【独】 黒崎柚樹/* この武藤は、一人で起きてもそれほどにはパニックにはならないんじゃないかと、柚樹も中身も割と思ってた……んですよね……(だめじゃん(全然いつもの武藤じゃん…… (-13) 2023/03/04(Sat) 22:51:37 |
【妖】 ??? 黒崎柚樹[コテージに一歩一歩足を踏み入れながら"それ"は告げる。] "かわいい"って言ってくれたの、すごく嬉しかった。 武藤の"かわいい"は、"好き"、なんだよね? 私、知ってるよ。 私は、あの娘みたいに鈍感じゃない。 武藤が嫌だと思うこと、好きだと思うこと、 全部察してあげられるよ。 他の男たちにはちゃんと警戒するし、 自分を過信する無茶とかしない。 おしとやかにする。 ────ねえ。 理想の恋人だと、思わない? ($3) 2023/03/04(Sat) 23:05:43 |
【独】 黒崎柚樹/* おはようございます。 ……また虫の知らせに起こされたぁ……。 (今起きたら偽武藤が見られますよという神の声がががが) (さすがに睡眠時間があれなのでお昼寝しよ……) (-22) 2023/03/05(Sun) 4:05:26 |
【独】 黒崎柚樹/* ところで幼馴染み組にも偽物登場……? このキャンプ場、もしかして、ものっそい危険なところだったのかな……??[登場タイミングとかも同じすぎて(いや時系列はこっちがもう翌朝だけれども)わらう] (-23) 2023/03/05(Sun) 4:10:57 |
【妖】 ??? 黒崎柚樹ふ、フ、 ふフふ、フふ、アは、あハは! ねエ、誰ニ操を立テてるノ? "柚樹"ハ、あンたは要ラない、 あんタじャなイっテ、言ってルノに? ひドいなア。 ヒどイ。 ひドーイ。 ($12) 2023/03/05(Sun) 5:06:46 |
【妖】 ??? 黒崎柚樹[脳を揺らすような甘い腐臭をまき散らしながら、"柚樹だったもの"はけらけらと笑い続けている。 "ポンコツの武藤"の代わり、"完璧な武藤"が、彼女のところに行ってるよ、もう遅いよ、と耳障りな笑い声が不快極まりない臭気と共にコテージに満ちていた。*] ($13) 2023/03/05(Sun) 5:07:57 |
【人】 黒崎柚樹[きらきら、さらさら。 朝の光が川面を照らし、視線の先、そこそこのサイズの川魚がチャプンと小さな水音を立てて跳ねるのを、私はぼうっと眺め続けていた。 ここはきっと(いや、絶対)夢の世界で。 共に来ている武藤は、美術館での事故後の記憶を全部失っていた。 "美術館の悪夢からの使者"とも言えそうな"あれ"は、もしかしたら救世主なのかもしれないけれど。 "あれ"がこの世界を壊してくれたなら、私と武藤はあっさりと元の世界に戻れるのかもしれないけれど。] ……でも、あんなのに好き勝手されたくはないよね。 [そう結論づけて、ならやっぱりコテージに戻るべき────と、立ち上がりかけ、て。] (29) 2023/03/05(Sun) 6:04:05 |
【人】 黒崎柚樹……ッ!? …………む、とう……? [肩にぽん、と置かれた手。 囁かれた自分の名前に、大きく目を見開いた。 "柚樹"って。 ……いま、"ゆずき"って。*] (30) 2023/03/05(Sun) 6:04:35 |
【妖】 黒崎柚樹[まっすぐに私を見つめる目。 穏やかに微笑む表情は、私がよく知る、"恋人の武藤"の顔。] むとう……記憶、戻った……? [武藤は、私の武藤なの? 縋るように見つめる眼前、武藤は私を幾度も"柚樹"と呼んで、優しい言葉をかけてくれた。] …………ぅ、ふ、ぇ……むと……む、とう。 会いたかったよ……。 [なんだか信じられなくて。 抱きつくにも抱きつけなくて。 確かめるように、武藤の胸あたりのシャツを小さく掴んで、俯いた。] ($14) 2023/03/05(Sun) 6:05:40 |
【妖】 黒崎柚樹[いつだったかも、こんな感じで立ってお話したこと、あった気がする。 あの時は、思いが通じ合った後で。 でも、"恋人とか無理だよ"と私が言い出したんだっけ。 あの時はすごく武藤を困らせたな……なんて思い出す端から、視界が滲む。] むとう、武藤……会いたかった……っ。 [記憶、ぜんぶ戻ったの? 溢れる涙を隠そうともしないまま尋ねようとしたところで、頭がゆっくり回り出す。 今、武藤、何て言った?" 愛してる " >>$9 って。" つらいことは、忘れさせてあげる " >>$10 って。────"これ"は武藤じゃない。 気付いて、私はそっと武藤(のような何か)から身体を離した。] ($15) 2023/03/05(Sun) 6:06:50 |
【妖】 黒崎柚樹…………武藤、は。 "愛してる"なんて、そうそう口にできないんだよ。 [静かに、でもはっきりと、眼前の"武藤"へ告げる。 人への思いを口にするのが本当に苦手なあの人。 あんなにコミュ強で、いつだって人に囲まれているのに、こと、こういう事に関しては、笑ってしまうほどに不器用で。] ……それに武藤は、"忘れていいよ"みたいな事は、言わないよ。 ($16) 2023/03/05(Sun) 6:08:03 |
【妖】 黒崎柚樹[私が死んでしまう悪夢。思い出したくもない悪夢。 自分があの事故での唯一の死者だったのだと告げられたあの夢の中、私は"武藤から自分の記憶を消して欲しい"と切に願った。 武藤はその願いを口にする私の傍ら、「忘れたくない」「絶対忘れない」と吠えていたっけ。] 私たちは、辛いことは、分かち合う。 どんなに辛いことでも、無かったことにはしないし、忘れない。 [そもそも武藤がね、どんなにくだらないことでも片端から覚えてる人なんだよ。 私は武藤のそういうところも、大好きなんだけどね。] ($17) 2023/03/05(Sun) 6:09:10 |
【妖】 黒崎柚樹……というわけで、貴方は、誰……? ["あれ"の仲間なのかな。 私の眼前、あの女が現れたことからして、無関係とも思えないけれど、でもこの武藤はとても紳士的なものだから。 用心はしつつ、いつでも蹴り飛ばせるくらいの警戒心は抱きながら、私は眼前の愛しい顔へと問いかけた。*] ($18) 2023/03/05(Sun) 6:09:48 |
【妖】 ??? 黒崎柚樹あ、ハ。 ムだヨ? むダ。 イッてモ、ムだ。 ["そこ、退いて"の声 >>$21 に、縋るように"それ"の手が伸びる。 細く白い指。指先には甘く淡い春色のネイル。 伸ばされた手が当人のものだったなら、当人の力だったなら、武藤を止めることも叶ったのかもしれない。 けれど、"それ"の力は、平均的な女性と大差ないものでしかなかった。 あっさりと突き飛ばされるままよろけた"この世ならざるもの"と現実世界とを隔てるように、コテージ入口ドアが、開いて閉じる。 カチャリ。 硬質な音は、オートロックの施錠が常通りにかかったことを意味していた。] ($23) 2023/03/05(Sun) 10:30:25 |
【妖】 ??? 黒崎柚樹フ、ふフ。 むダ、ナのに? ムーだ、なノに? [甘ったるい腐臭をまき散らしながら歌うような声を垂れ流し、"それ"はダイニングテーブルの椅子に腰掛け、ゆらゆらと身体を揺らし続けている。*] ($24) 2023/03/05(Sun) 10:30:54 |
【独】 黒崎柚樹/* ふ、偽武藤氏が大変にうさんくさい、です……っ。 うん、やっぱり好きなのはあんたじゃないわ。あっちの、混乱文学紡いじゃうみたいな武藤だわ……。(わらう) (-32) 2023/03/05(Sun) 10:50:15 |
【妖】 黒崎柚樹[武藤の記憶が仮に戻らないとしても、あんな女に武藤がうつつを抜かすとかは考えられない。 傷つけるって?……ああ、噛みつかれたりとか?それも私、嫌ではないし。時々は噛みつき返してるから、あんまり人のことも言えない気がするし。 嫉妬や束縛だって、別に直して欲しいとは思わない。 武藤が抱える不安はいずれ解消できれば良いとは思ってるけれど、それ含めての武藤だもの。 中身?あんたの方がよっぽど無い風に見えるけどね?] ………………。 [饒舌につらつら語る武藤のような何かは、口を開けば開くほど、"武藤とは違うもの"だと思い知らされる。 武藤の笑顔は、堂々としてる風ではあるけど、あんたと違ってちょっとだけ臆病さが滲んでて。 私には、はにかむみたいな、照れくさそうな瞳を向けてくるんだよ。 それは私だけが知ってる、武藤の顔。] ($29) 2023/03/05(Sun) 11:55:32 |
【妖】 黒崎柚樹[数歩離れたところに居た"それ"が、その距離を詰めてきて。 背に腕が回ろうとした瞬間、私は大きく身をかがめ、その腕をすり抜けていた。 あんたなんかに抱き寄せられてたら、武藤をまた心配させてしまうもの。] ────私を幸せにできるのは、武藤だけだ。 [川辺の砂利に片手をつき、腹を丸めて力を込めながら、唸るみたいな低い声でそう告げて。 私は容赦なく全力の蹴りを繰り出していた。 場所?そんなの股間一択に決まってる。] ($30) 2023/03/05(Sun) 11:56:05 |
【妖】 黒崎柚樹[クソアマ結構。 敵を倒すには最短距離で最大の効果を狙うのが最善らしいので。 以前、にせものの私と対峙した時、私は彼女の頭……というか顔を握り潰そうとした。 まるで熟れた林檎を潰したみたいな感触で、想像もしていなかったその気色悪さに総毛立ったのだけど、今、蹴り飛ばした足先にも似た感触が伝わってきて。 身を起こした私は、"敵からは目を逸らさない"とばかりに、蹲る"それ"を見下ろし、睨み続けていた。] ($35) 2023/03/05(Sun) 15:11:29 |
【妖】 黒崎柚樹全然、何も。 [武藤に心配される >>$33 ようなことは何もされてないよと、数瞬だけ武藤と視線を合わせて微かに笑う。 さて"あれ"をどうしようかなと、未だ継続中だった臨戦状態な心持ちのまま、拳を改めて握りしめる前に、武藤が素早く動き出していた。] …………ぁ……、 [私も大概だと思うけど、武藤も容赦ない男だ。 自分と寸分違わず同じ顔を躊躇なく殴り抜けば、川に倒れ込んだ"武藤のような何か"はそのまま流れて消えていってしまった。 蹴り飛ばした時から周囲に漂っていた、あの忌々しい林檎の香も、ざあ、と強めに吹いた風が一気に浚っていってくれて。] …………容赦ないね、武藤。 [ぽつりと呟いた言葉は、賞賛7割不満3割。 私がとどめを刺したかったのにと、ぽつりと呟いた。] ($36) 2023/03/05(Sun) 15:13:03 |
【人】 黒崎柚樹────……おかえり。武藤。 [全部の緊張を解いて、改めて武藤を見つめ、どちらからともなく抱き締め合って。 もう、なんで武藤が実家で飲んでるココアを再現できるのかとか、なんで温泉に行くのを嫌がったのかとか、小さな嘘や言い訳を積み重ねなくて良いんだなと、そんな、愚にもつかないことがまず頭を過った。 あんなものが出てきたくらいだ、武藤の記憶喪失もきっと不可抗力なものだったんだろう。 戻ったならそれでよし、と、もちろん武藤を責めるつもりはなく。] (46) 2023/03/05(Sun) 15:13:54 |
【妖】 黒崎柚樹[────って、そういえば。] ねえ、武藤のところにも、"あれ"、現れた……? [私のところに武藤が来たということは、武藤のところにも行っているだろうことは想像に難くなく。そもそも私は宣戦布告までされてたわけで。 来てかつ今もいる、なんて言われた日には、ここで抱き合ってる場合じゃないでしょう、と急ぎ戻ることになっただろう。 ああ、でもこれだけは言わせてよ。] 今度は私がとどめ刺す。 [さっき、振り上げた拳の行き先を武藤に奪われちゃったんだからと真顔で告げる。] ($37) 2023/03/05(Sun) 15:14:37 |
【人】 黒崎柚樹コテージ帰ろう、武藤。 [半ば駆け足で帰れば、並んで走る武藤は、あっちへ走りこっちへ走りと、朝から良い運動になったんじゃないかなと思うよ。*] (47) 2023/03/05(Sun) 15:14:56 |
【人】 黒崎柚樹[────カチャ。 コテージ入口で武藤と一瞬視線を交わした後、持っていた鍵でコテージの扉を開ければ、鼻に馴染んだ──実際のところ、こんなものに馴染みたくもない──甘い匂い。 思った通り、"それ"はまだ室内に居た。] (49) 2023/03/05(Sun) 16:37:19 |
【妖】 黒崎柚樹あーア。 アーあ。 アーア。 ナんデ、コワしちャッた、ノ? [私がビール飲んでオムライス食べて、ココアを飲んでいた席で。 私と同じジャージ姿、同じ髪色、同じ背丈で。 けれど体型や表情や声の高さは異なる"それ"が、椅子に座ったままゆらゆらと身体を揺らしていた。 " ナんデ、コワしちャッた、ノ? "は、当然、武藤が殴り潰した"武藤もどき"の事を言ってるのだろう。ぐりん、と人ならざる不自然な動きでこちらに顔が向く。 武藤からは"押し退けただけ"とは聞いていたけれど。 手を伸ばせば触れる位置まで近づいた私は、顔の輪郭が不自然にズレている風に、質の悪い変装の皮膚のように顔の表面に皺が寄っていることに気付いて目を眇めた。] ($41) 2023/03/05(Sun) 16:38:37 |
【妖】 黒崎柚樹一つ、聞きたい。 あんた……いや、"あんた達"の目的って、何……? [問うたら、ケタケタと"それ"は笑い出す。] ワたシハ、あナタのりソうダよ? アナたでハ、かナエらレナい、ゆメ。 せッカく、ヤってアゲヨうト、おモッた、のニい? [なるほど?と首を傾げるも、納得できるものではなかった。 私の理想はそんなんじゃない。叶えられない夢でもない。 偽武藤にしたって、あんなの、ちっとも理想じゃない。 私の理想の恋人は、今ここにいる武藤だもの。] ($42) 2023/03/05(Sun) 16:39:12 |
【妖】 黒崎柚樹……そう。ありがと。 [" どウいタシましテ? "と笑いかけてきたことには、ほんのひと欠片くらいは躊躇する気持ちが沸いたけど。でもやっぱり、そんな厚意は要らないし、お呼びじゃないし、余計なお世話以上のなにものでもない。 私の武藤に何してくれたのよという怒りも上乗せして、私は"私"の髪を引っ掴み、引き寄せるようにしながら容赦なく右膝で顔面を砕きに行った。] ギャっ!!!!! あァアアぁああァあアアあぁァ ひドイ……ヒ、どォ、い……ィ、 [床に"それ"が崩れ落ちるるに任せ、私は一歩後ろに下がる。 ぶわりと部屋中に広がる腐敗臭はいっそ死臭にも似ていた気がした。] ($43) 2023/03/05(Sun) 16:40:26 |
【妖】 黒崎柚樹────さよなら。 [一言告げて、俯せになっていた後頭部をスニーカーで思い切りぐしゃりと踏みつけたところで、あ、そういえば武藤がずっと傍らで見てたんだっけ……なんて今更の事に気付いてしまったわけだけど。 あの、大丈夫だから。 武藤と喧嘩とかになったとしても、踏み潰すとか膝蹴りとかは、その、しないつもりなので。 あくまで相手が"これ"だから出来たこと、なので。 そんな風におかしな方向に焦りを感じているうちに、断末魔に似た言葉を漏らしていた"私もどき"は溶けた絵の具のようになった後、端から蒸発するように消えていった。 あの甘ったるい匂いはいくらかは残ったけれど、頭が痛くなるほどの気持ち悪さでは無くなっていたかな。] ($44) 2023/03/05(Sun) 16:42:17 |
【人】 黒崎柚樹終わった……、かな。 [傍らの武藤に視線を投げたら、頷いてくれるだろうか。 とりあえず私、めちゃめちゃお腹空いてるんだよね。 朝御飯……ていうか、もはやブランチの時間帯になるんだろうかこれは。 ホットサンド作ったら食べる?と問いかけて、あ、そういえば、と。] 武藤は、"あれ"に何かされた? [まあそのあたりの話も、ホットサンド食べながらかな。*] (50) 2023/03/05(Sun) 16:43:04 |
【独】 黒崎柚樹/* ちなみに、 1dのめあて:リアル月曜の朝までに偽物話に決着つけて、爽やかな気持ちで週の頭を迎えましょう なんて言い合ってる中身達でした。 なんとかなるものだなあ……と……。 さ、障害はお片付けしたり、武藤の記憶もめでたく戻ったし、いちゃいちゃしようー( ᐛ) (-60) 2023/03/05(Sun) 17:07:04 |
【妖】 黒崎柚樹[武藤は(武藤も?)、まあまあ自分に容赦ないなとは思ったよ。 私に"なんかしそうだった"はともかく(その理由が大きかったのだろうなとは思いつつ)、会話の一つもしないままに、"なんか腹立ったので" >>$45 で出会い頭に自分と同じ顔をもつものを全力で殴り抜ける人はそう多くはないと思う。 私も、人のことは言えないくらいには容赦ないことをした自覚はそれなりにはあるけれど。 全力で踏み抜くように"偽の私"の後頭部を踏み抜いた時、嫌悪感よりもむしろぞくりとした快感を覚えたことは、とりあえず忘れておこうと思った。] …………ん、とりあえず"仕返し"、できたかな。 [武藤の言う"とどめ" >>$47 の意味を正確には把握しないまま。 でも武藤が私しか知り得ないはずの、美術館でのやりとり全てを知っていたとしても、私は特段驚くことも怒ることもしなかったんじゃないかな。] ($48) 2023/03/05(Sun) 20:26:28 |
【人】 黒崎柚樹[台所の棚にあった直火式のホットサンド型を取り出して、冷蔵庫内のマーガリンを出していたところで、どこか慌てふためいた武藤に、手を取られ、耳に触れられ。 言われて初めて、自分の左手指に銀色の輝きが、両の耳朶にも同系色の銀の光が戻っていたことに気がついた。] …………あ……、 [武藤も戻ったの?と左手で左手を掴めば、私とは色の異なる金色の、でも同じデザインの光る輪が指先に触れてきて。 お互い、相手に金色が似合うから、銀色が似合うからと相手に合わせたいと選んだ指輪。 金と銀が絶妙に入り混じるデザインが、私たちらしいと選んだ品だった。 将来の約束を誓ったものとかではないけれど、互いの名前が刻まれている、大事な指輪。] ……そ、か…………。 [耳に触れれば、無い方がもはや不自然に感じられていた銀の輪がついていて。] (65) 2023/03/05(Sun) 20:30:16 |
【人】 黒崎柚樹[両耳の穴は誕生日の朝、武藤に開けてもらった。 武藤のくれた青色のファーストピアスを1ヶ月弱つけ続け、武藤の誕生日、武藤がくれた銀のピアスに替えたもの。 武藤とお揃い、輪の形をしているもので。] …………戻った、ね。 [良かったね武藤、と囁いて。 でもね。とりあえず。 私は(きっと武藤も)、とにかくお腹が空いていますので!?] (66) 2023/03/05(Sun) 20:31:18 |
【人】 黒崎柚樹[鉄板に当たる側の食パンに、マーガリンを全面しっかり塗って。 ツナにみじん切り玉ねぎとマヨネーズを和えたもの、スライスしたゆで卵、たっぷりチーズを層にしてホットサンドメーカーにしっかりセットしたら、あとは焼くだけ。 "たま"は結局、卵と玉ねぎ、両方にすることにした。 自宅にあるものは電気式のだけど、まあ直火でもなんとかなるよとコンロにかけてみたら、実際、なんとかなるもので、きつね色に美味しく焼けたホットサンドが出来上がり。 牛乳多めのミルクティーと、オレンジジュース、果物は簡単に苺を山盛り、ボウルによそってテーブルの真ん中に置いた。] …………いただきます。 [空腹極まりの中、温かいサンドイッチを口にしたら、漸く、強張っていた心も頭も動き出した気がする。 色々話したいことも聞きたいこともあった気がするけれど、武藤が"柚樹"って呼んでくれるだけで、なんだか充分な気もしていた。*] (67) 2023/03/05(Sun) 20:32:42 |
【人】 黒崎柚樹[牛乳は……というか、乳製品全般は大好物。 だからミルクティーは元より好きだし、牛乳の割合とかを武藤の好みにちょっと寄せてるとかは、多少はあるものの。 ココアとかオムライスとか、そのあたりも私の元々の好物だしというのも大きいので……うん。 オムライスに関しては練習は多少したけれど、でも全体、努力というほど努力じゃない。 好きな人が喜んでくれたら嬉しいなと、いう。ただ、それだけのこと。] うん。ちゃんと焼けて良かった。 ちょこちょこ確認はしたけどね。 [直火のホットサンドメーカーは初めて触ったからどうなることかと思ったけれど、火の当たりは思っていたよりも柔らかいものだったらしくて、初めてにしては上出来の焼き上がりだった。 むしろ電気式のより耳のところがカリッとおいしく焼けたくらい。 ぶっちゃけ、マヨネーズ味のものとチーズ入れておけば大概のホットサンドは美味しくできるという雑な頭もあったりするけれど、玉ねぎと卵と両方入れてもちゃんと美味しくできた。良かった。] (88) 2023/03/05(Sun) 22:49:51 |
【人】 黒崎柚樹────……うん。 戻ってくれなかったらどうしようかとは思ったけど。 [武藤の謝罪の言葉 >>77 には、小さく頷いた。 でも武藤がずっと武藤だったからけっこう大丈夫だったよ……とは、武藤本人が聞いたところで不思議に思われてしまうかもしれないけれど。 触れないように気を張っていた手。 あえてそっけなく見つめるようにしていた瞳。 全部戻ってきたのだと改めて思うと、やっぱり泣きそうにはなるのだけど。 つ、と触れられた >>77 手の甲が、その瞬間、熱を持った風に感じてしまった。 ────で。うん。武藤の偽物。 やっぱり気になるよね、とは。] (89) 2023/03/05(Sun) 22:50:42 |
【人】 黒崎柚樹だったらお話してみたら良かったのに。 [告げたところで、武藤には難しかったんだろうなあ、と。 えっと、まずね……、と、どこから話そうかなと私は首を傾げる。 順序立てて話すことはあんまり得意ではなくて、いつも、心に浮かぶまま話すから聞く側は解りづらいかもしれないのだけれど、ぽつぽつと口を開いた。] 偽物の私は、確かに"こうだったら良かったのにな"というのは、あったよ。 [でもそれは、あの美術館での事故があった時点の思いでね……と言えば伝わるだろうか。 武藤に、見た目まんま男な恋人が出来て、それが実は女だとなったら、刺激的な話題に何かと飢えてる大学生たちの間で、どんな尾鰭のついた噂になるかは想像に難くなかった。 背の高さは今更変われないけれど、せめてもう少し見た目、女の子らしかったら、と。 肩の線、胸の膨らみ、低い声、いかつい手足、きつく見えがちな眼差し。 どれか1つでも、2つでも、女の子っぽかったら……て。] (90) 2023/03/05(Sun) 22:51:20 |
【人】 黒崎柚樹今はもう、ね。 そこまでの思いはないけど。 私は私だって……思えてるけど。 [でもやっぱり、心のどこか、武藤の隣で微笑む"絵に描いたようなかわいらしいお嫁さん"を夢見てるところはあるかもしれない。今も。] そんな感じでね。 武藤のも、多分……、 "こうだったら、もっとくっきーに好かれてたのに"みたいな感じ、した。 …………ふふ、顔合わせて早々、"愛してる"だって。 [武藤が素面の状態で、そこまで甘い雰囲気でもない雰囲気の中、その言葉を囁いてくる筈ないのにね?……と言ってしまうと、武藤に失礼かもだけど。 そして案外と狭量な武藤は、私の反応どうあれ、私に"愛してる"などと愛の言葉を告げてくる存在自体、許せないものであるのかもしれないけれど。] (91) 2023/03/05(Sun) 22:52:24 |
【人】 黒崎柚樹でもそれより、"嫌なことは忘れればいい、忘れさせてやる"みたいなこと、言われて。 [ああ、これ、武藤じゃないなって思ったよ……と。 他にもいろいろ。 "身体を傷つけない"とか"嫉妬しない""束縛しない"とか。] ……ああ。 武藤より、"中身がある"って胸張ってた。 [つまり武藤は本当、そういうところ気にしてたんだなあ、って。] えっと、ねえ……正直、普段の武藤より、全然、薄っぺらく感じたよ。 [だから、うん、"あっち"に縋るは無いです。10000%くらい、無い。] 武藤も、"そのままの柚樹が好き"ってずっと言ってくれてるのに、ね。 だから、"あれ"を呼んだのは、私だったのかもしれない……なんて。 (92) 2023/03/05(Sun) 22:53:20 |
【人】 黒崎柚樹[紅茶もうちょっと飲む?と、まだいくらか中身が残っているミルクパンと茶こしを持って互いのカップに注ぎ入れ。] なので、"ごめん"はもうおしまい。 それじゃあ気が済まないとか言うなら、帰ったらケーキでも奢ってもらおうかな。 [状況は全然違えど、前にも似たことあったよね。スーパーモンブラン。 あいにく今はモンブランの季節ではないけれど、幸い(?)今は"新エクストラスーパーあまおうショートケーキ"という舌噛みそうな名前のケーキがあるみたいだよ? くすくす笑いながら告げたら、いくらか残る武藤の眉間の皺もすっかり綺麗に消えてくれるかな。*] (93) 2023/03/05(Sun) 22:54:19 |
【独】 黒崎柚樹/* おはよう、ございま……。 え、窓?窓なんですか?でもちゅーだけですよね? (柚樹さんは熱烈にバーベキューしたいよ) (ホットサンドくらいじゃ足りないよ絶対お腹空いちゃうよ) などと困惑していた朝、でした。 えろ……うん、えろ、る……(まだ心構えできてません) (-82) 2023/03/06(Mon) 6:44:53 |
【人】 黒崎柚樹["ひとめ?ふため?惚れ"だったとは、聞いている。 美術館へと向かうバスに乗る前。 同じ研究室に所属して半年後、初めてまともに雑談らしい雑談をしたあの時。 笑った私を"かわいい"と思って、もっと笑ってるところを見たいと思ったんだって。 武藤を疑うわけではないけれど、でもあの時の私はまだ男としか見られていなかったのだから、そういうものかなと不思議には思っていた。 このキャンプに来て、私を女と認識していない"あの時の武藤"と沢山おしゃべりして。 女と知っても知らなくても武藤は良い奴で、優しくて、楽しくて。 性別を知って、これは女の子に対する"好き"だったんだ、と気付いた風なのがあちこち見てとれてしまったのは、きっと自惚れではないと思う。] ……うん。それは、そうと思う。 [武藤の言葉 >>99 には、だから私も頷いた。 性別を知って、さして不思議とも思っていない風だったし、むしろとても腑に落ちた風な言動になったのもそういうことなのだろうし。] (112) 2023/03/06(Mon) 6:45:45 |
【人】 黒崎柚樹私のこと忘れちゃってても、男だと思ってても、武藤のこと、好きだなあ……って、思ったよ。 [だから武藤の記憶がこのまま戻らなくても、この武藤ともう一回日々を重ねていくのでも良いやとは、覚悟決めつつあった、とまで言ったら、表情を曇らせてしまうかな。言ったけど。] ………………。 [あ、やっぱり、偽の自分にも嫉妬、するんだ。するんですね。 不機嫌になったり怒ったりした武藤が漏らす「は?」 >>100 が繰り出され、やっぱり"あれ"と会話の成立とかは望めないことだったんだねと肩を竦める。 "忘れる"ことに対して、武藤がそこまで脅迫観念レベルに私のことを覚えていようとしているとまでは知らぬまま、でも本当に、武藤は私のちょっとした言動や出来事を覚えているから、そんな彼が「嫌なことは忘れろ」と告げてくるのは何よりの違和感だったかもしれない。 色々全部、"あれ"の言ってくることは薄っぺらかったよと頷いて。] こうすれば"好かれるオレ"のできあがり!って感じで。 ものすごく、うさんくさかった……。 [思い返しながら、渋いみかんを口にした時みたいな顔になってしまう。ああ美味しいミルクティーで口直ししよう、と立ち上がり。] (113) 2023/03/06(Mon) 6:46:18 |
【人】 黒崎柚樹なら、武藤の分の必殺技は私が御馳走しようかな。 [それで手打ちになるのならと口にはしたものの、今回、武藤は何も悪くないのだし。] "新エクストラスーパーメロンショートケーキ"もあるらしいよ? [あと"エクストラスーパーイスパハンショートケーキ"って……必殺技いっぱいだね?と、くすくす笑う。 でもお店に行って食べるのなら、いざメニュー見たらパフェ食べたいとかパンケーキの方が良いとかはなりそうだけど……まあ、それならそれで。つまりは、それを口実にデートしたいなという、ただそれだけのことなんだけど。 前回のスーパーモンブランは、武藤が買ってきてくれて、武藤の家で一緒に食べた。 私は純粋にケーキをいただきに(だけ、と言うと語弊があるけれど……でも、まあ)あがったのだけど、流れで私もいただかれてしまった……という、気恥ずかしい思い出。 いつかしようね、という意思疎通というか認識摺り合わせというかみたいなものは事前にあったのだけど、そこまで武藤が、私としたいと思ってくれているとは、あんまり思っていなかったんだ。 色々芋蔓式に思い出してしまって、頬がいくらか熱くなり。 武藤の「ありがとな」 >>103 には、こくこくと頷くことしかできなくなった。*] (114) 2023/03/06(Mon) 6:47:12 |
【妖】 黒崎柚樹う……。 意識されてたのは、……うん、わかってはいた、けど。 [寝室の隅に座り込んで。顔を覆って。ベッドは左右に思い切り、離されて。 でも、意識するしないとは別のところで、"私の身体に興奮するのなんて、私の武藤しかいないのだし"くらいのことは、思ってしまっていた。 女と知ってしまったショックとかはあれど、興奮材料になんてならないでしょう?みたいな感じ……だったのかな。 男として振る舞おうとし続けていて、そのあたりの回路の電源がぜんぶ、落ちていた────みたいな。 再び武藤の手が伸びてきて、今度は指ごと絡められ。 寄せられる唇に、こちらから首を伸ばす風なことが、なんだか、まだ出来なくて。 おずおずと少しだけ顔を傾けたところに、唇がごく軽く触れあった。] ($51) 2023/03/06(Mon) 6:48:13 |
【妖】 黒崎柚樹………………っ。 [なんだろ、なん、か。 無視していた感覚が、一気に押し寄せてきた、みたいな。 ぶわりと顔が、熱くなる。きっと今の私、耳まで真っ赤だ。 キスなんて、"今の私たち"には挨拶みたいなもので、こんなことに顔を赤らめるとか、もう、全然、大丈夫なはずなのに。] …………うう……。 [にげても、いいですか?みたいな感じに指を引っ張ったら、あっさり繋がった指は解かれるんだろうか。そうはならない気しかしないよ。*] ($52) 2023/03/06(Mon) 6:48:48 |
【独】 黒崎柚樹/* うう、狐さんのお弁当がおいしそう…… (朝から食欲ぜっこうちょう) 御飯ロルほぼ確で出てくるキャンプ場村最高ではないでしょうか……っ。 つなたまちー、は中身が実際に使ってる呼び名で、他にもこんたまちー、はむたまちー、たまちー、あたりが存在しますよ。 コンビーフ+卵サラダ+チーズのこんたまちーが味でもカロリーでも最強と思ってる……。 (-85) 2023/03/06(Mon) 7:27:49 |
【人】 黒崎柚樹[半年前は、気付いていなかった >>117 というのも多分にあるけれど、気付かないようにしていたし、気付いてはいけないと思っていた────というのが多分にあったかも。 自分はどう足掻いても"かわいい女の子"にはなれないし、だから男の人を好きになっても不毛だし、そもそも男の人にそういう意味で好いて貰えるはずがない、って。思い込んでいた。 武藤と"友達"として仲良くなれたことが本当に嬉しくて、その関係を崩したくないと強く思っていたのもあったんじゃないだろうか。多分。] そうだね……記憶が戻らなくても良いとは覚悟したけど。 何かというと泣いて、武藤を困らせてたかもしれない。 [今の武藤は半年前の武藤なんだよ、と、真実を告げれば理解はしてくれたかもしれない。 でも武藤のことだから嫉妬が"消えた自分"に向かうのもなんとなく想像できてしまったし。 本当、"めでたしめでたし"で済んで良かったなと、心から思うよ。] (120) 2023/03/06(Mon) 10:47:08 |
【人】 黒崎柚樹うん。分けっこ、しよ。 [別に必殺技的呪文ケーキに拘らなくても良いし、私の好物の苺の季節だから、それ系のスイーツがいっぱいあるだろうし。 なんだか結局デートだね?と笑ってしまえば、もう日常は手の届くところまで戻ってきていた。 とはいえ、ここは夢の世界に違いないというのは、武藤と私の共通認識。キャンプに来る約束はしていないし、約束を忘れただけにしても、現実の私たちとは齟齬がありすぎる。 泊まりがけで遠出できるほどの軍資金は無いし、近場と仮定したら、これほどに心地よい気候はまだまだ先のお話という感覚があるし。 "偽物"が眼前に出てきたというのが何よりあり得ない事象だし。 それならそれで楽しめば良いよねとは、そろそろこの不思議な現象に慣れつつある、私たちならではの余裕だったと思う。 バーベキューもしたいし、温泉も入りたい。 あと川にね、魚がいたんだよ?捕まえて焼いて食べても良いのかなあ、なんて。 ごく当たり前な、恋人同士のキャンプ休暇。それはそれで、気恥ずかしくなる……わけで。*] (121) 2023/03/06(Mon) 10:48:11 |
【妖】 黒崎柚樹…………っ……。 ………………ふ……、む、と……。 [ちょっと待って、という風に引いた手はむしろ引き返されて、また顔が寄ってきて。 深く合わせた唇も、忍び込む舌も、全部、全然、覚えがあるものばかりなのに、なんだかひどく久しぶりのことのようで戸惑ってしまうし、薄く開いた瞳が困った風に彷徨ってしまう。 武藤のこと、昨日今日とずっと、雄だと思わないようにしてた。 自分が雌であることも、否定してた。 触れる指の熱さや、少しだけ強引な挙動、常より低い声で囁かれる"かわいい"に、見ないようにしていたことが、全部、引きずり出されていくような気がして。] ($55) 2023/03/06(Mon) 10:48:50 |
【妖】 黒崎柚樹…………、……うん。 ["抱きしめてもいい?"の言葉 >>$54 に、抗えるはずもなく。 え、と、どうしよう……ともたもたと立ち上がってる間、武藤の側が数段早く、近づいてきていたと思う。 性急に椅子が動く、ガタリという音も、どこか現実から遠く感じるまま、私は武藤に抱き締められていた。 同じ背丈だから、胸元に顔を埋めるとかはできなくて。 武藤の耳下に自分のこめかみを擦り付けるようにしてしまうのは、馴染んだ仕草。 すん、と鼻を鳴らすように呼吸すれば、見知った武藤のにおいがして、ああ、私の武藤だ────って、今更ながらに実感した。] ($56) 2023/03/06(Mon) 10:49:32 |
【妖】 黒崎柚樹────おかえり。 おかえり、武藤。 [一度は告げた言葉だけれど、あの時はまだ気を張っていたから。 やっと気持ち全部で"おかえり"を口にすることができて、じわりと滲んだ涙は見せないよう、肩口に顔を擦り付けた。 逢いたかったよ。ずっと。*] ($57) 2023/03/06(Mon) 10:50:02 |
【独】 黒崎柚樹/* ほんとは「とら」と呼びたかった柚樹さんと、とら呼びしたら武藤に火がつくのは明確なので「ちょっと待って私バーベキューしたいんだけどおおおおお!?」ってなってる柚樹さんが脳内で喧嘩しつつ、30分で書けたらお出かけ前にお返しできるななどと頑張った結果という直近ロルでございました……というあれそれ。 (-92) 2023/03/06(Mon) 11:14:55 |
【人】 黒崎柚樹今朝も、私のこと探してたの? [いや、探してくれたのは勿論知っているし、武藤が私の名を叫びまくってくれたから合流できたのだけれど、それはあの偽物云々ゆえだとばかり思っていたから。 武藤から"いつものやつ" >>122 と言われて、心底、驚いた。 だって、つまりそれって、] じゃあ、あの武藤は、巻き戻ってしまった"過去の武藤"じゃなくて、"半年分の記憶を失くした武藤"だったんだね……。 [かつて言われた事、された事をなぞらえるような事が何度かあったから、その度、もしかしたら、とは思っていたけれど。 ならやっぱり、"絶対忘れない"と豪語した武藤のことだから、いずれ自力で思い出したに違いないなと、改めて思った。 本当、武藤の記憶力は、それはそれはすごいんだから。] (129) 2023/03/06(Mon) 15:17:00 |
【妖】 黒崎柚樹……っ、ぅ…………、 [首筋を辿る唇と、柔く立てられる歯の感触と。 ぞくりと背を駆け上がるのは疑いようもなく快感だったのだけれど、でも、胸に手がかかったところでひくりと身体が硬直してしまった。 ────や、だ。それは、嫌だ。 浮かんだ思いに自分に自分で驚いて。 意識せず逃げるように身を捩りかけた寸前、"ごめん"の声 >>$59 と共に武藤の手指も身体も離れていった。 なんだったのかな、今の感覚……と、内心首を傾げるも、武藤の告げた"バーベキュー"の単語1つが思考全部が奪われてしまうくらいには、私はバーベキューをしたかったみたいだ。] ($60) 2023/03/06(Mon) 15:17:23 |
【人】 黒崎柚樹ん、きっと夕方前にはお腹空いちゃうだろうしね。 [ごちそうさま、と手を合わせたものの、急ぎ空腹を満たせるものをと作ったホットサンドは、昼食には物足りなく思うくらいのボリュームだった。 ましてや朝昼兼用の食事となれば、武藤も私もきっとあっという間にお腹が空いてしまうだろうな、とは。] うん、今の武藤には包丁も頼めるね。 [隣で見ていたいと、私が台所仕事をする傍らに居ることもままあるし、これはどう切っても失敗になりようがないからと、鍋用の白菜や長ねぎのカットくらいはお願いしたこともある。 だからバーベキュー用の野菜を切るのも、きっと大丈夫大丈夫。 でもとりあえず、私は肉の下ごしらえからだよねと、冷蔵庫内、肉満載の引き出しをガラリと引いた。] (131) 2023/03/06(Mon) 15:17:50 |
【人】 黒崎柚樹[バーベキューと言えば、私の大好物はスペアリブ。 さすが夢、と、冷蔵庫内、冷蔵庫の端から端までありそうなほどの巨大な平べったい肉塊が入っているのを見て、私はにんまり笑った。 バーベキュー用のパウダースパイスと、オニオンパウダー、ガーリックパウダーあたりをぱさぱさと肉の表面に振って、いくらか置いてから、半分くらいの長さに切って、蒸し器に入れて。 バーベキューじゃないの?と武藤が覗いたら不思議がるかな。] うん、スペアリブって焼くの時間かかるし焦げやすいから。 [下茹で代わりに蒸してるんだよ、と言いつつ、焼き肉用にカットされてる牛カルビとかは、そのままで良いかなと皿に盛り。 オムライスに使った残りの鶏肉も食べてしまいたいなと、カレー粉とヨーグルトとおろしにんにく、おろし生姜、レモン汁と塩胡椒をしっかり揉み込んでおいた。 焼いて食べたら、タンドーリチキンっぽくなって美味しいよ。ビールのお供に、きっとぴったり。 野菜もね、と、玉ねぎ、人参、かぼちゃ、ピーマン……あ、私、茄子も好きだな、とがさがさと食料庫から色々出して。] (132) 2023/03/06(Mon) 15:18:38 |
【人】 黒崎柚樹[そうそう、あとね、にんにくのオイル焼き。 アルミホイルを何重か重ねて丈夫めに作ったお皿に、マーガリンと剥いたにんにくたっぷり詰めて。揚げ焼きしてほくほくになったにんにくも、お酒のお供にすごくいい。 でね、にんにく食べた後のオイルに卵割り落としてぐるぐる混ぜて、最後、オムレツみたいにして食べるんだ。 これは武藤と食べたことのなかったやつだよね?と一緒に焼き肉屋さんに行った時とかのことを思い出しつつ、にんにく1株分の薄皮をちまちま剥いていたら、コテージ脇のテラスで色々してくれていた武藤も戻って来る頃かな。] この半割にした玉ねぎの、上から爪楊枝まっすぐ刺す。 んで、まっすぐ切る。 [がんばれ、と告げて、一緒に野菜を切った。 ピーマンとかより難易度高いけど、玉ねぎ切るのって、こう、攻略感があって楽しくない?なんて。 切ったにんにくの匂いとか、スペアリブが蒸されるいかにもな肉っぽい香りが台所に広がって、否応なしに食欲がそそられてしまう。 もう昼御飯とか夕御飯とか、時間どうでもいいから、準備できたらすぐ食べちゃおうか。 もう、お腹が空いてきた気がするよ?*] (133) 2023/03/06(Mon) 15:20:06 |
【人】 黒崎柚樹[戻った武藤の記憶。 私をまっすぐ見つめてくる瞳の輝きも、抱き締めてくる腕の強さも、体温も。 全部元通りになった筈なのに、私の心の一部がどこかに置きっぱなしになっているようだった。 理由も解決法も、どころかその自覚も淡いまま、でもまずは目の前のバーベキューを楽しもうと、私はキッチンで手を動かし続けていた。 "腹が減ると元気がなくなる" >>136 のは本当のことで、武藤は過剰なまでに、"柚樹には食べ物を与えておかねばならない"と思っている節はある。] 骨付きの肉って、"肉食べてるぞー"って感じ、しない? [実際のところは可食部が少なくて見た目ほどお腹は膨れない感もあるけれど、こう、心の充足度が?違うので? それに骨際の肉って特に美味しいものだし。 ────と、料理に関しては色々出来ても、私はバーベキュー台に炭火を熾すとかは文字で読んだことがあるくらいの知識しかなかったから、武藤が手分けしてあちらをしてくれた事には、心の底から感謝した。 武藤が解らなかったら、首を捻った挙げ句、普通にキッチンで料理したものをテラスで食べる、みたいな風になっていたかもしれないし。] (140) 2023/03/06(Mon) 18:41:10 |
【人】 黒崎柚樹うん、こっちもあとは野菜切るくらいかな。 ["ただいまー"の声 >>138 に目を細める。 うちか武藤の家かにお互い泊まった時くらいにしか聞けない挨拶。 いつか、毎日聞けて毎日言えるようになったら良いなとは思う。 並んで料理するのもね。 いつか、毎週末の昼食夕食は一緒に作ろうみたいな日が来るのかな。来ると良いな。] 爪楊枝の間を、まっすぐだよ、まっすぐ。 [そのまっすぐが難しいのは、わかる。何故だか包丁を持つ手諸共に身体が傾いていく、端から見ると愉快な仕草は、武藤的には大真面目というのもよくよく知っていることで。] 肩、力入れない。 首と肩の距離離して、リラックス。 [武藤は自分が不器用と信じて疑ってないようだけど、その根っこのところは緊張で身体が強張ってる所為だよね?とは。 基本、私よりも色々器用な武藤だもの、リラックスして取り組めるようになったら、苦手にしていることは大体全部解消できるような気がしているよ。] (141) 2023/03/06(Mon) 18:41:38 |
【人】 黒崎柚樹わあ……。良いね。良い雰囲気。 [このコテージのテラスって屋根つきじゃなかったんだね、むしろ素敵、と。 朝走った時にちらちら見えた他の棟は色々様々違っていて、高く尖った三角屋根は二階建てっぽいのもあったし、併設テラスに屋根がかかっている風なのもあった。 てっきりこの部屋のテラスも屋根があるのだろうと思っていたのだけど、無くて良かったねと見上げて声を上げてしまう。 青空の下でお肉焼いて食べるのは最高オブ最高以外の何物でもないことで。 武藤が着火剤に火を付けてくれたりしている間に、肉と野菜とソースとお皿とお箸……と、支度した食べ物全部と食器を次々運んでいく。 最後の最後、そうだと思い至ってコールスローも作っておいた。 武藤はサラダにセロリ入ってても大丈夫だよね?マヨネーズベースのコールスローは、セロリ入りだよ。] (142) 2023/03/06(Mon) 18:41:54 |
【人】 黒崎柚樹[……で、忘れちゃいけない冷え冷えの。] ふ、ふふ。ビール。 ありがとう、武藤。 [とりあえず、時間がかかりそうなものから鉄板に乗せていき、じゅうじゅうと良い音がしてきたところで、武藤がビールを持ってきてくれた。 ビールだよね、ビール。ビール一択。] やっぱり"討伐記念"、じゃない? [ほら、お肉焼いてるし。なんだっけ、"ウルトラ上手に焼けましたー!"だっけ。 秋に武藤と行ったテーマパークで、ゴーグルつけて、刀とか、なんとかアックスって武器で大きな獣を退治した。 称号も貰ったよね、私が"脅威の破壊王"、武藤が"無傷の生還者"。それは、今の状況にもなんだかとてもぴったりだし。] というわけで、討伐おめでとう。 [おつかれさま、と、コン、と缶と缶を触れあわせ。その後はもう、食べるだけ。] (143) 2023/03/06(Mon) 18:42:19 |
【人】 黒崎柚樹ん、美味しい……。 武藤、あっちの端焦げそうだから切るよ、食べて? [骨付き肉を切ってかぶりつきつつ、定番の牛肉も焼きつつ、焦げないようにタンドーリチキンもひっくり返しつつ。 けっこうバーベキューってせわしないよね?と思うのは、お互い食べるペースが早いからだと思う。 お店の焼き肉とかもそうだけど、食べる時って、なんか、必死に食べてしまうよね。美味しいうちに食べなきゃ……!って、前のめりになってしまう。 頃合いに焼けるまでせっせと裏返してたかぼちゃやピーマンも新鮮で美味しかったし、うん、ばっちり。] あ、炭水化物食べたくなったら、サンドイッチおすすめ。 スペアリブのお肉ほぐしてね、コールスローと一緒にサンドイッチにするの。 [本当はハンバーガー用のパンを使うんだったかな。 看護師している母さんが、同僚や患者さんからいろいろ"おいしいもの"を聞いてきて、スペアリブの食べ方もそうして教わったことの一つ。 なんだったっけな。アメリカ南部地方の料理らしいよ?名前とかは知らないけど。*] (144) 2023/03/06(Mon) 18:43:15 |
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