148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ
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| ― 回想:カイル ― はは、そうかそうかよ [良い人なんて、己に似合わない。 >>2:244 駄目な大人にそんな事言うのはお前位だと そう思った。 そう確信してくれるのは、まぁ嬉しいが。 迷いの先が闇だったとして 闇だけが待ってるなんて理不尽あって欲しくない。 そう願うだけはいいだろ?] (18) 2022/05/27(Fri) 7:56:23 |
| [手はすぐ離れた。 >>2:245 もう少し、と思ったけど引き止めはしなかった。] そうだな。悪い。 カイルは見た目知り合いと 年が近いからつい、な [生前最後に見た娘も似た年頃だった。 珍しく、自分から自分の事を零した気がする。 死亡からの年月足しても自分の方がずっと年上だけど この子の方がずっと大人にも感じる。 子どもの内は子どもで居ていいのに、とは思うが しっかりしているのは悪い事でないから言わない。] (19) 2022/05/27(Fri) 7:56:26 |
| ああ、行って来るな >>2:246 [いつも通りの調子で、ひらりと手を振った。]** (20) 2022/05/27(Fri) 7:56:29 |
| ─ 小話:厨房で ─ [ウーヴェに声をかけられれば >>97 その足を止めた。] いいよ、別に隠すように 話した訳じゃないんだし ……お前それブーメランだろ? 秘密主義さんよぅ。人の事ばーっかでさ [互いに踏み込み切れなかったのは >>0:452 棚上げしておいた。 ウーヴェがあちこちで話をしていたのは気付いていた。 人たらしが発動していたのを分かっている。] (118) 2022/05/29(Sun) 12:57:16 |
| ……そうだな、 晴らすつもりだ。 って、おいおい 保護者同伴で遠足行くんじゃねーんだから [流石にそこを見られるのはこう、 なんというか、こう、 むずがゆい。 未練が晴れる時は、一人でいい。 >>98] (119) 2022/05/29(Sun) 12:57:29 |
| [ 娘はやらん 。という父心というのは こういう心情なのだろうか。 いい奴だと分かっているし、そもそも こっちが死者というのを含めても 警戒心が無駄に芽生えたのは悪いと思ってる。] (120) 2022/05/29(Sun) 12:58:06 |
| と、まぁそれは置いておいてさ [折角の機会。 もう少しだけ話を続ける事にした。] 俺さ、家とか家族とか仲間とかさ 上手く作れないくせに憧れはあったんだんだと思う [心をさらけ出すのは怖い。 それでも、相手に踏み込むのなら 己も同等のものを差し出すのが礼儀だ。] 娘が出来たのはだから、幸せだった。 [髪をかきあげて、視線は相手を捉える。] (121) 2022/05/29(Sun) 12:58:16 |
| ここもさ、俺にとっては 居心地よかったんだわ。 [このままここにいたら、まだここに居たい。 そんな未練が出来る気がしている。 だから、どうなったとしても一度は出る。 そのつもりだ。 >>2:181 自分が死者なのは弁えている。] お前が言えないなら >>1:123 無理にただいまって言わなくてもいいけどさ 俺を送り出す時は、 行って来いって送り出してくれよ。 [仲間を持っていたのに、 同じ答えを返すかわらかなくなっている。 >>0:445 そして死んでいる。 その意味が分からない程鈍くはない。 自分は彼に対して何が言えるのか 考えた末に出て来たのはこの言葉だった。] (122) 2022/05/29(Sun) 12:58:37 |
| マスターがさ、言ってくれたんだ。 大切なのは忘れないことだって >>0:108[己は人に殺された。 相手を恨んでいるか、と問われるのなら 怒りはなくもないが、そこまで恨んではいない。 現在の娘の扱いによっては絶対に許さないが 娘を、家族をくれたのは間違いなく彼女だ あの子が居なかったら生涯孤独のままだった その点でだけで感謝はしている。 己が幸せでいる大事さを、彼には忘れて欲しくない。] 居場所ってさ、あると幸せなものだよな 俺たちは死んでるけど、ここに居て誰かと関われている。 その幸せを、ウーヴェもさ しっかり抱えられるようなるといいな。 (123) 2022/05/29(Sun) 12:59:20 |
| [一度でも失えば人は怖くなる。 それでも、無いままよりある方がいいと 家族に飢えた己は信じている。 人に向き合って言葉をかけられる奴が、 しけた顔したままでいい訳がない。 ここはゴーストの酒場。 居ていいと >>0:210、気付いてほしい。 この言葉が届いてほしい。 それが仮初の宿だとしても 居心地はいい方がいい。 彼なら大事に出来ると、今でも男は信じている >>0:-144]** (124) 2022/05/29(Sun) 12:59:32 |
| [お客がクレープを食べてくれるのを少しだけ見ていた。 >>49 首を振ったかと思えば余すことなく食べてくれるようで。 美味しそうにしてくれるのを見届ければ 満足げにその場を離れた。 食べ終わった後の綺麗な皿は >>80 自分が片付けさせて貰った。] 綺麗に食べて頂けて、有難うございました。 [心底嬉しそうに笑って、一声かけておいた。 作った物を美味しく食べて貰えるのは 幸せな事だった。]** (125) 2022/05/29(Sun) 13:30:08 |
| おう、ノア。 考えはまとまったか? [呼ばれれば振り返る。 >>162 会話出来るのも後どのくらいか。] ……そっか。分かった。 >>163 ああ、言ったな。 ……ああ、ああ。そうか。 そりゃあ何よりだ。 [悩み、苦しみ、逃避願望。 それらは生きているからこそ抱えるものだ。 死の方が救いの時がないとは言わない。 その上で生を選んでくれたのを喜んだ。] (167) 2022/05/29(Sun) 21:05:51 |
| あ、でもそうだ。俺も手紙届ける時 側についていかせて欲しい。そこは頼む。 娘の手がかりを聞きたいからな。 ま、その時は見えないだろうから いないものとして扱ってくれていいけどな。 行くのはお前さんの都合いい日でいい。 行ける時に、こっちに顔出してくれよ その時までには手紙を用意しておくからさ [霧の夜が次、いつになるか分からない。 なるべく早く、娘の無事を確認したい。 そんな焦燥感は消えている訳じゃなかった。] 指輪は好きな時に取りにくればいいさ マスターに置いておくよう頼んでおくよ。 その時多分、俺はもういないだろうからな。 [そう言って、笑った。] (168) 2022/05/29(Sun) 21:07:26 |
|
お、と。そろそろ時間か? んじゃ、またな。待ってるよ。
[カラっと、何でもないように笑って 彼の姿は段々見えなくなっていった事だろう。] (169) 2022/05/29(Sun) 21:07:47 |
| ― 閉店後:MiraggiO ― [掃除、食器洗い、片付けとやっていく。 これが最期の予感しかないから、丁寧に。 時に、むいたジャガイモが >>0:236余った気しかしない。 メニューにあったのに余ったのがここにある。安心しろ。 カイルがお疲れ様会を提案すれば、良いなとのっかる。 >>46 ウーヴェの煮物の残りに気付けば独り占めするな、とよこせコールはした。 ジャガイモはフライドポテトにしたり、 コロッケにしたりするか、と考える。 揚げ物は日持ちするしな。] (170) 2022/05/29(Sun) 21:08:06 |
| [ウーヴェは乗り気じゃない雰囲気だった。 >>126 外に行く背中を見て声をかける。] 気ぃつけろよ [やはり、いつも通りに。 >>0:235 言いたいことは言ったつもりだ。 カイルの方を向いてニカッと笑う。] う、し。残り物処分かねた料理するか? そんでさ、マスターも誘って飲んで食おうぜ。 [自分なりに終わりを定めた後であっても やはり自分はいつも通りのままだった。]** (171) 2022/05/29(Sun) 21:08:53 |
| ─ 小話:厨房で ─ へーへー。 そうかよ。 [面白い死の話は物語の中だけだ。 現実に死亡している自分たちにとって 面白くないのは当然だと思っている。 もう半分はそうだな、 あのハーレム(誤解)騎士に似合うな。] おいおい、俺のが年上だっての。 [まぁ確かに、ふらふらした大人だし? 世話になってなかったとは言わない。 口の言葉とは裏腹に、そうかよって 笑って受け入れておいた。 >>201 世話した覚えはどうだろうか。 気にはかけているけれど。] (240) 2022/05/30(Mon) 8:18:05 |
| ─ 小話:厨房で ─ へーへー。 そうかよ。 [面白い死の話は物語の中だけだ。 現実に死亡している自分たちにとって 面白くないのは当然だと思っている。 もう半分はそうだな、 あのハーレム(誤解)騎士に似合うな。] おいおい、俺のが年上だっての。 [まぁ確かに、ふらふらした大人だし? 世話になってなかったとは言わない。 口の言葉とは裏腹に、そうかよって 笑って受け入れておいた。 >>201 世話した覚えはどうだろうか。 気にはかけているけれど。] (241) 2022/05/30(Mon) 8:18:05 |
| ……まぁな。 あ、でもあの客は居る可能性高いぞ? [付き合わせるのだから当然だ。 どうせその時自分は相手に見えないし抵抗はない。] あのなぁ、 俺の娘は可愛いんだ。 一目惚れでもしてみろ。未練が増えるぞ [この言葉が冗談なのか本気なのか。 そこは受け取り手に任せる。 >>203 己の未練なんて、抱えなくていい。] ……そっか。 [言葉は続かなかった。 それに気遣いを感じて苦笑い。 >>204 やっぱ、良い奴だよな。と再確認する。] (242) 2022/05/30(Mon) 8:18:20 |
| おーおー、そうかよ。 それはどうもな。 [背を押す言葉に笑って返す。 >>205] ……そうだな。 俺には幸せがあったし 残っている可能性がある。 [そう言って、一度言葉を区切って そうして続けた。] (243) 2022/05/30(Mon) 8:18:34 |
| なぁ、こうやって酒場開いてさ 客をもてなしたり、話したり 俺は楽しかった。 お前はどうだった?
[幸せっていうのはささやかでも そういう感情の中に生まれるんじゃないかと 沢山の人と話していたのは 人との関りを嫌ってないからだと 身勝手でも思いたかった。] (244) 2022/05/30(Mon) 8:19:32 |
| ……それ、 は [珍しい言葉に目を丸くした。 >>207 やっと彼の心の中を零して貰えたような。] ……嘘でも何でもいいさ。 [優し気な笑みを相手に向ける。] 同じ場所にいてさ、一緒に過ごしているとさ 同じように居られるって思うよな。 でも実際はさ、 それぞれの人生を歩んでいる。 俺はもう、行く時間になっちまった。 ……だからさ、俺はちょっと先に行って お前らを待っててやるよ。 (245) 2022/05/30(Mon) 8:19:52 |
| [未練を果たさない選択肢は己にない。 どう言いつくろっても置いていく。 その事実は変わらない。 幸せを願って貰えるのに甘え >>209 優しい嘘に甘え 世話になったのは、こっちの方だったな。] (246) 2022/05/30(Mon) 8:20:04 |
| ― 閉店後:MiraggiO ― そうだな。 賄いってさなんか美味い気がするよな それにしてもカイルの料理はよく売れたな。 流石だな、料理長。 [そう言って笑った。 厨房に入れば、カイルからも >>217 聞いてしまったカミングアウトがやってきた] ああ、いるな。 可愛いぞー。 [謝罪の言葉には気にすんな、と軽く。 聞かれたくなければ声をもっと潜める。] (247) 2022/05/30(Mon) 8:20:24 |
| なんだ、まだそんな話覚えてたのかよ。 そうだよ。あたりだ。 ───── ん? いや、あいつは俺に似てはないぞ? いや、垂れ目ではあるが…… [血が繋がっているかどうかは未だにはっきりしないし 多分今後もしない。 まさかあの発言から己に似ているなんて 発想が来ると思わなかった。 >>218] (248) 2022/05/30(Mon) 8:20:41 |
| [カイルからも、彼の事を聞く。 >>219 てっきり船で共に死んだと思っていた。 だから目が丸くなった。] ……そうか。 いや、お前の視点ならそうなるだろ。 [おいて行かれるのも辛いな、と 言うのは簡単だがそんな言葉一つで終わらない。終われないからゴーストになっているのだろうから。 傷付けそうで簡単に、言葉に出来ない。] ああ、そうするよ。 ありがとうな、カイル。
[今度こそ、その頭に手を伸ばした。 受け入れて貰えたかどうかは 二人だけが知る。] (249) 2022/05/30(Mon) 8:21:02 |
| [そのブイヤベースを口にすれば 前よりうまくなったな、と素直に称賛した。 マスターに一緒に飲もうぜと酒を注ごうとし この場にウーヴェが戻れば歓迎するし ヴィムも加わるのなら来いよ、と手招きする ゴーストたちの宴は、まだ終わらない。] (250) 2022/05/30(Mon) 8:21:17 |
| ― 夜明け前:ノアと ― 受け取らない訳ないだろ [言葉の約束をどれ程かわしたとて、 果たされる保証がないのは自分もよく その指輪を大事に指でなぞる。] 了解。 こっちもそのつもりで準備しておくな。 [3年。他の奴に比べればまだ短くても 己にとって楽しい事もあれど苦しい3年だった。 それに比べればあと3週間待つのは何てことない。 >>193 こことの別れの準備も出来るしな。 話せるから、見えるから まるで生きているかのように錯覚しかねない けれども、ここに居る全員は死んでいる。 その事実は目を伏せようが決して変わらない。] (251) 2022/05/30(Mon) 8:21:53 |
| ああ、またな。 >>194[自分が見えなくなっていたとしても 彼が無事帰れるよう姿が見えなくなるまで その場で見送った。] 無事に、帰れよ (252) 2022/05/30(Mon) 8:22:07 |
| ― それから ― マスター、この指輪さ 預かってくれないか? [そう言って、約束の指輪を差し出した。] この前来た綺麗な青い髪の客のなんだけど 俺が返すのは多分無理だからさ。どうか、お願いします。 [そう言って、深く頭を下げて願った。] 俺、未練を晴らすために動くよ。 出来るかはまだ分からないけど 一応きちんと別れを言っておく。 ここに居ていい、と受けいれてくれて >>0:108 不真面目してたのに追い出さないでくれて 今まで本当に有難うございました。 [これで出戻りになったら恥ずかしいな。 そんな事を思った。 でも、そうならない予感もあった。] (253) 2022/05/30(Mon) 8:22:25 |