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【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ――夕方頃。 貴方に一本の着信音が入る。 それをとったなら、貴方の幼馴染が喋りだすだろう。 『帰りが遅いな、ツィオ。 風呂の湯はとっくに冷めているぞ』 (-334) 2022/08/20(Sat) 2:08:15 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「言うほど待ってないよ、大丈夫」 ありふれた言葉を吐きながらに、VIPルームの扉が開かれる。 密閉が解かれた瞬間にフロアから溢れ出すエレクトロダンスミュージックが耳に騒がしい。 酒と香水と、汗の匂い。それらを弾けさせるように、重低音が建物を揺るがす。 扉が閉まった後にも、振動だけは部屋の仲間で響いてくる。 「あんまりこういうとこも、来たこと無い? 立場がなけりゃもうちょっと中で見物してもいいんだけどね」 祭りもほとんど経験がないなら、初めて来ることになるか。或いはみかじめ料の徴収で来たか。 それでもどのみち、足を運んだ回数なんてのは男のほうが多いのだろう。 テーブルには既にグラスと酒瓶、アイスペールやつまみの類が揃っている。 それでも足りないものがあったなら、呼び出して持ってきてもらう仕組みらしい。 ソファに浅く座って背中を預け、リキュールのロックを嗜んでいる。薬草系の色だろうか。 (-343) 2022/08/20(Sat) 4:21:53 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「 ソニー・アモリーノ かわいい花屋だ 、お前も知っているだろう」「……アルバの連中の差し金じゃない。 あいつ個人でやらかしたことだ」 しっとりとしたリンゴの生地から漏れるカスタードの層、掬って口元に入れてその暗いヴァイオレットグレーはあなたの視線をとらえた。 「お前にしか言わない。言うつもりが、ない」 (-346) 2022/08/20(Sat) 6:32:59 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「ソニー……」 「あぁ、 俺の大事な取引相手 ……、ですよ」く、と含んだような笑みを漏らした。 情報屋を使って、俺も調べていたんですけどね……と呟き、ピアスに彩られた耳に手を触れた。 貴方ならそれがどういう意味を持っているかはすぐに気づいてしまったかもしれない。 「貴方の口からその名を聞く日がくるとは思わなかったな。 ……ソニーが個人でノッテを狙ってると。 個人での行動だろうが、それがアルバの総意と取られることくらいわかっているだろうに、浅はかなことだ」 (-351) 2022/08/20(Sat) 8:43:33 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「このご時世に随分やらかしてくれた。 なんだお前、あいつに食われたのか」 「だけどこれは全部、俺のせいだ」 ぽつりと溢した言葉の裏にあったのは後悔でも反省でもない、憐憫の色。同情と言うには、色々と知りすぎている男の複雑な心情だった。 あなたがどこまで知っていたかは知らない、それでも彼はその男を酷く贔屓していたのだ。お互い敵対組織とわかっていて、それを口に出すことは一度もなかったのだから。 「別れてきたんでな。や、 振られちまった 。気を付けろよお前が俺の尻拭いをやらされるのは此れっきりだ」 (-352) 2022/08/20(Sat) 8:52:07 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「そうか。 今日は何かと忙しかったんだ、すまない」 現れた男からは、普段の煙草の匂いは香らず。 代わりに、場に似合わぬ消毒用アルコールの香りのようなものがしたかもしれない。 VIPルームに通され扉が閉まると、防音効果があるのか、騒々しい音は大分鳴りを潜めてしまった。 「あまり遊び歩く事がなかったからな。 興味があるわけでもないから、これで十分だ」 話をするのに、内容が聞こえないほど煩い場所に行くこともない。 野外ライブよりも、屋内な分、音は反響して他の声などほとんどわからなくなってしまうのだから。 適当にその場に案内してきた店員にアペロールをと注文し、貴方の目の前のソファに腰を下ろした。 (-354) 2022/08/20(Sat) 8:56:26 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド「自覚がない人間が一番タチが悪いな。ヴェネリオもそうだが、お前さんらはどうにも発散が下手に見える。」 酒に溺れるように逃げている親友を思い出し、その部下が仕事が生き甲斐だと笑うのを見る。 「仕事が生き甲斐であるのは結構だが、時には茶でも飲みに来い。そうでないと潰れるぞ、幹部候補殿。ヴェネリオの次はお前さんが下を纏めないといけないのだからな。」 「そら。」 貴方に何かを投げて寄こす。 受け取ったら、何やら竹で作られた筒のようで、一面には細い栓がしてある。知識があれば、東洋の竹筒水筒だと分かるだろう。 (-361) 2022/08/20(Sat) 11:23:54 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「食わ……れてるわけないでしょう!」 なんて事言うんですか! と若干情けない声を上げ、それから貴方から溢れた言葉を受け止めた。 わかっている。上司とあの男の間にそういった繋がりがあったことは。 会っていたことだっておおよそ検討はついていた。 それでも一度たりとも口にしなかったのは、何があろうと貴方についてゆくという意思表示であったのだ。 「何を憐れんでいらっしゃるのか……。 元より貴方に拾われたこの命です。貴方に使われるのは本望です。 あの男とは……きっちりケリをつけてしまいます」 「ですが……」 男の目に、笑みが灯る。 (-364) 2022/08/20(Sat) 12:47:20 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「もし、俺が無事に帰ってきたとしたら その時は俺を褒めてください」 死など恐れぬ。 食われようと構わぬ。 それが、不器用な男から貴方への大きな恩の返し方なのだ。 (-365) 2022/08/20(Sat) 12:50:00 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → ”昼行灯” テンゴ「俺にストレスなんてそんな……。 いえ、テンゴさんとのお茶の時間はいつも心地よく思っていました」 ありがとうございます、と。静かに頭を下げる。 縁起でもないと言ったその口で不思議なことだが、 男の目はどこか、覚悟を決めている顔つきだ。 「えぇ、勿論わかっております。 ですがこの命、この体全てが俺を拾ってここまで育ててくださったヴェネリオさんのものですので。 あの方のために殺されるのであれば、喜んで死んでやります」 「っと、……これは?」 ふいに寄越された竹筒を受け取れば、不思議そうに手の中にあるそれを見つめた。 中には何か液体のようなものが入っているのだろうか。 (-366) 2022/08/20(Sat) 13:01:37 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 永遠の夢見人 ロッシ/* 非常に嫌なことに気づいてしまったのですが…… これ、蘇生失敗しますか……?(処理順的に) 相手が呪殺の樹木子とかだと……処理順的に蘇生より早い気がしての確認であります……。 (-369) 2022/08/20(Sat) 13:25:55 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 銀の弾丸 リカルド/* 処刑時以外は能力の発動自体はしますよ。特筆のない能力の行使のタイミングはシノビガミにおける同プロット処理みたいなものなので(それだから樹木子は幼狐と相討ちになったりする)。 運営の認識が間違っていたら素直にごめんなさいになるけど!!というところかな。 (-373) 2022/08/20(Sat) 13:46:53 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド『女の子達が、なかなか離してくれなくてね。 ……もう少し、遅れそうだ』 何かを引きずるような音と共に。 少しだけくぐもった声がする。 (-382) 2022/08/20(Sat) 14:49:22 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド対して男の膚から香るのは、キャンディアップル、ゼラニウム、グルマンの混じったウッズ系。 いつもつけている香水の匂いは、近寄ればそれとなく温められた皮膚の上に漂う。 甘く、どこか夏の果実のように抜ける匂いは今までも、何度か覚えは在るだろう。 扉が閉まり誰もいなくなったなら、もう少しだけ表情は引き締まり、ダウナーに落ち着く。 「ウチの連中が四人やられたのは、知ってるよな。 最初に持ちかけた調査はこれで余計に難航してる、単純に外の人間の仕業かもだけど。 もしもボス殺しを企てたのがこのうちの誰かだったり、下手人が居たとしたなら、 その証拠っていうのは死体と一緒に消されたと見たほうがいいのかもしれない。 まさか湖から海から、街中から残り滓を洗い晒すまで掛かっちゃ意味ないからね」 成果らしい成果が出るわけではなし。事態の早急な解決には何の貢献もしない。 僅かばかりの焦燥に、ひょうひょうと躱すだけの鉄面皮の眉が些か動いた。 あの日から二日。事態は大きく動き、互いに小さくない犠牲が出ている。 「……順繰りに被害が出るか、力の削がれたこっちに注力されるのか。 それっていうのは神様だけが見下ろしていられるものなのだろうけど。 とにかく今日、期待されるような報告は出来ない、ってわけ」 状況は一変した、されどそれに見合うものを手に入れたわけではない。 先んじて報告をしたのは最低限の礼儀なのだろう。今日約束をしたのは、それが本題じゃない。 冴えた緑色で満たされたグラスは、思いの外早く水面を下げていく。 添えた指の一本が、ふいと動いて。 「ピアス、着けたんだ?」 (-384) 2022/08/20(Sat) 15:24:21 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ『全くお前というやつは……』 はぁ、と大きく息をつく。 それならばそれで、仕方ない。 『俺も所用で出ることにした。 お前宛てに手紙を置いておくから……帰ったら見てくれ』 何かおかしな音がする。 声も、なにか普通ではない気がする。 嫌な予感が当たらなければいいが。 『…………。 俺の手にも限界はある、……お前は必ず帰れよ』 それだけ言って、何もなければそのまま通話を切ってしまうだろう。 (-385) 2022/08/20(Sat) 15:27:24 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「お前はかわいいやつだからな、なんだ手を出されてないのか。 そこまでやっといて、いつのまにか女にでもなってたのかと思っていた」 あまり冗談ではなさそうに言い放ってまた一口放り込む。 うまく焼けたのであとで幹部たちにでも持っていってやろう、そうおもって一皿よそに避けておいた。 「仕方ないな。甘えたな子猫はそんなものがご所望か。 勿論、帰ってきたら子守唄でも何でも歌ってやるよ」 ここまで言いつけているのに。 何かことを起こすつもりというのは、はっきりと見てとれた。 止められるものなら止めていたが、自信があるのなら見届けてやる。お使いぐらい乗り越えてもらわなければ、この先も生き抜けられないだろう。 「……他に何か頼みたいことがあればいっとけよ。 こんな機会滅多にないからな」 ああ、嫌な予感がする。こういう勘はいつも当たるんだ。 (-387) 2022/08/20(Sat) 15:40:11 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド『下駄箱に恋文とは随分と、奥手で古風だな。 らしいといえばらしいが。 今から、お前が傷つかない上手なフリ方を考えておくよ』 背中を壁に預けて天を見ながら冗談を言った。 『ああ。 そっちこそ。 これ以上、何かが欠けるのはお互い嫌だろ』 そう、何かが欠けるのは、誰だって嫌なはずだ。 だから、マウロに最後に告げた言葉と同じ言葉を口にした。 (-388) 2022/08/20(Sat) 15:41:42 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「それが貴方のご用命であれば甘んじて受けますがね」 こんな図体のでかい男のどこが可愛いのか。 そんな事を思いながらも、リカルドという男は、ボスにやれといわれれば額面通りに身体さえ差し出せてしまう人間だ。 「貴方にとっては俺はいつまでも子供なんでしょうね。 ボスの子守唄で眠れたなら、……それはいい夢が見れそうです」 くすりと笑みをこぼした。 そんな日が来たら、どんなに幸せなことだろうか。 貴方は、上司であると同時に、親であり、パートナーであったのだから。 「頼み事……はい、ひとつだけ。 5番密輸倉庫の地下に、密かに作り上げていた治療施設があります。 俺がもし……ここに帰ってくる事ができなければ……施設の管理を頼めないでしょうか」 ぽつり、ぽつりと事情を話す。 リカルドを養子に迎えた家は名のしれた医者の家。 その養育を受けたリカルドもまた、医療知識を兼ね備えた子供だった。 ノッテに拾われてからもいつか役に立つ日が来ると、そこらの医者以上の腕をこっそり身につけていたのだ。 細かな管理事態は共に力をつけた部下が出来るだろうが、頭である自分が居なくなってしまえば、その施設は宝の持ち腐れになってしまう。 だからそれだけは、貴方に託すつもりだ。 「勝手を言いますが、よろしくお願いします」 (-391) 2022/08/20(Sat) 15:56:29 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「あぁ、その報告は受けている。 上司の調べによれば、ボス襲撃については第三者のものと断定された。 互いの組織に裏切り者はいないはずだ、との事だ。 とはいえ……ボス以外の襲撃については、報復なりなんなりと抗争が拡大してしまった可能性は大いにあるだろう」 すぐに用意されたグラスを揺らした。 丸い氷とともに沈められたオレンジが、ゆらりとグラスの中で泳いでいる。 「場合によっては抗争を中断し、第三勢力に立ち向かう必要もあるのではないかと言う話もあるくらいだ。 お前たちの方でどういう話になっているかは知らないが、今は互いの勢力を減らすのは愚の骨頂だ」 なぁ、貴様はどう思う? そんな風に言いたげな目が、貴方を捉えた。 このピアスは、そうだな。 「お前の挑戦を受けて立とうと思ったまでだ」 それ以外にあるまいと、薄く笑う。 (-394) 2022/08/20(Sat) 16:10:58 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 永遠の夢見人 ロッシ/* なるほど同時行動処理。 それなら大丈夫ですかね、ロールをはじめてたので軌道修正しないとか? と思っておりました。 もしそれが間違いでも大丈夫なようにしておきます、ありがとうございます! (-396) 2022/08/20(Sat) 16:23:21 |
リカルドは、お前になどフラれてやるものかと、薄く笑った。 (a40) 2022/08/20(Sat) 16:28:29 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド「……。」 「お前さん、本気でそう思っているのか。ヴェネリオが望み、その所業をよくやったと褒め称えると。」 ちゃぽん。 貴方が受け取った筒からは液体の揺れる音がする。 「死ぬ気で居たって良いことはないぞ。そういうのは最良ではなくて最悪って言うんだ。」 液体についての問いへの答えはさておき、捨て置けないことを口にした部下に苦いものを噛みつぶしたような様子を見せる。 (-397) 2022/08/20(Sat) 16:52:46 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 無風 マウロ「――――メス」 地下施設に秘密裏に用意した医療施設は、本格的な病院と比べても遜色ない最先端のものが用意されている。 それは、密輸業で稼いでいる男にとっては造作もないことだった。 心肺を人工的に補いながら、銃弾を取り除いた。 幸い、心臓を貫通してないから助かった。 ショックで一時的に心肺が停止していたが、これならば、きっとどうにかなる。 損傷した臓器、血管に適切な処置をし、縫合する。 マウロの血液型も事前に調べておいたのが功を奏した。 大量に出血していた分、大量の輸血用の血清が必要だったが、なんとか用意しておいた分で足りたからだ。 「…………心肺蘇生手術、終了」 このために用意しておいた医療スタッフから安堵の声が漏れ 自身も胸をなでおろし、眠る貴方の顔を覗く。 本来なら、余り動かすべきではないが 生憎医療施設は秘密裏に準備したものだからここに匿っても世話が難しい。 「ここには病室はないから、俺の部屋で面倒を見る。 必要な点滴を準備してくれ」 必要なものを全て用意し終えると、貴方の体を決して揺らしてしまわないよう細心の注意を払って、自分の部屋へと連れて行くだろう。 貴方が目を覚ます頃には、部屋の主の姿はない。 ただ、貴方に1通の手紙だけ、遺していた。 (-401) 2022/08/20(Sat) 16:59:08 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → ”昼行灯” テンゴ「えぇ、……そうですね、きっと叱られることでしょう。 自惚れでも何でもなく、俺はあの人のストッパーです」 右腕として、女房役として、ずっと側に仕え、時には諫めることだってしてきた。 上司のストレスを少しでも軽減出来るように努めてきたのだ。 自分が死んでしまっては、それが出来なくなることは心残りではあるけれど……それでも。 今から俺がやることはきっと、俺にしか出来ないこと。 その過程で死んでしまったとしたら、それは単に自分の力不足なのだ。 「けれど、俺はあの方のために命をかけることが本望です。 勿論進んで命を捨てようとは思いませんが……俺だから出来ることを、してこようと思います」 「もし、俺が生き残れたなら……その時はまた茶でも飲みましょう」 (-402) 2022/08/20(Sat) 17:06:49 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド少年は曖昧に笑った。 灰被りに、白雪姫、それから捨てられた兄妹。 母親に虐げられる童話は存外多い。 少年は、もう、それがふつうではないことを知っている。 けれど事実として、ずっとそれがふつうだったのだ。 そしてそれは、もう、なかったことにはならない。終わったことだから。 「……ん」 それでも、取り返しのつかないものばかりでもなかった。 あなたとの交わりの中で確かに欠落の一部を埋め、少年は人間になった。 人間として死ぬことができた。 それはきっと、幸いなことだった。 「ちゃんと読む」 「けど、わかんないことあったら。 ……また、教えて」 結局、根拠もなくそこにあると信じていた未来は失われてしまった。 この物語を最後まで読むことはできなかった。 あなたともう一度、言葉を交わすこともなかった。 だとしても。 (-404) 2022/08/20(Sat) 17:22:40 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「堂々とトップを獲っておいた第三者がほかをほっとくって事はないだろうな。 手が回ってる筈ではある、その影響がどれくらいあるのか、…… ……うちの、まだ構成員じゃないガキまで手を伸ばしたのはどういうわけかは、知りたいな」 ぽつりと零した言葉は僅かばかり勢いが削げていた。思うところはあるのだろう。 恨みというよりかは、わずかな後悔、未練、そういうもの。 頭の重くなるように下がった視線は、すぐに相手の表情に焦点を合わせた。 「結論が出るのは遅くなるだろうな、とだけ。アンタたちより戦力を減らされたもんでね」 相手の狙いに挑発するような向きがあったとしても、それに応えるものはない。 事実そのものが黙秘を示している、背面に隠すものもないようなもの。 端的に伝えたことで、それ以上の追求を防ごうという向きもあったのだろう。 相手の注文の品が届けられ、従業員が部屋を出ていく。 革靴の音が遠くなったのを聞きながらに、グラスの中身を干してしまう。 は、と吐いた息は酒臭く、手首にはまだらに血潮の色が浮き始めている。 ソファから立ち上がって、テーブルを回って相手の方へ。問いかけたそれを確認するように。 背を丸めて眺め下ろす。傷と言うに近いのだろう周辺を確認して、指を伸ばす。 「……乱暴に開けた? 言えばどうとでもしたのに。 後で膿みやすくなるし、穴に負担が掛かってよくないよ」 (-411) 2022/08/20(Sat) 18:09:29 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「…………あの子供には、生きていてほしかったんだがな」 ぽつりと零した言葉に力はない。 子供には決して手を出さなかった男は、組織の壁を超え、あの子供だけは気にかけていた。 読んで欲しいと渡してやったはずの本も、きっと全ては読めなかったのだろうなと思うと、辛さがこみ上げてきた。 「……。 結論が遅すぎると組織が立ちいかなくなるぞ、その前に答えは出しておけ」 ふ、と。 意味有りげな笑みを浮かべ、 耳を触れられても構うことはなく、そのまま好きなようにさせた。 近づけば、決して飲用ではないアルコールの香りがはっきりと感じられたことだろう。 「別に。痛みなどどうでもよかった……そんな物に意味はない。 ここにこれを飾れば、貴様も多少は高揚感くらいはあるだろう?」 ――今の俺は、何も知らない男ではない。 上司に託されここに来た。 さぁ、貴様はどういうつもりでこれを渡した? どういうつもりで今、ここにいる。 「今日は好きなだけ貴様に付き合ってやる。 だから……最後は頼み事くらいは、聞いていけ」 (-418) 2022/08/20(Sat) 18:55:53 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「それを俺が有意義に使える日がくるのかねえ…… わかったよ、使えるように置いとくのは得意だ」 実際に孤児院もそうやって続けてきた。 俺より先にいなくなろうとするなんて、とんだ部下を保ってしまったと目を伏せながらお茶のおかわりを頼んだ。 永遠なんてない。何か起きたとして、それでも二人同じ場所に居られる地獄みたいな場所で会えたのなら文句でも言ってやろう。そうほくそ笑みながら。 「うまくやってこいよ」 あなたが成功する未来を信じて居ないで、何が上司だ。 今だけは、その警戒を解いて甘い香りに浸っていた。 (-419) 2022/08/20(Sat) 19:01:54 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「――……」 息を吸って、吐いて。 余計な情報や感情を押し流すように、肺に落ちる酒気で覆い隠す。 奇妙なことに、真面目な問答をしていては議題は進まないのだ。一旦、脇へと置いておいて。 鼻をすんと動かす音。独特の匂いに気づきはしたのだろう。 何を示すものだろうかと、疑問を示すように黒目が動いた。 首を傾げて、その答えを知りたがるように、すぐ傍のアイオライトの瞳を見下ろす。 「好きなだけ、なんて言っていいの? 頼み事なんて、前の続き以外にあるんだ」 甘く官能的なミドルノートがそれに被さるように混じり合って、膚の匂いと溶け合う。 指で挟むようにして耳朶に触れ、それが首の下まで指の腹でなぜるように動く。 ぎし、と膝がソファに沈む音がした。品のない照明を背にすれば、腹の上は陰になる。 いまにも噛みつきそうな唇が鼻先から顎へ至る放物線を通って、あやうい温度を伝えた。 首筋を撫でる指は、形よく立てられた襟を辿ってタイの合わせ目に指を引っ掛ける。 酒の入った目はゆらりと虹彩を色濃くして、どうしようもないものを見るように目を細めた。 「オレはただ喜んで欲しかっただけで、傷をつけるために贈ったわけじゃないんだけどな。 それともオレの行いで傷つけられたほうがアンタには都合が良かった? 口、開けて」 パキ。 (-449) 2022/08/20(Sat) 20:37:52 |
【置】 銀の弾丸 リカルド『 Caro ツィオ 俺がもし、朝までに帰らないようなら 俺の部屋に匿っているマウロを迎えに行ってやってくれ da リカルド 』 幼い頃の3人の写真を一緒に添えられ、その裏にはPer sempreという文字が書かれている。 (L2) 2022/08/20(Sat) 20:43:41 公開: 2022/08/20(Sat) 21:00:00 |
リカルドは、恩義と友のためならば、いつでも” ”を差し出せる。 (a51) 2022/08/20(Sat) 20:51:01 |
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