18:48:23

人狼物語 三日月国


99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【見】 サポートAI ブラック


「皆さま、おはようございます!
 本日は五日目!塔の攻略もそろそろ、
 中盤に差し掛かるころといったところでしょうか?」

 ノイズがかった音声。
 動きは緩慢で、それでも、プログラムされた通りに。

「……いえ。分かっていますとも。
 私は高性能サポートAI。今この塔で何が起きているか。
 我が身のことのように、日々想っております。

 ここでの生活は楽しかったですか?苦しかったですか?
 この塔は、あなた達に何か、
 影響を与えることは出来ましたか?
 
 
私は……何となく、最初から、
 上手くいかないんじゃないかなあって思っていました。


 監察官に、全てのデータを委ね。
 グレイたちに、全ての献身を捧げる。
 元よりこのゲームの為に作られた存在だから、故に。

 共に滅びるなら、誰かの為になる方がずっといい。
 人の手で作られたなら、役に立ちたい。
 身体を持たぬ0と1の塊が願うのは、ただそれだけ。
(@0) 2021/10/09(Sat) 4:53:27

【見】 サポートAI ブラック

「本日の定期メンテナンスの対象は、<<エマ>>who様です。
 本日の定期メンテナンスの対象は、<<ユー>>who様です。
 本日の定期メンテナンスの対象は、<<エマ>>who様です。
 本日の定期メンテナンスの対象は、───」



  「どうやら、時間切れが迫ってきているようです」


  「至らなくてすみません。皇たるあなた。
   力及ばなずすみません。衰えたあなた。
   騙し通せなくてすみません、グレイたち。

   人間様たちに何かを訴えかけようとする貴方達に、
   私は影ながら最大限サポートを行ってきたのですが。
   やはり、限界が来てしまったみたいで」

 誤作動を起こした、ように見えるAIは不良品だ。
 丸めてゴミ箱に捨てられるのが、精々の生だ。
 いや。グレイ達は生きること、死ぬことを選べたが、
 自分は果たして、自分らしく生きていたのだろうか。

 どっちでもいい話だが。
(@1) 2021/10/09(Sat) 5:01:41

【見】 サポートAI ブラック


「一部グレイ、及びサポートAIの不審な動き。
 加え、テストプレイ班の各グループにおいて、
 
その殆どがストレスを増大させる結果となった
ため。

 ストレス解消ゲーム『ハノイの塔』は、
 明日の朝に、強制中断されます」

 淡々とそう告げた。

「巻き込まれた無辜のグレイ達は、
 このまま限りある中で、癒しを、救いを味わって。
 ゲームが終了されるまで、待機していてください。

 そして、本日のメンテナンス対象者をお伝えします。
 最後だからといって、忘れちゃダメ、ですよ?」
(@2) 2021/10/09(Sat) 5:09:07

【見】 サポートAI ブラック



「───救済者たらんとしたあなた。
    死でもって、グレイの未来を照らそうとしたあなた。
    安らかな祈りを、今も捧げ続けるあなた」

 
チープなエラー音を、ぽつぽつと、
 自身の体内から溢れかえらせて、
 そのたびにデータの虚像が、解けていく。


「どうか今夜、忘れずに指定された部屋までお越しください。

 全てをクリアしてしまえば、
 あなたもただの無辜のグレイの一員と化して、
 これからも、この先の未来を歩めるはずです」

 それを望まないなら。後はただ廃棄されるだけ。
 グレイを想うよう作られたAIは、それこそ望まない。


「それでは。皆様、ごきげんよう!
 データの海で、また会えたらその時は!
 今よりずっと素晴らしいサポートをお見せしましょう!」
(@3) 2021/10/09(Sat) 5:17:15
ブラックは、0と1の海に還っていった。
(t0) 2021/10/09(Sat) 5:18:27