01:23:29

人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 家族愛 サルヴァトーレ

【街中】
「​────さ、着いた。ほら起きて、お姫様。それとも目覚めのキスが必要かい?」
「……なあに。まだ足りないの? はは、欲張りだなぁ。光栄だけど、僕はこの後用があってね」
「もう、そう拗ねないで。代わりに取っておきのプレゼントがあるんだ​────なんだと思う? 当たり!」
「うん、勿論だ。愛しているよ。また顔を出すさ、すぐにね」
「じゃあまた、可愛い人!」

高級感のある黒い車の扉が開く。小柄な女性が姿を現す。こじんまりとしたアパートのドアを開け、その中へと消えていく。
男はそれを最後まで見送っていた。いつも通りの笑顔を浮かべて。
いつまでも家の前に留まっているのは無粋だろう。少し広めの通りへと車を走らす。再び路肩に止めて降り、伸びをする。時間を確認。まだ予定までは余裕がある。

行きつけのバーで時間を潰すか、手頃なカフェにでも入るか、車内で仮眠を取るか。しばし立ったまま悩むようだ。
(7) 2022/08/08(Mon) 22:54:29

【人】 家族愛 サルヴァトーレ

>>16
君が声をかければ男は顔を上げる。それから車に預けていた腰を戻して、立って。柔らかく微笑むだろう。

「……ああ。君か」
「サルヴァトーレさん、なんて他人行儀だな。トトーって呼んでよ。いつも言ってるだろ?」

白い歯を見せて笑う。落ち着いた色の装いに、色の薄い肌や髪はよく映える。赤に近い紫の瞳が、細められて君を見つめた。

「今、お姫様をお城までお送りしたところだ。勿論丁重にね。
それで次の予定まで時間があるから、暇を潰してる。君は?」
(28) 2022/08/09(Tue) 21:15:44

【人】 家族愛 サルヴァトーレ

>>34 マキアート

君が照れくさそうな顔をする度、男はいつも眉を下げた。今も同じようにそうして、幼気な我が子を見るような表情をそのかんばせに浮かべている。
指の長い、大きな手が、ゆっくりとした動きで君の頭に伸びた。

「いいとも。謝らないで、僕のカンディート」
「手のかかる子ほど可愛いとは言うけれど、手のかからない子だって同じくらい気にかかるものだね。何か困ってることはない? 君は少し、従順すぎるから​」

整えられた髪を崩さないように、注意深く撫で付ける。まずは揃えた指の腹で。それから、曲げた指の背で。
仕事上がりなら少しくたびれているだろうか。それともプロなりに、清潔な姿を保っているのかもしれない。労うように、慈しむように、見下ろす視線。

そんな保護者然として落ち着いた表情はしかし、君の提案で明るい笑顔に変わった。

「いいの? 勿論! 大歓迎だよ、一人は味気ないからね」
「君の行きたいところに行こう。祭りでも、カフェでも、バーでも、なんでも。どこでも」
(47) 2022/08/10(Wed) 1:14:57