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【雲】 ウユニ一つ目は、貴方が遺した手紙。 W数十年後にW の一言は今、死んでも貴方にあえないんじゃないか、 私にそう思わせたし、 私が貴方の宝だという一言は この命を投げ捨てるのは、 貴方の宝を投げ捨てるのと同じだと、 私に思わせたから。 死のうと体に傷をつけても 躊躇うような傷で終わったのはそのせい。 今まで散々貴方の気持ちを 蔑ろにしてきたから。 罪滅ぼしにもならないけれど それでも、……。 (D76) 2022/08/27(Sat) 17:51:05 |
【人】 ウユニ 家族に見捨てられた私を、優しく迎え入れて 普通なら到底受け入れられない病を受け入れて 私の事を、愛してくれる人と、過ごしていた。 綺麗だ、と言ってくれたことも 私の贈り物に喜んでくれたことも 思い出をなぞるように湖で遊んだことも 愛を誓いあったことさえも。 すべて、ゆめだったの。 (1) 2022/08/27(Sat) 17:53:59 |
【人】 ウユニ―――――また、哀しい夢を見ていた気がする。 呼ばれて、ふと、現へ意識が引き戻された。 心配そうにこちらを見つめている子に 私は優しく笑いかけて。 (6) 2022/08/27(Sat) 18:03:01 |
【人】 ウユニ「なんでもないの。 ……ごめんね、ヴィオラ。 起こしてしまったかしら。」 まだ、陽が高くない時間、 幼子が起きるには随分早かったから、 まだ寝ていていいのよ、と頭をなでた。 (7) 2022/08/27(Sat) 18:03:56 |
【人】 ウユニ『ううん。 もう、ねむくなくなっちゃった。 おかあさんは……? ねてるときのおかあさん、 ずっと、くるしそうだった。 だいじょうぶ……?』 (8) 2022/08/27(Sat) 18:04:23 |
【人】 ウユニ眉下げて、此方を見つめる目元は 愛しいあの人に、似ている。 この子は……、ヴィオラは、 最愛の人の忘れ形見。 だから似ていて当然なのに、 数年見続けてもまだ、はっとしてしまう。 今でも、この子の存在は夢じゃないのか、と ヴィオラを見ては 驚いてしまうことがあるくらいだから 身籠っていると分かった当時は、 本当に驚愕したし 暫くは信じられなかった。 (9) 2022/08/27(Sat) 18:05:10 |
【人】 ウユニ でも、我が子の存在を知れば 死ぬわけにも、この身を蔑ろにするわけにも いかなくなってしまって。 裁縫で生計を立てる術はあったから。 誰にも頼ることなく、私は子どもを産んだ。 (10) 2022/08/27(Sat) 18:05:41 |
【人】 ウユニなおも心配そうなヴィオラの気をそらすように 朝食を作って、食べさせて。 視力を失った左目を隠すように眼帯をして、 机に置いてあった仮面を一度、撫でた。 ヴィオラが生まれてからは、付けていない仮面。 それは埃一つ被らず綺麗なまま、置いてあった。 身支度を済ませれば、 ヴィオラの手を引いて、家を出る。 (17) 2022/08/27(Sat) 18:12:49 |
【人】 ウユニ目指すのは、あの日以来訪れていなかった丘。 行けば、あまりにつらい出来事を 思い出してしまいそうだったから、避けていた。 久々に来た場所は、 花が増えていること以外は 何も変わっていなかった。 吹き抜ける風の心地よさも、景色も。 (18) 2022/08/27(Sat) 18:17:56 |
【人】 ウユニ最後は語り掛けるように呟くと、 蒼空を見上げて、 天国にいる貴方へ笑いかける。 つられた様にヴィオラも 天を見上げて、笑って。 つながれた小さな手の温もりを感じながら、 私は密かに誓った。 (20) 2022/08/27(Sat) 18:19:35 |
【雲】 ウユニ幾度も季節は巡って。 一組の男女が夫婦になった日。 祝福の鐘の音が鳴り響く。 それを嬉しそうに、 眩しそうに 見つめていた隻眼の女性がいた。 彼女は柔らかく微笑むと、 夫婦に気づかれないように そっとその場を後にした。 (D78) 2022/08/27(Sat) 18:21:55 |
【雲】 ウユニ女性が向かったのは、街を見下ろせる丘。 来るまでに着替えて来たのか、 白いドレスを身にまとって 白い薔薇の花束を手にした彼女は 周りに花々が咲き誇る 木の根元に 寄り添うように 腰を下ろして。 (D79) 2022/08/27(Sat) 18:23:00 |
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