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【神】 ”昼行灯” テンゴ【ノッテアジト】 >>6 >>G0 >>G1 >>G2 「ふぅ…」 途端にピリついた空気の中、紫煙が踊る。 それは、カラス面の男が持つ煙管からだった。 白檀のような、知る人が居れば線香のような独特の香りが辺りに漂う。ここが禁煙だろうがお構いなしだ。 「ま、そうピリピリしたって何にも変わりはしないだろうよ。椅子を足蹴にしたとて、ボスが墓から戻る訳でもなければ、事態が好転する訳でもあるまい。」 “昼行灯”を気取る男は、からりと笑う。 「どうしても落ち着かないって言うんなら、飴でも食うかい?青年。」 如何にも機嫌が悪そうなマウロに、袋に包まれたべっこう飴をちらつかせた。 (G5) 2022/08/09(Tue) 2:39:04 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ貴方の思惑通り。 上司でもある顧問の男は、会議後にふらりと消えたかと思えば、この島の祭り風景にはいささか目立ちすぎるほどの古風な異国情緒あふれる屋台を構えている。 駄菓子で溢れんばかりの屋台には、子供たちの姿もちらほらと見えるかもしれない。実に平和な光景だ。 「折角の祭りの日に喪服姿の男がうろうろするなんて、縁起が悪いにも程があるというものだろう。」 苦笑気味の部下に対して、此方は変わらぬ笑みを向けた。 「それに、楽しめる時に楽しまねば損だよ。」 「ついでに此処で稼いでおかねば、俺の懐も危ない。」 嘘か真か。 締まりのない言葉を返すだろう。 (-80) 2022/08/09(Tue) 2:50:48 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ【街中】 からん、ころん 石畳の上を小気味の良い音を立てて下駄が動く。 どこかで飲んだくれているかもしれない友を探して、煙管を片手に歩くカラス面の男はどう見たって目立っている。 時折袖口から零れる小さなガラス玉が、まるでどこかの童話のように男の歩いた後を示している。 どうにもアンバランスで間抜けな光景だが、さて。 探し人は居るだろうか。 (-85) 2022/08/09(Tue) 3:00:34 |
【人】 ”昼行灯” テンゴ【祭りの屋台】 「さて、駄菓子は要らんかね〜」 この島では見慣れない、異国情緒溢れる屋台が一つ。 カラス面の男がのんびりと店番をしている。 屋台の上には東方の国にある駄菓子が溢れんばかりに積まれている他、珍しい玩具もあるようだ。 柄の悪い男らがどこかでピリピリしていようがお構いなし。 時折、赤い球が剣に刺さっているような風体の玩具を手に、遊んでいる様子が見られるだろう。 (18) 2022/08/09(Tue) 3:03:52 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「あっはぁ、縁起の悪さで言うなら 大概が俺達の存在自体じゃないですかぁ。 まあ俺も大概なんで楽しめる時に〜は、 ホント、同意見でその通りなんですけど」 ほのぼのとした光景で子供たちが減る光景を律儀に待ってから、波が引いたタイミングを見計らってブース傍に寄る。 お行儀悪くも机の隅に肘を置き、両頬に手の頬杖の形であなたを見上げる。上司に対してこんな態度、処罰で済まないかもしれないというのに。 「……稼ぎって。いやぁ、なんですかそれ。 俺達部下の数倍は貰ってるんじゃないですかぁ。 それに、ボスが倒れたんですよぉ。 もうちょっとこう、何か無いんです? ……具体的には……あー…… 野心とか、復讐とか…… 」具体的な案が妙に口籠ったのは、 この男自身にそんな気持ちがない事の証明かもしれない。 そんな大層な事を考える人間でもないのだ。 ならば、貴方はどう思っているかというと……さて。 (-86) 2022/08/09(Tue) 3:09:18 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「関わりのない人間から見ればそれも違いないが、そういうものだと見せびらかすのも品が無いということさ。」 否定はしない、と軽く肩をすくめてみせる。 「何、この菓子類を仕入れるのにもなかなかに大枚を必要としていてね。食い扶持を稼ぐので手一杯…と言ったら驚くかな?」 しれっとさらにそう続けた。 流石に明日食べる為のお金が無いだとか、そういう事はないのは明らかなので、半分冗談だとは分かる。 「ファミリーとしては、制裁の為に手を下した輩を追いかける事はするだろうよ。」 「俺のような“昼行灯”に出来る事と言えば、ピリついた者を執り成す事くらいであるし、万が一上に立つという事があれば、ファミリーが駄菓子会社になる日も遠くはないな。」 貴方の態度を咎めるようなことはない。 むしろ愉快そうに見ている…のだが、下から見上げようともその仮面の下のまなざしは伺い知れない。 (-88) 2022/08/09(Tue) 3:29:21 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「品、かぁ。そういうものですか。 ……アルバがそれを言う方が自然なんですけどね」 言外に、"なぜ貴方はノッテに?"と。 そう言葉裏に含んだ言い草だ。 「そりゃあ……驚くし呆れますよ。えぇ〜。 そうなるって慈善事業みたいな売り方してるからでしょぉ。 ウチが幾ら海を飼ってるとは言え〜」 「……貴方は怒らなさすぎる気もしますけど」 文句ではなく、貴方に怒りが沸かないと思っている訳でなく。 信頼か、単なる思い込みか。 答え合わせをしたがるように首を傾げる。 その感情を持ち合わせたうえで、そう振舞っている──そう解釈しているからこそ、駄菓子会社の言葉にも反応しないで、目が重なり合わないにもかかわらずその仮面を見つめる。 見つめるしか、しないというより、できない。 不器用なのは半年前にやや改善を見せたが、その前はそれはすさまじく。改善された今ですら酷いことには変わりはない。 (-90) 2022/08/09(Tue) 3:53:10 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ【街中】 「よお、兄弟こんなところで何をしている」 大通りから外れた路地、壁に背を預けながらくつろいでる姿の男が一人。香る酒の香りと煙の匂いから酒場に居たことはすぐにわかるだろう。 こんな日は一日二日ではない、ボスが亡くなってからのヴェネリオは連日この有様だ。 「相変わらず目立つなあ、車も走らせないでどうした。 何か俺に急用か」 (-94) 2022/08/09(Tue) 4:05:50 |
【秘】 情報屋 ロッシ → ”昼行灯” テンゴ/* 確認しました、ありがとうございます〜! 骨噛みは基本的に、2日目→3日目に移る際の処刑者の能力を得ます。 でも今回、2日目→3日目の処刑で皇狼が吊られた場合には 3日目→4日目の処刑で処された人の役職になります。 (すべてに「お前が生きていれば」が付きますが…) 無事に骨噛みさんが能力を得られた際には、 その役職についてのことをまたアナウンスさせていただきますね。 役職に関してはこのくらいでしょうか。 海辺のフチラータ、どうぞおたのしみくださいませ〜〜Ciao! (-127) 2022/08/09(Tue) 13:42:26 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「おや、ノッテにこそ品はあるべきだと俺は思うがね。ただ刃を振り回すだけの人間なぞ、犬畜生にも劣るだろう。」 そう、嘯いてみせる。 仮面の下の素顔は貴方にすら見せたことがないものだ。 しかし、その価値観は決して穏やかではない。 「慈善?いやはや。きちんと代金は貰っているのだがね、これは手厳しい。まあ、怒ることに支払う労力が見合っているならば俺とてそうするさ。」 言っている側から、子供に商品を万引きされていたりするので慈善事業に近いかもしれない。 (-131) 2022/08/09(Tue) 14:37:45 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ【街中】 声を掛けられれば、足が止まり。 探していた姿を目に留めれば軽く手を上げて見せた。 ころん。 ガラス玉が袖から零れ落ちる。 「やあ。やっぱり飲んでいたな。」 「急ぎも急ぎだよ、ヴェネリオ殿。」 「駄菓子を買わないかい?」 どう聞いても急ぎとは思えない用件を口にして。 男は貴方に対峙した。 いつもと変わらぬ締まりのなさだ。それはボスが死んだ後も変わりないらしい。 (-133) 2022/08/09(Tue) 14:42:14 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「つまり……品がないノッテの内部から 矯正してやるとかいうあれって事で?……」 見たことがないから、一切気づかない。 見たことがないから、疑わない。 無論、そんな事はあるわけないのだが、 この上司に関しては何か証拠がある訳でもなく。 あるのは「〜なのはおかしい」と、状況証拠にすら なりもしない個人的な疑念だけだ。 嘯く貴方に不満の表情を隠しもしない、甘えを含んだ追求。 ……悲しいことに、無意味と思うが。 効果があるなんてとても思っていない。 「じゃあですよ」「何をしたら貴方は怒るんで?」 子供に混ざって、しかし手付きだけは手慣れたプロのように手早く万引きし、取った飴を口に含もうとする。 「例えば、そうだなぁ──構成員の一人が」 「なんの許可もなく勝手に疾走した挙げ句に戻ってきたら、」 「それは処罰に値する事、ですよね?」 ──誰についてのことを言っているかは明白だ。 試すような視線で済めばいいのに。 また『不器用な知りたがり』を発揮する男は、 先と同じ、聞かなくていいことまで聞こうとする。 (-140) 2022/08/09(Tue) 17:19:31 |
【神】 ”昼行灯” テンゴ「おやおや。」 随分と賑やかになってきた会議場を面白そうに眺める。 淡々と報告する者、小言を漏らす者、軽口を叩く者。 何時にも増して賑やかだ。 「意気込むのは結構だが、こんな時だからこそ自らの席の心配もしておいた方が良いと進言はしておこうか。」 「何も、殺ったのが外部の人間だと決まった訳でもあるまい。なあ、そうだろう?」 火種は埋められた。 しかしそれを埋めたのは…自分たちのうちの誰かであってもおかしくはないのだ。 「明日は我が身、なんていつもの事だが、今は猶更に気を付けておくべきだろうよ。」 比較的穏やかな方(?)ではある男はそう言いながら、煙管を傾けては携帯灰皿にカン、と叩きつけた。 (G23) 2022/08/09(Tue) 22:11:13 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「まさか。血気盛んな連中が多い事は否定しないがね。変えてやろうなんざ、烏滸がましい事は考えちゃいないさ。」 くつくつと喉を鳴らして笑う。 「なんだ、お前さんは俺に怒って欲しいのか?そんな事じゃあ歯牙にもかけんよ。」 「確かに無断であれそれをすることは褒められたことじゃあなかろうが、それはそれ。お前さんは俺を裏切らない。そうだろう?」 貴方を試すような。 そんな言葉を掛ける。 (-168) 2022/08/09(Tue) 23:35:19 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「駄菓子だあ?」 「真面目に金に困ってるのか茶を飲みたいのかわかんねえ。 目は覚めるかもしれないな、やけにぱちぱちするおかしなもんも多かったし、貰ってやるよ。持ってる分寄越せ」 適当にぽっけを漁って紙幣を投げつける。 受けとるしぐさや周りに警戒を怠らないこの酔っぱらいは、紅潮している顔に相反して全ての行動に一切の支障がない。万全の時と体調も変わらない反特異体質だ。 「……にしても相変わらず暑苦しいな、見た目ぐらい変えたらどうだ」 (-169) 2022/08/09(Tue) 23:36:55 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「へ?別に、そんなんじゃ、いや、そうなんですかねぇ……」 頭に疑問符が浮かんでいるのを見ると、 本当に諜報員なのかが疑われかねない間の抜けたツラだ。 怒ってほしいのかと言われると、さてどうだろう。 感情に任せて否定するわけでもなく、 両肘だったのを肩肘付きに変えて考え直す。 「……一人だけ罰を与えられないのも、 それはそれで落ち着かないものなんですよ。 前も言ったかもですが、俺ならとっくに消してましたから」 自分を。 試されているのに、瞳の見えない無機物に律儀に目を合わせて。 「勿論です。裏切るどころか、殉じるつもりでいる。 ……一つ追記するなら、"ノッテファミリー"というのに ここは私の望んだ"家族"の在り方ではなかった。だが、」 「だからと言ってこの忠誠は生涯消えませんよ。 他人から信じて貰えるとは思っていませんがね」 (-174) 2022/08/10(Wed) 0:23:49 |
【人】 ”昼行灯” テンゴ>>@3 フラン 【祭りの屋台】 「如何にも。この島のずっと東にある国だ。ま、金平糖に限っては俺の国で生まれた訳じゃあないがね。」 気に入って貰えたなら何より、と笑みを深める。 「ふむ、一人で遊ぶのならば、けん玉や綾取り、折り紙があるな。誰かと楽しみたいなら、メンコでも良い。」 客に聞かれるならば、答えるのが店主の務め。 男は嬉々として玩具を並べていく。 先ほどまでこの男が遊んでいたけん玉。 そして毛糸を輪にしただけの綾取り。 さらには、色とりどりの正方形の紙たち。 ついでに、と出されるのはよく分からないキャラクターの描かれた厚みのあるカードのようなものだ。 何が貴方の好みに合うだろうか、と伺っている。 (46) 2022/08/10(Wed) 0:59:39 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「どちらでも良いだろう?」 それが本来の用ではないのだから、と当然のように言うのはこの男の常だ。紙幣を受け取れば、持ちやすいように一枚布で包まれた駄菓子たちを投げて寄越す。男なら小脇に抱えられるほどの大きさだ。 ちゃらんぽらんの、昼行灯。 親友の前ですら、その態度は変わらない。 「お勧めはブドウ味のガムだ。3つの内どれかが当たりって奴でね。酔い覚ましにもちょうど良いだろうよ。」 なんて勧めてみた。 当たりは酸っぱい為、食べると酔いが吹っ飛ぶかもしれない。 「さて、これはこれで気に入っているものでね。それに案外、風通しも良い。どうしてもやめろというのなら、見繕ってくれても構わないぞ。」 両腕を広げて見せる。 羽の装飾がどう足掻いても暑苦しそうだが、本人は涼しい顔をしている辺りを見れば然程ではないのかもしれない。 視界には間違いなく暑苦しい。 (-179) 2022/08/10(Wed) 1:12:46 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「…ふむ。」 貴方の言葉に、男も今一度考える様子を見せる。 「否定も同情もしないが、つまりはそれというのはお前さんが自身に課した罰という事だろう?だとするならば、だ。」 「お前さんは、ノッテを愛しているかね?」 「父を、家族を、ノッテの全てをどう思っている?」 穏やかに、面越しに貴方を見つめながら。 静かに、ゆっくりと問うた。 (-180) 2022/08/10(Wed) 1:57:02 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「愛、……愛!? え、えぇー…なかなか難しい質問かましてくれますねぇ……」 どうにもその言葉はインパクトが強すぎて、愛を得ずに幼少期を得た男には馴染みがなくこそばゆい響きだ。 「……まぁ、その。愛にも種類があるでしょう。 配偶者への愛、血縁者やそれに近いしいものへの愛」 「俺の、ノッテと、ボスへの愛は……きっと、少し違う。 無理やり例えるなら敬愛です、かねぇ……。……」 さっきも言ったんですけれど、と前置きをして。 「ノッテは俺の帰る場所で、生きる在り方です。 それしか知らなかったし、他を知ったあとでも変わらなかった。 これまでも、これからも。 だから、変わったことがあるとすると…… ほんと、不満はないんですよ。ただ、…… 一般的な"家族"を知ってしまったから…憧れは持ったままなだけで」 (-186) 2022/08/10(Wed) 3:27:11 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「難しいも何も、すぐに答えられなければ疑われるかもしれない事柄だろう。ことファミリー内ではね。愛しているからこそ、忠誠心とやらが芽生えると言っても過言ではないのだから。」 くっくっ、と愉快そうに笑う。 目の前で表情がころころと変わるのが面白いのだ。 「まあ、解答としては及第点か。」 「だが、命の使いどころを誤るなよ、青年。」 「人というものは何であれ、死ぬものだ。どれだけ力があろうとも死ぬ時は死ぬ。ボスとて例外ではない。故に、俺は命そのものを大して重くは捉えていないが…そう簡単に失っていいものとも思っていない。」 「忠義を尽くすというのならば、生きて為す事を考えろ。殉じても、なんて口にしても許されるのは古株の連中だけだ。」 貴方は、未来ある若者なのだから。 男も男なりに、案じているのだった。 (-200) 2022/08/10(Wed) 7:54:14 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「そりゃあシレッと『愛してます』とも言えますけどぉ…… 貴方が聞きたいのはそう言う類の言葉じゃないと思ったから言ったんですけどぉ……」 すっかり愉快な見世物になっている気もするが、 普段からするとなかなか珍しい光景でもある。 言葉通り、真摯に応えようとしたゆえの回答なのだろう。 イタリア男の癖に愛を囁くのは下手らしい。 「……。俺も、多分似たようなものですよ。 元々、死ぬ理由がないから生きていただけで。 それに理由ができたのがここだったから、かな。 何も格好つけていってるわけじゃない。 ……テンゴさんは何のために生きてるんです? 誰かに救われたとかでも?」 (-205) 2022/08/10(Wed) 14:28:08 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴはずれのガムを引いて、口に放り込む。 咀嚼しながら、暇つぶしか。と一瞬張り詰めた緊張をほどいた。 「……そうだなあ、前に寄越したやつももう古い。 身なりぐらい整えておけ、代わりもので居られるのもあと少しかもしれないぞ」 一歩二歩、歩き出して、 適当な タクシーを捕まえる立ち止まって会話し続けるには些か目立つし、部下を巻き込むのもごめんだ。 「乗れ、雑談ならこっちでだ。 家まで来たいのならご招待してやろうか?」 (-208) 2022/08/10(Wed) 15:33:18 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「如何にも、お前さんらしいな。何、悪く言っている訳じゃあない。死ぬ理由もなければ敢えて生きる理由もない。さぞ苦しかろう。」 犬をかわいがるように、貴方の髪を混ぜっ返そうと手を伸ばす。 勿論、貴方が拒めば混ぜ返されずに終わる。 「かといって、俺がしてやれることと言えばこうして可愛がること程度だが、そうさな。」 「俺は、ただ単に死にたくないから生きているよ。」 実にシンプルな解答だ。 意外にも思えるかもしれない。 「勿論、恩に感じていることが無い訳ではないし、ノッテを気に入っているのも事実ではある。しかし、何故自分が生きているかなんぞを考えるだけ詮無いというものだと悟ったからな。」 (-216) 2022/08/10(Wed) 17:42:28 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「…そうして気を張り続けると、酒の量が増えるぞ、兄弟。」 やっと解けた警戒に、友人らしいとは思いながらも、気遣うような、揶揄うような言葉を投げる。この男なりの気遣いではある。 「そうさな。俺がこうしていられるのも、互いにこうして顔を合わせるのも最後かもしれん。まあ、そうなったらその時はその時だがね。」 「ほう。ご招待いただけるのであればありがたく甘えるとしようか。折角だ、茶でもしばくか?」 なんて、くつくつと笑いながら貴方に返すのだ。 (-217) 2022/08/10(Wed) 17:47:38 |
【人】 ”昼行灯” テンゴ>>@4 フラン 「あいよ。もしけん玉が壊れたなら、軽いものなら直してやれる。この住所に書かれた店に足を運んでくれれば嬉しいね。」 普段はこちらでやっているのだ、と紙切れを貴方に差し出す。 受け取っても受け取らなくても構わない。 「こんな大した技でもないものにチップとは、律儀だねぇ、青年。そちらも良い一日を。そして今後も御贔屓に。」 一礼したその背を、軽く手を振って見送る。 何事もなければ、そのまま別れとなるだろうか。 文明の利器があれば、けん玉も綾取りも遊び方が出てくるだろうが、店主の言う通り、見せられた技が初手の初手であることを貴方は後程知るのだろう。 (59) 2022/08/10(Wed) 17:51:52 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「結局茶に付き合うことになるのか。 このままじゃ無駄に体が健康にされちまうよ」 酒飲みだったこの男が狂うように飲み始めたのはここ十数年、先代が亡くなってからしばらくだった。 鼻のきく連中ならシガレットではない煙の香りは感じるし、靴がいつも洗われてるのも気づいている。 しかし、この男を止めることはなかった。ファミリーに不都合なことは一切しない。その信条だけは守られていたから。 つまり何かあろうものなら、 「それも自業自得、か」 それにつきる。 親友のだる絡みをうけつつ。 ひとつの隠れ家に招けば、ナッツでも用意しつつざれ言をぼやく。ある種の拒絶と、確認のようなものだ。 「そういえばお前、ここに何でいるんだったか。 ……俺が死んだら 帰ったらどうだ。 こんなときに冗談は言わない、己を死なせることぐらい簡単だろう?」 (-237) 2022/08/11(Thu) 3:00:14 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「むぐぬ……何なんですかぁ〜…人間ですってばぁ〜」 ワイワイ。やいやい。 言いながらも伸ばされた手を振り払うこともしなければ、次第に大人しい。 抵抗を諦めたとも言うし、存外別に嫌と言う訳でもないのがある。 「可愛がるっていっても、これ犬相手の可愛がり方なことくらいは俺でも知ってますけどぉ……ほんと貴方と来たらぁ〜」 じとっと目を細めて抗議の声を上げつつ、ずっと喋り続けていた為に勝手にお菓子を取っていく子供からの万引き被害が甚大になりそうなため、そっと正面はどいた。 撫でられている事が気恥ずかしいのかと言うと……そうでもない顔。 普段から微妙なポーカーフェイス気味のせいかもしれない。今はどこかに飛んでいるが。 「はぁ、死にたくないからですか。 ……死ぬと苦しいとか、どうなるかよくわからないって聞きますねぇ。そう言うのを貴方が恐れているのは少々意外ですが。 ……アウグストさんですら、俺より先に死んでしまう。そんな世界ですよ」 (-242) 2022/08/11(Thu) 6:20:40 |
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