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【秘】 友達 ネコジマ → 不知 ミナイ「雑なこと言いますね」 「まあ」 「たぶん、大変でした」 具体的にどうとは言わないし、先もまだ大変だけど。 そんな思考が、途切れ途切れの言葉に現れていた。 「だから、はい。 そすね、何かあったら明日香ネエに頼ります」 「どこぞの名探偵には、違うことを頼んだんでね」 そんなことを言って、いたずらっぽくわらっていた。 花火が消えたら次を点けてを何度か繰り返して、 後片付けもきちんとすればまたそれぞれ、 肝試しを続けることになっただろう。 線香花火は少なくとも猫島はしませんでした。 さいごのさいご、終わりにやるやつだと思っているからね。 (-268) 2022/07/14(Thu) 16:29:21 |
【人】 友達 ネコジマ【音楽室】 「 」 「 」 「 」 「 」 鍵盤を叩くのに合わせて、一番だけを何度か繰り返し歌って。 「 」 締めのところの音符を猫島は覚えていなかったから、 そうやって口に出して締めくくられた。 (40) 2022/07/14(Thu) 17:03:09 |
【人】 友達 ネコジマ【音楽室】>>40 「──……」 「べつに、なんとも…? 特に好きでもないですね。 嫌いとも言わねぇすけど。猫島楽譜も読めませんし」 「猫が昔から好きだっただけです」 「昔は、これ弾いてたら 猫が寄ってくるんだと思っていました。 タイトルに猫ってついてるから」 「──……」 「昔はあんまり考えなかったけど、この歌猫踏んでいますし。 それで傷付いたのって、たぶん忘れないじゃないですか」 「おんなじようにのんびりしているところに、 おんなじ人が近寄って来たら、」 「おんなじにならないように、逃げるなりなんなりするでしょ?」 (41) 2022/07/14(Thu) 17:12:36 |
ネコジマは、 鍵盤を軽く押した。 (a88) 2022/07/14(Thu) 17:17:44 |
ウラミチは、もう冷たくなった蚊取り線香のケースを抱えている (a89) 2022/07/14(Thu) 17:29:51 |
ネコジマは、鍵盤の蓋をとじて。音楽室を後にした。 (a90) 2022/07/14(Thu) 18:04:14 |
【秘】 傷弓之鳥 マユミ → 陽葉 シロマ「常世はこれ以上悪くはならない、ですか」 ……果たして、本当だろうか。 自分たちが思考できる存在である以上、精神という不確かな機能を持つ以上、意識があるうちは永い時が毒となり得ることもあるかもしれない。 少女はそう、考え始めている。 「希望とはなんでしょうね。 今まできちんと考えてこなかった拙には、むつかしい話です」 ほんの少しだけ瞼を下ろした。豊かな睫毛に縁取られた瞳は影を帯び、仄暗い色を湛えて手元の白と黒の世界を見つめる。 卒業よりも、引っ越しよりも、大人になるよりも。それらよりも遥かに深い溝によって、既に道は違えてしまった。 未来を歩む為の星が、見えないままだ。 「……今のままでは、あまりに欠けすぎています。もうだいぶ休みましたし、そろそろ人と話をしてきます」 鍵盤の欠けたピアノをひと撫でしてから少女は立ち上がる。呼び止めなければ、そのまま音楽室を後にするだろう。 ▽ (-270) 2022/07/14(Thu) 18:30:13 |
【秘】 傷弓之鳥 マユミ → 陽葉 シロマ「梢」 扉をくぐる直前。少女は貴方を見向きせずに音をこぼした。 「拙の質問に答えなかったのは、意図的ですか」 答えないことが、もう答えのような気がした。 意思がなく、常世について語り、がらんどうのまま生者たる自分に忠告を与えてくれる。 「梢」 「……意思も何も無いのなら。 せめて、貴方の辛さ苦しさを聞いて、抱えたかったです」 貴方ではなく歩む先を見つめたまま、紡ぎ続ける。 「話してどうにもならないことだから話さなかったのでしょうか。 他人に余計なものを持たせたくなかったから話さなかったのでしょうか。 ……それでも、拙は。 貴方の一部になったもの、なってしまったものを持っていたかったです」 そう呟いた後、「いってきます」とだけ告げて進み始めたのだった。 控えめな足音が、少しずつ遠ざかっていく……。 (-271) 2022/07/14(Thu) 18:30:59 |
【秘】 不知 ミナイ → 陽葉 シロマびりっとした空気感に瞬きをして、時代遅れの兵士を幻視した。 初対面……? なんで。 一瞬で回る世界。 この記憶によぎった憧れは、偽物? 黒髪に憧れて、短髪に憧れて、格好良い声に憧れて、 言葉に、全て誰であったかなどは大事でなくて。 あゝなんだったか、先生のあり方か。 「っ……なんだ、そんなに、一緒にいなかったんだ」 心の探偵よ、かのあの少年にも今の彼女の姿を見せてやりたい。 これでも偶然というのだろうか。この会合を。 「なんだ、はは。どうしよう、ここまでとは。 気付かなかった、なあ。もっと鍛えないと」 知らないふりをしていた、目をそらしていた物とようやく向き合って。 「――梢くん。 もし、容赦もなく人殺しをしないのなら。 一つボクとも遊んでいってくれよ。 ボクはキミ達に いつか 成仏をして欲しいんだ」 (-272) 2022/07/14(Thu) 18:39:32 |
【秘】 不知 ミナイ → 陽葉 シロマ「今日この夏の出会いで解き明かすには謎が多すぎた。 そして、皆が自由すぎた」 この奇跡には時間に限りもある、 きっと直ぐに殺せるなら皆殺しにしていた。 キミは選んでくれていたか、人を見ていたはずだ 「 ボク達 の負けだ。それでも次こそは―― 梢くん達が望んだ学校と、生徒達皆で遊ぶのはどうだい」 「ボクは生きて一緒に帰りたい人がいる。 探したい人間がいる、キミ達には連れて行かせない、だけど」 「ただキミ達を置いていくことだけもしたくはない。 都合が、いいだろうか。それとも、もう会えなくなるだろうか。 もしあるのなら、次の出会いを偶然じゃなく必然にしできないかな」 (-273) 2022/07/14(Thu) 18:43:21 |
【秘】 不知 ミナイ → 夏の雪 ユメカワ『保証はないね』 自己満足だ。 『言うとおりだ、誰かの視線なんてすぐにかわって』 健康になったと思ったら、すぐに。 『いつになっても置いていかれる』 躓いて、皆の差が縮まらない。 だから、人のものが、 (-274) 2022/07/14(Thu) 18:56:21 |
【秘】 不知 ミナイ → 夏の雪 ユメカワ『欲張りさんめ』 失う物が何もない、皮肉すぎるよそんなもの。 『それならキミをくれないと』 キミはこうして誘ってくれたね、 でも、彼は二人っきりがよかったのかもよ? 『ボクだってキミ達が欲しかったんだから』 それでももう少し押せばその間に挟まれたのかなとか。 でもあいにく、それはボクの性癖に沿ってないんだ。 『なんで』 なんで死んでしまったんだよ もっと、共に話しておきたかった、 仲良しな姿を見ていたかったよ ちょっと拗ねた姿も見たかった (-275) 2022/07/14(Thu) 18:58:35 |
ミナイは、手荷物が増えて、重い。 (a91) 2022/07/14(Thu) 18:58:45 |
【秘】 不知 ミナイ → 夏の雪 ユメカワ『ボクはキミ達に生きて欲しかったよ』 『生きて居るキミ達が良かったよ』 『この事だけは 嘘を吐けない』 『死んでいても良かったなんて』 『言わないんだって』 『だから お別れ』 『止めないから 惜しまないから』 『ずっと手に入らないキミ達を欲しがり続ける』 喪って悼んで、いつか。追いつくから。 『ばいばいだ』 (-276) 2022/07/14(Thu) 19:00:30 |
【秘】 奔放 クリス → 友達 ネコジマ「ああ、知ってるよ」 「だからこそ、」 「いや」 「それでも、僕は」 都合の良い幻聴か。 それとも、聞きたくもない言葉か。 どちらにせよ、それは、 (-277) 2022/07/14(Thu) 19:24:34 |
【秘】 夢の先 ライカ → 夏の雪 ユメカワ君と当たり前みたいに隣り合って、 綺麗なものを綺麗だと、好きなものを好きだと言って まるで普段と変わらないW日常Wを、味わって。 レンズを通さずに見上げた空は、いつもよりも綺麗に見えた。 嗚呼、これから死ぬんだ、なんて。実感は未だ湧かない。 「か、わいいって……僕が………?」 そうして、君のストレートな言葉には、むっと眉を顰める。 可愛がられるのも嬉しいけれど、 他の誰でもない君には、もっと─── 「格好良いとか、頼り甲斐があるとか そういう方が嬉しいんだけど……?」 ……そっとその横顔に、頬に唇を触れさせて 意地悪には、不意打ちで仕返してやった。 ▽ (-278) 2022/07/14(Thu) 20:04:32 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 不知 ミナイ『そんなの、知ってたでしょ』 俺が欲張りで、自分本位で、寂しがり屋な事なんて。 それでもしょうがないなって許してくれる君達に甘えてた。 『言ってくれなきゃわかんないよ』 寂しいからって、甘えたふりをして。 図々しく君達の傍に、心に踏み込むのは、確かに俺の特権だったよ。 それでもそれは、それを許してくれる君達の優しさに ただ甘えていただけなんだから。 『なんでだろうね』 理由なんて無い。意味も無い。 俺だって、あの時、あんな形で死にたくなんかなかったよ。 いつも通りの、けれどかけがえのない日々の中で。 皆ともっとずっと一緒に居たかった。もっと話していたかった。 離れ離れになったって、連絡が取れなくなるわけじゃない。 だからきっと、あの先にもまだ道はあったはずなのに。 (-279) 2022/07/14(Thu) 20:04:32 |
【秘】 残雪 ユメカワ → 不知 ミナイ「………あは、」 画面越しに告げられた別れに、いつも通り笑った。 もう手に入らないものを欲しがり続ける。 好きだけど、好きだから、諦めきれないし、譲れない。 我儘はお互い様。なら、しょうがないな。 『残念』 『君が止めないなら、俺も止めないよ でも』 『生きてる俺も 俺のこれからも もうあげられないけど』 『これまでの俺と、今の俺はあげられる だから』 『夢川深雪を君の中に連れていって』 『髪を切って、染めて、寂しがって』 『君の中で価値が無くなるまで。』 『君の時が止まるまで、俺の代わりに生き続けて』 ばいばいも、さようならも、君には言わない。 いっぱいいっぱいの君の手の中に、重さをもうひとつ。 この程度の重みを耐え難く思うなら、今、全部下ろしてしまいなよ。 きっとこれから先、もっとたくさんのものを抱えていくんだから。 (-280) 2022/07/14(Thu) 20:05:33 |
ユメカワは、いつも通り笑って。 (a92) 2022/07/14(Thu) 20:05:57 |
ユメカワは、君にお別れをしない。 (a93) 2022/07/14(Thu) 20:06:04 |
【秘】 夢の先 ライカ → 夏の雪 ユメカワそんなふうに君と笑い合って、戯れて。 どれだけの時間が経っただろう。 軽口から、意地悪、愛の言葉まで。 伝え合って、何となく互いに言葉が止まる頃。 「………、」 そろそろかな、なんて 誘うように両腕を広げて、君をまっすぐに見据える。 「好きだよ、深雪。 ずっと……一緒に居よう。」 太陽が目を覚ます前に。 行かなくちゃ。僕たちの夢の先へ。 君をこの腕に抱いて、その後はどうしよう。 何もかもに逆らって、空でも飛んでやろうか。 (-281) 2022/07/14(Thu) 20:06:12 |
【秘】 傷弓之鳥 マユミ → 不知 ミナイ「え、と……。明日香は、その。元々体が弱くて、色んな人から色々提供してもらって回復した……ということでしょうか」 断片的に話される貴方の事情に、俄かに驚いたように口が半分開いていた。 「返したいのなら、それが明日香の意思ならば、拙は……止めません」 理不尽でままならない世の中だからこそ、最も尊重されるべきは自分自身の意思だと、少女は考えている。 ▽ (-282) 2022/07/14(Thu) 20:41:42 |
【秘】 傷弓之鳥 マユミ → 不知 ミナイ「死んでから満たされる感情を知ることだって……、 ………………」 意見を聞いて、真っ先にそんな言葉が出たけれど。すぐに口を噤んだ。 不変を望んで死のうとしていたのに、死後の世界に不変を望んでいたのに、変化を求めているなど都合が良すぎる。 「結局、何処に行こうと、誰も何も保証してくれない。 未来だって誰かがきっちりレールを敷いてくれるわけでもなくて、死後の世界を明確に照らしてくれる人もいない」 くしゃりと、顔が歪む。貴方を強く掻き抱いた。 『面白いことというのは起こる、じゃなくて見出す、だよ 』 誰かの言葉が頭の中で響くのを聞きながら、 「明日香。この世界は、 目がみえない人にとって、とてもいきにくいですね」 ぽつり、呟いた。 ▽ (-283) 2022/07/14(Thu) 20:42:14 |
【秘】 傷弓之鳥 マユミ → 不知 ミナイ「……今の拙は何も見出せません。 何処に行っても、まっくらです」 暫くしてから、腕の力を緩めて貴方から離れようとする。 「欲しいものが本当に無いのか、後悔も、やりたい事もないのか。 もう少し動き回って、色々見渡して、探してみようと思います」 「その時にまた、お話をしますね」 (-284) 2022/07/14(Thu) 20:42:34 |
【置】 夏の雪 ユメカワひらひら はらはら 夏の雪が降る ぱらぱら、ぱらぱら、降るのはちいさな写真。 まっくらでなにも写っていない、さみしい写真が10枚ほど。 インスタントカメラが写したはずの、写せなかった光景。 楽しくなかったから撮れなかったのかな。 そうじゃなくても、どのみちもう撮れなかったのかな。 今となってはわからないけど、もういいんだ。 もう 大切な今は、写真に切り取らなくたっていいから。 記憶の中に切り取って、そのままのかたちで、ずっとこの手の中に。 だからこのさみしい一瞬は、すべてここに置いていこう。 壊れたものだって大切だから、壊れたまま共に在ろう。 終わりの先で、永遠を共にしよう。 ひらひら はらはら 夏の雪が降る (L9) 2022/07/14(Thu) 20:51:55 公開: 2022/07/14(Thu) 20:55:00 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカふたりきりの世界で、今は他愛無い戯れを。 肩を寄せ合って、言葉を交わして、愛を謳って。 かけがえのない時間の中、広がる沈黙は心地良い。 そうして、ふと。 まっくらな、なにも写っていない写真を取り出して。 屋根の端の向こうへ少し腕を伸ばして手放せば、 ひらひら はらはら 風に舞って屋根の下へと落ちていく。 それを暫し眺めた後に、君がゆっくりと腕を広げて。 まっすぐな君の眼を見て、一歩。 「うん。…大好きだよ、夏彦。」 ああ、幸せだ。そっと笑って、誘われるまま君の腕の中へ。 片手を繋いで、そっと身体を寄せて、 「これからも一緒に居よう、ずっと、ずっと……」 「──そのリボンで小指と小指繋いでみたらどうだろう、」 小指、だけじゃ、嫌だな。 そう思って、胸元のリボンを解いて、繋いだ手に結んで。 そうしたらあとの片手は君の背に回して、 「ずっと、離さないから」 ぎゅっと抱き合って、宙を舞う写真達の後を追う。 そのまま、同じ夢の底へ落ちていく。 (-285) 2022/07/14(Thu) 20:53:45 |
ユメカワは、校舎の屋根の上。 (a94) 2022/07/14(Thu) 20:54:53 |
ユメカワは、君と手を繋いで、君と抱き合ったまま、 (a95) 2022/07/14(Thu) 20:54:58 |
ユメカワは、屋根の端、その向こうへ、身を投げだした。 (a96) 2022/07/14(Thu) 20:55:09 |
ユメカワは、君と同じ夢の底へ落ちていく。 (a97) 2022/07/14(Thu) 20:55:14 |
ユメカワは、そして──現実から覚めて、夢に起きる。 (a98) 2022/07/14(Thu) 20:55:18 |
ネコジマは、都合の良い幻聴を聞いていました。 (a99) 2022/07/14(Thu) 20:55:54 |
【秘】 傷弓之鳥 マユミ → 奔放 クリス「悪趣味」 言い切って捨てた。余計に機嫌が斜めに曲がる。こちらはそちらの腹の下なぞ、めくりあげることができた試しがないのに。 とはいえ、へそも口も曲げていては話が進まないので適当なところで仕切り直しとばかりに咳払いをひとつ。 「まず、少し前に栗栖が出した宿題は『分かっている自分を話してくれ』でしたね。 拙はずっと、『何も難しいことを考えずに無邪気に楽しい時間だけ過ごせる、子供のまま皆とずっと一緒にいたい』と思っていました。 学校を卒業してしまったら、大人になってしまったら、皆バラバラの道を歩むでしょう?今生の別れにならない者だっているでしょうが、大人になれば今よりずっと不自由で窮屈な時間を過ごすことになる。 拙はそれが嫌だったんです。何も余計なことなど考えず、好きな人と好きなことだけをしていたい」 あまりに稚拙であまりに我儘で、あまりに困難を極めた願い。 子供の時間を、子供のように無邪気なフリをして現実から逃げて夢見ていた。 ▽ (-286) 2022/07/14(Thu) 20:58:06 |
【秘】 奔放 クリス → 甚六 カナイ「僕は賢くなんてない」 「ただ、知りたいことを」 「ただわかりたいことを」 「ただ、そうあろうと……」 「きみだって、出来たはずなんだ」 「きみだからこそ、出来たことはいくらでもあったはずだ」 「勝手に諦めて、押し付けていくな、馬鹿が」 (-287) 2022/07/14(Thu) 20:58:20 |
【秘】 傷弓之鳥 マユミ → 奔放 クリス「でも流石に拙も本物の馬鹿にはなれなくて。抱える願いは叶えるのが難しいと分かっていました。 でも、だからといってどうすることも出来なくて。夢を見続けたまま遊び呆けて現実に目もくれず、後ろ向きのまま前進し続けていたのですよ」 きっと、逃れられない別れの時が来てしまったならば。虚しさと寂しさを抱えたまま流されるだけ流されるつもりだっただろう。 「……それなのに」 かたん、と。少女の座っていた椅子が軽い音を立てて後ろに下がった。 「栗栖。貴方は拙が願いを叶えたとしても満足出来ないだろうと言ってのけた」 かすかな衣擦れの音を連れながら、少女は大股で教卓へ。 「そして。拙もまた、その可能性は否定しきれないと思ってしまった。貴方のついさっき放ったばかりの言葉で、長い間抱えた願いがぐずぐずに崩れようとしているのですよ」 「長い間思い続けてきた願いが、そんなあっさりと砕けることってあります? 結局それは、その程度だったということなのでしょう」 教卓を挟んで、その向こう側。 相馬栗栖ただ一人を、黒黒とした双眸が真っ直ぐ射抜いている。 ▽ (-288) 2022/07/14(Thu) 20:58:38 |
【秘】 傷弓之鳥 マユミ → 奔放 クリス「だから、本当は自分が何を求めているのか考えました。色んな人の話も聞いたんですよ。 生きても死んでも、今の拙では変わりなく寂しいままだから、本当にやりたいことがないか考えろと教えてくれた子がいました。 無理して生きることが必ずしも美談ではないし、死を選んでも誰にもその人を咎める資格は無いと言ってくれた子がいました。 本当に皆とずっと一緒にいる事を望む子から、死んで不変を手にしようとも誘われました」 「皆が皆、それぞれ道を歩もうとするなら背中を押してくれるのです」 はぁ、と。 ため息ひとつ。同時に視線が机へと落ちた。 「でも、今の拙は。 何がしたいか、自分ですら分かりません」 「考える必要のなかった過去ばかり見つめ続けて。 未来にも死後にも、 ──何も見出せていません」 「拙はきっと、歩く理由が欲しかった。 がらんどうを埋めるものが欲しかった。 ……きっと、そうだと思います」 話し終えて、顔を持ち上げる。これで満足したかとばかりに、くりりと大きな瞳に貴方を映した。 (-289) 2022/07/14(Thu) 20:58:58 |
【秘】 奔放 クリス → 甚六 カナイ「僕は、」 「僕だって、何かを出来ればいいと思っているんだ」 その声は、幻だったのか。 いいや、きっと違う。 きっと違うと信じて見せれば、違うのだ。 だから、 (-290) 2022/07/14(Thu) 20:59:38 |
クリスは、そのライトを、 (c17) 2022/07/14(Thu) 21:00:01 |
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