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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【赤】 一匹狼 “楓”

[陽の光に誘われて目覚めると同時、飢餓感が襲い来る。
 いつも、目覚めの瞬間に一番強く感じるのだ。
 起きている間はだんだんに感じ慣れてしまうのに。

 昨日よりもまた一段階増した感覚が、“食事”の必要性を訴える。
 何でも良くなってしまう前に、理性を以て食べるものを選ぶのが楓の流儀ではあるが……未だ獲物に目星がついていない。

 このままなら誰を食べることになるかは火を見るより明らかだ。それが望まないことなのも。
 その前にここを去れるなら、それが一番いいのかもしれないが……いつ、どうやってここから去るというのだろう]
(*1) 2023/03/08(Wed) 23:57:42

【赤】 一匹狼 “楓”

[彼が夜中に目覚めることは一度もなく、眠っていた間の出来事にも気付かぬまま朝を迎えた。>>*0

 それだけよく眠れたのは、夢を見なかったからだ。
 悪夢だけでなく、良い夢も]
(*2) 2023/03/08(Wed) 23:58:14

【人】 一匹狼 “楓”

[彼が目覚めたのは、まだかろうじて朝と呼べる時刻。
 昨夜はソファでそのまま眠ってしまったらしい。

 慣れない姿勢で眠ったせいか、体は軋んだ。
 少しずつ伸びをしながら、ゆっくりと身を起こす。
 何か食べたい気持ちもあったが、それよりも彼はまず辺りを見回した。椿は今どこで何をしているだろう、と]**
(9) 2023/03/08(Wed) 23:58:46
一匹狼 “楓”は、メモを貼った。
(a8) 2023/03/09(Thu) 7:16:00

【赤】 一匹狼 “楓”

[辺りを見回したとき、嗅ぎ慣れた香気に似た匂いに意識を引かれた。>>*3
 いつの間にかかけられていたブランケットがずり落ちたのに気付いて、拾い上げて畳み、ソファの上に置く。

 ソファから少し歩いてみると、カウンターの向こう、キッチンのテーブルで何か飲んでいる彼女の姿が目に入った]


  ああ、おはよう……。
  椿、腹減ってないか?
  減ってないなら自分で作るけど……。

  先、シャワー浴びてくる。


[声をかけて、返事を聞いて、それから螺旋階段に足を向けた]
(*4) 2023/03/09(Thu) 10:22:24

【人】 一匹狼 “楓”

[椿の姿を見つけて声をかけた後、階段を昇り2階から屋根裏へ向かった。
 寝室へは随分長いこと入っていなかったような錯覚に囚われた。

 屋根裏で着替えを探してはみたが、あまり変わったものを身につける気にもならず、選んだのはダークグレーの半袖ポロシャツと色落ちしたジーンズ。
 まっすぐバスルームへと戻り、手短にシャワーを浴びた。

 鏡は見なかった]**
(21) 2023/03/09(Thu) 10:22:46

【赤】 一匹狼 “楓”

[食べたくない相手を食べたとしても、得られるのはほんの僅かな平穏。>>*5
 飢餓感という話であればひと月もしないうちに戻ってくるし、限界まで耐えるとしても3ヶ月が限度。

 もう、同じことを繰り返すべきでない。
 そう思っても、その次を考えるためには、目の前の飢餓にだけはどうにか対処せねばなるまい]
(*7) 2023/03/09(Thu) 15:09:21

【赤】 一匹狼 “楓”

[いっそ、恐ろしいのを耐えて死を選ぶべきなのだろうか。
 これまで何度か思い浮かべては放り捨てている考えがまた浮かび、その度についてくる理不尽さもまた覚えた。

 生きてはならない種が存在するなら、なぜ、生み出されるのか。
 この世に生み出される以上は、生きていいのではないか。
 全ての人に生きる権利があるのと同じように、全ての動物に生きる権利があるはずで、そうなら魔物でも化物でも呪われた獣でも同じように生きていいはずではないのか。

 どうすれば希望が得られるか、いくらかでも“正しい”と言える道に近づく可能性はあるのか。その答えなど出そうにないけれど、少しでもマシな道を選びたいという思いはあった。
 それが純粋に楓の心の中から出でる思いなのか、彼女の祈りが届いた結果なのか>>*6、はっきりと知れる機会は無いかもしれないが]
(*8) 2023/03/09(Thu) 15:09:37

【人】 一匹狼 “楓”

[バスルームから出ると食事の用意ができていた>>22。着替えを片づけるのは後回しにし、まっすぐにテーブルに向かった]


  いつもありがとな、椿。
  肉は今はいいかな……、それよりパンと……


[温かい飲み物をリクエストしようとして、茶が用意されているのに気付き、席に着いて手を伸ばす。
 先刻感じた独特の香気はこれらしい。物珍しげに口に運び]


  ……飲み物の香りじゃない気がするな……これ。


[苦手な匂いでこそないのだが、言った通りの違和感に首を傾げることになった。
 そのあとはゆっくり食事の時間を過ごすだろう。この時間では朝昼兼ねたものだろうか]*
(23) 2023/03/09(Thu) 15:09:56

【赤】 一匹狼 “楓”

[のんびりとした日常風景。
 今を逃したら二度と得られないかもしれない稀少なもの。

 楓にとっては現実逃避でしかなくとも、もう少し楽しんでいたい気持ちもあった。

 今日の夜が明ける頃には、どちらからともなく元いた場所・時間へ戻ることになるだろう。楓がそのことに気付くことはないかもしれないが]**
(*9) 2023/03/09(Thu) 15:10:36

【赤】 一匹狼 “楓”

[シナモン・シュガーを振ると言われてもどうにも風味が想像できず、やはり彼は首を傾げるばかり。>>*10
 ならば試してみるのが早かろうが、あいにく甘味をとりたい気分でなく、謎が残されたままとなった。
 せっかくパンに添えてもらったマーマレードも味わわないまま、バターだけで食べていた]


  椿って……あいつと二人で暮らしてた、んだっけ。
  どんなところでだったんだ……?


[彼女の生活に少し興味が湧いて尋ねてみたが、答えは得られただろうか。彼に無理に聞き出す気は無かった。別の話題に変わっていっても引き戻しはしなかっただろう]
(*12) 2023/03/09(Thu) 18:55:16

【赤】 一匹狼 “楓”

[共に食事をし、食事を終えてからもなんとなく場に留まり、取り止めもない話題をのんびりと交わしながら過ごした時間は、随分と長かったようだ。

 合間に何度か茶を淹れ直してもらったこともあったかもしれないし、途中で食器を洗って片づけたりもしたかもしれないし、話す場所を移したこともあったかもしれないし、ずっとその場にい続けたのかもしれないが。

 “二人暮らしの休日の一幕”
 この時間だけを切り取れば、そうも思えるものだった]
(*13) 2023/03/09(Thu) 18:55:29

【赤】 一匹狼 “楓”

[そうして昼過ぎ。これから太陽が傾いていくのだろう、けれどまだ夕暮れまで間がある頃合いになって、彼女の呟きがあった。>>*11

 ずっとここにいること。
 旅に出ること。
 そのどちらも彼女の望みなのだろうか。

 もし『一緒』を望んでくれるなら──
 昨夜巡らせた思いが浮かぶ>>2:*33


  行くか? 一緒に。狼の国探しの旅。


[戯れのつもりで問い返し、彼女の様子を窺った。
 今すぐここから旅立つのはあまりにも現実味が無かったが……。今二人で過ごしている時間が本当に夢なら、目覚めた後に彼女の元へ向かってみようか──時が過ぎる間に、そういう考えが楓の中に芽生えていた。

 “狼の国”は言うなれば、椿と共に過ごしたあの遊戯の中で楓が作ろうとしたものだった。それが現実に作り得るものなのかどうか、探し求めてみるのも一興だろう。見つかっても見つからなくても、変わらないつもりの暮らしの中で罪を塗り重ねるより楽しい気がしていた]**
(*14) 2023/03/09(Thu) 18:56:22

【赤】 一匹狼 “楓”

[一瞬、時が止まったかのように思った。>>*17
 次いで彼女の頬が上気するのを見て、思わず触れようと手を伸ばす。届くかどうか考える前に。
 彼女が『一緒に』と言ってくれるのなら、縋り続けた日常を捨てたとしても、生きる意味まで消え去りはしない]


  森の奥……だっけ、なんて森だ……?
  迎えに行く。探してでも。


[少し前に聞いたばかりの彼女の暮らしの話を思い返した。>>*15
 それを尋ねてみたくなったのも、過去に訪れた場所の近くだったりはしないかと興味が湧いたからだった。

 彼は元々よく旅に出る身だ、多少行き先が不確かでも冒険するようなもの。覚えのない地名かもしれないし、探し当てるのに苦労するかもしれないが、それでも彼女の元へ行きたいと思った。
 “在るべき場所”が彼女の隣かどうかなんて、もっと共に時を重ねられてから考えればいいことだ]
(*18) 2023/03/09(Thu) 22:54:26

【赤】 一匹狼 “楓”

[彼女に残された時間が少ないのかどうか、楓は思考が及んでいない。>>*17

 “たましいを引き裂いた”>>1:*3
 そう聞いてはいても、その細かな原理まで理解したわけではなかった。

 元々、魔術に関する知識は疎いほうだ。
 楓が唯一持ち合わせるのは魔導具の類に関する知識だが、それだって仕事に必要な範囲に特化されている。

 だから彼女の“余命”のことなど、彼女自身が言い出さなければ知り得ないことだけれど。知ったところで思いは変わりはしないし、言動を翻しもしないだろう。

 彼女は楓にとって、少し未来に存在していることになるようだが……その時間のずれは救いとなるだろうか]
(*19) 2023/03/09(Thu) 22:54:45

【赤】 一匹狼 “楓”

[これから陽が傾き、落ちて、夜が更ける。
 夜明けとともにこの夢は終わるだろう。>>*9

 それまでの時間が共に過ごす最後となるのか、
 それともその先に未来はあるのか。]**
(*20) 2023/03/09(Thu) 22:54:59

【赤】 一匹狼 “楓”

[メモに書かれた地名を見る。>>*21
 その名に覚えはなかったが、知っている言葉なのはわかる。
 狼となってから彼が向かった旅先は多岐に渡る。道中や旅先の地図を調べれば手がかりがあるかもしれない。

 これまでの生活を切り上げての旅となれば、帰って即日旅立つわけにはいかないだろう。
 目的地を具体的に定めるまでの間、あの地での生活を終える準備を同時に進めればいい]
(*22) 2023/03/10(Fri) 12:01:03

【赤】 一匹狼 “楓”

[差し出してくれたメモを受け取った直後、彼女の腕を掴んで引き寄せた。>>*21
 抱き締めたかったのだ。
 ほんの少しの間でも、彼女を腕の中に感じたかった。

 再会を望んでくれているとわかるから。
 一時の戯れではないと信じられるから。

 彼女はこれまで、前向きな希望を口に出さなかった。
 その彼女が『一緒に』と言ってくれるのだから、その心のままの望みを叶えようとすることに迷いなどあるはずがなかった>>2:*31
(*23) 2023/03/10(Fri) 12:01:25

【人】 一匹狼 “楓”

[彼もまた、魂に傷を持つ者。
 身に受けた呪いで魂に傷を負った“人狼”。>>0:59

 ヒトであったころと変わらぬ暮らしを望んでも、変わってしまった在り方がそれを許さない。>>0:2

 それでも現実から目を背け、ヒトだった頃の暮らしにしがみつき続けた。
 人狼として必要なものは全て、旅先に求めた。それが旅の主目的。>>0:68

 けれどこの場で過ごすうち、彼は一つの答えを出した。縋り続けた暮らしを捨て、希望があるかなどわからない旅路に進む道。
 選んだ道を歩むことに躊躇は無い。
 その先で何が起こるとしても]**
(53) 2023/03/10(Fri) 12:02:25

【赤】 一匹狼 “楓”

 



(つばきがたべたい)
(*27) 2023/03/10(Fri) 16:11:36

【赤】 一匹狼 “楓”

[彼女を抱き寄せてみれば、どうしても浮かぶ思いがある。

 単なる食欲とは似ていても違い、
 他の人に抱いたのとも似ていても違う、
 彼女にだけ抱く思い。

 彼女の死を望んでいない。
 殺したいとは思わない。
 それなのに“食べたい”と感じる。

 この思いがなんなのか、彼は未だに掴めてはいない。
 けれど突き詰めずにおくことにした。
 彼女が特別な存在なのは確かなことだから]
(*28) 2023/03/10(Fri) 16:12:33

【赤】 一匹狼 “楓”

[彼女が囁く声が聴こえる。>>*26

 “ここにいてほしい”
 そう望まれても誰にでも応えられるわけではない。特に、人間相手なら楓の躊躇いも大きいだろう。

 けれど彼女に望まれると、楓の心には素直な喜びが宿った。これから進もうとする道を認めてもらえているようで。

 彼女の髪へと指を通し、ゆっくり丁寧に撫でていく。受けた言葉への、あるいは彼女への思いを表すように]
(*29) 2023/03/10(Fri) 16:13:10

【赤】 一匹狼 “楓”

[微笑みを浮かべて静かな囁きを返し、彼女に唇を寄せた。
 今度は傷つけるためでなく、唇を重ね合わせるために。

 こうして穏やかに触れ合ううち、時も流れていくだろうか]**
(*30) 2023/03/10(Fri) 16:14:21

【赤】 一匹狼 “楓”

 
[時を忘れて彼女と抱き締め合ううちに、理解した。>>*32
 彼女に抱く“食べたい”の意味を。

 この夜感じたぬくもりは、心に深く刻み込まれた]*
 
(*33) 2023/03/10(Fri) 20:58:26

【赤】 一匹狼 “楓”

[目覚めたのは使い慣れたベッドの中。
 腕の中にあったのはカナリアの抱き枕だった]


  椿……!


[思わず飛び起き、名を呼んで辺りを見回す。
 簡単に目が行き届く自室の中には、当然ながら彼女の姿は無い。

 目覚める前とは違い、飢えは感じなかった。
 月齢は上弦の次の日ぐらいだろうか。
 それだけで簡単に思い浮かぶ。目的を果たして旅から帰った翌日なのだと]
(*34) 2023/03/10(Fri) 20:58:40

【赤】 一匹狼 “楓”

[実に呆気なく日常に戻るものだと思いながら、ベッドを出る。
 急いでペンを取り、よく使うメモに書き留め、ボードに貼り付けた。彼女に見せてもらった地名を。>>*21

 彼女の元へ向かいたい気持ちは少しも薄れていなかった。
 共に過ごした数日間を、このまま幻にはしたくなかった。

 とはいっても今すぐ出発とはいかないのが現実。
 顔を洗って着替えを済ませて、朝食の支度に移った]
(*35) 2023/03/10(Fri) 20:58:55

【赤】 一匹狼 “楓”

[トースターに食パンを放り込んでベーコンと卵を焼き、合間に豆を挽き、卵を裏返し、コーヒーを淹れる。
 サニーサイドアップは好物だけれど、食べられるのは休日だけなのだ。トーストに挟んで手早く食べてしまおうと思ったら、ターンオーバーのほうが食べやすいから。
 だからこれは“いつも通りの朝食”。
 なのに、味気なく感じられて仕方がなかった。

 こうしていつも通りの日常に戻ったかのようだったけれど、これはもう“変わらない日々の繰り返し”ではない。この日々を終わらせて、旅に出るのだから]
(*36) 2023/03/10(Fri) 20:59:11

【赤】 一匹狼 “楓”

[この暮らしにしがみつくのをやめる。
 そう思って職場に向かってみれば、妙な気楽さがあった。

 もう、不安に駆られる必要は無いだろう。自分が重ねてきた罪が暴かれ、仲間や友達に誹られて殺される不安に。
 ずっとそれが怖かったのだ。
 それなのにこの暮らしに囚われていた。
 彼らの記憶の中ではきっと、ずっと人間のままでいられる。そう思えば解放感すらあった。

 辞意を伝え、途中になっていた仕事を片づけていく合間、目的地を定めるのに調べ物を繰り返した。全ての仕事を終えて最後の給金を受け取るのと、彼女が近くと言った村を地図上に見つけたのとは同じ頃だった]
(*37) 2023/03/10(Fri) 20:59:26

【赤】 一匹狼 “楓”

[その村へたどり着くまでには、夢から覚めた後それなりの月日が経ってしまったけれど。

 果たして彼は彼女の時間に追いついただろうか、
 それとも追い越してしまっただろうか]
(*38) 2023/03/10(Fri) 20:59:48

【赤】 一匹狼 “楓”

 
  椿……!?


[彼女の声は掠れていた。>>*40
 必死に絞り出した叫びのように思えた。

 その声を聞き取った瞬間、楓は駆けた。声のした方角へ。
 何があったのかまでわからずとも、猶予が無いことだけは理解できたから]**
(*41) 2023/03/10(Fri) 21:53:39