行くのだ。 (-452) 2022/08/20(Sat) 20:49:54 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ見詰め返すジェイドの輝きは、太陽の下にあって尚その深さを増した。 いつだってその中には輝きがあった、若く無謀な、足元の危ういものだ。 ここ数日、その色は強く冴えている。まるでその有様を表すかのように。 「そう、ですか。的はずれなことでなければいいいんだけれど。 いつでもオレは、場の全てを見ていられるわけじゃないから。 違えがあるのなら正してほしいとそう思ってますよ」 だからこそ、ああして発言をするのだろう。皆の前、推理をするように。 導くものの口先と手先に引かれていれば、どんなにか楽だろう。 嗚呼、貴方の言葉は優しい。きっとすみれの色は円満な解決を願うのだろう。 手を伸ばせば届きそうな距離で、まばたきがひとつ、ふたつ。 カメラのシャッターを切るように、はっきりとしたものだった。 何かを心に秘め、決意するように最後にもう一つだけ目を閉じ、開いた。 「……貴方が、そう言うのなら」 秘跡が成立しないのならば、やはり自らの罪は己の内に仕舞われるべきものなのだろう。 声音は安堵するように柔らかく、諦めるように堅苦しかった。 魂の呪縛から解放されたように、滑らかな動きで灰皿の中へと灰を落とす。 (-454) 2022/08/20(Sat) 20:55:52 |
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