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人狼物語 三日月国


260 【身内】Secret

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【赤】 会社員 雷恩

[やはり下手を打った例えはルミに引っかかりを与えたが、
キスはその思考を消すのに十分な役割を果たしてくれた。

舌を絡めなくとも、唇を触れ合わせるだけで
唾液が行き来する。
甘いりんご飴を食べきれなかった自分だが、
あれよりももっと紅く艶めいたルミの唇を食む度に
広がる甘い味は中毒になりそうだ。

もっと。
もっと。

頭の中で逸る気持ちのまま、何度も重ねる。]
(*0) 2024/05/15(Wed) 0:00:11

【赤】 会社員 雷恩

[丁寧に時間を掛けて煮詰めたおかげか、
ルミの機転を少し奪うことに成功したようだ。
勝手に始まったカウントは止められないまま終わりを迎え]


 ルミが欲しくて待てなかった。


[責める声にしれっと言い訳をして笑う。
瞳を覆う手が外れた時、彼女は男の瞳が蕩けるように
甘く細められていることに気づくだろう。]


 見ぃっけ!

 ……大人の声で言うと何か違和感ぱねぇな。


[2人のかくれんぼは、つまり鬼が交代するだけのもので、
児戯としての正しい形ではなかった。
だが「二人の遊び」としては最良だったと思う。

見つけても見つけられても
悔しいどころか2人とも笑っていた。]
(*1) 2024/05/15(Wed) 0:00:41

【赤】 会社員 雷恩



 恥ずかしい?
 恥ずかしがるのは俺にはご褒美なんだけど、
 
ん!

 なに、キスマじゃなくて歯型?
 首の詰まってない服着なきゃな。


[痛みはそう強くない。
元来の、他者を傷つけることよりも自分の痛みを選ぶ
ルミらしい力加減だった。

ここは肉食獣の出番だろうか。]


 恥ずかしくなくなるまで「お兄さん」だけ
 発声練習してればいーよ。


[白い首筋に噛みつく。
他の人にも施したことのあるキスマークではなく、
自分の歯並びの形をした、唯一無二の所有印を残して。

分泌が止まったかもしれない秘所に指を滑らせる。
再び滴るまでは、まずは下生えでも隠せていない
紅玉に触れ、肥大させるまで擦ろうか。*]
(*2) 2024/05/15(Wed) 0:01:30

【赤】 会社員 雷恩

[薬を盛って既成事実を作ろうとした程に
強く執着を見せていたルミを持ってしても、
録音した自分の宣言を着信音にするという考えは
斬新だったらしい。

勿論、今までの彼女に提案されたこともなければ
自ら言ったのもこれが初めてだが。

経験のないことなのにどうしてこんな考えが
出て来たのかはわからない。
自覚がなかっただけで、実は自分の中にも
ふつうとは言い難い恋愛観が潜んでいるのかもしれない。]
(*10) 2024/05/15(Wed) 22:45:49

【赤】 会社員 雷恩


 いいよ、録音でも録画でも。
 そうだ、写真は二人でたくさん撮ろうな。
 昔母さんの携帯で撮って貰ったの、
 現像してないし機種変してるしで
 残ってないかもしれなくて。

 もう子どもには戻れないけど、
 これからの人生で今が一番若いんだし。


[セックスの際にキスをするのは男にとっては
自然な流れだ。
だからルミにとってキスがセックスの回数よりも
少ないことを想像すらできない。

録音の話から写真の話に話題を移しながらも、
かくれんぼのカウントを早口で切り上げた言い訳に
頬を膨らませたルミに笑う時も、
ごく当たり前の流れのようにキスをした。

まるでそれすら会話を成立させる言葉のように。]
(*11) 2024/05/15(Wed) 22:46:09

【赤】 会社員 雷恩



 懐かしいか。
 ……まだガキの俺には勝てないってことだな。


[自分にとってもあの頃の二人だけの遊びは大切な思い出だが
懐かしさに浸られて、今の淫靡な雰囲気が薄れることを
恐れてしまう。
少しだけ複雑な顔をしながら、ルミの手をとって
喉仏に触れさせた。――「大人の男」の象徴に。]


 上手かったら凹むから。


[キスマークが上手いということは、誰かの肌に実践を
重ねたということだ。
自分の過去を棚に上げて、ルミに経験が少ないことで
喜ぶのだからタチが悪い。

過去をちらつかせない為に、これからも互いに初心者の
行為を探っていくことになるだろう。

揃いの歯型を指でなぞって真似をする。
「俺も」と同じ言葉を返しながらも、
この短い時間に更に育った気持ちは喉から零れて。]
(*12) 2024/05/15(Wed) 22:46:50

【赤】 会社員 雷恩



 ――すきだよ。


[繰り返される言葉は脳に刷り込まれ、
他の言葉を追い出してしまう。

それでいい。

捏造、上書き、洗脳だって、
2人が納得するならそれが「正解」で「唯一の道」だ。]
(*13) 2024/05/15(Wed) 22:47:21

【赤】 会社員 雷恩

[触っていない刹那にルミの裡で起きていた現象は
指を埋めてみなければ暴くことはできない。

それを確かめるよりも先に新たな快楽を与えたいと願った。]


 なにって、まさか初めて触られる訳じゃないだろ?


[セックスでクリトリスを触らない男なんて存在するのか。
それとも、これまではそこは快を産む場所として
目覚めていなかったのか。]


 ちゃんと濡れてるから、擦っても痛くないと
 思うけど……強過ぎたら怒って。


[機能不全ではないことは、膨らんだ秘芽の堅さで知れる。
指で挟める程に育ったら、扱くように指を前後させて。

小指で秘唇を撫でては水分を追加してより強く擦った。]
(*14) 2024/05/15(Wed) 22:47:53

【赤】 会社員 雷恩


 可愛い。ルミ。 ……感じてんの、すげーかわいい。
 そのまま俺だけが見れる顔してて。


[小指でつつく感じ、随分とぬかるんできた気配がある。
小指では届かない箇所の蜜を探りに、秘芽への刺激を
一旦休んで人差指をそっと差し込んだ。
抵抗が柔いようならば中指も纏めていれて、
内壁を馴らしていく。*]
(*15) 2024/05/15(Wed) 22:49:13

【赤】 会社員 雷恩

[自分の与り知らぬところで撮られたり録られたりするよりも
きちんとピントのあった、ノイズのない純度の高い
「公式」を持たれる方が健康な行為だと思っていたが、
ルミの反応を見る限り、公式よりも非公式に燃える
タイプなのかもしれない。

分かり合うにはまだまだ時間と言葉が必要そうだ。]
(*24) 2024/05/16(Thu) 11:38:07

【赤】 会社員 雷恩


 そうだな。
 もう増えない昔よりも、これからを増やそうか。


[過去の写真を欲したのは、二人の写真というのも
あるが、ルミの環境を思えば実家で撮られたものが
ないかもしれないと思ったから。

頑張らなくても、お金や性を差し出さなくても、
手を繋ぐ相手がいて、無条件に笑顔を向けられていた
時の彼女の写真が彼女の手元にあれば、
もしこの先彼女が自身の価値を疑うようなことがあっても
支えになるのではないかと。

だがよく考えれば、自分が傍に居て
ルミが自分の価値を疑ってしまうようなことが
あってはならないのだ。

もう二度と過去に縋らないで済むように、
過去に勝つ為に「今」と「未来」の自分がいる。]
(*25) 2024/05/16(Thu) 11:38:39

【赤】 会社員 雷恩

[そんな決意があるから、過去の自分への対抗心が
つい口をついて出た。過去を捨てた訳でもなく
ここにいるのはちゃんと地続きの自分だが]


 男心は複雑なんだよ。


[触れさせた喉仏を動かす。
まるで「こっちを見ろ」と言わんばかりに。

見ず知らずのルミを抱いてきた男たちよりも過去の自分に
嫉妬するあたり、無意識にもう他の男は自分に
敵う筈がないと信じている。]


 ……今、凹んだけど。


[とはいえ少し弱気になってしまうのは、
凹ませる為にどこかで上達することをルミが考えたらと
思ってしまったから。

傷をつけ続けろと言っておきながら勝手な話だ。]
(*26) 2024/05/16(Thu) 11:39:27

【赤】 会社員 雷恩


 ……待ってろ。


[そこは流石に「俺も」は誇張に聞こえる気がする。
自分としては割と渾身の、初めての明文化した恋心だった
のだけれど、ルミの気持ちは更に深かった。
恋を自覚してからの年季が違うのだから当たり前だ。
「同じ」なんてルミに失礼だ。

だから、同じ重さの言葉が言えるまで
楽しみにしてくれ、と予告する。
きっとそう待たせることはないだろう。]
(*27) 2024/05/16(Thu) 11:40:28

【赤】 会社員 雷恩

[彼女の一人称が「ルミ」だった頃。
家で彼女の名前を呼ぶ人はいるのかと思ったことがある。
呼ばれない名前を自分で呼んでいるのではないかと。

名付けられた時にはそれなりの想いがあった筈なのに。
どうして呼ばずに放っていられたのか、
聞く機会は作らずとも良いと思っている。

これからは誰よりも自分が呼ぶから。

再会した彼女の一人称が「わたし」になっていた分も、
「ルミ」を大切にする。

少女の手を取ることを躊躇った少年はもういない。
自分にとってのil
lumi
nationひかり

消えないように護る為にこの手は大きくなったのだ。]
(*28) 2024/05/16(Thu) 11:42:21

【赤】 会社員 雷恩


 自分からしたいっつっといて、
 前戯サボるとか最低だろ。

 ……こんな可愛い顔すんのにな。


[手は大きくなったが指先の動きの繊細さを磨くことを
怠ってきた訳ではない。

好きにしてるよ、と。
この行為こそ自分がしたいことなのだと強調して、
水気を帯びた性器を愛でた。]
(*29) 2024/05/16(Thu) 11:42:51

【赤】 会社員 雷恩



 おー、縋っとけ。
 イく時に落ちたら危ないしな。


[上等で広いソファでも、寝台よりは心許ない。
強い快楽に翻弄されている様を見れば
もしかすると絶頂もそう経験がないことかもしれず、
それなら衝撃で跳ねた身体が落ちてしまうかもしれない。

自分は少し息苦しいが、縋ってくれる方が安心して
蜜壺を攪拌できる。]
(*30) 2024/05/16(Thu) 11:43:18

【赤】 会社員 雷恩

[ちゃぷちゃぷと音が鳴り、腕まで蜜が滴ってくる。
指はもう3本を楽に飲み込み、挿入に合わせて
形を覚えようと内壁が締め付けてくる。

譫言のように「すき」と繰り返す声が
耳から脳を犯しているようでクラクラした。
一度彼女を高みに押し上げようと思っていたが限界だ。]


 はぁ……、

 ルミ、もうちょっとお尻こっちに
 寄せられるか?


[ルミが上肢を此方に傾けた時に
自然と臀部は外に突き出すような形になっていた。
指を出し入れするにはそれでも問題なかったが、
生憎自分の持ち物は腕程長くはないので。

意図に気づいて身構えられるより先に、
寄らせた尻を落とさせる。
次からは避妊具をちゃんと用意しよう。]
(*31) 2024/05/16(Thu) 11:44:23

【赤】 会社員 雷恩


 っ、


[つぷ、と太い部分が媚肉を掻き分ける。
ルミの腰が落ちるのが先か自分が腰を突き上げたのが
先か――

ぷぷぷぷ……と驚く程スムーズに幹も呑み込まれ、
ふたりの肌が吸い付くように合わさった。]


 あー……一気に入れちゃったな……。
 ……痛くないか……?


[因みに生で女性の膣に挿入するのはこれが2回目だ。
1回目は先程のルミの暴挙である。
信じられない程気持ちがよくて、
気を抜くとすぐに出してしまいそうだ。**]
(*32) 2024/05/16(Thu) 11:45:24

【赤】 会社員 雷恩

[あの頃技術がもう少し発展していれば、
社会情勢が今と近ければ、
母親のガラケーに頼らずとも自ら気軽に
2人の写真を撮れていたかもしれないし、
連絡先が繋がっていればこんなに何年も
断絶していることはなかったかもしれない。

この10数年だけでも、2人だけではなく
環境そのものが大きく変わっている。
きっとこの先も思いもよらない変化に
晒されることになるだろう。

だがこれからは2人でいるから。
撮った写真が後悔とならないように、
重ねた思い出に囚われないように、前へ。]
(*40) 2024/05/16(Thu) 21:55:27

【赤】 会社員 雷恩

[何せ考えなしに排泄物の名称を連呼していた小学生男児だ。
その頃には男心なんて複雑な精神構造はしていなかった。
ルミからすればピンと来ないのも無理はない。
説明すべきかと口を開きかけたら、
ルミなりに解釈ではなく解決策を考え付いたようで。]


 わ。


[小さい頃のように無邪気な勢いで腕が回された。
あの頃より大きくなって、でも自分よりは小さくて。]


 はは、参った。
 ぎゅーーーーー


[傷つけられた訳ではなく、むしろ癒されているのに
鼻の奥がツンとする。――愛おしい。]
(*41) 2024/05/16(Thu) 21:56:06

【赤】 会社員 雷恩

[約束は破らない。
「ずっと」と期限を区切らずにいてくれたルミが
待ちぼうけにならないように、その日はきっと近い内に。

こうしている間にも雪のように想いが
自分の中に積もっていく実感がある。

作られた運命の一夜でも、世間的に正しい始まりの
初夜ではなくとも、2人にとっては今後絶対に
なかったことにならない「一回目」だ。

二回目も――百回目も、数えることを放棄した後も、
その都度深まる想いを言葉にしていくと内心誓う。]
(*42) 2024/05/16(Thu) 21:56:36

【赤】 会社員 雷恩

[何度、何人と、こういうことをしたのか、
聞いたり探ったところで事実は覆せない。

今は、「お兄さんにだけ」という言葉に煽られて、
吐息を乱すだけ。

素直に体勢を変えたルミを串刺しにして、
ルミの「最後の男」に成りにいく。]


 っ煽んの、じょーず、


[乞われなくても唇を迎えに行った。
艶やかな果実をしゃぶるように派手な音を立てて吸って。]
(*43) 2024/05/16(Thu) 21:57:38

【赤】 会社員 雷恩



 ルミだから、こうなってんだからな。


[薄い腹を撫でて軽く押した。
他者と比べたことはないが、平均的なサイズのものが
その奥で堅さを主張している。
手淫で育てられた先程よりも育っているが、
ルミの裡も十分に整っているので傷をつけることはないだろう。]
(*44) 2024/05/16(Thu) 21:58:24

【赤】 会社員 雷恩


 ん、 む、 ……。
 ルミ、 っ、 すき、だ、


[再び唇を重ねた。
今度は舌を差し込んで、上と下とでルミの粘膜を摩擦する。
こうすればきっと響く水音がどこから生じたのか
わからない。

右手でルミの背を支えつつ、左手は
腹を撫でた後に下に伸ばした。
挿入で快感を得にくいタイプなら、同時に秘芽を
弄った方が蜜も分泌されやすいかと。

少し押したまま左右に動かして、
喘ぐ呼吸の邪魔をしないようにキスから時折解放する。*]
(*45) 2024/05/16(Thu) 21:58:52

【赤】 会社員 雷恩

[選ばれなかった運命など、きっと潰えることを含めた
運命に違いない。

つくられたものでも、継ぎ接ぎでも、無理矢理でも。
最後まで遂行できた道だけが人生となる。

地獄は日常と同じ色をしている。
すぐ傍に潜んでいても気づかないくらいに
溶け込んでいる。

どの色が地獄かもわからないのだから、
この色を運命と言っても嘘にはならない。

ルミのお気に入りのワンピースの

あの日間接キスをしたりんご飴の

雷の光と雪に共通している白、

強欲にどれも自分たちの色だ、と運命を主張しよう。]
(*52) 2024/05/17(Fri) 0:39:04

【赤】 会社員 雷恩

[自覚もあったが、受け入れるルミの方も
昂りが先刻よりも力を得ていることに
気づいたようだ。
胎を埋める圧迫感を嬉しく思ってくれることが嬉しい。

過去ではなく今の自分を
性的な意味でも好きになってくれたのだと
実感できる。]


 あぁもう、可愛、 ん、


[応える舌はややぎこちなく、経験の乏しさを物語る。
それを導いて追いかけてもらうのが男の支配欲を擽った。]
(*53) 2024/05/17(Fri) 0:40:26

【赤】 会社員 雷恩

[キスで幸福度を高めていれば、挿入行為が
好きになれなくても誤魔化せたかもしれないが、
欲張りな心がルミの快感をもっと引き出したいと
男の手を動かした。

充血して膨らんだ秘芽への刺激は
セックスにより快感を得ることを覚えたばかりの
ルミには強過ぎたかもしれない。

悲鳴のような嬌声が上がる。]


 おかしくない。
 ちゃんとルミの身体がセックスで
 イきたがってるってことだから。

 ナカ、俺がすきって締めてくれてる、

 ……出したい、から。
 俺の、奥でちゃんと呑めるように、イッて。


[ふ、ふ、と荒く息を吐く。
潤んだ瞳の近くで涙を吸う仕草も見せて。
ルミが縋りつき掻き乱す自分の髪は
ライオンの鬣のように爆発しているだろう。]
(*54) 2024/05/17(Fri) 0:40:57

【赤】 会社員 雷恩

[絶頂の近くまで導いて、
でも一人では越えさせない。

ぬるついた指を離して細い腰を掴む。
ぐ、と押し込めば柔らかい内臓に食い込んだのを
先端が知覚した。]


 ルミ、ごめん、結局薬飲んでもらぅ、
 っナカで、出したい、


[掴んだ箇所はルミが強く反応した脇腹と尾骶骨のライン。
男を歓待する内壁の蠕動に導かれて、重力に逆らって
精子が昇るのを感じた。]
(*55) 2024/05/17(Fri) 0:41:37

【赤】 会社員 雷恩

[こじ開け、捻じ込み、ぶちまける。

避妊しない挿入が2回目ということは、
膣内射精はこれが初めてのことだ。

薄い膜でも、ないだけでこんなに違うのかと
搾り取られるように数度放熱しながら感心した。

薬があるとわかっているからとはいえ、
こんなにも暴力的な胤付け願望をぶつけてしまう
自分の乱暴さが恐ろしい。

射精感が一旦止まっても、ルミの内部を犯す楔は
穿たれたままの硬度を保っている。
こんなことも初めてで、
一度「終わった」のに離してやれそうもない。**]
(*56) 2024/05/17(Fri) 0:42:18

【赤】 会社員 雷恩

[他の誰にも渡したことがない言葉で
ルミへの気持ちを表現出来たら良かった。
「好き」も「愛してる」も、
自分の口から出た響きは既に他の人が聞いている。

もう少し言葉が長ければ、彼女にだけ聞かせられる
イントネーションを生み出せたかもしれないのに、
たった二文字ではそれもままならなくて。


二文字で良かったと思うルミと逆のことを考える。
思考の起点がそもそも違うのだろう。

そんな二人でも「好き」に込められた意味に
異議を唱えることはない。

いつか来る終わりの日、
口を開けたり閉じたりする力が喪われても
喉から吐息が零れれば、どちらが聞いていても
「すき」と聞こえる筈。

たった二文字なのに、なんてうつくしい作りなのだろう。]
(*62) 2024/05/17(Fri) 21:45:45