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人狼物語 三日月国


113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】

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【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート

 
「っあ、くっ、そ ああ、そうだよ
 俺が好きなのはお前だけ、
 俺を救えるのは、ッ ぁ、あ──」

出掛かった反論は、上擦った喘ぎに呑まれて。
けれど達するには至らず、蟠る。
与えられる熱も、遣る瀬無い気持ちも、蟠り続けるばかり。
ただ只管に、行き場を無くしたものが自らを苛み続ける。
貴方が居なくなってから、そんな事ばかり。

薄々勘付いてはいた。
これまでの言葉の端々から。
"そういう事"をされていたのだろうとは、わかっていた。
わかっていて、だから何ができたというのだろう。
できる事と言えば、悔恨と無力感に苛まれる事ばかり。

結局は無力、今は為されるままに嬲られる事しかできはしない。
多少強引であろうと体内を暴き、粘膜と粘膜を擦り合わせれば
次第に貴方をよくよく覚えている身体は態度を変え、
突き入れられる度に内壁は歓喜し媚びるように打ち震えた。
反対に、引き抜く動きには追い縋るようにわなないて。

どんなに唇を噛んで堪えても、これだけは隠す事ができない。
自分の身体の浅ましさに反吐が出る。
(-132) 2021/12/14(Tue) 5:24:46

【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート

 
もう何もかもぐちゃぐちゃだ。
遣る瀬無い感情も陵辱し尽くされる身体も、
きっと貴方の内面も。
何もかも、今更な話かもしれないが。

そうして抽送が随分と滑らかになった頃。
一点を執拗に責め立てられれば堪える事もままならない。
暴力的なまでの快楽を叩き込まれ身体を貪られ、
減らず口を叩く口も身体も反抗心もぐずぐずに蕩けていく。
後ろでばかり達する事を強いられて、女のように啼かされる。

それでも、いつまで経っても、音を上げる事は無い。
時折縋るように嬌声を漏らし、
その合間に、熱に浮かされたように貴方の名前を呼ぶだけ。

そうして、長い夜が更けていく。
(-133) 2021/12/14(Tue) 5:25:50

【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート

 
──そして、三度目の御布令が出た日。

「……エアハート」

役者騙りの騎士、"卑怯な蝙蝠"は再び貴方の元を訪れた。

「次に"消える"のが誰か、忘れたとは言わないだろう」

いつも通りに衛兵が立ち去って行った後。
張り出された紙切れを、睨むように見ていた姿を知っている。
そこにあった感情が如何なるものかは、定かではないが。

預かっておいてくれ。

 しくじったのは俺だが、お前以外の誰かに折られる気は無い。
 お前以外の人間に預けるのも、気が進まなくてな…」

そう告げて、そちらに差し出したのは。
この役者騙りが常に提げている細剣と短杖。
貴方と別れるずっと以前から使い続けているもの。

「気が向かなきゃ、返さなくたって構わないさ
 "首輪付き"にそんなものを渡せば当然目を付けられるだろう。
 何より、…それはある意味、"お前のもの"だからな」
(-134) 2021/12/14(Tue) 5:49:17

【秘】 残氷 の エアハート → 仮面の役者 フランドル

 
「忘れましたよ」

だがあの紙が貼られた時。
そんなすぐに忘れるようなら、あんな殺意は漏れ出ない。
それでも素直に認めるのが悔しいのか、或いは貴方が失敗したと言う事実から目を逸らしたかったのか。

それでも、『預かる』と言う言葉を聞けば、
不思議そうな顔でそれを受け取る。
思考を過去に巡らせる。
……最近、思い出すのに時間がかかるのは伏せて。


彼が騎士団時代から持っていた。それは覚えがある。
それ以上の曰くや思い出は、自分達に何かあっただろうか。

「気が向く向かないで返すのを決めませんよさすがに。
 これを私に渡すと貴方、全裸も同然でしょう。
 ……?これ、私の物だった時期、ありましたっけ」

貴方の意図をわかってないようにそう返す。
それだけならまだ察しが悪いだけだ。…そうだろう?
(-135) 2021/12/14(Tue) 6:05:23

【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート

 
「…なら、安心して消えられる」

ぽつりと呟いたのは、『忘れた』という言葉に対して。
或いは預かる事を受託した事についてかも、しれないけど。
何れにせよ、この陰の気質を思えば、答えは明白だ。

「流石に丸腰じゃない。却って怪しいだろうからな
 左手«マインゴーシュ»は手土産としてくれてやるつもりだ」

貴方の手にそれら二つの得物を預け、手放せば
幻術を利用して隠し持っていた短剣が露わになる。
見る人によってその色を変える、薔薇の意匠のそれは
果たして今の貴方には何色に見えているのか。

「──
最初からそうだった。

 俺が剣を執ったのは、そも、お前と共にある為だ。
 最初から最後まで、この剣を捧げる先は、お前だけ。
 だからそれは、
確かにお前の剣だよ


きっと、覚えが無くたって仕方ない事だと思う。
貴方に掛けられた細工に関わらず。誓いは遠い昔からのもの。
だから声を荒げる事はせず、けれど確かにそう告げた。

剣、というものが指すものは。
何もこの細剣だけに限ったものではない。
剣、杖、この身、貴方と共にある為の力の全て。
たとえ独り善がりだとしても、
(-136) 2021/12/14(Tue) 6:50:56

【秘】 騎兵 リーゼロッテ → 残氷 の エアハート

「そぉー。べつにいーんだけどぉ、
 関係なんてふだんから良い方がいーじゃん?
 コネのコーチク的な意味でもぉ。損だよねぇ〜」

喧しいリーゼロッテに関わりたくないオーラはひしひしと感じる。
前線に出て共に戦う機会がある――あるいは敵対して手の内を知っていれば得もある相手には、寄って行ってみることもあるけれど。
それこそ、この彼のように。

「カクイ〜…違うってコトかな?
 まぁ確かにぃ、エアハートさんは見た目より柔軟な感じかな?
 空気読めなさそぉで読んでないだけっぽいとこもあるしぃ。
 よく考えるとそーかもぉ? おもしろいねぇ〜♡
 ロッテ? ロッテは見たまんま、カワイくて
 そこそこ強くてぇ、ってジカクあるからぁー。
 でも『狂ってる』はダメ! 狂ってないですぅ!」

両手でバッテンの形を作る。
一撃で頭蓋を砕く戦闘スタイルをどう捉えるかはあなた次第である。おおむね普段通りのテンションでそれを貫くギャップが、多くの人々にはグロテスクに見えるのであろう。

「後悔ないならいーじゃぁ〜ん♡
 苦しんで生きても死んでもぉ。ジコセキニン!
 それで誰かに文句言われるスジアイないもんねぇー。
 てか誰かと共に生きるのもおっけーなんだ!?
 それってぇー……コイバナの、よ、か、ん…♡」

エアハートを見つめる瞳が輝いた。
地雷かもしれない、なんて考える理性は少女には無い。
(-148) 2021/12/14(Tue) 12:53:13

【秘】 騎兵 リーゼロッテ → 残氷 の エアハート

「あ〜、ミブンが低いってヤツ?
 よく貴族にいじめられてるっていんしょー、
 ロッテでもあるもんねぇ。 うっそぉ〜さいあく!
 家族とか殺されたってコトでしょぉ?
 貴族っておカネあるんだから、守ってくれればいーのにねぇ。
 なんで逆のコトするんだろ? 意味わかんなぁ〜い」

『一族を滅ぼされる』気持ちに思いを馳せてみる。
家族も大切な人もいない少女には実感の伴わない想像しか出来ないが、殺してやりたいと思うのならそうなのだろう。
それを我慢できる精神を大したものだと思う。

「解体しないよぉ〜、え〜どうしよぉ♡って迷ってるうちに
 そのヒト殺されちゃった。
 態度デカいけどいいヒトだったんだよぉ?
 なんかケンリ争いみたいなので暗殺されちゃったの。
 あれだねぇー? いい人ほど早く死んじゃうから、
 トータされた結果ヤなヤツばっか生き残ってるのかも?」

リーゼロッテの言葉は真実である。
飼う、との言葉は悪いが、市民を苦しめる事無く統治していた。その庇護下に入れとの意味であった。
ひとり槍を振るう年端もいかぬ少女に思う所があったのかもしれない。死んだ今となっては、真意を尋ねることは叶わない。
(-149) 2021/12/14(Tue) 13:04:35

【秘】 残氷 の エアハート → 仮面の役者 フランドル

「…………は?」

一通り聞き終えて、ゴスッ、と容赦なく手甲付きの右手で頭を小突いた。他者に行っているのは滅多に見かけないが、貴方は幼少期からしょっちゅう怒られる時はされていた。

「今、……よくわからないですが、酷く腹が立ったので。
 ……くれてやる、じゃなく、預けるですよね?

 じゃあ何、安心して消えようとしてるんですか。
 無意味に重たいのを持たせたなら、…ちゃんと戻って」

ぽつぽつ、普段饒舌に──こっちで再開してからは尚更そう見えがちであった男が、随分と珍しく言葉に詰まっている。

傍からだと相手の発言に動揺したが故に見えるだろう。
それが無い訳ではないが、これは構成員としての取る対応と、
上書きされている自我とが非常に反発しあってる状態だ。

それくらい、揺れている。否、揺れたかった。
本来の気質を思えば政府に突撃してもおかしくない男だ。
必要と与えられた静と、元来の動が、引っ張り反発しあう。
情緒不安定、と見えるのもそれはそうだろう。
今この瞬間も貴方の言葉に揺さぶられて不安定なのだから。

「……
私の剣
と、名乗るのであれば。
 
容易に折れるのなんて、許しませんからね」


貴方の薔薇の意匠の短剣は、男には
に見えた。
心が葛藤状態にあるとき、両方の性質を持つ紫色が
バランスを整えてくれるというが、さてどうだろうか。

──高貴な身分の色としても有名なそれが薔薇に見える。それが、貴方に何の感情を抱いてのものか。男にもわからない。
(-161) 2021/12/14(Tue) 15:46:38

【秘】 埃運び オーウェン → 残氷 の エアハート


「バッ……だ、誰がそんなことするかよ!
 大体ンなことしたら糞尿で街が汚れるだろうが。
 …………………… ……………………」

何かを思い返して、苦々し気に顔を歪める。
断じて餌をやってはいないが、
それは苦渋の決断によるもの……といった様子。

「焼け爛れた傷とかに比べたら可愛いものだろうが、
 大まかはヒトだというのに、目立つ所の鱗を曝け出して配達なんかしてたら……余計な奴に絡まれたり、あるいは怪訝な目で見られたり。そういうの、全部面倒だ。

 だから隠してる。それだけ。

 何だかんだ言って種族だけの差別は、俺色んな街見てきたなかじゃあまりないしな……種族だけ、ならだが。
 合いの子はその点不便なんだよ、半端なトカゲ野郎とか何度言われてきたことか」

最終的には埃運びに落ち着いたが。
結局人は貧富だけでなく、何らかの理由をつけて蔑んだり優劣をつけたりせずにはいられないものだ。

「まあ慣れ切っちまって部屋ん中でまで隠してるけどな……視る力の衰えには敵わん」
(-162) 2021/12/14(Tue) 15:47:32

【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 残氷 の エアハート

「……? はぁ、え?
 ……エアハート
これ
はなんですか」

ひくっと、引きつった表情。
目の前の存在を認識していればあまりにそぐわない空気に、呼吸を浅く繰り返す。
腕に当たる冷たさ。あなたを信じられないといった表情で睨みけ、下手な抵抗をしつつ"その痕"が刻まれていった。

――――――――
―――――


エアハート……!?

 なにをしてくれたんですか、なんで。
 なんでこんなものを取り出したんですか!
 早く外してくださいよもういいでしょう。
 ……いや触らないでください、けだもの。
 壊しますから、一人で壊せます。
手首折ります


これは感情の涙ではない。
生理的に仕方なく流れ出した涙だ。
貴方の体をどつきながら喚く姿は普段の姿よりは随分とくだけた態度だと思えるだろう。
決して素ではないのだが。
(-163) 2021/12/14(Tue) 15:52:26

【秘】 残氷 の エアハート → 迷彩掃除屋 ノアベルト

 
“色々"終えた後、色々を整えながらどつかれている男。
よしよし、と宥めようにもケダモノ扱いだ。
自分は獣人ではないけどな……とか見当違いなことを考え、
ついでにノアベルトは面白いな……ともぼんやり思った。

「と言うか、行為より手錠の方に反応してません?」


首を傾げた。罪悪感、ゼロである。最も本当にこれでも説明不足すぎるが善意なのは間違いない。

「いや手首まで折らなくて良くないですか?
 折りたいなら止めませんけど……

 あと誤解されてますが、これで演技しやすくなれば、
 そう思ってやったんですよ。普通より動揺したでしょう?
 もう終わりましたから普通に外しますよ。ほらじっとしてて」

叩かれ暴れられているが落ち着いた様子で外そうとする。
なお、もちろん突き飛ばすなり何なりもできる。
普通に油断も隙もありまくりだからだ。
(-166) 2021/12/14(Tue) 16:32:07

【秘】 花売り妖精 アイシャ → 残氷 の エアハート

貴方の笑顔に、少女はホッとしたような顔を見せました。
時折相槌を挟みながらあなたの言葉を聞いて。

「それは、割り切るに割り切れなかったでしょう。
 近くにいたからこそ、何も言われなかった事で余計に感情が膨らんでしまった…ということなのかもしれないのです。

 エアハート様……そこまで言うほどの事を、されたのですね」

元凶、というからには決定的な何かが貴族との間にあったのでしょう。
それを尋ねるには、やはり躊躇われて。貴方が話してくれるならという姿勢を取り続けるでしょう。

貴方の問いには、纏っていたローブを下げて答えます。
白い布の下から、光を受けて輝く羽が顔を出しました。

「私は、妖精と人間の合いの子なのです。
 ですから、どちらからも半端者として扱われていたのです。

 人間からは気味悪がられ、妖精からは魔法が使えない事を揶揄われて過ごしてきたのです。
 昔は、それで傷付いてしまうことも多かったのですよ」
(-167) 2021/12/14(Tue) 16:58:16

【赤】 残氷 の エアハート

 
「ああ、問題ない。
 穏便に済んだ。報告する内容も特段ない。

 むしろ穏便じゃないのはお前の方だろう。
 下手にお前が動いても半端になってしまいだと思うが。
 上手くやれる相手を見つけていると言うなら別だ。

 野良猫、お前はどうだ。
 正直な所、俺は少々気分がすぐれない。
 それこそ穏便に終えたのを滅茶苦茶にしかねない。

 ……誰でも良いと言うなら動けるがな」

/*
噛みに悩む狼窓ですわ。私、凶狼なので仲間噛みもできますけど、噛む理由がまだ思いついてないので、何か提案あればそれも選択肢として使える、とお書きしておきますわ。担当者も悩みますわね。
(*1) 2021/12/14(Tue) 20:08:43

【独】 残氷 の エアハート

【文字フォント変更テスト!】

 例文:「ABC……俺が悪かったって……」

■ magic </magic>
「ABC……俺が悪かったって……」


■ lnv </lnv>
「ABC……俺が悪かったって……」


■ minamo </minamo>
「ABC……俺が悪かったって……」


■ aoyagi </aoyagi>
「ABC……俺が悪かったって……」


■ akabara </akabara>
「ABC……俺が悪かったって……」


■ windsong </windsong>
「ABC……俺が悪かったって……」


■ aa </aa>
「ABC……俺が悪かったって……」


※全部見やすいようにlargeタグを入れてます
(-186) 2021/12/14(Tue) 20:29:57

【独】 残氷 の エアハート

うおおおおあああんんんんん
オーウェンくん(あどちゃんでしょこれ)噛みたいのに理由が〜〜〜〜〜〜浮かばない〜〜〜〜〜〜馬鹿凶狼〜〜〜〜〜〜ああん洗脳なんかされてるからだよ馬鹿!!!!!!!!
(-187) 2021/12/14(Tue) 20:39:55

【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 残氷 の エアハート

「今どき処女育ちがいるものですか……!
 身体なんて……なんでこんなに気分が塞ぎこむんですかね。
 こんなことで傷ついたら心臓がいくつあっても足りな、
 ……見知った顔にされるのってこんなに辛いことありますか?」

いつの間に自分は目の前の彼を気に入っていたのだろう。
全く気づいていなかった、害されてようやく自覚をした。
嫌だと思うことは、されたくないという期待をしていたということだ。
お陰で気分は下がったどころか脆弱性みつけてしまい散々である。

「きらいなんですよ〜……手首折りたくなるほど!
 あと……ああもう、目にも入れたくない。
 やり返、いや……ちょっと……ああ駄目ですね、
 エアハートのこと嫌いになりそうです。殺していいですか……」

あなたから感じられなかった殺意に、狂気に、愉悦。
どんな感情かがわからず、不気味で仕方なかった。
他人ならばどうでもいい、まさかそれが善意だったとでもいうのか?
本気ではないが次第に突然苛ついてやってしまうかもしれない。
なんだか落ち込みながら、あなたの胸元を叩いた。
(-188) 2021/12/14(Tue) 20:46:49

【秘】 貴方の剣 フランドル → 残氷 の エアハート

 
い"っっっ


右拳はもろに喰らった。当然身構えていなかったため。

きっと昔からそうだったんだろう。
貴方の友は、貴方のする事だけは何も拒まなかった。
拒むつもりがなかった。

「…気が向く向かないで返すかどうかは決めないくせに
 『腹が立ったから』で人をどつくのか。」

さりとて文句を言うかどうかは別の問題だ。
不平不満を垂れながら片手を小突かれた箇所へとやって。
血が出ていなければいいけど。手甲の角はえぐい。

「折れやしないさ。
 言っただろう、
俺はお前が居なきゃだめなんだ。

 お前の許しを得なければ、折れる事も死ぬ事もできやしない。
 お前が居る限り、そしてお前がこの剣を折らない限りは」

フランドル・スキアーは、決して心折れる事はない。
己に立てた誓いがある限り、剣に寄る辺のある限り。
これまでも、そしてこれからも。
(-192) 2021/12/14(Tue) 21:32:05

【秘】 貴方の剣 フランドル → 残氷 の エアハート

 
託すものを託し終えれば、徐に踵を返し、貴方に背を向けて。

「そいつは確かにお前に預けた。
 政府にくれてやるのは、俺のものでも、お前のものでもない。
 ただの"哀れな役者"を演じる為の小道具だ」

今は貴方に預けたものは、剣と杖と、誓いだけ。
薔薇の意匠の短剣は、政府の元に、この街に捨てて行く。
それが今どのような色彩を呈していようとも。

「じゃあな、ハーディ。
 預けたものは、俺が戻って来た時に
 まだお前の剣と認めてくれるなら…
 認めても良いと思えたなら、返してくれればいい」

揺れ動く貴方を一人残し、かつん。
陰は"哀れな役者"を演じるべく、踵を鳴らして去って行く。

動揺はすれど、職務を優先とするさまに。
今は少しだけ、安堵を覚えるものだった。
だって、本来の貴方であればきっと
それこそ形振り構わずに行動していただろうから。
(-193) 2021/12/14(Tue) 21:34:18

【秘】 残氷 の エアハート → 迷彩掃除屋 ノアベルト

 
「いや普通にいると思いますよ、処女育ち。
 それはさておき、貴方非処女だったなら、
 余計にそんな怒る理由、特にないじゃないですか。

 ……とは言え、狙ったのはそうです。
 貴方、下手に敵対側の人間より身近な多少心許した相手に
 こう言う事されると堪えるかな、と考えたもので。
 これを貴方に明かしてしまえば貴方堪えないでしょうし」

最低最悪のカスの様な発言をしているが、やっぱり悪意は無い。殺意も狂気も愉悦ももっとない。何度見ても、悪感情ではない。それが善意100%だったなんて、貴方に伝わるかは不明だが。

「ははは。落ち着いて。
 どれの事言ってるのかさっぱりわからないです。
 何でそんな手錠嫌いで?過去になにかありました?

 私を嫌いになるのは構いませんが、殺されるのは困ります。
 普通に抵抗しますし返り討ちにしかねませんよ。

 あ、強姦をやり返されるのもちょっと。
 精一杯殴り返します。被虐趣味、特にないもので」

シレッっとした澄まし顔でそう言っている。
ここまで堂々と開き直る暴虐があるだろうか。あった。
最もこの男も無意味にこんな事をする男ではない。
それは貴方もご存じだろうから、述べた通りの意図だろう。
とは言え、叩く程度は素直に受け入れている。あ痛っ。
(-196) 2021/12/14(Tue) 22:04:18
エアハートは、いくらなんでも酒場の男全員が非処女はないだろう……と、さすがに考えた。
(a30) 2021/12/14(Tue) 22:06:37

【秘】 残氷 の エアハート → 仮面の役者 フランドル

 
さすがに手甲と己の腕力の威力の自覚はある。
血が出ない程度にちゃんと手加減済みだ。
それにしたって痛いだろうけども。

「すみません、今何処かの誰かがミスをしたせいで、
 すこぶる手が暴れ足りないらしくて。
 ついこうしないとやっていけなかったらしいですよ」

ああ言えばこう言う。腹が立っただけで手を上げたのも事実。
ただ、そんな突発的な衝動を起こすくらい感情が揺さぶられて
いるのを、貴方はどう思うだろうか。嬉しいと感じるだろうか。

「──許しなんて、絶対出しませんよ」

随分な独占欲を、任務用の顔の癖に含み、滲ませて。この男は独占欲も劣等感も嫉妬もあらゆる感情を常に向けている。

それでも、いつも貴方がずっとこちらを見てくれていたから
安心できたから、その顔を見せなかっただけだ。

「何があっても、他人に折られるのを許しませんから。

 ……折る位なら、私がこの手で直々に折ってやります」

暗にそれはもう、貴方を剣と認めているのと同じ事。
去っていく貴方を引き留めたい気持ちと、それに反して全く動かない身体に、ただ目を伏せるしかなかった。

心は、去る貴方を引き留めて抱きしめてしまいたいのに。
遠くに行きたいどころか、傍にすら、在れなかった。
(-202) 2021/12/14(Tue) 22:44:50

【秘】 残氷 の エアハート → 埃運び オーウェン


「こんな汚い街で今更そこは気にするんですね。
 それこそ掃除屋やその見習いのお仕事でしょう。
 案外雇用が生まれていいかも知れませんよ」

猫、可愛いですよね。と同意している。
苦渋の決断で餌を渡せないのを想像して微笑ましい目。

「……半分だけ、流れている、か。
 それは、大変でしょうね。……分かるとは言えませんが、
 同じく別の血が流れている子の苦労は聞いた事があります」

自分はひたすら貴族を憎み呪っていたけれど、
彼ら「半分」の者にとっては、現在も進行している話で。
そう思うと、苦労を偲んで溜息の一つだって出てしまう。

「苦労の形も、その重さも比較にならないでしょう。
 私もこの国で言う“下級市民”の出ですから、
 他人にどうにもならない生まれで何か言われる──
 その鬱陶しさは、少しは理解できる部類と思います。

 でも、やはり不思議ですよ。ねえオーウェン。
 貴方は私ほど、何かを恨んでいるように感じられない。
 確かに人付き合いを避けていますが、
 逆に言えばこの世界の差別と上手く付き合っている。

 ……革命軍に入る理由が、見当たらなく思えます。
 一体どうして?」
(-203) 2021/12/14(Tue) 22:54:29

【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 残氷 の エアハート

「被虐趣味があったらこんなところにもいないでしょうし。
 反乱もしないでしょうよ!!
 ぁ〜……最悪、もう誰にも会いたくない」

引きこもりそう…、布団に潜って顔を隠す。
ふと言い忘れたことはだけ放つ、本当は帰ってほしい。
今は顔を見るのも、なんか、嫌だ。

「そうだ、例の監視の首輪、あるじゃないですか……。
 この後それつけてお偉いさんのところ行ってくるつもりです。
 実際あたくしはまだ無実ですし、なんなら、
 記録されたらまずいもんの方が知ってるんですよ。
 適当に悪いもん見まくって、内部崩壊させて。
 まずはこの魔女狩りみたいな炙り出し政策から消しましょう、異論あります?」
(-213) 2021/12/15(Wed) 0:33:25

【秘】 埃運び オーウェン → 残氷 の エアハート

           ・・・・・
「ああ──そいつの話は知っている。
 苦労の共有もした。俺達革命軍は……
 ある程度息苦しさを抱えているものだな。
 同情してはやらないけど、………」

猫の話も、考えて。
ああそうだ。この街には、と。

「……確かに、誰を強く恨んだことはないな。
 おたくの言う通り、俺は最大限にこの街に順応してるさ。
 仕事さえしてりゃそれなりに蜜は吸える。

 酒場で馬鹿どもとバカ騒ぎするのも……
 何だかんだ言って、悪くないとさえ思ってやる」

良いものだ、と思えるものは沢山あったりする。
どれだけクソッタレた世の中でヒーコラ働いても、
それでもいいかな、と思えることは、ある。

「だが俺は……それでも、この街のことが嫌いなんだ。
 黄金と夢に魅せられた貴族や下賤の民は、厄介事ばかり起こしやがる。

 上が肥え、下が絞られ、そのしわ寄せは……辿っていけば、その先にあるのは、俺ら冒険者だ。
 悪党どもが暴れればケツを拭き、稼いでる奴らは紙一つでコキ使って来る。俺達は……真の意味で蔑ろにされているのは俺達なんじゃないか?そう思ったら──」

(-214) 2021/12/15(Wed) 0:38:52

【秘】 埃運び オーウェン → 残氷 の エアハート


「ここにある、誰かの誇りを──四方に運んでた。
 ……俺はどうでもいいんだよ、黄金と夢の為に犠牲になる下層市民なんか。

 この街が壊れたら、冒険者はもっと遠くへ羽搏ける。
 ひっくり返るなり、あるいはより締め上げがひどくなって都市が立ちいかなくなりゃ……俺はそれでいい」

顔を近づけて、目を細めて、そう囁く。
嗤っていた。けれどそれは、どことなく疲れのある笑み。
まるでその勘定に。羽搏く者に自分を含めるのを、とうに諦めたような。

「反感を抱くならそれでいい。付き合いきれねえってんならそれだって別に構いやしない。
 俺もなんでここまで話しちまったもんだか……酒の席の気紛れ、ってことでひとつ、勘弁してくれ」
(-218) 2021/12/15(Wed) 0:47:28

【秘】 残氷 の エアハート → 迷彩掃除屋 ノアベルト

 
「あはは。その気持ちにさせる為に行いましたからね。
 実際政府に暴行されれば『誰にも会いたくない……』
 そう思うのも自然でしょうから。ほら違和感が消えた」

めちゃくちゃだ。と言いたくなるが、一理無いこともない。
貴方はどうだろうか。
なお、布団を被っている貴方は物凄く視線を感じる。
とても、見ている。着替えながら貴方を。
顔を見るのも嫌と思われてるなんて考えてすらいない顔だ。

「着けることも内容も構いませんよ。
 革命軍内でも意見が分かれるでしょうが……
 私はこの馬鹿な施策を先に終わらせるのに賛成です。

 ああ。
首輪、私が着けるので少し身体起こせます?」


顔を隠してる相手にえらいこと言ってきた。
(-219) 2021/12/15(Wed) 0:48:16

【秘】 残氷 の エアハート → 花売り妖精 アイシャ

 
「……そうですね」

思いを馳せるように目を閉じる。

「言って欲しかった。でも知りたくなかった。
 私の、少々特殊な異能が使える一族は、
 貴族の顰蹙を買って殺され、私は下級市民に。
 そんな奴らの血なんて、流れていて欲しくなかった。

 ……理解していますよ。彼には何の咎も無い事も。
 それでは嫌う貴族と同類、むしろそれ以上の悪だと。

 それでも、それじゃあ。と割り切れなかった。
 ……私は、私は、善人にはなれなかった。
 なにより、それを本音では悪い事と思っていない。
 そんな自分がいる事すら、もう嫌になりますよ」

理屈で理解していても、それでも割り切れない。
それができる模範的な人間もいるが、己は違った。
理不尽と自己矛盾に常に振り回されて来ている。

「……妖精?ハーフ、のようなものでしょうか」

光り輝く羽根を初めて見るような目で見つめる。
こうして対話する存在でそれを見かけるのは初めてだ。

「妖精側からはともかく、人間側からと言う事は……
 年を取るか、成長する速度が遅いのでしょうか。
 ……でも、昔は?今は、傷付かないのですか?」
(-245) 2021/12/15(Wed) 3:26:34

【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 残氷 の エアハート

あなたが付けるんですか、嫌ですやめてください。

 外れるような仕掛けにしてください、なんなら自分でつけられます」

警戒するように距離を取ろうとするがなんとも無様で。
すぐに戻ってやろうと、自分が表に出ない理由は大怪我だ、ということにしようとしながら思考を巡らせる。
おしゃべり鼠の仲間ぐらい酒場には溢れている、すぐに情報は回るだろう。

「……はあ、エアハートがとんだサイコパス野郎だなんて知りませんでした。拷問に向いてます。
 仲良くならなきゃよかった、他人ならたまにいるんですよ。
 そういう―――合理主義な人」
(-256) 2021/12/15(Wed) 11:31:37

【秘】 残氷 の エアハート → 迷彩掃除屋 ノアベルト

 
「逆ですよノアベルト。任意の際に外せるようにするため、
 多少操作してつけないと半端にロックがかかって
 逆に外し辛くなるんです。はい、いいから後ろ向いて」

仮にも政府側の首輪だから、変に弄ると怖いのもある。
そういう意味で着けるのに慣れてる奴がする方がいいと。

つまり、やはり首輪は着けようと迫られる。

「サイコパスかはともかく拷問は慣れですよ。
 その人の苦痛と思うラインを読み取ればあとは……
 まあ流れ作業です。時間をかけられない時は困りますが」

末恐ろしいことを言っている。
明らかに拷問経験のあった者の発言だ。
最も首輪は着けようとしてくるが拷問な気配はない。
いや、何か行ったが拷問までは……行ってない?
さておき、無意味に行う人間ではないのは伝わる筈だ。

「おや、今から嫌いになってもらっても?
 私は好きになってくれると喜びますよ。
 好意があるのに無関心ほど悲しい事はありませんからね」
(-257) 2021/12/15(Wed) 11:51:26

【赤】 残氷 の エアハート

 
/*
時間が 時間が足りませんわ!!
暁月卿オーウェンお嬢様に噛みをお願いしてもよろしいかしら…!?
(*4) 2021/12/15(Wed) 18:24:20

【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 残氷 の エアハート

「好意がある人間に無関心になんかなりませんよ。
 ああもうこの時間が拷問なのがわかってないんですか?」

スラングを吐きつつおとなしく首輪をされた。
これが残り続けるのは本当に嫌だ、でもここまでされたのだ。
反乱軍のリストでも全部もらって、その彼らに迷惑をかけない範囲で偽の情報でも政府側に入れに行こう。
この酒場にこの政策を送り込んだことを恨むんですね……。

「はぁ……もういいですか。
 このベッドすぐに破壊して帰り……いや、ううん、一人になりたいです……。エアハートが困りごとがあったら助けてあげますが、顔を見たくないので背中に話しかけてください」
(-269) 2021/12/15(Wed) 18:48:14
 




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