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【人】 商人 J[ 高級宿というわけではないにしても、フロアひとつを貸し切るなどどれほど金を無駄遣いするのだろうか。 そうしてまで何を探しているのか。 男にわかることは、女が金の使い方も、手の伸ばし方も知らないということ。 薄く浮かべていた笑みが大きく三日月を描く。 これは滅多にない、楽な仕事だと、そう深めた笑みを元の薄笑みに戻すと男は後ろに手を組みながら女の返事を待った。]* (27) 2022/03/13(Sun) 20:34:22 |
【人】 旅人 J[不在と思われて立ち去られるのも 部屋を荒らさんと扉を破られるのも嬉しくない。 態と硬いブーツの底で木製の床の上 足音を立てて扉の近くへと寄る。 まだ開けぬまま。 鍵もまだ、かけたまま。] (29) 2022/03/13(Sun) 21:08:19 |
【人】 旅人 J……どちら様かしら? [女の声でそう訊ねた。 ノック音だけでは何もわからない。 ただ金を奪いにきた暴漢という可能性もある。 周りに迷惑をかけたくなく話を聞かれたくもないから 同階は貸し切っており、 2階ならば窓から飛び降りて逃げる事も自分にはできる。*] (30) 2022/03/13(Sun) 21:10:15 |
【人】 商人 J[ 部屋の中から女の声が返る。 緊張を孕む音、それはそうだろう。今この場で女の身を守るのは女自身でしかないのだから。 だが男はすぐに答えない。 不安と緊張と、想像を掻き立てる時間を与える。 そうして、たっぷりと呼吸三つ分の間を空けて答えた。] ケリオス商会と言います。 [ 漸く答えたのはそれだけ。 また沈黙を以て間を空け、女の反応を待った。] (31) 2022/03/13(Sun) 21:29:39 |
【人】 商人 J[ さて、実際はどのような女か。 ひとりで裏道に足を踏み入れようとするのは豪胆の証か、それともまるで世間を知らないのか。 表と裏の違いがわかる程度には何も知らないということはないのだろう。 だが、場数を踏んでいるとは想像しにくい。 余りにも警戒が薄すぎる。 何か、身を守る術があるのか。 たとえば魔術師の類だとか、或いは奥の手のようなものが。 力任せというのは上手くないだろう。 そのような手を使うことはめったにないが。 いずれにせよ、容易な相手ならばそれに越したことはない。]* (32) 2022/03/13(Sun) 21:30:46 |
【人】 旅人 J[日の当たる場所で育った自分に 盗品を取り戻すすべを 教えてくれる者はいなかった。 然るべき届けは出したが待つ意義を感じなかった。 時折、考え悩む。 この方法で本当に届くのかと。] (33) 2022/03/13(Sun) 22:33:51 |
【人】 旅人 J[立ち去った気配はないが 問いかけに返事がなかった。>>31 隻眼を足下に向ける。 扉の隙間から届く影を確認できない。 目の前に人がいたらわかるように 廊下の明かりを強めておくべきだった。 普段ならそうした。 今日は細工をする時間もなかったのだ。 その事実とすぐに反応がないことに 焦燥して喉が乾く。 表通りの喧騒が嘘のように何の音もしなかった。 喉を鳴らす音すら扉越しに聞こえてしまいそうで 唾を飲み込むのを必死に耐えた。 弱さを、取引相手になるならば見せてはならない。 自分のような世間知らずは、 あっという間もなく飲み込まれてしまう。 どこまで隠し切れるかは謎であり、 既に色々と掴まれていることは想像もしていない。] (34) 2022/03/13(Sun) 22:36:16 |
【人】 旅人 J[永遠に感じられる沈黙のあと 一言だけの返事が返された。>>31 男の、どこか余裕の感じられる声だった。 ケリオス商会。 覚えがない。 尤も、覚えがないことだらけであるが……。 相手には、底知らぬものを感じた。 これまで対峙してきた者たちも 生きる世界が違い、理解しあえぬと思ってきたが 何であろう、それらとも次元の違いを感じる。 扉越しに一言受けただけで、 三日歩き倒したのと同じくらい 疲労を感じていることがその証左だ。 だがそれでも。 必要な情報をもつものなら拒む理由はなく 探し物を続ける資金だけが騙し取られてはならない。 身を守るすべは剣だけだが 肉体や命を軽んじていればこそ無謀なこともする。] (35) 2022/03/13(Sun) 22:38:27 |
【人】 旅人 J[刺突剣の柄から手を離し、 鍵を開け、扉を開き、 愛想のない顔を覗かせた。 平均よりやや低い身長で見上げた 灰色の髪、色の濃い眼鏡。 口許は笑みの形を作っているようだが 胡散臭さが感じられ、目が見えないのは不気味だ。] 何か、売りに来てくれたのかしら お仕事の話なら、こちらへどうぞ ケリオス商会の────何さん? [部屋の中に一つだけある椅子を薦め名を訊ねる。 隣の部屋から椅子を運ぶ時間もなかったのだ。 気丈に振る舞っているのが見抜かれぬとよいのだが。*] (36) 2022/03/13(Sun) 22:41:25 |
【人】 商人 J[ 失ったものを取り戻すことはできない。 神という存在がいて気まぐれに奇跡でも起こさない限りは。 それが、たとえ些細なものでも、命にも換えられない大切なものでも。 だが、奇跡というものは偶にやってくる。 気まぐれな神がこの世界に存在しなかったとしても。 奇跡というものは起こるのだ。] (37) 2022/03/13(Sun) 23:24:22 |
【人】 商人 J[ 扉が相手現れた相手、頭ひとつ分は小さな女を見下ろす。 真白の髪、鉄の眼帯。 愛想のない顔は、まるで人形のようだった。] ええ。 では、遠慮なく。 [ 女の薦めるままに部屋に中へ進む。 男が立ったのは窓際であり、椅子に座ることはなかった。 窓から差し込む光を背に、女へと向き直る。] (38) 2022/03/13(Sun) 23:24:32 |
【人】 商人 J[ 演出は大切だ。 特に場慣れしていないような者を相手にするときは。 光を背にしたまま、男は名乗りを上げる。] ケリオス商会のジュダスと言います。 身分証を確認しますか? [ ギルドが発行する公の証明書。 それを差し出すが、女がそれを確かめるには歩み寄ってこの手から受け取らラなければならない。]。 どうぞ。 [ 気丈な振る舞いも平静な表情も、その一枚下はどうなのだろうか。] (39) 2022/03/13(Sun) 23:25:04 |
【人】 商人 J[ 強い緊張は、極度の疲労を生み、疲労は思考を鈍らせ判断を誤らせる。 相手をそう陥らせることは交渉において非常に優位となるだろう。 女が確かめようと、そうでなかろうと、口調に緩急を付けながら、男は言葉をつづけた。] もちろん本物ですよ。 それだけではない、ということですがね。 [ 女が欲しているのがただの装飾品ではないということ。 そして裏の人間を探しているのだということ、それを、知っているぞと言外に伝えた。] (40) 2022/03/13(Sun) 23:26:29 |
【人】 商人 J探しているものが……あるのでしょう? [ 口元の薄い笑みを崩さぬまま、男は女を観察する。 色濃い眼鏡の奥で、見えない男の瞳が女を値踏みしていく。]** (41) 2022/03/13(Sun) 23:26:43 |
【人】 旅人 J[これまで、答えを出さずにきた問いがある。 自分は、思い出のブローチが見つかったとして それで満足が出来るのか。 売り付けた者が誰か、知ろうとするのではないか。 決して簡単ではないだろうが知れたとして──、 その者を*そうとするのではないか。 確かな情報に手が届いた時考えようと 先延ばしにしてきた。 あの日から感情の起伏がなくなったかのようで 私は、私自身の望みが、わからないの。] (42) 2022/03/14(Mon) 9:37:56 |
【人】 旅人 J[自分はいま、万全じゃない。 都市間の移動の疲れが残っているし 果実を二つばかり食べて 手指が震えるほどの低血糖からは 回復したばかり。 人と会うのはもう少し休んでからにすべきだった。 そんな言い訳じみたことを考えてしまうほど 相手のペースに飲まれている自覚と焦燥だけがある。 万全ならば大丈夫だったかときかれたら……、 やっぱりそれも自信は、ないのだけれど。 大陸を横断し裏の世界のことも 少しは知ったつもりになっていたが ほんの浅瀬に過ぎず 大きな事件に巻き込まれなかったことは ただただ幸運だったのだ。 あたまがぐらぐらする。] (44) 2022/03/14(Mon) 9:38:53 |
【人】 旅人 J[男は、ジュダスと名乗った。>>39 此処らでは意味が変わるかも知れないが 自分のいた地域では、裏切りの響きを持つ。] ジュダス、さん 身分証、は………… [本名だろうか。 否、区別がつきさえすれば良いと思い直す。 商人の名の真贋など気にしてこなかったし 己も、故郷を出てから本当の名を使っていない。 どうして、気になってしまったのだろう。 身分証、は公の機関が発行するものだ。 女が欲するのは、そういったものを使わずに 物と金のやり取りをする者たちだから、 余り強く興味の引かれるものではないけれど それよりも、迂闊に男に近づいてよいものかを、迷った。] (45) 2022/03/14(Mon) 9:40:02 |
【人】 旅人 J[得体の知れない男は、 光を背に、いまや天使か、神かのようにも見える。 いないと思っていたのに。 私の家族を、救ってくれなかったのに。 そんな風に見えてしまうのは 自分が弱っているせいなのか 男の技術か、なにかによるものなのかわからない。 わからないことは、恐ろしい。 曖昧になっている自分という輪郭が 彼に思うまま作り替えられてしまう気がしてならない。 そして、それを望んでいる自分も……いる。 ] (46) 2022/03/14(Mon) 9:40:45 |
【人】 旅人 J[悩むそぶりを見せてしまったのち、男に歩み寄る。 結局自分は、差し出されたものを 近くで検めさせてもらうことにした。 扉を開けて顔を合わせて話すし 好意を極力無碍にしない。 これまでもそうしてきた。 品は、金で取り戻せるかも知れない。 だけど売り付けた人物の情報はどうだろう。 商人自身の信頼と今後の活動に影響するだろうものを 易々と売ってくれるものか。 自分がどうしたいかまだ決めていないが……、 少しでも信用は得ておきたい。打算だ。 足取りはすこしふらついたものになった。 自分では真っ直ぐに歩いているつもりで、 できない。ああ、情けない。] (47) 2022/03/14(Mon) 9:41:56 |
【人】 旅人 J[ドクドクと心臓が強く脈を打つ。 求める前に与えられるのは 神の愛めいている。 何が正解なのかわからない。] ……はい。あります [か細い声で答えた。] (50) 2022/03/14(Mon) 9:43:47 |
【人】 旅人 J[身分証を返却し、白皮の鎧、 籠手とドレスの間から一枚の紙を取り出し 彼の前に差し出す。 家族の肖像画から写し取ったもの。 片翼に抱かれるデザインの青い宝石。 手に取るなら渡すだろう。] このブローチを探しています 心当たりは……ありますか? [盗まれたとは言わずに 願いの品を打ち明け、唇を結んだ。 群れから離れた羊のような心地。 心許ない隻眼が彼を見上げ、返事を待つ。*] (51) 2022/03/14(Mon) 9:46:34 |
【独】 旅人 J/* ウッウッ 素敵なフリに見合うものが書けるようになりたい ながれ「じょんさん神」 J「ジュダスさん神」 ながれ「正解がわからない」 J「正解がわからない」 若干意味合い違うんだけどリンクしてるの面白い (-14) 2022/03/14(Mon) 9:57:40 |
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