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【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「悪いが、特定の人間に絞り込めていない状況だからな。俺からはその質問には答えられんよ。強いて言うなら…お前さんに理由無く近づく輩は全て警戒しておいて良い。」 「例え身内であってもな。」 誰が犯人なのかは分からない。 だから、身内だからと気を許すなと伝える。 「…お前さんは失うなよ。大切なものをな。」 (-296) 2022/08/17(Wed) 18:41:27 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 愚者 フィオレロ「……。」 花を軽く撫でれば、思い出す。 その面の下の表情は誰にも分からないが、悼むように零す。 「どうして先に逝ったんだ、お前は。」 そしてさらに思い出すのは、あの日のこと。 「花茶は扱ったことがなかったな。ふむ。馴染みが無いわけでは無いが、折角なら取り寄せてみるか。」 と興味のままに言ったっけ、と。 (-297) 2022/08/17(Wed) 19:15:49 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド試着室の中よりは、なんて言葉には少しだけ意味有りげな視線を送ったかもしれない。 けれども"騒がしい場所"に出たからには、やたらとそれを言葉にしたりはしなかった。 おそらくは人目のあるところで件を問い詰められても、知らん顔をするんだろう。 同じことを話題に出来るのは、同じくらいの状況でだけ。そういうことなんだろう。 「ええ、いいの? それじゃ、お酒のほうくらいはオレが出そうかな。 チェラスオーロを店外売りで出してるところがあったもんだからさ、お供はそれで。 祭りの間しかやらないって言ってたから、今しかそんな気軽に飲めないよ」 この国じゃ酒は食事につきもの、さして大げさな誘いでもない。 冷めやらない熱狂に満ちている街路を抜け、大通りへと戻れば昼と大きくは変わらない。 そのうちにめいめいの家へと帰るのだろうけれど、それでもまだそれを渋って集い合う。 その中へと連れ立って潜り込んで、行儀の良いわけではない食事を楽しむのだろう。 ジャンルもバラバラの演奏を聴きながら、さして広がりのない話題を口にする。 街の歴史だとか、さしてエピソードもない待ち合わせスポットの話だとか。 共通するのはそれぞれが混紡するように手をつけあぐねている島の話だということ。 演奏を聴き、酒を嗜むのをメインとしていたならそちらは浅くもなりはする。 やがて演奏者が入れ代わり立ち代わり、最後の奏者に拍手が送られたところで。 ふと思い出したことがあったように、ジャケットのポケットに手を入れる。 「ああ、そういえば。手出して」 (-298) 2022/08/17(Wed) 19:48:16 |
【影】 鳥葬 コルヴォ僻地の廃倉庫。 今日もがらんとしたその場所に響くのは、 やはり小さく無機質な音だけだ。 手入れを終えた『仕事』の道具を元の場所へと戻す。 明らかに通常業務の範疇を逸脱したその仕事を引き受けたのは、 一言で言えばただ、断る理由が無かったから。 飾り気の無いランタンの明るすぎない灯りの下、 懐中時計の針でその時が来た事を確かめて。 そうして今日もまた、廃倉庫は静けさに包まれる。 (&2) 2022/08/17(Wed) 20:00:18 |
【独】 鳥葬 コルヴォ「どうだっていい事だ」 「誰の思惑も、その結果も」 「これで死ねるなら、それでいい」 「死ねなかったら、代わり映えしない日々が続くだけだ」 (-299) 2022/08/17(Wed) 20:04:51 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ「…………」 「私は」 捕んでみれば、その腕はなんとも細く、頼りない。 あなたは男だ。 数年もたてば──いや、今でさえ、彼女を組み伏せることすらできるかもしれない。 彼女は非力だ。 弱く、愚かで、そしてなんの能もなく、 この街を離れる勇気すらもなかった。 「私はいい。 体を売る以外、もう何もできない。 十年もすれば売れなくなって、あなたのかわりにゴミ捨て場に転がる。 けど、あんたは違う。 ……違うよ。 本なんて、私は読みやしなかったもの」 こちらを見つめる目を、見下ろす女の瞳は潤んでいた。 そこに浮かぶ感情を、なんと表現するべきだろう。 ――悲しそうで。 ――嬉しそうで。 笑うように、おんなは泣いていた。 涙なんて、決してみせはしないけど。 ↓[1/2] (-300) 2022/08/17(Wed) 20:06:02 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ↓ 「 私 、旅行は 嫌いなの」「私は大丈夫。守ってくれる男なら、いるし」 「――仕事してるだけ」 あなたの問いに、答えることはできない。 答えにもならない答えを押し付けて、歩き出そうとする。 「いいから黙って、街を離れなさい。 一回爆発しないと、こういうのは収まらない。 へたくそなセックスと同じ。男ばかり、馬鹿みたいに騒いで、あちこち犯して、そうして終わったら素敵な思い出みたいに語るの。ああ、くたばれって感じ」 溜息。血を吐くような。 「死にたくはないでしょう?」 死にたくなんてないのだ。 [2/2] (-301) 2022/08/17(Wed) 20:07:30 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>75 ラウラ 「あぁ……」 水の流れる音を聞きながら頷いて、 写真立てを取りにテーブルに近づいて手にとって見れば、やはり自分たち3人がそれぞれ持っているはずの写真だった。 孤児院に居た頃の、悪ガキだった時代にたった一度だけ撮ってくれた時のことを、今も鮮明に覚えている。 「この元気だけが取り柄みたいなのが俺、少し困ったようにしてるのがツィオ、へそを曲げてるのがマウロだ。 あの頃は正義感ばかり強くてな、二人をよく引っ張り回していたんだ」 この日も確か、二人を巻き込んで屋上に上がって叱られたのだったなと、苦笑しながら戻ってくると、貴方に説明しながら見せるだろう。 今でこそ堅物に軽薄にと変わっていったが、マウロだけはその性質は殆ど変わっていないように思う。 今も昔も、気難しい猫のような男だった。 「俺もツィオも焼き増しを持っているんだ。これは……、アイツのそばに置いてやりたいものだな」 長い睫毛を伏せながらそう言った表情は、過去を懐かしむような、悔しさが滲み出るような、そんな不安定なものだ。 貴方がもしこちらを見上げたなら、どんな表情が見えただろうか。 それは、貴方自身にしかわからないだろう。 (77) 2022/08/17(Wed) 20:07:53 |
ビアンカは、ここは大嫌いだった。 (a38) 2022/08/17(Wed) 20:08:51 |
ビアンカは、けれど、ここに居続ける。 (a39) 2022/08/17(Wed) 20:09:10 |
ビアンカは、旅行になんていかない。 (a40) 2022/08/17(Wed) 20:09:23 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー「祭り期間だけじゃなくても、夏の間はワゴンで売り出していてもいいかもしれない。俺だってあったら買いそうです」 少しでも落ち着けば、自分もそういう事が出来るだろうか。 皆もそういう事が、気軽に出来るだろうか。 出歩いて後をつけられるような心配も、スコープ越しに覗かれる心配も無い人たちが、笑顔で祭の喧騒を縫って歩いていく風景に、何かを思い憂う事が無くなる事は。 見送りに笑みを向け、入ってきた扉へと足を向ける。扉のノブに手を掛けたところで、聞こえた声に一度振り返り。 「律儀に順番守るのか? 真面目だな、お前」 たったさっきとは全く質の違う笑みを浮かべて、扉を押した。 カラン、カラン。 「どうも」 パタン。 また、明日。きっと何事もなければ、この男は言葉の通りに明日も来るのだろう。 革靴がタイル張りの道を叩く靴音が、店から遠ざかっていった。 (-302) 2022/08/17(Wed) 20:12:58 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 愚者 フィオレロ「孤児院ったあそんな印象が主だろ。 ほお。鐘の音ねえ。 だからあんな態度の割に嫌そうにしていたのか」 「こんなの俺の功績じゃねえよ、先代のもんだ。 俺の性格がまるくなったのも全部な。 ここで育っても行き先は誰かさんの手足になる場所、 いいともわるいとも限らねえよ」 褒められているとは思いつつ、返すのは苦笑い。 当然だろう、何を言われるにしても答えは同じなのだから。 「だったら一生聞けなくていい」 「いつか地獄で聞かせてくれ」 (-303) 2022/08/17(Wed) 20:16:06 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「そ。 まあ、女ですからね。 いつだって身の危険は感じてる」 冗談めかして笑いながら、自らを抱くように腕を組む。 寒くもないはずなのに、強く圧された指先が白んでいた。 「大切なもの?」 あなたの忠告を、レコーダーのように繰り返す。 ――そのレコーダーはノイズ混じりでがりがりと歪んでいて、きっとずいぶん昔に壊れてからそのまま、置かれているのだろう。 別に、珍しいことじゃない。 「処女なら、随分昔に無くしたわ」 他にはなんにも持ってない、と嘯いて。 握り締めた掌を、今度はひらひら、無責任に振ることはなかった。 「………あんまり営業妨害するのは気が引けるな。 ねえ、おすすめはある? これ、どこのお菓子? チャイナ?」 (-304) 2022/08/17(Wed) 20:16:19 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア「だってもう、どうしようもないだろ」 「助けてくれって言って助かるわけじゃないんだしさ」 死にたくはない、と思うけれど。 ここまで来てしまったのは、少年自身の足なのだ。 だから、喚いても仕方がない。 興味がないと言うくせ、あなたはまだ少年を撃たない。 あまつさえ、先を促すような視線を向けてくる。 だから。 「気が向いたら、ナイトバー『Pollo Nero』のビアンカってヒトに届けて」 「金借りたままだから」 まとめれば300ユーロほど。 完済にはまだ足りないだろうが、ないよりはマシなはずだ。 死ねば必要もないものだから、使える相手に渡る方がいい。 翠の瞳が夕闇を見つめる。 あなたへ向けて、裸の紙幣を差し出す。 (-305) 2022/08/17(Wed) 20:19:42 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 愚者 フィオレロカランコエの鉢植えを置いて届いた手紙にため息を吐く。 すぐには誰から宛てかは直ぐには思い当たらなかったが、何かをするのなら数人。 「……読みたくねえなあ」 最悪のことを考えて、一人自室でその手紙を開いた。 (-306) 2022/08/17(Wed) 20:22:15 |
【置】 害のない毒 マキアート「怯えないでpiccolino. すぐに気持ち良くなるから」 切開して。攪拌して。抽挿して。 赤と白のグラデーションが手を汚す。 「Testa, spalle, ginocchia, e piedi, ginocchia e piedi」 「E occhi e orrechie e bocca e naso」 「全部お金にして、家族に返せるんだ」 「嬉しいよね?」 「笑って」 「最近、そういう顔を見てばっかりだ」 (L0) 2022/08/17(Wed) 20:30:23 公開: 2022/08/17(Wed) 20:30:00 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ【どこかのバー】 >>69 マキアート 「――……。」 どちらの答えが来ても。 にこやかに返す自信は、あった。 でも、 どちらの答えも。 望みのままに、とくるとは思わなかった。 話題の真意が見破られるのは予想していたけれど。 優しい先輩の情を狙った意地悪な言い様にも 一瞬ですら狼狽えずに、受け止められるとも思っていなかった。 先輩、甘やかしすぎです。 ……本当に、敵いません きょとんとして、口元を緩めて。そんなことを、思う。 「先輩には、そうですね……。 笑っていて、欲しいです。いつもの通りに。 それで、1ゲームだけ付き合ってください。 カードでも、ルーレットでも、サイコロでも。 その後は……先輩の、お好きに。 叱ってくださっても、笑ってくださっても構いません。 ……涙をいただいても、構いません。先輩の御心のままに」 (78) 2022/08/17(Wed) 20:30:37 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカけれど、その頼りない腕が少年を拾った。 守りたいとか、どうにかしたいとか、そういうことじゃない。 そういうことができる者はきっと、他にいくらでもいるのだろう。 それでも。 あなたがしてくれたことを返したいと思うぐらいにはなったのだ。 「じゃあ、その十年で」 「おれがもっと他のことをできるようになって、あんたを拾えばいい」 少年は、ばかだ。 学はないし、碌にものも知らない。 ばかなこどもだ。 それがどれほど大変なことか知らない。 あなたの手を引く。 話はまだ終わっていないから。 「死にたくないのはあんただろ」 (-307) 2022/08/17(Wed) 20:31:21 |
マキアートは、作り笑いをせずに済んでほしい。ほしいのだ。 (a41) 2022/08/17(Wed) 20:32:01 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ暗めの照明の下はみな密やかに会話をしていて、何を話しているかはお互いに聴こえやしない。 それでもあくまで食事は楽しむものという姿勢は、ある程度の賑わいを店の中にひしめかせ。 ひとつひとつのテーブルの個性や目立ち具合なんてのは、他愛ないもののようにかき消すのだろう。 一応、口端にのぼる単語や示唆については直接的に過ぎないように気を使う。 「ずいぶん大変なことになってるっていうのは聞いてる、代替わりだけじゃなく。 早く解決したならいいけれど。それでお互い納得するものかな」 二発の凶弾はその原因を突き止めることを優先していて、いずれは明かされるかもしれないけれど。 それに続く模倣犯達まで、同じように納得の行く理由が明けるものなのだろうか。 互いに自分たちの塒でどんな話をしているかはわからないし、わかっていないものを説明したところで、 穏便に話し合いに進めるかどうかなんてのは、まだわかりっこない、有り得ないのかもしれない。 「……そんなふうに言わないでよ、先生。 オレは貴方まで便りがなくなってしまうのは、いやだ」 せっかくの食事の席を設けてもらったっていうのに、質の悪いジョークにしんみりとしてしまう。 笑えもしない、縁起でもない。ぐ、と喉が狭まったように食事がせき止められて、 なんとか押し流すように、グラスの中身を一気に干した。 きっと困らせることになるのだろうけれど、それでも口にせずにはいられないように。 一歩、一歩と踏み出した足がその下の薄氷に罅を入れているのがわからないわけじゃない。 けれども"次"なんてあるかわからない、生きていても、――死んでしまっても。 「……ねえ、今日は。子守唄うたってくれるんでしょう?」 (-308) 2022/08/17(Wed) 20:42:06 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ「ばか」 ふ、と笑う。 「教えなかったっけ」 「男は、女を置いていくもんだよ」 手を引かれて、ゆっくりと振り返る。 肩越しの顔が、あざけるように歪んだ。 「その時私は三十四。 十年体を売れば、もう売るものなんて残ってない。 積み上げた借金は、きっともう返せない額に膨れ上がって、 私の女としての部分を全部ツケと利息でぐしゃぐしゃにする。 あんたも十年たてば、きっと大切なものがたくさん手に入る。 素敵なものがたくさん。 そんなとき、ごみを拾いに戻る必要なんてないんだよ」 はあ、と。 溜息に、どこか甘い香りが混じる。 ――酒の匂いだ。 「死にたくなんてないよ。 けど、生きていてもそんなに、よくはない」 (-309) 2022/08/17(Wed) 20:42:55 |
【置】 翠眼 ヴェルデ猫など気にしなければよかったのだろう。 言われた通りに早く帰るべきだったのだろう。 仮定をいくら重ねたところで、もはや意味などありはしない。 もうきっと、どこにも行けない。 それをすこしだけ、いやだな、と思う。 けれど、何もかもが遅かった。 “0”だった少年は、“1”を得ていることに気が付かず。 “0”へ還される瞬間になって、ようやくそれを知った。 (L1) 2022/08/17(Wed) 20:46:59 公開: 2022/08/17(Wed) 20:55:00 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「ほぉ、チェラスオーロをこんなところで出すとは奮発だな」 まるで一般人のように人混みに紛れ、野外ライブなど鑑賞しながら外で食事をする。 そんな、普通の若者のようなことを自分がやるとは思わなかった。 遊びなど一切してこなかった男だから、あなたの話にはきっとあまりついていけなかったに違いない。 「普通はこうやって遊ぶのか。 俺にはまるでわからない世界だな」 これは別に、マフィアになったからそう言っているわけではない。 孤児院時代は外になど出れなかったし、医者の家に引き取られてからは上流階級の勉強や訓練の毎日で遊ぶ暇などなかった。 そのままの人生を送ってたとしても、きっと、このように普通に外で遊ぶなど考えられなかったように思う。 無論、マフィアになってからも生真面目さが災いして、遊ぶなどということに興味すらなかったのだから仕方ないだろう。 「……手、だと?」 音楽が止み、盛大な拍手が送られている中、急に手を出せと言われ困惑した表情を浮かべた。 それでも、このような場所で武器のようなものなど出すわけもないだろうから、訝しみながらも己の手を貴方の前に出してみた。 (-310) 2022/08/17(Wed) 20:48:38 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>78 ヴィオレッタ 「へえ?構わないよ」 二つ返事で快諾する。 可愛い後輩の悩みや願いを聞き届けるのは当然の責務。 そこにひとつまみ、見栄を張りたくなるのは男の性だ。 故にここでは一日の長を存分に振り回させてもらおう。 「キミは……昔より随分巧くなったからね。 成長を喜ぶのも、爪の甘さを先輩として微笑むのも、 どちらも今から楽しみにしておくよ」 一世一代の大勝負、なんて。 待ち遠しく思うけど、直ぐ執り行いたいものでもない。 ──全部、“Se”の話だ。 なった時に笑う準備だけしてたらいいんだろう。 今もその時も、作り笑いだと思われてないといいのだが。 (79) 2022/08/17(Wed) 20:50:27 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「ない訳ないだろ……まだ何もしてないってのに。 誰一人、死ぬならせめて代わりになるくらいがよかったね」 半目で顔を少し上げて、視線も上げて。 見つめる視線は不満をありありと含んでいる。 「急に素直になるじゃん。 ……それ、最後に会った日に聞きたかった。 俺は君の本音……とまでは言わないが、 少なくとも言葉通りとは言ってなかったと思ってなかったのに。 ……さすがにあの日は堪えた。連続で振られてた日だったからね」 だからといって、信じられなくなったと言い切らない辺りが、 つまりはそう言う事なのだろう。 貴方の後ろに常に遠い日の懐かしい彼を見ていた。 貴方が今行っているように会話の裏を呼んだ意味を 考えていたけれど。それをするには情緒も知識も共感も、 何もかもが足りなかったから。 結局こんな場所に至るまで気づけなかった。 「で、ここどこ? さすがに死んでないとまでは楽観視してないけど」 (-311) 2022/08/17(Wed) 20:52:16 |
【置】 鳥葬 コルヴォ「しませんよ。復讐なんか。 俺は他の奴等と違って元気じゃないんです」 「何かできたら、なんてのは高望みだし」 「最初から、俺にできる事なんて一つしかないって事も」 「わかってますよ」 (L2) 2022/08/17(Wed) 20:52:21 公開: 2022/08/17(Wed) 20:55:00 |
【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカそうだろう、と繰り返すのは先と同じ言葉になるから、相槌だけで過ごされる。 やたらに相手の境遇や過去を聞きたがるわけではなかったから、相手も話したりはしなかっただろう。 そしてきっと相手も、金を払っている間のリップサービス以上には興味を寄せなかっただろうから、 男が何処で生まれてどう育ったかなんてのは、聞かされていないはずだ。 それでも真っ向から、裏稼業の浪漫なんてものに浸りきっている人間は、 よほど血筋に硝煙の匂いの染み付いた人間だけでしかないのを、知っている。 互いはそうではないということも、わかっている。 相手の、強い表情を横目に見遣りはしただろう。 ぎょっとしたりもしなければ、二度見して確認したりもしない。 ただ、少しだけ黒目は下の方を見つめがちになって、改めて道路の先の方に視線を移して。 運転に支障のあることはしないし、動揺してみせたような様子もない。 「……今度から」 余計なお世話なのだろうし、きっと言ったところで相手の覚悟が揺らぐわけじゃない。 彼彼女らの間でどんなやりとりが交わされていたのかだって、わかりゃしない。 納得済みの話なのだったら、それこそ無駄な忠告でしか無いだけのものだ。 「ウソつく時は、話切り出す時から貫いておいたほうがいいよ」 どこが、何が、なんてのは敢えて口にせずとも伝わるのだろう。心当たりはあるだろう? ゆっくりと、海岸線を窓の中に切り出しながら車はゆるやかなカーブを曲がっていく。 街を見下ろすほどの勾配もなくじきに市街に差し込んでいけば、 そのうちに車に乗り込んだ場所にほど近い風景が見えてくる頃だろう。 話し合いは、もうそろそろおしまい。 (-312) 2022/08/17(Wed) 20:52:30 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 永遠の夢見人 ロッシ「……俺、死にました?」 何も言わないけれど温かみは……わからないが、 少なくとも触れられるたびにどこか心は温まる。 大丈夫ではないけれど、弱音を余り見せたくない。 正確には本来諜報員は見せてはいけないのだ。 それを学んだのは貴方からか、他の誰かか、 自然にかはわからないが、少し無理をしてそう笑いかける。 笑顔も、苦笑に近いものになってしまったが。 「でも何でロッシさんが……殺しても死ななさそうなのに」 それは“なのに死んだのか”と言うよりは、 “だから死んでないだろうにどうしているのか”の響きに近い。 (-315) 2022/08/17(Wed) 20:57:38 |
【独】 冷たい炸薬 ストレガ【寂れた時計塔】 寂れた時計塔の中、一人ベッドに転がっている。 ベッドと言ってもありあわせの物を持ち込んで 作ったものだから、寝心地が良いとは言えないが。 思えば、随分とここを改造してきた。 隙間風だらけだったこの場所を。今では光も漏れてこない、 自分だけの城。尤も、すぐに全員にバレるのだろうが。 キン、と指先で触れていた物が甲高い音を出す。 それは金属の筒で、先端がボタンになっている。 今の音はボタンの安全装置が外れた音だ。 これを押せば、装置から電波が発されて、 あちこちに埋め込んだ起爆装置が作動するようになっている。 今親指を下ろせば、この時計塔基部から爆弾が起動し、 仕掛けたものが連続して全て炸裂する。 時計塔の中、或いは近くに居る者は全て。 吹き飛んで死ぬことになるだろう。 それが今、指先ひとつでいつでも起動できる。 「…………」 キン。再度、甲高い音。安全装置を掛け直した音。 いつ、誰が、どうやって狙ってくるかわからない。 隠れている場でも、見つからない訳じゃない。 いつでも、一矢報いる為。 ストレガを狙う者に死を。 甲高い音を2回ずつ響かせて、指先を動かし続ける――。 (-314) 2022/08/17(Wed) 20:57:43 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 愚者 フィオレロ「……これを飾れってか? いつの間にか花だらけになるんじゃないか」 ため息を吐いて鉢植えを窓辺に飾れば、背を向けて立ち去る。 「水やれなかったら悪いな。 ……無事に帰れたらどうにかしてやるよ」 /* 完全に読み間違えていました。手紙は無かったです。 誰宛かわからないですが、何かを感じ取って思い当たる場所はあるそうです。 (-316) 2022/08/17(Wed) 20:58:29 |
【置】 ノーモアベット マキアート「オレは、ずっと心から笑ってるよ」 「è più la spesa che l’impresa.」 (L3) 2022/08/17(Wed) 20:59:05 公開: 2022/08/17(Wed) 21:00:00 |
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